JPH05269673A - 研磨フィルム - Google Patents
研磨フィルムInfo
- Publication number
- JPH05269673A JPH05269673A JP9492292A JP9492292A JPH05269673A JP H05269673 A JPH05269673 A JP H05269673A JP 9492292 A JP9492292 A JP 9492292A JP 9492292 A JP9492292 A JP 9492292A JP H05269673 A JPH05269673 A JP H05269673A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cleaning
- polishing
- oxide
- polishing film
- torque
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 始動時トルクが小さく且つ磁気ヘッドクリー
ニング効果の大きい研磨フィルムの提供。 【構成】 ベースフィルム上に砥粒をバインダー樹脂に
より接着してなる研磨フィルムにおいて、流動パラフィ
ンがフィルム表面上に存在させる。
ニング効果の大きい研磨フィルムの提供。 【構成】 ベースフィルム上に砥粒をバインダー樹脂に
より接着してなる研磨フィルムにおいて、流動パラフィ
ンがフィルム表面上に存在させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気ヘッドの研磨やクリ
ーニングなどに使用される研磨フィルムの製造に関する
ものである。
ーニングなどに使用される研磨フィルムの製造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】磁気ヘッドの研磨、クリーニングに用い
られる研磨フィルムは基本的にプラスチック(PET
等)製の可撓性支持体と、研磨材粒子(砥粒)を分散剤
や帯電防止剤等の添加剤と共にバインダー樹脂中に分散
した研磨層とからなっている。さらに、研磨フィルムを
磁気ヘッド等の研磨物(被クリーニング物)の表面で滑
らかに摺動させるために潤滑油を含有もしくは塗布した
ものも報告されている。
られる研磨フィルムは基本的にプラスチック(PET
等)製の可撓性支持体と、研磨材粒子(砥粒)を分散剤
や帯電防止剤等の添加剤と共にバインダー樹脂中に分散
した研磨層とからなっている。さらに、研磨フィルムを
磁気ヘッド等の研磨物(被クリーニング物)の表面で滑
らかに摺動させるために潤滑油を含有もしくは塗布した
ものも報告されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、此迄報
告されている潤滑油ではフロッピーディスク用磁気ヘッ
ドのクリーニングに関して、始動時摩擦によるトルクの
増大の問題や、クリーニング特性が不十分であるなど、
十分な効果が発揮出来なかった。本発明は、磁気ヘッド
クリーニング時のトルクの軽減と十分なクリーニング効
果を与える研磨フイルムの提供することを目的とする。
告されている潤滑油ではフロッピーディスク用磁気ヘッ
ドのクリーニングに関して、始動時摩擦によるトルクの
増大の問題や、クリーニング特性が不十分であるなど、
十分な効果が発揮出来なかった。本発明は、磁気ヘッド
クリーニング時のトルクの軽減と十分なクリーニング効
果を与える研磨フイルムの提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の研磨フィルム
は、ベースフィルム上に砥粒をバインダー樹脂により接
着してなる研磨フィルムにおいて、高粘度流動パラフィ
ンが研磨フィルム表面上に存在する事を特徴とする。流
動パラフィンは粘度約7cps 以上で本発明所期の効果が
生じるが、好ましくは40cst 以上である。粘度が余り低
いと始動時摩擦のトルクが低下しないし、またクリーニ
ング効果が十分に得られない。一方粘度が高すぎると流
動性に劣るので均一塗布が困難になる。したがって、粘
度の上限は500cst 、好ましくは100cst 以下であ
る。流動パラフィンの面積あたりの塗布量は10g/m
2 以上が適当である。余り少ないと所期の効果が得られ
ない。多いのは差し支えないが、余り多過ぎるも効果が
飽和する。流動パラフィンとしては、市販の任意のもの
が使用できる。例えば、カネダ株式会社製のハイコール
K−170(9〜11cst )、K−230(11〜14
cps )、K−250(17〜19cst )、K−280
(24〜26cst )、K−300(43〜45cst )、
K−350(74〜80cst )(いずれも商品名)が適
している。特に、K−300、K−350が適当であ
る。本発明に用いられる砥粒はクリーニング用として用
いる為、平均砥粒径が1μm以下であることが望まし
い。1μm以上であるとヘッドを必要以上に摩耗させる
恐れがある。研磨剤としてはα−酸化鉄、酸化クロム、
γ−アルミナ、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、酸化
亜鉛、シリカ、シリコンカーバイド又はこれらの混合物
が使用される。本発明で使用される結合剤としては、熱
可塑性、熱硬化性樹脂のいずれでもよい。研磨材塗料は
例えば表1のような配合が可能である。
は、ベースフィルム上に砥粒をバインダー樹脂により接
着してなる研磨フィルムにおいて、高粘度流動パラフィ
ンが研磨フィルム表面上に存在する事を特徴とする。流
動パラフィンは粘度約7cps 以上で本発明所期の効果が
生じるが、好ましくは40cst 以上である。粘度が余り低
いと始動時摩擦のトルクが低下しないし、またクリーニ
ング効果が十分に得られない。一方粘度が高すぎると流
動性に劣るので均一塗布が困難になる。したがって、粘
度の上限は500cst 、好ましくは100cst 以下であ
る。流動パラフィンの面積あたりの塗布量は10g/m
2 以上が適当である。余り少ないと所期の効果が得られ
ない。多いのは差し支えないが、余り多過ぎるも効果が
飽和する。流動パラフィンとしては、市販の任意のもの
が使用できる。例えば、カネダ株式会社製のハイコール
K−170(9〜11cst )、K−230(11〜14
cps )、K−250(17〜19cst )、K−280
(24〜26cst )、K−300(43〜45cst )、
K−350(74〜80cst )(いずれも商品名)が適
している。特に、K−300、K−350が適当であ
る。本発明に用いられる砥粒はクリーニング用として用
いる為、平均砥粒径が1μm以下であることが望まし
い。1μm以上であるとヘッドを必要以上に摩耗させる
恐れがある。研磨剤としてはα−酸化鉄、酸化クロム、
γ−アルミナ、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、酸化
亜鉛、シリカ、シリコンカーバイド又はこれらの混合物
が使用される。本発明で使用される結合剤としては、熱
可塑性、熱硬化性樹脂のいずれでもよい。研磨材塗料は
例えば表1のような配合が可能である。
【0005】
【表1】
【0006】潤滑油を可撓性基体上に設けた研磨層の表
面に塗布するには、グラビアコーティング、ドクターブ
レードコーティング、カーテンフローコーティング、ス
ピンナーコーティング、ディッピング、スリットノズル
コーティング法等から選択した任意の方法を使用するこ
とができる。研磨フィルムがフロッピーディスクのクリ
ーニングに使用される場合には、研磨フィルムはフロッ
ピーディスクと同様な構造に製作され、フロッピーディ
スクのジャケットまたはケースと同様なジャケットまた
はケースに収容される。
面に塗布するには、グラビアコーティング、ドクターブ
レードコーティング、カーテンフローコーティング、ス
ピンナーコーティング、ディッピング、スリットノズル
コーティング法等から選択した任意の方法を使用するこ
とができる。研磨フィルムがフロッピーディスクのクリ
ーニングに使用される場合には、研磨フィルムはフロッ
ピーディスクと同様な構造に製作され、フロッピーディ
スクのジャケットまたはケースと同様なジャケットまた
はケースに収容される。
【0007】
【作用効果】本発明の研磨フィルムを使用すると、磁気
ヘッドクリーニング時のトルクの軽減と十分なクリーニ
ング効果が得られる。流動パラフィンの粘度が高いほど
これらの効果は大きくなる。
ヘッドクリーニング時のトルクの軽減と十分なクリーニ
ング効果が得られる。流動パラフィンの粘度が高いほど
これらの効果は大きくなる。
【0008】
実施例1(クリーニングフロッピー) 砥粒として 酸化鉄と酸化クロムの混合物(酸化鉄はトダカラー180E
D (戸田工業製、商品名)酸化クロムはクロメックスU
−1(日本化学工業製、商品名)を使用し、表1の研磨
塗料3を製造し、次にPETフィルム表面に塗布し熱硬
化させて研磨層を形成した。さらにその上に各種の流動
パラフィンを約20g/m2 塗布した。
D (戸田工業製、商品名)酸化クロムはクロメックスU
−1(日本化学工業製、商品名)を使用し、表1の研磨
塗料3を製造し、次にPETフィルム表面に塗布し熱硬
化させて研磨層を形成した。さらにその上に各種の流動
パラフィンを約20g/m2 塗布した。
【0009】研磨フィルムを3.5 ″径のフロッピーディ
スクの形状にし、駆動時のトルクを市販の3.5 ″フロッ
ピーディスクの駆動装置を使用し駆動時の電流値と無負
荷時の電流値を読み、無添加の研磨フィルムのトルクを
100 としたときの各種流動パラフィンを塗布したときの
相対トルクを測定した。測定値はいづれも5 点の平均値
である。結果を表2に示す。
スクの形状にし、駆動時のトルクを市販の3.5 ″フロッ
ピーディスクの駆動装置を使用し駆動時の電流値と無負
荷時の電流値を読み、無添加の研磨フィルムのトルクを
100 としたときの各種流動パラフィンを塗布したときの
相対トルクを測定した。測定値はいづれも5 点の平均値
である。結果を表2に示す。
【0010】
【表2】
【0011】表2から、流動パラフィンの粘度が大きい
ほど相対トルクが減少することが分かる。トルクが5%
以上減少するのは粘度が7.3cst 以上であり、トルク
が10%以上減少するのは粘度が40cst 以上の場合で
ある。
ほど相対トルクが減少することが分かる。トルクが5%
以上減少するのは粘度が7.3cst 以上であり、トルク
が10%以上減少するのは粘度が40cst 以上の場合で
ある。
【0012】次の、上のサンプルのうち3種及び無添加
の研磨フィルムを用いてクリーニングした磁気ヘッドを
使用して磁気記録の再生テストを行った。結果を図1に
示す。図で横軸はクリーニング時間を表し、縦軸は出力
を表す。図から、流動パラフィンを使用すると無添加の
ものよりもクリーニング効果が大きいことが分かる。粘
度が小さいとクリーニング効果が十分でないため、出力
が本来可能なレベルまで回復しない。流動パラフィンの
粘度が大きくなると出力の回復が早く且つ十分であるこ
とが分かる。
の研磨フィルムを用いてクリーニングした磁気ヘッドを
使用して磁気記録の再生テストを行った。結果を図1に
示す。図で横軸はクリーニング時間を表し、縦軸は出力
を表す。図から、流動パラフィンを使用すると無添加の
ものよりもクリーニング効果が大きいことが分かる。粘
度が小さいとクリーニング効果が十分でないため、出力
が本来可能なレベルまで回復しない。流動パラフィンの
粘度が大きくなると出力の回復が早く且つ十分であるこ
とが分かる。
【図1】クリーニング時間と使用する流動パラフィンの
粘度がクリーニング特性に及ぼす効果を示すグラフであ
る。
粘度がクリーニング特性に及ぼす効果を示すグラフであ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 ベースフィルム上に砥粒をバインダー樹
脂により接着してなる研磨フィルムにおいて、流動パラ
フィンがフィルム表面上に存在する事を特徴とする研磨
フィルム。 - 【請求項2】 該流動パラフィンの粘度が40cst 以上で
あることを特徴とする請求項1に記載の研磨フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9492292A JPH05269673A (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | 研磨フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9492292A JPH05269673A (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | 研磨フィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05269673A true JPH05269673A (ja) | 1993-10-19 |
Family
ID=14123477
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9492292A Pending JPH05269673A (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | 研磨フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05269673A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102107398A (zh) * | 2009-12-29 | 2011-06-29 | 圣戈本磨料股份有限公司 | 高研磨性能的涂覆的磨料 |
-
1992
- 1992-03-23 JP JP9492292A patent/JPH05269673A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102107398A (zh) * | 2009-12-29 | 2011-06-29 | 圣戈本磨料股份有限公司 | 高研磨性能的涂覆的磨料 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010529 |