JPH05268960A - 動物細胞固定化用担体及びそれを用いる細胞培養方法 - Google Patents

動物細胞固定化用担体及びそれを用いる細胞培養方法

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JPH05268960A
JPH05268960A JP4148507A JP14850792A JPH05268960A JP H05268960 A JPH05268960 A JP H05268960A JP 4148507 A JP4148507 A JP 4148507A JP 14850792 A JP14850792 A JP 14850792A JP H05268960 A JPH05268960 A JP H05268960A
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animal cell
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伸二郎 満田
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義章 松田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 PBSや生理食塩水の存在下で実施するオー
トクレーブ滅菌処理によって劣化しない動物細胞固定化
用担体及びその担体を用いる細胞培養方法を提供する。 【構成】 動物細胞接着材料(例えば、絹フィブロイ
ン、骨粉、ゼラチン、コラーゲンおよび/または2価陽
イオン)をキトサンとの混合物の形で、多孔質基材の全
表面上に担持させた。 【効果】 3次元的な多孔質体内に動物細胞接着材料が
分散して付着しているので、動物細胞の付着効率が良
く、付着容量も大きい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動物細胞固定化用担体
及びそれを用いる細胞培養方法に関する。
【0002】
【従来の技術】動物細胞等を培養して、医薬上有用な生
理活性物質を大量に生産することが行われている。培養
に用いる動物細胞には、血球系細胞やガン化細胞のよう
に浮遊して存在する浮遊細胞(付着非依存性細胞:an
chorage independent cell)
と、適当な担体に接着して存在する付着依存性細胞(a
nchorage dependent cell)と
がある。生理活性物質の効率的な生産には浮遊細胞を使
用する方が有利なので、付着依存性細胞を用いる場合に
も、その中から浮遊状態で増殖することのできる変異株
を選択する技術がある。しかしながら、この技術を全て
の付着依存性細胞に利用することはできないので、付着
依存性細胞を接着させることのできる適当な担体が必要
となる。
【0003】一方、遺伝子組換え技術によって細胞や微
生物を改良し、生理活性物質を大量生産する技術が実用
化されている。これらの生理活性物質においては、例え
ば、ワクチンや抗生物質などの糖側鎖をもつタンパク質
が、微生物産生物質からは得られないのに対し、動物細
胞産生物質からは得られるように、微生物産生物質より
も動物細胞産生物質の方が有用な生理活性物質を得やす
いと考えられるので、動物細胞を用いる場合が多くなる
ものと予想されている。ところが、遺伝子組換えを行っ
た動物細胞は接着能力が低下する傾向があるので、この
点からも細胞接着性に優れた材料の開発が望まれてい
る。
【0004】付着依存性細胞の固定化用担体としては、
セルロース、キトサン又はシラン等の多孔質ビーズを基
材として用いるマイクロキャリアが従来から知られてお
り、体積当たりの比表面積が大きいので、特に工業的規
模の培養に適しているものとされてきた。しかしなが
ら、この担体は製法が複雑で高価であるだけでなく、個
々のビーズに細胞を接着させることが必ずしも容易では
ない。更に、培養槽内での攪拌によって生じる剪断力に
より、細胞が損傷を受けるので、取扱に注意が必要であ
った。
【0005】また、各種の基材にコラーゲンをコーティ
ングして調製した固定化用担体も公知であるが、動物細
胞を固定化する前に行うオートクレーブ滅菌処理の際
に、コラーゲン層が流れ落ちたり、コラーゲン自体が変
性してしまうため、接着性が低下するという欠点があっ
た。オートクレーブ滅菌処理以外の滅菌処理も知られて
いるが、それらは特殊な装置を必要としたり、危険を伴
うものであるので、一般的に利用できるものではなかっ
た。
【0006】本発明者等は、前記の従来技術の欠点を解
消する1手段として、親水性繊維を主体とする構成繊維
が親水性樹脂によって結合されている不織布であって、
動物細胞接着材料が前記親水性樹脂との混合物の形で含
まれていることを特徴とする、動物細胞固定化用不織布
を提供し、付着依存性細胞を容易に接着させることがで
き、安価で、取扱が容易で、更に簡易なオートクレーブ
滅菌処理が可能な動物細胞固定化用担体を開示した(特
願平3−20470号明細書)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
の手段とは別の観点から従来技術の欠点を解消する手段
を提供するものである。即ち、不織布だけでなく、広く
一般に多孔質基材に応用することができ、しかも、リン
酸緩衝塩類溶液(PBS)を加えた状態で簡易なオート
クレーブ滅菌処理が可能な動物細胞固定化用担体を提供
することにある。更に、本発明の目的はその担体を用い
る細胞培養方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的は、本発明に
より、動物細胞接着材料がキトサンとの混合物の形で、
多孔質基材の全表面上に、連続的に又は不連続的に分散
して含まれていることを特徴とする、動物細胞固定化用
担体によって達成することができる。
【0009】また、本発明は、動物細胞接着材料がキト
サンとの混合物の形で、多孔質基材の全表面上に、連続
的に又は不連続的に分散して含まれている動物細胞固定
化用担体に細胞を接着させたのち、細胞培養を行い、細
胞を増殖させることを特徴とする、細胞培養方法にも関
する。
【0010】更に、本発明は、動物細胞接着材料をキト
サン酸性水溶液に加えて被覆液を調製し、その被覆液を
多孔質基材に与えてから乾燥し、この乾燥させた多孔質
基材をアルカリで処理して前記キトサンを不溶性にする
ことを特徴とする、動物細胞固定化用担体の製造方法に
も関する。
【0011】本発明で基材として用いる多孔質体は、特
に制限されるものではないが、親水性の有機多孔質体が
好ましく、例えば、繊維加工体(例えば、不織布又は3
次元的な織編物)及び発泡体を挙げることができる。本
発明で基材として用いる発泡体は、特に制限されるもの
ではないが、親水性有機発泡体、例えば、セルロース発
泡体又はポリウレタン発泡体を挙げることができる。
【0012】本発明で基材として用いる繊維加工体は、
親水性繊維を主体とする。即ち、構成繊維中に親水性繊
維が50%以上含まれている不織布又は織編物を用い
る。親水性繊維としては、特に制限されるものではない
が、例えば、再生セルロース繊維、ポリアミド繊維、タ
ンパク質含有繊維又は天然繊維(例えば、木綿、麻、絹
又は羊毛)を挙げることができる。更に、疎水性繊維
(例えば、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ア
クリル繊維又はウレタン繊維)から、任意の親水性付与
処理(例えば、紫外線照射又はプラズマ処理)によって
親水性に変性させたものも含まれる。この親水性付与処
理は任意の段階、即ち、不織布又は織編物の形成前の繊
維や樹脂の段階で実施しても、又は不織布又は織編物の
形成後に実施してもよい。
【0013】不織布又は織編物を構成する親水性繊維の
太さも特に制限されるものではないが、3〜100デニ
ールの太いもの、特に10〜100デニールのものを用
いるのが好ましい。動物細胞は一般に10〜20μm程
度の大きさであり、浮遊状態では球状であるが、担体に
付着すると偏平化する。従って、繊維径が大きいと、細
胞が繊維を取り巻いて偏平化することができるので好ま
しい。繊維径が3デニール未満だと、繊維間の隙間が小
さくなってしまい、細胞が不織布又は織編物内部に入り
込めなくなり、細胞の増殖効率が低下するだけでなく、
不織布又は織編物内部への培養液の栄養成分や溶存酸素
などの供給が困難になるので好ましくない。逆に、繊維
径が100デニールを越えると、不織布又は織編物全体
の表面積が減少して細胞の付着効率が低下し、更に、不
織布又は織編物としての加工性も悪化するので好ましく
ない。
【0014】本発明においては、不織布としてニードル
パンチ処理をしたものを用いるのが好ましい。ニードル
パンチ処理により、構成繊維が相互に3次元的に絡み合
うので、細胞が不織布内部に入り込んだ状態で固定化さ
れ易くなり、増殖効率が向上する。また、本発明におい
て用いる織編物は、3次元的な織構造又は編構造を有す
る厚みのある織編物が望ましい。なお、本発明で使用す
る不織布又は織編物の繊維密度は0.02〜0.1g/
cm3 、好ましくは0.03〜0.07g/cm3の範囲に
あることが望ましい。繊維密度が0.02g/cm3 より
も小さいと不織布又は織編物の形状の保持性がなく、取
扱強度が不足し、一方、0.1g/cm3よりも大きいと
充分な空隙を不織布又は織編物内に形成することができ
ないので細胞が不織布内部へ入り込めず、細胞数が減少
するだけでなく、培養液も充分に行き渡らなくなり、目
的とする生理活性物質の収量が減少する。
【0015】本発明では、不織布のバインダーとして通
常用いられている樹脂を用いることができるが、特に、
動物細胞との付着性を阻害しないために親水性であるこ
とが望ましく、更に、動物細胞を付着した不織布を培養
液中で使用するので、水不溶性であることが好ましい。
また、PBSを加えた状態でオートクレーブ処理を行う
ことができるように、耐熱水性を有する樹脂を用いるの
が好ましく、例えば、ポリウレタンは、繊維接着性や水
との濡れ性が高く、良好な耐熱水性を有するので良い。
特に好ましいポリウレタンは、ポリエステル型ポリウレ
タン等であって、フィルムに成形した際の100%モジ
ュラスが20kg/cm 2 以上の強度を有するものである。
【0016】本発明において多孔質担体として用いる不
織布は、通常の不織布製造方法、例えば、親水性繊維か
ら主になるウエブにバインダー樹脂を含浸させ、含浸ウ
エブを乾燥させることによって調製することができる。
【0017】本発明で用いる動物細胞接着材料は、絹フ
ィブロイン、骨粉、ゼラチン、コラーゲン及び二価陽イ
オン生成性塩(特には、二価陽イオン生成性無機塩)か
らなる群から選ばれる。これらの動物細胞接着材料は、
キトサンとの混合物の形で多孔質基材の全表面上に担持
される。ここで、「多孔質基材の全表面上」とは、多孔
質基材の外形を形成する表面だけでなく、多孔質基材内
部の表面をも含む。これらの全表面上に前記混合物が、
不連続的に分散して担持されるか、又は連続的に担持さ
れる。
【0018】キトサンは、キチン(β−ポリ−N−アセ
チル−D−グルコサミン)を濃アルカリ溶液と加熱する
か又はカリウム融解してから、脱アセチル化して得るこ
とのできる生成物(β−ポリ−D−グルコサミン)であ
る。本発明では、任意のキトサンを用いることができる
が、特には、脱アセチル化度が75%以上で、0.6重
量%L−乳酸水溶液に0.5重量%の量で溶解した場合
に、溶液粘度が300〜5000センチポイズになるも
のが、膜強度の大きな膜を形成することができるので良
い。
【0019】絹フィブロインは、オートクレーブ処理程
度の加熱により絹II型配列を取って安定な構造を有する
ポリペプチドとなる。ポリペプチドは、本来的に生体適
合性が高く、しかも、絹フィブロインは、加熱により安
定化するので、本発明の動物細胞接着材料として好まし
い。
【0020】骨粉は、ヒドロキシアパタイトからなる多
孔体であり、孔の中にはコラーゲンが存在している。従
って、生体適合性が高く、細胞付着性も優れている。ま
た、比重が大きいので、本発明の動物細胞固定化用担体
全体の比重を調整するために用いることもできる。
【0021】ゼラチンは、コラーゲンが熱変性を受けた
ものであり、細胞付着性に優れている。ゼラチンをそれ
単独で多孔質基材上に単にコーティングしただけでは、
オートクレーブ処理により流れ落ちてしまうが、本発明
ではゼラチンをキトサンとの混合物の形で構成繊維に含
ませてあり、ゼラチンが多孔質基材に強固に付着してい
るので、オートクレーブ処理により流れ落ちてしまうこ
とがなく、本発明の動物細胞接着材料として用いること
ができる。
【0022】更に、コラーゲンは、動物細胞固定化用担
体において接着材料として従来から使用されているが、
従来はコラーゲンをそれ単独で多孔質基材上に単にコー
ティングしただけであったので、オートクレーブ処理に
より流れ落ちてしまった。しかしながら、本発明ではコ
ラーゲンをキトサンとの混合物の形で多孔質基材に含ま
せてあり、コラーゲンが多孔質基材に強固に付着してい
るので、オートクレーブ処理により流れ落ちてしまうこ
とがなく、本発明の動物細胞接着材料として用いること
ができる。
【0023】二価陽イオン生成性塩(特には、二価陽イ
オン生成性無機塩)とは、水中で陰イオンを放出してそ
れ自体が二価陽イオンとなるものであり、例えば、アル
カリ土類金属(例えば、カルシウム又はマグネシウム)
の炭酸塩、塩酸塩、硫酸塩又はリン酸塩を挙げることが
できる。多孔質基材の表面に二価陽イオンが存在する
と、表面が(−)に帯電している細胞が付着し易くな
る。特に、炭酸カルシウムを使用すると、培養液を中性
に保つ作用も有するので好ましい。
【0024】本発明においては、前記の動物細胞接着材
料を1種類単独で、あるいは2種類以上を組み合わせて
用いることができる。特に、絹フィブロイン及び/又は
ゼラチンを用いると、オートクレーブ処理にも安定であ
り、動物細胞の付着性も良好なので好ましい。
【0025】本発明の動物細胞固定化用担体の調製は、
キトサンの0.1〜10%酸性水溶液、好ましくは、有
機酸(例えば、置換又は非置換の脂肪族カルボン酸、例
えば、酢酸、プロピオン酸、乳酸、安息香酸又はグルタ
ミン酸)水溶液に前記の動物細胞接着材料を加えて被覆
液を生産し、この被覆液を前記多孔質基材に与え(例え
ば、コーティング、噴霧、浸漬又は含浸し)た後、乾燥
してキトサンを析出させ、アルカリ(例えば、アルカリ
金属水酸化物希水溶液)を加えてアルカリ処理してキト
サンを不溶化させることによって行うことができる。こ
うして、キトサン水溶液中に存在した動物細胞接着材料
が、3次元的な多孔質基材の全表面上に不溶性キトサン
によって強固に付着される。
【0026】キトサン酸性水溶液におけるキトサンの濃
度が0.1%より低いと、本発明が目的とする効果が充
分に得られず、10%を越えるとキトサン溶液が高粘稠
性となり加工が困難な上、充分に溶解できなくなるので
好ましくない。基材上のキトサンの担持量は特に限定さ
れるものではないが、好ましくは0.5〜50g/
2 、より好ましくは5〜30g/m2 である。担持量
が0.5g/m2 未満であると動物細胞接着材料を担体
上に安定に保持するのが困難になり、担持量が50g/
2 を越えると基材の穴が詰まるので好ましくない。ま
た、前記の動物細胞接着材料とキトサンとの混合物の担
持量は特に限定されるものではないが、絹フィブロイ
ン、コラーゲン又はゼラチンの場合には1〜100g/
2 の範囲であるのが好ましい。1g/m2 未満である
と動物細胞の接着が不充分になるので好ましくなく、1
00g/m2 を越えると担持量の増加に伴う動物細胞数
の増加が認められなくなる。骨粉又は二価陽イオン生成
性塩とキトサンとの混合物の担持量は、10〜200g
/m2 の範囲であるのが好ましい。10g/m2 未満で
あると動物細胞の接着が不充分になるので好ましくな
く、200g/m2 を越えると多孔質基材内に安定して
担持しておくことが困難になり、しかも、担持量の増加
に伴う動物細胞付着量の増加が認められなくなるので好
ましくない。
【0027】本発明の担体は、PBSあるいは生理食塩
水の存在下にオートクレーブ処理を行うことができる。
本発明の担体は、比較的大きな塊のまま用いても、比較
的小さな小片に裁断してから用いてもよい。
【0028】本発明の担体に固定化することのできる動
物細胞は、特に限定されるものではないが、例えば、B
HK、L929、CHOなどの遺伝子組換の宿主として
用いられる細胞や、IMR−90細胞のような正常細胞
を挙げることができる。
【0029】固定化は、従来の動物細胞固定化用担体と
同様に行うことができ、例えば、本発明の動物細胞固定
化用担体を充填したカラムに動物細胞懸濁液を流すか、
あるいは本発明の動物細胞固定化用担体を動物細胞懸濁
液に浸漬すればよい。
【0030】本発明の動物細胞固定化用担体は、浮遊型
の培養装置又は充填型の培養装置において、培養される
動物細胞の担体として使用することができる。浮遊型の
培養装置の場合には、例えば、本発明による動物細胞固
定化用担体を5mm程度の立方体状や直径6mm程度の円柱
状に裁断し、これを動物細胞懸濁液に浸漬させると動物
細胞が固定化される。動物細胞が固定化された担体を攪
拌又は流動しながら浮遊状態で培養を行う。一方、充填
型の培養装置の場合には、例えば、本発明による動物細
胞固定化用担体をシート状のままで培養槽に充填し、こ
れに動物細胞懸濁液を通液させると動物細胞が固定化さ
れる。動物細胞を固定化した後、培養液を培養槽に通液
及び循環させて動物細胞を培養する。いずれの場合も、
培養された動物細胞から目的とする生理活性物質が分泌
されるので、これを分離、精製することができる。ま
た、増殖された細胞は、担体上に付着して成育する。
【0031】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、これらは本発明の範囲を限定するものではな
い。
【0032】実施例1 レーヨン繊維ウェブ170g/m2 (平均繊維径=15
デニール:平均繊維長=76mm)にニードルパンチ処理
(針密度200本/cm2 )を施してニードルパンチフェ
ルトを得た。ポリウレタンエマルジョン(固形分35
%)(メルシー589:東洋ポリマー)20重量部とエ
ポキシ系架橋剤(AD−C−65:東洋ポリマー)0.
5重量部とを含み、蒸留水で全体を100重量部とした
バインダー液を用い、ステンレススチールマングルによ
り、スリット幅0.7mmで絞り、前記のニードルパンチ
フェルトに均一に含浸させた後、150℃で架橋乾燥さ
せた(バインダー量=25g/m2 )。次に、キトサン
1%溶液〔キトサン(脱アセチル化率=85〜95%;
和光純薬工業(株))1gを、蒸留水98.4g及びL
−乳酸(和光純薬工業(株))0.6gで、58℃にて
溶液化して調製〕70重量部、3%フィブロイン水溶液
20重量部及び8%ゼラチン水溶液10重量部からなる
被覆液を用い、ステンレススチールマングルにより、ス
リット幅0.8mmで絞り、前記のウレタン含浸ニードル
パンチフェルトに均一に含浸させた。150℃で乾燥さ
せた後、4%NaOH水溶液で処理してキトサンを不溶
化し、水洗してからもう一度150℃で乾燥させて担体
を得た(目付=270g/m2 ;厚み=3.0mm)。
【0033】実施例2(絹フィブロイン) 前記実施例1に記載の操作を繰り返したが、但し、被覆
液として、キトサン1%溶液70重量部と3%フィブロ
イン水溶液30重量部とからなる液を用いて担体(目付
=265g/m2 ;厚み=3.2mm)を得た。
【0034】実施例3(骨粉) 前記実施例1に記載の操作を繰り返したが、但し、被覆
液として、8%ゼラチン水溶液10重量部の代わりに、
骨粉5重量部と蒸留水5重量部とを含有するものを用い
て担体(目付=317g/m2 ;厚み=2.6mm)を得
た。
【0035】実施例4(コラーゲン) 前記実施例1に記載の操作を繰り返したが、但し、被覆
液として、8%ゼラチン水溶液10重量部の代わりに、
コラーゲン粉末2重量部と蒸留水8重量部とを含有する
ものを用いて担体(目付=245g/m2 ;厚み=3.
1mm)を得た。
【0036】実施例5(塩) 前記実施例1に記載の操作を繰り返したが、但し、被覆
液として、8%ゼラチン水溶液10重量部の代わりに、
炭酸カルシウム10重量部を含有するものを用いて担体
(目付=230g/m2 ;厚み=2.2mm)を得た。
【0037】比較例1 前記実施例1に記載の操作により、ウレタン含浸ニード
ルパンチフェルトを調製した。次に、完全ケン化タイプ
ポリビニルアルコール(PVA−117H:クラレ)1
0%水溶液69.5重量部、1,3−ジメチル尿素0.
5重量部、3%フィブロイン水溶液20重量部及び8%
ゼラチン水溶液10重量部からなる被覆液を用い、前記
実施例1に記載の操作により、担体(目付=250g/
2 ;厚み=2.8mm)を得た。
【0038】比較例2 前記実施例1に記載の操作により、ウレタン含浸ニード
ルパンチフェルトを調製した。次に、ポリウレタンエマ
ルジョン(固形分35%)(メルシー589:東洋ポリ
マー)20重量部、エポキシ系架橋剤(AD−C−6
5:東洋ポリマー)0.5重量部、完全ケン化タイプポ
リビニルアルコール(PVA−117H:クラレ)10
%水溶液30重量部、1,3−ジメチル尿素0.5重量
部、3%フィブロイン水溶液20重量部及び8%ゼラチ
ン水溶液10重量部からなる被覆液を用い、前記実施例
1に記載の操作により、担体(目付=280g/m2
厚み=2.8mm)を得た。
【0039】比較例3 前記実施例1に記載の操作を繰り返すが、但し、バイン
ダー液として、比較例2に記載の被覆液を用い、このバ
インダー液(被覆液)含浸ニードルパンチフェルト(目
付=250g/m2 ;厚み=2.8mm)をそのまま下記
の担体評価に使用した。
【0040】試験例(担体評価法) 前記実施例1〜実施例5及び比較例1〜比較例3で調製
した各担体について、オートクレーブ処理特性、細胞担
持能力及び培養効果を以下の方法で評価した。
【0041】試験例1:オートクレーブ処理特性 不織布を裁断(6mm×6mm)して20個のサンプルを用
意し、100mlトールビーカに入れ、蒸留水40mlを加
えてからアルミニウムホイルで密封し、121℃で15
分間オートクレーブ処理した。蒸留水の白濁の程度を目
視によって評価した。次に、前記ビーカに棒状テフロン
被覆攪拌棒(直径=8mm;長さ=30mm)を入れ、マグ
ネチックスターラで200rpmで24時間攪拌した。
不織布の繊維のほつれの程度を観察した。これらの結果
を表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】試験例2:細胞担持能力 各不織布サンプル(15mm×15mm)を遠心管に入れ、
これらの各遠心管に各々PBS液10mlを加えた後、温
度121℃で20分間滅菌し、増殖培地(DMEMに1
0%ウシ血清と10%トリプトースホスフェートブロス
を添加)10mlを加えPBS液と置換した。この操作を
2回繰り返した。各被検不織布を12穴プレート(コー
ニング社製)に移し、BHK細胞懸濁液(1×105
/ml)約2mlを添加した。続いて、37℃のフラン器に
て5%の二酸化炭素を含む空気中で約4時間静置した。
次に、DMEM(Dulbecco’s Modifi
ed Eagle Medium:GIBCO)培地
に、10%牛血清と10%トリプトースホスフェートブ
ロスとを添加した培地を入れ、3日間培養した。各不織
布を顕微鏡(200倍)で観察することにより動物細胞
の付着性を評価した後、被検不織布をトリプシン処理す
ることによって動物細胞を剥がし、細胞数を血球計算盤
で計測した。実施例1の不織布サンプルでは4.2×1
6 cells/cm3、比較例1の不織布サンプルでは0.0
4×106 cells /cm3 、比較例2の不織布サンプルで
は0.06×106 cells /cm3 であった。
【0044】試験例3:本発明担体と公知担体との細胞
担持能力の比較 公知担体として、多孔質セルロ−スからなるマイクロキ
ャリア(旭化成(株)製)、セルロ−ス発泡体(酒伊エ
ンジニアリング(株)製:商品名=Cellsnow)6種及び
多孔質シランからなるマイクロキャリア(SCHOTT社製)
を用意した。
【0045】実施例1で調製した担体を直径6mmの大き
さに裁断した小片5個、多孔質セルロ−ス製マイクロキ
ャリア0.2g、セルロ−ス発泡体0.2g、そして多
孔質シラン製マイクロキャリア1gを各々遠心管に入れ
た。この各遠心管に各々PBS液10mlを加えた後、温
度121℃で20分間滅菌し、増殖培地(DMEMに1
0%ウシ血清と10%トリプトースホスフェートブロス
を添加)10mlを加えPBS液と置換した。この操作を
2回繰り返した。
【0046】次いで、BHK細胞(ATCC CCL1
0)、CHO細胞(ATCC CCL61)、L−92
9細胞(ATCC CCL1)を、各々の担体1cm3
たりに5×105 cells になるように接種し、5%炭酸
ガスインキュベーターで培養した。24時間後、全量が
8mlとなるように前記と同じ増殖培地を加えた。培養5
日目にPBS液で担体を洗浄した後、トリプシン処理に
より細胞数を計測して単位体積当たりの細胞数を求め
た。結果を図1に示す。図1において、a〜iは以下の
担体を意味する。 a:本発明の担体(実施例1の不織布) b:セルロース発泡体(酒伊エンジニアリング(株):
Cellsnow CX-N ) c:セルロース発泡体(酒伊エンジニアリング(株):
Cellsnow CX-K ) d:セルロース発泡体(酒伊エンジニアリング(株):
Cellsnow EX-C ) e:セルロース発泡体(酒伊エンジニアリング(株):
Cellsnow EX-T ) f:セルロース発泡体(酒伊エンジニアリング(株):
Cellsnow EX-P ) g:セルロース発泡体(酒伊エンジニアリング(株):
Cellsnow EX-G ) h:多孔質セルロース製マイクロキャリア(旭化成
(株)製:EX-K) i:多孔質シラン製マイクロキャリア(SCHOTT社
製)
【0047】図1に示すように、BHK細胞では、実施
例1の担体で6.1×106 cells/cm3 であるのに対
して、公知担体で0.5〜3.6×106 cells/cm3
あり、CHO細胞では、実施例1の担体で4.7×10
6 cells /cm3 であるのに対して、公知担体で0.2〜
1.7×106 cells/cm3 であり、L−929細胞で
は、実施例1の担体で3.5×106 cells /cm3 であ
るのに対して、公知担体で0.6〜1.8×106 cell
s /cm3 であった。
【0048】なお、顕微鏡(200倍)により細胞の付
着状態を観察したところ、実施例1の担体では表面だけ
でなく、内部にも細胞が増殖していたが、セルロ−ス発
泡体は付着量が少なく、多孔質セルロ−ス製マイクロキ
ャリア及び多孔質シラン製マイクロキャリアでは付着量
が少ないだけでなく、孔部の直径と細胞の大きさとが同
程度であるために、孔内部には細胞が付着している様子
も観察されなかった。
【0049】試験例4:充填層型リアクターによる培養 充填層型培養装置を用いて、接着性動物細胞の培養実験
を実施した。図2は、この試験で使用した装置を模式的
に示す説明図である。
【0050】実施例1で調製した動物細胞用固定化担体
を直径6mmの大きさに裁断し、充填槽1に裁断担体約9
50個を充填した。濃度30×104 cells /mlのBH
K細胞(ATCC CCL10)のPBS懸濁液90ml
を、充填槽1の上部より供給して、BHK細胞を担体に
接種した後、担体へ安定に付着させるために4時間ほど
静置培養した。
【0051】続いて、灌流培養を行った。培養では、グ
ルコースを含む新鮮な培養液(DMEMに10%ウシ血
清と10%トリプトースホスフェートブロスを添加)を
培地貯槽2からポンプ10によって循環槽3に連続的に
送り、循環槽3でスターラ4により生産物を含む培養液
と攪拌混合する。この混合培養液は酸素電極5を介して
ポンプ11により充填層1に送られ、充填層1で担体に
固定化されたBHK細胞と接触する。こうして、BHK
細胞は増殖すると共に物質生産を行う。この生産物を含
む培養液は循環槽3に戻され、循環槽3でスターラ4に
より新鮮な培養液と攪拌混合され、循環槽3からポンプ
12によって回収槽6に連続的に回収される。すなわ
ち、この装置では連続的に新鮮な培養液を供給しなが
ら、連続的に生産物を回収することができる。なお、循
環槽3には培養液に溶存させるために電磁弁7から酸素
が供給される。この電磁弁7と酸素電極5とは適当な手
段(図示せず)によって連結されており、酸素電極5で
読取った酸素濃度に応じて酸素供給量を制御している。
【0052】図3は、充填層1内での空塔速度、循環槽
3から回収槽6への培養液の回収量、及び循環槽3内の
培養液中のグルコース濃度と動物細胞の老廃物である乳
酸の濃度の経時変化を示すものである。培養開始から4
日目までは回分培養を行い、5日目から12日目までの
8日間では繰り返し回分生産を行い、そして13日目か
ら33日目までの21日間で連続灌流培養を行った。5
日目からの生産期間における回収液量は、循環槽3内の
培養液中のグルコース濃度が約1.5mg/mlになるよう
に、新鮮な培地の供給量を調整した。すなわち、循環槽
3内の培養液中のグルコース濃度が約1.5mg/mlにな
るように、図3に示す速度で新鮮な培養液を培地貯槽2
から循環槽3内へ供給し、同時に同量の培養液を回収槽
6に回収した。
【0053】この連続灌流培養の間、グルコース濃度、
乳酸濃度、及び培養液の回収量は安定しており、細胞の
はく離も少なく、細胞が長期間安定に活性を維持した状
態で担体に固定化されていることを示している。なお、
この方法では動物細胞の固定化担体への接種方法も簡便
で確実であった。
【0054】
【発明の効果】本発明の動物細胞固定化用担体において
は、動物細胞に対して良好な接着性を有する動物細胞接
着材料が、不溶化キトサンとの混合物の形で多孔質基材
の全表面上に強固に付着した状態で含まれているので、
培地水溶液の存在下でオートクレーブ滅菌処理を行って
も流れ落ちることがなく、熱変性も起こしにくい。
【0055】更に、3次元的な多孔質体内に動物細胞接
着材料が分散して付着しているので、動物細胞の付着効
率が良く、動物細胞の付着容量も大きい。このため、低
濃度の動物細胞懸濁液から効率よく動物細胞を付着させ
ることができ、しかも多量の動物細胞を保持しながら培
養することができる。また、本発明の動物細胞固定化用
担体は、親水性材料から構成されているので、動物細胞
との適合性が良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による担体及び公知担体の細胞担持能力
を比較した結果を示すグラフである。
【図2】充填層型リアクターの構造を模式的に示す説明
図である。
【図3】連続灌流培養の結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1 充填層 2 培地貯槽 3 循環槽 4 マグネチックスターラ 5 酸素電極 6 回収槽 7 電磁弁 10,11,12 ポンプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動物細胞接着材料がキトサンとの混合物
    の形で、多孔質基材の全表面上に、連続的に又は不連続
    的に分散して含まれていることを特徴とする、動物細胞
    固定化用担体。
  2. 【請求項2】 動物細胞接着材料がキトサンとの混合物
    の形で、多孔質基材の全表面上に、連続的に又は不連続
    的に分散して含まれている動物細胞固定化用担体に細胞
    を接着させたのち、細胞培養を行い、細胞を増殖させる
    ことを特徴とする、細胞培養方法。
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JP2007282514A (ja) * 2006-04-12 2007-11-01 Applied Cell Biotechnologies Inc コラーゲン類生産方法及びコラーゲン類
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