JPH05268783A - マイクロ・アクチュエータ - Google Patents

マイクロ・アクチュエータ

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JPH05268783A
JPH05268783A JP6297992A JP6297992A JPH05268783A JP H05268783 A JPH05268783 A JP H05268783A JP 6297992 A JP6297992 A JP 6297992A JP 6297992 A JP6297992 A JP 6297992A JP H05268783 A JPH05268783 A JP H05268783A
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JP
Japan
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magnetic
temperature
fixed
sensitive
fixed magnetic
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Application number
JP6297992A
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English (en)
Inventor
Yuji Uenishi
祐司 上西
Etsu Hashimoto
悦 橋本
Hidenao Tanaka
秀尚 田中
Akinori Watabe
昭憲 渡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B7/00Measuring arrangements characterised by the use of electric or magnetic techniques
    • G01B7/34Measuring arrangements characterised by the use of electric or magnetic techniques for measuring roughness or irregularity of surfaces

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Micromachines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】高出力・高精度で、微小化に適し、かつ自己状
態の保持が可能であるマイクロ・アクチュエータを提供
する。 【構成】起磁力の発生源たる棒形永久磁石2aと、当該
棒形永久磁石2aの磁路中に感温磁性体2cを各々に保
有するとともに等間隔一直線状に又は等間隔円環状に配
列した固定磁極2群と、当該固定磁極2に臨みこれに対
応する複数の磁極1aとを等間隔に突設する被駆動体A
と、前記固定磁極2群中の各感温磁性体2cを固定磁極
2群の配列順に逐次加熱及び冷却の両方又はどちらか一
方を行なう温度制御手段3,3′〜13とを具備するこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、精密機械,精密計測,
スイッチ,マイクロマシン等に供されるマイクロ・アク
チュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気特性の温度変化を利用したモ
ータとしては、『光熱モータ』[対馬国郎“磁性体のス
ピン再配列とその応用”,応用物理,45巻,10号,
962(1976)]やあるいは『熱磁気駆動装置』
(特開昭54−145908号公報に記載のもの)があ
る。
【0003】前者はある温度で磁化配列が90度回転す
る希土類オーソフェライト材料を用い、後者は感温磁性
体のキュリー温度点(以下、キュリー点とする)付近の
透磁率変化を利用したもので、いずれもこれらの感温磁
性片を多数配置した回転子を永久磁石の固定ヨークで挟
まれた一様磁場中におき、回転子上の感温磁性片の一部
を光照射により温度を上げてヨークにより形成される方
向の磁化を弱め、回転子に発生する磁力に非対称性を生
ぜしめて、これを回転力に変換したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の『光熱
モータ』や『熱磁気駆動装置』の動きは、いずれも連続
的で、所望の一定回転角を動かしたり、ロータ位置を保
持することができない。また、構造的にみても、一様磁
場中における磁化変化物体の動きを利用したもので、ス
テータ磁極の磁路でオン・オフ動作を行っているもので
はない。ここにおいて、本発明は、高出力・高精度で、
微小化に適し、かつ自己状態の保持が可能であるマイク
ロ・アクチュエータを提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題の解決は、本発
明の次に列挙する新規な特徴的構成手段を採用すること
により達成される。即ち、本発明の第1の特徴は、起磁
力の発生源たる磁力発生手段と、当該磁力発生手段で発
生した磁力の磁路中に感温磁性体を各々に保有するとと
もに等間隔一直線状に又は等間隔円環状に配列した固定
磁極と、当該固定磁極群に臨みこれに対応する複数の可
動性磁極を等間隔に突設する被駆動体と、前記固定磁極
群中の前記各感温磁性体を当該固定磁極群の配列順に逐
次加熱と冷却の両方又はどちらか一方を行なう温度制御
手段とを具備することを特徴とするマイクロ・アクチュ
エータである。
【0006】本発明の第2の特徴は、前記第1の特徴に
おける磁力発生手段が棒形永久磁石であるとともに、固
定磁極が磁路を形成するヨークで当該永久磁石と感温磁
性体を上下に中に挟んだ枠形に形成してなるマイクロ・
アクチュエータである。
【0007】本発明の第3の特徴は、前記第1の特徴に
おける磁力発生手段が棒形永久磁石であるとともに、固
定磁極が当該永久磁石上に一体に直接感温磁性体を複数
等間隔一直線状に突立配列して形成してなるマイクロ・
アクチュエータである。
【0008】本発明の第4の特徴は、前記第1の特徴に
おける磁力発生手段が円筒形永久磁石であるとともに、
固定磁極が軟磁性基板上に載着された当該円筒形磁石上
端に内端を内方に突出して内周方向等間隔に複数感温温
磁性体を載着し、被駆動体が前記円筒形磁石内中心の前
記軟磁性基板上に載定した軸受中心に空転自在に縦挿し
た磁性ロータ軸の上端に前記感温磁性体群の突出内端に
対応して臨む複数の磁極を周方向等間隔に突出したロー
タを一体固設してなるマイクロ・アクチュエータであ
る。
【0009】本発明の第5の特徴は、前記第1,2,3
又は4の特徴における感温磁性体の温度制御手段が、レ
ーザ等の発光手段と集光光学手段と感温磁性体への反射
手段と前記発光手段及び反射手段を制御する手段とで構
成される光学的加熱手段であるマイクロ・アクチュエー
タである。
【0010】本発明の第6の特徴は、前記第1,2,3
又は4の特徴における感温磁性体の温度制御手段が、通
電により熱を発生する電熱手段と当該電熱手段を制御す
る手段とで構成される電気的加熱手段であるマイクロ・
アクチュエータである。
【0011】
【作用】本発明は前記のような手段を講ずるので、固定
磁極中の感温磁性体を加熱手段又は冷却手段によって温
度を制御して磁路の開通閉鎖をもたらすから、所望の回
転角を得ることが可能であり、また、磁路が開通閉鎖す
る固定磁極以外は一定の状態を保持しているので、それ
に対応して被駆動体も、自己状態を保持することが可能
となる。
【0012】
【実施例】(実施例1)本発明の第1の実施例を図面に
つき説明する。図1(a)及び(b)は、本実施例のマ
イクロ・アクチュエータの構成及び動作原理を示す要部
拡大断面概略図である。図1を、回転モータとして見た
場合は円周部の一部を展開して示したものであり、リニ
アモータとして見た場合は被駆動体の一部を示したもの
である。
【0013】図中、Aは本実施例のマイクロ・アクチュ
エータ、1は被駆動体、2は棒形永久磁石2aと両側ヨ
ーク2b,2bと感温磁性体2cとからなる枠形固定磁
極であって、3つの固定磁極2α,2β,2γが示され
ている。
【0014】被駆動体1は、軟磁性体材料よりなり、幅
Wの磁極1aが、幅2Wの凹陥部1bを挟んで周期的に
並んだ構造となっている。一方、3つの固定磁極2α,
2β,2γは、感温磁性体2cを磁路中に形成し、ヨー
ク2bの材料の透磁率は感温磁性体2cの透磁率よりも
大きい。固定磁極2α単体でみるとヨーク2bの幅はW
であり、棒形永久磁石2a及び感温磁性体2cの幅は2
Wである。各固定磁極2α,2β,2γは間隔Wごとに
非磁性基板X上に設置する。
【0015】本実施例の仕様は、このような具体的実施
態様を呈するので次に、その動作を説明する。以下の動
作説明においては、室温がキュリー点以下であることを
想定している。まず、図1(a)は、固定磁極2βの感
温磁性体2cの中の感温磁路がキュリー点以上に熱せら
れて磁化が消されて磁路オフとなった状態で、固定磁極
2βに被駆動体1の磁極1aが吸引されている状態を示
す図である。
【0016】この状態から、例えば、固定磁極2βの感
温磁性体2cの加熱を止めてオン状態に復帰させ、固定
磁極2γの感温磁性体2c中の磁路を加熱によりオフ状
態にすると、図1(b)中の点線矢印で示すよう、固定
磁極2γの両側ヨーク2bからのフラックスが増加して
被駆動体1の近接する磁極1aが固定磁極2γに吸引さ
れ、その結果、被駆動体1は図1(b)に示す矢印M方
向へ1ステップ移動する。
【0017】次に、固定磁極2γの感温磁性体2cの加
熱を止めてオン状態に復帰させ、固定磁極2αの感温磁
性体2cをキュリー点以上にして磁路をオフ状態にする
と、被駆動体1はさらに矢印M方向へ移動する。
【0018】以下、固定磁極2β→2γ→2α....の配
列順に、逐次感温磁性体2cをそれぞれ加熱して磁路を
次々にオフ状態にすることにより、矢印M方向へ連続し
た所望のステップ数の移動が可能となる。
【0019】本実施例のマイクロ・アクチュエータA
は、駆動時に固定磁極2α,2β,2γと被駆動体1に
より閉磁路が形成される方向に駆動されるので、駆動力
が大きい。さらに、被駆動体1が移動後に、感温磁性体
2cが冷却されて磁路がオン状態になっても、両側ヨー
ク2bの材質と感温磁性体2cの材質の透磁率の差によ
り、両側ヨーク2bからの漏れ磁界があるため、磁極1
aは吸引され、被駆動体1がその位置状態を保持するこ
ととなる。
【0020】(応用例1)次に、前記第1実施例のマイ
クロ・アクチュエータAを実際のシステムに組み込んだ
応用構成例を図面につき説明する。図2は前記第1実施
例のマイクロ・アクチュエータを光学的加熱手段又は冷
却手段を用いて駆動するシステムの概略構成図である。
【0021】図中、Bはマイクロ・アクチュエータAを
適用するステッピングモータ、3はパソコン等の各種ド
ライバの制御を行うコントロール部、4はコントロール
部3からの制御によりレーザ等の光源5の制御を行う光
源用ドライバ、6はコントロール部3からの制御により
光源5からレンズ7a等で構成される集光光学系7を通
して送られてくる光をステッピングモータBへ反射させ
る角回転自在なミラー8の反射角制御を行うミラー用ド
ライバ、9はコントロール部3からの制御により冷却装
置10の制御を行う冷却装置ドライバである。
【0022】本応用例は、このようにシステム構成され
るので、固定磁極2のキュリー点が室温以上であればコ
ントロール部3から光源用ドライバ4を介してレーザ等
の光源5を制御し、ミラー用ドライバ9を介して集光光
学系7を通過してくる光を反射させるミラー8を制御し
て固定磁極2を加熱し、固定磁極2のキュリー点が室温
以下であれば冷却装置ドライバ9を介して冷却装置10
を制御して固定磁極2を冷却して、ステッピングモータ
Bの駆動力を得る。
【0023】本応用例においては、加熱に対する電気的
な布線は不要であり、たとえ、コントロール部3及び光
源用ドライバ4,ミラー用ドライバ9がステッピングモ
ータから離れていても遠隔制御が自在であるという利点
を有する。
【0024】(応用例2)前記第1実施例のマイクロ・
アクチュエータAを実際のシステムに組み込んだ第2の
応用構成例を図面につき説明する。図3はマイクロ・ア
クチュエータAをヒータ加熱装置を用いて駆動するシス
テムの概略構成図である。
【0025】図中、B′は前記第1実施例のマイクロ・
アクチュエータAを適用するステッピングモータ、3′
はパソコン等の各種ドライバの制御を行うコントロール
部、11はコントロール部3′からの制御により、アン
プ12を介してヒータ13を作動するヒータドライバで
ある。なお、前記第1の応用例と同一の部品について
は、同一の符号を付した。
【0026】本応用例は、このように構成されるので、
固定磁極2のキュリー点が室温以上であればコントロー
ル部3′からヒータドライバ11及びアンプ12を介し
てヒータ13を制御して固定磁極2を加熱し、固定磁極
2のキュリー点が室温以下であれば冷却装置ドライバ9
を介して冷却装置10を制御して固定磁極2を冷却し
て、ステッピングモータB′の駆動力を得る。本応用例
は、このように比較的簡易な構成であるので、前記第1
応用例と比較して、各種ドライバ9,11を比較的容易
に構成できるという利点を有する。
【0027】(実施例2)次に本発明の第2の実施例を
図面につき説明する。図4(a)及び(b)は、本実施
例のマイクロ・アクチュエータの構成及び動作原理を示
す要部拡大断面概略図である。
【0028】図中、A′は本実施例のマイクロ・アクチ
ュエータ、1′は軟磁性体からなり磁極1a′と凹嵌部
1b′を有する被駆動体、2′は直立形感温磁性体2
c′と共通の磁力発生源たる長尺棒形永久磁石2a′よ
りなる固定磁極であって、3つの固定磁極2α′,2
β′,2γ′が示されている。本実施例は、前記第1実
施例より小型のステッピングモータに適用しようとする
ものである。
【0029】共有する一つの長尺棒形永久磁石2a′の
N極又はS極の表面上長手方向に幅Wの感温磁性体2
c′が間隔Wで3つ配置されて3つの固定磁極2α′,
2β′,2γ′を構成している。一方、軟磁性体からな
る被駆動体1′は、幅Wの磁極1a′が、間隔W/2の
凹陥部1bを挟んで周期的に突出配置されている。
【0030】本実施例の仕様はこのような具体的実施態
様を呈するので次にその動作を説明する。以下の説明に
おいては、前記第1実施例と同様に、室温がキュリー点
以下であることを想定している。まず、図4(a)は固
定磁極2α′及び2γ′を加熱してキュリー点以上にし
て磁路をオフ状態にして、被駆動体1′の磁極1a′が
固定磁極2β′に吸引されている状態を示す図である。
【0031】次に、図4(b)に示すように、固定磁極
2α′及び2β′の感温磁性体2c′を加熱すると、固
定磁極2α′及び2β′の磁路はオフ状態となり、固定
磁極2γ′に被駆動体1′の磁極1a′が吸引され、被
駆動体1′は全体として矢印Mの方向へ移動する。
【0032】同様に、感温磁性体2c′の加熱シークエ
ンスを[2β′,2γ′]→[2γ′,2α′]→[2
α′,2β′]→[2β′,2γ′]→....と繰り返す
ことにより、被駆動体1′がステップ幅W/2で次々に
間歇移動する。移動後の位置は、各固定磁極2α′ある
いは2β′あるいは2γ′がオン状態になっているの
で、そのままの位置が保持される。
【0033】また、ファンあるいはペルチェ素子等を付
随させて固定磁極2α′,2β′,2γ′を強制冷却さ
せることによりステップ移動動作の高速化が可能とな
る。さらにリニアモータの場合、固定磁極2α′,2
β′,2γ′を平面のそれぞれ直交する軸方向に3極配
置し、被駆動体1′の磁極1a′もこれに対応して2次
元配列状態とすることにより、2次元平面駆動が可能と
なる。
【0034】本実施例においては、発散磁界を利用して
いるので、前記第1実施例と異なり閉磁路を形成してい
ないが、被駆動体1′の磁極1a′同士のギャップが小
さく、被駆動体1′が微小なときはその質量が小さくな
るためにそれを駆動するには充分な駆動力が得られる。
また、固定磁極2′が非常に単純(凹凸のみ)であるた
め、フォトリソグラフィー技術等により容易に形成可能
で、量産化・マイクロ化に適している。
【0035】(実施例3)本発明の第3の実施例を図面
につき説明する。図5は本実施例の構成を説明する図
で、(a)は平面図、(b)は図5(a)中のV−V線
視断面図である。図中、1″は軟磁性体からなる被駆動
体たるロータ、1a″はロータ1″の磁極、1b″はロ
ータ軸、14はロータ軸1b″の軸受、2α″,2
β″,2γ″は固定磁極であって、それぞれの感温磁性
体2c″と一つの共通する円筒形永久磁石2a″と3つ
の感温磁性体2c″と一つの共通する軟磁性基板15と
で構成される。
【0036】本実施例は、円筒形永久磁石(以下、円筒
磁石とする)2a″を用いた3極ステッピングモータに
おけるマイクロ・アクチュエータである。感温磁性体2
c″と、軟磁性体からなるロータ1″と、ロータ軸1
b″と、軟磁性基板15と、円筒磁石2a″により、図
5(b)の断面中に示すように、磁力点線が循環する閉
磁路が形成されて、強いトルク及び自己保持力が得られ
る構造となっている。
【0037】本実施例の仕様はこのような具体的実施態
様を呈するので、次にその動作を説明する。図5(a)
の状態から、固定磁極2α″,2β″の感温磁性体2
c″を光あるいはヒータ等の適宜加熱手段によりキュリ
ー点付近まで加熱して磁路をオフ状態にすると、ロータ
1″は固定磁極2γ″の感温磁性体2c″に吸引され、
時計方向に30°回転する。次に、固定磁極2α″,2
γ″の感温磁性体2c″を加熱すると磁路がオフ状態に
なり、ロータ1″は固定磁極2β″の感温磁性体で2
c″に吸引され、さらに時計方向に30°回転する。
【0038】同様に、感温磁性体2c″の加熱シーケン
スを[2β″,2γ″]→[2α″,2β″]→[2
γ″,2α″]→[2β″,2γ″]→....とすること
により、時計方向への30°ごとのステッピング動作を
行う。なお、反時計方向の回転についても、加熱シーケ
ンスを逆転することにより可能であることはいうまでも
ない。
【0039】本実施例の場合には、ロータ1″の磁極1
a″歯数が4個で1回転におけるステップ数が12,回
転分解能は30°/ステップであるが、ステップ数及び
回転分解能はロータ1″の磁極1a″歯数により決定さ
れ、一般に歯数Nの時の1回転におけるステップ数は3
Nとなり、回転分解能(角分解能)は1ステップあたり
90/N[°]となる(ただし、N≦4の整数)。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ステッピング動作可能で自己保持機能を持ち、駆動力が
大きく、かつ微小なマイクロマシンに適用可能なマイク
ロ・アクチュエータが可能となる。また、光学的手段に
よる制御の場合は、電気的布線が不要で遠隔操作に適す
るだけではなく、マイクロ・アクチュエータの小型化・
形状最適化が可能であり、自己保持機能を保有すること
により、システムの省力化が図れる等、優れた至便性・
有用性を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマイクロ・アクチュエータの第1の実
施例を示す要部拡大断面図であって(a)は静止保持状
態、(b)は動作状態をそれぞれ示す。
【図2】同上のシステムへの応用例を示す、概略構成図
である。
【図3】同上、別の応用例を示す概略構成図である。
【図4】本発明のマイクロ・アクチュエータの第2の実
施例を示す要部拡大断面図であって、(a)は静止保持
状態、(b)は動作状態をそれぞれ示す。
【図5】本発明のマイクロ・アクチュエータの第3の実
施例を示す図で、(a)は平面図、(b)は(a)中の
V−V線視断面図である。
【符号の説明】
A,A′,A″…マイクロ・アクチュエータ B,B′…ステッピングモータ X…基板 1,1′…被駆動体 1a,1a′,1a″…磁極 1b,1b′…凹嵌部 1b″…ロータ軸 1″…ロータ 2,2α,2α′,2α″,2β,2β′,2β″,2
γ,2γ′,2γ″…固定磁極 2a,2a′…棒形永久磁石 2a″…円筒形永久磁石 2b…ヨーク 2c,2c′,2c″…感温磁性体 3,3′…コントロール部 4…光源用ドライバ 5…光源 6…ミラー用ドライバ 7…集光光学系 7a…レンズ 8…ミラー 9…冷却装置ドライバ 10…冷却装置 11…ヒータドライバ 12…アンプ 13…ヒータ 14…軸受 15…軟磁性基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡部 昭憲 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】起磁力の発生源たる磁力発生手段と、当該
    磁力発生手段で発生した磁力の磁路中に感温磁性体を各
    々に保有するとともに等間隔一直線状に又は等間隔円環
    状に配列した固定磁極群と、当該固定磁極群に臨みこれ
    に対応する複数の磁極を等間隔に突設する被駆動体と、
    前記固定磁極群中の前記各感温磁性体を当該固定磁極群
    の配列順に逐次加熱と冷却の両方又はどちらか一方を行
    なう温度制御手段とを具備することを特徴とするマイク
    ロ・アクチュエータ
  2. 【請求項2】磁力発生手段は棒形永久磁石であるととも
    に、固定磁極は磁路を形成するヨークで当該永久磁石と
    感温磁性体を上下に中に挟んだ枠形に形成したことを特
    徴とする請求項1記載のマイクロ・アクチュエータ
  3. 【請求項3】磁力発生手段は、棒形永久磁石であるとと
    もに、固定磁極は当該永久磁石上に一体に直接感温磁性
    体を複数等間隔一直線状に突立配列して形成したことを
    特徴とする請求項1記載のマイクロ・アクチュエータ
  4. 【請求項4】磁力発生手段は、円筒形永久磁石であると
    ともに、固定磁極は軟磁性基板上に載設された当該円筒
    形磁石上端に内端を内方に突出して内周方向等間隔に複
    数感温磁性体を載着し、被駆動体は前記円筒形磁石内中
    心の前記軟磁性基板上に載置した軸受中心に空転自在に
    縦挿した磁性ロータ軸の上端に前記感温磁性体群の突出
    内端に対応して臨む複数の対極を周方向等間隔に突出し
    たロータを一体固設したことを特徴とする請求項1記載
    のマイクロ・アクチュエータ
  5. 【請求項5】感温磁性体の温度制御手段は、レーザ等の
    発光手段と集光光学手段と感温磁性体への反射手段と前
    記発光手段及び反射手段を制御する手段とで構成される
    光学的加熱手段であることを特徴とする請求項1,2,
    3又は4記載のマイクロ・アクチュエータ
  6. 【請求項6】感温磁性体の温度制御手段は、通電により
    熱を発生する電熱手段と当該電熱手段を制御する手段と
    で構成される電気的加熱手段であることを特徴とする請
    求項1,2,3又は4記載のマイクロ・アクチュエータ
JP6297992A 1992-03-19 1992-03-19 マイクロ・アクチュエータ Pending JPH05268783A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120067050A1 (en) * 2009-05-28 2012-03-22 Tokyo Institute Of Technology Composite magnetic ring and energy converter

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US20120067050A1 (en) * 2009-05-28 2012-03-22 Tokyo Institute Of Technology Composite magnetic ring and energy converter

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