JPH05266902A - リチウム熱電池の製造法 - Google Patents

リチウム熱電池の製造法

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JPH05266902A
JPH05266902A JP6286292A JP6286292A JPH05266902A JP H05266902 A JPH05266902 A JP H05266902A JP 6286292 A JP6286292 A JP 6286292A JP 6286292 A JP6286292 A JP 6286292A JP H05266902 A JPH05266902 A JP H05266902A
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JP
Japan
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negative electrode
lithium
unit cell
layer
thermal battery
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Pending
Application number
JP6286292A
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English (en)
Inventor
Tetsuji Hayashi
哲次 林
Yasuhiro Nishimura
保廣 西村
Kazuya Omichi
和也 大道
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 薄形素電池の製造を可能にするとともに、素
電池の歩留まりの向上を図るリチウム熱電池の製造法を
提供することを目的とする。 【構成】 負極,電解質層14,正極活物質層15の三
層一体で構成される素電池の製造法において、負極製作
時に生じた負極ケース11の熱歪みによる変形を予め加
圧平面化したのち電解質層14および正極合剤層15を
形成した。これにより、負極上へ電解質の分散が均一か
つ容易となり、少量の電解質量で薄く均一な電解質層1
4を形成できるようになった。従って、薄い素電池の製
造が可能になるとともに、成形の失敗がなくなり、歩留
まりも向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リチウム熱電池の製造
法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱電池は、塩化カリウム−塩化リチウム
などの共融塩を電解質とする電池で、常温では電解質が
非電導性の固体であるため、電池としては不活性な状態
にあるが高温に加熱すると電解質が良好なイオン電導性
の溶融塩となり、電池として活性な状態となり、外部に
電力を供給し得るような性質の電池である。
【0003】この種の電池には貯蔵中の自己放電が実用
上皆無で、長期保存後においても製造直後と同様の放電
特性を発揮する。製造時に素電池加熱用の発熱剤を組み
込み、電池使用に際して発熱剤を作用させ、瞬時に電池
を活性化することができるので緊急の用途に便利であ
る。水溶液電解質では用いることのできないリチウムを
負極に用いているので素電池当たりの電圧を高め得る。
高温で作動させるため電極反応が進みやすく、高出力特
性を有するなどの特徴があることから、各種飛翔体,誘
導機器といった分野の電源として実用化されつつある。
【0004】以下に従来のリチウム熱電池の素電池製造
法を図3,図4および図5を用いて説明する。図3にお
いて、21はニッケルメッキ鋼板からなる負極ケースで
ある。これに負極活物質であるリチウムフォイル22を
張り付ける。これを成形型にセットして所定量の鉄粉2
3を加え約2ton/cm2の圧力で加圧し、成形型から取り
出す。次にアルゴンガス雰囲気中で約500℃に加熱す
ることにより負極を形成する。その状態を図4に示す。
図4において23aは加熱により溶融したリチウムを含
浸した鉄粉層であり、21は負極ケースである。
【0005】これを再び成形型にセットし、図5に示す
ように塩化カリウム−塩化リチウムと酸化マグネシウム
からなる電解質材料を加え、約0.5ton/cm2で加圧し
電解質層4を形成する。さらにその上に二硫化鉄を主成
分とする正極活物質合剤を加え約2.5ton/cm2で加圧
成形して正極活物質層5を形成することにより、素電池
ができあがる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
素電池製造法では薄形の素電池を製作することが困難で
あり、仮に製作できたとしても著しく歩留まりが悪いと
いう問題があった。
【0007】その原因は、負極ケース21中にリチウム
フォイル22を挿入し鉄粉23を加えて加圧成形した
後、アルゴンガス雰囲気中で熱処理した際に、熱による
歪みで図4に示したように、負極ケース1が変形するこ
とにより、電解質層24および正極活物質層25を成形
するために成形型にセットした場合、平面の安定性が悪
くそのため電解質層24の材料の均一分散が難しく、例
えば0.2mm以下の薄い層を形成することができない
か、できたとしても歩留まりが50%以下と悪かった。
【0008】また電解質層24の上面に形成する正極活
物質層25においても電解質層24の厚みむら,強度む
らの影響で薄い成形層を形成することが難しく従って、
電解質層24の材料および正極活物質層25の材料を多
く用いることによって、成形せざるを得なかった。その
ため、負極自体の厚みを加えると厚み、1.4〜1.5
mmの素電池しか得られなかった。
【0009】本発明は、上記問題点を解決するためのも
のであり、熱処理による変形を除去することにより、薄
形素電池の製作と歩留まり向上を実現するリチウム熱電
池の製造法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明のリチウム熱電池の製造法は、負極熱処理後の変
形した負極ケースの表面を平面化するために、電解質層
形成に先立って負極ケースを予圧するものである。
【0011】
【作用】この製造法により負極ケースの変形を加圧によ
り修正し、表面を平面化した負極ケースを用いることに
より電解質層および正極活物質層の成形が容易になり、
それぞれの材料が少ない量で均一で薄い成形層が可能に
なり電池薄形化できることとなる。
【0012】
【実施例】以下本発明の一実施例の熱電池の製造法につ
いて図面を参照して詳細に説明する。
【0013】図4において、1は素電池で、負極と電解
質層および正極活物質層の三層一体成形体であり、高温
に加熱されると発電する任意の数の素電池が直列に構成
されて全体として必要な電圧を発生する。
【0014】2は発熱剤ペレットで、鉄粉末と過塩素酸
カリウムの混合物を成形したもので、発熱反応によって
素電池を加熱,発電させるために用いられる。
【0015】3は点火具で、一対の起動端子4に瞬間、
約1Aの電流を通じると火炎が発生し、導火帯5に着火
し、さらにこれを通じて発熱剤2に着火燃焼することに
よって素電池1を活性化するために備えられている。6
は出力端子で、素電池連結体の所定の位置に導出されて
いる。7は断熱層でマイカ,無機質ペーパなどの耐熱材
料で構成されており、素電池1の保温と素電池1の高温
が周囲物質に熱的損傷を与えることを防止するために備
えられている。8は外装で、金属ケースと蓋からなり、
その嵌め合い部で溶接された密閉構造をなしている。図
2において、11は負極ケース、13aはリチウムを溶
融含浸した鉄粉成形層、14は電解質層、15は正極活
物質層である。次に従来の素電池との違いをさらに詳し
く説明する。
【0016】負極ケース21に厚み0.13mmのリチウ
ムフォイル22を張り付ける。これを成形型にセット
し、1.65gの鉄粉23を加え治具を用いてほぼ平坦
にならし、上型を挿入して数回上型を回転した後、約2
ton/cm2で加圧成形する。これを成形型から取り出し、
アルゴンガス雰囲気中で500℃に加熱する。これによ
り、リチウムが溶融して鉄粉成形層に含浸される。この
とき、負極ケース21が変形する。ここまでの工程は、
従来例と同様であり、図3〜図4に示した通りである。
次にこれを負極予圧型にセットし、上型を挿入して0.
2〜1.0ton/mm2の圧力で加圧し負極ケース21の変
形を取り除く。この工程を加えたことが本実施例の特徴
である。
【0017】この負極ケース11を成形型にセットし、
塩化カリウム−塩化リチウム共融塩を酸化マグネシウム
に溶融含浸した電解質層14の材料を1.15g入れ、
治具を用いて予め平坦にならし、上型を挿入して数回、
型を回転した後、0.2〜1.0ton/cm2の圧力で予備
成形する。次に上型を取り除き、二硫化鉄を主成分とし
た正極活物質層15の材料を1.40g入れ、治具を用
いて予め平坦にならし、上型を挿入して数回、型を回転
した後、2.0〜2.8ton/cm2の圧力で加圧成形す
る。これで素電池1が得られる。
【0018】この製造法により、負極の平面性が向上安
定したため、従来の約2分の1の量の電解質層14の材
料で電解質層14の均一分散および平坦化が可能とな
り、電解質層14の厚みとして0.2mm以下とすること
ができるようになった。また電解質層14が安定化した
ことにより、正極活物質層15も従来の50〜75%の
量で成形が可能となり、素電池1枚当たり、0.4〜
0.5mm薄くなり、素電池1の厚みとして0.9〜1.
0mmとすることができた。また歩留まりも85〜95%
に向上した。
【0019】
【発明の効果】以上の実施例の説明により明らかなよう
に本発明の熱電池の製造法によれば、素電池の薄形化に
よる、リチウム熱電池の薄形化と歩留まりの向上による
コストの低減に貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の位置実施例のリチウム熱電池の全体構
成を示す縦断面図
【図2】同素電池の断面図
【図3】従来の負極のリチウム溶融含浸前の状態を示す
断面図
【図4】同リチウム溶融含浸後の状態を示す断面図
【図5】同素電池の断面図
【符号の説明】
11 負極ケース 13a リチウム含浸鉄粉層 14 電解質層 15 正極活物質層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リチウムを負極に用いるリチウム熱電池
    の製造法であって、負極ケース中にリチウムシートを挿
    入し、さらに鉄粉を加えて加圧成形した後、加熱溶融す
    ることにより、リチウムを鉄粉の空隙に含浸後、加圧に
    より変形した負極ケースの表面を平面化した後、その負
    極ケース上に電解質層および正極活物質層を形成して素
    電池を構成するリチウム熱電池の製造法。
  2. 【請求項2】 変形した負極ケースの表面を加圧平面化
    する加圧力が0.2〜1.0ton/cm2である請求項1記
    載のリチウム熱電池の製造法。
JP6286292A 1992-03-19 1992-03-19 リチウム熱電池の製造法 Pending JPH05266902A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104681776A (zh) * 2015-02-03 2015-06-03 中国工程物理研究院电子工程研究所 一种基于浆料涂覆法制备薄型热电池加热粉片的方法
JP2020524370A (ja) * 2018-02-06 2020-08-13 エルジー・ケム・リミテッド バッテリーモジュール及びこれを含むバッテリーパック

Cited By (3)

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