JPH05266896A - 熱電池 - Google Patents
熱電池Info
- Publication number
- JPH05266896A JPH05266896A JP5995492A JP5995492A JPH05266896A JP H05266896 A JPH05266896 A JP H05266896A JP 5995492 A JP5995492 A JP 5995492A JP 5995492 A JP5995492 A JP 5995492A JP H05266896 A JPH05266896 A JP H05266896A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ignition
- battery
- agent
- thermal battery
- input terminals
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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-
- Y02E60/12—
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 点火玉を使用せずに、点火入力端子先端の電
極間の放電により直接発火剤を燃焼させることにより電
池起動を行い、単位体積当たりの高出力の熱電池を提供
することを目的とする。 【構成】 外装蓋1内面に凹部を設け、この凹部に点火
入力端子4の先端と発火剤2を収納する。 【効果】 点火玉を使用しない点火機構としたため、点
火玉の保護スペース的要素の大きかった断熱材の省略と
薄形化が可能となり、電池単位体積当たりの高出力化が
可能となる。
極間の放電により直接発火剤を燃焼させることにより電
池起動を行い、単位体積当たりの高出力の熱電池を提供
することを目的とする。 【構成】 外装蓋1内面に凹部を設け、この凹部に点火
入力端子4の先端と発火剤2を収納する。 【効果】 点火玉を使用しない点火機構としたため、点
火玉の保護スペース的要素の大きかった断熱材の省略と
薄形化が可能となり、電池単位体積当たりの高出力化が
可能となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱電池に関し、特に火
工品である点火玉を使用せず点火入力端子間のスパーク
放電により、直接発火剤を燃焼させることにより電池起
動を行う熱電池に関する。
工品である点火玉を使用せず点火入力端子間のスパーク
放電により、直接発火剤を燃焼させることにより電池起
動を行う熱電池に関する。
【0002】
【従来の技術】熱電池は常温では不活性であるが、高温
に加熱することによって活性となり、外部へ電力を供給
する電池で、貯蔵型電池の一種である。従って貯蔵寿命
は極めて良好であり、5〜10年貯蔵後も製造直後と電
池性能上何ら変わることなく使用できる。また、高温で
作動させるために電極反応が進みやすく、高出力特性を
有するので、各種飛翔体,誘導機器といった防衛機器の
電源や緊急用電源として用いられる。
に加熱することによって活性となり、外部へ電力を供給
する電池で、貯蔵型電池の一種である。従って貯蔵寿命
は極めて良好であり、5〜10年貯蔵後も製造直後と電
池性能上何ら変わることなく使用できる。また、高温で
作動させるために電極反応が進みやすく、高出力特性を
有するので、各種飛翔体,誘導機器といった防衛機器の
電源や緊急用電源として用いられる。
【0003】以下、従来の点火玉を使用した熱電池につ
いて図2を用いて説明する。図2において、外装蓋本体
1に取り付けた一対の点火入力端子4の先端部に点火玉
2が装着されており、点火玉2の周りを取り囲むよう
に、一般的には厚さ6〜10mmの断熱剤3が外装蓋本体
1の内側に装着された構造となっている。
いて図2を用いて説明する。図2において、外装蓋本体
1に取り付けた一対の点火入力端子4の先端部に点火玉
2が装着されており、点火玉2の周りを取り囲むよう
に、一般的には厚さ6〜10mmの断熱剤3が外装蓋本体
1の内側に装着された構造となっている。
【0004】点火機構としては、電池外部より一対の点
火入力端子4に点火電流を流すと、点火入力端子4に接
続されている点火玉2のフィラメント部が加熱され、そ
の結果フィラメント部を覆う点火玉2が燃焼する。この
燃焼炎が、発熱剤8上の発火剤5、さらに側部に設けた
発火剤6に燃え広がり、素電池7を挟み込むかたちで配
している発熱剤8を燃焼させる。その結果、素電池7を
上下方向から加熱し、素電池7中の正極と負極間に存在
する電解質層中の共融塩を加熱溶融し、電池が活性化状
態となり出力端子9から電力を供給する。
火入力端子4に点火電流を流すと、点火入力端子4に接
続されている点火玉2のフィラメント部が加熱され、そ
の結果フィラメント部を覆う点火玉2が燃焼する。この
燃焼炎が、発熱剤8上の発火剤5、さらに側部に設けた
発火剤6に燃え広がり、素電池7を挟み込むかたちで配
している発熱剤8を燃焼させる。その結果、素電池7を
上下方向から加熱し、素電池7中の正極と負極間に存在
する電解質層中の共融塩を加熱溶融し、電池が活性化状
態となり出力端子9から電力を供給する。
【0005】さらに、従来の圧電式起動装置を装着した
熱電池について、図3を用いて説明する。
熱電池について、図3を用いて説明する。
【0006】図3において、外装蓋本体1に設けた点火
入力端子4の先端部に発火剤2が装着されており、発火
剤2の周りを取り囲むように厚さ6〜10mmの断熱剤3
が外装蓋本体1内側に、また圧電式起動装置10が、外
装蓋本体1の一対の点火入力端子4上に装着された構造
を有している。
入力端子4の先端部に発火剤2が装着されており、発火
剤2の周りを取り囲むように厚さ6〜10mmの断熱剤3
が外装蓋本体1内側に、また圧電式起動装置10が、外
装蓋本体1の一対の点火入力端子4上に装着された構造
を有している。
【0007】点火機構としては、電池外部に装着されて
いる圧電式起動装置10に外的圧力を加えると、一対の
点火入力端子4先端間で放電が起こり、発火剤2が燃焼
して、その炎が火災通路11を通って、素電池4発熱剤
8から構成される電池積層体12の上部に配置された発
火剤5と側部の発火剤6を燃焼させる。その結果、前記
と同様に、上下方向より素電池7を挟み込むかたちで配
している発熱剤8を燃焼させ、素電池7を上下方向から
加熱して、正極と負極間に存在する電解質層中の共融塩
を溶融し、電池が活性化状態となる。
いる圧電式起動装置10に外的圧力を加えると、一対の
点火入力端子4先端間で放電が起こり、発火剤2が燃焼
して、その炎が火災通路11を通って、素電池4発熱剤
8から構成される電池積層体12の上部に配置された発
火剤5と側部の発火剤6を燃焼させる。その結果、前記
と同様に、上下方向より素電池7を挟み込むかたちで配
している発熱剤8を燃焼させ、素電池7を上下方向から
加熱して、正極と負極間に存在する電解質層中の共融塩
を溶融し、電池が活性化状態となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図2,
図3で示した従来の構成では、外装蓋本体1の内側に装
着された断熱材3は、電池の内部保温材としての役割は
もつが、主として点火玉の保護用であり、熱電池にとっ
て単位体積当たりの高出力化という意味ではむだなスペ
ースであった。
図3で示した従来の構成では、外装蓋本体1の内側に装
着された断熱材3は、電池の内部保温材としての役割は
もつが、主として点火玉の保護用であり、熱電池にとっ
て単位体積当たりの高出力化という意味ではむだなスペ
ースであった。
【0009】本発明は上記の課題を解決するもので、点
火玉と断熱材を使用せずに、一対の点火入力端子間のス
パーク放電により直接発火剤を燃焼させて電池起動を行
ない、電池の単位体積当たりの高出力化を図る熱電池を
提供することを目的とする。
火玉と断熱材を使用せずに、一対の点火入力端子間のス
パーク放電により直接発火剤を燃焼させて電池起動を行
ない、電池の単位体積当たりの高出力化を図る熱電池を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の熱電池は、外装蓋本体内に点火入力端子の先
端と発火剤を配置した構成を有したものである。
に本発明の熱電池は、外装蓋本体内に点火入力端子の先
端と発火剤を配置した構成を有したものである。
【0011】
【作用】上記の構成により、点火玉を省略したことや、
保護用断熱材を省略することにより、外装蓋本体の内側
に装着された断熱材の薄形化もしくは省略が可能とな
る。その結果、同等の素電池積層体では、電池総高がこ
れまでよりも低くなり、電池単位体積当たりの高出力化
が可能となる。
保護用断熱材を省略することにより、外装蓋本体の内側
に装着された断熱材の薄形化もしくは省略が可能とな
る。その結果、同等の素電池積層体では、電池総高がこ
れまでよりも低くなり、電池単位体積当たりの高出力化
が可能となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例の熱電池について図
1を用いて説明する。
1を用いて説明する。
【0013】図1において、外装蓋1の点火入力端子4
が装着される部分の内面に凹部を形成し、前記凹部内に
点火入力端子4の先端部と前記凹部と同形状の形成され
た発火剤2を収納し、外装蓋1内面と面一としたもので
ある。また、発熱剤2を固定する目的と、出力端子9の
絶縁をするために外装蓋1の内面の凹部の径より小さい
内径を有する断熱材13を配置させる。この状態で電池
外装ケース14に挿入し、嵌合部を溶接により密閉す
る。
が装着される部分の内面に凹部を形成し、前記凹部内に
点火入力端子4の先端部と前記凹部と同形状の形成され
た発火剤2を収納し、外装蓋1内面と面一としたもので
ある。また、発熱剤2を固定する目的と、出力端子9の
絶縁をするために外装蓋1の内面の凹部の径より小さい
内径を有する断熱材13を配置させる。この状態で電池
外装ケース14に挿入し、嵌合部を溶接により密閉す
る。
【0014】(表1)に、仕様の異なる各種電池の本実
施例の実施前後の寸法とそれに伴う体積減少率を示す。
この表より、小形の熱電池において、特に本実施例の効
果は大きいことがわかる。
施例の実施前後の寸法とそれに伴う体積減少率を示す。
この表より、小形の熱電池において、特に本実施例の効
果は大きいことがわかる。
【0015】
【表1】
【0016】また、外装蓋1の下面凹部の発火剤2の強
度を補強するために、前記凹部の発火剤2の表面に樹脂
コーティングすることで発火剤の保持強度が一層高ま
る。
度を補強するために、前記凹部の発火剤2の表面に樹脂
コーティングすることで発火剤の保持強度が一層高ま
る。
【0017】本実施例の外装蓋を使用した電池を製作
し、作動を実施した結果、100%の確率で作動が確認
され、電池作動の信頼性も実証された。
し、作動を実施した結果、100%の確率で作動が確認
され、電池作動の信頼性も実証された。
【0018】
【発明の効果】以上の実施例の説明により明らかなよう
に、本発明の熱電池により、点火玉を使用しない点火機
構としたため、電池内部の保温材というよりは、点火玉
保護スペース的要素の大きかった断熱材の省略により薄
形化が可能となり、その結果、これまでに比べて4〜1
0mm電池総高が削減できる。従って電池単位体積当たり
の高出力化が可能となる。
に、本発明の熱電池により、点火玉を使用しない点火機
構としたため、電池内部の保温材というよりは、点火玉
保護スペース的要素の大きかった断熱材の省略により薄
形化が可能となり、その結果、これまでに比べて4〜1
0mm電池総高が削減できる。従って電池単位体積当たり
の高出力化が可能となる。
【図1】本発明の一実施例の外装蓋の内面に凹部を形成
し、その凹部に点火入力端子先端部と発火剤を配設した
熱電池の構成を示す縦断面図
し、その凹部に点火入力端子先端部と発火剤を配設した
熱電池の構成を示す縦断面図
【図2】従来の点火玉の燃焼により電池起動がなされる
熱電池の構成を示す縦断面図
熱電池の構成を示す縦断面図
【図3】従来の電池本体に装着された圧電式起動装置の
スパーク放電により電池が起動する熱電池の構成を示す
縦断面図
スパーク放電により電池が起動する熱電池の構成を示す
縦断面図
1 外装蓋 2 発火剤 4 点火入力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山根 輝雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 水谷 清彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 点火入力端子間のスパーク放電で直接発
火剤を燃焼させることにより電池起動を行う熱電池であ
って、前記点火入力端子の先端部と前記発火剤を外装蓋
内面の凹部に収納し、かつ、前記点火入力端子の先端部
と発火剤が前記外装蓋内面より突出しない構成を備えた
熱電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5995492A JP2970185B2 (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | 熱電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5995492A JP2970185B2 (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | 熱電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05266896A true JPH05266896A (ja) | 1993-10-15 |
JP2970185B2 JP2970185B2 (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=13128052
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5995492A Expired - Fee Related JP2970185B2 (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | 熱電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2970185B2 (ja) |
-
1992
- 1992-03-17 JP JP5995492A patent/JP2970185B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2970185B2 (ja) | 1999-11-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |