JPH08153523A - 熱電池 - Google Patents

熱電池

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Publication number
JPH08153523A
JPH08153523A JP29443094A JP29443094A JPH08153523A JP H08153523 A JPH08153523 A JP H08153523A JP 29443094 A JP29443094 A JP 29443094A JP 29443094 A JP29443094 A JP 29443094A JP H08153523 A JPH08153523 A JP H08153523A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat insulating
thermal battery
heat
insulating material
material layers
Prior art date
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Pending
Application number
JP29443094A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuhiro Nakanishi
光弘 中西
Yasuhiro Nishimura
保廣 西村
Kazuya Omichi
和也 大道
Kazuhiro Kimura
和弘 木村
Teruo Yamane
輝雄 山根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP29443094A priority Critical patent/JPH08153523A/ja
Publication of JPH08153523A publication Critical patent/JPH08153523A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高衝撃、高旋回を印可された場合でも、断熱
体層の破損、変形、収縮を防止し、安定した放電特性が
得られる熱電池を提供する。 【構成】 素電池と発熱剤を交互に積層した発電部と、
この発電部を保温するための断熱体層を有する熱電池に
おいて、前記断熱体層に耐熱性、耐衝撃性に強い合成樹
脂加工品を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱電池に関し、詳細に
は、その断熱体層の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】熱電池は常温では不活性であるが、高温
に加熱することによって活性となり、外部へ電力を供給
する電池で、貯蔵型電池の一種である。従って、貯蔵寿
命はきわめて良好であり、5ないし10年貯蔵後も製造
直後と電池性能上何等変わることなく使用できる。ま
た、高温で作動させるために電極反応が進み易く、高出
力特性を有するので、各種飛翔体、誘導機器といった防
衛機器の電源や緊急用電源として用いられる。
【0003】以下、従来の断熱材を使用した熱電池につ
いて図2を用いて説明する。図2において、素電池1と
発熱剤2とから構成される発熱部3の上部に着火パッド
4が位置しており、発熱部3の外周及び底部を断熱体層
4Aにより保持している。これらを電池外装ケース5に
挿入後、点火具6及び点火具6の周りを取り囲むように
位置する断熱体層4Bを装着した外装蓋本体7により、
所定の発電部締め付け荷重にて密閉した構造となってい
る。従来の断熱体層4A,4Bの材質としては熱電池内
部の温度が高温になるため耐熱性を考え、アスベスト、
無機質ペーパ、アスベスト成形体、無機質焼結体等が使
用されており、発熱部3の外周を覆っている。これは、
熱電池が活性化されたときに内部温度が数百度に達する
ため耐熱性の高い材料を使用している。活性化機構とし
ては、電池外部より点火入力端子8に点火電流もしくは
高電圧を印可すると、点火入力端子8に接続されている
点火具6が燃焼する。この燃焼炎が、発熱剤2上の着火
パッド9、さらに側部に設けた発火剤10に燃え広が
り、素電池1を挟み込むかたちで配している発熱剤2を
燃焼させる。その結果、素電池1を上下方向から加熱
し、素電池1中の正極と負極間に存在する電解質中の共
融塩を加熱溶融し、電池が活性化状態となり出力端子1
から電力を出力する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに多くの特徴を持つ熱電池にもいくつかの短所が存在
しており、その一つに高衝撃、高旋回が加わった時の放
電性能の低下がある。従来、熱電池は数十G〜数百Gの
耐衝撃性能で十分であったが、各種飛翔体の多様化によ
り数千G〜数万Gの要求がされてきている。この高衝撃
を加えることにより断熱体層が破壊もしくは衝撃方向に
収縮することがあり、所定荷重で締め付けている発電部
の締め付け荷重が低下する。そのため素電池間の緊縛度
が緩むことによる反応面積の減少及び接触抵抗の増大に
より放電性能の低下が発生することがあり、信頼性の乏
しいものであった。また、高旋回についても従来の用途
は無旋回であったが、4,000rpm回転以上の旋回
性能が要求されてきている。この高旋回を加えることに
より、旋回による遠心力で発電部が断熱体層を押さえつ
けることで断熱体層が破壊、変形、収縮することがあ
り、素電池のズレによる反応面積の減少及び接触抵抗の
増大による放電性能の低下が発生することもある。
【0005】本発明は、上記のような従来の問題点を解
消し、高衝撃、高旋回に対して断熱体層が破壊、変形、
収縮することなく、安定した放電性能を有する熱電池を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の素電池は、素電池と発熱剤を交互に積層した
発電部と、この発電部を保温するための断熱体層を有す
る熱電池であって、前記断熱体層として合成樹脂加工品
を用いることを特徴とする。
【0007】この場合、前記合成樹脂加工品はガラス繊
維を充填されているものであることが好ましい。また、
前記合成樹脂加工品はポリフェニレンサルファイドであ
ることが好ましい。
【0008】
【作用】上記のように断熱体層に合成樹脂加工品を用い
ることにより、数千G〜数万Gの高衝撃及び10,00
0rpmの高旋回を加えても、断熱体層の破壊、変形、
収縮がほとんどなく、発電部の締め付け圧力の低下が抑
制されることと、素電池のズレを小さくすることで素電
池の反応面積の減少及び接触抵抗の増大を防ぎ安定した
放電性能を供給することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面に基づ
き説明する。
【0010】図1は、本発明の一実施例による熱電池の
全体構成を示す断面図であり、前記従来例の熱電池と同
一部材には図中において同一符号を付して重複する説明
は省略する。
【0011】図中1は、リチウムまたはリチウムアルミ
合金の負極層と、塩化カリウムー塩化リチウム共融塩を
主体とした電解質層と、二硫化鉄を主体とした正極層か
ら構成された素電池である。2は、その素電池1を加
熱、発電させるための発熱剤であり、素電池1と発熱剤
2とを複数交互に積層して発電部3を構成している。
【0012】4A’,4B’は本発明のポイントである
合成樹脂加工品の断熱体層であり、材質は耐熱性及び耐
衝撃性に強いポリフェニレンサルファイドにガラス繊維
を充填したものを使用し、電池外装ケース5に所定荷重
で挿入し密閉されている。
【0013】なお、本実施例では内部寸法調整用として
発電部3の底部に1.0mm以下の厚みの無機質ペーパ
12を使用しているが、この程度であれば問題ない。
【0014】次に、本発明の断熱体層を備えた前記実施
例の熱電池と、従来例の熱電池の衝撃後及び旋回後の放
電性能について示す。
【0015】図3は、100G〜20,000Gまでの
衝撃を各電池の上下方向に印可した後の持続時間を示
す。5,000Gまでは変化が見られないが、5,00
0Gを越えると従来例電池の持続時間が短くなってきて
いる。これは、高衝撃により上下の断熱体層が破壊され
発電部への適正な圧力が低下したためである。しかしな
がら、実施例電池では、20,000Gまで印可しても
持続時間の劣化はほとんど見られず断熱体層の破壊及び
破損は全く見られていない。
【0016】図4は、10,000Gの衝撃を印可した
時の放電特性を示す。初期30s位までの放電特性には
差は見られないが、30s以後の放電特性は従来例電池
の方が劣化が大きい。これは、前記と同様に高衝撃によ
り外装蓋断熱体層が破壊され発電部への圧力が低下した
ためであり、素電池間の密着不足による内部抵抗の増大
により放電特性の劣化が見られる。
【0017】図5は、2,000〜12,000rpm
の旋回を印可した後の持続時間を示す。4,000rp
m位までは差がないが、4,000rpmを越えると前
記と同様に従来例電池との特性差が見られる。
【0018】なお、断熱体層の樹脂材質については、耐
熱性、耐衝撃性に強いフェノール、ポリイミド、エポキ
シ、シリコンにガラス繊維を充填したものでも同様の効
果を確認している。
【0019】また、熱電池の活性時の内部温度上昇に対
する樹脂への影響は、1分程度の放電であれば影響がな
いことも確認した。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、断
熱体層に耐熱性、耐衝撃性の強い合成樹脂加工品を用い
ることにより、高衝撃、高旋回を印可しても発電部の締
め付け荷重の低下が抑制され、また、素電池のズレが抑
制されることで素電池の反応面積の減少及び接触抵抗の
増大を防ぎ、安定した放電性能を供給することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における熱電池の断面図
【図2】従来の熱電池の断面図
【図3】本発明の熱電池と従来の熱電池の衝撃印可後の
持続時間を示す図
【図4】本発明の熱電池と従来の熱電池の衝撃印可後の
放電特性を示す図
【図5】本発明の熱電池と従来の熱電池の旋回印可後の
持続時間を示す図
【符号の説明】
1 素電池 2 発熱剤 3 発電部 4A 断熱体層 4B 断熱体層 4A’断熱体層 4B’断熱体層 5 電池外装ケース 6 点火具 7 外装蓋本体 8 点火入力端子 9 着火パッド 10 発火剤 11 出力端子 12 無機ペーパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 和弘 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 山根 輝雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 素電池と発熱剤を交互に積層した発電部
    と、この発電部を保温するための断熱体層を有する熱電
    池であって、前記断熱体層として合成樹脂加工品を用い
    ることを特徴とする熱電池。
  2. 【請求項2】 前記合成樹脂加工品はガラス繊維を充填
    されたものであることを特徴とする請求項1記載の熱電
    池。
  3. 【請求項3】 前記合成樹脂加工品がポリフェニレンサ
    ルファイドであることを特徴とする請求項1または2記
    載の熱電池。
JP29443094A 1994-11-29 1994-11-29 熱電池 Pending JPH08153523A (ja)

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JP29443094A JPH08153523A (ja) 1994-11-29 1994-11-29 熱電池

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JP29443094A JPH08153523A (ja) 1994-11-29 1994-11-29 熱電池

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2526857C1 (ru) * 2013-02-08 2014-08-27 Открытое акционерное общество "Федеральный научно-производственный центр "Научно-исследовательский институт прикладной химии" Способ изготовления композитных пластин
CN109888142A (zh) * 2019-03-06 2019-06-14 中材科技(苏州)有限公司 一种工业化应用锂电池的箱体及其制法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2526857C1 (ru) * 2013-02-08 2014-08-27 Открытое акционерное общество "Федеральный научно-производственный центр "Научно-исследовательский институт прикладной химии" Способ изготовления композитных пластин
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