JPH05266722A - 耐摩耗性電線 - Google Patents
耐摩耗性電線Info
- Publication number
- JPH05266722A JPH05266722A JP4062011A JP6201192A JPH05266722A JP H05266722 A JPH05266722 A JP H05266722A JP 4062011 A JP4062011 A JP 4062011A JP 6201192 A JP6201192 A JP 6201192A JP H05266722 A JPH05266722 A JP H05266722A
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- Japan
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- weight
- parts
- electric wire
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- molecular weight
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 難燃性である一方、燃焼時にはハロゲン化水
素を発生せず、かつ耐摩耗性に優れ、しかも多色化が可
能な絶縁材料で被覆される耐摩耗性電線を提供する。 【構成】 数平均分子量に対する重量平均分子量の比が
5以上である直鎖状低密度ポリエチレン100重量部
に、金属水和物30〜200重量部および赤リン3〜5
0重量部の少なくともいずれかを、金属水和物と赤リン
との合計が30〜200重量部の範囲内で添加してなる
組成物2を導体1上に被覆したことを特徴とする耐摩耗
性電線。
素を発生せず、かつ耐摩耗性に優れ、しかも多色化が可
能な絶縁材料で被覆される耐摩耗性電線を提供する。 【構成】 数平均分子量に対する重量平均分子量の比が
5以上である直鎖状低密度ポリエチレン100重量部
に、金属水和物30〜200重量部および赤リン3〜5
0重量部の少なくともいずれかを、金属水和物と赤リン
との合計が30〜200重量部の範囲内で添加してなる
組成物2を導体1上に被覆したことを特徴とする耐摩耗
性電線。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車および船舶等
の運輸手段、ならびにエレベータおよびロボット等の産
業機械に使用できる電線に関し、特に、難燃性である一
方、焼却処理されても有毒ガスや煙の発生が抑えられる
耐摩耗性電線に関する。
の運輸手段、ならびにエレベータおよびロボット等の産
業機械に使用できる電線に関し、特に、難燃性である一
方、焼却処理されても有毒ガスや煙の発生が抑えられる
耐摩耗性電線に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用電線の被覆材として、ポリ塩化
ビニル(PVC)を主成分とする絶縁材料(たとえば、
PVC樹脂、充填剤、可塑剤および安定剤の混合物)が
多く用いられている。ところが、このようなハロゲン含
有材料は燃焼によって有毒性のハロゲン化水素ガスを発
生したり、多量の煙を発生するため、火災発生時や廃棄
処理に関して、人体や環境への影響の見地から問題とな
ってきている。
ビニル(PVC)を主成分とする絶縁材料(たとえば、
PVC樹脂、充填剤、可塑剤および安定剤の混合物)が
多く用いられている。ところが、このようなハロゲン含
有材料は燃焼によって有毒性のハロゲン化水素ガスを発
生したり、多量の煙を発生するため、火災発生時や廃棄
処理に関して、人体や環境への影響の見地から問題とな
ってきている。
【0003】このため、たとえば廃車後の自動車用電線
は、焼却処理等をせず、絶縁材料の回収および再利用が
望まれる。しかしながら、自動車用電線は細線や長さの
異なる線が車体中に複雑に配されているので、自動車の
解体時に電線のみを分離し、PVCを含む絶縁材料を回
収して再利用することは非常に困難である。
は、焼却処理等をせず、絶縁材料の回収および再利用が
望まれる。しかしながら、自動車用電線は細線や長さの
異なる線が車体中に複雑に配されているので、自動車の
解体時に電線のみを分離し、PVCを含む絶縁材料を回
収して再利用することは非常に困難である。
【0004】現実には、自動車の廃棄処理に際して、こ
れらの電線等は焼却または埋立等によって処理されるこ
とが多い。大量のPVCが焼却されれば、直接的には塩
化水素ガスにより大気汚染等の問題が生じるであろう
し、間接的には処理装置の塩化水素ガスによる腐食など
の問題が生じ、処理コストも高くなるであろう。
れらの電線等は焼却または埋立等によって処理されるこ
とが多い。大量のPVCが焼却されれば、直接的には塩
化水素ガスにより大気汚染等の問題が生じるであろう
し、間接的には処理装置の塩化水素ガスによる腐食など
の問題が生じ、処理コストも高くなるであろう。
【0005】また埋立による処理にしても、土地不足が
深刻化している中、コストが高くつき、今後も継続でき
るものではない。廃車台数が膨大な数に達している今
日、このような問題は深刻化してくるであろう。
深刻化している中、コストが高くつき、今後も継続でき
るものではない。廃車台数が膨大な数に達している今
日、このような問題は深刻化してくるであろう。
【0006】一方、公共施設等に用いられるケーブルま
たは電線については、従来、防災対策等の見地から、焼
却時にハロゲン化水素が発生せず、かつ煙の発生量が少
ない絶縁材料を使用して、難燃性電線が開発されてき
た。このような絶縁材料として、たとえば、特開昭51
−46341号には、熱可塑性樹脂に水酸化アルミニウ
ム、水酸化マグネシウムまたは水酸化マグネシウムと炭
酸マグネシウムとの複合体を配合し、さらに炭素微粉末
を添加した組成物が開示されている。また、特開昭57
−92037号では、ポリオレフィン系樹脂に無機金属
化合物の水和物と赤リン系難燃剤が添加された組成物が
示されている。
たは電線については、従来、防災対策等の見地から、焼
却時にハロゲン化水素が発生せず、かつ煙の発生量が少
ない絶縁材料を使用して、難燃性電線が開発されてき
た。このような絶縁材料として、たとえば、特開昭51
−46341号には、熱可塑性樹脂に水酸化アルミニウ
ム、水酸化マグネシウムまたは水酸化マグネシウムと炭
酸マグネシウムとの複合体を配合し、さらに炭素微粉末
を添加した組成物が開示されている。また、特開昭57
−92037号では、ポリオレフィン系樹脂に無機金属
化合物の水和物と赤リン系難燃剤が添加された組成物が
示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】これらの組成物は、電
線に難燃性を付与し、かつ燃焼時にハロゲン化水素を発
生しない絶縁材料である。しかしながら、これらの材料
を導体に被覆して自動車用電線とした場合、組立時の車
輌本体や部品との擦れ、または使用時の車輌本体や他の
電線との摩擦によって、被膜が著しく摩耗するおそれが
あった。このように、上記難燃材料を用いる電線は、自
動車用電線に要求される耐摩耗性に劣っていた。
線に難燃性を付与し、かつ燃焼時にハロゲン化水素を発
生しない絶縁材料である。しかしながら、これらの材料
を導体に被覆して自動車用電線とした場合、組立時の車
輌本体や部品との擦れ、または使用時の車輌本体や他の
電線との摩擦によって、被膜が著しく摩耗するおそれが
あった。このように、上記難燃材料を用いる電線は、自
動車用電線に要求される耐摩耗性に劣っていた。
【0008】また、特開昭51−46341号に示され
た組成物には、炭素微粉末が添加されているので、この
材料で被覆した電線は黒色となり、他の色で着色を行な
うことは非常に困難である。自動車用ハーネスは、識別
のため多色化する必要があり、この点から炭素微粉末を
含む上記材料は不適当であった。
た組成物には、炭素微粉末が添加されているので、この
材料で被覆した電線は黒色となり、他の色で着色を行な
うことは非常に困難である。自動車用ハーネスは、識別
のため多色化する必要があり、この点から炭素微粉末を
含む上記材料は不適当であった。
【0009】この発明の目的は、上記問題を解決し、難
燃性である一方、燃焼時にはハロゲン化水素を発生せ
ず、かつ耐摩耗性に優れ、しかも多色化が可能な絶縁材
料で被膜される電線、特に自動車用電線を提供すること
にある。
燃性である一方、燃焼時にはハロゲン化水素を発生せ
ず、かつ耐摩耗性に優れ、しかも多色化が可能な絶縁材
料で被膜される電線、特に自動車用電線を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、組成物を構
成する直鎖状低密度ポリエチレンの数平均分子量に対す
る重量平均分子量の比に関し、繰返し検討を加えた結
果、改善された耐摩耗性を有する次のような電線に到達
したものである。
成する直鎖状低密度ポリエチレンの数平均分子量に対す
る重量平均分子量の比に関し、繰返し検討を加えた結
果、改善された耐摩耗性を有する次のような電線に到達
したものである。
【0011】この発明に従う耐摩耗性電線は、数平均分
子量に対する重量平均分子量の比が5以上である直鎖状
低密度ポリエチレン100重量部に、金属水和物30〜
200重量部および赤リン3〜50重量部の少なくとも
いずれかを、金属水和物と赤リンとの合計が30〜20
0重量部の範囲内で添加してなる組成物を、導体に被覆
したことを特徴とする.この発明に従う金属水和物は、
たとえば、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、
水酸化カルシウムおよびこれらの混合物等を含む。
子量に対する重量平均分子量の比が5以上である直鎖状
低密度ポリエチレン100重量部に、金属水和物30〜
200重量部および赤リン3〜50重量部の少なくとも
いずれかを、金属水和物と赤リンとの合計が30〜20
0重量部の範囲内で添加してなる組成物を、導体に被覆
したことを特徴とする.この発明に従う金属水和物は、
たとえば、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、
水酸化カルシウムおよびこれらの混合物等を含む。
【0012】なお、この発明に従う組成物は、必要に応
じて老化防止剤、酸化防止剤、加硫剤、可塑剤、着色剤
および難燃助剤等を適当量含有することができる。
じて老化防止剤、酸化防止剤、加硫剤、可塑剤、着色剤
および難燃助剤等を適当量含有することができる。
【0013】
【作用】この発明に従って、数平均分子量に対する重量
平均分子量の比が5以上である直鎖状低密度ポリエチレ
ンに、金属水和物および赤リンの少なくともいずれかを
添加したことで、難燃性および耐摩耗性を兼備える組成
物が得られる。
平均分子量の比が5以上である直鎖状低密度ポリエチレ
ンに、金属水和物および赤リンの少なくともいずれかを
添加したことで、難燃性および耐摩耗性を兼備える組成
物が得られる。
【0014】この組成物の中で、直鎖状低密度ポリエチ
レンは、特に組成物に耐摩耗性を付与する。また、数平
均分子量に対する重量平均分子量の比は多分散系の高分
子化合物の分子量分布の程度を表わし、数平均分子量に
対する重量平均分子量の比を5以上にすることで優れた
成形特性が確保される。これは、直鎖状低密度ポリエチ
レンの分子量分布が広がると、低分子量領域の成分が押
出成形時に加工助剤として作用するためと予想される。
レンは、特に組成物に耐摩耗性を付与する。また、数平
均分子量に対する重量平均分子量の比は多分散系の高分
子化合物の分子量分布の程度を表わし、数平均分子量に
対する重量平均分子量の比を5以上にすることで優れた
成形特性が確保される。これは、直鎖状低密度ポリエチ
レンの分子量分布が広がると、低分子量領域の成分が押
出成形時に加工助剤として作用するためと予想される。
【0015】さらに、金属水和物は難燃剤として働く。
金属水和物の添加量を30〜200重量部としたのは、
添加量が30重量部より少ないと十分な難燃効果を得る
ことができず、200重量部を越えると組成物の成形性
および破断強度や耐摩耗性等の機械的強度が低下するた
めである。
金属水和物の添加量を30〜200重量部としたのは、
添加量が30重量部より少ないと十分な難燃効果を得る
ことができず、200重量部を越えると組成物の成形性
および破断強度や耐摩耗性等の機械的強度が低下するた
めである。
【0016】さらに、赤リンも難燃剤として働く。上記
金属水和物と赤リンとを併用すれば、より高い難燃効果
がもたらされる。赤リンの添加量を3〜50重量部とし
たのは、添加量が3重量部より少ないと難燃効果が低
く、50重量部を越えると組成物の破断強度および耐摩
耗性等の機械的強度が低下するためである。
金属水和物と赤リンとを併用すれば、より高い難燃効果
がもたらされる。赤リンの添加量を3〜50重量部とし
たのは、添加量が3重量部より少ないと難燃効果が低
く、50重量部を越えると組成物の破断強度および耐摩
耗性等の機械的強度が低下するためである。
【0017】以上に示した組成物を導体の周囲に被覆す
ることで、優れた成形特性を有し、難燃性でかつ耐摩耗
性に優れた電線を提供することができる。しかも、上記
組成物はハロゲン化合物を含有しないため、焼却された
としてもハロゲン化水素を発生せず、その発煙量は少な
い。
ることで、優れた成形特性を有し、難燃性でかつ耐摩耗
性に優れた電線を提供することができる。しかも、上記
組成物はハロゲン化合物を含有しないため、焼却された
としてもハロゲン化水素を発生せず、その発煙量は少な
い。
【0018】また、上記組成物はカーボンを添加してい
ないため、着色剤の添加等による着色を行なうことがで
きる。したがって、この組成物で被膜された電線は多色
化が可能となる。
ないため、着色剤の添加等による着色を行なうことがで
きる。したがって、この組成物で被膜された電線は多色
化が可能となる。
【0019】
【実施例】直径0.32mmφの軟銅線を7本撚り合せ
て導体断面積を0.5mm2 とし、その周囲に表1に重
量比で示される組成物を被覆し、押出成形によって被覆
厚0.3mmの自動車用電線を試作した。図1は試作し
た電線の断面図である。図1に示すように、撚り合され
た導体1の周囲に組成物2が設けられている。
て導体断面積を0.5mm2 とし、その周囲に表1に重
量比で示される組成物を被覆し、押出成形によって被覆
厚0.3mmの自動車用電線を試作した。図1は試作し
た電線の断面図である。図1に示すように、撚り合され
た導体1の周囲に組成物2が設けられている。
【0020】
【表1】
【0021】表1において、この発明に従う組成物が本
発明例1〜7に示されている。また、数平均分子量に対
する重量平均分子量の比が5未満である直鎖状低密度ポ
リエチレンを主成分とするベースポリマーを用いた例が
比較例1〜6に示されている。さらに、PVCを用いた
例が従来例1に示されている。
発明例1〜7に示されている。また、数平均分子量に対
する重量平均分子量の比が5未満である直鎖状低密度ポ
リエチレンを主成分とするベースポリマーを用いた例が
比較例1〜6に示されている。さらに、PVCを用いた
例が従来例1に示されている。
【0022】表1に示される組成物は、通常の方法に従
い、成分を溶融混練して調整される。各成分の商品名お
よび製造元は表1の欄外に示すとおりである。ただし、
直鎖状低密度ポリエチレン(l−LDPE)は、密度お
よびメルトインデックス(MI.)によって規定され
る。表中、数平均分子量に対する重量平均分子量の比は
Mw/Mnで表わした。
い、成分を溶融混練して調整される。各成分の商品名お
よび製造元は表1の欄外に示すとおりである。ただし、
直鎖状低密度ポリエチレン(l−LDPE)は、密度お
よびメルトインデックス(MI.)によって規定され
る。表中、数平均分子量に対する重量平均分子量の比は
Mw/Mnで表わした。
【0023】なお、上記組成物に、必要に応じて老化防
止剤、酸化防止剤、加硫剤、可塑剤、着色剤およびその
他の難燃助剤等を添加しても差支えない。
止剤、酸化防止剤、加硫剤、可塑剤、着色剤およびその
他の難燃助剤等を添加しても差支えない。
【0024】表1に示す組成物を上述したように、それ
ぞれ被覆した自動車用電線に対し、成形特性として押出
後の外観、耐摩耗性、破断強度、難燃性および燃焼時の
塩化水素発生量について試験を行なった。試験の結果は
表1の下欄に示されている。また、試験方法は以下に示
すとおりとした。
ぞれ被覆した自動車用電線に対し、成形特性として押出
後の外観、耐摩耗性、破断強度、難燃性および燃焼時の
塩化水素発生量について試験を行なった。試験の結果は
表1の下欄に示されている。また、試験方法は以下に示
すとおりとした。
【0025】押出後の外観……電線の表面を目視により
観察し、平滑なものを良好、サメ肌状のものを不良とし
た。
観察し、平滑なものを良好、サメ肌状のものを不良とし
た。
【0026】耐摩耗性……図2に示すように、約10c
m長さの電線試料3上に、714g重の荷重を掛けて、
0.5mmφの金属棒4を直交するように載せる。そし
て、金属棒4を1分間60往復の速さで動かし、電線試
料3を摩耗させていく。金属棒4が電線試料3の導体1
と導通するまでの金属棒4の往復回数を耐摩耗性指標と
する。この指標が300以上となることが望ましい。表
中、評価は1000往復までとした。
m長さの電線試料3上に、714g重の荷重を掛けて、
0.5mmφの金属棒4を直交するように載せる。そし
て、金属棒4を1分間60往復の速さで動かし、電線試
料3を摩耗させていく。金属棒4が電線試料3の導体1
と導通するまでの金属棒4の往復回数を耐摩耗性指標と
する。この指標が300以上となることが望ましい。表
中、評価は1000往復までとした。
【0027】破断強度……JIS C3005に従う。
結果が1.6kg/mm2 となることが望ましい。
結果が1.6kg/mm2 となることが望ましい。
【0028】難燃性……JIS C3005の水平燃焼
試験法に従う。15秒以内消火のものを良好、それ以上
のものを不良とした。
試験法に従う。15秒以内消火のものを良好、それ以上
のものを不良とした。
【0029】塩化水素発生量…JCS C第53号に従
う。表1の結果より、本発明例1〜7は、従来例1およ
び比較例1〜6と比べて、優れた成形特性、破断強度、
耐摩耗性および難燃性を兼備えている。また、本発明例
は難燃性である一方、燃焼時には塩化水素を発生しな
い。さらに、本発明に従えば、PVCを用いた電線にと
って代わる十分使用可能な電線を形成することができ
る。
う。表1の結果より、本発明例1〜7は、従来例1およ
び比較例1〜6と比べて、優れた成形特性、破断強度、
耐摩耗性および難燃性を兼備えている。また、本発明例
は難燃性である一方、燃焼時には塩化水素を発生しな
い。さらに、本発明に従えば、PVCを用いた電線にと
って代わる十分使用可能な電線を形成することができ
る。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に従う電
線は、成形特性が大幅に改善され、難燃性である一方、
燃焼時には有毒性のハロゲン化水素ガスを発生せず、か
つ発煙量も少ない。加えて、この発明に従う電線は、耐
摩耗性に優れており、絶縁材料の多色化も容易に行なう
ことができる。
線は、成形特性が大幅に改善され、難燃性である一方、
燃焼時には有毒性のハロゲン化水素ガスを発生せず、か
つ発煙量も少ない。加えて、この発明に従う電線は、耐
摩耗性に優れており、絶縁材料の多色化も容易に行なう
ことができる。
【0031】したがって、この発明は、特に自動車用電
線に有用である他、自動二輪車および船舶等の輸送機
械、ならびにエレベータ、クレーンおよびロボット等の
産業機械に使用される電線として利用すると効果的であ
る。
線に有用である他、自動二輪車および船舶等の輸送機
械、ならびにエレベータ、クレーンおよびロボット等の
産業機械に使用される電線として利用すると効果的であ
る。
【図1】この発明の実施例において形成された電線の断
面図である
面図である
【図2】実施例において電線の耐摩耗性を試験するため
の装置を示す模式図である。
の装置を示す模式図である。
1 導体 2 組成物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 23/08
Claims (1)
- 【請求項1】 数平均分子量に対する重量平均分子量の
比が5以上である直鎖状低密度ポリエチレン100重量
部に、金属水和物30〜200重量部および赤リン3〜
50重量部の少なくともいずれかを、前記金属水和物と
前記赤リンとの合計が30〜200重量部の範囲内で添
加してなる組成物を、導体に被覆したことを特徴とする
耐摩耗性電線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4062011A JPH05266722A (ja) | 1992-03-18 | 1992-03-18 | 耐摩耗性電線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4062011A JPH05266722A (ja) | 1992-03-18 | 1992-03-18 | 耐摩耗性電線 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05266722A true JPH05266722A (ja) | 1993-10-15 |
Family
ID=13187791
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4062011A Withdrawn JPH05266722A (ja) | 1992-03-18 | 1992-03-18 | 耐摩耗性電線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05266722A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009229518A (ja) * | 2008-03-19 | 2009-10-08 | Swcc Showa Cable Systems Co Ltd | 光ドロップケーブル |
-
1992
- 1992-03-18 JP JP4062011A patent/JPH05266722A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009229518A (ja) * | 2008-03-19 | 2009-10-08 | Swcc Showa Cable Systems Co Ltd | 光ドロップケーブル |
JP4685125B2 (ja) * | 2008-03-19 | 2011-05-18 | 昭和電線ケーブルシステム株式会社 | 光ドロップケーブル |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990518 |