JPH05265895A - 車載通信装置 - Google Patents

車載通信装置

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JPH05265895A
JPH05265895A JP4063758A JP6375892A JPH05265895A JP H05265895 A JPH05265895 A JP H05265895A JP 4063758 A JP4063758 A JP 4063758A JP 6375892 A JP6375892 A JP 6375892A JP H05265895 A JPH05265895 A JP H05265895A
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communication
control
vehicle
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JP4063758A
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Kazuhiro Higuchi
和広 樋口
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Denso Corp
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NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両に搭載された制御対象機器を制御するた
めの制御装置間の通信において、通信制御のソフトウエ
アの変更をなくして、制御装置の再構成を可能にするこ
とで、拡張性および汎用性に優れた車載通信装置を提供
する。 【構成】 本発明一実施例の車載通信装置1の場合、車
両に搭載された制御対象機器を制御するための複数の制
御装置5,7間でデータ通信を行う際、扱われるデータ
が、共有記憶手段としての共有メモリ3に格納されてい
る。この共有メモリ3と各制御装置5,7との間のデー
タ交換は、シリアル回線を介して行われる。共有メモリ
3と制御装置5,7とはポイントTOポイントのシリア
ル回線で結ばれているため、制御装置の変更により通信
データの遅延時間等に影響を与えない。そのため、制御
装置を付け加えたり、取り替えたりする際でも、ネット
ワーク全体を見直す必要がなくなった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車載制御対象機器を制
御するための複数の制御装置間で通信を行う際に、通信
データを共有記憶手段に集中させることを特徴とした車
載通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、協調制御の発展による制御の高度
化により、車両に搭載されている制御装置間での高度な
情報通信手段が必要となっている。これまでにも、CA
N(control area network)等の車載LAN(local ar
ea network)が開発されてきた。車載LANは、車両内
に分散して配置されている複数の制御装置間におけるデ
ータ通信をその目的としている。これらの車載LANで
は、車両内に分散して配置されている制御装置間を接続
する通信回線が必要となる。そのため、車載LANで
は、コスト、軽量化、信頼性の観点から、この通信回線
を構成する信号線の数を最小限に抑える構成をとる必要
がある。そして、これらの車載LANでは、各制御装置
にそれぞれ分散して送信・受信データを格納しておくバ
ッファメモリを設け、それらの制御装置間をデータバス
で結ぶことにより、制御装置間でのデータ通信を行って
いた。
【0003】また、電子制御装置を1つの筺内に集中し
て配置した集中制御装置、または1つの電子制御装置内
の複数の制御装置間等の近距離にての制御装置間通信で
は、通信線数に対する制約はそれほど厳しくない。例え
ば、近距離に配置された制御装置間の通信として、VM
E(Versa module European)規格が挙げられる。この
VME規格は、各データビットをパラレルパスで接続す
ることにより制御装置間通信を行うものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これら従来の車載通信
装置に対し、解決すべき課題として次の3つが挙げられ
る。 (1)まず、第1の課題として次のようなものがある。
【0005】技術の急速な進歩により、車両においては
モデルチェンジ等に伴う電子制御機器のアップデイトが
頻繁に行われている。その際、制御装置構成の見直しと
ともに、通信システム全体の見直しが行われる。システ
ム見直しの結果、変更がない制御装置は、そのまま新し
い通信システムでも使用可能とし、変更がある制御装置
のみを交換することが望ましい。しかし、従来の車載L
ANでは、単純に制御装置を交換することはできなかっ
た。その主な理由として、次の二点が挙げられる。
【0006】第一に、制御装置間での通信仕様の変化
(通信データの数、通信頻度、優先度割当等の変更)に
より、各通信データの通信回線での遅延時間が変化す
る。そして、この遅延時間の変化により制御上の問題が
発生する場合、他の制御装置の変更が必要になる。
【0007】第二に、車載LANでは各制御装置の動作
異常を検出するために、定期ポーリングを行い、所定時
間内に応答が返されることにより制御装置が正常動作中
である事を確認する等の方法が採られている。しかし、
システム構成、モジュール構成の変更により制御装置と
ネットワークに出力するデータとの対応が変化した場
合、動作異常検出/動作異常への対応を行う為に、他の
制御装置のソフトウエアおよび/またはハードウエアの
変更が必要になる。
【0008】また、車載LAN、特に車体を制御するシ
ステムに使用される通信速度の高い車載LANでは、各
データに対し、データをネットワークに送出する制御装
置に送信データメモリが用意され、データを受信する各
制御装置には受信データメモリが用意される。よってシ
ステム全体では1個のデータに対し2個以上のメモリが
用意されることになりメモリの使用効率が悪いという問
題がある。
【0009】近距離に配置された制御装置間の通信とし
てVMEバスのようなパラレルパスを使用した場合、デ
ータビットに対してパラレルに信号線が用意されている
ため信号線数が膨大となる。すると、メモリと各制御装
置を結ぶ結合部が振動に弱くなり、接触不良や瞬断を起
こし易くなる。エラーを起こした場合のために、ハミン
グ符号等による誤り検出または誤り訂正等の誤り制御を
行うことも考えられるが、コスト等の制約から数ビット
程度の誤り検出が限度となっている。このことは、特に
振動を受けやすい車載通信ということを考慮すると適当
な通信手段とはいえない。 (2)第2に解決すべき課題として次のようなものがあ
る。
【0010】制御装置が動作異常となった場合、異常を
ネットワークを通じて他の制御装置に通知できないとい
う問題がある。この場合、フェール通知線を使用して動
作異常を通知しようとしても、その配線量が膨大となっ
てしまうという問題が生ずる。
【0011】従来の車載LANでは、ポーリングによる
フェール検出/伝達を行っていたが、検出/伝達が遅れ
るという問題があった。つまり、フェール情報の伝達に
もネットワークが使用されるため、ネットワークでの遅
延時間分フェール情報の伝達は遅れることになる。 (3)第3に解決すべき課題として次のようなものがあ
る。
【0012】制御装置が暴走する等の異常が発生したと
き、他の正常な制御装置が本来出力すべきデータを、異
常が発生した制御装置の代わりにネットワークへ送出す
る可能性がある。本発明は、上記課題を解決するものと
し、車両に搭載された制御対象機器を制御するための複
数の制御装置間の通信にて、通信制御のソフトウエア等
の制御ソフトウエアの変更をなくして、制御装置の再構
成を可能にすることで、拡張性および汎用性に優れた車
載通信装置を提供する。そして、特に1つの筺体内等の
近距離に配置された制御装置間通信にても、迅速かつ高
信頼性な通信を行い、データ重複を無くしたメモリ使用
効率のよい車載通信装置を提供する。また、フェール情
報を迅速に他の制御装置に知らせる手段を確立すること
で、より安全な制御装置間通信を行う車載通信装置を提
供する。さらに、アクセスを許可されていない制御装置
から通信データを扱うメモリへのアクセスを排除するこ
とにより、そのメモリ内のデータを保護する車載通信装
置を提供する。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は次のような構成をしている。即ち、請求項
1記載の発明(以下、第1発明とする)は、第1の課題
を解決するものとし、図12(a)の実線に例示するよ
うに、車両に搭載された制御対象機器に対し、該制御対
象機器を制御するための複数の制御装置と、シリアル回
線によるアクセスポートを複数備え、前記制御装置と前
記シリアル回線で接続され、前記制御装置間通信で用い
るデータを格納する共有記憶手段と、を備えたことを特
徴とする車載通信装置を要旨とする。
【0014】請求項2記載の発明(以下、第2発明とす
る)は、第2の課題を解決するものとし、図12(a)
の実線および点線に例示するように、請求項1記載の車
載通信装置にて、前記共有記憶手段に前記制御装置のフ
ェール情報が格納され、該フェール情報が読み出し可能
とされていることを特徴とする車載通信装置を要旨とす
る。
【0015】請求項4記載の発明(以下、第3発明とす
る)は、第3の課題を解決するものとし、図12(b)
に例示するように、請求項1記載の車載通信装置にて、
前記共有記憶手段が、前記共有記憶手段の所定領域と該
所定領域へのアクセス権を持つ前記制御装置との対応関
係を表す対応情報を格納し、前記対応情報に基づき不正
なアクセスを排除するチェック手段を備えたことを特徴
とする車載通信装置を要旨とする。
【0016】
【作用】第1発明の車載通信装置の場合、車両に搭載さ
れた制御対象機器を制御するための複数の制御装置間で
交換されるデータが、共有記憶手段に格納されている。
この共有記憶手段と各制御装置との間のデータ交換は、
シリアル回線を介して行われる。共有記憶手段と制御装
置との間がポイントTOポイントのシリアル回線で結ば
れており、共有記憶手段と制御装置間の通信が独立して
いるため、制御装置の変更により通信データの遅延時間
等に影響を与えない。そのため、新たに制御装置を付け
加えたり、取り替えたりする際でも、ネットワーク全体
を見直すことなく、その制御装置をシリアル通信を行う
モジュールとして、共有記憶手段に接続するだけでよ
い。また、各制御装置で扱うデータは、共有記憶手段で
集中管理しているので、データ重複によるメモリ使用効
率の悪さを解消している。さらに、各制御装置と共有記
憶手段とは、シリアル回線によりデータ交換を行ってい
るので、パラレルパスでデータ交換行っていた場合に比
較して、信号線数が減少し、各信号線に対して高度な誤
り対策が可能となる。これは、特に1つの筺体内等の近
距離に配置された制御装置間通信において有効となる。
【0017】第2発明の車載通信装置の場合、第1発明
の車載通信装置に加え、制御装置のフェール情報を共有
記憶手段に集中して伝達させることにより、フェールが
起きたことを迅速に検知することができ、それに対する
迅速な対応が可能となる。第3発明の車載通信装置の場
合、第1発明の車載通信装置に加え、共有記憶手段の所
定領域に制御装置がアクセスする際、その制御装置がそ
の所定領域へのアクセスを許可されているものであるか
どうかを、共有記憶手段の所定領域とその所定領域への
アクセス権を持つ制御装置との対応関係を表す情報に基
づいてチェックを行っている。アクセスが許可されてい
ない制御装置からの不正なアクセスを排除することで重
要な共有記憶手段内のデータを保護することができる。
【0018】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。図1は、本発明の一実施例としての車載通信
装置1の全体構成図である。車載通信装置1は、共有メ
モリ3、(n+1)個の制御装置(第0制御装置5,・
・・,第n制御装置7)等から構成されている。共有メ
モリ3と各制御装置5,7とは1つの筺体内に配置さ
れ、共有メモリ3のアクセスポートと制御装置5,7と
が一組のシリアル通信回線を介して通信を行う。
【0019】共有メモリ3は、共有記憶手段としての機
能を果たし、RAM9、ROM11、制御回路13、
(n+1)個のホストIF(第0ホストIF15,第1
ホストIF17,・・・,第nホストIF19)、クロ
ック供給回路21等から構成されている。
【0020】RAM9は、データが格納されるランダム
アクセスメモリである。RAM9には、制御回路13か
らデータアクセスされ、制御装置5,7間における通信
データが格納される。ROM11は、記憶手段としての
リードオンリメモリであり、そこに格納されるデータ
は、制御回路13からアクセスされる。このROM11
には、RAM9のアドレスと、制御装置5,7のIDデ
ータとを対応付けたマップが格納されている。このマッ
プは、通信を行う制御装置5,7で、該当するRAM9
のアドレスに対して書き込みが許可されている制御装置
5,7を指定するものである。このマップの一例が図2
に示されている。図2において、アドレスはRAM9の
アドレスに対応しており、そのアドレスに対して書き込
みが許可されている制御装置5,7を指定するIDデー
タがROM設定値として格納されている。例えば、RA
M9のアドレス番号2に対しては、IDが3のアンチロ
ックブレーキシステム制御装置からの書き込みが許可さ
れている。
【0021】制御回路13は、チェック手段としての機
能も果たし、各種論理素子等から構成され、クロック供
給回路21からのクロックパルスに同期した論理動作を
実現する論理回路である。この制御回路13は、各ホス
トIF15,17,19と、RAM9およびROM11
とをパラレルパスにより接続している。
【0022】ホストIF15,17,19は、各種論理
素子等から構成され、クロック供給回路21からのクロ
ックパルスに同期した論理動作を実現する論理回路であ
る。また、このホストIF15,17,19は、電位差
の補正等の通信条件の設定を行うためのインタフェース
でもあり、制御回路13とはパラレルパスにより接続さ
れている。そして、各制御装置5,7とはそれぞれシリ
アル回線により通信可能となるように接続されている。
【0023】これらホストIF15,17,19には、
それぞれ一個以上のIDレジスタ(第0IDレジスタ1
5a,第1IDレジスタ17a,・・・,第nIDレジ
スタ19a)が備えられている。IDレジスタ15a,
17a,19aは、データを一時的に保持するためのも
のであり、ホストIF15,17,19に接続された制
御装置がどのような機能を持つかを示すIDデータを保
持する。IDレジスタ15a,17a,19aには、シ
ステム立ち上げ時に各制御装置5,7から各々のIDデ
ータが書き込まれる。そして、IDレジスタ15a,1
7a,19aに保持されている値は、常時制御回路13
に出力され、データ書き込み時の書き込み許可の確認、
書き込み元制御装置5,7の確認等のアクセス権のチェ
ック、データリード時のフェール情報読み出し等に利用
される。図4は、このIDレジスタの設定例を示すマッ
プである。
【0024】クロック供給回路21は、車載通信装置1
におけるデータ通信で、同期をとるためのクロックパル
スを発生する。このクロック供給回路21から発生され
るクロックパルスは、制御回路13、ホストIF15,
17,19、制御装置5,7等に入力されている。
【0025】制御装置(第0制御装置5,・・・,第n
制御装置7)は、互いにデータ通信を行い、それぞれ対
象とする車載電子機器を制御する。第0制御装置5は、
第0IF回路23、第0動作異常検出回路25、第0C
PU27、第0入力回路29、第0出力回路31等から
構成されている。同様に、第n制御装置7は、第nIF
回路33、第n動作異常検出回路35、第nCPU3
7、第n入力回路39、第n出力回路41等から構成さ
れている。制御装置5,7は、入力回路29,39を通
じて取り込んだセンサ情報、共有メモリ3から読み出し
た他の制御装置5,7からの情報等に基づいて制御を決
定し、出力回路31,41を通じて各種アクチュエータ
等を制御する。また、制御装置5,7における制御に必
要なセンサ情報、制御情報等を、共有メモリ3に書き込
み、格納することで、他の制御装置5,7からの参照を
可能にしている。また、動作異常検出回路25,35に
より、各々自らの制御装置5,7が正常状態にあること
を監視している。
【0026】これら各制御装置5,7は、車両に搭載さ
れている、エンジン、サスペンション、アンチロックブ
レーキ、トランスミッション等に対する制御を行うもの
である。例えば、トランスミッション制御装置では、シ
ストポジション信号、車速信号をセンサ情報として取り
込み、エンジン回転数、スロットル開度情報を共有メモ
リ3から読み出す。そして、シフトアップ/ダウン時に
パワーダウン要求を共有メモリ3に書き込む。
【0027】IF回路(第0IF回路23,・・・,第
nIF回路33)は、制御装置(第0制御装置5,・・
・,第n制御装置7)と、共有メモリ3のホストIF1
5,17,19とのシリアル回線によるデータ通信を可
能とするために電圧補正等を行うインタフェース回路で
ある。
【0028】動作異常検出回路(第0動作異常検出回路
25,・・・,第n動作異常検出回路35)は、制御装
置5,7を監視しており、正常な動作が不可能な状態を
検出した場合には、FAIL信号線を介して動作異常を
共有メモリ3に通知する。一例として、第0動作異常検
出回路25の構成が図3に示されている。この回路で
は、制御装置5,7内のCPU27,37に供給されて
いる電源回路25aの電圧が、基準電位発生回路25b
が発生する基準電位以上にあることをコンパレータ25
cにより監視している。その供給電圧が基準電圧以下と
なった場合には、動作異常としてFAIL信号線を介し
て異常信号を共有メモリ3に送信する。この種のFAI
L検出回路としては、他にもウオッチドック、電源電流
監視等が考えられる。
【0029】CPU(第0CPU27,・・・,第nC
PU37)は、公知の中央処理装置である。これら各C
PU27,37は、制御装置5,7内にそれぞれ備えら
れている。入力回路(第0入力回路29,・・・,第n
入力回路39)は、各制御装置5,7に入力されるセン
サ信号を、各CPU27,37に入力可能なディジタル
信号に変換するためのインタフェース回路である。例え
ば、トランスミッション制御装置では、シストポジショ
ン信号や車速信号等が入力される。
【0030】出力回路(第0出力回路31,・・・,第
n出力回路41)は、各制御装置5,7のCPU27,
37から送り出された信号を、各種アクチュエータ等を
制御できる信号に変換するためのインタフェース回路で
ある。次に、共有メモリ3と制御装置5,7との間で行
われる通信方式について説明する。この車載通信装置1
におけるデータ通信は、一組のシリアル通信回線TX
m,RXm(m=0〜n)により行っている。各制御装
置5,7は、共有メモリ3のホストIF15,17,1
9にそれぞれ接続され、ポイントTOポイントで双方向
のシリアル通信を行うものである。本実施例において、
共有メモリ3と制御装置5,7との間で行われる通信
は、クロックパルスを供給するSCLK線、データを出
力するTX線およびデータを入力するRX線を介して行
われるクロック同期式シリアル通信である。また、FA
IL信号線により、各制御装置5,7のフェール状態が
共有メモリ3に送られている。
【0031】共有メモリ3と制御装置5,7との間のシ
リアル通信はパケットと呼ばれる単位で行う。図5およ
び図6にパケットの構成例を示す。本実施例では、パケ
ットは1個以上のバイトデータ列となっており、共有メ
モリ3から制御装置5,7の方向には1種類、制御装置
5,7から共有メモリ3の方向には3種類のパケットが
存在する。
【0032】図5(a)に、共有メモリ3から制御装置
5,7に送られるパケットの一例が示されている。図5
(a)に示すパケットは、制御装置5,7から共有メモ
リ3のRAM9に対する読み出し要求に対する応答とし
て送られるパケットの一例である。第1バイトにおい
て、第0〜4ビットは、送信するデータを読み出したR
AM9のアドレスを示している。第5ビットは、第2バ
イトで送信するデータを書き込んだ元の制御装置5,7
のフェール状態を示すフラグとなっている。第6〜7ビ
ットは、そのパケットの種別を示すものであり、この場
合、送信するパケットがリード応答パケットであること
を示している。第2バイトは、共有メモリ3から読み出
されたデータである。読み出されるデータとしては、例
えば車輪速度等がある。
【0033】図5(b)、図6(a)および図6(b)
に、制御装置5,7から共有メモリ3に送られるパケッ
トが例示されている。図5(b)は、制御装置5,7の
初期化操作として、共有メモリ3側のホストIF15,
17,19のIDレジスタ15a,17a,19aに、
接続されている制御装置5,7がどのような機能を持つ
かを示すIDデータを設定するためのパケット構成を示
している。図5(b)において、第0〜3ビットはID
レジスタ15a,17a,19aに設定する制御装置
5,7のIDデータである。第6〜7ビットは、そのパ
ケットの種別を示すものであり、この場合、送信するI
D設定パケットがであることを示している。この設定例
は、既に図4に示してある。
【0034】図6(a)は、制御装置5,7から、共有
メモリ3のRAM9に対する書き込み要求のパケットの
構成を示している。第1バイトにおいて、第0〜4ビッ
トは書き込み先のRAM9のアドレスである。第6〜7
ビットは、そのパケットの種別を示すものであり、この
場合、送信するパケットがライト要求パケットであるこ
とを示している。第2バイトは、RAM9に書き込むデ
ータである。書き込むデータとしては、例えばエンジン
回転数等がある。
【0035】図6(b)は、制御装置5,7から、共有
メモリ3のRAM9に対して読み出しを要求するパケッ
トの構成を示している。第1バイトにおいて、第0〜4
ビットは読み出し先のRAM9のアドレスである。第6
〜7ビットは、そのパケットの種別を示すものであり、
この場合、送信するパケットがリード要求パケットであ
ることを示している。
【0036】次に、制御回路13、CPU27,37、
およびホストIF15,17,19が実行する処理手順
についてフローチャートに基づき説明する。図7は、制
御回路13が実行する処理を示している。制御回路13
は、ホストIF15,17,19を番号順に走査してい
き、制御装置5,7からの読み出し要求、書き込み要求
に対して、RAM9とのアクセスを行う。
【0037】車載通信装置1に電源が入ると、まず、制
御回路13では、通信準備のための初期化を行う(ステ
ップ701)。初期化が終了すると、ホストIF15,
17,19から番号順に一つを選択する(ステップ70
3)。そして、選択したホストIF15,17,19に
アクセス要求が発生してるかどうかを判断する(ステッ
プ705)。アクセス要求が発生していなければ、再
び、番号順に次のホストIF15,17,19を選択す
る(ステップ705)。ホストIF15,17,19に
アクセス要求が発生していることを判断した場合には、
次のステップへ進みそのアクセス要求を処理する。この
複数のバスマスタからのアクセス調停のアルゴリズム
は、様々な方法が一般に知られている。
【0038】アクセス要求のあるホストIF15,1
7,19を発見した場合、制御回路13は、そのホスト
IF15,17,19からアクセス要求の読み出し/書
き込み種別、アクセスアドレス、書き込み要求時はデー
タを受け取り、RAM9へのアクセスを行う。まず最初
に、アクセスするRAM9のアドレスに対応するROM
11内の情報を読み出す(ステップ707)。ROM1
1には、図2に例示したように、RAM9のアドレスと
そのアドレスに書き込みを許可されている制御装置5,
7のIDデータとの対応情報がマップとして格納されて
いる。このデータは、アクセス要求が書き込みであった
場合には、その書き込み先のアドレスに書き込みが許可
されている制御装置5,7のIDデータとなり、アクセ
ス要求が読み出しであった場合には、読み出すアドレス
に書き込みを許されている制御装置5,7のIDデー
タ、つまりそのデータを書き込んだ元の制御装置5,7
のIDデータとなる。
【0039】制御回路13は、そのアクセス要求が、書
き込みであるか読み出しであるかを、ホストIF15,
17,19より渡される値により判断する(ステップ7
09)。まず、アクセス要求が書き込みであった場合に
ついての処理を説明する。制御回路13は、ホストIF
15,17,19より、RAM9のアドレス、書き込み
データおよびアクセス要求した制御装置5,7のIDデ
ータ、ROM11より、そのRAM9のアドレスに書き
込みが許可されている制御装置5,7のIDデータを受
け取っている。アクセス要求した制御装置5,7のID
データは、ホストIF15,17,19のIDレジスタ
15a,17a,19a設定値から得られる。
【0040】そして、アクセス要求した制御装置5,7
のIDデータと、アクセス先のRAM9のアドレスに書
き込みが許可されている制御装置5,7のIDデータと
が一致するかどうかにより、そのアクセスが正当なもの
であるかを判断する(ステップ711)。これらが一致
した場合は、その書き込み要求は正当なものであると判
断され、RAM9の該当アドレスに受け取ったデータが
書き込まれる(ステップ713)。これらが一致しない
場合には、その書き込み要求は不当なものであると判断
され、書き込みの処理は行われない。
【0041】最後に、アクセス要求したホストIF1
5,17,19にアクセス終了信号を送出する(ステッ
プ715)。これで、書き込みの要求に対する処理は終
了し、再び、番号順にホストIF15,17,19の走
査を行う(ステップ703)。次に、ホストIF15,
17,19からのアクセス要求が読み出しであった場合
についての処理を説明する。制御回路13は、ホストI
F15,17,19より、RAM9のアドレスおよびア
クセス要求した制御装置5,7のIDデータ、ROM1
1より、そのRAM9のアドレスにデータを書き込んだ
元となる制御装置5,7のIDデータを受け取ってい
る。まず、ROM11から読み出した制御装置5,7の
IDデータと、IDレジスタ15a,17a,19aの
IDデータとが一致するホストIF15,17,19を
探し、FAIL信号線を介してフェール情報を読み込む
(ステップ717)。このことで、目的とする読み込み
データを書き込んだ元の制御装置5,7のフェール情報
が読み込まれることになる。
【0042】そして、RAM9から該当するアドレスに
対応するデータを読み出す(ステップ719)。最後
に、読み出したデータ、RAM9のアドレス、フェール
情報、およびアクセス終了信号を、アクセス要求のあっ
たホストIF15,17,19に送出する(ステップ7
21)。これにより、読み出しの要求に対する処理は終
了し、再び、番号順にホストIF15,17,19の走
査を行う(ステップ703)。
【0043】図8〜図10は、制御装置5,7における
CPU27,37が実行する処理のフローチャートであ
る。CPU27,37が実行する操作は、共有メモリ3
への初期化操作(IDレジスタ15a,17a,19a
の設定)、データ読み出し操作、およびデータ書き込み
操作の3種類である。
【0044】図8は、CPU27,37(つまり、制御
装置5,7)の共有メモリ3への初期化操作として、ホ
ストIF15,17,19のIDレジスタ15a,17
a,19aに、接続されている制御装置5,7がどのよ
うな機能を持つかを示すIDデータを設定する処理を示
している。CPU27,37は、ホストIF15,1
7,19に対して、図5(b)に示すID設定パケット
を送信することになる。
【0045】まず最初に、CPU27,37は、図5
(b)に示すパケットの第1バイトを作成する(ステッ
プ801)。このID設定パケットには、第0〜3ビッ
トに設定するID値が、第6〜7ビットにパケットの種
別を示す値が含まれている。次に、作成した第1パケッ
トを、シリアル回線を介して共有メモリ3のホストIF
15,17,19に送信する(ステップ803)。この
送信が完了するとCPU27,37は処理を終了する
(ステップ805)。これらの操作が、各CPU27,
37からそれぞれ対応するホストIF15,17,19
に対して行われ、IDレジスタ15a,17a,19a
の値が設定される。設定された値は、制御装置5,7の
IDデータとして、制御装置5,7のアクセス権のチェ
ック時等に利用される。このIDデータの設定例は、既
に図4に示してある。
【0046】図9は、CPU27,37が、共有メモリ
3のRAM9に対して書き込みを実行する処理を示して
いる。CPU27,37は、ホストIF15,17,1
9に対して、図6(a)に示すライト要求パケットを送
信することになる。まず最初に、CPU27,37は、
図6(a)に示すパケットの第1バイトを作成する(ス
テップ901)。このライト要求パケットの第1バイト
には、第0〜3ビットに書き込みを行うRAM9のアド
レスが、第6〜7ビットにパケットの種別を示す値が含
まれている。
【0047】次に、作成した第1バイトを、シリアル回
線を介してホストIF15,17,19に送信する(ス
テップ903)。そして、このパケットの第1バイトが
送信完了したことを確認する(ステップ905)。第1
バイトの送信が完了したことを確認すると、CPU2
7,37は、送信データ、例えば車輪速度等を第2バイ
トとして作成する(ステップ907)。次に、作成した
第2バイトを、シリアル回線を介してホストIF15,
17,19に送信する(ステップ909)。そして、第
2バイトの送信が終了したことを確認する(ステップ9
11)。このことにより、CPU27,37による共有
メモリ3に対する書き込み処理が終了する。
【0048】図10は、CPU27,37が、共有メモ
リ3のRAM9に対して読み出しを実行する処理を示し
ている。CPU27,37は、ホストIF15,17,
19に対して、図6(b)に示すリード要求パケットを
送信することになる。まず最初に、CPU27,37
は、図6(b)に示すパケットの第1バイトを作成する
(ステップ1001)。このリード要求パケットの第1
バイトには、第0〜3ビットに読み出しを行うRAM9
のアドレスが、第6〜7ビットにパケットの種別を示す
値が含まれている。
【0049】次に、作成した第1バイトを、シリアル回
線を介してホストIF15,17,19に送信する(ス
テップ1003)。そして、このパケットの第1バイト
が送信完了したことを確認する(ステップ1005)。
第1バイトの送信が完了したことを確認すると、CPU
27,37は対応するホストIF15,17,19か
ら、図5(a)に示すリード応答パケットが送られて来
るのを待機する(ステップ1007)。リード応答パケ
ットの受信を開始して、まず第1バイトを受信する(ス
テップ1009)。この第1バイトには、図5(a)に
示すように、データを読み出したRAM9のアドレス、
そのデータを書き込んだ元の制御装置5,7のフェール
状態を示す情報が含まれている。
【0050】続いて、第2バイトに、受信データ、例え
ばシフトポジション等を受信する(ステップ101
1)。第2バイトのデータを受信すると、CPU27,
37は、受信したフェール状態からそのデータが有効な
値であるかを判断し、有効な値であった場合は、受信デ
ータに処理を加えるか、またはそのままの形で出力回路
31,41に送信する等の処理を進める(ステップ10
13)。受信データが有効でない、つまりフェールが検
出された場合については後述する。これで、CPU2
7,37が、共有メモリ3からの読み出しを実行する処
理が終了する。
【0051】図11は、ホストIF15,17,19が
実行する処理を示すフローチャートである。ホストIF
15,17,19は、接続された制御装置5,7から送
信される3種類のパケットに対して処理を実行する。各
車載電子機器に電源が入ると、まず、ホストIF15,
17,19では、通信準備のための初期化を行う(ステ
ップ1101)。そして、制御装置5,7から送信され
る要求パケットを待ち、要求パケットが送信されればこ
の第1バイトを受信する(ステップ1103)。ホスト
IF15,17,19は、パケットの第1バイトを受信
すると、その第6〜7ビットからパケットの種別(ID
設定パケット,ライト要求パケット,リード要求パケッ
ト)およびパケット長を判定する(ステップ110
5)。図5,6に示したように、例えば、この2ビット
が上位から「01」であればID設定パケットであり、
「00」であればライト要求パケットであり、「11」
であればリード要求パケットである。これらの3種類の
パケットに対応した処理手順を以下に説明する ID設定パケットを受信した場合には、第1バイトの第
0〜3ビットの値に基づき、IDレジスタ15a,17
a,19aの値を設定する(ステップ1107)。これ
でID設定パケットに対する処理は終了し、ホストIF
15,17,19は、再び、制御装置5,7から送信さ
れる要求パケットを待つ(ステップ1103)。
【0052】リード要求パケットを受信した場合には、
まず、ホストIF15,17,19から制御回路13に
対しアクセス要求の信号をセットする(ステップ110
9)。このことで、制御回路13がそのホストIF1
5,17,19を走査する際に、アクセス要求を判断し
て、ホストIF15,17,19との通信処理を開始す
ることになる。ホストIF15,17,19では、読み
出し要求の際、制御回路13に対し、RAM9のアドレ
スおよびアクセス要求した制御装置5,7のIDデータ
を渡している。そして、その応答として制御回路13よ
り、読み出したデータ、RAM9のアドレス、フェール
情報、そして、アクセス終了信号を受信する(ステップ
1111)。
【0053】次に、読み出したデータ、RAM9のアド
レス、およびフェール情報を基に、図5(a)に示すリ
ード応答パケットを作成する(ステップ1113)。そ
して、作成したリード応答パケットの第1バイトを、制
御装置5,7へ送信する(ステップ1115)。続い
て、リード応答パケットの第2バイトを送信する(ステ
ップ1117)。これでリード要求パケットに対する処
理は終了し、ホストIF15,17,19は、再び、制
御装置5,7から送信される要求パケットを待つ(ステ
ップ1103)。
【0054】ライト要求パケットを受信した場合には、
続いて、制御装置5,7から送られてくる第2バイトを
受信する(ステップ1119)。この第2バイトは、例
えば車輪速度等の書き込みデータである。そして、ホス
トIF15,17,19から制御回路13に対しアクセ
ス要求の信号をセットする(ステップ1121)。この
ことで、制御回路13がそのホストIF15,17,1
9を走査する際に、アクセス要求を判断して、ホストI
F15,17,19との通信処理を開始することにな
る。ホストIF15,17,19では、書き込み要求の
際、制御回路13に対し、RAM9のアドレス、書き込
みデータおよびアクセス要求した制御装置5,7のID
データを渡している。そして、その応答として制御回路
13よりアクセス終了信号を受信する(ステップ112
3)。これでライト要求パケットに対する処理は終了
し、ホストIF15,17,19は、再び、制御装置
5,7から送信される要求パケットを待つ(ステップ1
103)。
【0055】次に、フェール検出の処理について説明す
る。制御装置5,7の動作異常検出回路25,35は、
制御装置5,7の動作を監視しており、CPU27,3
7への供給電圧が基準電位以下に低下すると、正常に動
作が出来ないものとして、FAIL信号線を介して動作
異常を共有メモリ3に通知する。共有メモリ3では、制
御装置5,7がデータを読み出した時に、読み出したデ
ータと共に、そのデータを共有メモリ3に書き込んた元
の制御装置5,7のFAIL信号情報を読み出し、リー
ド応答パケットのフェールフラグに結果を組み込んで、
読み出したRAM9のデータとともにリード応答パケッ
トとして送り返す。共有メモリ3からの読み出しを行っ
た制御装置5,7では、そのリード応答パケットを共有
メモリ3から受け取ると、フェールフラグをチェック
し、フェールを示している場合には、読み出したデータ
は無効であると判断し、あらかじめ定められたフェール
時の動作を行う。
【0056】フェール時の動作としては、他の情報から
フェールした情報の推定値を求めたり、あらかじめ定め
られたデフォルト値により、一定期間の制御を行う等が
考えられる。このように、本発明一実施例の車載通信装
置1により、車輪速度、ギア位置等複数制御装置で共有
して用いることができるデータは共有メモリ3に格納さ
れている。そして、共有メモリ3と制御装置5,7との
間がポイントTOポイントのシリアル回線で結ばれてお
り、共有メモリ3と制御装置5,7との間の通信が独立
しているため、制御装置の変更により通信データの遅延
時間等に影響を与えない。そのため、車両のアップデイ
ト等の際に、新たに制御装置を付け加えたり、取り替え
たりする際でも、ネットワーク全体を見直すことなく、
その制御装置を共有メモリ3が備えるホストIF15,
17,19の一つに接続するだけでよい。
【0057】また、各制御装置5,7で扱うデータは、
共有メモリ3で集中管理しているので、データ重複によ
るメモリ使用効率の悪さを解消している。さらに、各制
御装置と共有メモリ3とは、シリアル回線によりデータ
交換を行っているので、パラレルパスでデータ交換行っ
ていた場合に比較して、信号線数が減少し、各信号線に
対して高度な誤り対策が可能となる。これらは、特に本
実施例のように、1つの筺体内等の近距離に配置された
制御装置5,7間の通信において有効となる。
【0058】また、制御装置5,7のフェール情報が共
有メモリ3で集中管理されることにより、フェールが起
きたことを迅速に検知することができ、それに対する迅
速な対応が可能となった。さらに、制御回路13によ
り、ROM11内に格納されている、RAM9のアドレ
スとそのアドレスに対して書き込みが許可されている制
御装置5,7を指定するIDデータとを対応付けたマッ
プを基に、アクセス権を持たない制御装置からの不正な
アクセスを排除している。このことで、各車載電子制御
装置を制御するための重要なデータが格納されている共
有メモリ3内のデータを保護することが可能となった。
これらのことで、車両のより一層安全な走行が可能とな
った。
【0059】
【発明の効果】以上詳述したように、第1発明の車載通
信装置により、車両に搭載された制御対象機器を制御す
るための複数の制御装置間の通信にて、通信制御のソフ
トウエア等の制御ソフトウエアの変更をなくして、制御
装置の再構成を可能にすることで、拡張性および汎用性
に優れた車載通信装置が提供される。そして、特に1つ
の筺体内等の近距離に配置された制御装置間通信にて
は、迅速かつ高信頼性な通信を行い、データ重複を無く
したメモリ使用効率のよい車載通信装置が提供される。
【0060】第2発明の車載通信装置により、フェール
情報を迅速に他の制御装置に知らせる手段を確立するこ
とで、より安全な制御装置間通信を行うことが可能とな
る。第3発明の車載通信装置により、アクセスを許可さ
れていない制御装置から通信データを扱うメモリへのア
クセスを排除することにで、そのメモリ内のデータを保
護することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 車載通信装置の全体構成図である。
【図2】 そのROM内容の設定を例示する説明図で
ある。
【図3】 その動作異常検出検出回路の一例を示す構
成図である。
【図4】 その制御装置のIDデータの設定例を示す
説明図でる。
【図5】 パケットフォーマットを示す第1説明図で
あり、(a)は、リード応答パケット、(b)は、ID
設定パケットの構成をそれぞれ例示する説明図である。
【図6】 パケットフォーマットを示す第2説明図で
あり、(a)は、ライト要求パケット、(b)は、リー
ド要求パケットの構成をそれぞれ例示する説明図であ
る。
【図7】 その制御回路が実行する動作を示すフロー
チャートである。
【図8】 そのCPUがID値の設定時に行う処理を
示すフローチャートである。
【図9】 そのCPUがデータを書き込む際に行う処
理を示すフローチャートである。
【図10】 そのCPUがデータを読み出す際に行う
処理を示すフローチャートである。
【図11】 そのホストIFが実行する動作を示すフ
ローチャートである。
【図12】 本発明の車載通信装置の構成例示図であ
る。
【符号の説明】
1・・・車載通信装置、3・・・共有メモリ、5・・・
第0制御装置、7・・・第n制御装置、9・・・RA
M、11・・・ROM、13・・・制御回路、15・・
・第0ホストIF、15a・・・第0IDレジスタ、1
7・・・第1ホストIF、17a・・・第1IDレジス
タ、19・・・第nホストIF、19a・・・第nID
レジスタ、25・・・第0動作異常検出回路、35・・
・第n動作異常検出回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載された制御対象機器に対し、
    該制御対象機器を制御するための複数の制御装置と、 シリアル回線によるアクセスポートを複数備え、前記制
    御装置と前記シリアル回線で接続され、前記制御装置間
    通信で用いるデータを格納する共有記憶手段と、を備え
    たことを特徴とする車載通信装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車載通信装置にて、前記
    共有記憶手段に前記制御装置のフェール情報が格納さ
    れ、該フェール情報が読み出し可能とされていることを
    特徴とする車載通信装置。
  3. 【請求項3】 前記共有記憶手段は、前記共有記憶手段
    の所定領域と該所定領域へデータを書き込む制御装置と
    の対応関係を表す情報を格納し、前記データを書き込む
    制御装置のフェール情報は、前記対応関係を表す情報に
    基づき前記共有記憶手段からデータを読み出す際に読み
    出されることを特徴とする請求項2記載の車載通信装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の車載通信装置にて、前記
    共有記憶手段が、前記共有記憶手段の所定領域と該所定
    領域へのアクセス権を持つ前記制御装置との対応関係を
    表す対応情報を格納し、 前記対応情報に基づき不正なアクセスを排除するチェッ
    ク手段を備えたことを特徴とする車載通信装置。
JP4063758A 1992-03-19 1992-03-19 車載通信装置 Pending JPH05265895A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000225904A (ja) * 1999-02-08 2000-08-15 Denso Corp 自動車用制御装置
JP2014201005A (ja) * 2013-04-05 2014-10-27 コニカミノルタ株式会社 画像形成システム及び画像形成システム通信制御方法

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