JPH0526575A - 粉粒体材料のオンライン式乾燥制御方法、乾燥制御システム及びオンライン式集中水分監視システム - Google Patents

粉粒体材料のオンライン式乾燥制御方法、乾燥制御システム及びオンライン式集中水分監視システム

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JPH0526575A
JPH0526575A JP20324791A JP20324791A JPH0526575A JP H0526575 A JPH0526575 A JP H0526575A JP 20324791 A JP20324791 A JP 20324791A JP 20324791 A JP20324791 A JP 20324791A JP H0526575 A JPH0526575 A JP H0526575A
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drying
moisture
station
sampling
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JP20324791A
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Motoharu Shimizu
元治 清水
Osamu Matsui
治 松井
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Matsui Mfg Co Ltd
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Matsui Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】オンライン式の乾燥制御を行う場合のエネルギ
ーコストを抑え、効率の良い乾燥制御を行えるようにす
る。また、オンライン式の乾燥制御システムを集中的に
管理できるようにする。 【構成】乾燥処理すべき粉粒体材料を貯留させたホッパ
ードライヤーなどの乾燥処理貯留器1を有した粉粒体材
料の乾燥処理ステーションA内における粉粒体材料層の
含む少なくとも上、下2箇所以上より粉粒体材料をサン
プリングし、サンプリングした粉粒体材料の水分率をカ
ールフィッシャー反応による分析法を用いて測定しなが
ら、上記粉粒体材料の乾燥処理ステーションAに供給す
る熱風の温度や風量、露点を制御して、上記乾燥処理ス
テーションA内の粉粒体材料の水分率を所定値に保持す
る構成となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂材料やセラミック
などの無機材料を含む粉粒体材料を自動的にサンプリン
グしては、カールフィッシャー試薬を用いた分析方法に
よって水分率の測定を行なう動作を繰り返して、粉粒体
材料を所定の水分率まで効率よく乾燥させるようにした
新規な構成のオンライン式乾燥制御方法と、このオンラ
イン式乾燥制御方法を実施するためのオンライン式乾燥
制御システム及びオンライン式集中水分監視システムに
関する。
【0002】
【従来技術】一般に、成形機に供給する樹脂材料の水分
率が不適切な場合には、成形品にシルバーラインやボイ
ドなどの欠陥を生じる原因となるから、樹脂材料の水分
率を一定にすることは樹脂成形品の品質を保持するため
にもっとも重要な問題とされている。
【0003】このため、成形機に供給する前段階で、樹
脂材料をホッパードライヤーに通じて乾燥させているの
が通例であるが、ホッパードライヤーを通じる前の樹脂
材料は、クラフト袋やフレキシブルコンテナを開封した
後、サイロや中間段階のタンクなどにおいて一定時間貯
留されていた間に空気を吸って吸湿することが多く、こ
のためホッパードライヤーでは、予め予測される水分率
の樹脂材料を基準にして所定の加熱温度と加熱時間とを
設定しているが、ホッパードライヤーによるこのような
従来の樹脂乾燥方法は、省力化の点で余地が残されてい
る。ところで、樹脂材料の水分率を分析し測定する方法
としては、従来よりカールフィッシャー試薬を利用した
滴定分析を、電量方式、容量方式や比色法による吸光度
方式を用いて行う水分測定装置も開発されており、この
ような装置を用いれば高い精度で測定できる。
【0004】このような観点から、本出願人は、特願平
1−201049号や特願平1−201050号におい
て、自動的にサンプリングしながら水分測定を行うよう
にした、いわゆるオンライン方式で樹脂材料のサンプリ
ングを行っては、カールフィッシャー試薬を用いて水分
測定のできるようにしたオンライン式の水分管理方法
と、その水分管理方法を利用して樹脂材料をオンライン
で乾燥制御するシステムを提案した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記提案に
係るオンライン式の乾燥制御方法、乾燥制御システムを
更に改善したもので、第1の目的は、粉粒体材料をオン
ライン式で乾燥制御を行う場合のエネルギーコストを抑
え、効率の良い乾燥制御を行えるようにしたオンライン
式乾燥制御方法と、その制御システムを提供することに
ある。また、第2の目的は、複数の粉粒体材料の乾燥処
理ステーションの水分率をオンラインで乾燥制御する方
法を無人で実施する場合に、その制御状態を常時集中し
て管理し、異常を発生した場合には警報を発生するよう
にした集中水分監視システムを提供することを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1において提案された本発明方法は、乾燥処理
すべき粉粒体材料を貯留させたホッパードライヤーなど
の乾燥処理貯留器を有した粉粒体材料の乾燥処理ステー
ション内における粉粒体材料層の少なくとも上下の2箇
所以上より、粉粒体材料をサンプリングし、このサンプ
リングした粉粒体材料の水分率をカールフィッシャー反
応による分析法を用いて測定しながら、上記粉粒体材料
の乾燥処理ステーションに供給する熱風の温度や風量、
露点を制御して、所定の水分率に保持させる構成となっ
ている。
【0007】また、請求項2において提案された本発明
システムは、粉粒体材料の所定量をサンプリングするサ
ンプリング輸送手段と、水分測定ステーションと、乾燥
装置とを組み合わせて構成されており、特に上記サンプ
リング輸送手段は、乾燥処理すべき粉粒体材料を貯留さ
せたホッパードライヤーなどの粉粒体材料乾燥処理貯留
器内における粉粒体材料層の少なくとも上下の2箇所以
上より、粉粒体材料の所定量をサンプリングする構成と
され、上記水分測定ステーションは、粉粒体材料を投入
させる材料投入口を有し、サンプリングされた粉粒体材
料の重量を測定する重量測定器と、この重量測定器によ
って重量の測定された粉粒体材料を収容して、キャリア
ガス供給源より供給される除湿乾燥されたエアーをキャ
リアガスとして受け入れて該粉粒体材料を加熱させる気
化処理器を、その内部に収容した気化処理室と、この気
化処理室より発生した水分を、上記キャリアガスととも
に受け入れて、カールフィッシャー反応による分析法を
用いて水分量を測定する水分測定器を有した水分測定室
と、上記重量測定器によって測定された重量と、上記水
分測定器によって測定された水分量とに基づいてサンプ
リングした粉粒体材料の水分率を算出する演算処理部
と、この演算処理部において算出された水分率に基づい
て、上記乾燥処理ステーション内の粉粒体材料を予め設
定された水分率に制御させる制御信号を出力するフィー
ドバック制御部とを備えた構成とされており、上記乾燥
装置は、上記サンプリング輸送手段を設けた粉粒体材料
の乾燥処理ステーションの各々に、上記水分測定ステー
ションのフィードバック制御部より送出された制御信号
に応じた熱風温度や、風量や、露点のコントロールされ
た熱風を供給することによって、上記粉粒体材料の乾燥
処理ステーション内に貯留された粉粒体材料を所定の水
分率に制御する構成となっている。
【0008】更に請求項3において提案された本発明シ
ステムは、乾燥処理すべき粉粒体材料を貯留させたホッ
パードライヤーなどの複数の乾燥処理貯留器を有した粉
粒体乾燥処理ステーションの各々に、粉粒体材料をサン
プリングするサンプリング輸送手段を設け、これらのサ
ンプリング輸送手段によってサンプリングされた粉粒体
材料を、水分測定装置を設けた水分測定ステーションに
順次取り込んで水分率を算出する毎に、サンプリングし
た粉粒体材料の水分率をそれぞれの設定値と比較して、
許容誤差の範囲を越えたときに、警報を発生するように
構成となっている。
【0009】
【作用】本発明方法では、乾燥処理すべき粉粒体材料を
貯留させたホッパードライヤーなどの材料貯留容器を含
んだ材料乾燥処理ステーション内の粉粒体材料層の少な
くとも上、下の2箇所以上より粉粒体材料がサンプリン
グされると、水分測定ステーション内では、サンプリン
グされた粉粒体材料の重量が測定され、続いてカールフ
ィッシャー反応を用いて水分量が分析され、演算処理部
ではこれらの値に応じて水分率を算出する。
【0010】このようにして算出された水分率は、信号
処理部を通じて水分測定ステーション内のフィードバッ
ク制御部に送られ、ここでは、演算処理部において算出
された水分率に基づいて、上記乾燥処理ステーション内
の粉粒体材料を予め設定された水分率に制御させる制御
信号を出力し、これによって乾燥装置は、上記サンプリ
ング輸送手段を設けた粉粒体材料の乾燥処理ステーショ
ンの各々に、上記水分測定ステーションのフィードバッ
ク制御部より送出された制御信号に応じた熱風温度や、
風量を供給することによって、上記乾燥処理ステーショ
ン内の粉粒体材料を設定された水分率に制御する(請求
項1,2)。
【0011】更に、請求項3においては、請求項1〜2
において提案されたオンライン式乾燥制御方法を複数の
乾燥処理ステーション毎に無人で実施する場合に、異常
監視を集中して行うことが出来きるので、例えば、無人
で並行稼働している複数の材料乾燥処理ステーションに
ついて、制御目標値が許容範囲を外れた場合には警報を
発生することにより直ちに対応できる。
【0012】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の粉粒体材
料のオンライン式乾燥制御方法と乾燥制御システムとを
詳述する。図1は、本発明のオンライン式乾燥制御シス
テムを樹脂材料に適用したシステムの全体構成を示した
図であり、図に示すように、このシステムは、樹脂材料
を貯留する乾燥処理貯留器1を有した乾燥処理ステーシ
ョンAと、該乾燥処理ステーションA内に貯留された粉
粒体の材料層の上下の2以上の箇所より所定量の粉粒体
材料をサンプリングするサンプリング輸送手段2,3
と、該サンプリング輸送手段2,3によってサンプリン
グされた粉粒体材料の水分測定を行う水分測定ステーシ
ョンSと、粉粒体材料の乾燥処理ステーションA内に熱
風を送出する乾燥装置4とによって構成されており、水
分測定ステーションSと粉粒体材料の乾燥処理ステーシ
ョンAは信号線Lで接続され、水分測定ステーションS
から粉粒体材料の乾燥処理ステーションAには、後述す
るような制御信号が送出される。
【0013】また、水分測定ステーションS内では、サ
ンプリング輸送手段2,3によって所定量づつサンプリ
ングされた粉粒体材料の重量と水分量とが測定される
と、乾燥装置4を制御して乾燥処理ステーションAに供
給する熱風の温度や風量、露点を調整して、乾燥処理ス
テーションA内に貯留された粉粒体材料の水分率を所定
値に保持する構成となっている。なお4aは乾燥装置4
より乾燥処理ステーションAに熱風を送給するための送
風管、4bは乾燥処理ステーションAから排出される排
気管であり、図例では乾燥装置4は乾燥処理に使用され
る乾燥エアーを循環再生して使用するタイプのものが使
用されている。
【0014】ここに、乾燥処理ステーションA内は、樹
脂ペレットなどの材料を一時的に貯留させるための筒形
状の乾燥処理貯留器1を有しており、樹脂材料は、この
乾燥処理貯留器1内で熱風を受けて所定の水分値まで乾
燥された後、下部より順次排出されて成形機などに供給
され、乾燥装置4から送出された熱風は乾燥処理貯留器
1内の樹脂材料層の下部から上部に向かって通過するよ
うになっている。このため、乾燥処理貯留器1内の樹脂
材料層の下部は上部に比べてより水分率の低い状態に乾
燥されている。
【0015】このようなシステムでは、乾燥処理ステー
ションA内の樹脂材料は、材料層内において乾燥状態の
異なる上、下2箇所においてサンプリングされ、材料輸
送路5,6を通じて水分測定ステーションSに送られ
て、水分率が測定されるので、乾燥処理ステーションA
内における乾燥状況(乾燥の進行状況)を、複数のポイ
ントから正確に捉えることができるが、材料層の上部か
らは、樹脂材料の初期水分値を知るために、新たに乾燥
処理ステーションA内に投入された樹脂材料をサンプリ
ングし、また粉粒体材料層の下部からは、システムの制
御動作を監視するために、乾燥済みの樹脂材料をサンプ
リングすることが望ましい。
【0016】したがって、このような樹脂材料の水分率
の違いを基にすれば、熱風の温度や風量、露点を調整し
て最も効率の良い乾燥方法を行うことが出来るので、サ
ンプリングした2箇所の樹脂材料の水分率の組合せに基
づいて、粉粒体材料に供給すべき熱風の温度や風量を予
め算出したデータテーブルを準備しておけば、その算出
した水分率に応じてデータテーブルを参照し、熱風の温
度や風量、露点を調整することによって、効率の良い乾
燥制御ができ、無駄なエネルギーを消費することなく、
樹脂材料を効率良く乾燥できる。
【0017】例えば、最も簡単な制御例では、材料層の
下部よりサンプリングされた樹脂材料の水分率が目標設
定値を充している場合で、材料層の上部よりサンプリン
グされた樹脂材料の水分率(初期水分値)がきわめて高
い場合には、乾燥装置4から乾燥処理ステーションAに
熱風を供給する熱風の温度や風量を上昇させ、材料層の
上部よりサンプリングされた樹脂材料の水分率(初期水
分値)が低い場合には、乾燥装置4から乾燥処理ステー
ションAに供給する熱風の温度や風量を抑制すればよい
ので、このような本発明では、乾燥処理ステーションに
新たに投入された樹脂材料の初期水分値に応じて、乾燥
装置4から乾燥処理ステーションAに供給する熱風の温
度や風量を最適値に制御できる。
【0018】図2は本発明の粉粒体材料のオンライン式
乾燥制御システムの更に具体的な構成を示したブロック
図であり、図1と共通する部分には同一符号を付してあ
る。水分測定ステーションSは、樹脂材料をサンプリン
グする毎にカールフィッシャー反応によって分析されて
得た水分率を、予め定められた所定値と比較しながら、
乾燥装置4から粉粒体材料に供給される熱風の温度と風
量、露点とを調整して、樹脂材料の水分率を所定の値に
保持すべく乾燥制御を行なう構成となっている。
【0019】このために水分測定ステーションSには、
サンプリング輸送手段2,3によって所定量づつ送給さ
れた粉粒体材料を受け入れる材料投入口9を有し、この
材料投入口9より受け入れた樹脂材料は、重量測定器1
0によって重量測定がなされた後、気化処理室11の気
化処理器11aに送られ、ここではキャリアガス(不活
性ガスや除湿乾燥エアーが使用される)を導入しながら
加熱されて、そのときに水蒸気の形で発生された水分
は、カールフィッシャー反応を用いた水分測定室12の
水分分析器12aによって水分量が分析される。そし
て、これらの重量データと水分量データは、いずれも演
算処理部13に送られ、水分率(=カールフィッシャー
反応によって得られた水分量/サンプリングされた樹脂
材料の重量)が算出される。なお、サンプリングされ加
熱処理器11aによって加熱された樹脂材料は排出口8
を通じて外部に廃棄される。
【0020】図例の場合には、粉粒体材料の乾燥処理ス
テーションAは、材料層の上、下2箇所からサンプリン
グしているので、演算処理部13では、これらのサンプ
リングした樹脂材料の水分率が算出され、算出された水
分率は、信号処理部14内のメモリに蓄積格納されるこ
とになる。このようにして、サンプリングされた樹脂材
料の算出された水分率が信号処理部14に送られると、
信号処理部14では、予め準備したデータテーブルを参
照して、フィードバック制御部15に制御信号を送出す
る。
【0021】この制御信号を受けた乾燥装置4は、乾燥
処理貯留器1内に熱風を送給するためのヒータと、ブロ
ア(いずれも不図示)を設けているので、水分測定ステ
ーションSからの制御信号に応じてヒータ温度と、ブロ
アによる風量調整がなされて、乾燥処理ステーションA
内の水分率を一定にする制御がなされる。ここに、乾燥
装置4は、除湿乾燥エアーを使用したものであってもよ
く、そのようなものでは、除湿乾燥エアーの露点を低い
値に制御しておけば、乾燥効率を一層向上できる。
【0022】図3のステップ100〜106は、水分測
定ステーションSの動作をフローチャートをもって示す
ものである。水分測定ステーションSに内蔵させたシー
ケンサ(不図示)がサンプリング指令を受けると、サン
プリング輸送手段2が作動され、乾燥処理ステーション
A内の材料層下部より所定量の粉粒体材料がサンプリン
グされて水分測定ステーションSの材料投入口9より投
入される。すると、重量測定器10によって重量が測定
され、続いて気化処理器11a内において、加熱され、
このとき発生する水蒸気が、キャリアガスとともに水分
分析器12aに送られて、ここでカールフィッシャー試
薬を用いた水分分析法に基づいて水分量が測定される。
そして、このようにして測定された重量と水分量とは、
演算処理部13に送られて水分率が算出され、算出され
た水分率は、信号処理部14のメモリ内に格納される。
【0023】このようにして、乾燥処理ステーションA
内の材料層下部よりサンプリングされた粉粒体材料の水
分率が測定された後は、材料層上部より粉粒体材料がサ
ンプリングされ、このサンプリングされた粉粒体材料の
水分率が上記と同様にして算出され、算出された水分率
は信号処理部14のメモリ内に格納される。かくして、
乾燥処理ステーションA内の材料層の上下2箇所よりサ
ンプリングされた粉粒体材料の水分率が測定された後
は、信号処理部14では、これらの2箇所でサンプリン
グされた樹脂材料の水分率に基づいて、データテーブル
を参照し、フィードバック制御部15に制御信号を送出
して、乾燥装置4のヒータによる温度制御と、ブロアに
よる熱風量のフィードバック制御、あるいは除湿ユニッ
トによる露点制御がなされる。
【0024】この実施例では、乾燥処理ステーションA
の粉粒体材料層の2箇所からサンプリングされた粉粒体
材料について、水分率を算出して乾燥装置4から乾燥処
理ステーションAに供給される熱風の温度、風量、露点
をフィードバック制御する構成としているが、乾燥処理
ステーションAの材料層からサンプリングする箇所を3
以上に増大させれば、より一層精度の高い乾燥制御が行
えることはいうまでもない。
【0025】ついで、請求項3において提案された粉粒
体材料のオンライン式集中水分管理監視システムについ
て説明する。このシステムの基本構成は、成形機などに
搭載された樹脂材料を貯留させたホッパードライヤーな
どの乾燥処理貯留器1を有した乾燥処理ステーションA
(#1)〜A(#3)の各々は、いずれもサンプリング
輸送手段2・・・によって、樹脂材料を所定量だけサン
プリングして水分測定ステーションSに送り込み、ここ
で測定された水分率を、基にしたフィードバック制御が
なされている。ここに、乾燥処理ステーションA(#
1)〜A(#3)の各々に設けた乾燥処理貯留器1内に
は、樹脂材料が投入され、乾燥機4(#1)〜(#3)
から熱風が供給されて乾燥され、所定の水分値まで乾燥
された後は、下部の排出口から順次排出されて、成形機
(不図示)などに送出されるようになっている。乾燥処
理ステーションA(#1)〜A(#3)の下部よりサン
プリング輸送手段2・・・によってサンプリングされた
樹脂材料は、水分測定ステーションSに送出されて、水
分測定され、この測定された水分値に基づいて乾燥装置
4(#1)〜4(#3)が制御され、乾燥処理ステーシ
ョンA(#1)〜A(#3)内に貯留された樹脂材料は
所定の水分値に維持されている。図4に示した例では、
3つの乾燥処理ステーションA(#1)〜A(#3)に
対して、1つの水分測定ステーションSが設置されてお
り、図5のフローチャートに示したように、これらの乾
燥処理ステーションA(#1)〜A(#3)からサンプ
リングされた粉粒体材料の水分率は、いずれも粉粒体材
料がサンプリングされ、水分率が算出される毎に、予め
設定された制御目標値と比較され、その比較の結果、許
容誤差の範囲を越えたときに、アラームを出力するとと
もに、モニタ表示部17に異常を表示させる構成となっ
ている。
【0026】
【発明の効果】以上において示した本発明によれば、次
のような効果を奏する。すなわち、乾燥処理ステーショ
ン内に貯留させた粉粒体材料の材料層の少なくとも上下
2箇所以上からサンプリングを行って水分率をオンライ
ン測定し、粉粒体材料の乾燥状態を常時監視しながら、
乾燥処理ステーションに供給する熱風の温度や熱風量を
制御できる。このため、乾燥すべき粉粒体材料の初期水
分値を把握できるので、無駄な加熱を行うことがなく、
季節変化や粉粒体材料の初期水分値を考慮した効率の良
い乾燥制御が行える。
【0027】また、本発明のオンライン式集中監視シス
テムによれば、複数の粉粒体材料乾燥処理ステーション
毎にサンプリング輸送手段を設けて、サンプリングした
粉粒体材料の水分率をそれぞれの設定値と比較して、許
容誤差の範囲を越えたときに警報を発生する構成として
あるために、各乾燥処理ステーションの稼働状態が管理
でき、人手を要せずにオンライン式乾燥制御方法を実施
する場合にも集中した管理方法が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粉粒体材料のオンライン式乾燥制御シ
ステムの一実施例を示した全体構成図である。
【図2】本発明の粉粒体材料のオンライン式乾燥制御シ
ステムの構成をより詳細に示したブロック図である。
【図3】粉粒体材料のサンプリングの流れを示したフロ
ー図である。
【図4】複数の粉粒体材料乾燥処理ステーションの稼働
を監視するオンライン式集中水分監視システムの全体図
である。
【図5】集中監視動作を示したフローチャートである。
【符号の説明】
S 水分測定ステーション A 乾燥処理ステーション L 信号線 1 乾燥処理貯留器 2,3 サンプリング輸送手段 4 乾燥装置 9 材料投入口 10 重量測定器 11 気化処理室 11a 気化処理器 12 水分測定室 12a 水分測定器 13 演算処理部 14 信号処理部 15 フィードバック制御部 17 モニタ表示部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乾燥処理すべき粉粒体材料を貯留させた
    ホッパードライヤーなどの乾燥処理貯留器を有した粉粒
    体材料の乾燥処理ステーション内における粉粒体材料層
    の含む少なくとも上下の2箇所以上より粉粒体材料をサ
    ンプリングし、サンプリングした粉粒体材料の水分率を
    カールフィッシャー反応による分析法を用いて測定しな
    がら、上記粉粒体材料の乾燥処理ステーションに供給す
    る熱風の温度、風量や露点を制御して、上記乾燥処理ス
    テーション内の粉粒体材料の水分率を所定値に保持する
    ことを特徴とする粉粒体材料のオンライン式乾燥制御方
    法。
  2. 【請求項2】 粉粒体材料の所定量をサンプリングする
    サンプリング輸送手段と、水分測定ステーションと、乾
    燥装置とを組み合わせて構成されたオンライン式乾燥制
    御システムであって、 上記サンプリング輸送手段は、乾燥処理すべき粉粒体材
    料を貯留させたホッパードライヤーなどの乾燥処理貯留
    器を有した粉粒体材料の乾燥処理ステーション内におけ
    る粉粒体材料層の少なくとも上下の2箇所以上より、粉
    粒体材料の所定量をサンプリングする構成とされ、 上記水分測定ステーションは、 粉粒体材料を投入させる材料投入口を有し、サンプリン
    グされた粉粒体材料の重量を測定する重量測定器と、 この重量測定器によって重量の測定された粉粒体材料を
    収容して、キャリアガス供給源より供給される除湿乾燥
    されたエアーをキャリアガスとして受け入れて該粉粒体
    材料を加熱させるようにした気化処理器を、その内部に
    収容した気化処理室と、 この気化処理室より発生した水分を、上記キャリアガス
    とともに受け入れて、カールフィッシャー反応による分
    析法を用いて水分量を測定する水分測定器を有した水分
    測定室と、 上記重量測定器によって測定された重量と、上記水分測
    定器によって測定された水分量とに基づいてサンプリン
    グした粉粒体材料の水分率を算出する演算処理部と、 上記演算処理部において算出された水分率に基づいて、
    上記乾燥処理ステーション内の粉粒体材料を予め設定さ
    れた水分率に制御させる制御信号を出力するフィードバ
    ック制御部とを備えた構成とされており、 上記乾燥装置は、上記サンプリング輸送手段を設けた粉
    粒体材料の乾燥処理ステーションの各々に、上記水分測
    定ステーションのフィードバック制御部より送出された
    制御信号に応じた熱風温度や、風量、露点を供給するこ
    とによって、上記粉粒体材料の乾燥処理ステーション内
    に貯留された粉粒体材料を所定の水分率に制御する構成
    とした粉粒体材料のオンライン式乾燥制御システム。
  3. 【請求項3】 乾燥処理すべき粉粒体材料を貯留させた
    ホッパードライヤーなどの乾燥処理貯留器を有した複数
    の粉粒体材料の乾燥処理ステーションの各々に、粉粒体
    材料をサンプリングするサンプリング輸送手段を設け、
    これらのサンプリング輸送手段によってサンプリングさ
    れた粉粒体材料を、水分測定装置を内部に設けた水分測
    定ステーションに順次取り込んで水分率を算出する毎
    に、サンプリングした粉粒体材料の水分率をそれぞれの
    設定値と比較し、その比較の結果が許容誤差の範囲を越
    えたときには、警報を発生するようにしたオンライン式
    集中水分監視システム。
JP20324791A 1991-07-18 1991-07-18 粉粒体材料のオンライン式乾燥制御方法、乾燥制御システム及びオンライン式集中水分監視システム Pending JPH0526575A (ja)

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