JP2000127155A - キャリアガス置換を用いた粉粒体材料の除湿乾燥方法及び装置 - Google Patents
キャリアガス置換を用いた粉粒体材料の除湿乾燥方法及び装置Info
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Abstract
とができ、分散処理システムを構築できるキャリアガス
置換を用いた粉粒体材料の除湿乾燥方法及び装置を提供
する。 【解決手段】加熱ホッパー1において加熱された粉粒体
材料を順次、乾燥ホッパー10に供給し、乾燥ホッパー
10では、供給された粉粒体材料を貯留した後、乾燥ホ
ッパー10を密閉させた状態で、貯留された粉粒体材料
を保温及び減圧処理することによって雑ガスを発生させ
ながら、この乾燥ホッパー10内に湿度や温度等の調製
されたキャリアガスを導入口13によって外部から強制
的に導入させて、上記雑ガスを含む気体をガス放出手段
14によって乾燥ホッパー10の外部へ導出することに
よって、粉粒体材料を除湿乾燥する。
Description
燥ホッパーが別体とされ、粉粒体材料を短時間に効率的
に除湿乾燥することができるキャリアガス置換を用いた
粉粒体材料の除湿乾燥方法及び装置に関する。
として従来多用されていた、粉粒体材料を乾燥ホッパー
に貯留し、これに加熱乾燥した空気を通気させること
で、粉粒体材料を除湿乾燥する、いわゆる通気式と呼ば
れる除湿乾燥方法や装置を改良するものとして、一体型
のキャリアガス置換を用いた粉粒体材料の除湿乾燥方法
及び装置を提案している。
の除湿乾燥方法や装置では、粉粒体材料の加熱と除湿乾
燥を一連のものとして扱われていたのを、加熱と除湿乾
燥を分離させるようにしたことを特徴としている。そし
て、除湿乾燥は、加熱や減圧処理によって、乾燥ホッパ
ー内の粉粒体材料から発生した水蒸気や、揮発性ガスな
どの雑ガスを含む気体を、湿度や温度等の調製されたキ
ャリアガスと置換することによって、行うようにしてい
る。したがって、この方法をキャリアガス置換と呼んで
いる。
リアガス置換を用いた粉粒体材料の除湿乾燥装置の一例
の全体構成を示す系統図である。図5に示す除湿乾燥装
置Gは、床置き型であって、円筒状に形成された熱伝導
壁112と、その外周に設けられた加熱手段113を備
えた乾燥ホッパー111を、機台111aに設置し、こ
の機台111aの下部には、コロ111bが設けられ移
動可能となっている。
に設けられたノズル121、捕集器122、材料投入バ
ルブ123、材料排出バルブ124が設置されている。
このノズル121によって、除湿乾燥の為に乾燥ホッパ
ー111に順次供給する粉粒体材料を吸引して、捕集器
122に捕集し、材料投入バルブ123によって、乾燥
ホッパー111内に粉粒体材料を供給し、この乾燥ホッ
パー111内で、キャリアガス置換を用いて、除湿乾燥
された粉粒体材料は、下部に配置された材料排出バルブ
124から次工程である樹脂成形機などへ排出される。
内の粉粒体材料の量を検出するためのレベルゲージ(L
V)114が配設されており、更にホッパー内を真空に
するためのバキュームポンプ(VP)127が機台11
1aに設置され、乾燥ホッパー111の上部側に配管で
接続されていて、この配管には、所定の真空度を検知す
る真空センサ(PS)126、吸引する気体を濾過する
フィルタ125、乾燥ホッパー111内を大気圧に戻す
ためのバルブ128、乾燥ホッパー111内の真空度、
あるいは、減圧度を測定する圧力ゲージ(PG)128
aが接続されている。
ポンプ(VP)127が、粉粒体材料から水蒸気や揮発
性ガスなどの雑ガスを発生させるための減圧手段を構成
するとともに、この雑ガスを含んだ乾燥ホッパー内の気
体を外部へ導出するためのガス放出手段を兼ねている。
また、下部側には、キャリアガス置換のためにキャリア
ガスを導入するバルブ129aと、その導入量を調節す
る調整弁129bからなる導入口129が接続されてお
り、材料排出バルブ124の下端には、材料輸送用ブロ
アー(B)130の送風側が輸送切換弁131を介して
接続されている。なお、調整弁129bは、必ずしもな
くとも良いものである。
は、輸送用空気を濾過する輸送フィルタ132が接続さ
れ、この輸送フィルタ132には、切換弁134を介し
て、次工程である樹脂成形機からの輸送排気あるいは、
捕集器122からの輸送排気が選択的に接続されてい
る。機台111aには、さらに、除湿乾燥装置Gの全体
を制御する制御盤133が設置されている。
111bの上に関連機器がコンパクトに設置され移動可
能となっているので、使いたい場所で使え、便利がよ
い。このキャリアガス置換を用いた粉粒体の除湿乾燥装
置Gでは、輸送切換弁131を切り換えて輸送ブロアー
130の送風側を開放し、一方、切換弁134を捕集器
122側に切り換えて、輸送ブロアー130の吸引側を
捕集器122に接続して、捕集器122にノズル121
を介して粉粒体材料を捕集する。
114が信号を発するまで、乾燥ホッパー111に粉粒
体材料が投入、貯留されると、材料投入バルブ123が
閉じられ、乾燥ホッパー111内の気密が維持されるよ
うに密閉し、加熱手段113で、貯留された粉粒体材料
を加熱し、さらに、バキュームポンプ127によって、
乾燥ホッパー111内を所定の減圧度に減圧しながら、
粉粒体材料を減圧処理する。
保持されていた水分が水蒸気として発生し、また、揮発
成分が揮発性ガスとして発生する。このとき、加熱する
だけでも粉粒体材料から水蒸気や揮発性ガスが発生する
が、材料によっては、あまり高温度に加熱すると材料が
劣化するものがあり、その場合には減圧処理を兼ね合わ
せて行うと、水などの沸点が下がって、より低い温度で
蒸発や揮発をさせることができる。また、必要に応じ
て、蒸発や揮発を促進するために減圧処理を合わせて行
ってもよい。
ガスが発生するが、通常、樹脂ペレットなどの粉粒体材
料では、次工程である樹脂成形機での加工上の要請か
ら、所定温度に加熱されていることが条件となるので、
加熱も合わせて行われることが多い。こうして、乾燥ホ
ッパー111内に、水蒸気や揮発性ガスなどの雑ガスを
発生させながら、この除湿乾燥装置Gでは、導入口12
9から、湿度や温度等の調整されたキャリアガスを強制
的に導入させ、同時に乾燥ホッパー111の雑ガスを含
む気体を、バキュームポンプ127によって、吸い出す
ことによって乾燥ホッパー111の外部へ導出すること
によって、粉粒体材料を除湿乾燥している。
て、通常の大気を用い、導入口129の調整弁129b
を調整して、外気を導入しながら、その導入した大気の
分だけ、バキュームポンプ127によって、乾燥ホッパ
ー111内の気体を吸引して、圧力ゲージ128aによ
って、所定の減圧度を維持するようにする。このよう
に、キャリアガス置換を用いて除湿乾燥すると、貯留さ
れた粉粒体材料の体積を除いた乾燥ホッパー内の実質空
気量の数倍程度のキャリアガス量で、粉粒体の除湿乾燥
ができ、実質空気量の数十倍程度の熱風を必要とする通
気式除湿乾燥装置に比べて、大幅に、除湿乾燥に必要な
気体量を減らすことができ、装置の小型化も図れる。ま
た、除湿乾燥も短時間で効率的にできるこうして、除湿
乾燥した後は、バルブ128によって、外気を導入し
て、乾燥ホッパー111内の気圧を外部と同じ気圧に戻
してから、次工程からの要求に応じて、材料排出バルブ
124を開いて、除湿乾燥された粉粒体材料を排出し、
切換弁134を樹脂成形機側に切り換えて、輸送切換弁
131を切換へ、輸送ブロアー130によって、次工程
の樹脂成形機に粉粒体材料を輸送する。また、必要に応
じて、除湿乾燥すべき粉粒体材料を、捕集器122か
ら、乾燥ホッパー111に供給する。
のキャリアガス置換を用いた粉粒体材料の除湿乾燥装置
においては、加熱と、キャリアガス置換による除湿乾燥
を分離させることができるという利点が、まだ、十分に
は、生かされていなかった。また、時間がかかる加熱工
程は一括で処理し、短時間でできるキャリアガス置換処
理は、分散させて、それぞれの次工程の直前で行うとい
った、分散処理システムへの要請にこたえる事ができな
かった。
リアガス置換の利点を最大限に活用することができ、分
散処理システムを構築できるキャリアガス置換を用いた
粉粒体材料の除湿乾燥方法及び装置を提供することを目
的としている。
アガス置換を用いた粉粒体材料の除湿乾燥方法は、加熱
ホッパーにおいて加熱された粉粒体材料を順次、乾燥ホ
ッパーに供給し、この乾燥ホッパーでは、供給された粉
粒体材料を貯留した後、乾燥ホッパーを密閉させた状態
で、貯留された粉粒体材料を保温、または、保温及び減
圧処理することによって、水蒸気や揮発性ガスなどの雑
ガスを発生させながら、この乾燥ホッパー内に湿度や温
度等の調製されたキャリアガスを外部から強制的に導入
させて、上記雑ガスを含む気体を乾燥ホッパーの外部へ
導出することによって、粉粒体材料を除湿乾燥すること
を特徴とする。
燥ホッパー内に供給されるガスのことをいい、所定の温
度に設定され、代わりに乾燥対象である粉粒体材料や、
乾燥ホッパー内より排出されるガスよりも湿度が低く、
不純物の濃度などの低いガスであることが望ましい。ま
た、いわゆる空気、大気に限られず、乾燥対象の粉粒体
材料の種類に合わせた除湿乾燥態様に応じて、窒素ガス
などのガスも成分として含まれるものである。
の除湿乾燥方法は、キャリアガス置換のための加熱を加
熱ホッパーで、雑ガスの置換は乾燥ホッパーで、それぞ
れ別のホッパーで行うようにしたことを特徴とする。上
述したように、キャリアガス置換は、樹脂ペレットのよ
うな粉粒体材料を除湿乾燥する際に、加熱と雑ガスの除
去とを分離することによって、大量の加熱乾燥エアーを
使用しなくとも、効率のよい除湿乾燥処理が出来もので
あるが、本発明では、更に、加熱工程、と雑ガスの置換
工程を別体の装置として、分散処理を実現している。
間のかかる粉粒体材料の加熱は、大型の加熱ホッパーで
行い、短時間でできる雑ガスの置換は、小型の乾燥ホッ
パーで行う、といったシステム構成ができ、システム構
成の自由度が向上する。また、この場合の加熱ホッパー
における加熱方法は、パイプヒータとヒートパイプを用
いる方法、熱伝導加熱方法(後述する)、いわゆる通気
方式のものなど、いずれであってもよく、限定されない
ので、その点でも、システム構成の自由度が向上する。
ッパーは、小型に形成できるので、置換のためのキャリ
アガスの量もさらに少なくすることができ、装置のさら
に小型化が図れる。請求項2に記載のキャリアガス置換
を用いた粉粒体材料の除湿乾燥装置は、材料捕集装置を
上端に設け、粉粒体材料を加熱するための熱伝導加熱手
段、または、パイプヒータなどの加熱手段を備えた加熱
ホッパーと、この加熱ホッパーとバルブを通じて接続さ
れた乾燥ホッパーとで構成され、この乾燥ホッパーは、
貯留された粉粒体材料を保温する保温手段と、この乾燥
ホッパーに外部より湿度や温度等の調製されたキャリア
ガスを導入する導入口と、この乾燥ホッパー内で発生し
た水蒸気や揮発性ガスなどの雑ガスを含む気体を外部に
導出させるガス放出手段とを有し、上記加熱ホッパから
粉粒体材料を順次供給し、この乾燥ホッパーに貯留した
後に、乾燥ホッパーを密閉させた状態で、貯留された粉
粒体材料を保温することによって、水蒸気や揮発性ガス
などの雑ガスを発生させながら、この乾燥ホッパー内に
湿度や温度等の調製されたキャリアガスを外部から強制
的に導入させて、上記雑ガスを含む気体を乾燥ホッパー
の外部へ導出することによって、粉粒体材料を除湿乾燥
することを特徴とする。
給される加熱された粉粒体材料の温度が、雑ガスの置換
工程において、所定温度より下がらない程度に加熱する
手段をいう。したがって、加熱ホッパーに設けられるよ
うな、積極的に粉粒体材料を所定温度に加熱するような
加熱手段に比べて、より、簡易な、小出力のものが通常
設けられるが、加熱ホッパーの加熱手段と、同等の保温
手段を設けてもよい。
する装置で、保温手段のみを有するものであり、請求項
1に記載の方法の効果を発揮する。請求項3に記載のキ
ャリアガス置換を用いた粉粒体材料の除湿乾燥装置は、
材料捕集装置を上端に設け、粉粒体材料を加熱するため
の熱伝導加熱手段、または、パイプヒータなどの加熱手
段を備えた加熱ホッパーと、この加熱ホッパーとバルブ
を通じて接続された乾燥ホッパーとで構成され、この乾
燥ホッパーは、貯留された粉粒体材料を保温する保温手
段及びこの乾燥ホッパー内を減圧する減圧手段と、この
乾燥ホッパーに外部より湿度や温度等の調製されたキャ
リアガスを導入する導入口と、この乾燥ホッパー内で発
生した水蒸気や揮発性ガスなどの雑ガスを含む気体を外
部に導出させるガス放出手段とを有し、上記加熱ホッパ
ーから粉粒体材料を順次供給し、この乾燥ホッパーに貯
留した後に、乾燥ホッパーを密閉させた状態で、貯留さ
れた粉粒体材料を保温及び減圧処理することによって、
水蒸気や揮発性ガスなどの雑ガスを発生させながら、こ
の乾燥ホッパー内に湿度や温度等の調製されたキャリア
ガスを外部から強制的に導入させて、上記雑ガスを含む
気体を乾燥ホッパーの外部へ導出することによって、粉
粒体材料を除湿乾燥することを特徴とする。
する装置で、保温手段と減圧手段とを有するものであ
り、請求項1に記載の方法の効果をさらに効率的に発揮
する。請求項4に記載のキャリアガス置換を用いた粉粒
体材料の除湿乾燥装置は、材料捕集装置を上端に設け、
粉粒体材料を加熱するための熱伝導加熱手段あるいはパ
イプヒータなどの加熱手段を備えた共通の加熱ホッパー
と、この加熱ホッパーとバルブを設けた輸送管路を通じ
て分岐接続された複数の乾燥ホッパーと、共通の加熱ホ
ッパー内で加熱された粉粒体材料を、順次下方より取り
出して、乾燥ホッパーに選択的に自動供給する材料輸送
手段とで構成され、複数の乾燥ホッパーのそれぞれは、
貯留された粉粒体材料を保温する保温手段と、乾燥ホッ
パーに外部より湿度や温度等の調製されたキャリアガス
を導入する導入口と、乾燥ホッパー内で発生した水蒸気
や揮発性ガスなどの雑ガスを含む気体を外部に導出させ
るガス放出手段とを有し、共通の加熱ホッパーで加熱さ
れた粉粒体材料は、下方層から順次複数の加熱ホッパー
に選択的に供給され、その供給を受けた乾燥ホッパーで
は、粉粒体を貯留した後に、その乾燥ホッパーを密閉さ
せた状態で、貯留された粉粒体材料を保温することによ
って、水蒸気や揮発性ガスなどの雑ガスを発生させなが
ら、この乾燥ホッパー内に湿度や温度等の調製されたキ
ャリアガスを外部から強制的に導入させて、上記雑ガス
を含む気体を乾燥ホッパーの外部へ導出することによっ
て、粉粒体材料を除湿乾燥することを特徴とする。
複数台の乾燥ホッパーを接続したものであり、加熱とガ
ス置換とを分離できるので、このような、システムも構
築することができる。共通の加熱ホッパーで大量に加熱
処理し、加熱された材料は、材料輸送手段によって、乾
燥ホッパーに補給されるとともに、他の材料供給ステー
ションから供給された材料は、材料捕集装置によって共
通の加熱ホッパーに補給されるようにして、加熱乾燥し
た材料をバッチ連続的に供給している。
ッパーを大型の床置き型で構成し、それに、複数の樹脂
成形機の機上に設けた複数の乾燥ホッパーを、材料輸送
手段で連結し、加熱された粉粒体材料を分配する、とい
ったシステムを構築することができる。この場合、加熱
ホッパーは大型にして共通化し、一方、乾燥ホッパー
は、一体型に比べてさらに小型化したものを、機上型と
して、次工程の機上にそれぞれ設けることができ、全体
として、システムの無駄を省き、コストダウンを図るこ
とができる。
た粉粒体材料の除湿乾燥装置は、材料捕集装置を上端に
設け、粉粒体材料を加熱するための熱伝導加熱手段ある
いはパイプヒータなどの加熱手段を備えた共通の加熱ホ
ッパーと、この加熱ホッパーとバルブを設けた輸送管路
を通じて分岐接続された複数の乾燥ホッパーと、加熱ホ
ッパー内で加熱された粉粒体材料を、順次下方より取り
出して、乾燥ホッパーに選択的に自動供給する材料輸送
手段とで構成され、複数の乾燥ホッパーのそれぞれは、
貯留された粉粒体材料を保温する保温手段及び乾燥ホッ
パー内を減圧する減圧手段と、乾燥ホッパーに外部より
湿度や温度等の調製されたキャリアガスを導入する導入
口と、乾燥ホッパー内で発生した水蒸気や揮発性ガスな
どの雑ガスを含む気体を外部に導出させるガス放出手段
とを有し、共通の加熱ホッパーで加熱された粉粒体材料
は、下方層から順次複数の加熱ホッパーに選択的に供給
され、その供給を受けた乾燥ホッパーでは、粉粒体を貯
留した後に、その乾燥ホッパーを密閉させた状態で、貯
留された粉粒体材料を保温及び減圧処理することによっ
て、水蒸気や揮発性ガスなどの雑ガスを発生させなが
ら、この乾燥ホッパー内に湿度や温度等の調製されたキ
ャリアガスを外部から強制的に導入させて、上記雑ガス
を含む気体を乾燥ホッパーの外部へ導出することによっ
て、粉粒体材料を除湿乾燥することを特徴とする。
散型のものにおいて、複数のそれぞれの乾燥ホッパー
に、保温手段に加え、更に減圧手段を設け、雑ガスを発
生させるのに、保温するだけでなく、減圧処理もするこ
とを特徴とする。したがって、請求項4の除湿乾燥装置
に比べ、キャリアガス置換を用いた粉粒体材料の除湿乾
燥が、より効率的に行われる。
除湿乾燥装置の実施の形態について、図を参照しつつ説
明する。図1は、本発明のキャリアガス置換を用いた粉
粒体材料の除湿乾燥装置の一例の全体構成を概念的に示
す系統図である。
の除湿乾燥装置Aは、粉粒体材料の加熱を行う加熱ホッ
パー1と、この加熱ホッパー1から加熱された粉粒体材
料の供給を受けて、雑ガス置換を行うことによって、粉
粒体を除湿乾燥する乾燥ホッパー10の2種類のホッパ
ーを備えていることを最大の特徴とし、これら加熱ホッ
パー1と乾燥ホッパー10をバルブ9を設けた配管によ
って接続して構成されている。
を一時貯留する材料捕集装置1aを最上部に備え、ここ
から、適宜、加熱すべき粉粒体材料が供給される。加熱
ホッパー1の本体部は、熱伝導加熱手段を設けた構成と
なっている。この加熱ホッパー1は、図1に示すように
加熱ホッパー1の外周部にアルミニュウム材等の熱伝導
性の良好な素材で形成された円筒状の熱伝導壁2を設
け、その外周にバンドヒーターからなる外部側加熱手段
3を設けるとともに、加熱ホッパー1の内部にアルミニ
ュウム材等の熱伝導性の良好な素材で形成された熱伝導
筒4を設け、その中心部にパイプヒーターからなる内部
側加熱手段5を内臓している。なお、加熱ホッパー1の
熱伝導壁2の形状は円筒状が望ましいが、楕円筒状、角
筒状などであってもよい。
に連設した仕切壁6を内部中心側に向けて放射状にかつ
ほぼ同じ厚みでほぼ同間隔をもって延出させ、熱伝導筒
4には、複数の上下方向に連設した仕切壁7を中心部か
ら内壁を構成する熱伝導壁2に向けて放射状にかつほぼ
同じ厚みでほぼ同間隔をもって延出させている。こうし
て、熱伝導壁2、熱伝導筒4、仕切壁6、7で仕切られ
た小区画が生成されるが、この小区画の断面積はほぼ等
しく、熱伝導壁2などからの伝導熱が、その小区画内部
の粉粒体材料に、均一に伝わるようにしている。また、
出来るだけ、仕切壁6、7を多く設けるようにして、熱
伝導のための表面積を広くし、熱伝導効率を向上させて
いる。さらに、仕切壁6、7は、材料の熱伝導率を考慮
して、熱伝導壁2などに加えられた熱が、仕切壁6、7
の先端まで、温度ムラなく伝わるように、一定の厚さを
有している。
切壁は、外から中へ放射状に、また中から外へ放射状に
延出させるのが望ましいが、熱伝導が良好に行われ、乾
燥ホッパー内部の粉粒体材料にできるだけ均一に温度ム
ラなく熱伝導されるような仕切壁であれば、どのような
延出態様のものであってもよい。また、上記仕切壁6、
7は、必ずしもほぼ同じ厚みでほぼ同間隔で延設される
ものでなくともよい。
熱伝導率を比較すると、摂氏20度の場合で、従来、乾
燥ホッパーに用いられている炭素鋼で、37Kcal/mhr
℃、ステンレス鋼で、約20Kcal/mhr℃以下であり、そ
れに対して、本願で推奨するアルミニウムでは、175
Kcal/mhr℃と格段の差がある。純銅では、360Kcal/m
hr℃と熱伝導率の点では、優れているが、材料単価の
面、直接粉粒体材料に触れると材料に悪影響を与える可
能性があるので、適宜被覆処理が必要なことなどから、
これを採用するには、解決すべき問題が多い。
手段(発熱源)3、熱伝導筒4、内部側加熱手段(発熱
源)5、仕切壁6、7によって、熱伝導加熱手段を構成
している。このような熱伝導加熱手段を設けた乾燥ホッ
パーによれば、加熱ホッパー1内に供給された粉粒体材
料が、熱伝導壁2の外周に設けた外部側加熱手段3と、
内側の熱伝導筒4の中心部に設けた内部側加熱手段5と
でそれぞれ加熱された熱伝導壁2、熱伝導筒4、及び各
仕切壁6、7の伝導熱によって、間接的に優しく、かつ
温度ムラなく、加熱されて、均一に除湿乾燥される。ま
た、熱伝導壁2、熱伝導筒4、及び各仕切壁6、7によ
って仕切られた小区画内の粉粒体材料は、それを囲む熱
伝導壁2などの表面からの伝導熱によって、効率的に加
熱される。
プヒータとヒートパイプの加熱手段では、加熱対象の粉
粒体材料に悪影響を与える可能性があるが、本発明の加
熱ホッパー1を構成し、直接、粉粒体材料に接触する熱
伝導壁2、熱伝導筒4、及び各仕切壁6、7は、アルミ
ニウム材など、加熱の際に粉粒体材料に悪影響を与えな
い素材で形成されているので、そのようなことはない。
で形成され、その表面にアルマイト等の表面硬化処理が
施されていることが好ましく、このように、表面がアル
マイト等の表面硬化処理されていると、材料への悪影響
もより少ないし、耐久性に優れていて長持ちする利点が
ある。また、加熱手段3、5は、ニクロムヒーターやセ
ラミックヒーターを熱伝導壁2及び熱伝導筒4に設けて
もよく、これらは部分的に設けて部分加熱するようにし
てもよい。
材などを用いる場合、押し出し型材、あるいは、引き抜
き型材を用いて、熱伝導壁や仕切壁の形状を同時成形し
たものを用いるのがよい。そのようにすると、表面状態
が滑らかなものに仕上がり、粉粒体材料が、その表面に
付着するようなことがなく、粉粒体材料はスムーズに乾
燥ホッパーの上部から下部へ移動する。
る。この乾燥ホッパー10は、加熱された粉粒体材料を
貯留する乾燥ホッパー本体11と、その外周に設けられ
た保温手段12、この保温手段12の保温効果を更に高
めるために、この保温手段12の外周を覆うホッパーカ
バー12aから構成されている。
材、あるいはステンレス鋼材、あるいはアルミニウム材
等で構成された円筒状の容器であって、その排出側は、
下部に向かって断面内径が小さくなる円錐状に形成さ
れ、除湿乾燥された粉粒体材料が、滞留することなく、
スムーズに排出されるようになっている。この乾燥ホッ
パー本体11内部に、周知の先入れ先出し傘や、内部を
小区画に区分する仕切壁を設けてもよい。なお、乾燥ホ
ッパー10の形状も円筒状が望ましいが、楕円筒状、角
筒状などであってもよい。
ヒータ、セラミックヒータなどで構成されるが、また、
この図のように、乾燥ホッパー本体11の外周でなく、
内部にパイプヒータ、セラミックパイプヒータ、ヒート
パイプを用いたものを設けるようにしてもよい。いずれ
にしても、この保温手段12の目的は、内部の粉粒体材
料を積極的に加熱するものではなく、雑ガスの置換をし
ている間に、粉粒体材料の温度が下がるのを防止し、所
定の温度を維持するために加熱する程度のものである。
しかしながら、積極的に加熱するものを設けてもよい。
設けた乾燥ホッパー本体11の外周を覆って、熱が外部
に逃げるのを出来るだけ阻止し、保温効果を高めるため
のものである。乾燥ホッパー10には、更に、下部側
に、キャリアガス置換のために外部より湿度や温度等の
調製されたキャリアガスを導入するバルブと、その導入
量を調節する調整弁からなる導入口13が設けられ、上
部側に、粉粒体材料から水蒸気や揮発性ガスなどの雑ガ
スを発生させるための減圧手段を構成するとともに、こ
の雑ガスを含んだ乾燥ホッパー内の気体を外部へ導出す
るためのガス放出手段を兼ねているバキュームポンプ1
4が設けられ、キャリアガス置換によって除湿乾燥され
た粉粒体材料を排出するための材料排出バルブ15が、
下部に設けられている。
体型のキャリアガス置換を用いた粉粒体材料の除湿乾燥
装置G(図5)と同様に、レベルゲージ(不図示)、真
空センサ(不図示)などを設けるのが望ましいが、なく
ともよい。この乾燥ホッパー10では、加熱ホッパー1
から粉粒体材料が投入、貯留されると、バルブ9が閉じ
られ、乾燥ホッパー111内の気密が維持されるように
密閉し、保温手段12で、貯留された粉粒体材料の温度
を保持し、さらに、バキュームポンプ14によって、乾
燥ホッパー111内を所定の減圧度に減圧しながら、粉
粒体材料を減圧処理する。
保持されていた水分が水蒸気として発生し、また、揮発
成分が揮発性ガスとして発生する。このとき、保温加熱
するだけでも粉粒体材料から水蒸気や揮発性ガスが発生
するが、材料によっては、あまり高温度にすると材料が
劣化するものがあり、その場合には減圧処理を兼ね合わ
せて行うと、水などの沸点が下がって、より低い温度で
蒸発や揮発をさせることができる。また、必要に応じ
て、蒸発や揮発を促進するために減圧処理を合わせて行
ってもよい。
ガスが発生するが、通常、樹脂ペレットなどの粉粒体材
料では、次工程である樹脂成形機での加工上の要請か
ら、所定温度に加熱されていることが条件となるので、
加熱保温も合わせて行われることが多い。こうして、乾
燥ホッパー10内に、水蒸気や揮発性ガスなどの雑ガス
を発生させながら、この除湿乾燥装置Aでは、導入口1
3から、湿度や温度等の調整されたキャリアガスを強制
的に導入させ、同時に乾燥ホッパー10の雑ガスを含む
気体を、バキュームポンプ14によって吸い出し、乾燥
ホッパー10の外部へ導出することによって、粉粒体材
料を除湿乾燥している。
て、通常の大気を用い、導入口13の調整弁を調整し
て、外気を導入しながら、その導入した大気の分だけ、
バキュームポンプ14によって、乾燥ホッパー10内の
気体を吸引して、乾燥ホッパー10内の所定の減圧度を
維持するようにする。このように、キャリアガス置換を
用いて除湿乾燥すると、貯留された粉粒体材料の体積を
除いた乾燥ホッパー内の実質空気量の数倍程度のキャリ
アガス量で、粉粒体の除湿乾燥ができ、実質空気量の数
十倍程度の熱風を必要とする通気式除湿乾燥装置に比べ
て、大幅に、除湿乾燥に必要な気体量を減らすことがで
き、装置の小型化も図れる。また、除湿乾燥も短時間で
効率的にできる この分離型のキャリアガス置換を用いた粉粒体材料の除
湿乾燥装置では、上述のように、熱伝導加熱手段を設け
た加熱ホッパーと、雑ガス置換を行う乾燥ホッパーを別
体で設けていることを特徴とする。
間のかかる粉粒体材料の加熱は、大型の加熱ホッパーで
行い、短時間でできる雑ガスの置換は、小型の乾燥ホッ
パーで行う、といったシステム構成ができ、システム構
成の自由度が向上する。さらに、雑ガスの置換において
は、乾燥ホッパーを分離すると、加熱ホッパーの大きさ
に拘束されないで、小型に形成できるので、置換のため
のキャリアガスの量もさらに少なくすることができ、装
置のさらに小型化が図れる。
熱方法は、パイプヒータとヒートパイプを用いる方法、
熱伝導加熱方法、いわゆる通気方式のものなど、いずれ
であってもよく、限定されないので、その点でも、シス
テム構成の自由度が向上する。さらに、ここで記載して
いる熱伝導加熱方式の加熱ホッパーと、雑ガス置換を組
み合わせると、加熱の場合にも、大量の熱風を必要とし
ないという熱伝導加熱方式の利点と合わせて、相乗的な
効果を発揮する。
く、設けなくともよい。また、導入口13は乾燥ホッパ
ー10の底部に設け、ガス放出手段14はホッパー10
の上方に設けるのが、キャリアガス置換の流れからは望
ましいが、必ずしも、これに限られるものではない。ま
た、導入口に設けられた調整弁も、設けなくともよい場
合もある。
た粉粒体材料の除湿乾燥装置の他例の全体構成を概念的
に示す系統図である。これ以降、既に説明した部分と同
じ部分については、同じ符号を付して重複説明を省略す
る。このキャリアガス置換を用いた粉粒体材料の除湿乾
燥装置Bは、減圧下で雑ガス置換が行われる図1の除湿
乾燥装置Aと相違して、乾燥ホッパーでの雑ガス置換
が、大気圧または正圧下で行われもので、導入口とガス
放出手段の態様が相違する。
には、下部側に、除湿乾燥装置Aの乾燥ホッパー10に
設けられたバルブと調整弁からなる導入口13の替わり
に、強制的に正圧のキャリアガスを導入するブロアと開
閉弁からなる導入口13Aが設けられ、上部側に、バキ
ュームポンプ14の替わりに、フィルタを設けた開放弁
から構成されるガス放出手段14Aが設けられている。
では、大気圧状態で、加熱ホッパー1から供給された粉
粒体材料を保温しながら、水蒸気や揮発性ガスの雑ガス
を発生させ、導入口13Aのブロアーによって、乾燥ホ
ッパー10内を大気圧状態、あるいはブロアーで加圧空
気を過給気することで、正圧状態とすることによって、
その給気の分だけ、ガス放出手段38で乾燥ホッパー1
0内の気体を放出することで、粉粒体材料を除湿乾燥す
る。
態、あるいは、正圧状態で、キャリアガス置換を用いて
粉粒体の除湿乾燥を効率的に、かつ、大量の熱風ガスを
用いないですることができる。なお、上記フィルターは
必須のものではなく設けなくともよい。また、導入口1
3Aは乾燥ホッパー10Aの底部に設け、ガス放出手段
14Aはホッパー10Aの上方に設けるのが、キャリア
ガス置換の流れからは望ましいが、必ずしも、これに限
られるものではない。また、導入口に設けられた調整弁
も、設けなくともよい場合もある。
た粉粒体材料の除湿乾燥装置の他例の全体構成を概念的
に示す系統図である。このキャリアガス置換を用いた粉
粒体材料の除湿乾燥装置Cは、これまで説明した除湿乾
燥装置A、Bに比べ、共通の加熱ホッパー1Aに対して
複数の乾燥ホッパー10が接続され、加熱は共通の加熱
ホッパー1Aで行い、雑ガス置換は、複数の乾燥ホッパ
ー10で、それぞれ必要に応じて分散して行う、いわゆ
る、雑ガス置換分散処理システムとして構成されている
点が相違する。
ホッパー1Aは、複数の乾燥ホッパー10に粉粒体材料
を供給するため、より大型のものであり、ここでは、加
熱手段として、パイプヒータとヒートパイプで構成され
た加熱手段3Aを、ホッパー1A内部に設けている。上
述したように、本発明のキャリアガス置換を用いた粉粒
体材料の除湿乾燥方法を用いる場合、基本的には、加熱
手段を問わないので、加熱ホッパー1Aは、このよう
に、パイプヒータを内部に設けるような加熱手段を用い
たものでもよい。
ているが、この加熱ホッパー1Aにも、加熱ホッパー1
と同様の材料捕集装置が設置されている。この共通の加
熱ホッパー1Aと複数の乾燥ホッパー10は、輸送管路
21で接続され、それぞれの乾燥ホッパー10の投入側
には、バルブ9Aが設けられている。このそれぞれのバ
ルブ9Aは、制御線によって、材料輸送手段22に接続
され、この材料輸送手段22は、共通の加熱ホッパー1
A内で加熱された粉粒体材料を、順次下方より取り出し
て、材料要求信号を発した乾燥ホッパー10のバルブ9
Aを開いて、その乾燥ホッパー10に選択的に自動供給
する。
ッパー1Aを大型の床置き型で構成し、それに、複数の
樹脂成形機の機上に設けた複数の乾燥ホッパー10を、
材料輸送手段22で連結し、加熱された粉粒体材料を分
配する、といったシステムを構築することができる。こ
の場合、加熱ホッパー1Aは大型にして共通化し、一
方、乾燥ホッパー10は、一体型に比べてさらに小型化
したものを、機上型として、次工程の機上にそれぞれ設
けることができ、全体として、システムの無駄を省き、
コストダウンを図ることができる。
た粉粒体材料の除湿乾燥装置の他例の全体構成を概念的
に示す系統図である。このキャリアガス置換を用いた粉
粒体材料の除湿乾燥装置Dは、図3で説明した除湿乾燥
装置Cと同様に、共通の加熱ホッパー1Aに複数の乾燥
ホッパーが接続されているが、この接続されている乾燥
ホッパーが、減圧状態で雑ガス置換を行う乾燥ホッパー
10ではなく、大気圧下または正圧下で雑ガス置換を行
う乾燥ホッパー10Aである点が相違する。
ス置換を行う場合でも、雑ガス置換分散処理システムを
構築することができ、上記の除湿乾燥装置Cと同様の効
果を得ることができる。また、上記システムにおいて
は、共通の加熱ホッパー1Aに対して、複数の同じ種類
の乾燥ホッパー10,10Aが接続されている例につい
て説明したが、同一の共通の加熱ホッパー1Aに対し
て、減圧下の乾燥ホッパー10と、大気圧下または正圧
下の乾燥ホッパー10Aとを混在させて接続するように
してもよい。
材料輸送手段22は、乾燥ホッパー10,10Aからの
材料要求信号に応じて、その乾燥ホッパー10に選択的
に粉粒体材料を自動供給するようにしているが、共通の
加熱ホッパー1Aから輸送管路21、それぞれの乾燥ホ
ッパー10,10Aのバルブ9Aまで、除湿乾燥され粉
粒体材料を充満させておき、それぞれのバルブ9Aを随
時開くことによって、それぞれの選択された乾燥ホッパ
ー10,10Aに粉粒体材料を供給するようにしてもよ
い。
いた粉粒体材料の除湿乾燥方法によれば、キャリアガス
置換のための加熱を加熱ホッパーで、雑ガスの置換は乾
燥ホッパーで、それぞれ別のホッパーで行うようにして
いるので、例えば、時間のかかる粉粒体材料の加熱は、
大型の加熱ホッパーで行い、短時間でできる雑ガスの置
換は、小型の乾燥ホッパーで行う、といったシステム構
成ができ、システム構成の自由度が向上する。
熱方法は、パイプヒータとヒートパイプを用いる方法、
熱伝導加熱方法、いわゆる通気方式のものなど、いずれ
であってもよく、限定されないので、その点でも、シス
テム構成の自由度が向上する。さらに、雑ガスの置換に
おいては、乾燥ホッパーは、小型に形成できるので、置
換のためのキャリアガスの量もさらに少なくすることが
でき、さらに装置の小型化が図れる。
た粉粒体材料の除湿乾燥装置によれば、請求項1に記載
の方法を実現する装置で、保温手段のみを有するもので
あるので請求項1に記載の方法の効果を発揮する。請求
項3に記載のキャリアガス置換を用いた粉粒体材料の除
湿乾燥装置によれば、請求項1に記載の方法を実現する
装置で、保温手段と減圧手段とを有するので、請求項1
に記載の方法の効果をさらに効果的に発揮する。
た粉粒体材料の除湿乾燥装置によれば、共通の加熱ホッ
パーに対し、複数台の乾燥ホッパーを接続したものであ
り、加熱ホッパーは大型にして共通化し、一方、乾燥ホ
ッパーは、一体型に比べてさらに小型化したものを、機
上型として、次工程の機上にそれぞれ設けることがで
き、全体として、システムの無駄を省き、コストダウン
を図ることができる。
た粉粒体材料の除湿乾燥装置によれば、請求項4に記載
の分散型のものにおいて、複数のそれぞれの乾燥ホッパ
ーに、保温手段に加え、更に減圧手段を設け、雑ガスを
発生させるのに、保温するだけでなく、減圧処理もする
ようにしているので、キャリアガス置換を用いた粉粒体
材料の除湿乾燥が、より効率的に行われる。
の除湿乾燥装置の一例の全体構成を概念的に示す系統図
の除湿乾燥装置の他例の全体構成を概念的に示す系統図
の除湿乾燥装置の他例の全体構成を概念的に示す系統図
の除湿乾燥装置の他例の全体構成を概念的に示す系統図
粒体材料の除湿乾燥装置の一例の全体構成を示す系統図
Claims (5)
- 【請求項1】加熱ホッパーにおいて加熱された粉粒体材
料を順次、乾燥ホッパーに供給し、 この乾燥ホッパーでは、供給された粉粒体材料を貯留し
た後、乾燥ホッパーを密閉させた状態で、貯留された粉
粒体材料を保温、または、保温及び減圧処理することに
よって、水蒸気や揮発性ガスなどの雑ガスを発生させな
がら、この乾燥ホッパー内に湿度や温度等の調製された
キャリアガスを外部から強制的に導入させて、上記雑ガ
スを含む気体を乾燥ホッパーの外部へ導出することによ
って、粉粒体材料を除湿乾燥することを特徴とするキャ
リアガス置換を用いた粉粒体材料の除湿乾燥方法。 - 【請求項2】材料捕集装置を上端に設け、粉粒体材料を
加熱するための熱伝導加熱手段、または、パイプヒータ
などの加熱手段を備えた加熱ホッパーと、この加熱ホッ
パーとバルブを通じて接続された乾燥ホッパーとで構成
され、 この乾燥ホッパーは、貯留された粉粒体材料を保温する
保温手段と、この乾燥ホッパーに外部より湿度や温度等
の調製されたキャリアガスを導入する導入口と、この乾
燥ホッパー内で発生した水蒸気や揮発性ガスなどの雑ガ
スを含む気体を外部に導出させるガス放出手段とを有
し、 上記加熱ホッパから粉粒体材料を順次供給し、この乾燥
ホッパーに貯留した後に、乾燥ホッパーを密閉させた状
態で、貯留された粉粒体材料を保温することによって、
水蒸気や揮発性ガスなどの雑ガスを発生させながら、こ
の乾燥ホッパー内に湿度や温度等の調製されたキャリア
ガスを外部から強制的に導入させて、上記雑ガスを含む
気体を乾燥ホッパーの外部へ導出することによって、粉
粒体材料を除湿乾燥することを特徴とするキャリアガス
置換を用いた粉粒体材料の除湿乾燥装置。 - 【請求項3】材料捕集装置を上端に設け、粉粒体材料を
加熱するための熱伝導加熱手段、または、パイプヒータ
などの加熱手段を備えた加熱ホッパーと、この加熱ホッ
パーとバルブを通じて接続された乾燥ホッパーとで構成
され、 この乾燥ホッパーは、貯留された粉粒体材料を保温する
保温手段及びこの乾燥ホッパー内を減圧する減圧手段
と、この乾燥ホッパーに外部より湿度や温度等の調製さ
れたキャリアガスを導入する導入口と、この乾燥ホッパ
ー内で発生した水蒸気や揮発性ガスなどの雑ガスを含む
気体を外部に導出させるガス放出手段とを有し、 上記加熱ホッパから粉粒体材料を順次供給し、この乾燥
ホッパーに貯留した後に、乾燥ホッパーを密閉させた状
態で、貯留された粉粒体材料を保温及び減圧処理するこ
とによって、水蒸気や揮発性ガスなどの雑ガスを発生さ
せながら、この乾燥ホッパー内に湿度や温度等の調製さ
れたキャリアガスを外部から強制的に導入させて、上記
雑ガスを含む気体を乾燥ホッパーの外部へ導出すること
によって、粉粒体材料を除湿乾燥することを特徴とする
キャリアガス置換を用いた粉粒体材料の除湿乾燥装置。 - 【請求項4】材料捕集装置を上端に設け、粉粒体材料を
加熱するための熱伝導加熱手段あるいはパイプヒータな
どの加熱手段を備えた共通の加熱ホッパーと、この加熱
ホッパーとバルブを設けた輸送管路を通じて分岐接続さ
れた複数の乾燥ホッパーと、共通の加熱ホッパー内で加
熱された粉粒体材料を、順次下方より取り出して、乾燥
ホッパーに選択的に自動供給する材料輸送手段とで構成
され、 複数の乾燥ホッパーのそれぞれは、貯留された粉粒体材
料を保温する保温手段と、乾燥ホッパーに外部より湿度
や温度等の調製されたキャリアガスを導入する導入口
と、乾燥ホッパー内で発生した水蒸気や揮発性ガスなど
の雑ガスを含む気体を外部に導出させるガス放出手段と
を有し、 共通の加熱ホッパーで加熱された粉粒体材料は、下方層
から順次複数の加熱ホッパーに選択的に供給され、その
供給を受けた乾燥ホッパーでは、粉粒体を貯留した後
に、その乾燥ホッパーを密閉させた状態で、貯留された
粉粒体材料を保温することによって、水蒸気や揮発性ガ
スなどの雑ガスを発生させながら、この乾燥ホッパー内
に湿度や温度等の調製されたキャリアガスを外部から強
制的に導入させて、上記雑ガスを含む気体を乾燥ホッパ
ーの外部へ導出することによって、粉粒体材料を除湿乾
燥することを特徴とするキャリアガス置換を用いた粉粒
体材料の除湿乾燥装置。 - 【請求項5】材料捕集装置を上端に設け、粉粒体材料を
加熱するための熱伝導加熱手段あるいはパイプヒータな
どの加熱手段を備えた共通の加熱ホッパーと、この加熱
ホッパーとバルブを設けた輸送管路を通じて分岐接続さ
れた複数の乾燥ホッパーと、共通の加熱ホッパー内で加
熱された粉粒体材料を、順次下方より取り出して、乾燥
ホッパーに選択的に自動供給する材料輸送手段とで構成
され、 複数の乾燥ホッパーのそれぞれは、貯留された粉粒体材
料を保温する保温手段及び乾燥ホッパー内を減圧する減
圧手段と、乾燥ホッパーに外部より湿度や温度等の調製
されたキャリアガスを導入する導入口と、乾燥ホッパー
内で発生した水蒸気や揮発性ガスなどの雑ガスを含む気
体を外部に導出させるガス放出手段とを有し、 共通の加熱ホッパーで加熱された粉粒体材料は、下方層
から順次複数の加熱ホッパーに選択的に供給され、その
供給を受けた乾燥ホッパーでは、粉粒体を貯留した後
に、その乾燥ホッパーを密閉させた状態で、貯留された
粉粒体材料を保温及び減圧処理することによって、水蒸
気や揮発性ガスなどの雑ガスを発生させながら、この乾
燥ホッパー内に湿度や温度等の調製されたキャリアガス
を外部から強制的に導入させて、上記雑ガスを含む気体
を乾燥ホッパーの外部へ導出することによって、粉粒体
材料を除湿乾燥することを特徴とするキャリアガス置換
を用いた粉粒体材料の除湿乾燥装置。
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