JPH05265529A - Ｎｃ加工機用加工データ作成方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 加工データ選択手段は指示された画面表示デ
ータから要素に付加された要素識別番号をもとに加工デ
ータファイルより処理対象加工データを取り込む。指示
内容判定手段が入力装置から入力される金型選択指示の
内容を判定する。加工データ決定手段が作成された加工
データを決定し加工データを加工データファイルに書き
込む。金型選択手段が現在使われている金型データを基
準として指示内容に従って前レコードまたは次レコード
のデータをソート済み金型ファイルから読み込む。金型
割り付けチェック手段が処理対象加工データが選択され
た金型に変更できるかをチェックする。 【効果】 加工状況を見ながら対話的に金型を変更する
ことにより、個別のデータに対応できる加工データを効
率的に作成できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ＮＣ加工データを作成
するシステムのＮＣ加工機用加工データ作成方式に関
し、特に使用する金型を変更するための加工データ作成
方式に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のＮＣ加工データ作成方式
は、加工形状と使用する金型を対話により指定すること
で加工データを作成する方式か、ＣＡＤ図面をから形状
を認識し、システムであらかじめ決められた処理により
選択された金型を使用し、自動的に加工データを作成す
る方式が採られていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述した従来のＮＣ加
工データ作成方式では、使用する金型を変更するために
は、加工データを削除してＮＣ加工データを作成し直さ
なければならず大変手間がかかるという欠点がある。

【０００４】本発明の目的は、上述の点に鑑み、加工状
況を見ながら対話的に金型を変更することにより、個別
のデータに対応できる加工データを効率的に作成できる
ようにすることにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明のＮＣ加工機用加
工データ作成方式は、金型サイズの昇順または降順でソ
ートされた金型データが格納されたソート済み金型ファ
イルと、指示された画面表示データから要素に付加され
た要素識別番号をもとに加工データファイルより処理対
象加工データを取り込む加工データ選択手段と、入力装
置から入力される金型選択指示の内容を判定する指示内
容判定手段と、作成された加工データを決定し加工デー
タを加工データファイルに書き込む加工データ決定手段
と、現在使われている金型データを基準として指示内容
に従って前レコードまたは次レコードのデータをソート
済み金型ファイルから読み込んでくる金型選択手段と、
処理対象加工データが選択された金型に変更できるかを
チェックする金型割り付けチェック手段とを有する。

【０００６】

【実施例】次に、本発明について図面を参照して詳細に
説明する。

【０００７】図１は、本発明の一実施例が適用されたＮ
Ｃ加工機用加工データ作成システムの構成図である。図
２は、本実施例の動作を表すフローチャートである。図
３は、加工データファイル７の構成図である。図４は、
金型ファイル５の構成図である。

【０００８】本実施例は、準備処理部１と、金型変更処
理部２と、入出力装置３と、図形識別機能４と、金型フ
ァイル５と、ソート済み金型ファイル６と、加工データ
ファイル７と、記憶領域８から構成されている。

【０００９】準備処理部１は、金型ファイル５から金型
データを読み込み、金型サイズで昇順または降順にソー
トした後、ソート済み金型ファイル６に金型データを書
き出すソート手段１１を持つ。制御手段２０は処理部全
体を制御し、金型変更処理部２は、入出力装置３により
指示された画面表示データから要素に付加された要素識
別番号をもとに、加工データファイル７より処理対象加
工データを取り込む加工データ選択手段２１と、入力装
置３から入力される金型選択選択指示の内容を判定する
指示内容判定手段２２と、作成された加工データを決定
し、加工データを加工データファイル７に書き込む加工
データ決定手段２３と、現在使われている金型データ基
準として、指示内容に従って前レコードまたは次レコー
ドのデータをソート済み金型ファイル６から読み込む金
型選択手段２４と、処理対象加工データが選択された金
型に変更できるかをチェックする金型割り付けチェック
手段２５とから構成されている。

【００１０】金型ファイル５は、外部記憶装置上に設け
られており、あらかじめ登録された金型データが格納さ
れている。ソート済み金型ファイル６は、外部記憶装置
上に設けられており、ソート手段１１により金型サイズ
で昇順または降順にソートされた金型データが格納され
る。加工データファイル７は、外部記憶装置上に設けら
れており、金型変更処理部２で算出された加工データが
格納される。

【００１１】次に、このように構成された本実施例のＮ
Ｃ加工データ作成システムの動作について説明する。

【００１２】前準備として、ソート手段１１は金型ファ
イル５から金型データを読み込み、これを金型サイズで
昇順または降順にソートした上でソート済み金型ファイ
ル６に書き出す。以上の動作の終了後に制御手段２０に
制御を戻す。

【００１３】図形識別機能４は、入出力装置３で指示さ
れた画面表示データの要素識別番号を受け取り、金型変
更処理部２へ渡す。金型変更処理部２では制御手段２０
が加工データ選択手段２１に制御を渡す。

【００１４】加工データファイル７は、図３のように加
工データテーブルと要素識別番号テーブルから構成され
ている。

【００１５】次に、図２を参照し金型変更処理部２の動
作を詳細に説明する。

【００１６】ステップＳ１では、加工データ選択手段２
１は処理対象加工データの要素識別番号を受け取り、こ
の要素識別番号をもに加工データファイル７から対応す
る処理対象加工データを取り込み、記憶領域８の加工デ
ータバッファ８１に格納する。以上の動作の終了後、制
御手段２０に制御を戻し、制御手段２０は次に指示内容
判定手段２２に制御を渡す。

【００１７】ステップＳ２では、指示内容判定手段２２
は入出力装置３から入力された指示内容を判定し、その
判定結果を制御手段２０に返す。

【００１８】ステップＳ３では、制御手段２０は判定結
果に従って加工データ決定手段２３、金型選択手段２４
のいずれかに制御を渡す。

【００１９】ステップＳ４では、制御手段２０の制御に
したがって、ステップＳ４１，Ｓ４２のいずれかの処理
が選択される。

【００２０】ステップＳ４１では、加工データ決定手段
２３は加工データバッファ８１に格納された加工データ
を加工データファイル７に格納し、制御手段２０に制御
を渡す。制御手段２０は全ての処理を終了する。

【００２１】ステップＳ４２では、金型選択手段２４は
ソート済み金型ファイル６から指示内容に従って前レコ
ードまたは次レコードの金型情報を読み込み、金型情報
バッファ８２に格納し、正常終了のリターン値を返す。
前レコードまたは次レコードの金型情報がない場合は、
異常終了のリターン値を返す。以上の動作の終了後、制
御手段２０に制御を戻す。

【００２２】ステップＳ５では、制御手段２０は金型選
択手段２４のリターン値が異常終了の場合には、エラー
出力処理を行った後に指示内容判定手段２２に制御を渡
す。指示内容判定手段２２は入出力装置３から入力され
た指示内容の判定し、ステップＳ３から処理を実行す
る。

【００２３】ステップＳ６では、金型割り付けチェック
手段２５は加工データバッファ８１から加工データを、
金型情報バッファ８２から金型情報をそれぞれ取り込
み、加工方法と金型が対応するかチェックし、加工デー
タを選択された金型に変更できるかどうかを判定する。
その結果、変更可能の場合は正常終了のリターン値を返
し、変更不可能の場合は異常終了のリターン値を返す。

【００２４】ステップＳ７では、制御手段２０は金型選
択手段２４のリターン値が異常終了である場合には、再
度金型選択手段２４に制御を渡す。金型選択手段２４の
リターン値が正常終了である場合には、制御手段２０に
制御を戻し制御手段２０は次に加工データ作成手段２６
に制御を渡す。

【００２５】ステップＳ８では、加工データ作成手段２
６は加工データバッファ８１から加工データを、金型情
報バッファ８２から金型情報をそれぞれ取り込み、新た
に加工データを作成し加工データバッファ８１に格納す
る。以上の動作の終了後、制御手段２０に制御を戻し制
御手段２０は次に加工状況表示手段２７に制御を渡す。

【００２６】ステップＳ９では、加工状況表示手段２７
は加工データバッファ８１から加工データを取り込み、
入出力装置３に加工状況を表示する。以上の動作の終了
後、制御手段２０に制御を戻し、制御手段２０は次に指
示内容判定手段２２に制御を渡す。指示内容判定手段２
２は入出力装置３から入力された指示内容を判定し、ス
テップＳ４から処理を実行する。

【００２７】以上のように、加工対象要素の加工金型デ
ータを対話により順次変更し、加工データ決定が指示さ
れるまで処理を行う。

【００２８】

【発明の効果】以上説明したように本発明は、加工状況
を見ながら対話的に金型を変更することにより、個別の
データに対応できる加工データを効率的に作成できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例が採用されたＮＣ加工機用加
工データ作成システムの構成ブロック図である。

【図２】図１に示す実施例の動作を表すフローチャート
である。

【図３】図１中の加工データファイル７の構成図であ
る。

【図４】図１中の金型ファイル５の構成図である。

【符号の説明】

１ 準備処理部 ２ 金型変更処理部 ３ 入出力装置 ４ 図形識別機能 ５ 金型ファイル ６ ソート済み金型ファイル ７ 加工データファイル ８ 記憶領域 １１ ソート手段 ２０ 制御手段 ２１ 加工データ選択手段 ２２ 指示内容判定手段 ２３ 加工データ決定手段 ２４ 金型選択手段 ２５ 金型割り付けチェック手段 ２６ 加工データ作成手段 ２７ 加工状況表示手段 ８１ 加工データバッファ ８２ 金型情報バッファ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 金型サイズの昇順または降順でソートさ
   れた金型データが格納されたソート済み金型ファイル
   と、指示された画面表示データから要素に付加された要
   素識別番号をもとに加工データファイルより処理対象加
   工データを取り込む加工データ選択手段と、入力装置か
   ら入力される金型選択指示の内容を判定する指示内容判
   定手段と、作成された加工データを決定し加工データを
   加工データファイルに書き込む加工データ決定手段と、
   現在使われている金型データを基準として指示内容に従
   って前レコードまたは次レコードのデータをソート済み
   金型ファイルから読み込んでくる金型選択手段と、処理
   対象加工データが選択された金型に変更できるかをチェ
   ックする金型割り付けチェック手段とを有することを特
   徴とするＮＣ加工機用加工データ作成方式。