JPH05265148A - 写真現像処理方法 - Google Patents

写真現像処理方法

Info

Publication number
JPH05265148A
JPH05265148A JP6387292A JP6387292A JPH05265148A JP H05265148 A JPH05265148 A JP H05265148A JP 6387292 A JP6387292 A JP 6387292A JP 6387292 A JP6387292 A JP 6387292A JP H05265148 A JPH05265148 A JP H05265148A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sodium
developing
silver halide
contrast
developer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6387292A
Other languages
English (en)
Inventor
Tamotsu Iwata
保 岩田
Seiichi Sumi
誠一 角
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Paper Mills Ltd filed Critical Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority to JP6387292A priority Critical patent/JPH05265148A/ja
Publication of JPH05265148A publication Critical patent/JPH05265148A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】露光されたネガ型ハロゲン化銀写真感光材料を
ヒドラジン誘導体及びアミノ化合物の存在下に現像し
て、超硬調化及び感度上昇の効果を安定に得る現像方法
を提供することである。 【構成】露光されたネガ型ハロゲン化銀写真感光材料を
ヒドラジン誘導体の存在化に現像して高コントラストネ
ガ画像を形成する方法において、すくなくとも(1)現
像主薬 (2)亜硫酸塩0.3モル/L以上 (3)硬
調化促進量のアノ化合物 (4)平均分子量200〜4
00のポリエチレングリコールを5g/以上含有し、か
つ10.5から12.3のPH値をもつ現像液を用る事
を特徴とする写真現像処理方法である。 【効果】露光されたネガ型ハロゲン化銀写真感光材料を
ヒドラジン誘導体の存在下に現像して高コントラストネ
ガ画像を形成する方法において、超硬調化及び感度上昇
の効果を安定に得る事ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀写真感光材
料の現像処理方法に関するものであり、特に印刷用写真
製版の分野において、有用な高コントラストの画像を安
定に得ることのできる現像処理方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】印刷用写真製版の分野においては、網点
画像による連続階調の画像の再生や、線画の再生を良好
にするために高コントラスト(ガンマ値10以上)の写
真特性を示す画像形成システムが必要である。従来よ
り、この目的のために“伝染現像”を利用したリス現像
液と呼ばれる特別な現像液が用いられてきたが、この現
像液は亜硫酸塩濃度が極めて低くしてあるため(高濃度
の亜硫酸塩は“伝染現像”を阻害する)極めて空気酸化
を受けやすく、現像液の経時安定性が悪いという欠点を
有している。
【0003】最近、現像液に高濃度の亜硫酸塩を用い、
ヒドラジン誘導体及びアミノ化合物の存在下に、ハロゲ
ン化銀感光材料を現像して高コントラスト画像を得る方
法が実用化されている。例えば米国特許第4,224,
401号、同4,168,977号、同4,166,7
42号、同4,311,781号、同4,272,60
6号、同4,221,857号、同4,243,739
号等に記載されているヒドラジン誘導体を用いる方法、
特開昭56−106244号、同61−267759
号、同60−258537号、同61−230145
号、同61−230145号、同62−211647
号、特開平2−50150号等は、ヒドラジン誘導体の
存在下にアミノ化合物を添加した現像液で現像する方法
が記載されている。
【0004】この方法によれば、高コントラストで感度
の高い写真特性が得られ、しかも現像液中に高濃度の亜
硫酸塩を加えることができるため、現像液の空気酸化に
対する安定性はリス現像液に比べ大きく向上する。
【0005】アミノ化合物の現像液への添加は、現像液
の活性を高め、添加しない場合よりも低いpH値の現像
液でヒドラジン誘導体の硬調化効果を促進することがで
き、現像液の安定化と処理の迅速化に寄与している。こ
のアミノ化合物は、添加量により、ヒドラジン誘導体の
硬調化効果を促進する作用は変化し、アミノ化合物は多
量に添加した方が有利である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらアミノ化
合物は、ハロゲン化銀を溶解する性質を有しており、ア
ミノ化合物が多量に使用されている現像液は、現像中に
感光材料中のハロゲン化銀を溶かし出し、当業界で“銀
汚れ”、“銀スラッジ”と呼ばれる問題が発生する。特
に自動現像機で処理された場合、この“銀スラッジ汚
れ”は著しい支障を来たす。自動現像機で長時間処理し
た場合、溶出したハロゲン化銀は自動現像機のタンク壁
やフィルムを搬送するローラーに銀として付着する。こ
の付着した銀は新たに現像処理しようとするフィルム面
に転写されて“銀スラッジ汚れ”を生じさせ、画像の品
質を著しく損うことになる。
【0007】銀汚れの発生を少なくするには、ヒドラジ
ン誘導体の硬調化効果を促進する性質を有しながら、ハ
ロゲン化銀を溶かさない化合物を使用することが望まし
いが、今の所、アミノ化合物に匹敵する化合物は実用化
されていないのが現状である。
【0008】従って銀汚れの発生を少なくするために
は、アミノ化合物の使用量をできるだけ少なくする工夫
がされてきている。又、アミノ化合物は比較的高価であ
るため、現像液のコストダウンのためにも使用量を減少
させることが望まれている。
【0009】本発明の目的は、露光されたネガ型ハロゲ
ン化銀写真感光材料をヒドラジン誘導体及びアミノ化合
物の存在下に現像して、超硬調化及び感度上昇の効果を
安定に得る現像方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】本発明の上記の目的は、露光されたネガ型
ハロゲン化銀写真感光材料をヒドラジン誘導体の存在下
に現像して高コントラストネガ画像を形成する方法にお
いて、すくなくとも (1)現像主薬 (2)亜硫酸塩
0.3モル/L以上 (3)硬調化促進量のアミノ化合
物 (4)平均分子量200〜400のポリエチレング
リコールを5g/L以上含有し、かつ10.5から1
2.3のPH値をもつ現像液を用いる事を特徴とする処
理方法により達成された。
【0011】本発明者等は平均分子量200〜400の
ポリエチレングリコールを現像液に1L当り5g以上添
加することにより、感度、調子及び最高濃度を上昇させ
ることが出来、アミノ化合物の使用量を減らせることを
見つけた。ポリエチレングリコールを現像液に添加する
ことは、特開昭61−290448号、同平2−208
652号等に記載されているように公知である。しかし
これらの明細書では、ポリエチレングリコールの平均分
子量が600以上のものが感度及びコントラストを増加
させる効果があると記載されている。本発明者等が詳細
に調べたところ、平均分子量が200〜400のポリエ
チレングリコールは使用量を増やすことによって、平均
分子量600以上のポリエチレングリコールと同様に感
度及びコントラストを増加させるのみならず、むしろ平
均分子量が200〜400のポリエチレングリコールの
方が現像液の経時安定性が良好であるという利点のある
ことを見つけた。本発明の平均分子量200〜400の
ポリエチレングリコールは1L当たり5g〜50gで使
用できるが、好ましくは5g〜20gである。
【0012】本発明に使用する現像液に用いる現像主薬
には特別な制限はないが、良好な網点品質を得やすい点
でジヒドロキシベンゼン類を含むことが好ましく、更に
現像能力の点でジヒドロキシベンゼン類と1−フェニル
−3−ピラゾリドン類の組合せ又はジヒドロキシベンゼ
ン類とp−アミノフェノール類の組合せが好ましい。
【0013】本発明に用いるジヒドロキシベンゼン現像
主薬としてはハイドロキノン、クロロハイドロキノン、
ブロムハイドロキノン、イソプロピルハイドロキノン、
メチルハイドロキノン、2,3−ジクロロハイドロキノ
ン、2,5−ジクロロハイドロキノン、2,3−ジブロ
ムハイドロキノン、2,5−ジメチルハイドロキノン、
ハイドロキノンモノスルホネートなどがあるが特にハイ
ドロキノンが好ましい。
【0014】本発明に用いる1−フェニル−3−ピラゾ
リドン又はその誘導体の現像主薬としては1−フェニル
−3−ピラゾリドン、1−フェニル−4,4−ジメチル
−3−ピラゾリドン、1−フェニル−4−メチル−4−
ヒドロキシメチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−
4,4−ジヒドロキシメチル−3−ピラゾリドン、1−
フェニル−5−メチル−3−ピラゾリドン、1−p−ア
ミノフェニル−4,4−ジメチル−3−ピラゾリドン、
1−p−トリル−4,4−ジメチル−3−ピラゾリドン
などがある。本発明に用いるp−アミノフェノール系現
像主薬としてはN−メチル−p−アミノフェノール、N
−(β−ヒドロキシエチル)−p−アミノフェノール、
N−(4−ヒドロキシフェニル)グリシン、2−メチル
−p−アミノフェノール、p−ベンジルアミノフェノー
ル等があるが、なかでもN−メチル−p−アミノフェノ
ールが好ましい。
【0015】現像主薬は通常0.1モル/L〜0.8モ
ル/Lの量で用いられるのが好ましい。またジヒドロキ
シベンゼン類と1−フェニル−3−ピラゾリドン類又は
p−アミノフェノール類との組合せを用いる場合には前
者を0.1モル/L〜0.5モル/L、後者を0.06
モル/L以下の量で用いるのが好ましい。
【0016】本発明に用いる亜硫酸塩の保恒剤としては
亜硫酸塩類、例えば亜硫酸カリウム、亜硫酸アンモニウ
ム、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸カリウム、ホル
ムアルデヒド重亜硫酸ナトリウムなどがある。使用量は
0.3モル/L以上用いられる。これ以下の使用量では
保恒性が実用的に保てない。使用量の上限は1.0モル
/L以下が望ましい。これ以上の使用量では現像液中で
沈殿したり、銀スラッジを悪化させる。
【0017】本発明に用いられるアミノ化合物は、ヒド
ラジン誘導体の存在下で硬調化促進効果をもつものであ
る。このアミノ化合物については特開昭56−1062
44号、同61−267759号、同61−23014
5号、同62−211647号、特開平2−50150
号、同2−208652号等に記載されている化合物を
使用することができる。
【0018】以下にその代表的なものを挙げる。 (代表例) I−1)N−n−ブチルジエタノールアミン I−2)3−ジエチルアミノ−1,2−プロパンジオー
ル I−3)2−ジエチルアミノ−1−エタノール I−4)2−ジエチルアミノ−1−ブタノール I−5)3−ジエチルアミノ−1,2−プロパンジオー
ル I−6)3−ジエチルアミノ−1−プロパノール I−7)3−ジエチルアミノ−1−プロパノール I−8)トリエタノールアミン I−9)3−ジプロピルアミノ−1,2−プロパンジオ
ール I−10)2−ジオクチルアミノ−1−エタノール I−11)3−アミノ−1,2−プロパンジオール I−12)1−ジエチルアミノ−2−プロパノール I−13)n−プロピルジエタノールアミン I−14)2−ジ−イソプロピルアミノエタノール I−15)N,N−ジ−n−ブチルエタノールアミン I−16)3−ジ−プロピルアミノ−1,2−プロパンジ
オール I−17)2−メチルアミノ−1−エタノール I−18)3−ジメチルアミノ−1,2−プロパンジオー
ル I−19)4−ジメチルアミノ−1−ブタノール I−20)1−ジメチルアミノ−2−ブタノール I−21)1−ジメチルアミノ−2−ヘキサノール I−22)5−ジメチルアミノ−1−ペンタノール I−23)6−ジメチルアミノ−1−ヘキサノール I−24)1−ジメチルアミノ−2−オクタノール I−25)6−ジメチルアミノ−1,2−ヘキサンジオー
【0019】添加量は、硬調化促進量であればよいが、
一般的に0.005〜1.0モル/Lの量が添加でき
る。本発明の現像液のpHは10.5〜12.3の範囲
に設定される。pHの設定のために用いるアルカリ剤は
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、第三リン酸ナトリウム、第三リン酸カリ
ウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウムの如きpH調
節剤や緩衝剤を含んでいる。又、緩衝剤としては特開昭
62−186259号のホウ素化合物、特開昭60−9
3433号の1×10-11〜3×10-13の解離定数を有
する化合物も使用することができる。
【0020】上記の成分以外に用いられる添加剤として
は、臭化ナトリウム、臭化カリウム、塩化ナトリウム、
塩化カリウム、沃化カリウム、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール等があ
り、又カブリ防止剤、黒ポツ防止剤として1−フェニル
−5−メルカプトテトラゾール等のメルカプト系化合
物、5−ニトロインダゾール等のインダゾール系化合
物、スラッジ防止剤として特開昭56−24347号に
記載されている2−メルカプトベンツイミダゾール−5
−スルホン酸ナトリウム及びその誘導体、現像ムラ防止
剤として特開昭62−212651号に記載されている
3−(5−メルカプトテトラゾール)ベンゼンスルホン
酸及びその誘導体等がある。
【0021】アミノ化合物の溶解助剤としてスルホン酸
基又はカルボキシル基を有する化合物、例えばp−トル
エンスルホン酸ナトリウム、ベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム、1−ヘキサンスルホン酸ナトリウム、p−トルイ
ル酸ナトリウム、イソ酪酸ナトリウム、安息香酸ナトリ
ウム、n−カプロン酸ナトリウム、n−カプリル酸ナト
リウム、n−カプリン酸ナトリウム等を添加することが
できる。
【0022】定着液としては一般に用いられる組成のも
のを用いることができる。定着液には定着剤としてチオ
硫酸ナトリウム、チオ硫酸アンモニウム等、硬膜剤とし
て水溶性アルミニウム(例えば硫酸アルミニウム、塩化
アルミニウム、カリ明ばん等)、アルミニウムの沈殿防
止剤として二塩基酸(例えば、酒石酸、酒石酸カリウ
ム、酒石酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸
リチウム、クエン酸カリウム等)、さらに保恒剤として
亜硫酸塩、重亜硫酸塩、pH緩衝剤として酢酸、硼酸
等、を含むことができる。定着液のpHは3.8以上よ
り好ましくは、液の安定性からみて4.5〜5.0が良
い。
【0023】現像処理温度は通常18℃から50℃の間
で選ばれるが、より好ましくは25℃〜40℃である。
本発明の現像方法は特に自動現像機を用いる迅速処理
に適しており、自動現像機としてはローラ搬送のもの、
ベルト搬送のもの、その他いずれでも使用できる。処理
時間は短時間でよく、全処理時間で3分以内、現像処理
時間は15〜60秒以内で好ましくは20〜40秒以内
で処理する。
【0024】本発明の現像処理方法において用いられる
ヒドラジン誘導体には、硫酸ヒドラジン、塩酸ヒドラジ
ン等、又米国特許第4,224,401号、同第4,2
43,734号、同第4,272,614号、同第4,
385,108号、同第4,269,929号、同第
4,323,643号、及び特開昭56−106244
号、同61−267759号、同61−230145
号、同62−270953号、同62−178246
号、同62−180361号、同62−275247
号、同63−253357号、同63−265239
号、特願平1−92356号、同平1−99822号等
の明細書に記載されたヒドラジン誘導体があり、本発明
に使用することができる。
【0025】上述のヒドラジン誘導体は、現像液中又は
感光材料の乳剤層及び又はその隣接層に含有させても良
い。現像液中に含有させる場合は1L当り5mg〜5g、
感光材料中に含有させる場合には、銀1モル当り10-6
〜5×10-2モル好ましくは10-5〜2×10-2モルで
ある。
【0026】本発明の好ましい実施形態としては、上記
の特許明細書に記載されたヒドラジン誘導体を感光材料
中に含有させることが好ましい。
【0027】以下にヒドラジン誘導体の代表例を示すが
この代表例に限定されるものではない。
【0028】
【化1】
【0029】
【化2】
【0030】
【化3】
【0031】
【化4】
【0032】
【化5】
【0033】
【化6】
【0034】
【化7】
【0035】
【化8】
【0036】
【化9】
【0037】
【化10】
【0038】
【化11】
【0039】
【化12】
【0040】
【化13】
【0041】
【化14】
【0042】
【化15】
【0043】
【化16】
【0044】
【化17】
【0045】
【化18】
【0046】
【化19】
【0047】
【化20】
【0048】
【化21】
【0049】
【化22】
【0050】
【化23】
【0051】
【化24】
【0052】
【化25】
【0053】
【化26】
【0054】本発明に用いられる感光材料のハロゲン化
銀乳剤には、臭化銀、沃臭化銀、沃塩化銀、塩臭化銀、
及び塩化銀等の通常のハロゲン化銀乳剤に使用される任
意のものを用いることができる。ハロゲン化銀乳剤に用
いられるハロゲン化銀粒子は、酸性法、中性法、及びア
ンモニア法のいずれで製造されたものでも良い。ハロゲ
ン化銀の粒子は立方体、八面体、十四面体のような規則
的な結晶形をもつものでも良いし、球状、板状のような
変則的な結晶形のものでも良い。ハロゲン化銀粒子の平
均粒径は0.05〜1.5ミクロンの範囲のものを用い
ることができる。粒度分布は特に限定されないが、狭い
分布を持つことが好ましい。特に単分散乳剤(粒径の分
布の標準偏差を平均粒径で割ったときに、その値が0.
20以下のもの)が好ましい。
【0055】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤に
は、ハロゲン化銀粒子の形成過程又は成長過程で、カド
ミウム塩、亜鉛塩、鉛塩、タリウム塩、イリジウム塩、
ロジウム塩等の金属塩を含有させることができる。
【0056】ハロゲン化銀乳剤は、化学増感されていて
も或いはされていなくても良い。化学増感には硫黄増
感、還元増感、貴金属増感あるいはこれらを組み合せる
増感法があるが、いずれでも増感することができる。
【0057】本発明の感光材料のバインダー(又は保護
コロイド)としては、ゼラチン、ゼラチン誘導体、ゼラ
チンと他の高分子のグラフトポリマー、それ以外のタン
パク質、糖誘導体、セルロース誘導体、単一又は共重合
体のような多種の合成親水性高分子物質を用いることが
できる。上記のものの具体的なものとしてはアルブミ
ン、カゼイン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキ
シメチルセルロース、セルロース硫酸エステル、アルギ
ン酸ソーダ、ポリビニルアルコール、ポリ−N−ビニル
ピロリドン、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリ
アクリル酸、ポリビニルイミダゾール、ポリスチレンス
ルホン酸ソーダ、スチレン−無水マレインン酸共重合
体、スチレンスルホン酸ソーダ−マレイン酸ソーダーの
共重合体等がある。
【0058】本発明のハロゲン化銀乳剤は、写真業界に
おいて増感色素として知られている色素を用いて分光増
感させることができる。それらの色素にはシアニン色
素、メロシアニン色素、複合シアニン色素、複合メロシ
アニン色素、ホロホーラーシアニン色素、ヘミシアニン
色素、スチリル色素及びヘミオキサノール色素等があ
る。
【0059】ハロゲン化銀乳剤には、写真特性を安定に
保つための安定剤、カブリ防止剤等を製造工程中に添加
することができる。これらの添加剤(安定剤、カブリ防
止剤)にはアゾール類、ニトロイミダゾール類、ニトロ
インダゾール類、ニトロベンズイミダゾール類、ベンズ
イミダゾール類、メルカプトチアゾール類、メルカプト
ベンゾチアゾール類、メルカプトチアジアゾール類、メ
ルカプトベンゾイミダゾール類、アミノトリアゾール
類、ベンゾトリアゾール類、メルカプトテトラゾール
類、メルカプトトリアゾール類、アザインデン類等があ
る。
【0060】本発明の感光材料の層(乳剤層、中間層、
オーバ層、その他親水性コロイド層)は硬膜することが
できる。これらの硬膜剤は当業界ですでに知られている
無機、有機の硬膜剤を使用することができる。
【0061】本発明の感光材料の写真乳剤層、その他の
親水性コロイド層には寸法安定性を改良するために合成
ポリマーラテックスを含有させることができる。これら
には例えばアルキル(メタ)アクリレート、(メタ)ア
クリルアミド、酢酸ビニル、スチレン、アクリロニトリ
ル、アクリル酸、ステレンスルホン酸、α,β−不飽和
ジカルボン酸、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレー
ト等の単独もしくは組み合せた合成ポリマーラテックス
がある。
【0062】本発明に用いられている感光材料は適当な
写真用支持体に塗布されるが、これらの支持体にはバラ
イタ紙、ポリエチレン被覆紙、ポリプロプレン合成紙、
ポリエチレンテレフタレートフィルム等がある。
【0063】本発明の感光材料の写真乳剤層及び他の親
水性コロイド層には、塗布助剤、帯電防止、スベリ性改
良、接着防止等の目的のために界面活性剤を含んでもよ
い。
【0064】
【実施例】
【0065】実施例1 0.4モル%のAgCl、0.4モルの%AgI、9
9.2モル%のAgBrのハロゲン組成の平均粒径0.
25μの立方体結晶からなる乳剤をダブルジェット法に
て調製し、フロキュレーション法により脱塩、水洗、再
溶解した後、チオ硫酸ソーダで適度に化学増感を施し、
アンヒドロ−5,5−ジクロロ−9−エチル−3,3´
−ビス(3−スルホプロピル)オキサカルボシアニンヒ
ドロキシド・ナトリウム塩(増感色素)を硝酸銀1g当
り2mg、化2のヒドラジン誘導体を硝酸銀1g当り5
mgを加え、更に5−メチルベンツトリアゾール、4−
ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザ
インデン、2−ヒドロキシ−4,6−ジクロロ−1,
3,5−トリアジンナトリウム塩及びドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウムを加えた後、ポリエチレンテレフ
タレートフィルム上に銀量(硝酸銀として)4.5g/
2、ゼラチン量3g/m2になるよう塗布した。
【0066】この乳剤層の上に界面活性剤(ドデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム)、硬膜剤(2−ヒドロキ
シ−4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンナトリ
ウム塩)を含有するゼラチン層をゼラチン1g/m2
なるよう設けた。
【0067】このフィルムをセンシトメトリー用ウェッ
ジを通してタングステン光源で露光し、下記の組成を持
つ現像液及び表1で示される現像液で処理した。
【0068】 現像液の組成 現像液(A) エチレンジアミン2酢酸ナトリウム 1g 水酸化ナトリウム 48g 亜硫酸カリウム 108g ハイドロキノン 55g N−メチル−P−アミノフェノール1/2硫酸塩 0.8g ハイドロキノンモノスルホン酸カリ 40g 5−メチルベンツトリアゾール 0.4g 3−(−5−メルカプトテトラゾール)ベンゼンスルホン酸 0.2g 臭化カリ 4g N−n−ブチルジエタノールアミン 12g 水を加えて1Lとする。PHを水酸化カリで11.8に
調製する。以下(B)から(H)の現像液は次のように
作成した。
【0069】
【表1】
【0070】処理は、露光したフィルムを前記組成の現
像液(A)から(H)で38゜C20秒現像し、定着
、水洗、乾燥した。この処理には自動現像機(大日本
スクリーン製造株式会社製、LD221QT)を用い
た。現像液の経時安定性は、処理後自動現像機を止め、
24時間経時後再びフィルムを処理した。表2に処理し
た結果を示す。表2において感度は透過濃度3.0を得
るに要した露光量の逆数で現像液(A)を100として
相対値で示した。γは露光量を対数目盛で横軸にとった
時の透過濃度0.1と3.0を結ぶ直線の傾きで表し
た。
【0071】
【表2】
【0072】経時後の現像液の着色は、本発明の現像液
(B,C,D、E)はポリエチレングリコールを添加し
ない比較現像液(A)と比較しては差はない(どちらの
現像液も少し茶褐色に着色する)。平均分子量600以
上のポリエチレングリコールを添加した比較現像液
(F,G、H)は比較現像液(A)と比較して茶褐色に
着色する度合が大きかった。
【0073】
【発明の効果】表2で示したように本発明の化合物を添
加した現像液(B,C,D、E)の感度、調子及び最高
濃度は比較現像液(A)に比べ高く、又経時安定性は比
較現像液(A)と同様ほとんど変化しない。さらに他の
現像液(A、F,G,H)に比較しても良好であり、硬
調化を促進させるアミノ化合物の使用量も減量する事が
出来た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光されたネガ型ハロゲン化銀写真感光
    材料をヒドラジン誘導体の存在下に現像して高コントラ
    ストネガ画像を形成する方法において、すくなくとも
    (1)現像主薬 (2)亜硫酸塩0.3モル/L以上
    (3)硬調化促進量のアミノ化合物 (4)平均分子量
    200〜400のポリエチレングリコールを5g/L以
    上含有し、かつ10.5から12.3のPH値をもつ現
    像液を用いる事を特徴とする写真現像処理方法。
JP6387292A 1992-03-19 1992-03-19 写真現像処理方法 Pending JPH05265148A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6387292A JPH05265148A (ja) 1992-03-19 1992-03-19 写真現像処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6387292A JPH05265148A (ja) 1992-03-19 1992-03-19 写真現像処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05265148A true JPH05265148A (ja) 1993-10-15

Family

ID=13241825

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6387292A Pending JPH05265148A (ja) 1992-03-19 1992-03-19 写真現像処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05265148A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06222516A (ja) 黒白ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法
JPH0679142B2 (ja) 現像処理方法
US4873173A (en) Method of forming image providing a change in sensitivity by altering the pH of the developer
EP0476613A2 (en) Superhigh contrast negative image forming process
EP0382200A2 (en) Method for processing silver halide photographic materials
US5344741A (en) Method for photographic development
JPH0593990A (ja) 非プロトン溶媒を含有する高コントラスト現像液
JPH05265148A (ja) 写真現像処理方法
JPH05265149A (ja) 写真現像処理方法
JPH06118577A (ja) 写真現像処理方法
JPH04322248A (ja) 写真現像処理方法
JPH06118581A (ja) 写真現像処理方法
JPH06130583A (ja) 写真現像処理方法
JPH06282049A (ja) 自動現像機の補充方法
JPH05216181A (ja) 写真現像処理方法
JPH04322249A (ja) 写真現像処理方法
JPH04322250A (ja) 写真現像処理方法
JPH06130582A (ja) 写真現像処理方法
JPH04225346A (ja) 写真現像処理方法
JPH06308678A (ja) 写真現像処理方法
JPH0635132A (ja) 写真現像処理方法
JPH04225349A (ja) 写真現像処理方法
JPH06118576A (ja) 写真現像処理方法
JPH04225347A (ja) 写真現像処理方法
JP2935149B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料