JPH05264393A - プラントの海水漏洩診断装置 - Google Patents
プラントの海水漏洩診断装置Info
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- JPH05264393A JPH05264393A JP3262042A JP26204291A JPH05264393A JP H05264393 A JPH05264393 A JP H05264393A JP 3262042 A JP3262042 A JP 3262042A JP 26204291 A JP26204291 A JP 26204291A JP H05264393 A JPH05264393 A JP H05264393A
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Abstract
の海水漏洩の検出および診断を常時自動的に行うことが
可能な海水漏洩診断装置を提供する。 【構成】 本発明は、復水系の冷却に海水を用いる火力
発電プラントに用いられる海水漏洩診断診断装置であっ
て、復水系の配管の複数箇所における水の水質を検出す
る水質検出手段と、この水質検出手段の検出対象におけ
る検出結果を基に海水の漏洩の判定を行う判定部21
と、この判定部21の各判定結果を基に火力発電プラン
トにおける海水の漏洩状態の総合的な診断を段階を別け
て行う診断処理手段8と、この診断処理手段8の総合的
な判定結果を段階を別けて表示する表示手段12とを有
する。 【効果】 この構成により、配管系における海水漏洩の
有無を常時自動的かつ適確に把握できる。
Description
装置に関し、さらに詳しくは、火力発電プラントにおけ
る配管系の海水漏洩の検出およびその対策を自動的に診
断することのできるプラントの海水漏洩診断装置に関す
る。
電機に結合されたタービンに蒸気を噴出させてタービン
を回転させ、タービンの回転という仕事を完了した蒸気
を冷却して水に戻し、戻された水をイオン交換樹脂を通
過させてイオン物質を除去すると共に脱気し、イオン物
質や溶存酸素等を除去した清浄水を再びボイラーで加熱
して蒸気にし、この蒸気を再度タービンに噴出させると
いう、水の循環システムを有している。ここで、前記蒸
気の冷却は通常海水で行われている。
環システムにおいて重要なことは、循環する水質の管理
である。つまり、循環する水の質が低劣であるとボイラ
ー、タービン、配管等の腐食等を生じ、水循環系の寿命
が短くなるという不都合を生じるからである。
環システムにおける水の品質管理として、まず水の導
電率、水のpH、水中の溶存酸素濃度、ヒドラジ
ンの濃度、水中の溶存水素濃度、水中の全鉄濃度、
水の濁度、水中の塩素濃度、および水中のナトリ
ウムイオンの濃度等の管理を挙げることができる。
ントの運転中は勿論のこと、一旦火力発電プラントを停
止した後にその運転を再開するときに特に必要である。
火力発電プラントの運転中において、循環水の品質の低
下が発見されたときには、配管やボイラーの腐食等を迅
速に防止するために、循環水の品質低下の原因を迅速に
追求する必要があり、また停止していた火力発電プラン
トの運転を再開するときには、水循環系中を正常な循環
水に置き換え、運転の停止中に循環系中に滞留していた
滞留水により生じていたかも知れない循環系中の故障部
分の迅速な発見とその修理とを図らねばならないからで
ある。
導電率を管理するのは、蒸気を冷却するために使用され
た海水が水循環系に混入する可能性を監視する等のため
である。もし海水が循環水中に混入するとすれば塩素イ
オン等のイオン物質の濃度が上昇するはずであり、イオ
ン物質の濃度が上昇すると循環水の導電率の上昇が起こ
るはずであるからである。また、次に説明する水のpH
の監視と合わせて、アンモニウムイオンの検出を行うこ
とができるからである。
を弱アルカリ性に維持することにより鉄の腐食を防止す
るためなどであり、水中の溶存酸素濃度を監視するの
は、配管やボイラーあるいはタービン等の腐食を防止す
るためなどであり、ヒドラジンの濃度の監視は、循環
水中から脱酸素のために添加されたヒドラジンの消費の
程度をチェックすることにより、循環水中の溶存酸素の
存在の監視をするためなどである。水中の溶存水素濃
度の監視は、タービンにおける腐食発生などの異常状態
の診断に利用することができる。水中の全鉄濃度およ
び水の濁度の監視はスケール発生の有無を検出するこ
とができる。水中の塩素濃度および水中のナトリウ
ムイオンの濃度の監視は海水の混入のチェックをするこ
とができる。
各所に配置された検出器等により得られるデータを、集
中監視装置等の壁面に設けられた計器に表示し、記録装
置に記録していた。監視員は計器に表示された各種の検
出データから、異常データを発見し、各種の異常データ
を総合的に判断して、異常発生の原因、異常発生箇所等
を探知して対処していた。しかしながら、このような監
視員の経験に頼る監視方式では、異常状態を検出するこ
とができたとしても、その異常発生箇所の探知、異常発
生の原因の追及ないし対処の検討に時間がかかり、ま
た、熟練した監視員に頼らざるを得ないという問題があ
る。
蒸気冷却用の海水が水や蒸気の配管系に漏洩したことを
検出するために、以下のような手段を講じていた。すな
わち、従来においては復水器の下流(ホットウェルや復
水ポンプ出口等)に導電率計を配置し、この導電率計に
よりカチオン樹脂を通過した後の酸導電率を測定して火
力発電プラントの工程管理により総合的に海水漏洩の有
無を判定していた。さらに、最終的には、配管系を流れ
る水の塩素イオン濃度を手分析で測定して海水漏洩の有
無の判断の適確性を期していた。また、仮に海水漏洩が
生じた場合には、火力発電プラントにおける脱塩装置の
状態を見ながら、この火力発電プラントの運転を慎重に
行うようにしていた。
たような従来の海水漏洩防止策では、以下のような種々
の問題があった。即ち、前記導電率計の計測値は、火力
発電プラントの起動時におけるクリンアップ中では大幅
に変動するので、限られた専門家にしか海水漏洩の有無
の判断ができなかった。また、配管系を流れる水の塩素
イオン濃度の分析を手分析に依存しており、やはり限ら
れた専門家に依存せざるを得なかった。さらに、配管系
に対する海水漏洩は、経時的に一定とは限らず、このた
め、絶えず火力発電プラントにおける脱塩装置の状態を
監視しなければならないという問題があった。本発明は
前記事情に基づいて完成されたものである。すなわち、
本発明の目的は、火力発電プラントにおける配管系の海
水漏洩の検出および診断を常時自動的に行うことが可能
な海水漏洩診断を提供することを目的とするものであ
る。
の本発明は、復水系の冷却に海水を用いる火力発電プラ
ントに用いられる海水漏洩診断診断装置であって、復水
系の配管の複数箇所における水の水質を検出する水質検
出手段と、この水質検出手段の検出対象における検出結
果を基に海水の漏洩の判定を行う判定手段と、この判定
手段の各判定結果を基に火力発電プラントにおける海水
の漏洩状態の総合的な診断を段階を別けて行う診断処理
手段と、この診断処理手段の総合的な診断結果を段階を
分けて表示する表示手段とを有することを特徴とするプ
ラントの海水漏洩診断装置である。
説明する。この海水漏洩診断診断装置における水質検出
手段は、復水系の配管の複数箇所における水の水質を検
出し、各検出結果を判定手段に送る。判定手段は送られ
てくる各検出対象における検出結果に基に海水の漏洩の
判定を行う。診断処理手段は、判定手段の各判定結果を
基に火力発電プラントにおける海水の漏洩状態の総合的
な診断を段階を分けて、例えば、漏洩有り、漏洩の疑い
有りおよび漏洩なしの3段階に別けて行う。表示手段は
診断処理手段の総合的な診断結果を段階を別けて表示す
る。これにより、配管系における海水漏洩の有無を常時
自動的かつ適確に把握できる。
プラントについて詳述する。
す。
水を導通する冷却管STで凝結して液としての水に変換
する蒸気凝結器Cと、凝結した水を貯留する2分割構成
の凝結水貯留槽HW1 ,HW2 と、凝結水貯留槽HW
1 ,HW2 から排出される水を送水する復水ポンプCP
と、復水ポンプCPにより送水された水中のイオン物質
をイオン交換樹脂で除去するを復水脱塩装置DEMI
と、イオン物質の除去された水(脱塩水)を送水する復
水ブースターポンプCBPと、送水された水を加温する
低圧加熱器LPHTRと、低圧加熱器LPHTRで加熱
された加温水中から酸素を除去する脱気装置DEAと、
これらを直列に結合する配管とを有する。なお、凝結水
貯留槽HW1 ,HW2 には補給水タンクTから蒸留水が
配管を通じて供給されるようになっている。
CPと復水脱塩装置DEMIとを結合する配管から分岐
する分岐管に第1バルブV1 を備え、復水ポンプCPと
復水脱塩装置DEMIとを結合する配管から、復水脱塩
装置DEMIをバイパスする側管に第2バルブV2 が設
けられ、復水ブースターポンプCBPと低圧加熱器LP
HTRとを結合する配管から凝結水貯留槽HW1 ,HW
2 へ戻る側管に第3バルブV3 が設けられ、脱気装置D
EAから分岐する配管に第4バルブV4 が設けられ、脱
気装置DEAと高圧加熱器HPHTRとを結合する配管
から凝結水貯留槽HW1 ,HW2 へ戻る側管に第5バル
ブV5 が設けられている。
ーポンプCBPとを結合する配管には、アンモニアを水
循環系に注入するアンモニア注入管(図示せず。)およ
びヒドラジンを水循環系に注入するヒドラジン注入管
(図示せず。)が結合されている。前記復水系の凝結水
貯留槽HW1 ,HW2 には、図2に示すように、図示し
ないカチオン樹脂を通過した水の酸導電率を測定する導
電率計μS1 、μS2 を接続している。また前記復水ポ
ンプCPの出口には、水中の塩素イオン濃度を測定する
塩素イオン計CLおよび図示しないカチオン樹脂を通過
した水の酸導電率を測定する導電率計μS3 を接続して
いる。さらには、前記復水脱塩装置DEMIの入口には
水中のナトリウムイオン濃度を測定するナトリウム計N
Aを接続している。
導電率計μS3 により測定される酸導電率は、補正装置
により補正される。その補正装置は、補給水タンクTか
ら凝結水貯留槽HW1 ,HW2 に供給される補給水の流
量を測定する補給水流量計(図示せず。)と、補給水流
量計および導電率計μS3 の測定データを各々ディジタ
ル化する前記AD変換器2を構成する2基のAD変換器
と、前記データ収録部4と、前記制御演算手段13と、
前記診断処理手段8とで形成される。前記診断処理手段
8は、前記流量計、導電率計μS3 間の物理的位置の相
違に基づくむだ時間(t) を処理するむだ時間処理部、前
記流量計で測定した補給水が凝結水貯留槽HW1 ,HW
2 に流入する際に生じる一次遅れを処理する一次遅れ処
理部、および一次遅れ処理を行った補給水流量を酸導電
率に換算する換算処理部からなる演算部と、前記導電率
計μS3 から前記AD変換器、データ収録部4および制
御演算手段13を介して取り込む酸導電率のデータaか
ら前記演算部の演算結果を減算し、補正酸導電率a0 を
求める減算処理部とを具備している。前記演算部におけ
る前記一次遅れ処理部は、前記補給水流量計Lによる計
測データCを、前記補給水タンクTから凝結水貯留槽H
Wに流入する際に生じる一次遅れを処理した後、前記換
算処理部に送出し、前記換算処理部は、一次遅れ処理し
た補給水流量を酸導電率に換算するようになっている。
れる水を細径に絞り込まれた配管に送出することにより
高圧水を作り出す高圧給水ポンプBFPと、高圧給水ポ
ンプBFPから送り出された高圧水を予備加熱する高圧
加熱器HPHTRと、高圧加熱器HPHTRで予備加熱
された高圧水をさらに高温に予備加熱する節炭器ECO
と、節炭器ECOで高温に予備加熱された高圧高熱水を
高圧蒸気に変換するウォターウォールWWと、このウォ
ターウォールWWで蒸気に変換された高圧蒸気と蒸気に
変換されなかった高圧高熱水を分離するウォターセパレ
ータWSとを有する。
圧加熱器HPHTRとを結ぶ配管から凝結水貯留槽HW
1 ,HW2 へ戻る側管に第6バルブV6 が取りつけら
れ、この第6バルブV6 と高圧加熱器HPHTRとを結
ぶ配管から分岐した分岐管に第7バルブV7 が取りつけ
られ、ウォターセパレータWSから凝結水貯留槽H
W1,HW2 へ戻る側管に第8バルブV8 が取りつけら
れ、第8バルブV8 とウォターウォールWWとを結ぶ配
管から分岐する分岐管に第9バルブV9 が設けられてい
る。
換された高圧蒸気の温度を更に高めるスーパーヒータS
Pと、スーパーヒータSPで高温に高められた高圧蒸気
を噴出して発電機を駆動する高圧タービンHPと、高圧
タービンHPを経由した蒸気を再度加熱する再加熱器R
Hと、再加熱器RHで再加熱された高圧蒸気を噴出して
発電機を駆動する中圧タービンIPと、中圧タービンI
Pを経由した高圧蒸気を噴出して発電機を駆動する低圧
タービンLPとを有する。
動き− 上記構成の水の循環系では、火力発電プラントの運転時
に、以下のように水が循環する。
えた蒸気は蒸気凝結器Cに供給され、蒸気凝結器Cにお
いて蒸気は冷却管STで冷却され、凝結して液体として
の水に変換される。蒸気から水に変換されて得られた凝
結水は、凝結水貯留槽HW1,HW2 に一旦貯留され、
復水ポンプCPにより凝結水貯留槽HW1 ,HW2 から
復水脱塩装置DEMIに送水される。復水脱塩装置DE
MIにより凝結水はイオン交換され、イオン物質の除去
された精製水が復水ブースターポンプCBPにより低圧
加熱器LPHTRに送水される。低圧加熱器LPHTR
で精製水は予備加熱され、脱気装置DEAに送水され
る。脱気装置DEAでは精製水が脱気され、主として酸
素ガスが除去される。
は高圧給水ポンプBFPにより高圧水として高圧加熱器
HPHTRに送出される。高圧加熱器HPHTRではこ
の脱気精製水は予備加熱される。予備加熱された脱気精
製水は節炭器ECOにて更に高温度に予備加熱される。
予備加熱された高圧の脱気精製水は、ウォターウォール
WWにて高温高圧の蒸気に変換される。
圧の蒸気は、スーパーヒータSPでさらに高温度に加熱
され、得られる高温高圧の蒸気が高圧タービンHPに噴
出され、高圧タービンHPを経由し、温度の低下した高
圧蒸気は再加熱器RHにて再度高温度に加熱され、その
後に中圧タービンIPに供給され、中圧タービンIPを
駆動する。中圧タービンIPを経由した蒸気は低圧ター
ビンLPに供給される。これらの高圧タービンHP、中
圧タービンIPおよび低圧タービンLPにより発電機が
駆動され、電力が出力する。低圧タービンLPを経由し
た蒸気は、蒸気凝結器Cに戻され、前述したのと同じサ
イクルを繰り返す。
動き− 火力発電プラントは、定期点検時、電力需要の減少時、
異常状態の発生時等にはその運転が停止される。運転が
停止されている間、この水循環系の主要な配管中にはな
お多くの循環水が残留している。この残留水は、火力発
電プラントの停止期間の長さに応じてその水質が劣化す
る。あるいは、配管中に汚れが発生する。そこで、この
火力発電プラントの運転を再開するときには、この水循
環系を洗浄する必要がある。
る。すなわち、第1バルブV1 を解放するとともに第2
バルブV2 および復水脱塩装置DEMIの入口を閉鎖
し、補給水タンクTから蒸気凝結器C中に補給水を補給
する。補給水は蒸気凝結器Cから凝結水貯留槽HW1 ,
HW2 に貯留される。その後、復水ポンプCPを駆動す
ることにより、補給水を第1バルブV1 から外部に排出
する。補給水タンクTから供給される補給水を、蒸気凝
結器C、凝結水貯留槽HW1 ,HW2 および復水ポンプ
CPを経由して、第1バルブV1 から系外に排出するこ
とによって、蒸気凝結器C、凝結水貯留槽HW1 ,HW
2 、復水ポンプCPおよびこれらを連結する配管内が補
給水で洗浄されることになる。
バルブV2 および第3バルブV3 を解放すると共に第1
バルブV1 および低圧加熱器LPHTRの入口を閉鎖
し、凝結水貯留槽HW1 ,HW2 、復水ポンプCP、第
2バルブV2 を有する側管、復水ブースターポンプCB
Pおよび第3バルブV3 を有する側管で形成される循環
系で、水を循環させる。循環を一定時間かけて行った
後、復水脱塩装置DEMIの入口を開放すると共に第2
バルブV2 を閉鎖し、凝結水貯留槽HW1 ,HW2、復
水ポンプCP、復水脱塩装置DEMI、復水ブースター
ポンプCBPおよび第3バルブV3 を有する側管で形成
された循環系を循環させる。このとき、復水脱塩装置D
EMIにより循環する水は脱塩水となり、洗浄されるこ
とになる。
低圧加熱器LPHTR、脱気装置DEA、高圧加熱器H
PHTR、節炭器ECO、ウォターウォールWW、ウォ
ターセパレータWSおよびこれらを結合する配管中の洗
浄が行われる。
水質監視システムにより監視される。そして、監視結果
がリアルタイムに表示される。
は、前記水循環系におけるプロセス信号発生手段1と、
このプロセス信号発生手段1から出力される電圧値信号
をデジタル信号に変換するAD変換器2と、水循環系に
設置されると共に水の品質を検出してこれを電圧値デー
タとして出力する前記導電率計μS1 、μS2 、μS、
塩素イオン計CL、ナトリウム計NAおよび導電率計μ
S3 を含む水質検出手段3と、水質検出手段3から出力
される電圧値データをデジタル値に変換するAD変換器
2と、AD変換器2を介して水質検出手段3およびプロ
セス信号発生手段1からのデータを工学値データに変換
するデータ収録部4と、プロセス信号発生手段1、水質
検出手段3および後述する異常警報発生手段7から出力
されるデータを基にして水循環系をグラフィック表示す
ると共に、各水質検出部位における水質データおよびプ
ロセスデータを一括表示し、水循環系における水循環部
位を例えば水色で表示するように、データを処理するプ
ロセス状態図作成手段5と、プロセス信号発生手段1、
および水質検出手段3から出力されるデータを入力し、
指定された水質項目に関しその変化を時経列にグラフ表
示するように、データを処理するトレンド図作成手段6
と、プロセス信号発生手段1、および水質検出手段3か
ら出力されるデータを入力し、異常な水質に関し、その
異常な水質の項目およびその発生箇所、発生日時、異常
の内容等を表示するように、データを処理する異常警報
発生手段7と、プロセス信号発生手段1、および水質検
出手段3から出力されるデータを入力し、かつ、過去の
水質データを後述する第1記憶手段9から入力し、火力
発電プラントの運転を支援する診断情報や異常な水質を
生じた原因を診断し、その内容を表示するように、デー
タを処理する診断処理手段8と、プロセス信号発生手段
1、および水質検出手段3から出力されるリアルタイム
のデータおよび過去のデータ等を格納する第1記憶手段
9と、プロセス状態図作成手段5、トレンド図作成手段
6、異常警報発生手段7および診断処理手段8から出力
される各データを、4分割された表示画面の各画素に対
応する番地に格納する第2記憶手段10と、第2記憶手
段から画像データを読み出して表示手段12に出力する
表示駆動手段11と、表示駆動手段11から出力される
画像データを入力し、プロセス状態図作成手段5から出
力されるデータを基にし、火力発電プラントにおける給
水系、蒸気系および復水系を循環する水の循環系におけ
る各部での現在の水質に関する水質情報を表示するプロ
セス状態図、トレンド図作成手段6から出力されるデー
タを基にし、前記循環系の各部における水質の履歴に関
する水質履歴情報を表示するトレンド図、異常警報発生
手段7から出力されるデータを基にし、水質に関する運
転支援情報、および診断処理手段8から出力されるデー
タを基にした異常状態の発生原因を診断し、水質管理に
関する水質情報を、画面上の4領域に独立に表示する表
示手段12と、前記各手段を制御する制御演算手段13
と、前記制御演算手段13に動作を指令し、あるいは所
定のデータを入力するための入力手段14とを備える。
2としてCRT画面が採用され、CRT画面の左側のほ
ぼ上半分の領域にプロセス状態が表示され、CRT画面
の右側のほぼ上半分に水質履歴情報であるトレンド図が
表示され、CRT画面の左側のほぼ下半分の領域に運転
支援情報である診断内容が表示され、CRT画面の右側
のほぼ下半分の領域に水質情報である診断内容が表示さ
れる。
水ブースターポンプCBPの入口における水流量を測定
する復水系流量測定装置、および節炭器ECO入口にお
ける水流量を測定する給水系流量測定装置を挙げること
ができる。この復水系流量測定装置および給水系流量測
定装置により測定された水流量は、電圧値データとして
AD変換器に出力される。
導電率計である。この導電率を監視することにより、冷
却水である海水の循環系への混入のチェックを行うこと
ができると共に、循環系における水中のアンモニア濃度
を監視することができる。この導電率は、図1に示す水
循環系において、凝結水貯留槽HW1 ,HW2 内、復水
ポンプCPの出口、復水脱塩装置DEMIの出口、低圧
加熱器LPHTR内、脱気装置DEA入口および脱気装
置DEA内、高圧加熱器HPHTR内、節炭器ECO
内、ウォターセパレータWSの出口等から分岐管を介し
て設けられた水質検出手段3のひとつである導電率計に
より測定される。なお、本実施例においては、図2に示
す合計3個の導電率計μS1 、μS2 、μS3 のみを示
す。
いての電圧値データはAD変換器2に出力されるように
なっている。尚、前記表示手段12におけるCRT画面
ではMSまたはKMSで表示される。
H計である。このpHを監視することにより鉄の腐食を
監視することができる。このpHは、復水ポンプCPの
出口、復水ブースターポンプCBPの出口、節炭器EC
Oの入口等から分岐管を介して設けられたpH計により
測定される。なお、図1では、復水ブースターポンプC
BPの出口に分岐管を介して設けられたpH計22のみ
を代表的に示す。pH計で測定された水のpHの値は、
電圧値データとしてAD変換器2に出力されるようにな
っている。なお、前記表示手段12におけるCRT画面
では、pHの値はPHで示される。
実施例の海水漏洩診断装置について図4を参照して説明
する。この海水漏洩診断装置は、前記3個の導電率計μ
S1 、μS2 、μS3 および塩素イオン計CL、ナトリ
ウム計NAからなる水質検出手段と、AD変換器2a〜
2eからなるAD変換器2、前記データ収録部4と、前
記制御演算手段13と、前記診断処理手段8と、前記第
1記憶手段9と、前記第2記憶手段10と、前記警報発
生手段7と、前記表示駆動手段11と、前記表示手段1
2とから形成される。なお、前記導電率計μS1 、μS
2 により測定された酸導電率の補給水による誤差補正
は、前述したような導電率の補正装置により補正され
る。又、海水診断処理手段8には、前記導電率計μS
1 、μS2 、μS3 、前記塩素イオン計CL、及び前記
ナトリウム計NAの測定データを基に、それぞれ海水の
漏洩の判定を行う判定部21と、判定部21から送出さ
れた各判定を基に、海水の漏洩の総合判定を行う総合判
定部22と、これらを制御する制御部23とを備える。
出手段3は、溶存酸素計である。溶存酸素濃度を監視す
ると、循環系における腐食を防止することができる。溶
存酸素濃度が増加すると鉄の腐食が進行する傾向が認め
られているからである。この溶存酸素濃度は、復水ポン
プCP出口、低圧加熱器LPHTR内、脱気装置DEA
内および脱気装置DEA出口、高圧給水ポンプBFP出
口、高圧加熱器HPHTR内、節炭器ECO入口等から
分岐管を介して設けられた溶存酸素計で測定される。溶
存酸素計で測定された水中の溶存酸素濃度は、電圧値デ
ータとしてAD変換器2に出力されるようになってい
る。尚、前記表示手段12におけるCRT画面では、溶
存酸素濃度は、DOで示される。
手段3は、ヒドラジン濃度計である。ヒドラジンの濃度
を監視することにより、溶存酸素濃度の監視の助けにな
る。ヒドラジンは、溶存酸素を消費するために循環系中
に注入される。この注入量は、節炭器ECOにおいてわ
ずかにヒドラジンが残存するように決定される。もし、
ヒドラジンの注入量に不足を生じると、水中の溶存酸素
を完全に除去することができなくなり、溶存酸素が存在
するままの水を例えば蒸気にし、タービンに噴射する
と、タービンの酸化ないし腐食が促進されて、発電プラ
ントの運転可能な寿命が短縮されるという不都合が生じ
るからである。そこで、火力発電プラントにおいては、
節炭器ECOに至るまでにヒドラジンの全てが溶存酸素
に消費されて、節炭器ECOではわずかにヒドラジンが
残存するように、所定量のヒドラジンを配管中に注入す
るのが望ましい。そこで、ヒドラジン濃度計は、脱気装
置DEAの入口、および節炭器ECO入口等から分岐す
る分岐管を介して設けられる。ヒドラジン濃度計で測定
されたヒドラジン濃度は、電圧値データとしてAD変換
器2に出力されるようになっている。なお、前記表示手
段12におけるCRT画面では、ヒドラジン濃度はN2
H4にて表示される。
は、溶存水素濃度計である。水素濃度を監視することに
より、タービンにおける異常状態発生を検知することが
できる。水中の溶存水素の濃度を測定するための溶存水
素濃度計は、再加熱器RH内、中圧タービンIPの出
口、節炭器ECO、スーパーヒータSP内に設けられ
る。溶存水素濃度計で測定された水中の溶存水素の濃度
は、電圧値データとしてAD変換器2に出力されるよう
になっている。なお、前記表示手段12におけるCRT
画面では、溶存水素の濃度はDHにて表示される。
鉄分析計である。この全鉄濃度の測定は、次に説明する
水の濁度と合わせて配管中におけるスケールの発生を監
視することができる。全鉄分析計は、復水ポンプCP出
口、低圧加熱器LPHTR内、節炭器ECO等からサン
プリングされた水中の鉄イオンを、バッチ処理にて分析
する。全鉄分析計は、例えば、サンプリングした試料水
を試料計量槽で計量し、この一定量の試料水を加熱槽に
導きチオグリコール酸溶液を加えて加熱して懸濁鉄を溶
解すると共に第2鉄イオンを第1鉄イオンに還元した後
に冷却器を介して反応槽に導き、酢酸アンモニウム緩衝
液を加えてpHの調製後、TPTZ試薬を加えて発色さ
せた試料水を測定槽に導き吸光度を測定し、得られた測
定データを電圧値データとしてAD変換器2に出力する
ようになっている。全鉄分析計で分析された全鉄濃度
は、前記表示手段12におけるCRT画面ではTFEに
て表示される。
はバッチ処理であるから、得られるデータは時間的に不
連続であり、また、前記濁度計によるデータは直接に鉄
分濃度を測定する原理によるものではないから、水中に
存在するイオン状の鉄や粒子径のバラツキにより誤差を
生じるから精度の高い分析をすることができない。
合を解消するために後述する演算システムのデータも採
用する。すなわち、濁度計からのデータXは経時的に連
続して第1記憶手段9に格納される。この濁度計から出
力されるデータは、水循環系中の水の濁度(透明度)を
示すものであって、直接には鉄分濃度を示すものではな
い。もっとも、濁度とマニュアル分析(手分析)により
得られる鉄分濃度とは相関関係にある。
中の鉄分濃度についてのマニュアル分析によるデータと
の相関関数が予め格納されている。この相関関数は、例
えば、次の一次回帰線式 Y=a+bX (ただし、Yはマニュアル分析によるデータ[全鉄濃度
換算値]、Xは濁度計によるデータ、aおよびbは発電
プラントなどにおける水により相違する係数である。)
この相関関数に従うと、濁度計からの出力データと水中
の鉄分濃度についてのマニュアル分析によるデータとの
相関性は少なくとも相関係数γ=0.7程度である。第
1記憶手段9内に格納されている濁度計からのデータと
前記相関関数とを読み出して制御演算手段13により、
このデータを相関関数に代入して、鉄分濃度換算値Lを
算出する。算出された鉄分濃度換算値Lは第1記憶手段
9に格納される。全鉄分析計から出力されるデータYも
この第1記憶手段9に格納される。このデータYは、鉄
分濃度を示す。
力される濁度計の出力Xと全鉄分析計の出力Yとの同期
を取る。両出力が同期したときには、第1記憶手段9か
ら同期したときの鉄濃度換算値Lを読み出し、この鉄濃
度換算値Lで全鉄分析計から得られた鉄分濃度値Yを除
算することによって補正ファクタZを算出する。この補
正ファクタZは、第1記憶手段9に格納される。この補
正ファクタZは、次に両出力が同期するまで更新されず
に第1記憶手段9内に保管される。又、補正鉄分濃度の
精度の向上を図るのであれば、前記両出力が同期する毎
に算出される補正ファクタZを例えば3同期分第1記憶
手段9に格納しておき、3同期分の補正ファクタZの重
み平均あるいは加重平均を制御演算手段13で演算し、
得られる平均補正ファクタZを第1記憶手段9に格納す
るようにしても良い。制御演算手段13は、補正ファク
タZを読み出してこの補正ファクタZ’と鉄分濃度換算
値Lとを乗算して鉄分濃度を第1記憶手段9に格納す
る。
ータXと全鉄分析計からの出力データYとが同期してい
ないときには、第1記憶手段9に格納してあるところ
の、直前に同期したときのデータから得られた補正ファ
クタZ’あるいは平均補正ファクタZ’を読み出し、制
御演算手段13で、この補正ファクタZ’と鉄分濃度換
算値Lとを乗算し、得られる鉄分濃度を第1記憶手段9
に格納する。
である。この濁度の測定により、循環水中の固形分とし
ての鉄の濃度を測定することができ、前記全鉄濃度と合
わせて、配管中におけるスケールの発生を監視すること
ができる。濁度計は、復水ポンプCP出口、低圧加熱器
LPHTR内、節炭器ECO等から引き出された分岐管
に設けられる。濁度計としては、吸光光度式あるいは散
乱光式のいずれの方式によっても良い。この濁度計から
は、測定データが電圧値データとしてAD変換器2に出
力される。濁度計で分析された濁度は、前記表示手段1
2におけるCRT画面ではTVにて表示される。
は、塩素濃度計である。塩素濃度の測定により、次に述
べるナトリウムイオンの検出と合わせて、循環水中への
海水の混入を検出することができる。塩素濃度計は、復
水ポンプCP出口から引き出された分岐管の端部に設け
られる。塩素濃度計により測定された水中の塩素濃度
は、電圧値データとしてAD変換器2に出力される。
手段3は、ナトリウムイオン濃度計である。ナトリウム
イオン濃度の測定により前記塩素濃度の測定と合わせ
て、循環水中への海水の混入を検出することができる。
ナトリウムイオン濃度計は、復水脱塩装置DEMI出口
から引き出された分岐管の端部に設けられる。ナトリウ
ムイオン濃度計により測定された水中のナトリウムイオ
ン濃度は、電圧値データとしてAD変換器2に出力され
る。
されるプロセス信号である電圧値データをデジタルデー
タに変換し、また水質検出手段3から出力される電圧値
データとしての各種水質に関するアナログデータをデジ
タルデータに変換する。このAD変換器2は、変換した
デジタルデータをデータ収録部4に出力する。
ルデータを工学値データに変換し、第1記憶手段9に転
送してこれを記憶する。
RT画面の所定領域例えばCRT画面の左上半分の領域
に、水循環系をグラフィック表示すると共に、水質検出
手段3で検出された前記各種の水質データおよびプロセ
ス信号発生手段1で検出された水循環系における水の流
量を一定時間毎に表示することができるように、第1記
憶手段9から必要なデータを読み出し、水循環系を簡略
な図形として表示するグラフィックデータ、水循環系に
おける水循環部位をカラー表示するためのカラー表示信
号、水循環系における水流量を示すプロセスデータ、水
循環系における各部での水質を表示する水質データを第
2記憶手段10に出力する。さらに、このプロセス状態
図作成手段5は、異常警報発生手段7から出力される異
常状態にある水質に関するデータを入力し、異常状態に
ある水質をCRT画面上で赤色反転表示する表示データ
を第2記憶手段10に出力する。
画面の所定領域例えば右上半分の領域に、指定された水
質についての一定期間の変化を縦軸横軸のグラフに表示
することができるように、第1記憶手段9に格納されて
いる指定された水質に関する一定期間に渡るデータを読
み出し、その水質をグラフ図形に表示するグラフィック
表示データに変換してこれを第2記憶手段10に出力す
る。
プロセス信号発生手段1から出力され、第1記憶手段9
に格納されているデータをリアルタイムに読み出し、予
め設定されている各データについての閾値と比較し、第
1記憶手段9から読み出したデータが閾値を越えるとき
には、その閾値を越えるデータ(異常データ)が発生し
た日時、その異常データが示す水質項目、その異常デー
タの発生した部署の名称、および異常内容を表示するア
ラーム情報表示データを水質情報として格納する。ま
た、異常データをプロセス状態図作成手段5に出力し、
前述したように、CRT画面において、プロセス状態図
において異常状態の水質を赤色反転表示するようにす
る。
1 ,μS2 ,μS3 及び塩素イオン計CL、ナトリウム
計NAからなる水質検出手段3からのデータに基づく海
水漏洩診断の他、起動工程水質診断、薬注関係診断及び
エアリーク判定補助診断等を行うようになっている。次
に、上述した火力発電プラントの作用を前記海水漏洩診
断装置の動作を主にし、かつ、図5および図6をも参照
して説明する。なお、図5は海水漏洩診断フローチャー
トを、図6は海水漏洩診断の総合診断マトリックス表を
示すものである。
導電率計μS1 ,μS2 ,μS3 、塩素イオン計CL、
ナトリウム計NAは各々測定データを各AD変換器2a
乃至2eに送る。各AD変換器2a乃至2eは、各々測
定データをディジタル化してデータ収録部5に送る。デ
ータ収録部5は各測定データを工学値データに変換す
る。各工学値データは、制御演算手段13を介して前記
診断処理手段8内に設けられた判定部21に送られる。
に設けられた導電率計μS1 ,μS2 により測定された
酸導電率は一旦診断処理手段8において誤差補正され、
補正後の酸導電率が、海水漏洩診断のためのデータとし
て使用される。すなわち、図示しない補給水流量計の測
定データは前記AD変換器2aによりディジタル化され
た後、データ収録部4を経て制御演算手段13を介し、
診断処理手段10ないのむだ時間処理部(診断処理手段
8内に装備。図示せず。)に送られる。前記むだ時間処
理部は、補給水流量計、導電率計μS1 μS2 間の物理
的位置の相違に基づくむだ時間tを求めてこれを除去し
た測定データcを前記一次遅れ処理部(診断処理手段8
内に装備。図示せず。)に送る。前記一次遅れ処理部
は、測定データcを前記補給水タンクTから凝結水貯留
槽HW1 、HW2 に蒸留水が供給される際に生じる一次
遅れを処理した後に、前記換算処理部(診断処理手段8
内に装備。図示せず。)に送出し、換算処理部は、一次
遅れを考慮した測定データcを酸導電率に換算して誤差
分bを求め、この誤差分bを減算手段(診断処理手段8
内に装備。図示せず。)に送る。減算手段は、前記導電
率計μS1 、μS2 からの測定データaから前記誤差分
bを減算し(a−b)、減算結果を補正酸導電率a0 と
して制御演算手段13に送る。制御演算手段13は、補
正酸導電率を第1記憶手段9に送出すると共に、この補
正酸導電率を、診断処理手段8における海水漏洩診断の
データとして利用する。
における判定部21は、導電率計μS1 ,μS2 ,μS
3 の測定による酸導電率(導電率計μS1 ,μS2 によ
る酸導電率は正確には補正酸導電率である。)の工学値
データ、塩素イオン計CLの測定による塩素イオン濃度
の工学値データ、ナトリウム計NAの測定によるナトリ
ウム濃度の工学値データと、前記第1記憶手段11に記
憶した既存のデータとを比較し、導電率計μS1 ,μS
2 、塩素イオン計CL、ナトリウム計NA各々について
図6に示すように「リーク」、「リークの疑い有り」、
「リークなし」のような3段階の判定を行う。
り込まれ、総合判定部22は予め格納しているマトリッ
クスに基づき図6に示す総合判定を行う。即ち、例えば
導電率計μS1 およびμS2 についてはどちらかがリー
ク、導電率計μS3 についてはリーク、塩素イオン計C
Lについてはリーク、ナトリウム計NAについてはリー
クという各判定結果を総合判定部22が取り込んだとき
には、この総合判定部22は総合判定としてリークとの
結論を出し、制御部23は制御演算手段13および表示
駆動手段11を介して表示手段12に送る。この結果、
表示手段12の画面には、図6に例示的に示すように
「海水漏洩 OOよりリーク」とのメッセージが表示さ
れる。
いてはリークなし、導電率計μS3についてはリークな
し、塩素イオン計CLについてはリークなし、ナトリウ
ム計NAについてはリークなしという各判定結果を総合
判定部22が取り込んだときには、この総合判定部22
は総合判定としてリークなしとの結論を出し、制御部2
3は制御演算手段13および表示駆動手段13を介して
表示手段12に送る。この結果、表示手段12の画面に
は、図6に例示的に示すように「海水漏洩していませ
ん」とのメッセージが表示される。
よれば、前記導電率計μS1 ,μS2 ,μS3 、塩素イ
オン計CL、ナトリウム計NAの各測定データを基に水
循環系への海水漏洩の有無の検出および診断を常時自動
的に行うことができる。本発明は上述した実施例の他、
その要旨の範囲内において種々の変形が可能である。
電プラントの配管系への海水漏洩の総合的な診断を常時
自動的に行うことができる海水漏洩診断装置を提供する
ことができる。
ラントの概略構成図である。
ラントの概略部分構成図である。
ラントにおける水質監視システムのブロック図である。
る。
説明図である。
総合診断マトリックスを示す一覧図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 復水系の冷却に海水を用いる火力発電プ
ラントに用いられる海水漏洩診断診断装置であって、復
水系の配管の複数箇所における水の水質を検出する水質
検出手段と、この水質検出手段の検出対象における検出
結果を基に海水の漏洩の判定を行う判定手段と、この判
定手段の各判定結果を基に火力発電プラントにおける海
水の漏洩状態の総合的な診断を段階を別けて行う診断処
理手段と、この診断処理手段の総合的な診断結果を段階
を分けて表示する表示手段とを有することを特徴とする
プラントの海水漏洩診断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26204291A JP3188289B2 (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | プラントの海水漏洩診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26204291A JP3188289B2 (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | プラントの海水漏洩診断装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05264393A true JPH05264393A (ja) | 1993-10-12 |
JP3188289B2 JP3188289B2 (ja) | 2001-07-16 |
Family
ID=17370225
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26204291A Expired - Lifetime JP3188289B2 (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | プラントの海水漏洩診断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3188289B2 (ja) |
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