JPH05264034A - シース型グロープラグの製造方法 - Google Patents

シース型グロープラグの製造方法

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JPH05264034A
JPH05264034A JP9016292A JP9016292A JPH05264034A JP H05264034 A JPH05264034 A JP H05264034A JP 9016292 A JP9016292 A JP 9016292A JP 9016292 A JP9016292 A JP 9016292A JP H05264034 A JPH05264034 A JP H05264034A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 先端側が小径部として形成される耐熱金属製
シースにスェージング加工を施すダイスの摩耗による交
換時に生じる問題を軽減する。 【構成】 耐熱金属製のシース素材2A内に抵抗体3,
4を耐熱絶縁粉末8により埋設するように組込んでなる
半製品としてのシーズヒータ組立体1Aを準備する。こ
のシーズヒータ組立体におけるシース素材を、大径部成
形用ダイス20と小径部成形用ダイス22とによって、
二段回のスェージング加工を施すことにより形成する。
これによりシース2は、先端側に小径部2aを、後端側
に大径部2cを有する形状によって形成される。シース
素材は、ストレートな管状体または予め一端側が小径と
された段付き管状体によって形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディ−ゼルエンジンの始
動性を向上させるための予熱栓として用いられるシース
型グロ−プラグにおいて、特に発熱部となるシーズヒー
タの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジンの始動性を向上させ
るために用いられるグロープラグとしては従来から種々
の構造によるものが知られており、本出願人も、たとえ
ば二種類の材料からなる抵抗体を巧みに組合わせて用い
ることで、速熱型としての機能と発熱線の過加熱を防ぎ
安定した発熱特性を得ることができる温度飽和機能とを
備えてなる自己温度制御型のグロープラグを、特開昭57
−182026号公報等を始めとして種々提案している。
【0003】すなわち、この種のグロープラグは、鉄ク
ロム等による発熱体としての第1の抵抗体とこれに直列
接続されかつ第1の抵抗体よりも正の抵抗温度係数の大
きな材料、たとえば純ニッケル等で形成された第2の抵
抗体とを、ステンレス鋼材等といった耐熱金属製シース
内でマグネシア等の耐熱絶縁粉末中に埋設し、かつ第1
の抵抗体からの熱伝達に時間遅れを生じさせるための間
隙を両抵抗体間に設けてなる構造を有している。
【0004】このような構成によれば、第1の抵抗体に
対し通電直後に必要とされる大電力を供給し迅速に発熱
させて速熱性を確保するとともに、所定時間経過後に第
2の抵抗体側での温度上昇による抵抗値の増大化により
第1の抵抗体への供給電力を減少せしめ、この第1の抵
抗体での過加熱による溶断等を防止しようとする自己温
度飽和機能を作用させ得るものであった。また、このよ
うな構造では、グロープラグへの通電回路上に供給電力
を制御する温度制御手段等を設けることが不要となり、
予熱装置全体のコスト低減化を図れるものであった。
【0005】さらに、この種のシース型グロープラグに
おいて、シーズヒータ先端部での迅速な赤熱化をより一
層発揮させるために、燃焼室内に臨ませるシース先端側
を、後端部側よりも小径部として形成し、その内部に埋
設される抵抗体による発熱を、シース表面に迅速に伝熱
させ得るようにしたものも、たとえば特開平3−991
22号公報等によって提案しており、迅速な温度立ち上
がり特性を得て速熱型としての効果を発揮し得るもので
あった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな速熱型として効果的なシース型グロープラグにおい
て、シーズヒータの製造時に、加工上から若干の問題を
生じている。すなわち、このシーズヒータは、耐熱金属
製のシース素材内に、電極棒先端に接続される第1およ
び第2の抵抗体を挿入し、第1の抵抗体の先端を、シー
ス先端部に接続するとともに、このシース内部に耐熱絶
縁粉末を充填して埋設状態として組立てた後、このシー
ズヒータ組立体におけるシース素材を縮径することで、
その内部の高密度化を図り、熱伝導特性等を所要の状態
として発熱特性を向上させ、またその信頼性を確保した
状態とするためのスェージング加工を施すことによっ
て、製造されている。
【0007】このようなスェージング加工は、たとえば
特開昭54−117957号公報等からも明らかなよう
に、シーズヒータ組立体を構成するシース素材を、ダイ
ス内に形成される所定の径寸法による成形穴に、ダイス
に対し径方向での往復動による振動を与えた状態で、押
し込むことで行なわれるが、この場合に前述したように
シース先端側を後端部よりも小径部とするにあたって問
題を生じている。
【0008】すなわち、従来この種のシーズヒータ1を
製造するにあたっては、まず、図6の(a) に示すよう
に、ストレートな管状体によるシース素材2A内に抵抗
体3,4を差込み、その後端に電極棒5を接続した状態
で、シース素材2A内に耐熱絶縁粉末(図示せず)を充
填し、シーズヒータ組立体1Aを組立てる。そして、こ
のように組立てられたシーズヒータ組立体1Aにおける
シース素材2Aを、同図の(b) に示すように、シース2
の最終形状である先端側の小径部2a、テーパ部2b、
後端側の大径部2cとを有するようにスェージングする
ために、小径孔6a、テーパ孔6b、大径孔6cからな
る成形穴6を有する成形用ダイス7内に、ダイス7に対
しての径方向での往復動による振動を与えながら押し込
むことにより、所要の形状を有するシース2が得られる
ようにスェージングを行なうようになっている。
【0009】しかしながら、このような従来のスェージ
ング加工によってシース2を形成するにあたっては、シ
ーズヒータ組立体1Aのシース素材2Aを、その先端側
からダイス7の大径孔6c内に押し込み、全体を大径部
2cの径寸法までスェージングした後、その先端部をテ
ーパ孔6bから小径孔6a内に軸線方向に向って押し込
んで小径部2aを成形しており、特に図6の(c) から明
らかなように、大径孔6cでスェージングされてきたシ
ース素材2Aの先端部が突き当たって小径孔6aに大き
く絞り込んで案内するテーパ孔6b内壁部での偏摩耗が
著しく、結果としてこの一部の偏摩耗が原因で頻繁なダ
イス7の交換を必要とし、製造コストが高くなる等の問
題を避けられないものであった。
【0010】特に、テーパ孔6bの内壁部でシース素材
2Aの先端部が大きな力で押し付けられる部分の負担が
大きく、偏摩耗が著しいもので、従来のようなシース2
全体形状を一回で成形する総型ダイス7では、その全体
を頻繁に交換しなければならないものであり、このよう
な問題を解決し得る何らかの対策を講じることが望まれ
ている。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような要請に応える
ために本発明に係るシース型グロープラグの製造方法
は、耐熱金属製のシース素材内に抵抗体を耐熱絶縁粉末
により埋設するように組込んでなる半製品としてのシー
ズヒータ組立体を準備し、このシーズヒータ組立体にお
けるストレートな管状体または先端が小径な段付き管状
体によるシース素材に、大径部成形用ダイスによってス
ェージング加工を施す第1のスェージング工程と、この
第1のスェージング工程によって大径部が形成されたシ
ース素材の先端側に、小径部およびテーパ部成形用ダイ
スによってスェージング加工を施す第2のスェージング
工程とを有してなる構成としたものである。
【0012】
【作用】本発明によれば、抵抗体を耐熱絶縁粉末中に埋
設して組込んだシーズヒータ組立体を構成するシース素
材を、大径部成形用ダイスにより第1段目のスェージン
グ加工を行ない、次でそのシース素材先端部のみを、小
径部およびテーパ部成形用ダイスによって第2段目のス
ェージング加工を行なうことにより、先端側が小径なシ
ースのスェージングを行ない、所要の状態でのシーズヒ
ータの製造が行なえる。
【0013】
【実施例】図1ないし図4は本発明に係るシース型グロ
ープラグの製造方法の一実施例を示すものであり、これ
らの図において、前述した図6と同一または相当する部
分には同一番号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0014】まず、図3および図4により全体を符号1
0で示すシース型グロープラグの概略構成を簡単に説明
すると、図中符号2はステンレススチール等の耐熱金属
材料によるストレートな管状体等から形成されるシース
である。
【0015】このシース2の先端側内部空間には、たと
えば鉄クロムあるいはニッケルクロム合金等のように正
の抵抗温度係数の小さな導電材料で形成され発熱体とな
る第1の螺旋状抵抗体3(以下第1の抵抗体という)が
軸線方向に沿って配設され、その一端は前記シース2の
先端側に電気的に接続される。さらに、このシース2の
後端側内部空間には、この第1の抵抗体3と連続してシ
ース2後端側の電極棒5との間に、たとえば鉄系材料ま
たはニッケル等の正の抵抗温度係数の大きな導電材料で
形成された第2の螺旋状抵抗体4(以下第2の抵抗体と
いう)とが配設され、これら第1、第2の抵抗体3,4
は、シース2と電極棒5間で直列して接続されている。
【0016】上述した第2の抵抗体4は、それ自身が発
熱源として作用するばかりでなく、前記第1の抵抗体3
に対し通電開始直後において、その抵抗値が小さいこと
から大電力を供給し得るとともに、通電時間の経過と共
に抵抗値が増大して供給電力を減少させ、グロープラグ
自身の飽和温度を一定温度以下に抑え、過加熱を防止す
る温度制御手段としても作用する。これは、この第2の
抵抗体4の正の抵抗温度係数が大きく、その抵抗値が通
電による発熱と共に順次増大することから明らかであろ
う。
【0017】そして、このような第2の抵抗体4による
電流制御を適切なものとするために、第1の抵抗体3と
第2の抵抗体4とは、それぞれの螺旋部が所定の間隙G
APをおいて対向するようにして接続されている。すな
わち、これら両抵抗体3,4の螺旋部間に一定の間隙を
設け、この間隙内で両抵抗体3,4を小さい抵抗値とな
る接続部によって接続することで、従来問題とされてい
た第1の抵抗体3からの第2の抵抗体4に対する熱影響
に時間的間隔を保ち、これにより第2の抵抗体4による
電流制御を時間的に遅らせて第1の抵抗体3への大電力
の供給時間を延ばし、この第1の抵抗体3を急速に赤熱
させて温度立上り特性を大幅に向上させ得るものであ
る。
【0018】ここで、図中8はシース2内に充填されて
抵抗体3,4を埋設するマグネシア(MgO)等の耐熱
絶縁粉末、9は前記電極棒5が引き出されているシース
2の後端側開口部分に嵌め込まれこの部分をシールする
耐熱性のシール材である。
【0019】また、図中11はこのシース2を先端部に
おいて保持する筒状ハウジングで、このハウジング11
の後端部には絶縁ブッシュ12を介して電極棒5が同心
状に取付けられ、この電極棒5の先端がシース2内に挿
入され、後端がハウジング11の後端から外方に引き出
されている。
【0020】さて、本発明によれば、上述した構成によ
るシース型グロープラグにおいて、図1の(a),(b),(c),
(d) から明らかなように、耐熱金属製のストレートな管
状体によるシース素材2A内に抵抗体3,4を耐熱絶縁
粉末8により埋設するように組込んでなる半製品として
のシーズヒータ組立体1Aを準備し、このシーズヒータ
組立体1Aにおけるシース素材2Aに、大径部成形用ダ
イス20によってスェージング加工を施す第1のスェー
ジング工程と、この第1のスェージング工程によって大
径部2cが形成されたシース素材2Aの先端側に、小径
部およびテーパ部成形用ダイス22によってスェージン
グ加工を施す第2のスェージング工程とを有してなる構
成としたところに特徴を有している。
【0021】ここで、大径部成形用ダイス20は、図1
の(a),(b) から明らかなように、シース素材2Aを、大
径部2cを形成するための径寸法をもつ大径孔21aと
この大径孔21aにシース素材2Aを案内する緩やかな
テーパ付き孔21bとからなる成形用穴を有している。
【0022】また、小径部およびテーパ部成形用ダイス
22は、図1の(c),(d) から明らかなように、シース2
において先端側の小径部2aとこれに連続するテーパ部
2bを形成するための小径孔23aとテーパ孔23bと
を有している。ここで、本実施例では、このダイス22
には、小径孔23aの両端側にテーパ孔23b,23b
を設けており、一方が偏摩耗したときに反転して使用可
能に構成している。
【0023】このような構成によれば、抵抗体3,4を
耐熱絶縁粉末8中に埋設して組込んだシーズヒータ組立
体1Aを構成するシース素材2Aを、図1の(b) に示す
ように、大径部成形用ダイス20内のテーパ孔21bか
ら大径孔21a内にダイスに対し径方向での往復動によ
る振動を与えながら押し込み、順次軸線方向に移動させ
て通過させることにより、第1段目のスェージング加工
を行ない、シース素材2Aに大径部2cを形成する。な
お、この第1のスェージング加工を行なう際には、ダイ
ス20に対してのシース素材2Aの挿通方向としては、
上述したような先端側からに限らず、逆に後端側から行
なってもよいものである。
【0024】次で、そのシース素材2A先端部のみを、
図1の(d) から明らかなように、小径部およびテーパ部
成形用ダイス22によって第2段目のスェージング加工
を行なうことにより、先端側が小径なシース2のスェー
ジングを行なうことにより、小径部2aとテーパ部2b
とを形成する。
【0025】そして、このような構成では、先端側が小
径となるシース2の成形加工が、きわめて簡単にしかも
適切に行なえ、しかも従来先端側小径部2aを含めてシ
ース素材2A全体のスェージング加工を施すために問題
となっていた総型ダイスの一部の偏摩耗によるダイス全
体の交換を防ぎ、摩耗を生じ易い小径部およびテーパ部
成形用ダイス22のみの交換でよく、コスト的に安価な
ものとし得るという種々優れた効果を奏する。
【0026】ここで、シース素材2Aとして、図2の
(a) に示すように、外径Dのストレートな管状体を用い
た場合に、第1のスェージング加工を施すことで、図2
の(b)に示すように、全体がd1 の外径をもつ管状体2
Aとなり、その先端側に第2のスェージング加工を施す
ことで、図2の(c) で示すように、全体がd1 となる大
径部2cとテーパ部2bとd2 となる小径部2aとなる
シース2を形成し得るものである。なお、上述した寸法
関係は、D>d1 >d2 である。
【0027】また、上述した構成によれば、第1のスェ
ージング加工として大径部2cをシース素材2Aに対し
て一連に形成し得るため、大径部成形用ダイス20によ
るスェージングの向きを自由に選択し得るとともに、こ
のダイス20を、先端側が小径部とされるシース2のみ
に限らず、通常のストレートなシース形状を有するもの
と共用化することが可能で、同一のラインにて小径部2
a付きのシース2と通常のストレートなシースとを製造
することが可能となる等の利点がある。
【0028】図5は本発明に係る製造方法の別の実施例
を示すものであり、この実施例では、上述した実施例と
の相違点は、シース2を形成するためのシース素材2A
として、同図(a) に示すように、予め先端側が小径とな
るように形成されたもの(大径部分D1 と小径部分D2
とからなる)を用いていることである。そして、このよ
うなシース素材2Aに、大径部成形用ダイス20により
第1のスェージング加工を施し、d1 の大径部2cを有
するシース素材2Aとし、次でこれに小径部およびテー
パ部成形用ダイス22により第2のスェージング加工を
施し、d2 の小径部2aとこれに連続するテーパ部2b
を形成することで、所要の形状でシース2を形成できる
ことは勿論である。なお、これらの寸法関係は、D1 >
d1 >D2 >d2 もしくはD1 >D2 >d1 >d2 であ
る。
【0029】ここで、このような実施例によれば、シー
ス素材2Aとして予め先端側が小径な段付き管状体を用
いることにより、小径部2aと大径部2cとでの縮径率
(リダクション率)を略同等に設定でき、これにより上
述した実施例のようにシース2における小径部2a部分
での縮径率が、二段回にわたるスェージングにより大き
いことから、その内部での第1の抵抗体3でのコイルピ
ッチを成形前に密着させておいても、ピッチがかなり大
きくなってしまい、所望の昇温特性が得られないという
問題を解消するうえで効果を発揮し得る。
【0030】また、このような構成では、両ダイス2
0,22での縮径率を一定とすることができ、これによ
り両者の摩耗を略同等にし、交換頻度を軽減し、加工性
を向上させ得るという利点もある。
【0031】なお、本発明は上述した実施例構造に限定
されず、グロープラグ10各部の形状、構造等を、適宜
変形、変更することは自由であり、種々の変形例が考え
られることは言うまでもない。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るシース
型グロープラグの製造方法によれば、耐熱金属製のシー
ス素材内に抵抗体を耐熱絶縁粉末により埋設するように
組込んでなる半製品としてのシーズヒータ組立体を準備
し、このシーズヒータ組立体におけるストレートな管状
体または先端側が予め小径に形成されている段付き管状
体からなるシース素材に、大径部成形用ダイスによって
スェージング加工を施す第1のスェージング工程と、こ
の第1のスェージング工程によって大径部が形成された
シース素材の先端側に、小径部およびテーパ部成形用ダ
イスによってスェージング加工を施す第2のスェージン
グ工程とを有してなる構成としたので、先端側が小径と
なるシースの成形加工が、きわめて簡単にしかも適切に
行なえ、しかも従来先端側小径部を含めてシース素材全
体のスェージング加工を施すために問題となっていた総
型ダイスの一部の偏摩耗によるダイス全体の交換を防
ぎ、摩耗を生じ易い小径部およびテーパ部成形用ダイス
のみの交換でよく、コスト的に安価なものとし得るとい
う種々優れた効果を奏する。
【0033】また、本発明によれば、第1のスェージン
グ加工として大径部をシース素材に対して一連に形成し
得るため、大径部成形用ダイスによるスェージングの向
きを自由に選択し得るとともに、このダイスを、先端側
が小径部とされるシースのみに限らず、通常のストレー
トなシース形状を有するものと共用化することが可能
で、同一のラインにて小径部付きのシースと通常のスト
レートなシースとを製造することが可能となる等の利点
を奏する。
【0034】さらに、本発明において、シース素材とし
て予め先端側が小径な段付き管状体を用いることによ
り、小径部と大径部とでの縮径率を略同等に設定でき、
これにより両方のダイスの摩耗度合いを略等しくし、交
換頻度を軽減して加工性を向上させ得るとともに、内部
での抵抗体を所要の状態にて内設し、適切な昇温特性を
得られる等の利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシース型グロープラグの製造方法
の一実施例を示すものであり、(a),(b),(c),(d) に各製
造工程を示した概略図である。
【図2】本発明を特徴づけるシースのシース素材からの
スェージング加工状態を、(a),(b),(c) で説明するため
の概略図である。
【図3】本発明を適用して好適なシース型グロープラグ
におけるシーズヒータ部分の概略断面図である。
【図4】本発明を適用して好適なシース型グロープラグ
の全体構成を説明するための概略断面図である。
【図5】本発明の別の実施例を(a),(b),(c) で説明する
ための概略図である。
【図6】従来のグロープラグにおけるシーズヒータの製
造過程を(a),(b),(c) で説明するための概略図である。
【符号の説明】
1 シーズヒータ 1A シーズヒータ組立体 2 シース 2A シース素材 2a 小径部 2b テーパ部 2c 大径部 3 第1の抵抗体 4 第2の抵抗体 5 電極棒 8 耐熱絶縁粉末 11 ハウジング 20 大径部成形用ダイス 21a 大径孔 21b 案内用孔 22 小径部およびテーパ部成形用ダイス 23a 小径孔 23b テーパ孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端側が小径部として形成される耐熱金
    属製シースとその内部に耐熱絶縁粉末により埋設される
    抵抗体とからなるシーズヒータを備えてなるシース型グ
    ロープラグにおいて、耐熱金属製のシース素材内に抵抗
    体を耐熱絶縁粉末により埋設するように組込んでなる半
    製品としてのシーズヒータ組立体を準備し、このシーズ
    ヒータ組立体におけるシース素材に、大径部成形用ダイ
    スによってスェージング加工を施す第1のスェージング
    工程と、この第1のスェージング工程によって大径部が
    形成されたシース素材の先端側に、小径部およびテーパ
    部成形用ダイスによってスェージング加工を施す第2の
    スェージング工程とを有していることを特徴とするシー
    ス型グロープラグの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシース型グロープラグの
    製造方法において、第1、第2のスェージング加工が施
    される耐熱金属製のシース素材として、先端側が予め小
    径に形成されている段付き管状体を用いたことを特徴と
    するシース型グロープラグの製造方法。
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