JPH0526381Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0526381Y2 JPH0526381Y2 JP1987091673U JP9167387U JPH0526381Y2 JP H0526381 Y2 JPH0526381 Y2 JP H0526381Y2 JP 1987091673 U JP1987091673 U JP 1987091673U JP 9167387 U JP9167387 U JP 9167387U JP H0526381 Y2 JPH0526381 Y2 JP H0526381Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid gasket
- oil passage
- ring
- groove
- joint surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 239000007788 liquid Substances 0.000 claims description 65
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 2
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 6
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000013011 mating Effects 0.000 description 2
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 1
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 1
- 239000013585 weight reducing agent Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Gasket Seals (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野
この考案は、カバー部材とエンジン本体との接
合面を貫通してオイル通路が形成されている場合
におけるシール構造の改良に関する。
合面を貫通してオイル通路が形成されている場合
におけるシール構造の改良に関する。
従来の技術
例えば、内燃機関のシリンダブロツク前端部に
装着されたオイルポンプケーシングにあつては、
合成樹脂からなる液体ガスケツトによつてシリン
ダブロツクとの間の接合面をシールする場合が多
いが、このオイルポンプハウジング及びシリンダ
ブロツク前端部には、両者の接合面を貫通してオ
イル通路を設ける必要があるので、そのオイル通
路周囲をシールするために、一般にOリングを付
加するようにしている(例えば実開昭60−175851
号公報)。すなわち、オイルポンプハウジングと
シリンダブロツクとの接合面に、オイル通路を環
状に囲むOリング嵌合溝を形成するとともに、こ
のOリング嵌合溝の外周側に液体ガスケツト充填
溝を形成し、上記Oリング嵌合溝に装着されるO
リングによつて、接合面におけるオイル通路周囲
をシールする一方、上記液体ガスケツト充填溝に
沿つて塗布,充填される液体ガスケツトによつ
て、オイルポンプハウジング内部と外部との間を
シールする構造となつている。
装着されたオイルポンプケーシングにあつては、
合成樹脂からなる液体ガスケツトによつてシリン
ダブロツクとの間の接合面をシールする場合が多
いが、このオイルポンプハウジング及びシリンダ
ブロツク前端部には、両者の接合面を貫通してオ
イル通路を設ける必要があるので、そのオイル通
路周囲をシールするために、一般にOリングを付
加するようにしている(例えば実開昭60−175851
号公報)。すなわち、オイルポンプハウジングと
シリンダブロツクとの接合面に、オイル通路を環
状に囲むOリング嵌合溝を形成するとともに、こ
のOリング嵌合溝の外周側に液体ガスケツト充填
溝を形成し、上記Oリング嵌合溝に装着されるO
リングによつて、接合面におけるオイル通路周囲
をシールする一方、上記液体ガスケツト充填溝に
沿つて塗布,充填される液体ガスケツトによつ
て、オイルポンプハウジング内部と外部との間を
シールする構造となつている。
また、このように液体ガスケツトを用いた場合
に、余分な液体ガスケツトがオイル通路の内周側
にはみ出して該オイル通路の通路抵抗を増大させ
たり、そのはみ出し部分が硬化した後に切れてオ
イル通路をつまらせたりする虞れがあるので、上
記公報の第8図あるいは第9図に示されているよ
うに、Oリング嵌合溝と液体ガスケツト充填溝と
の間に予め液体ガスケツト逃げ溝を形成してお
き、余分な液体ガスケツトをここで吸収して、オ
イル通路内周側への侵入を阻止するようにしたも
のもある。
に、余分な液体ガスケツトがオイル通路の内周側
にはみ出して該オイル通路の通路抵抗を増大させ
たり、そのはみ出し部分が硬化した後に切れてオ
イル通路をつまらせたりする虞れがあるので、上
記公報の第8図あるいは第9図に示されているよ
うに、Oリング嵌合溝と液体ガスケツト充填溝と
の間に予め液体ガスケツト逃げ溝を形成してお
き、余分な液体ガスケツトをここで吸収して、オ
イル通路内周側への侵入を阻止するようにしたも
のもある。
考案が解決しようとする問題点
しかしながら、上記従来のシール構造において
は、弾性部材であるOリングと粘度の高い液体ガ
スケツトとが近接して設けられているので、2部
材、例えばオイルポンプハウジングとシリンダブ
ロツクとを接合させてボルトにて結合しようとし
た際に、オイル通路周辺部で生じるOリング,液
体ガスケツトによる反発力が非常に大きなものと
なり、両部材の接合面の密着性が悪くなる。従つ
て、シール性能が低下し、例えばオイル通路から
オイルの漏洩を生じたりする虞れがあつた。
は、弾性部材であるOリングと粘度の高い液体ガ
スケツトとが近接して設けられているので、2部
材、例えばオイルポンプハウジングとシリンダブ
ロツクとを接合させてボルトにて結合しようとし
た際に、オイル通路周辺部で生じるOリング,液
体ガスケツトによる反発力が非常に大きなものと
なり、両部材の接合面の密着性が悪くなる。従つ
て、シール性能が低下し、例えばオイル通路から
オイルの漏洩を生じたりする虞れがあつた。
また上記従来のように液体ガスケツト逃げ溝を
オイル通路周囲に設けるようにすると、オイル通
路近傍のフランジ面をそれだけ大きく確保しなけ
ればならず、オイルポンプハウジング等のカバー
部材周縁にオイル通路を配置した場合に、該カバ
ー部材が厚肉となり、重量増加を来すという欠点
がある。しかも、このようにオイル通路周囲のフ
ランジ面積が増大する結果、所定の軸力でボルト
を締め付けてやつても、Oリングや液体ガスケツ
トを挾圧する面圧がそれだけ低くなり、一層シー
ル性能が低下しやすい。
オイル通路周囲に設けるようにすると、オイル通
路近傍のフランジ面をそれだけ大きく確保しなけ
ればならず、オイルポンプハウジング等のカバー
部材周縁にオイル通路を配置した場合に、該カバ
ー部材が厚肉となり、重量増加を来すという欠点
がある。しかも、このようにオイル通路周囲のフ
ランジ面積が増大する結果、所定の軸力でボルト
を締め付けてやつても、Oリングや液体ガスケツ
トを挾圧する面圧がそれだけ低くなり、一層シー
ル性能が低下しやすい。
問題点を解決するための手段
この考案は、上記従来の問題点を解決するため
になされたもので、周縁のフランジ部にオイル通
路が開口したカバー部材と、対応するオイル通路
を備えたエンジン本体とを複数本の締結ボルトに
より締結し、かつ両者間に挟持したOリングによ
り上記オイル通路接続部をシールするとともに、
上記フランジ部とエンジン本体との接合面を液体
ガスケツトによりシールするようにしたシール構
造において、上記オイル通路が開口する部分のフ
ランジ部に、オイル通路を中心として略円形に局
部的に大きくしてなる拡幅部を設けるとともに、
この拡幅部のフランジ部長手方向に沿つた両側に
それぞれ締結ボルト用孔を配置し、かつこの拡幅
部とエンジン本体との接合面に、上記オイル通路
を環状に囲み、かつOリングが収容されるOリン
グ嵌合溝と、このOリング嵌合溝の外周側に位置
し、予め液体ガスケツトが塗布,充填される円弧
形の液体ガスケツト充填溝と、この液体ガスケツ
ト充填溝と上記Oリング嵌合溝との間に位置する
円弧形の液体ガスケツト逃げ溝と、をそれぞれ略
同心状に形成したことを特徴としている。
になされたもので、周縁のフランジ部にオイル通
路が開口したカバー部材と、対応するオイル通路
を備えたエンジン本体とを複数本の締結ボルトに
より締結し、かつ両者間に挟持したOリングによ
り上記オイル通路接続部をシールするとともに、
上記フランジ部とエンジン本体との接合面を液体
ガスケツトによりシールするようにしたシール構
造において、上記オイル通路が開口する部分のフ
ランジ部に、オイル通路を中心として略円形に局
部的に大きくしてなる拡幅部を設けるとともに、
この拡幅部のフランジ部長手方向に沿つた両側に
それぞれ締結ボルト用孔を配置し、かつこの拡幅
部とエンジン本体との接合面に、上記オイル通路
を環状に囲み、かつOリングが収容されるOリン
グ嵌合溝と、このOリング嵌合溝の外周側に位置
し、予め液体ガスケツトが塗布,充填される円弧
形の液体ガスケツト充填溝と、この液体ガスケツ
ト充填溝と上記Oリング嵌合溝との間に位置する
円弧形の液体ガスケツト逃げ溝と、をそれぞれ略
同心状に形成したことを特徴としている。
作 用
上記構成においては、オイル通路を挾んで拡幅
部の両側に配設した締結ボルトによつて、該拡幅
部付近で十分な締結力が確保され、Oリング及び
液体ガスケツトを介して接合面が確実に密着状態
となる。つまり、Oリングが直径方向の2点で押
さえ付けられ、ボルト本数を過度に増やすことな
く良好なシールが行える。
部の両側に配設した締結ボルトによつて、該拡幅
部付近で十分な締結力が確保され、Oリング及び
液体ガスケツトを介して接合面が確実に密着状態
となる。つまり、Oリングが直径方向の2点で押
さえ付けられ、ボルト本数を過度に増やすことな
く良好なシールが行える。
また各溝を略同心状に配置したことにより液体
ガスケツト充填溝と液体ガスケツト逃げ溝との間
隔、および液体ガスケツト逃げ溝とOリング嵌合
溝との間隔が各部で均一となり、部分的に液体ガ
スケツトが溢れるようなことがないため、3者の
間隔を最小限に設定可能となる。
ガスケツト充填溝と液体ガスケツト逃げ溝との間
隔、および液体ガスケツト逃げ溝とOリング嵌合
溝との間隔が各部で均一となり、部分的に液体ガ
スケツトが溢れるようなことがないため、3者の
間隔を最小限に設定可能となる。
実施例
第1図及び第2図は、この考案を、前述した内
燃機関のオイルポンプハウジング1とシリンダブ
ロツク2との間のシール構造に適用した一実施例
を示している。
燃機関のオイルポンプハウジング1とシリンダブ
ロツク2との間のシール構造に適用した一実施例
を示している。
上記オイルポンプハウジング1及びシリンダブ
ロツク2には、第2図に示すように、それぞれの
接合面3,4を貫通して連通状態となるオイル通
路5が形成されている。なお、オイルポンプハウ
ジング1側の接合面3は、第1図に示すように、
オイルポンプハウジング1周縁のフランジ部に略
一定の幅で形成されており、このフランジ部にオ
イル通路5が開口している。また、このフランジ
部は、上記オイル通路5部分では、オイル通路5
を中心とした略円形に比較的大きく確保されてい
る。つまり、局部的に大きくなつた拡幅部21
が、各オイル通路5に対し設けられている。
ロツク2には、第2図に示すように、それぞれの
接合面3,4を貫通して連通状態となるオイル通
路5が形成されている。なお、オイルポンプハウ
ジング1側の接合面3は、第1図に示すように、
オイルポンプハウジング1周縁のフランジ部に略
一定の幅で形成されており、このフランジ部にオ
イル通路5が開口している。また、このフランジ
部は、上記オイル通路5部分では、オイル通路5
を中心とした略円形に比較的大きく確保されてい
る。つまり、局部的に大きくなつた拡幅部21
が、各オイル通路5に対し設けられている。
そして、両者の接合面、詳しくはオイルポンプ
ハウジング1側の接合面3に、Oリング6を収納
するOリング嵌合溝7が、上記オイル通路5を環
状に囲むように形成されており、かつこのOリン
グ嵌合溝7の外周側に、円弧状をなす液体ガスケ
ツト充填溝8が形成されている。図示例では、こ
の液体ガスケツト充填溝8は、隣接して形成され
た2つのオイル通路5について互いに連続した形
状となつている。なお、第1図において9は、オ
イル通路5が設けられていない他の一般部に形成
された液体ガスケツト充填溝を示している。
ハウジング1側の接合面3に、Oリング6を収納
するOリング嵌合溝7が、上記オイル通路5を環
状に囲むように形成されており、かつこのOリン
グ嵌合溝7の外周側に、円弧状をなす液体ガスケ
ツト充填溝8が形成されている。図示例では、こ
の液体ガスケツト充填溝8は、隣接して形成され
た2つのオイル通路5について互いに連続した形
状となつている。なお、第1図において9は、オ
イル通路5が設けられていない他の一般部に形成
された液体ガスケツト充填溝を示している。
また、上記Oリング嵌合溝7と液体ガスケツト
充填溝8との間には、上記液体ガスケツト充填溝
8の形成範囲に対応した範囲で、同じく円弧状を
なす液体ガスケツト逃げ溝10が形成されてい
る。上記液体ガスケツト充填溝8は、後述するよ
うに、未硬化状態の液体ガスケツト11が塗布,
充填される部分であり、また上記液体ガスケツト
逃げ溝10は上記液体ガスケツト充填溝8からは
み出た余分な液体ガスケツト11を吸収するため
のものである。
充填溝8との間には、上記液体ガスケツト充填溝
8の形成範囲に対応した範囲で、同じく円弧状を
なす液体ガスケツト逃げ溝10が形成されてい
る。上記液体ガスケツト充填溝8は、後述するよ
うに、未硬化状態の液体ガスケツト11が塗布,
充填される部分であり、また上記液体ガスケツト
逃げ溝10は上記液体ガスケツト充填溝8からは
み出た余分な液体ガスケツト11を吸収するため
のものである。
ここで、上記Oリング嵌合溝7と液体ガスケツ
ト充填溝8と液体ガスケツト逃げ溝10との3者
は、オイル通路5を中心として略同心状に配置さ
れている。また、これらが位置する拡幅部21
は、これら3者を形成するに足りる必要最小限の
大きさに形成されている。
ト充填溝8と液体ガスケツト逃げ溝10との3者
は、オイル通路5を中心として略同心状に配置さ
れている。また、これらが位置する拡幅部21
は、これら3者を形成するに足りる必要最小限の
大きさに形成されている。
そして、上記オイルオンプハウジング1周縁に
は、第1図に示すように、上記オイル通路5を挾
むような形で、接合面3を貫通する方向に沿つた
締結ボルト用孔12が貫通形成されている。つま
り、拡幅部21のフランジ部長手方向に沿つた両
側に、締結ボルト用孔12が配置されている。こ
の締結ボルト用孔12には、図示せぬ締結ボルト
が挿通され、これが上記シリンダブロツク2に螺
合することによつて、オイルポンプハウジング1
がシリンダブロツク2に締結されるようになつて
いる。なお、図示例では、2つのオイル通路5が
隣接して設けられているので、中央の締結ボルト
が両オイル通路5に兼用される形となつている。
は、第1図に示すように、上記オイル通路5を挾
むような形で、接合面3を貫通する方向に沿つた
締結ボルト用孔12が貫通形成されている。つま
り、拡幅部21のフランジ部長手方向に沿つた両
側に、締結ボルト用孔12が配置されている。こ
の締結ボルト用孔12には、図示せぬ締結ボルト
が挿通され、これが上記シリンダブロツク2に螺
合することによつて、オイルポンプハウジング1
がシリンダブロツク2に締結されるようになつて
いる。なお、図示例では、2つのオイル通路5が
隣接して設けられているので、中央の締結ボルト
が両オイル通路5に兼用される形となつている。
第3図は、上記オイルポンプハウジング1とシ
リンダブロツク2とを、上記締結ボルト用孔12
に挿通された締結ボルトによつてある程度締め付
けた状態を示している。すなわち、未硬化状態の
液体ガスケツト11を想像線で示すように液体ガ
スケツト充填溝8上に予め塗布,充填し、かつO
リング6をOリング嵌合溝7に嵌合させた状態
で、締結ボルトを締め付けていくと、Oリング6
が圧縮される前に液体ガスケツト11が押し潰さ
れ、余分な液体ガスケツト11が両側に広がつて
いくが、オイル通路5側に流れた液体ガスケツト
11は、液体ガスケツト逃げ溝10内の空間に吸
収されるので、Oリング6やオイル通路5の内周
側にはみ出すことがない。そして、更に締結ボル
トを締め付けていくと、第2図に示すように、O
リング6が接合面4との間で挾圧された状態とな
る。
リンダブロツク2とを、上記締結ボルト用孔12
に挿通された締結ボルトによつてある程度締め付
けた状態を示している。すなわち、未硬化状態の
液体ガスケツト11を想像線で示すように液体ガ
スケツト充填溝8上に予め塗布,充填し、かつO
リング6をOリング嵌合溝7に嵌合させた状態
で、締結ボルトを締め付けていくと、Oリング6
が圧縮される前に液体ガスケツト11が押し潰さ
れ、余分な液体ガスケツト11が両側に広がつて
いくが、オイル通路5側に流れた液体ガスケツト
11は、液体ガスケツト逃げ溝10内の空間に吸
収されるので、Oリング6やオイル通路5の内周
側にはみ出すことがない。そして、更に締結ボル
トを締め付けていくと、第2図に示すように、O
リング6が接合面4との間で挾圧された状態とな
る。
ここで、上記シール構造では、オイル通路5を
挾んで両側に、かつオイル通路5と近接した位置
に、締結ボルトが配設されるので、Oリング6及
び液体ガスケツト11による反発力が強く作用す
るにも拘わらず、十分に大きな締結力を確保で
き、両者の接合面3,4がOリング6及び液体ガ
スケツト11を介して良好に密接した状態とな
る。従つて、液体ガスケツト11によつてオイル
ポンプハウジング1内部と外部との間がシールさ
れるとともに、Oリング6によつてオイル通路5
周囲が確実にシールされ、オイルの漏洩を生じる
ことがない。
挾んで両側に、かつオイル通路5と近接した位置
に、締結ボルトが配設されるので、Oリング6及
び液体ガスケツト11による反発力が強く作用す
るにも拘わらず、十分に大きな締結力を確保で
き、両者の接合面3,4がOリング6及び液体ガ
スケツト11を介して良好に密接した状態とな
る。従つて、液体ガスケツト11によつてオイル
ポンプハウジング1内部と外部との間がシールさ
れるとともに、Oリング6によつてオイル通路5
周囲が確実にシールされ、オイルの漏洩を生じる
ことがない。
つまり、拡幅部21をその両側に配した締結ボ
ルトによつて確実に締結でき、オイル通路5に高
い油圧が作用しても両者の接合面3,4が浮き上
がるようなことがない。しかも、Oリング6を直
径方向の2点で押さえ付けることになり、最も効
率良く最小本数のボルトでもつて良好なシール性
能を確保できる。
ルトによつて確実に締結でき、オイル通路5に高
い油圧が作用しても両者の接合面3,4が浮き上
がるようなことがない。しかも、Oリング6を直
径方向の2点で押さえ付けることになり、最も効
率良く最小本数のボルトでもつて良好なシール性
能を確保できる。
またOリング嵌合溝7と液体ガスケツト充填溝
8と液体ガスケツト逃げ溝10との3者が、オイ
ル通路5を中心として略同心状に配置されている
ため、それぞれの間隔が各部で均一となり、部分
的に液体ガスケツト11が溢れてしまうようなこ
とがない。そのため、3者の間隔を最小限に設定
でき、拡幅部21の大きさを必要最小限に小さく
できる。従つて、オイルポンプハウジング1の重
量軽減の点で有利になる。しかも、拡幅部21の
フランジ面積が必要最小限となることから、一定
のボルト軸力を与えた場合に、オイル通路5周辺
でOリング6や液体ガスケツト11を一層大きな
面圧で挾圧できることになり、油圧に対するシー
ル性能が大幅に向上する。
8と液体ガスケツト逃げ溝10との3者が、オイ
ル通路5を中心として略同心状に配置されている
ため、それぞれの間隔が各部で均一となり、部分
的に液体ガスケツト11が溢れてしまうようなこ
とがない。そのため、3者の間隔を最小限に設定
でき、拡幅部21の大きさを必要最小限に小さく
できる。従つて、オイルポンプハウジング1の重
量軽減の点で有利になる。しかも、拡幅部21の
フランジ面積が必要最小限となることから、一定
のボルト軸力を与えた場合に、オイル通路5周辺
でOリング6や液体ガスケツト11を一層大きな
面圧で挾圧できることになり、油圧に対するシー
ル性能が大幅に向上する。
なお、上記実施例では、Oリング嵌合溝7,液
体ガスケツト充填溝8及び液体ガスケツト逃げ溝
10の三者が全てオイルポンプハウジング1側の
接合面3にのみ形成されているが、これらを接合
面3,4の双方に形成するようにしても良く、あ
るいは、その三者の一部を一方の接合面に、残り
を他方の接合面に形成するなどしても良い。
体ガスケツト充填溝8及び液体ガスケツト逃げ溝
10の三者が全てオイルポンプハウジング1側の
接合面3にのみ形成されているが、これらを接合
面3,4の双方に形成するようにしても良く、あ
るいは、その三者の一部を一方の接合面に、残り
を他方の接合面に形成するなどしても良い。
考案の効果
以上の説明で明らかなように、この考案に係る
シール構造によれば、オイル通路が開口するフラ
ンジ部の拡幅部をその両側に配した締結ボルトに
よつて確実に締結でき、オイル通路に高い油圧が
作用しても両者の接合面が浮き上がるようなこと
がない。特に、Oリングを直径方向の2点で押さ
え付けることになり、最も効率良く最小本数のボ
ルトでもつて良好なシール性能を確保できる。
シール構造によれば、オイル通路が開口するフラ
ンジ部の拡幅部をその両側に配した締結ボルトに
よつて確実に締結でき、オイル通路に高い油圧が
作用しても両者の接合面が浮き上がるようなこと
がない。特に、Oリングを直径方向の2点で押さ
え付けることになり、最も効率良く最小本数のボ
ルトでもつて良好なシール性能を確保できる。
またOリング嵌合溝と液体ガスケツト充填溝と
液体ガスケツト逃げ溝との3者が、オイル通路を
中心として略同心状に配置されているため、それ
ぞれの間隔が各部で均一となり、部分的に液体ガ
スケツトが溢れてしまうようなことがない。その
ため、3者の間隔を最小限に設定でき、拡幅部の
大きさを必要最小限に小さくできる。従つて、カ
バー部材の重量軽減の点で有利になる。しかも、
拡幅部のフランジ面積が必要最小限となることか
ら、一定のボルト軸力を与えた場合に、オイル通
路周辺でOリングや液体ガスケツトを一層大きな
面圧で挾圧できることになり、油圧に対するシー
ル性能が大幅に向上する。
液体ガスケツト逃げ溝との3者が、オイル通路を
中心として略同心状に配置されているため、それ
ぞれの間隔が各部で均一となり、部分的に液体ガ
スケツトが溢れてしまうようなことがない。その
ため、3者の間隔を最小限に設定でき、拡幅部の
大きさを必要最小限に小さくできる。従つて、カ
バー部材の重量軽減の点で有利になる。しかも、
拡幅部のフランジ面積が必要最小限となることか
ら、一定のボルト軸力を与えた場合に、オイル通
路周辺でOリングや液体ガスケツトを一層大きな
面圧で挾圧できることになり、油圧に対するシー
ル性能が大幅に向上する。
第1図はこの考案の一実施例を示すオイルポン
プハウジング要部の平面図、第2図はオイルポン
プハウジングをシリンダブロツクに締結した状態
で示す要部の断面図、第3図は締結ボルトをある
程度締め付けた状態を示す要部の断面図である。 1……オイルポンプハウジング、2……シリン
ダブロツク、3,4……接合面、5……オイル通
路、6……Oリング、7……Oリング嵌合溝、8
……液体ガスケツト充填溝、10……液体ガスケ
ツト逃げ溝、11……液体ガスケツト、12……
締結ボルト用孔、21……拡幅部。
プハウジング要部の平面図、第2図はオイルポン
プハウジングをシリンダブロツクに締結した状態
で示す要部の断面図、第3図は締結ボルトをある
程度締め付けた状態を示す要部の断面図である。 1……オイルポンプハウジング、2……シリン
ダブロツク、3,4……接合面、5……オイル通
路、6……Oリング、7……Oリング嵌合溝、8
……液体ガスケツト充填溝、10……液体ガスケ
ツト逃げ溝、11……液体ガスケツト、12……
締結ボルト用孔、21……拡幅部。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 周縁のフランジ部にオイル通路が開口したカバ
ー部材と、対応するオイル通路を備えたエンジン
本体とを複数本の締結ボルトにより締結し、かつ
両者間に挟持したOリングにより上記オイル通路
接続部をシールするとともに、上記フランジ部と
エンジン本体との接合面を液体ガスケツトにより
シールするようにしたシール構造において、 上記オイル通路が開口する部分のフランジ部
に、オイル通路を中心として略円形に局部的に大
きくしてなる拡幅部を設けるとともに、 この拡幅部のフランジ部長手方向に沿つた両側
にそれぞれ締結ボルト用孔を配置し、 かつこの拡幅部とエンジン本体との接合面に、 上記オイル通路を環状に囲み、かつOリングが
収容されるOリング嵌合溝と、 このOリング嵌合溝の外周側に位置し、予め液
体ガスケツトが塗布,充填される円弧形の液体ガ
スケツト充填溝と、 この液体ガスケツト充填溝と上記Oリング嵌合
溝との間に位置する円弧形の液体ガスケツト逃げ
溝と をそれぞれ略同心状に形成したことを特徴とする
シール構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987091673U JPH0526381Y2 (ja) | 1987-06-15 | 1987-06-15 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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ID=30952673
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JP (1) | JPH0526381Y2 (ja) |
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1987
- 1987-06-15 JP JP1987091673U patent/JPH0526381Y2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2019044023A1 (ja) * | 2017-08-30 | 2019-03-07 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | シール構造 |
JP2019046842A (ja) * | 2017-08-30 | 2019-03-22 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | シール構造 |
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JPS63198866U (ja) | 1988-12-21 |
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