JPH05263704A - 内燃機関の異常気筒検出装置 - Google Patents

内燃機関の異常気筒検出装置

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JPH05263704A
JPH05263704A JP9171392A JP9171392A JPH05263704A JP H05263704 A JPH05263704 A JP H05263704A JP 9171392 A JP9171392 A JP 9171392A JP 9171392 A JP9171392 A JP 9171392A JP H05263704 A JPH05263704 A JP H05263704A
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JP
Japan
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cylinders
fuel injection
cylinder
fuel
abnormal cylinder
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9171392A
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English (en)
Inventor
Mitsuru Kasatsugu
充 笠次
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転数変動の大きさや回転数検出誤差などの
バラツキに左右されず、誤診断することなく、正確に異
常気筒を検出可能とする。 【構成】 診断器20がエンジンコントロールユニット
に指令を送って2気筒ずつ順次に燃料供給を停止させ
る。エンジンコントロールユニットを介してセンサ群か
らの情報により燃料停止前後の機関回転数変化を検出
し、その変化の判定値に対する大小から異常気筒を検出
する。2気筒ずつ燃料停止させるから変化巾が大きく、
バラツキなどに左右されない適正な判定値が設定され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数気筒を有する内燃
機関の異常気筒、とくに失火気筒を検出する異常気筒検
出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種検出装置としては、例えば
実開昭57−148061号により提案されたようなも
のがある。これは、各気筒毎に設けられた燃料噴射手段
としてのインジェクターを1気筒ずつ順番に停止させ、
停止の前後における内燃機関の回転数変化を見る。図8
に8気筒機関におけるその変化を示す。全気筒が正常の
ときには、同図の(a)のように、1気筒ずつ燃料停止
したときの回転数変化が△N1rpm以上であり、回転
数変化が判定値△N1rpm以下のときには、その気筒
が失火していると判定するものである。1気筒が失火状
態のときは(b)のように変化し、この場合No.6気
筒が異常であることがわかる。ここで、判定値を△N1
rpmとするのではなく、△N2rpmを所定値として
(全気筒の回転数変化の平均値−△N2rpm)を判定
値として用いる場合もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の装置では、8気筒など気筒数の多い内燃機関で
は、全気筒正常時に1気筒ずつ失火させた場合の回転数
変化が50rpmで、1気筒が異常状態のときの回転数
変化でも75rpm程度である。判定値△N1rpmと
しては低い方の50rpmを選択することになるが、回
転数変動が大きい時や、回転数検出誤差などのバラツキ
を含めると、△N1rpmや△N2rpmの設定は実際
上非常に困難であるという問題があった。
【0004】したがってこの発明は、このような従来の
問題点に鑑み、判定値の設定巾に余裕があり、誤診断す
ることなく、正確に異常気筒を検出可能な内燃機関の異
常気筒検出装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、図1
に示されるように、複数気筒のそれぞれに燃料噴射手段
1が設けられ、運転状態検出手段2により回転数を含む
運転状態が検出され、この検出信号に基づいて燃料噴射
制御手段3により前記燃料噴射手段1が制御される内燃
機関の異常気筒検出装置であって、2気筒ずつ順次に前
記燃料噴射制御手段3による制御を停止し、燃料供給を
停止させる燃料噴射制御変更命令手段4と、該燃料噴射
制御変更命令手段の作動の際に前記運転状態検出手段2
が出力する回転数の変化を検出する回転数変化検出手段
5と、該回転数変化検出手段の出力信号に基づいて、異
常気筒を判別する異常気筒判別手段6とを有するものと
した。
【0006】
【作用】燃料噴射制御変更命令手段4によって2気筒ず
つの気筒グループが燃料停止されると、これにより機関
回転数が変化する。正常な気筒だけのグループと失火気
筒を含むグループとでは回転数変化が異なるから、この
相違に基づいて異常気筒が検出される。2気筒ずつ燃料
停止させるから、停止前後の回転数変化が大きく、広い
設定巾の中で適正な判定値を設定することができる。
【0007】
【実施例】図2は本発明の第1の実施例を示すブロック
図である。内燃機関10の機関制御システム11におい
て、エンジンコントロールユニット12には、図3に示
されるスロットルセンサ13a、クランク角センサ13
b、O2 センサ13c、エアフロメータ13d、ノック
センサ13e等のセンサ群13からの情報信号が入力さ
れ、その信号に基づき所定の演算処理を行なって、各気
筒毎に設けられたインジェクター14a、および機関回
転数のフィードバック制御のため補助空気量を調整する
AACバルブ14bを含むアクチュエータ群14に制御
信号を出力する。ここで内燃機関10はV型8気筒のも
のとし、上記エンジンコントロールユニット12による
内燃機関制御は従来のものと同様である。気筒番号を機
関フロント側からNo.1,No.2、…No.8と数
えると、点火順序はNo.1,No.8,No.7,N
o.3,No.6,No.5,No.4,No.2とな
っている。
【0008】エンジンコントロールユニット12に通信
線26で接続される診断器20は、I/Oインタフェー
ス、ROM、RAM、CPUを備え、異常気筒検出のた
めの制御、演算、判断を行い、表示手段24を作動させ
て、サービスマンなどオペレータに向けた作業の指示や
判断結果を表示する。オペレータは診断器20の操作お
よび表示手段24に指示された入力作業を、入力手段2
2を通じて行なう。入力手段22にはキーボードやタッ
チスクリーンなどが用いられる。もちろん、表示手段2
4と兼用に使用することもできる。
【0009】診断器20は、エンジンコントロールユニ
ット12を介して、任意のセンサからのセンサ値、とく
に機関回転数を得ることができるとともに、診断器20
からは擬似センサ信号、とくにアイドリング状態を現出
させる信号を出力する。そして、エンジンコントロール
ユニット12は診断器20からの命令に優先的に従うよ
うに構成されている。
【0010】この実施例における動作は、図4、図5の
フローに従って行なわれる。診断はアイドリング状態で
実施され、まずステップ101において診断器20から
エンジンコントロールユニット12へ指令を送り、AA
Cバルブによる補助空気補正量を一定に固定させる制御
信号を出力させて、回転数フィードバック制御を停止さ
せるとともに、ステップ102でこのときの機関回転数
N1を記憶する。機関回転数N1は、クランク角センサ
のセンサ値を基にエンジンコントロールユニットで算出
した回転数の、5秒間の平均値を用いる。
【0011】つぎに、ステップ103で(No.1およ
びNo.8気筒)への燃料噴射を停止させるるととも
に、ステップ104でこのときの回転数N2を記憶す
る。このN2には、ステップ103による燃料噴射停止
の1秒後から5秒間の平均値が用いられる。ステップ1
05において(N1−N2)を算出し、これを△N18と
する。この後ステップ106で、(No.1およびN
o.8気筒)の燃料噴射を元に戻し正常に作動させる。
そしてステップ107で、ステップ102におけると同
様に、回転数N1を記憶する。
【0012】つぎにステップ108で、今度は1気筒ず
らして(No.8およびNo.7気筒)の燃料噴射を停
止させる。以下、ステップ102〜ステップ106と同
様に、(No.8およびNo.7)、(No.7および
No.3)、(No.3およびNo.6)、(No.6
およびNo.5)、(No.5およびNo.4)、(N
o.4およびNo.2)、(No.2およびNo.1)
の順に2気筒ずつの燃料噴射を停止させ、それぞれ(N
1−N2)を算出して、△N87,△N73,△N36,△N
65,△N54,△N42,△N21を求める。この後ステップ
109において、△N18〜△N21の平均値を算出して△
Nとする。
【0013】ステップ110では平均値△Nから所定値
△N2を減じた(△N−△N2)を判定値として、まず
△N18と(△N−△N2)を比較し、△N18<(△N−
△N2)ならステップ111へ進み、△N18≧(△N−
△N2)ならステップ112へ進む。
【0014】△N18<(△N−△N2)のときは、N
o.1気筒またはNo.8気筒のうちどちらかが異常で
あるから、ステップ111では、△N87と(△N−△N
2)を比較し、△N87<(△N−△N2)ならNo.8
気筒が異常と判定し、△N87≧(△N−△N2)なら
No.1気筒が異常と判定される。ステップ110で△
N18≧(△N−△N2)のときはNo.1およびNo.
8気筒のどちらも正常であるから、ステップ112にお
いては、△N87<(△N−△N2)ならNo.7気筒が
異常と判定される。同様にして、順次ステップ113〜
ステップ117を進めることにより各気筒の正常異常が
判定される。
【0015】ステップ101と、グループ(No.1お
よびNo.8気筒)におけるステップ103、ステップ
106、および他のグループに対するステップ103、
ステップ106相当ステップが燃料噴射制御変更命令手
段に該当し、同様にグループ(No.1およびNo.8
気筒)におけるステップ102、ステップ104、ステ
ップ105および他のグループに対するステップ10
2、ステップ104、ステップ105相当ステップが回
転数変化検出手段に該当する。また、ステップ109〜
ステップ117が異常気筒判別手段に該当する。
【0016】本実施例で検知される回転数の変化は図6
のようになる。全気筒が正常であるときには、同図の
(a)のように回転数変化は150rpmである。
(b)は失火気筒があるときを示し、No.6気筒が失
火状態のときに、(No.3およびNo.6気筒)ある
いは(No.6およびNo.5気筒)を燃料停止させた
ときの回転数変化は約75rpmであり、その他の2気
筒ずつを燃料停止させたときは200rpm以上の変化
となっている。
【0017】ここで所定の判定値を(8点の平均値−△
N2)とする場合に、△N2は例えば75rpm程度に
設定することができ、従来例に比べると大きな値に設定
できる。したがって気筒数の多い内燃機関の場合でも、
誤診断することなく正確に異常気筒を検出することがで
きる。なお、△Nは、△N18〜△N21の8個の値の内、
大きい方からとった6個の値の平均値を用いてもよい。
【0018】また上記実施例では(No.1およびN
o.8)→(No.8およびNo.7)→…と、隣のグ
ループの1気筒を含んで各2気筒グループを編成し、燃
料停止を8回行って一巡するようにしているが、これに
限定されない。例えば他の動作態様として、隣のグルー
プの気筒を含まないで、(No.1およびNo.8)→
(No.7およびNo.3)→(No.6およびNo.
5)→(No.4およびNo.2)の編成で燃料停止を
行って△Nを算出し、ステップ110〜ステップ117
と同様の流れで異常気筒が含まれるグループを抽出す
る。ここで例えば(No.6およびNo.5)のグルー
プが異常のときには、次にその異常グループ内の1の気
筒を含んで(No.5およびNo.4)、あるいは(N
o.3およびNo.6)の燃料を停止し、△N54、ある
いはN36を算出することにより、No.6とNo.5気
筒のどちらが異常であるかを判定することができる。
【0019】この態様によれば、すべての気筒が正常で
あるときには4回の燃料停止で診断が完了され、1気筒
が異常のときでも6回の燃料停止で診断が完了される利
点がある。各グループ毎の燃料停止による計測時間が5
〜10秒かかるから全体の計測時間が短縮される。そし
てすべて2気筒ずつの燃料停止によるから、前記と同じ
く、判定値を設定する際の△N2を大きな値にでき、誤
診断することなく、正確に異常気筒を検出することがで
きる効果を有する。
【0020】図7は第2の実施例の構成を示し、エンジ
ンコントロールユニット12と結ぶ代わりに、センサ群
13およびアクチュエータ群14と接続された診断器2
0’とされる。診断器20’は直接機関回転数を含むセ
ンサ値を読み込み、エンジンコントロールユニット12
をオーバーライドして、アイドリング状態を現出させる
信号をアクチュエータ群14に出力するとともに、イン
ジェクター14aの燃料供給を個別に停止させる。これ
によっても上に説明した2例を含む動作態様によって、
判定値を設定する際の△N2を大きな値にでき、誤診断
することなく、正確に異常気筒を検出することができ
る。
【0021】
【発明の効果】以上のとおり、本発明では燃料噴射制御
変更命令手段によって2気筒ずつ順次に燃料供給を停止
させ、その前後の機関回転数の変化に基づいて判別する
ようにしたので、変化量が大きく得られ、判定値を設定
できる巾が広くなった。このため回転数変動の大きさ
や、回転数検出誤差のバラツキによる誤診断を心配する
ことなく、正確に異常気筒を検出することができる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例を示すブロック図である。
【図3】内燃機関制御システムの例を示す図である。
【図4】実施例の動作の態様を示すフローチャートであ
る。
【図5】実施例の動作の態様を示すフローチャートであ
る。
【図6】実施例における燃料停止による機関回転数の変
化を示す図である。
【図7】他の実施例を示すブロック図である。
【図8】従来例における燃料停止による機関回転数の変
化を示す図である。
【符号の説明】
1 燃料噴射手段 2 運転状態検出手段 3 燃料噴射制御手段 4 燃料噴射制御変更命令手段 5 回転数変化検出手段 6 異常気筒判別手段 10 内燃機関10 11 機関制御システム 12 エンジンコントロールユニット 13 センサ群 13b クランク角センサ 14 アクチュエータ群 14a インジェクター 14b AACバルブ 20、20’ 診断器 22 入力手段 24 表示手段 26 通信線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数気筒のそれぞれに燃料噴射手段が設
    けられ、運転状態検出手段により回転数を含む運転状態
    が検出され、この検出信号に基づいて燃料噴射制御手段
    により前記燃料噴射手段が制御される内燃機関の異常気
    筒検出装置であって、2気筒ずつ順次に前記燃料噴射制
    御手段による制御を停止し、燃料供給を停止させる燃料
    噴射制御変更命令手段と、該燃料噴射制御変更命令手段
    の作動による前記運転状態検出手段が出力する回転数の
    変化を検出する回転数変化検出手段と、該回転数変化検
    出手段の出力信号に基づいて、異常気筒を判別する異常
    気筒判別手段とを有する内燃機関の異常気筒検出装置。
JP9171392A 1992-03-17 1992-03-17 内燃機関の異常気筒検出装置 Withdrawn JPH05263704A (ja)

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JPH05263704A true JPH05263704A (ja) 1993-10-12

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007255230A (ja) * 2006-03-22 2007-10-04 Denso Corp 燃料噴射制御装置
JP2016014375A (ja) * 2014-07-03 2016-01-28 三菱重工業株式会社 インジェクタ故障診断方法及びインジェクタ故障診断装置

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990518