JPH05263011A - 活性エネルギー線硬化型透明樹脂層を持つ装飾表示成形品 - Google Patents

活性エネルギー線硬化型透明樹脂層を持つ装飾表示成形品

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JPH05263011A
JPH05263011A JP6356392A JP6356392A JPH05263011A JP H05263011 A JPH05263011 A JP H05263011A JP 6356392 A JP6356392 A JP 6356392A JP 6356392 A JP6356392 A JP 6356392A JP H05263011 A JPH05263011 A JP H05263011A
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JP
Japan
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meth
resin
acrylate
oligomer
actinic radiation
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Pending
Application number
JP6356392A
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English (en)
Inventor
Yukimasa Hashimoto
行正 橋本
Tetsuya Kimura
哲也 木村
Toshio Sakurai
俊男 櫻井
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Hayakawa Rubber Co Ltd
Original Assignee
Hayakawa Rubber Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hayakawa Rubber Co Ltd filed Critical Hayakawa Rubber Co Ltd
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  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車、電化製品、家具等の表面に貼付して
装飾効果を高め透明樹脂層をもつ装飾成形品を提供す
る。 【構成】 表面に所定の模様を施した基材上に透明な活
性エネルギー線硬化型樹脂液を正のメニスカス状に流延
し、活性エネルギー線を照射して硬化させた透明な厚膜
で基材表面を被覆して形成する装飾成形品において、前
記活性エネルギー線硬化型樹脂が、特定一般式 (1)で表
されるウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーを20〜
75重量%含有したものより成り、これを硬化させたもの
であることを特徴とする透明樹脂層を持つ装飾表示成形
品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車、電化製品、家
具等の表面に貼付して装飾効果を高めた透明樹脂層を持
つ装飾成形品に関する。さらに詳しくは、前記透明樹脂
層が、優れた厚膜硬化性、低硬化収縮性を有する活性エ
ネルギー線硬化型樹脂である装飾成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】前記のような透明樹脂層を持つ装飾成形
品は、例えば図1に示すようなもので、所定の印刷2あ
るいは凹凸模様を施した金属あるいはプラスチック基板
状に、液状の透明樹脂液を正のメニスカスを形成するよ
うに流延し、硬化させることによりレンズ効果を有する
透明樹脂層1を形成する方法(いわゆるポッティング)
により製造される。
【0003】該透明樹脂層は、特開昭53−5258号公報や
特公昭60−42011 号公報に開示されるようにポリエーテ
ルポリオールと脂肪族ジイソシアネートの2液硬化型ウ
レタン樹脂があげられる。この製造方法では2液混合型
であるため5分間以上の加熱硬化時間が必要であり、工
程時間の短縮が困難である上、2液混合及びポットライ
フが限られているため装置が複雑となる。
【0004】一方特開昭61−220949号公報や特開昭62−
42900 号公報に開示されているように、紫外線・電子線
等活性エネルギー線硬化型樹脂を用い、活性エネルギー
線で硬化させる方法がある。この方法では、硬化時間の
短縮・装置の簡素化・省エネルギー化が可能である。
【0005】この活性エネルギー線硬化型樹脂にはラジ
カル重合型のアクリル系樹脂、付加重合型のエン・チオ
ール型樹脂、カチオン重合系樹脂に大別できる。
【0006】このうち、アクリル系樹脂はウレタン(メ
タ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ポ
リエステル(メタ)アクリレート等の重合性二重結合を
有するオリゴマー、(メタ)アクリロイル基を有する重
合性モノマー、光重合開始剤の3成分を主成分とし、そ
の他レベリング剤、重合禁止剤等が適宜加えられる。但
し、紫外線以外の活性エネルギー線、例えば電子線・γ
コバルト線による硬化では光重合開始剤は特に必要とし
ない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の活性エ
ネルギー線硬化樹脂は硬化時の収縮が大きく、特にポッ
ティング樹脂のような厚膜(ここでいう厚膜とは0.5 〜
2.0 mmを示す)の硬化では基材との密着性が低下しやす
い。
【0008】また、ポッティング樹脂として必要な厚膜
硬化性・可撓性・耐表面傷つき性等の性能を同時に満足
させることができなかった。すなわち従来のオリゴマー
の中でウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーは、強
度・伸度・可撓性・耐磨耗性等に優れた性質をもってい
るが、(メタ)アクリロイル基を一基または二基含有す
るウレタン(メタ)アクリレートの場合、可撓性、低硬
化収縮性は満足するものの、厚膜硬化性、耐表面傷つき
性に劣っていた。
【0009】また、(メタ)アクリロイル基を3基〜6
基含有するウレタン(メタ)アクリレートの場合、厚膜
硬化性・耐表面傷つき性は満足するが、硬化収縮が大き
い上、可撓性のある膜は得られなかった。
【0010】このように従来はこれらの要求性能は相反
する性質のため、同時に満たすことは不可能であった。
すなわち、従来のウレタン(メタ)アクリレートオリゴ
マーを主成分とする活性エネルギー線硬化型樹脂では、
ポッティング樹脂として必要な厚膜硬化性・可撓性・低
硬化収縮性・耐表面傷つき性等の性能をすべて満足する
ことはできなかった。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記問題点
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、下記一般式
(1)で表されるウレタンアクリレートを20〜75重量%含
有する活性エネルギー線硬化型樹脂を用いると従来のウ
レタンアクリレートを用いた場合問題とされていた厚膜
硬化性、低硬化収縮性、可撓性、耐表面傷つき性等の要
求性能を同時に満足した透明樹脂層をもつ装飾成形品が
得られることを見出した。
【0012】一般式 (1)
【化2】 但し式中R1 ,R2 は水酸基を一基含有する化合物の水
酸基を除いた残基であって(メタ)アクリロイル基を有
する残基、R3 はグリコール化合物の水酸基を除いた残
基、Tはトリイソシアネート化合物のイソシアネートを
除いた残基、nは重合度で0〜3の整数。
【0013】
【作用】本発明の透明樹脂層に用いる活性エネルギー線
硬化型樹脂組成物は 下記一般式 (1)で表されるウレタンアクリレート 20〜75重量% 重合性モノマー 25〜80重量% 光重合開始剤 0〜10重量% を主成分として、レベリング剤、スリップ剤、消泡剤、
チクソトロピック剤、紫外線吸収剤、光安定剤等を必要
に応じて加える。下記一般式 (1)で表されるウレタンア
クリレートのR1 ,R2 の原料として(メタ)アクリロ
イル基を有するアルコールで、2−ヒドロキシメチル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレ
ート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレ
ート、ポリブチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、カプロラクトン変性2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート等がある。
【0014】R3 はグリコール化合物で、ポリテトラメ
チレングリコール、ポリカーボネートグリコール、ポリ
カプロラクトングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール等の両末端に水酸基を有す
るポリオール化合物がある。
【0015】一般式 (1)
【化3】 但し式中R1 ,R2 は水酸基を一基含有する化合物の水
酸基を除いた残基であって(メタ)アクリロイル基を有
する残基、R3 はグリコール化合物の水酸基を除いた残
基、Tはトリイソシアネート化合物のイソシアネートを
除いた残基、nは重合度で0〜3の整数。
【0016】一般式 (1)においてTを導入するための原
料モノマーはトリイソンアネート化合物である。具体例
としては、イソホロンジイソシアシネート、ヘキサメチ
レンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネートの
芳香環水素添加物、4,4ジフェニルメタンジイソシア
ネートの芳香環水素添加物等のジイソアシネート化合物
3モルとトリメチロールプロパン、グリセリン等のトリ
オール化合物1モルとのアダクト体である。
【0017】一般式 (1)においてnは0〜3である。n
が3を越えると高粘度となり、他のモノマーとの相溶性
の低下、糸ひき性の発生など実用上好ましくない。
【0018】本発明に用いるウレタン(メタ)アクリレ
ートオリゴマーの合成方法を以下に示す。n=0〜3の
場合は、トリイソシアネート(n+1)モルに(メタ)
アクリロイル基と水酸基を含有する化合物(P2 に相
当)(n+1)モル加え反応させる。
【0019】次にグリコール(P3 に相当)を(m/2
+0.5 )モル加え、イソシアネート基末端のオリゴマー
をつくる。さらに残りのグリコール(m/2−0.5 )モ
ルとアルコール化合物(P1 )を2モル加えて反応さ
せ、目的とするウレタンアクリレートオリゴマーを合成
する。
【0020】合成の際、溶媒は粘度調整、分子量の制
御、反応熱の抑制等を考慮し、必要最低限の溶媒を使用
してもよい。溶媒としては酢酸エチル、メチルエチルケ
トン、トルエン、ベンゼン、ジメチルホルムアミド、ジ
メチルスルホキシド、ジオキサン、テトラヒドロフラン
等が用いられる。
【0021】また、ウレタン化反応の触媒は必要に応じ
て使用しても構わない。触媒としては、ジブチルスズジ
アセテート、ジブチルスズジラウレート、トリエチレン
ジアミン、トリエタノールアミン等公知のルイス塩基が
用いられる。
【0022】また前記オリゴマーのほかに、樹脂液の粘
度等を調整するために(メタ)アクリロイル基を含有す
る重合性モノマーを用いる。
【0023】重合性モノマーとしては、例えば2−エチ
ルヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メ
タ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレー
ト、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、2(2
−エトキシ)エチルアクリレート、カプロラクトン変性
(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレ
ート、イソボルニル(メタ)アクリレート、テトラヒド
ロフルフリル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル
(メタ)アクリレート、フェノキシヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリロイル基を一
基含有する単官能モノマーが用いられる。またアクリロ
イルを複数個含有する多官能モノマーとして、1,6−
ヘキサンジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコ
ールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン
トリ(メタ)アクリレート、プロピレンオキサイド変性
トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペ
ンタエリスリトール(メタ)テトラアクリレート等を併
用してもかまわないが硬化性にすぐれている反面、硬化
収縮が大きくなるため、本発明ウレタンアクリレートオ
リゴマーを用いる場合特に用いなくても構わない。
【0024】光重合開始剤として、ジエトキシアセトフ
ェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプ
ロパン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)
−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1
−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチ
ル−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルホリノ
プロパン等のアセトフェノン系、ベンゾイン、ベンゾイ
ンメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾ
インイソプロピルエーテル、ベンジルジメチルケタール
等のベンゾイン系、ベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾ
フェノン、3,3−ジメチル−4−メトキシベンゾフェ
ノン等のベンゾフェノン系、チオキサントン、2−クロ
ルチオキサントン、2−メチルチオキサントン、2,4
−ジエチルチオキサントン等のチオキサントン系、メチ
ルフェニルグリオキシレート、ベンジル等がある。
【0025】光重合開始剤は、一種もしくは二種以上を
併用して使用する。またこれらの光重合開始剤に光重合
増感剤を併用しても構わない。但し電子線重合の場合は
これらを用いないでもよい。
【0026】
【実施例】以下、本発明を実施例に基いて、さらに詳細
に説明する。まず、本発明の主成分であるウレタンアク
リレートオリゴマーの合成について述べる。
【0027】合成例1 (オリゴマーAの合成,n=
0) 攪拌器、還流冷却器つきの1リットル反応容器にトリイ
ソシアネートとしてマイテックNY−215 A(三菱化成
社製、トリメチロールプロパンにイソホロンジイソシア
ネートを3モル付加したイソシアネートアダクト体、固
形分75%酢酸エチル溶液)213.3 gを酢酸エチル150 g
に予め溶解した溶液を入れ、攪拌しながらN2 ガス置換
を行い、さらにTONE−M100 (UCC社製、ヒドロ
キシ基含有カプロラクトンアクリレート、分子量344 前
記一般式 (1)のR1 に相当)227g、ウレタン化触媒と
してジブチルチンジラウレート(以下DBTDLと略
す)0.4 g、重合禁止剤としてp−メトキシフェノール
(以下MEHQと略す)0.4、酢酸エチル15gを仕込
む。上記溶液を60℃まで昇温し、3時間反応させ、IR
スぺクトル測定により2250cm-1のNCOピークの消失を
確認して反応を終了させた。この反応溶液を真空乾燥器
に入れ、50℃に保ち、真空ポンプで減圧して透明な粘稠
液体のオリゴマーを得た。このオリゴマーをオリゴマー
Aとする。(オリゴマーAの粘度250,000cps/50℃)
【0028】合成例2(オリゴマーBの合成 n=1) 合成例1と同一の反応容器にマイテックNY−215 A 2
13.3gを酢酸エチル、150 gに予め溶解した溶液を入
れ、攪拌しながらN2 ガス置換を行い、TONE−M10
0 (R1 に相当)75.7g、DBTDL 0.11 g、MEH
Q 0.36 gを酢酸エチル32gに溶解した溶液を加え、50
℃まで昇温し、2時間反応させた。次に2−ヒドロキシ
エチルアクリレート(R2 に相当)23.2g、PTMG−
650 (三菱化成社製、ポリテトラメチレングリコール
(R3 に相当)分子量650)65g、DBTDL 0.07
g、酢酸エチル50gに加え60℃で3時間反応させた。I
RスぺクトルによりNCOピークの消失を確認して反応
を終了させた。この反応溶液を真空乾燥器に入れ、50℃
に保ち、真空ポンプで減圧して酢酸エチルを除去し、白
色個体のオリゴマーを得た。このオリゴマーをオリゴマ
ーBとする。(オリゴマーB50部にイソボルニルアクリ
レート(以下IBXAと略す)10部を加えた粘稠液の粘
度25000 cps /50℃)
【0029】合成例3(オリゴマーCの合成 n=1) 合成例1と同一の反応容器にマイテックNY−215 A 2
13.3gを酢酸エチル、100 gに予め溶解した溶液を入
れ、攪拌しながらN2 ガス置換を行い、FA−1(ダイ
セル社製、ヒドロキシ基含有カプロラクトンアクリレー
ト、分子量230 ,R1 に相当)50.6g、DBTDL 0.1
1 g、MEHQ 0.36 gを酢酸エチル56gに溶解した溶
解を加え60℃で2時間反応させた。次に2−ヒドロキシ
エチルアクリレート(R2 に相当)23.2g、PTMG−
1000(R3 に相当)100 g、DBTDL 0.07 g、酢酸
エチル50gに加え、3時間反応させた。IRスぺクトル
により2250cm-1のNCOピークの消失を確認して反応を
終了させた。この反応溶液を真空乾燥器に入れ、50℃に
保ち、真空ポンプで減圧して酢酸エチルを除去し、白色
個体のオリゴマーを得た。このオリゴマーをオリゴマー
Cとする。(オリゴマーC50部にIBXA10部を加えた
粘稠液の粘度15000 cps /50℃)
【0030】合成例4(オリゴマーDの合成 n=3) 合成例1と同一の反応容器にマイテックNY−215 A 2
13.3gを酢酸エチル250 gに予め溶解した溶液を入れ、
攪拌しながらN2 ガス置換を行い、2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート(R1 に相当)24.4g、DBTDL 0.3
g、MEHQ0.3gを酢酸エチル40gに溶解した溶液を
加え、60℃まで昇温し、2時間反応させた。次にプラク
セル208 (ダイセル社製、ポリカプロラクトンジオー
ル、R3 に対応)82.3gと酢酸エチル40gを加え、60℃
に保ち、2時間反応させた。さらに、プラクセル208
(R3 に相当)41.1g、2−ヒドロキシエチルアクリレ
ート(R2 に相当)11.6g、酢酸エチル50gを加え、60
℃で4時間反応させ、IRスぺクトルによりNCOピー
クの消失を確認して反応を終了させた。この反応溶液を
真空乾燥器に入れ、50℃に保ち、真空ポンプで減圧して
酢酸エチルを除去し、白色個体のオリゴマーを得た。こ
のオリゴマーをオリゴマーDとする。(オリゴマーD50
部にIBXA10部を加えた粘稠液の粘度70,000 cps/50
℃)
【0031】合成例5(オリゴマーEの合成 n=3) 合成例1と同一の反応容器にマイテックNY−215 A 2
13.3gを酢酸エチル250 gに予め溶解した溶液を入れ、
攪拌しながらN2 ガス置換を行い、2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート(R1 に相当)24.3g、DBTDL 3.2
g、MEHQ3.2gを酢酸エチル30gに予め溶解した溶
液を加え、60℃まで昇温し、2時間反応させた。次にP
TMG−1000(R3 に相当)100 gと酢酸エチル50gを
加え、60℃に保ち、2時間反応させた。さらにPTMG
−1000(R3 に相当)50gと2−ヒドロキシエチルアク
リレート(R2 に相当)11.6g、酢酸エチル60gを加
え、60℃で4時間反応させ、IRスぺクトルによりNC
Oピークの消失を確認して反応を終了させた。この反応
溶液を真空乾燥器に入れ、50℃に保ち、真空ポンプで減
圧して酢酸エチルを除去し、白色個体のオリゴマーを得
た。このオリゴマーをオリゴマーEとする。(オリゴマ
ーE50部にIBXA10部を加えた粘稠液の粘度150,000c
ps/50℃)
【0032】合成例6(オリゴマーFの合成 n=3) 合成例1と同一の反応容器にマイテックNY−215 A 2
13.3gを酢酸エチル250 gに予め溶解した溶液を入れ、
攪拌しながらN2 ガス置換を行い、TONE−M100
(R1 に相当)68.8g、DBTDL 3.2g、MEHQ
3.2gを酢酸エチル30gに予め溶解した溶液を加え、60
℃まで昇温し、2時間反応させた。次にこれにPTMG
−2000(R3 に相当)200 gと酢酸エチル100 gとを加
え、60℃に保ち、2時間反応させた。さらにこの溶液に
PTMG−2000(R3 に相当)100 gと2−ヒドロキシ
エチルアクリレート(R2 に相当)11.6gと酢酸エチル
60gとを加え、60℃に保ち5時間反応させた。IRスぺ
クトルによりNCOピークの消失を確認して反応を終了
させた。この反応溶液を真空乾燥器に入れ、50℃に保
ち、真空ポンプで減圧して酢酸エチルを除去し、白色個
体のオリゴマーを得た。このオリゴマーをオリゴマーF
とする。(オリゴマー50部にIBXA10部を加えた粘稠
液の粘度100000cps /50℃) これら合成オリゴマーA
〜Fの構造を表1にまとめた。
【0033】
【表1】
【0034】実施例1 合成例1のウレタンアクリレートオリゴマーA75重量部
とIBXA(共栄社油脂製 イソボルニルアクリレート
単官能モノマー)20重量部、イルガキュアー184 (チ
バガイキー製 1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニル
ケトン、以下I−184 と略す)5重量部を混合して無色
透明な感光性樹脂液を得た。この感光性樹脂液をポリカ
ーボネート板(厚さ0.5 mm、縦70mm、横25mm)上に流延
し、図2に示すように感光性樹脂液がポリカーボネート
板上全体に広がり、膜厚が2mm、周辺が正のメニスカス
を形成するまで、レベリングさせ、紫外線照射装置で硬
化させた。紫外線照射装置はオーク製作所のORM−20
77A(高圧水銀灯80W/cm×3灯、ランプ距離15cm)を
用いた。紫外線積算光量1000〜3000mJ/cm2 。このよ
うにして得られた厚膜の透明樹脂を用いて下記の条件で
厚膜硬化性、可撓性、硬化収縮性、耐表面傷つき性を観
察した。結果を表2に示す。
【0035】実施例2〜6 合成例2〜6のウレタンアクリレートオリゴマーB〜F
と重合性モノマー及び光重合開始剤I−184 を表2に示
す割合で配合し、実施例1と同じ条件で硬化させた。結
果を表2に示す。
【0036】
【表2】
【0037】比較例1〜5 市販のウレタンアクリレートオリゴマー1〜3と重合性
モノマー、光重合開始剤を表3に示す割合で配合し、実
施例1〜5と同じ条件で硬化させた。比較例1〜5の結
果を表3に示す。
【0038】
【表3】
【0039】評価基準
【表4】(1) 硬化性 上記の条件で硬化させ、硬化に要した紫外線照射量(積
算光量、mJ/cm2)を求め、硬化性を評価した。 ◎:積算光量 1000mJ/cm2 で表面及び内部まで完全
に硬化した ○:積算光量 2000mJ/cm2 で表面及び内部まで完全
に硬化した △:積算光量 3000mJ/cm2 で表面及び内部まで完全
に硬化した ×:積算光量 3000mJ/cm2 で表面にタックが残った
り、内部まで完全に硬化しなかった。 (2) 可撓性 前記ポリカーボネート基板上で硬化後、硬度ショアーA
を測定 ◎:ショアーA 80未満 ○:ショアーA 80以上90未満 △:ショアーA 90以上95未満 ×:ショアーA 95以上 (3) 硬化収縮性 前記ポリカーボネート基板上で硬化後、基板の反りの程
度を観察 図2(B):硬化前 図2(C):硬化後 (4) 耐表面傷つき性 前記ポリカーボネート基板上で硬化後、透明樹脂を爪で
こすって表面のキズの状態を観察 ○:全く傷がない △:やや傷あり ×:著しく傷あり
【0040】
【発明の効果】本発明のウレタンアクリレートオリゴマ
ーを含む活性エネルギー線硬化型樹脂組成物は、厚膜硬
化性、可撓性、低硬化収縮性、耐表面傷つき性に優れ、
特に図1に示す装飾表示成形品として透明な活性エネル
ギー線樹脂層として適する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は透明樹脂層を被覆した装飾成形品の断面
図である。
【図2】(A)はポリカーボネート板上に感光性樹脂液
を流延したものの上面図である。(B)は硬化前の断面
図である。(C)は硬化後硬化収縮による反りが発生し
た状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 透明樹脂層 2 模様面 3 基板 4 粘着層 5 感光性樹脂 6 ポリカーボネート板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 75/16 NFX 8620−4J

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に所定の模様を施した基材上に透明
    な活性エネルギー線硬化型樹脂液を正のメニスカス状に
    流延し、活性エネルギー線を照射して硬化させた透明な
    厚膜で基材表面を被覆して形成する装飾成形品におい
    て、前記活性エネルギー線硬化型樹脂が、下記一般式
    (1)で表されるウレタン(メタ)アクリレートオリゴマ
    ーを20〜75重量%含有したものより成り、これを硬化さ
    せたものであることを特徴とする透明樹脂層を持つ装飾
    表示成形品。 一般式 (1) 【化1】 但し式中R1 ,R2 は水酸基を一基含有する化合物の水
    酸基を除いた残基であって(メタ)アクリロイル基を有
    する残基、R3 はグリコール化合物の水酸基を除いた残
    基、Tはトリイソシアネート化合物のイソシアネートを
    除いた残基、nは重合度で0〜3の整数。
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