JPH0526293A - 振動抑制装置 - Google Patents
振動抑制装置Info
- Publication number
- JPH0526293A JPH0526293A JP18740091A JP18740091A JPH0526293A JP H0526293 A JPH0526293 A JP H0526293A JP 18740091 A JP18740091 A JP 18740091A JP 18740091 A JP18740091 A JP 18740091A JP H0526293 A JPH0526293 A JP H0526293A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vibration
- suppressing device
- vibration suppressing
- leaf springs
- joined
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 単一の振動抑制装置をもって複数の固有振動
数の設定を可能とすること。 【構成】 単一の振動抑制装置１において，鋼板３及び
鋼板７に関して格別に固有振動数を設定することができ
る。即ち，これら２組の鋼板３，７の形状及び錘８の質
量を適宜設定することにより，２種類の振動抑制モード
を実現することができる。
数の設定を可能とすること。 【構成】 単一の振動抑制装置１において，鋼板３及び
鋼板７に関して格別に固有振動数を設定することができ
る。即ち，これら２組の鋼板３，７の形状及び錘８の質
量を適宜設定することにより，２種類の振動抑制モード
を実現することができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は，一般産業機械装置や建
築物等の構造物（被制振対象物）の振動を抑制する振動
抑制装置に関するものである。
築物等の構造物（被制振対象物）の振動を抑制する振動
抑制装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図５（Ａ）及び（Ｂ）は，特開昭５９−
１１０９３８号公報に開示された従来の振動抑制装置を
示す正面図及び側面図である。この振動抑制装置５１で
は，振動抑制すべき構造物５２に取り付けられた固定金
具５４に，上記構造物５２の矢印Ｘで示す振動方向に対
して直角な複数の面上に，互いに間隔を保って平行に複
数の板バネ５３が取り付けられている。上記板バネ５
３，５３は，粘弾性体又は粘性体５７（以下単に粘弾性
体と記す）を挾んで接合され，その自由端側に錘５６が
取り付けられている。そして，上記振動抑制装置５１で
は，上記構造物５２の振動に伴って上記錘５６及び板バ
ネ５３等が共振するように，当該振動抑制装置５１の固
有振動数ｆが次式により設定される。 ｆ＝１／２π・（ｋ／ｍ）1/2 …（１） 但し，ｋ…板バネ５３，固定金具５４及び構造物５２の
固定金具取付部等のバネ定数 ｍ…錘５６の質量 即ち，この振動抑制装置５１では，上記構造物５２の振
動によって上記板バネ５３等が上記固有振動数ｆでＹ方
向へ共振振動し，この共振振動による板バネ５３の変形
に伴う上記粘弾性体５７の剪断変形により，上記構造物
５２の振動エネルギーが熱エネルギーに変換されて大気
中に放出され，上記構造物５２の振動が抑制される。
１１０９３８号公報に開示された従来の振動抑制装置を
示す正面図及び側面図である。この振動抑制装置５１で
は，振動抑制すべき構造物５２に取り付けられた固定金
具５４に，上記構造物５２の矢印Ｘで示す振動方向に対
して直角な複数の面上に，互いに間隔を保って平行に複
数の板バネ５３が取り付けられている。上記板バネ５
３，５３は，粘弾性体又は粘性体５７（以下単に粘弾性
体と記す）を挾んで接合され，その自由端側に錘５６が
取り付けられている。そして，上記振動抑制装置５１で
は，上記構造物５２の振動に伴って上記錘５６及び板バ
ネ５３等が共振するように，当該振動抑制装置５１の固
有振動数ｆが次式により設定される。 ｆ＝１／２π・（ｋ／ｍ）1/2 …（１） 但し，ｋ…板バネ５３，固定金具５４及び構造物５２の
固定金具取付部等のバネ定数 ｍ…錘５６の質量 即ち，この振動抑制装置５１では，上記構造物５２の振
動によって上記板バネ５３等が上記固有振動数ｆでＹ方
向へ共振振動し，この共振振動による板バネ５３の変形
に伴う上記粘弾性体５７の剪断変形により，上記構造物
５２の振動エネルギーが熱エネルギーに変換されて大気
中に放出され，上記構造物５２の振動が抑制される。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで，上記従来の
振動抑制装置５１では，上述の如くｆは錘５６の質量や
板バネ５３等のバネ定数によって定まる単一の固有振動
数であって，制振対象となる構造物の固有振動数と等し
くなるように設定する必要がある。従って，制振対象と
なる上記構造物が複数の固有振動数を有する場合，それ
ぞれの固有振動数に等しい固有振動数を有する複数個の
振動抑制装置が必要とされる。そこで，本発明は，上記
事情に鑑みて創案されたものであり，複数の固有振動数
の設定を可能とする構造の振動抑制装置の提供を目的と
するものである。
振動抑制装置５１では，上述の如くｆは錘５６の質量や
板バネ５３等のバネ定数によって定まる単一の固有振動
数であって，制振対象となる構造物の固有振動数と等し
くなるように設定する必要がある。従って，制振対象と
なる上記構造物が複数の固有振動数を有する場合，それ
ぞれの固有振動数に等しい固有振動数を有する複数個の
振動抑制装置が必要とされる。そこで，本発明は，上記
事情に鑑みて創案されたものであり，複数の固有振動数
の設定を可能とする構造の振動抑制装置の提供を目的と
するものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に，本発明が採用する主たる手段は，その要旨とすると
ころが，被制振対象物上に粘弾性体又は粘性体を挾んで
層状に接合された複数の第１の板バネを立設すると共
に，上記複数の第１の板バネの自由端側から粘弾性体又
は粘性体を挾んで層状に接合された複数の第２の板バネ
を左右方向へ対称に突設し，上記複数の第２の板バネの
自由端側にそれぞれ対称に錘を取り付けた点に係る振動
抑制装置である。
に，本発明が採用する主たる手段は，その要旨とすると
ころが，被制振対象物上に粘弾性体又は粘性体を挾んで
層状に接合された複数の第１の板バネを立設すると共
に，上記複数の第１の板バネの自由端側から粘弾性体又
は粘性体を挾んで層状に接合された複数の第２の板バネ
を左右方向へ対称に突設し，上記複数の第２の板バネの
自由端側にそれぞれ対称に錘を取り付けた点に係る振動
抑制装置である。
【０００５】
【作用】単一の振動抑制装置において，複数の第１の板
バネ及び複数の第２の板バネに関して個別に固有振動数
を設定することができる。即ち，これら２組の板バネの
形状及び錘の質量を適宜設定することにより，２種類の
振動抑制モードを実現できる。
バネ及び複数の第２の板バネに関して個別に固有振動数
を設定することができる。即ち，これら２組の板バネの
形状及び錘の質量を適宜設定することにより，２種類の
振動抑制モードを実現できる。
【０００６】
【実施例】以下添付図面を参照して，本発明を具体化し
た実施例につき説明し，本発明の理解に供する。尚，以
下の実施例は，本発明を具体化した一例であって，本発
明の技術的範囲を限定する性格のものではない。ここ
に，図１は本発明の一実施例に係る振動抑制装置の側面
図，図２は被制振対象物の一例である平板に関する振動
モードの説明図，図３は上記平板に上記振動抑制装置を
設置した状態での斜視図，図４は上記平板に関する振動
モードと上記振動抑制装置との関係を示す説明図であ
る。この実施例に係る振動抑制装置１では，例えば図１
に示す如く，２枚の短冊状の鋼板３，３（第１の板バ
ネ）が粘弾性樹脂２を挾んで層状に接合され，被制振対
象物４上に立設されて金具５，５にて固着されている。
上記鋼板３，３の上部自由端側からは，粘弾性樹脂６を
挾んで層状に接合された２枚の短冊状の鋼板７，７（第
２の板バネ）が左右方向へ対称に突設され，この先端部
と金具５，５にて固着されている。更に，上記鋼板７の
自由端側には，それぞれ対称に錘８，８が設置されてい
る。本実施例に係る振動抑制装置１は上記したように構
成されている。従って，上記振動抑制装置１において
は，上記複数の鋼板３，３及び複数の鋼板７，７に関し
て個別に固有振動数を設定することができる。即ち，こ
れら２組の鋼板の形状及び上記錘８の質量等を適宜設定
することにより，２種類の振動抑制モードを実現するこ
とができる。
た実施例につき説明し，本発明の理解に供する。尚，以
下の実施例は，本発明を具体化した一例であって，本発
明の技術的範囲を限定する性格のものではない。ここ
に，図１は本発明の一実施例に係る振動抑制装置の側面
図，図２は被制振対象物の一例である平板に関する振動
モードの説明図，図３は上記平板に上記振動抑制装置を
設置した状態での斜視図，図４は上記平板に関する振動
モードと上記振動抑制装置との関係を示す説明図であ
る。この実施例に係る振動抑制装置１では，例えば図１
に示す如く，２枚の短冊状の鋼板３，３（第１の板バ
ネ）が粘弾性樹脂２を挾んで層状に接合され，被制振対
象物４上に立設されて金具５，５にて固着されている。
上記鋼板３，３の上部自由端側からは，粘弾性樹脂６を
挾んで層状に接合された２枚の短冊状の鋼板７，７（第
２の板バネ）が左右方向へ対称に突設され，この先端部
と金具５，５にて固着されている。更に，上記鋼板７の
自由端側には，それぞれ対称に錘８，８が設置されてい
る。本実施例に係る振動抑制装置１は上記したように構
成されている。従って，上記振動抑制装置１において
は，上記複数の鋼板３，３及び複数の鋼板７，７に関し
て個別に固有振動数を設定することができる。即ち，こ
れら２組の鋼板の形状及び上記錘８の質量等を適宜設定
することにより，２種類の振動抑制モードを実現するこ
とができる。
【０００７】例えば図２に示すように，被制振対象物が
平板９である場合，この平板９に関する振動モードは複
数個存在し，平板９に衝撃力が加わると，例えば低い周
波数から順に１次，２次，…の複数の振動モードが生じ
る。今ここで問題となる振動が１次モード（ａ），２次
モード（ｂ）である場合，上記振動抑制装置１は上記平
板９の中央部分に設置される（図３参照）。これは，図
４（Ａ），（Ｂ）に示すように，上記平板９の中央部分
が１次モードの振幅最大，２次モードの撓み角最大の位
置となることに基づく。そこで，上記振動抑制装置１の
鋼板７及び鋼板３に関する振動抑制モードの固有振動数
を上記平板９の振動モード（ａ），（ｂ）の各固有振動
数と等しくなるように設定することにより，単一の振動
抑制装置１をもって被制振対象物に係る２つの共振を抑
制することができる。なお，本実施例においては，２枚
の各鋼板を粘弾性体を挾んで層状に接合して構成した場
合を例に説明したが，上記鋼板の枚数や粘弾性体の取付
形状等は，被制振対象物の振動モードに応じて適宜変更
することが可能であるのは言うまでもない。
平板９である場合，この平板９に関する振動モードは複
数個存在し，平板９に衝撃力が加わると，例えば低い周
波数から順に１次，２次，…の複数の振動モードが生じ
る。今ここで問題となる振動が１次モード（ａ），２次
モード（ｂ）である場合，上記振動抑制装置１は上記平
板９の中央部分に設置される（図３参照）。これは，図
４（Ａ），（Ｂ）に示すように，上記平板９の中央部分
が１次モードの振幅最大，２次モードの撓み角最大の位
置となることに基づく。そこで，上記振動抑制装置１の
鋼板７及び鋼板３に関する振動抑制モードの固有振動数
を上記平板９の振動モード（ａ），（ｂ）の各固有振動
数と等しくなるように設定することにより，単一の振動
抑制装置１をもって被制振対象物に係る２つの共振を抑
制することができる。なお，本実施例においては，２枚
の各鋼板を粘弾性体を挾んで層状に接合して構成した場
合を例に説明したが，上記鋼板の枚数や粘弾性体の取付
形状等は，被制振対象物の振動モードに応じて適宜変更
することが可能であるのは言うまでもない。
【０００８】
【発明の効果】本発明は，上記したように，被制振対象
物上に粘弾性体又は粘性体を挾んで層状に接合された複
数の第１の板バネを立設すると共に，上記複数の第１の
板バネの自由端側から粘弾性体又は粘性体を挾んで層状
に接合された複数の第２の板バネを左右方向へ対称に突
設し，上記複数の第２の板バネの自由端側にそれぞれ対
称に錘を取り付けたことを特徴とする振動抑制装置であ
るから，単一の装置にて複数（２種類）の固有振動数の
設定が可能となる。従って，複数の振動モードを有する
被制振対象物に対して，従来の場合よりも少ない数の振
動抑制装置の設置をもって制振作用をなすことが可能と
なる。
物上に粘弾性体又は粘性体を挾んで層状に接合された複
数の第１の板バネを立設すると共に，上記複数の第１の
板バネの自由端側から粘弾性体又は粘性体を挾んで層状
に接合された複数の第２の板バネを左右方向へ対称に突
設し，上記複数の第２の板バネの自由端側にそれぞれ対
称に錘を取り付けたことを特徴とする振動抑制装置であ
るから，単一の装置にて複数（２種類）の固有振動数の
設定が可能となる。従って，複数の振動モードを有する
被制振対象物に対して，従来の場合よりも少ない数の振
動抑制装置の設置をもって制振作用をなすことが可能と
なる。
【図１】 本発明の一実施例に係る振動抑制装置の側面
図。
図。
【図２】 被制振対象物の一例である平板に関する振動
モードの説明図。
モードの説明図。
【図３】 上記平板に上記振動抑制装置を設置した状態
での斜視図。
での斜視図。
【図４】 上記平板に関する振動モードと上記振動抑制
装置との関係を示す説明図。
装置との関係を示す説明図。
【図５】 従来の振動抑制装置の一例を示すものであっ
て（Ａ）は正面図，（Ｂ）は側面図。
て（Ａ）は正面図，（Ｂ）は側面図。
１…振動抑制装置 ２，６…粘弾性樹脂 ３…鋼板（第１の板バネ） ４…被制振対象物 ７…鋼板（第２の板バネ） ８…錘 ９…平板
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 被制振対象物上に粘弾性体又は粘性体を
挾んで層状に接合された複数の第１の板バネを立設する
と共に，上記複数の第１の板バネの自由端側から粘弾性
体又は粘性体を挾んで層状に接合された複数の第２の板
バネを左右方向へ対称に突設し，上記複数の第２の板バ
ネの自由端側にそれぞれ対称に錘を取り付けたことを特
徴とする振動抑制装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18740091A JPH0526293A (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | 振動抑制装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18740091A JPH0526293A (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | 振動抑制装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0526293A true JPH0526293A (ja) | 1993-02-02 |
Family
ID=16205366
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18740091A Pending JPH0526293A (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | 振動抑制装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0526293A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0953682A (ja) * | 1995-08-18 | 1997-02-25 | Univ Kyoto | 振り子構造物 |
| JP2007162263A (ja) * | 2005-12-12 | 2007-06-28 | Toyoda Gosei Co Ltd | 建物用制振装置 |
| JP2008157427A (ja) * | 2006-12-26 | 2008-07-10 | Toyota Motor Corp | 振動抑制構造 |
| JP2009091859A (ja) * | 2007-10-12 | 2009-04-30 | Bridgestone Corp | 床支持具及び床構造 |
| CN103693196A (zh) * | 2013-12-29 | 2014-04-02 | 陈俞任 | 前上吸气后下喷气垂直起降飞机 |
| JP2016224195A (ja) * | 2015-05-28 | 2016-12-28 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
| JP2018112257A (ja) * | 2017-01-12 | 2018-07-19 | 株式会社神戸製鋼所 | 動吸振器及びその設計方法 |
-
1991
- 1991-07-26 JP JP18740091A patent/JPH0526293A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0953682A (ja) * | 1995-08-18 | 1997-02-25 | Univ Kyoto | 振り子構造物 |
| JP2007162263A (ja) * | 2005-12-12 | 2007-06-28 | Toyoda Gosei Co Ltd | 建物用制振装置 |
| JP2008157427A (ja) * | 2006-12-26 | 2008-07-10 | Toyota Motor Corp | 振動抑制構造 |
| JP2009091859A (ja) * | 2007-10-12 | 2009-04-30 | Bridgestone Corp | 床支持具及び床構造 |
| CN103693196A (zh) * | 2013-12-29 | 2014-04-02 | 陈俞任 | 前上吸气后下喷气垂直起降飞机 |
| JP2016224195A (ja) * | 2015-05-28 | 2016-12-28 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
| US10359718B2 (en) | 2015-05-28 | 2019-07-23 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus |
| JP2018112257A (ja) * | 2017-01-12 | 2018-07-19 | 株式会社神戸製鋼所 | 動吸振器及びその設計方法 |
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