JP4299695B2 - 振動低減装置 - Google Patents

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本発明は、機械の振動を低減する振動低減装置に関し、例えば、圧延機の圧延時などに発生する振動を低減するための振動低減装置に関するものである。
例えば、圧延機の振動防止装置としては、特開平5−104117号公報(特許文献1)や特開平9−267110号公報(特許文献2)に提案されている。特許文献1に提案の振動防止装置は、錘とバネ更にはダンパを併用した所謂動吸振器構造のもので、これを圧延機のハウジングに設置して振動防止を図るものである。
特許文献2に提案の振動防止装置は、特許文献1に提案の振動防止装置のように動吸振器をハウジングに設置する構成では、錘(付加質量)を重くしなければ十分な振動低減効果が得られないこと、圧延機の圧下荷重などが変化しても十分な振動低減効果が得られないことの問題点を改善してなされたものである。その特許文献2に提案の振動防止装置は、圧延機のバックアップロールの2つのチョックの間又は2つの圧力台の間に弾性を有する梁(梁状のバネ)を取り付け、その梁に付加質量(錘)を、その付加質量に振動減衰性を作用するダンパを介して、又はその付加質量を駆動するアクチュエータを介して取り付けた構成のもの、あるいは、圧延機のバックアップロールの左右2つのチョックの間又は左右2つの圧力台の間に付加質量をバネ(実施例では板バネ)及びダンパを介して取り付けた構成のもの、あるいは更に、圧延機のバックアップロールの圧力台の周囲に付加質量をバネ(実施例では板バネ)及びダンパを介して取り付けた構成のものである。この場合、減衰の負荷方法として、粘性流体を利用したダンパもしくは、梁の間に高減衰ゴムを積層した構造、更にはアクチュエータが採用されている。
上記特許文献2に提案の振動防止装置は、圧延機の振動をコンパクトな付加質量(錘)で効果的に抑制し得る効果が期待されるものの、以下の如き問題が懸念される。即ち、錘をバックアップロールのチョックの間又は圧力台の間に設ける構造(特許文献2の請求項1乃至3の構成)では、バックアップロールとハウジングの間の空間が狭く、既存の圧延機に敷設することが困難である。また、粘性流体を利用したダンパの場合、減衰を大きく取るためにはダンパ部の寸法が大きくなり、同様に既存の圧延機に敷設することが困難である。また、梁の間に高減衰ゴムを積層した構造の梁状のバネを用いる構造(特許文献2の図4の実施例)の場合は、梁状バネの間に積層されたゴムは前述の粘性流体を利用したダンパに比べて減衰が小さいため、前記の不具合に加えて減衰を効果的に実現することが困難である。また、バックアップロールの圧力台の周囲に設けた錘で構成される構造(特許文献2の請求項5の構成)の場合は、減衰を効果的に実現することが困難である。
特開平5−104117号公報 特開平9−267110号公報
本発明は、上記の問題点を解消するためになしたものであって、その目的は、ダンパを用いることなく錘とバネで構成するとともに、より効果的に減衰を発生し圧延機などの振動を発生する機械に敷設し得る振動低減装置を提供するものである。
上記の目的を達成するために、本発明(請求項1)に係る振動低減装置は、固定治具に立設した部材を錘に形成した中空部に挿入するとともに、その錘を固定治具にバネを介して固定し、更に前記部材の外周面と中空部の内周面との間に粘弾性体もしくは粘性体を介在せしめてなるものである。
上記の構成では、固定治具に立設した部材の外周面と錘の中空部の内周面との間に粘弾性体もしくは粘性体を介在せしめているので、この粘弾性体もしくは粘性体のずり変形により、更には、中空部の内周面を用いることで、ずり変形を発生する面積を錘の外形を変えることなく大きく取ることができるので、限られた空間で大きな減衰を発生させることができる。また、このように大きな減衰を発生させることができることから、従来技術で用いられているようなダンパを用いる必要がなく、コンパクトな振動低減装置構造とすることができる。
そして、上記請求項1の発明の振動低減装置においては、錘が、板状に形成された錘片を複数枚積層した構造のものであってもよい(請求項2)。このように構成することにより、枚数を調整することにより振動低減装置の周波数を設定できる。なお、錘を積層構造とするのは錘全体でも部分的でもよい。また、錘片の厚さは同じであってもよいし、数種の別々の厚さであってもよい。
また、上記請求項1又は2の発明の振動低減装置においては、錘の中空部が複数形成され、その複数の中空部に対応して固定治具に部材が立設されてあってもよい(請求項3)。このように構成することにより、更に大きな減衰を発生させることができる。
また、上記請求項1〜3のいずれかの発明の振動低減装置においては、錘の外周に電熱帯が設けられ、錘を所要の温度に制御する制御機器を備えてあってもよい(請求項4)。粘弾性体もしくは粘性体のせん断弾性率、損失係数は温度の影響を受ける場合があり、このように構成することにより、粘弾性体もしくは粘性体の温度を一定に保つことができ、減衰性能の安定化が図れる。
本発明に係る振動低減装置によれば、粘弾性体もしくは粘性体のずり変形により、大きな減衰を発生させることができる。これにより、従来技術で用いられているようなダンパを用いる必要がなく、コンパクトな振動低減装置構造とすることができ、圧延機などの振動を発生する機械に容易に敷設できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る振動低減装置の説明図であって、aは上面図、bは右半分を部分的に断面で示す正面図である。図において、1は振動低減装置全体、2は固定治具、3はボルト、4は部材、5は錘、6はバネ、7は粘弾性体をそれぞれ示す。
固定治具2は、圧延機などの振動を発生する機械に取付けボルト(図示せず)などによって取付けるためのベース盤であって、本例では四隅にボルト3が、また中央部に部材4がそれぞれ立設されている。
ボルト3は、両端にネジが形成され、一方が固定治具2にねじ込まれて立設されている。また、部材4は、形状が平板状の直方体であって、厚み方向を横にして一端を固定治具2に溶接して立設されている。
錘5は、直方体に形成され、四隅にボルト3を挿通し得る貫通孔8が、また中央部に部材4を挿通し得る中空部(貫通孔)9がそれぞれ形成されている。貫通孔9の内周面と部材4の外周面との間には粘弾性体7が充填封入されている。なお、粘弾性体7の他にシリコンオイルなど粘性流体を封入してもよい。
バネ6は、片断面がクランクに形成された皿バネ形態のバネであって、ボルト3に挿通して錘5の上下に配設されている。上バネ6の上には座金10とナット11が設けられている。
上記の如く構成された振動低減装置は、粘弾性体7のずり変形により、大きな減衰を発生させることができる上に、ダンパを用いる必要がなくコンパクトな構成となっている。
本発明の使用状態を図2を用いて説明する。図2はハウジングA、バックアップロールとそのチョックB、ワークロールとそのチョックC、圧下装置Dなどからなる一般的な圧延機を示すものである。本発明の振動低減装置1は、例えば、図2に示すように、上側のバックアップロールのチョックB上に、固定治具2を載置して取付けることができるが、バックアップロールのチョックBとワークロールのチョックCの上下のどちら側でもよいし、ハウジングAや圧下装置Dなど振動している部位に取付けることもできる。また、取付ける方向も上下方向に限らず水平方向でもよい。なお、設置位置によって固定治具2の形状を設置面の状態に合せて形成することで、様々な位置に設置可能である。
因みに、錘:250kg、全体バネ定数:1.078×108N/m、粘弾性樹脂のせん断弾性率G:3.6×105N/m2である仕様の図1に示す構成の振動低減装置1を、図2に示すように圧延機に取付けて減衰効果を調査した。その調査結果を図3に示す。なお、図3aは本発明例である。図3bは比較例であって振動低減装置を取付けない場合である。
図3より明らかなように、本発明に係る振動低減装置1を取付けることで、圧延機の異常振動の発生が無くなり、振動が抑制(低減)されていることが分かる。
なお、上記の実施形態では、錘5として直方体の一体構造のものを例に説明したが、本発明はこの形態に限定されるものではなく、例えば、図4に示すように、板状に形成された錘片12を複数枚積層した錘13としてもよい。この場合、一体構造の錘5の作用効果に加えて、枚数を調整することにより振動低減装置の周波数を設定することができる。
また、上記の実施形態では、部材4を固定治具2の中央部に1枚立設する構造を例に説明したが、本発明はこの形態に限定されるものではなく、例えば、図5に示すように、上下左右対称に更に2枚の部材14を立設し、その部材4と14の立設数に合せて錘5(錘13)に、これら部材4と14を挿通する貫通孔9と15を設ける構造としてもよい。この場合、部材14の枚数は所要の減衰特性に合せて任意の枚数でよい。
図6は、本発明に係る振動低減装置の別の実施形態の右半分を部分的に断面で示す正面図である。この図6に示す振動低減装置は、上記図1(あるいは図4、5)に示す振動低減装置において、錘5(錘13)の外周に電熱帯16を、また粘弾性体7の内部に挿入して熱電対17を設けるとともに、電熱帯16と熱電対17との間に電熱帯制御器18と熱電対コントローラ19を備える制御装置20を設けた他は、上記図1(あるいは図4、5)に示す振動低減装置と同じ構成の振動低減装置である。このように構成することで、粘弾性体7に挿入した熱電対17からの温度信号を基に制御装置20により電熱帯16の電圧を制御し、振動低減装置の粘弾性体7の温度を一定に保つことができ、粘弾性体7の動特性(せん断弾性率G、損失係数)に温度依存性がある場合、振動低減装置が設置された周囲の温度環境に対して動特性を安定させて振動低減を図ることができる。
コンパクトで且つ大きな減衰を発生させることができることから、圧延機の他に、工作機械、破砕機などの産業用機械、自動車や鉄道などの車両、建設機械などで発生する振動低減にも適用できる。
本発明に係る振動低減装置の説明図であって、aは上面図、bは右半分を部分的に断面で示す正面図である。 本発明に係る振動低減装置を圧延機に適用した場合の説明図である。 本発明に係る振動低減装置を圧延機に適用して振動の減衰効果を調査したグラフ図であって、aは本発明例、bは比較例の場合である。 本発明に係る振動低減装置の別の実施形態の正面図である。 本発明に係る振動低減装置の別の実施形態の上面図である。 本発明に係る振動低減装置の別の実施形態の右半分を部分的に断面で示す正面図である。
符号の説明
1:振動低減装置 2:固定治具 3:ボルト
4:部材 5:錘 6:バネ
7:粘弾性体 8:貫通孔 9:中空部
10:座金 11:ナット 12:錘片
13:錘 14:部材 15:貫通孔
16:電熱帯 17:熱電対 18:電熱帯制御器
19:熱電対コントローラ 20:制御装置
A:ハウジング B:バックアップロールのチョック
C:ワークロールのチョック D:圧下装置

Claims (4)

  1. 固定治具に立設した部材を錘に形成した中空部に挿入するとともに、その錘を固定治具にバネを介して固定し、更に前記部材の外周面と中空部の内周面との間に粘弾性体もしくは粘性体を介在せしめてなることを特徴とする振動低減装置。
  2. 錘が、板状に形成された錘片を複数枚積層したものである請求項1に記載の振動低減装置。
  3. 錘の中空部が複数形成され、その複数の中空部に対応して固定治具に部材が立設されてなる請求項1又は2に記載の振動低減装置。
  4. 錘の外周に電熱帯が設けられ、錘を所要の温度に制御する制御機器を備えてなる請求項1〜3のいずれかに記載の振動低減装置。

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