JPH05262910A - ポリスルホン系連続微小気泡体及びその製造方法 - Google Patents

ポリスルホン系連続微小気泡体及びその製造方法

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JPH05262910A
JPH05262910A JP6251492A JP6251492A JPH05262910A JP H05262910 A JPH05262910 A JP H05262910A JP 6251492 A JP6251492 A JP 6251492A JP 6251492 A JP6251492 A JP 6251492A JP H05262910 A JPH05262910 A JP H05262910A
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polysulfone
film
polymer
coagulation bath
phase
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JP6251492A
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Koji Takehata
幸治 竹端
Hiroshi Takahashi
洋 高橋
Jun Kamo
純 加茂
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 ポリスルホン系重合体からなり、少なくとも一方がス
キン層を有する連続気泡体であって、スキン層の厚み等
が一定の条件を満足する連続微小気泡体及びその製造方
法であって、濾過膜等の適性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、濾過膜、電池用セパレ
ータ、徐放性担体等に好適な耐熱性、耐酸性、耐アルカ
リ性、耐薬品性に優れた新規なポリスルホン系連続微小
気泡体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりポリスルホン樹脂とノニオン界
面活性剤を親水性有機溶剤に溶解した重合体溶液を、水
等の非溶剤中に浸漬してノニオン活性剤で処理されたポ
リスルホン樹脂の微孔性膜を再生してアルカリ電池用セ
パレータを製造することが特開平2−276153号公
報に提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の方法によって得
られるアルカリ電池用セパレータは、電池用セパレータ
としてのセパレータフィルムの界面抵抗は小さい。しか
しながらアルカリ電池、特にニッケル−亜鉛電池等の樹
枝状電析(デンドライト)が発生する系のセパレータと
して用いた場合は、緻密層(微細孔層)厚みDが20μ
mより薄いためにデンドライト発生の抑制が充分ではな
く、サイクル寿命が数百回と短く、実用上電池寿命が短
いという問題があった。
【0004】デンドライトの発生を抑えるためには、多
孔質膜の孔径を小さくし、あるいは膜厚を厚くすること
が望ましいと考えられるが、そうすると逆に膜の抵抗が
増大し、イオンの伝導度やガスの移動度が低下してしま
うため、この両者を満足する高性能セパレータの出現が
期待されている。
【0005】本発明者等は、これらの問題点を解決せん
と鋭意検討した結果、新規なポリスルホン系連続微小気
泡体及びその製造方法を見い出し、本発明を完成するに
至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、ポリス
ルホン系重合体からなり少なくとも一方がスキン層を有
する連続気泡体であって、スキン層の厚みS,気泡状空
隙平均直径K,ガーレー値A,空孔率φが次式を満足す
る気泡状の空隙が相互に連結したポリスルホン系連続微
小気泡体にある。 S≦2 (μm) …(1) K≦10 (μm) …(2) A≦1000 (sec/50cc) …(3) 40≦φ≦95 (体積%) …(4)
【0007】更に、ポリスルホン系重合体をスルホラン
に溶解し、凝固浴に浸漬する前に表層を相分離させ、つ
いで水を主成分とする凝固浴中で全体を凝固製膜してポ
リスルホン系連続微小気泡体を製造することにある。
【0008】本発明のポリスルホン系重合体は、繰り返
し単位構造の中に
【化1】 を持つものであれば使用可能であり、中でも下記一般式
で表されるものが好適に用いられる。
【化2】 本発明の連続微小気泡体は、気泡状の空隙が相互に連結
し少なくとも一方がスキン層構造を有している。
【0009】本発明の連続微小気泡体は気泡状の空隙
(気泡室)が三次元的に相互に連通した構造を有してい
る。この連続微小気泡体の任意の断面には実際には連通
孔部が存在するが走査型電子顕微鏡写真では連通孔部の
後方にある気泡室の壁が写るため円形、楕円形、ハニカ
ム状等の多角形もしくはひょうたん形あるいはそれらの
類似構造で代表される気泡室が表れる。
【0010】本発明においてスキン層とは、走査型電子
顕微鏡で観察し、×10,000程度に拡大した場合に
おいても表面に微細孔もしくは断面に空隙が認められな
い部分をいい、少なくとも一方の膜表面から内部に連続
的に形成された層をいう。
【0011】本発明のスキン層を有した膜の換算孔径d
は通常0.1μm以下の値であることが望ましい。
【0012】スキン層の厚みSが、2μmを超える場合
は、バッテリーセパレータとして用いたときにガーレー
値Aが非常に高くなり種々の物質の移動の際の抵抗が大
きいため好ましくない。Sは、2μm以下であることが
好ましく、1μm以下であることがより好ましい。
【0013】本発明の気泡状空隙平均直径Kは(2)式
の関係を満たすことが必要である。このような構造を有
するため気泡状の空隙が気体で満たされていれば、絶縁
材、断熱材等に好適に用いることができ、また種々の化
学物質を充填することによって徐放性の膜として利用す
ることができる。更にKOH水溶液を満たしてバッテリ
ーセパレータとして用いた時には驚くべき高性能を実現
することができる。
【0014】バッテリーセパレータとして、高性能を発
揮する要因は充分に解明されていないが、高空孔率、高
透過性で膜を貫通する流路の所々にデンドライトを抑圧
する微小直結部が適当に存在し、しかも、少なくとも一
方がスキン層を有するという複合的な構造のために、総
合的に非常に優れた性能を有すると考えられる。
【0015】本発明の連続微小気泡体において、ガーレ
ー値Aは(3)式の条件を満たすことが必要である。ガ
ーレー値Aは膜のスキン層厚みS、空孔率φ、気泡状空
隙平均直径K、換算孔径d、膜厚t等に依存するが、そ
れ以外にも直接測定が困難な気泡状の空隙の相互に連結
した部分を貫く孔の数についても知見を与える。ガーレ
ー値Aが1000sec/50ccより大きいと膜中の物質移
動の際の抵抗が大きいため好ましくない。
【0016】本発明の空孔率φは連続気泡体の見かけの
体積に占める空隙の体積の割合を、百分率で表したもの
であり、水銀ポロシメータ法により測定することができ
る。空孔率φは(4)式を満たすことが必要であり、こ
の値が40体積%より小さいと種々の物質移動の際に抵
抗が著しく大きいため好ましくなく、95体積%より大
きいと機械的強度が極端に低下するため好ましくない。
より好適な空孔率は60〜80体積%である。
【0017】本発明の連続気泡体の膜厚tは特に限定さ
れるものではないが、5〜200μm程度であればバッ
テリーセパレータ等に好適に用いることができる。20
0μmをこえると種々の物質移動の際の抵抗が大きく、
5μm未満では機械的強度が弱くなるので好ましくな
い。
【0018】本発明の連続気泡体は単独で用いても、構
造の異なるもの等を複数枚積層して用いてもよい。また
気泡状の空隙の種々の物質を充填して用いることもでき
る。また、不織布やフィルム、他の多孔質体を支持層あ
るいは活性層として積層してもよい。
【0019】以下、本発明のポリスルホン系連続微小気
泡体の製造方法を説明する。まずポリスルホン系重合体
を溶媒に溶解して重合体溶液を調整する。この場合のポ
リスルホン系重合体の良溶媒としては、凝固浴に浸漬し
た場合に凝固液と置換されるもの、すなわち凝固液と相
溶性のある極性溶媒を使用することが好ましい。
【0020】例えば、ジオキサン、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリド
ン、モルホリン、γ−ブチロラクトン、スルホラン等が
挙げられるが、本発明の多孔質膜を得る場合は、γ−ブ
チロラクトンがより好ましく、スルホランが特に好まし
い。又重合体溶液は、相分離しない程度に加熱しておく
必要がある。
【0021】又本発明の構造を維持する範囲内であれ
ば、重合体溶液に第3成分を適宜加えてもよい。重合体
溶液のポリスルホン系重合体濃度は5〜20重量%が好
適であり、20重量%を超えると得られる多孔質膜中の
物質移動の抵抗が実用的な意味を持たない程大きくな
り、また5重量%未満の濃度では、十分な機械的強度を
持った多孔質膜が得られない。
【0022】続いて、フィルム作製用アプリケータ等を
用いて重合体溶液が相分離しない温度以上に加熱した基
板(ガラス板等)上に所定の厚みに流延し、重合体溶液
の薄膜状物を形成させる。次いで、その状態のまま一定
時間放置(Open Time)し、薄膜状物の表面が
相分離した後、凝固浴に浸漬させる。
【0023】重合体溶液の相分離は、通常「冷却」、
「溶媒の蒸発」「貧溶媒の付加」といった要因により発
生するが、本発明における相分離は、「冷却」によるも
のが主な要因と考えられる。
【0024】本発明の相分離の具体的方法の一例として
は、相分離温度(以下Tsという)より高温にて形成し
た薄膜状物をTsより低い温度の雰囲気下に放置して、
薄膜状物を徐冷することによって行うことができる。本
発明の重合体溶液組成(ポリスルホン/スルホラン=5
/95〜20/80(重量部))においては、Tsは約
30℃である。
【0025】この時薄膜状物の冷却が不充分で相分離し
ない状態では、本発明の構造が得られず、一方相分離が
進行しすぎると一般にガーレー値Aが高くなるため好ま
しくない。本発明の相分離における薄膜状物の初期の温
度を決定する要因としては、重合体溶液の温度、基板の
温度等があげられ、その後の冷却条件を決定する要因と
しては、雰囲気温度、放置時間等があげられる。
【0026】薄膜状物の初期の温度としては、Ts+5
℃以上であることが好ましい。初期の温度は、重合体溶
液温度、基板の温度により決定されるが、薄膜状物の熱
容量は、基板の熱容量に対し、一般に非常に小さいた
め、基板の温度を制御することが重要である。
【0027】本発明の薄膜状物は、Ts以下に冷却され
る。したがって本発明の雰囲気温度はTs以下である必
要がある。本発明における放置時間は、重合体溶液を薄
膜状物に形成させてから、凝固浴に浸漬させるまでの時
間をいい、この間に該薄膜状物をTs以下に冷却する働
きを有している。
【0028】したがって、薄膜状物の初期の温度、並び
に雰囲気温度に応じて冷却に必要な最適な設定時間を適
宜選択する必要があるが、雰囲気温度がRTの場合に、
薄膜状物の初期の温度が35℃程度ではおよそ3〜7
秒、100℃程度ではおよそ400〜500秒の放置時
間が好ましい。
【0029】凝固浴の組成としては、水、メタノール、
エタノール、ブタノールなどのアルコール類、エチレン
グリコール、ジエチレングリコールなどのグリコール
類、エーテル、n−ヘキサン、n−ヘプタン等の脂肪族
炭化水素類、グリセリン等のグリセロール類などポリマ
ーを溶解しないものなら何でも用いることができるが、
本発明の多孔質膜を得る場合の凝固浴は水がより好まし
く、水とグリセリンを混合したものが特に好ましい。又
本発明の凝固の作用を阻害しない範囲であれば、第3成
分を適宜加えてもよい。
【0030】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明す
る。「部」は「重量部」を示す。「ドープ組成」は、重
合体、溶媒、添加剤の比を重量%で表わした。「加熱温
度」は、ドープ、基材アプリケータについて表わした。
【0031】「Open Time」は、基板上に重合
体溶液の薄膜状物を形成させてから、凝固浴に浸漬する
までの時間である。本実施例の雰囲気は、20℃,65
%RHであった。
【0032】「膜厚t」「スキン層厚みS」「気泡状空
隙平均直径K」は走査型電子顕微鏡により観察測定する
ことにより求めた。
【0033】「平均孔径圧力からの換算孔径d」はAS
TM F316に記載されているエアーフロー法によっ
て測定したものであり、膜面を貫通した流路のうちの最
小孔径の平均値を与えるものである。具体的には直径2
5mmに打ち抜いた多孔質膜をミネラルオイルに5分間浸
漬し、次いでメンブランフィルターホルダーに組み込
み、多孔質膜の片側に20℃の清浄空気を毎分1Kg/cm
2 で直線的に圧力を増加させながら加圧供給して、多孔
質膜の反対側にエアーが透過しはじめ、その後エアー透
過量が増加してミネラルオイルに浸漬しない状態でのエ
アー透過量の1/2に達した時の差圧を平均孔径圧力と
した。そして次式から平均孔径dを得た。
【数1】 ただしγは液体の表面張力(ミネラルオイルでは34dy
ne/cm)、θは接触角、ΔPは平均孔径圧力であり、c
osθ=1とした。
【0034】「気泡状空隙平均直径K」は気泡状の空隙
の平均直径であり、以下のようにして求められる値をい
う。各々の気泡室についてこれを円に近似した場合の換
算直径をK0 とし、隣接する100個の気泡室について
換算直径K0 を0.1μmの単位で求める。その際に最
も個数の多い換算直径に分類された値を気泡状空隙平均
直径Kとした。
【0035】透気度を示す「ガーレー値A」は、JIS
P8117に記載されている透気度試験法によって測
定される値であって、直径47mmに打ち抜いた多孔質膜
を透気度試験器(B型)に組み込み、面積645mm2
空気50ccが通過する時間(sec )を測定することによ
って求めた。
【0036】「空孔率φ」は水銀ポロシメータ法によっ
て測定した。
【0037】「電池のサイクル寿命」の測定は次の方法
によった。公知の水酸化ニッケルを活物質とする焼結式
ニッケルの正極と亜鉛を活物質とする亜鉛負極との間
に、多孔質膜を配してアルカリ亜鉛電池を作製した。尚
電解液としては9規定の水酸化カリウム溶液に1モル濃
度の酸化亜鉛粉末を加えたものを用いた。アルカリ亜鉛
蓄電池のサイクル寿命の測定は、上述の蓄電池を0.1
7Cで4時間充電した後、0.3Cで放電し、電池電圧
が1.3Vに達した時点で放電を停止するという充放電
条件の下で連続サイクル試験を行い、放電容量が初期容
量の75%に達した時点でのサイクル数で示した。
【0038】実施例1 ポリスルホン重合体(日産化学工業(株)社製,Ude
l P−3500)13部をスルホラン87部に溶解す
ることによって重合体溶液を調整し、ドープを50℃に
加熱した。続いて、50℃に加熱したガラス板上にフィ
ルム作製用アプリケータ(50℃に加熱)を用いて25
0μmに流延し、重合体溶液の薄膜状物を形成させた。
【0039】60秒のOpen Timeの後、凝固浴
中の25℃の水/グリセリン75/25に300秒間浸
漬して重合体を凝固させた。次に80℃の温水に浸漬し
洗浄することにより残存溶媒等を除去した後、60℃で
1時間熱風乾燥して連続微小気泡体を得た。物性を表1
に示した。
【0040】実施例2 Open Timeを40秒としたことを除き、実施例
1と全く同様にして連続微小気泡体を製造した。物性を
表1に示した。
【0041】実施例3 ドープ組成を重合体/溶媒14/86,Open Ti
meを65秒としたことを除き実施例1と全く同様にし
て連続微小気泡体を製造した。物性を表1に示した。
【0042】実施例4 ドープ組成を重合体/溶媒15/85,ドープ温度95
℃,ガラス板,アプリケータ各100℃,Open T
ime480秒としたことを除き、実施例1と全く同様
にして連続微小気泡体を製造した。物性を表1に示し
た。
【0043】実施例1〜4の膜は本発明が特定する式
(1),(2),(3),(4)を総て満たしており電
池のサイクル寿命も1000回以上と実用上充分なもの
であった。
【0044】比較例1 ドープ組成を重合体/溶媒15/85,ドープ温度65
℃,Open Timeを1秒としたことを除き、実施
例1と全く同様にして製膜を行った。凝固浴浸漬前に薄
膜状物表層の相分離が発生せず、本発明の気泡状の空隙
が相互に連結した膜構造物が得られなかった。
【0045】比較例2 ドープ組成を重合体/溶媒15/85,ドープ温度35
℃,Open Timeを80秒としたことを除き、実
施例1と全く同様にして連続気泡体を製造した。凝固浴
浸漬前に薄膜状物表層の相分離が進み過ぎた為、ガーレ
ー値Aが高く、電池としての実用的な性能が発現されな
かった。
【0046】比較例3 重合体溶液の組成を、ポリスルホン重合体/ジメチルホ
ルムアミド/ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモ
ノラウレート(和光純薬社製)(15/82/3重量
比)とし、続いてフィルム作製用アプリケータを用いて
ガラス板上に厚み180μmに流延し、重合体溶液の薄
膜状物を形成させた。
【0047】次いで凝固浴中の25℃の水に300秒間
浸漬して重合体を凝固させた。次に80℃の温水に浸漬
し洗浄することにより残存溶媒等を除去した後、60℃
で1時間熱風乾燥して多孔質膜を得た。物性を表1に示
した。
【0048】比較例4〜7 ポリオキシエチレン(20)ソルビタンラウレートを、
〔ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレエー
ト〕(比較例4)、〔ポリオキシエチレン(20)ソル
ビタンパルミテート〕(比較例5)、〔ポリオキシエチ
レン(20)ソルビタンモノステアレート〕(比較例
6)、〔ポリオキシエチレン(20)ソルビタントリオ
レエート〕(比較例7)としたことを除き、比較例3と
全く同様にして多孔質膜を製造した。物性を表1に示し
た。
【0049】比較例3〜6の膜はスキン層を有しておら
ず、しかも緻密層の厚みが薄いためにサイクル寿命が3
00回以下と実用上不充分なものであった。比較例7の
膜はガーレー値Aが高く、電池としての実用的な性能が
発現されなかった。
【0050】
【表1】
【0051】
【発明の効果】本発明の多孔質膜は、耐熱性,耐酸性,
耐アルカリ性に優れており、電池用セパレータに用いる
場合はデンドライトの発生を効率的に抑制することがで
きる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリスルホン系重合体からなり少なくと
    も一方がスキン層を有する連続気泡体であって、スキン
    層厚みS,気泡状空隙平均直径K,ガーレー値A,空孔
    率φが次式を満足する気泡状の空隙が相互に連結したポ
    リスルホン系連続微小気泡体。 S≦2 (μm) …(1) K≦10 (μm) …(2) A≦1000 (sec/50cc) …(3) 40≦φ≦95 (体積%) …(4)
  2. 【請求項2】 ポリスルホン系重合体をスルホランに溶
    解し、凝固浴に浸漬する前に表層を相分離させ、ついで
    水を主成分とする凝固浴中で全体を凝固製膜することを
    特徴とするポリスルホン系連続微小気泡体の製造方法。
JP6251492A 1992-03-18 1992-03-18 ポリスルホン系連続微小気泡体及びその製造方法 Pending JPH05262910A (ja)

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