JPH05262027A - 塗料が塗布された物品及びその物品の印刷方法。 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【構成】 物品が通常光では白色で何も発色しないが、
紫外線を照射すると発色する性質を持った無機化合物系
塗料４を塗布した部分と、暗中で発光する性質を持った
蓄光インキを塗布した部分１，２，３とを有すること、
及びシルクスクリーン印刷機で前記無機化合物系塗料及
び又は前記蓄光インキを塗布して印刷することを行な
う。 【効果】 同一の物品で種々の図柄を楽しむことが出
来、同一品質の物品を大量生産することが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は通常光では何も発色しな
いが、紫外線を照射すると発色する性質を持った無機化
合物系塗料が、塗布された物品の改良及び印刷手段に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、紫外線を照射すると発色する性質
を持った無機化合物系塗料を物品に塗布すること、また
その物品の発色の方法、より効果的な利用方法は、本発
明者が平成４年３月１１日に提出した発明の名称「無機
化合物系塗料が塗布された物品、その物品を発色する方
法、その塗料を混合させた液体、その液体を美しく見せ
る方法及びその組合せ方法」と題する出願に記載されて
いる。さらに暗中で発光する性質を持った蓄光インキを
物品に塗布することも行なわれていた。

【０００３】また無機化合物系塗料又は蓄光インキを物
品に塗布する場合は、手作業でエアブラシ等を使用して
行なわれていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし前記無機化合物
系塗料を塗布した部分と前記蓄光インキを塗布した部分
とを有する物品、及び前記無機化合物系塗料を物品に塗
布すること又は前記蓄光インキを物品に塗布すること、
及び前記無機化合物系塗料を塗布する部分と前記蓄光イ
ンキを塗布する部分とをシルクスクリーン印刷機でシル
クスクリーン印刷する方法は行なわれていなかった。

【０００５】そこで本発明は、前記無機化合物系塗料を
塗布した部分と前記蓄光インキを塗布した部分とを有す
る物品を提供すること、そして前記塗料及び又は前記イ
ンキを物品に塗布することをシルクスクリーン印刷機で
シルクスクリーン印刷する方法を提供することを目的と
している。

【０００６】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の物品は通常光では白色で何も発色しない
が、紫外線を照射すると発色する性質を持った無機化合
物系塗料が塗布された部分と、暗中で発光する性質を持
った蓄光インキが塗布された部分とを有するものであ
る。そして前記無機化合物系塗料を物品に塗布すること
又は前記蓄光インキを物品に塗布すること、及び前記無
機化合物系塗料を塗布する部分と前記蓄光インキを塗布
する部分とをシルクスクリーン印刷機でシルクスクリー
ン印刷するものである。

【０００７】

【作用】前記無機化合物系塗料は暗中では発色しないが
前記蓄光インキは暗中でも発光する。そして前記無機化
合物系塗料は紫外線で発色する。

【０００８】したがって暗い部屋に本発明の物品を置い
た場合は、前記蓄光インキを塗布した部分が発光しその
部分が描き出されることになる。次に本発明の物品に紫
外線を照射すると今度は前記無機化合物系塗料を塗布し
た部分が発色しその部分が描き出されることになるの
で、前記蓄光インキを塗った部分の図柄、前記無機化合
物系塗料を塗った部分の図柄、その両方を合わせた図柄
とを楽しむことができるものである。

【０００９】さらにシルクスクリーン印刷機を使用して
本発明の物品を印刷することは、同一品質の物品を量産
可能とすることができるものである。

【００１０】ここで蓄光インキとは太陽、電燈等の光源
を吸収蓄積し、これを徐々に放出させて発光する性質を
持った顔料を含有し、吸収−蓄積−発光を何回でも繰り
返すことが出来るインキのことをいい、既に市販されて
いるものである。

【００１１】またシルクスクリーン印刷機とはフィルム
からシルクを印画紙代りにしてシルクに文字、図形等を
転写する印刷機のことをいい、このシルクスクリーン印
刷機もすでに市販されているが、このシルクスクリーン
印刷機は紙等でなく物品たとえばガラス等立体的な物品
にも印刷できる機能を持っているものである。そして塗
料やインキをしみこませる部分としみこませない部分と
を作り出す機能を持っているので、前記無機化合物系塗
料だけ又は前記蓄光インキだけが塗布された部分を作成
すること、及び前記無機化合物系塗料を塗布した部分と
前記蓄光インキを塗布した部分とを有する物品を作成す
ることが可能である。

【００１２】

【実施例】図１は本発明にかかる物品を示す図であり、
雲１と山２と海３には前記蓄光インキが塗布されてお
り、船４には前記無機化合物系塗料が塗布されている。

【００１３】そこで本発明にかかる物品５を暗中に置い
た場合、雲１と山２と海３が発光しその図柄を楽しむこ
とが出来るが、次に紫外線を船４に照射すると雲１、山
２、海３、船４との組合せの図柄を楽しむことが出来
る。そして本発明の物品をシルクスクリーン印刷機を使
用して印刷するのである。

【００１４】

【発明の効果】本発明は前記した構成方法をとることに
より、同一の物品で種々の図柄を楽しむことが出来、同
一品質の物品を大量生産することが出来るものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の物品を示す図である。

【符号の説明】

１・・・雲 ２・・・山 ３・・・海 ４・・・船

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 通常光では白色で何も発色しないが、紫
   外線を照射すると発色する性質を持った無機化合物系塗
   料が塗布された部分と、暗中で発光する性質を持った蓄
   光インキが塗布された部分とを有する物品。
2. 【請求項２】 通常光では白色で何も発色しないが、紫
   外線を照射すると発色する性質を持った無機化合物系塗
   料を、物品に塗布することをシルクスクリーン印刷機を
   使用して行なう方法。
3. 【請求項３】 暗中で発光する性質を持った蓄光インキ
   を物品に塗布することをシルクスクリーン印刷機を使用
   して行なう方法。
4. 【請求項４】 請求項１に記載の物品をシルクスクリー
   ン印刷機で印刷する方法。