JP2016147257A - 装飾方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】温度変化によって、色だけでなく図柄が変化する物品又は爪の表面の装飾方法を提供する。【解決手段】装飾方法は、表面に、温度低下によって第1の色から第2の色に色が変化するカラー塗料を塗布して乾燥させる第1のステップと、その表面に、前記第2の色と同一色のカラー塗料で描画して乾燥させる第2のステップと、その表面に、温度低下によって透明色から前記第2の色と異なる色に色が変化するカラー塗料で描画して、乾燥させる第3のステップと、を含む。さらに、第3のステップの後に、透明色のクリヤー塗料を塗布してもよい。また、第2のステップの後に、更に透明色のクリヤー塗料を塗布してもよい。その表面は、車両の表面又は爪の表面であってもよい。【選択図】図1

Description

本発明は物品や爪の表面を装飾する方法に関する。より詳しくは、温度変化によって図柄が変化する装飾方法に関する。
近年、物品に装飾されるデザインが、角度や温度によって変化する物品が販売されている。小さな物品としては、角度によってデザインが変わるポストカードや、温度変化により色が変化するマグカップが販売されている。また、大きな物品としては、温度変化によって色が変化する自動車が知られている。このようなマグカップや自動車の塗料には、温度変化によって色が変化する塗料が使用されている。
この温度変化によって色が変化する塗料を自動車に使用すると、例えば25度よりも高温では黄色、低温では赤色の車体となる。温度変化によって色が変化する塗料を車体に使用することで、日向や日蔭、天候の変化、昼と夜、夏と冬で別の色を楽しむことができる。図2は、温度変化によって色が変化する塗料が使用された自動車の例である。図2(A)は、25度よりも高温(黄色)の状態を示し、図2(B)は、25度よりも低温(赤色)の状態を示す。
図2に示すように、車体には、温度変化によって色だけでなく図柄11が表示され(A)、または表示されなくなる(B)。これは、高温状態(黄色)において温度の変化後の色(赤)で図柄11を描くことによって、高温状態では背景の色(黄色)と図柄11の色(赤)が異なるため、図柄11が見えやすく、低温状態では背景の色(赤色)と図柄11の色(赤)が同一の色で同化するため、図柄11が見えなくなるからである。
周囲の状況によって、図柄が見え、又は見えなくなる技術は、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1に開示されている「塗料が塗布された物品」は、通常光の下では何も発色せず、図柄が見えないが、暗中では図柄が表示され、さらに紫外線を照射すると別の図柄も表示される物品である。この物品の図柄には、紫外線を照射すると発色する性質を持った無機化合物系塗料と、暗中で発光する性質を持った蓄光インキが使用されている。このような塗料を使用することにより、同一の物品で、種々の図柄を楽しむことが出来る。
特開平5−262027号公報
特許文献1では、物品を暗中に置く又は紫外線を照射することで、異なる図柄を楽しむことが出来る。しかし、紫外線を照射するには、専用のライトが必要であることが多く、異なる図柄を楽しむために手間がかかる。従って、周囲の状態の変化によって、より簡単に異なる図柄を楽しむことができる物品が望まれる。
また、図2に示す自動車は、温度変化によって、色だけでなく図柄が表示され、または表示されないという変化を楽しむこともできるが、一方の温度で図柄が表示されない場合には、物足りなく感じる場合もある。個人の趣向に合う2種類の色と図柄の車体を楽しむためには、どちらの温度領域であっても、各領域で異なる図柄が表示され、温度変化により図柄が変わるようなバリエーション豊富な装飾がさらに望まれる。
本発明は、上記課題に鑑み、温度変化によって、色だけでなく図柄が変化する装飾方法を提供することを目的とする。
上記課題の解決のため、本発明の装飾方法は、表面に、温度低下によって第1の色から第2の色に色が変化するカラー塗料を塗布して、乾燥させる第1のステップと、前記表面に、前記第2の色と同一色のカラー塗料で描画して、乾燥させる第2のステップと、前記表面に、温度低下によって透明色から前記第2の色と異なる色に色が変化するカラー塗料で描画して、乾燥させる第3のステップと、を含む。
また、前記第3のステップの後に、クリヤー塗料を塗布してもよい。
さらに、前記第2のステップの後に、透明色のクリヤー塗料を塗布してもよい。
また、前記表面は車両の表面であってもよい。
さらに、前記表面は爪表面であり、前記塗料は、爪用のジェルであり、前記第1ステップから前記第3ステップで行う乾燥は、光で硬化して行うことができる。
爪表面を装飾する場合には、前記第1のステップの前に、前記爪表面にベースジェルを塗布して、光で硬化するステップを含んでもよい。
また、前記表面は玩具の表面であってもよいし、食器の表面であってもよい。
本発明によれば、温度変化によって、色だけでなく図柄が変化する物品の装飾方法を提供することができる。
本発明の第1の実施例に係る装飾した自動車を示す模式図である。 従来の装飾方法によりした自動車を示す模式図である。 自動車の一般的な塗装構成の一例を示す模式図である。 本発明の第1の実施例に係る装飾方法を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施例に係る車両の装飾方法を示す説明図である。 本発明の第2の実施例に係る装飾した爪を示す模式図である。 本発明の第2の実施例に係る装飾方法を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施例に係る爪の装飾方法を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態(以下実施例と記す)を、図面に基づいて説明する。以下の図において、共通する部分には同一の符号を付しており、同一符号の部分に対して重複した説明を省略する。なお、以下に説明する実施例では、自動車(実施例1)と爪(ネイル)(実施例2)を例に挙げて説明するが、本発明に係る装飾方法はこれらに限らず、あらゆる物品に適用できるものである。
図1は、第1の実施例に係る装飾した自動車を示す模式図である。現在、25度(摂氏度)前後で色が変化し、30度以上で第1の色が安定し、20度以下で第2の色が安定する自動車用の塗料が販売されている。本実施例ではこのような塗料を使用する。図1(A)は、25度よりも温度が高いとき(特に30度以上)に見られる色と図柄11で、図1(B)は25度よりも温度が低いとき(特に20度以下)に見られる色と図柄12を示す。
図1(A)には、第1の色(例えば黄色)の車体(塗料10)の上に第2の色(例えば赤色)の図柄11が表示されている。図1(B)には、第2の色(例えば赤色)の車体(塗料10)の上に例えば黒色の図柄12が表示されている。このように、25度前後の温度の違いで、車体の色や上に表示される図柄が変わるのが本発明の特徴であり、例えば夏季(25度よりも気温が高い時期)には、図1(A)のデザインを、冬季(25度よりも気温が低い時期)には、図1(B)のデザインを楽しむことができる。特に30度以上で色と図柄が安定するため、例えば人間の手のひらを図1(B)の車体に当てれば、赤色の車体の上に、黄色の手のひらの跡(手の形状)を見ることができる。また、同じ季節であっても日向と日蔭、昼と夜、天候によって、車体の温度が変わるため、デザインの変化を楽しむことができる。このように、温度の違いで車体のデザインが大きく変化する技術は従来になく、本発明の新規な点である。
通常、車体は、図3に示すように、下地塗料(下塗り塗料)、中塗り塗料、上塗り塗料が順に塗布されている。下地塗料(下塗り塗料)は、車体の金属素地が錆びないようにするために塗布される。中塗り塗料は、車体の色の仕上がりを良くするため、また、耐チッピング性を有するように塗布される。上塗り塗料は、実際の車体の色をつけるため、また、耐候性を有するように塗布される。車体の色がメタリックやパールの場合には、基本のカラーの上に更にメタリックやパール用のカラーが塗布され、また、その上に艶を出すための透明なクリヤー塗料が塗布される場合もある。
本発明の車体の装飾方法を図4と図5を用いて説明する。図4は、本実施例の装飾方法を示すフローチャートであり、図5は、本実施例の装飾方法を示す説明図である。
[ステップ0]
本実施例では、まず下準備として、車体の錆び防止のために塗布される下地塗料(下塗り塗料)と、車体の色の仕上がり性、耐チッピング性を有するために塗布される中塗り塗料を車体に塗布する(図4のS0)。通常行われるように、車体の下地塗料(下塗り塗料)には、電着塗料が使用されて塗装される。中塗り塗料は、上塗り塗料の色の仕上がりをよくするような塗料の色が使用される。例えば、グレー色や白色等が使用されるが、色はこれらに限定されない。
[ステップ1]
次に、図5(A)に示すように、温度変化によって色が変化する塗料10を車体1に塗布する(図4のS1)。特に、温度低下(25度より高温度から低温度への低下)によって第1の色から第2の色に色が変化するカラー塗料10を塗布する。本実施例では、第1の色を黄色、第2の色を赤色として説明するが、温度変化によって色が変化する塗料10であればこれらの色に限定されない。図5(A)は、20度以下の低温時に車体1に塗料10が塗布された状態を示し、このときの車体の色は赤色である。塗布する方法は、例えばカラー塗料10のミストスプレーを車体1に噴射して塗布する。他の方法で塗布してもよい。また、カラー塗料10を塗布する前後に色を保護する保護材を塗布してもよい。塗料10を車体1に塗布した後は、140〜170度の温度で車体1を焼いて塗料10を乾燥させる。他の方法で乾燥させてもよい。
[ステップ2]
その後、車体1に第2の色(赤色)と同一色のカラー塗料(赤色)で図柄11を描画して、乾燥させる(図4のS2)。このカラー塗料は、第2の色と少しでも色が異なると、図1(B)の状態で図柄12と共に図柄11が視認し得る状態となるため、第2の色と全く同一色のカラー塗料を使用することが必要である。なお、このカラー塗料は温度によって色が変化しない通常の塗料である。車体1の温度が30度以上の場合には、車体1の色が黄色のため、赤色の塗料で描画しやすい。図5(B)は、車体1の温度が30度以上で、塗料10を黄色にして赤色の塗料で図柄11を描画した状態を示している。
車体1の温度が20度以下の低温時には図5(A)に示すように、車体1の塗料10が赤色であるため、同一色の赤色の塗料で描画し難い。そのため、20度以下の低温時には車体1の温度を30度以上の高温にして、塗料10が黄色になってから描画するか、描画する範囲だけ部分的に温めて、30度以上の高温にしてから描画することが好ましい。
このように、車体1の表面に塗布された塗料10の第2の色(赤色)と同一色の赤色の塗料で図柄11を描画することにより、車体1の表面の温度が25度より低いときには、車体1表面に塗布された塗料10が赤色の状態になるため、同一色の図柄11が見えにくくなり、特に20度以下では見えなくなる。また、車体1の温度が25度より高いときには、塗料10が黄色の状態になるため、赤色で描画した図柄11が見えるようになり、特に30度以上では図柄11が明確に見えるようになる。
また、図柄11を塗料で描画した後、その上に透明色のクリヤー塗料を塗布してもよい。それにより、図柄11が描画された表面の凸凹を滑らかにすることができ、平滑性を確保することができ、更にその上に図柄を描きやすくなる。クリヤー塗料を塗布する工程は必ずしも必要とするものではないが、図柄11により、車体1の表面の凸凹が顕著な場合には、特に有効である。クリヤー塗料は、透明色であればいかなるものでもよい。
[ステップ3]
図柄11を車体1の表面に描画して乾燥させた後、温度低下によって透明色から第2の色(赤色)と異なる色に色が変化するカラー塗料で図柄12を描画する(図4のS3)。図5(C)は、車体の表面の温度が20度より低いとき(赤色のとき)、色が変化するカラー塗料で図柄12を描画した状態を示す。図柄12を描画するカラー塗料は、温度低下(25度より高温から低温に低下)によって透明色から第2の色(赤色)と異なる色に色が変化するカラー塗料を使用する。赤色と同じ色の場合には、温度が25度より低いとき(特に20度以下のとき)に、背景色の赤色と同化してしまい、図柄12が見えなくなってしまうからである。本実施例では、透明色から黒色に色が変化するカラー塗料を用いる。カラー塗料の色はこれに限定されず、温度低下によって透明色から有色に変化するものであり、第2の色(赤色)と異なる色であれば、いかなる色でもよい。
これにより、車体の表面の温度が25度以下(特に20度以下)では、表面に塗布された塗料10が赤色で、その上に黒色の図柄12が見える状態となる。また、車体の表面の温度が25度以上(特に30度以上)では、表面に塗布されたた塗料10が黄色の状態になり、赤色で描画した図柄11が見えるようになる。このとき、図柄12を描画したカラー塗料は透明色になっており、図柄11だけが見える状態となる。従って、図柄12を描画するカラー塗料は、必ず透明色からある色に変化するカラー塗料を用いる必要がある。
[ステップ4]
さらに、車体1の表面に艶を出すための透明なクリヤー塗料を塗布してもよい。クリヤー塗料を塗布する工程は必ずしも必要とするものではないが、クリヤー塗料を塗布することで、より高い光沢性や、耐紫外線性、耐酸性雨性などの耐久性が得られるため、塗布することが好ましい。
以上のステップにより、車体1の表面の図柄が、25度前後の温度変化によって変化する装飾が完了する。車体1の温度変化と、上記で説明した塗布する塗料と描画する図柄の色の関係をまとめると、表1のようになる。
上記の表1において、全体の表示は、ステップ3で説明した内容であるが、車体1の表面の温度が20度より低いときには、車体1の表面に塗布されたカラー塗料10が赤色の上に黒色の図柄12が見え、表面の温度が30度より高いときには、表面に塗布されたカラー塗料10が黄色の状態になり、赤色で描画した図柄11が見えることを示す。
本実施例では車体の簡単なデザインである図柄11から図柄12へ変化する装飾方法を説明したが、文字を含むデザインとしてもよい。例えば英語で描いた文字が、温度変化によって日本語に変化するようなデザインにしてもよく、本発明のデザインは本実施例で説明した内容に限定されない。また、本実施例の装飾方法に加えて、ステッカーやシールなど既存の方法の装飾を更に施してもよい。
次に、本発明の装飾方法を爪(ネイル)に実施した場合について説明する。図6は、本実施例により装飾された爪の一例を示す模式図である。図6(A)は、「温度が高いとき」に見える爪表面の装飾を示し、図6(B)は「温度が低いとき」に見える爪表面の装飾を示す。本実施例では、カラー塗料として、爪用のカラージェルを使用する。特に、25度前後の温度で色が変化する市販のネイル用ジェル(例えば、商品名:ケンジコ カメレオンジェル)を使用しており、「温度が高い(低い)とき」というのは、摂氏25度前後の温度を意味している。つまり、図6(A)は、25度よりも温度が高いとき(特に30度以上)に見られる図柄で、図6(B)は25度よりも温度が低いとき(特に20度以下)に見られる図柄である。
図6(A)には、指3の爪2に黄色の背景(カラージェル10)の上に赤色の図柄11が表示されている。図6(B)には、指3の爪2に赤色の背景(カラージェル10)の上に黒色の図柄12が表示されている。このように、25度前後の温度の違いで、爪2上に表示される図柄や背景色が変わるのが本発明の特徴であり、例えば夏季(特に30度よりも気温が高い時期)には、図6(A)のデザインを、冬季(特に20度よりも気温が低い時期)には、図6(B)のデザインを楽しむことができる。また、同じ季節であっても屋外と屋内で温度が変わるため、デザインの変化を楽しむことができる。このように、温度の違いでネイルデザインが変化する技術は従来になく、本発明の新規な点である。
次に上記のようなネイルデザインの装飾方法を図7と図8を用いて説明する。図7は、本実施例の装飾方法を示すフローチャートであり、図8は、本実施例の装飾方法を示す模式図である。
まず、通常行うように、ネイル装飾の前にネイルケアで爪の表面を滑らかに整えて、アルコールで爪表面を拭き、爪表面の油分や汚れを落とす(図7のS10)。これにより、ネイルジェルを均一に滑らかに爪表面に塗布することができる。
[ステップ11]
次に、本実施例の下準備として、爪表面にベースジェルを塗り、通常行うように、UVランプやLEDランプ等の光を使用して30〜60秒間、爪表面を乾燥させて硬化し、未硬化ジェルを払拭する(図7のS11)。ベースジェルを塗ることで爪への負担を軽減することができ、また、その上に塗るカラージェルの密着性を高める効果がある。
[ステップ12]
その後、爪表面に色が変化するカラージェルを塗り、上記と同様に光で硬化し、未硬化ジェルを払拭する(図7のS12)。図8(A)は、指3の爪2の表面上に色が変化するカラージェル10を塗布した状態を示す。カラージェル10は、温度低下(25度より高温から低温に低下)によって第1の色から第2の色に色が変化するジェルを使用する。本実施例では、第1の色が黄色、第2の色が赤色のカラージェル10を用いる。カラージェル10の色にこれに限定されず、いかなる色であってもよい。本実施例においては、爪表面の温度が25度より低いときに、カラージェル10が赤色の状態で、爪2の表面に塗布する。
[ステップ13]
次に爪2の表面にカラージェルで図柄11を描画し、上記と同様に光で硬化し、未硬化ジェルを払拭する(図7のS13)。図8(B)は、指3の爪2の表面上に塗布したカラージェル10の上面に、図柄11をカラージェルで描画した状態を示す。本ステップで使用するカラージェルは、上記の第2の色と同一色のカラージェルを使用する。本実施例では、第2の色が赤色なので、全く同一の赤色のカラージェルを使用する。このカラージェルは、第1の色と少しでも色が異なると、図6(B)の状態で図柄12と共に図柄11が見える状態となるため、第2の色と全く同一色のカラージェルを使用することが必要である。
本実施例において、上記同様に、爪表面の温度が25度より高いときには、爪表面に塗布されたカラージェル10が黄色の状態の上に、赤色のカラージェルで図柄11を描画することができる。しかし、爪表面の温度が25度より低いときには、爪表面に塗布されたカラージェル10が赤色の状態になるため、同一色の赤色のカラージェルで図柄11を描
画し難くなる。この場合には、爪表面が25度より高くなるように温めて、カラージェル
10を黄色の状態に変えてから赤色のカラージェルで図柄11を描画するとよい。図8(B)は、爪表面が25度より高温にして、カラージェル10を黄色にして赤色のカラージェルで図柄11を描画した状態を示している。
このように、爪表面に塗布された第2の色(赤色)のカラージェル10と同一色の赤色のカラージェルで図柄11を描画することにより、爪表面の温度が25度より低いときには、爪表面に塗布されたカラージェル10が赤色の状態になるため、同一色の図柄11が見えなくなり、爪表面の温度が25度より高いときには、爪表面に塗布されたカラージェル10が黄色の状態になるため、赤色で描画した図柄11が見えるようになる。
また、図柄11をカラージェルで描画した後、爪表面に透明色(無色)のジェル(クリヤー塗料)を塗ってもよい。それにより、図柄11が描画された爪表面の凸凹を滑らかにすることができ、更にその上に図柄を描きやすくなる。図8(C)は爪表面の温度が25度より低いとき(カラージェル10が赤色の状態)、指3の爪2の表面上に描画された図柄11上に透明色のジェル13を塗布した状態を示す。透明色のジェル13を塗った後は、上記と同様に光で硬化し、未硬化ジェルを払拭する。この工程は必ずしも必要とするものではないが、図柄11により、爪表面の凸凹が顕著な場合には、特に有効である。ジェル12は、透明色であればよく、透明色のベースジェルやトップジェルを使用してよい。
[ステップ14]
その後、爪表面に色が変化するカラージェルで図柄12を描画し、上記と同様に光で硬化し、未硬化ジェルを払拭する(図7のS14)。図8(D)は、爪表面の温度が25度より低いとき、指3の爪2の表面上に色が変化するカラージェルで図柄12を描画した状態を示す。図柄12を描画するカラージェルは、温度低下(摂氏25度より高温から低温に低下)によって透明色(無色)から第2の色と異なる色に色が変化するジェルを使用する。第2の色(赤色)と同じ色の場合には、温度が25度より低いときに、背景のカラージェル(赤色)と同化してしまい、図柄12が見えなくなってしまうからである。本実施例では、透明色から黒色に色が変化するカラージェルを用いる。カラージェルの色はこれに限定されず、透明色から第2の色(赤色)と異なる色に変化するカラージェルであれば、いかなる色であってもよい。
これにより、爪表面の温度が25度より低いときには、爪表面に塗布されたカラージェル10が赤色の上に黒色の図柄12が見える状態となる。また、爪表面の温度が25度より高いときには、爪表面に塗布されたカラージェル10が黄色の状態になり、赤色で描画した図柄11が見えるようになる。このとき、図柄12を描画したカラージェルは透明色になっており、図柄11だけが見える状態となる。従って、図柄12を描画するカラージェルは、必ず透明色からある色に変化するカラージェルを用いる必要がある。
[ステップ15]
最後に、爪表面に透明色のトップジェル(クリヤー塗料)を塗り、上記と同様に光で硬化し、未硬化ジェルを払拭してもよい(図7のS15)。この工程は本発明で必ずしも必要な工程ではないが、トップジェルを塗布することで、カラージェルに艶を与えると共にカラージェルの割れや剥がれを防ぐことができるため行うことが好ましい。また、トップジェルを上からしっかり塗布することで、自爪を保護することができる。
以上のステップにより、爪表面が25度前後の温度変化によって図柄が変化するネイル装飾が完了する。爪表面の温度変化と、上記で説明した塗布する色と描画する図柄及び色の関係をまとめると、表2のようになる。
全体の表示は爪表面の温度が25度より低いときには、爪表面に塗布されたカラージェル10が赤色の上に黒色の図柄12が見え、爪表面の温度が25度より高いときには、爪表面に塗布されたカラージェル10が黄色の状態になり、赤色で描画した図柄11が見えることを示す。
次に、上述のネイル装飾方法の一部を使用して装飾する人工爪について説明する。本実施例の人工爪は、自爪に貼り付けるまたは練りつける人工爪である。人工爪を使用することで、普段は職業上又は体質上、爪を伸ばせない人も気軽に爪のおしゃれを楽しむことができる。
上述の自爪(ネイル)と、人工爪の装飾方法との違いは、自爪を保護する最初の2つのステップがないことである。つまり。ステップS10「ネイル装飾の前にネイルケアで爪の表面を滑らかに整えて、アルコールで爪表面を拭き、爪表面の油分や汚れを落とす」と、ステップS1「爪表面にベースジェルを塗り、爪表面を乾燥させて硬化し、未硬化ジェルを払拭する」がなく、爪表面に色が変化するカラージェルを塗るステップ12(S12)から始まる。
上述したステップ12からステップ15までの自爪のネイル装飾方法と同様にして、人工爪の装飾を行う。ステップ13(S13)の後の、爪表面に透明色のジェルを塗るステップは、図柄11が描画された爪表面の凸凹を滑らかにするためのもので、自爪の場合と同様に、爪表面の凸凹状態に応じて行う。このようにして、人工爪の表面温度が25度前後の温度変化によって図柄が変化する装飾を施した人工爪が完成する。
本実施例では爪表面の簡単なデザインである図柄11から図柄12へ変化するようなネイル装飾方法を説明したが、文字を含むデザインとしてもよい。例えば英語で描いた文字が、温度変化によって日本語に変化するようなデザインにしてもよく、本発明のネイル装飾のデザインは本実施例で説明した内容に限定されない。また、本実施例のネイル装飾に加えて、立体的な装飾(ビーズや小さな宝石などのネイルパーツ)を施してもよい。なお、本実施例明のネイルの装飾方法は、手の指の爪のみならず、足の指の爪にも用いることができる。
以上説明してきた様に、本発明の装飾方法によれば、自動車の車体の図柄を温度変化によって大きく変えることができ、バリエーション豊富なデザインで装飾することができる。例えば、日向や日蔭、天候の変化、昼と夜、夏と冬で温度変化によって、車体の異なる図柄を楽しむことができる。また、ネイルの装飾においては、爪表面が25度前後の温度変化によって、ネイルの色の変化のみならず、図柄の変化を楽しむことができる。
なお、本発明の装飾方法は、自動車のみならず、一般的な車両、例えば原動機付自転車、軽車両及びトロリーバスにも応用できる。また、食器(例えばマグカップ)や玩具の表面にも同様の装飾方法で装飾することができる。
なお、上述した実施例の装飾方法は一例であり、その構成は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更可能である。
本発明の装飾方法は、温度の変化によって2種類以上の色と図柄の変化を楽しむことができるため、デザインの多様性が増し、特にデザインを重視する分野での利用価値が高い。本発明の装飾方法は、自動車や爪以外にも飛行機や遊園地の乗り物(例えば観覧車)など様々なものに応用することができる。
1 車体
2 爪
3 指
10 温度により色が変わるカラー塗料(ジェル)
11 カラー塗料(ジェル)で描画した図柄
12 温度により色が変わるカラー塗料(ジェル)で描画した図柄
13 透明色のジェル

Claims (8)

  1. 表面に、温度低下によって第1の色から第2の色に色が変化するカラー塗料を塗布して、乾燥させる第1のステップと、
    前記表面に、前記第2の色と同一色のカラー塗料で描画して、乾燥させる第2のステップと、
    前記表面に、温度低下によって透明色から前記第2の色と異なる色に色が変化するカラー塗料で描画して、乾燥させる第3のステップと、
    を含むことを特徴とする装飾方法。
  2. 請求項1に記載の装飾方法であって、前記第3のステップの後に、透明色のクリヤー塗料を塗布することを特徴とする装飾方法。
  3. 請求項1又は2に記載の装飾方法であって、前記第2のステップの後に、更に透明色のクリヤー塗料を塗布することを特徴とする装飾方法。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の装飾方法であって、前記表面は車両の表面であることを特徴とする装飾方法。
  5. 請求項1〜3のいずれかに記載の装飾方法であって、前記表面は爪表面であり、前記塗料は、爪用のジェルであり、前記第1ステップから前記第3ステップで行う乾燥は、光で硬化して行うことを特徴とする装飾方法。
  6. 請求項5に記載の装飾方法であって、前記第1のステップの前に、前記爪表面にベースジェルを塗布して、光で硬化するステップを含むことを特徴とする装飾方法。
  7. 請求項1〜3のいずれかに記載の装飾方法であって、前記表面は玩具の表面であることを特徴とする装飾方法。
  8. 請求項1〜3のいずれかに記載の装飾方法であって、前記表面は食器の表面であることを特徴とする装飾方法。
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