JPH05261900A - スクリーン清掃装置 - Google Patents

スクリーン清掃装置

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JPH05261900A
JPH05261900A JP15270492A JP15270492A JPH05261900A JP H05261900 A JPH05261900 A JP H05261900A JP 15270492 A JP15270492 A JP 15270492A JP 15270492 A JP15270492 A JP 15270492A JP H05261900 A JPH05261900 A JP H05261900A
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screen
solder
squeegee
air
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鎬一 浅井
Kunio Oe
邦夫 大江
Takamoto Iwatsuki
隆始 岩月
Mitsuo Sumiya
光男 角谷
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スクリーンの表裏両面にそれぞれ開口する貫
通穴の内周面に付着した印刷剤を除去する。 【構成】 スクリーン清掃時には、エア噴射器316お
よび半田吸引器318はそれぞれ、その先端部が互に離
間する向きに回動させられた状態で水平面内において移
動させられ、先端部がスクリーンの清掃位置に到達した
後、閉じられてスクリーン80を表裏両面から挟む。こ
の状態でエア噴射ノズル360から圧縮エアが真上にか
つ十分な速度で噴射され、スクリーンの貫通穴の内周面
に付着したクリーム状半田が押し出されるとともに、バ
キュームにより吸引されて半田収集箱394に溜められ
る。スクリーン80の裏面に付着したクリーム状半田は
ブラシ374により除去される。貫通穴の内周面に付着
したクリーム状半田を押し出すのに十分な圧力のエアま
たはバキュームを通してもよく、溶剤供給および超音波
振動により除去してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スクリーン印刷に使用
されるスクリーンを清掃する装置に関するものであり、
特に、スクリーンの貫通穴内の印刷剤の除去に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】スクリーン印刷に使用されるスクリーン
には、被印刷板の印刷剤を印刷すべき位置に対応する位
置にそれぞれ表裏両面に開口する多数の貫通穴が設けら
れている。スクリーン印刷時にはスクリーンは被印刷板
に重ねられ、スクリーンの上をスキージ装置のスキージ
が移動することにより、スクリーン上に載せられた印刷
剤が貫通穴を通って被印刷板の所定の位置に印刷され
る。
【0003】このようにスクリーン印刷が行われると
き、印刷後、被印刷板がスクリーンから離間させられる
際に貫通穴の内周面に印刷剤が付着して残り、印刷剤の
通りを妨げて印刷精度の低下を招来したり、あるいはス
クリーンの被印刷板に重ねられる裏面に印刷剤が付着し
て被印刷板を汚すことがある。また、印刷終了時にスク
リーンの印刷剤が載せられる表面に印刷剤が付着してい
れば、次に印刷が行われるまでに付着した印刷剤が変質
し、新たな印刷剤に混じって印刷剤の質を下げる恐れが
あるなど、種々の場合にスクリーンに付着した印刷剤を
除去することが必要である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来、
スクリーンに付着した印刷剤の除去は作業者が行ってい
たため面倒であり、時間がかかる問題があった。小さな
貫通穴内の印刷剤を完全に除去することは特に困難であ
った。本発明は、スクリーンに付着した印刷剤を人手を
わずらわせることなく除去することができ、かつ、貫通
穴内の印刷剤も容易に除去できるスクリーン清掃装置を
提供することを課題として為されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】そして、本発明に係るス
クリーン清掃装置の特徴は、上記の課題を解決するため
に、スクリーンの貫通穴内の印刷剤を除去する貫通穴内
印刷剤除去装置を含むことを要旨とするものである。
【0006】
【作用】このように構成されたスクリーン清掃装置によ
れば、スクリーンの裏面あるいは表面のみならず、貫通
穴内の印刷剤も良好に除去される。
【0007】
【発明の効果】このように本発明によれば、スクリーン
に付着した印刷剤を人手をわずらわすことなく除去する
ことができ、特に、従来完全に除去することが困難であ
った貫通穴内の印刷剤も良好に除去することができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明をプリント基板スクリーン印刷
機のスクリーン清掃装置に適用した場合の実施例を図面
に基づいて詳細に説明する。図3,図4および図5に示
すスクリーン印刷機は、被印刷板としてのプリント基板
10(図4参照)を搬送する基板コンベア12,基板位
置決め支持装置14,スクリーン位置決め支持装置1
6,スキージ装置18,半田回収装置20(図3参
照),図5に示すスクリーン搬送装置22,スクリーン
収容装置24,スクリーン清掃装置26を備えている。
【0009】基板コンベア12は、図4に示すように、
ベース30上に設けられた一対のレール32,34を備
えている。これらレール32,34にはそれぞれ、図示
しないロープが環状に配設されており、そのロープが循
環させられることによりプリント基板10が搬送され
る。これらレール32,34の間隔は、プリント基板1
0の大きさに合わせて調節することができる。また、基
板位置決め支持装置14は被印刷板支持台としての基板
支持台38を備えている。基板支持台38は図示しない
昇降装置によって昇降させられるようになっており、基
板コンベア12により搬送され、図示しないストッパに
より止められるとともに位置決めピン(図示省略)によ
り位置決めされたプリント基板10を、バキュームによ
り吸着するとともに基板コンベア12から持ち上げてス
クリーンに接触させる。
【0010】スクリーン位置決め支持装置16,スキー
ジ装置18および半田回収装置20は、ベース30に昇
降可能に取り付けられた一対のフレーム40,42に支
持されている。ベース30上には、図3および図5に示
すように4本の支柱44が立設されるとともに、各支柱
44にはそれぞれレバー46,47が軸48により水平
軸線まわりに回動可能に取り付けられており、一方のフ
レーム40は、図5に示すように、互にプリント基板搬
送方向(図において左右方向)に隔たった一対のレバー
46に水平軸線まわりに回動可能に取り付けられ、他方
のフレーム42は、残りの一対のレバー47に水平軸線
まわりに回動可能に取り付けられている。
【0011】フレーム40を支持する一対のレバー46
にはそれぞれ、図3および図5に示すように、フレーム
40が連結された部分と軸48との間からアーム54が
直角に延び出させられるとともに、そのアーム54の各
先端部はロッド56によって連結されている。また、こ
れら一対のレバー46のうち一方のレバー46の他端部
は、上下方向に配設されたロッド58によって回動板6
0に回動可能に連結されている。回動板60は、昇降用
モータ62(図5参照)によって回転させられるギヤ6
4に噛み合わされたギヤ66の軸68に固定されてい
る。フレーム42を支持する他方の対のレバー47にも
同様に、図5に示すようにそれぞれアーム70が固定さ
れるとともにロッド72によって連結されており、一方
のレバー47には上下方向に延びるロッド74が連結さ
れるとともに、そのロッドの下端部に回動可能に連結さ
れた回動板75は軸68に固定されている。したがっ
て、軸68が昇降用モータ62によって回動させられれ
ば回動板60,75が回動させられるとともに、4個の
レバー46,47が図3に二点鎖線で示すように一斉に
90度回動させられ、スクリーン位置決め支持装置1
6,スキージ装置18および半田回収装置20が図3お
よび図4に実線で示すように、基板支持台38の真上に
位置し、スクリーン印刷を行う下降端位置と、二点鎖線
で示すように、下降端位置より高く、かつ、プリント基
板搬送方向において下流側に移動した上昇端位置とに移
動させられる。上記装置16,18,20は、4本の支
柱44が立設されたベース30,レバー46,47およ
びフレーム40,42によって構成された2組の平行四
辺形リンク装置,一方のレバー46,47の回動を他方
のレバー46,47に伝達するアーム54,70,ロッ
ド56,72ならびに昇降用モータ62,ギヤ64,6
6およびロッド58,74等によって構成される駆動装
置から成る昇降装置によって昇降させられるのである。
【0012】スクリーン位置決め支持装置16は、上記
フレーム40,42の下側に設けられている。フレーム
40,42の下面には、図3および図4に示すように合
計4個のブラケット76が固定されるとともに、それら
ブラケット76にスクリーン支持台78が取り付けら
れ、スクリーン80とその周縁に固定されたスクリーン
枠82とを支持するようにされている。スクリーン80
には、図10に示すように、プリント基板10の被印刷
位置に対応する位置に、それぞれ、スクリーンのクリー
ム状半田が載せられる表面と、プリント基板10に接触
させられる裏面とに開口する貫通穴83が形成され、ク
リーム状半田はこれら貫通穴83を通ってプリント基板
10に印刷される。スクリーン支持台78は矩形の枠体
であり、その上にスクリーン枠82が載置されるととも
に、プリント基板搬送方向に平行なX軸方向およびその
X軸方向と水平面内において直交するY軸方向の位置を
それぞれ、X軸方向位置決め装置およびY軸方向位置決
め装置によって位置決めされるとともに、固定装置によ
ってスクリーン支持台78に固定されるようになってい
る。
【0013】次に、スキージ装置18を図6〜図8に基
づいて説明する。スキージ装置18は図2に示すように
スライド84を備えている。スライド84の両側面には
それぞれガイドブロック86,87が固定されており、
前記フレーム40,42にそれぞれ固定のガイドレール
88,90に移動可能に嵌合されている。スライド84
には、ナット92が固定されるとともに、両端を一方の
フレーム42によって支持されたねじ軸94に螺合され
ており、ねじ軸94がスキージ移動用サーボモータ96
(図11参照)によって回転させられることにより、ス
ライド84がX軸方向に移動させられる。
【0014】スライド84上には、フレーム100が固
定されている。フレーム100は、図6および図8に示
すように、一対の側壁102と天壁104と背壁106
とから成り、これらスライド84およびフレーム100
に第一スキージユニット108および第二スキージユニ
ット110が設けられている。これらユニット108,
110の構成は同じであり、第一スキージユニット10
8について詳細に説明する。
【0015】第一スキージユニット108は、第一スキ
ージ112を有し、一対の第一スキージ昇降用エアシリ
ンダ114,116(図6参照)によって昇降させられ
る第一スキージ昇降部117を備えている。これらエア
シリンダ114,116は天壁104上に下向きに、か
つY軸方向に距離を隔てて固定されており、そのピスト
ンロッド118,120(図6参照)は天壁104に挿
通され、その下端部にそれぞれ固定されたロッド12
2,124(図7参照)は、スライド84に立設された
一対の案内筒126,128に軸方向に摺動可能に嵌合
されるとともに、その下端部にスキージホルダ130が
回動可能に連結されている。
【0016】スキージホルダ130は、図8に示すよう
に、角材132と、その角材132の長手方向の両端部
にそれぞれ固定されたブラケット134,136と、ブ
ラケット134,136に両端を固定された支持部材1
38に固定の取付板140とを有する。角材132の長
手方向に距離を隔てた2個所にはそれぞれ、図7に示す
ように長穴142,144が形成されており、ロッド1
22,124の下端部がそれぞれ嵌合されるとともに、
スライド84の移動方向と平行なピン146,148に
より角材132に回動可能に連結されている。ロッド1
22,124のピン146,148が嵌合されるピン穴
150,152の内径はやや大きめにされており、スキ
ージホルダ130はロッド122,124を含む垂直面
内において小角度回動することができる。
【0017】また、取付板140には、図8に示すよう
に前記第一スキージ112が取り付けられている。第一
スキージ112は、長い板状を成し、ゴム製の第一スキ
ージ部材154がスキージ保持体156に保持されて成
る。第一スキージ部材154は、その下端部が第二スキ
ージユニット110から遠ざかる向きに傾斜して保持さ
れている。第一スキージ112は、スキージ保持体15
6において取付板140に固定されており、スキージホ
ルダ130と共に垂直面内で回動する。図7において1
58は、スキージ保持体156の長手方向の両端にそれ
ぞれ取り付けられ、印刷時にクリーム状半田のはみ出し
を防止する遮蔽板である。なお、プリント基板10の寸
法が変わる場合には、第一スキージ112がスキージホ
ルダ130に対して着脱され、第一スキージ部材154
がプリント基板10の寸法に応じた長さのものに交換さ
れる。
【0018】前記角材132にはまた、図7に示すよう
にその長手方向の中央に長穴160が形成されるととも
に、昇降ロッド162の下端部が嵌合され、ピン164
により角材132に回動可能に連結されている。昇降ロ
ッド162は、スライド84に形成された貫通穴165
を通ってスライド84の上方に突出させられるととも
に、その突出端に取り付けられたばね受け166と、ス
ライド84の下面に固定のばね受け168との間に配設
されたスプリング170によって上方へ付勢されてお
り、それにより、前記第一スキージ112,スキージホ
ルダ130,ピストンロッド118,120,ロッド1
22,124,昇降ロッド162およびばね受け166
等により構成され、昇降用エアシリンダ114,116
によって昇降させられる第一スキージ昇降部117の重
量が軽減されている。本実施例においてスプリング17
0のばね荷重は、第一スキージ112がちょうどスクリ
ーン80に接触するまで下降したとき、その重量が0に
軽減され、スクリーン80に重量が加えられない大きさ
とされている。したがって、第一スキージ部材154
は、エアシリンダ114,116の上側のエア室に供給
されるエアの圧力が0のときはスクリーン80に0の力
で接触し、エアの圧力増大に伴って接触力が増大する。
なお、非印刷時にはエアシリンダ114,116の上側
の室が大気に解放される一方、下側の室にエアが供給さ
れ、第一スキージ112は上昇端位置に上昇させられて
スクリーン80から離間する。また、ばね受け166上
には、ドグ172が取り付けられており、第一スキージ
部材112の下降端がスキージ下降端センサ174によ
って検出されるようになっている。
【0019】第二スキージユニット110も同様に構成
されており、第二スキージ昇降部178が一対の第二ス
キージ昇降用エアシリンダ180(図8には一方のみ示
されている)により昇降させられる。第二スキージ昇降
用エアシリンダ180のピストンロッド182の下端部
にはロッド184が連結されるとともに、ロッド184
の下端部に回動可能に取り付けられたスキージホルダ1
86に第二スキージ188が取り付けられている。第二
スキージ188は、長い板状のゴム製の第二スキージ部
材190がスキージ保持体192により保持されて成
り、第二スキージ部材190は、その下端部が第一スキ
ージ部材154から遠ざかる向きに傾斜して保持されて
いる。また、スキージホルダ186の角材に連結された
昇降ロッドはスプリングによって上方に付勢されてお
り、これら第二スキージ188,スキージホルダ18
6,ピストンロッド182,ロッド184および図示し
ない昇降ロッド等が第二スキージ昇降部178を構成
し、第二スキージ昇降部178の重量はスプリングによ
って軽減されている。このスプリングのばね荷重は、第
二スジ188がちょうどスクリーン80に接触する際に
スクリーン80に加えられる重量が0になる大きさにさ
れており、エアシリンダ180への供給エア圧力の制御
により、第二スキージ部材190のスクリーン80への
接触圧を調節し得るようにされている。さらに、第二ス
キージ部材188の下降端は、ドグ194および第二ス
キージ下降端センサ196によって検出される。
【0020】これら第一スキージ112と第二スキージ
188とは択一的に使用される。スクリーン印刷は、プ
リント基板10の一方の側から他方の側に向かってスキ
ージが移動することにより行われるのであるが、その移
動方向において上流側に位置するスキージが印刷に使用
されるのであり、このようにスキージが2組設けられて
いる場合、印刷方向に応じて択一的に使用されることに
より往復印刷を行うことができる。
【0021】次に、半田回収装置20について説明す
る。上記フレーム100の背壁106には、図8に示す
ように上下方向に延びる一対のガイドレール200(図
には一方のみ示されている)がY軸方向に距離を隔てて
設けられ、昇降板202がガイドブロック204,20
6において昇降可能に嵌合されている。この昇降板20
2には、プレート207が上方に延び出す向きに固定さ
れるとともに、天壁104上に設けられたすくい取り部
材昇降用エアシリンダ208のピストンロッド210が
ブラケット211により連結されており、ピストンロッ
ド210の伸縮により昇降板202が昇降させられる。
【0022】なお、昇降板202の下降端は、その下面
に螺合されたボルト212がスライド84に固定された
ストッパボルト214に当接することにより規定され
る。また、フレーム100の側壁102には、図7に示
すようにメカニカルバルブ216が取り付けられ、エア
シリンダ208へのエア供給量の調節により、昇降板2
02の昇降速度が高低2段階に切り換えられるようにさ
れている。図9に示すように昇降板202には切換え板
218が固定されており、昇降時には、メカニカルバル
ブ216側に突出した第一切換え面220とそれより引
っ込んだ第二切換え面222とが順次メカニカルバルブ
216の切換えレバー224に当接して切換えレバー2
24を回動させ、切換えレバー224が第一切換え面2
20に当接した状態ではエアシリンダ208へのエア供
給量が少なくされ、昇降速度が低くされる一方、第二切
換え面222に当接した状態ではエア供給量が多くさ
れ、昇降速度が高くされる。
【0023】昇降板202の下端部の幅方向の両端から
はそれぞれ、図7および図8に示すように支持板232
が前方に延び出させられている。これら支持板232は
それぞれほぼL字形を成し、スライド84に形成された
切欠236内に嵌入されるとともに、上下方向に延びる
アーム部234は、第一スキージユニット108のスキ
ージホルダ130の側面に対向させられている。これら
支持板232にはすくい取り器237が回動可能に取り
付けられている。すくい取り器237は、L字形を成す
一対のブラケット238と、それらブラケット238の
L字の一方のアーム部240にそれぞれ取り付けられた
取付板242と、それら取付板242の先端に固定され
たすくい取り部材244とを有し、ブラケット238の
他方のアーム部246において支持板232に形成され
た長穴248(図7参照)に嵌合されるとともに、ピン
250により回動可能に取り付けられている。
【0024】アーム部240には下面および先端面に開
口する切欠252が形成されており、取付板242はそ
の一端部において切欠252内に嵌合されるとともに、
ピン253によりY軸方向に平行な軸線まわりに回動可
能に支持されている。この取付板242は、アーム部2
40の下面に固定のプレート254との間に配設された
スプリング256によって他端部がスクリーン80側に
付勢されている。258は、スプリング256の付勢力
を規定するボルトである。すくい取り部材244は第一
スキージ部材154より長く、第一スキージ部材154
と平行に配設され、両端の一対の側壁262は図7に二
点鎖線で示すように第一スキージ部材154の長手方向
の両側にそれぞれ位置している。すくい取り部材244
は、第一スキージ部材154の大きさに合わせて交換さ
れ、常に側壁262が第一スキージ部材154を長手方
向の両側から挟み得る長さのものとされる。また、すく
い取り部材244の底壁は、ピン250の軸心を中心と
する円弧に沿って湾曲させられており、その上面が部分
円筒面状のすくい取り面266とされている。このすく
い取り部材244の先端部には、ナイフエッジ268が
形成されている。
【0025】上記一対のブラケット238は、水平に配
設されたロッド270によって連結されるとともに、そ
のロッド270の長手方向の中央部にすくい取り部材回
動用エアシリンダ272のピストンロッド274が継手
部材276によって回動可能に連結されている。エアシ
リンダ272は前記昇降板202に取り付けられたプレ
ート207にピン280によって回動可能に連結されて
おり、ピストンロッド274の伸縮によりブラケット2
38が回動させられ、すくい取り部材244がスクリー
ン80に沿って移動させられる。
【0026】前記支持板232のアーム部234の下端
部にはそれぞれ、図7に示すようにピン284がY軸方
向に移動可能に嵌合され、ピン駆動用シリンダ286に
よって移動させられるようになっている。前記スキージ
ホルダ130のブラケット134,136の上端部には
それぞれ、第一スキージ112が下降端まで下降すると
ともに、昇降板202が下降端まで下降した状態でちょ
うどピン284とほぼ同心となる嵌合孔288が形成さ
れており、ピン284が嵌合孔288に嵌合することに
より、昇降板202と第一スキージ112とが連結され
る。
【0027】スクリーン印刷に使用されたスクリーン8
0は、印刷が所定枚数行われた場合、あるいはプリント
基板10の種類が変わる場合等、必要な場合に別のスク
リーン80に交換される。スクリーン搬送装置22は、
スクリーン80をスクリーン位置決め支持装置16とス
クリーン収容装置24との間で搬送し、スクリーンの交
換を自動的に行うものであるが、これらスクリーン搬送
装置22およびスクリーン収容装置24は、特開平1−
317768号公報に記載の装置と同じであり、簡単に
説明する。
【0028】スクリーン搬送装置22は、図3および図
4に示すように、X軸方向に移動するX軸スライド29
0と、X軸スライド290上に設けられ、Y軸方向に移
動するY軸スライド292とを備えている。これらX軸
スライド290およびY軸スライド292にはそれぞれ
スクリーン枠82に係合する係合部材が設けられてお
り、スクリーン枠82をスクリーン支持台78上から引
き出すとともにスクリーン収容装置24に搬送する。ス
クリーン収容装置24は、昇降装置により昇降させられ
る上下2段のスクリーン収容部を有しており、それらス
クリーン収容部が択一的にスクリーン受渡し位置に位置
決めされ、スクリーン支持台78から外されたスクリー
ン80が収容されるとともに、新たなスクリーン80を
提供し、このスクリーン80はスクリーン搬送装置22
によりスクリーン支持台78に搬送され、位置決め固定
される。なお、スクリーン収容装置24は、スクリーン
80を上下に10枚収容し得るストッカがエレベータに
よって昇降させられ、スクリーン80の受渡しを行うも
のとしてもよい。
【0029】次に、スクリーン清掃装置26について説
明する。スクリーン清掃装置26は、図4および図5に
示すように、ベース30上に固定のフレーム300のス
クリーン収容装置24に隣接する位置に、スクリーン搬
送装置22の上方であって、前記上昇端位置に移動させ
られたスクリーン80に対応する高さに設けられてい
る。スクリーン清掃装置26は、図2に示すように、ボ
ールねじ301がX軸駆動モータ302によって回転さ
せられることにより、ガイドレール304に案内されて
X軸方向に移動させられるX軸スライド306と、その
X軸スライド306上に設けられ、ボールねじ307が
Y軸駆動モータ308によって回転させられることによ
り、ガイドレール310に案内されてY軸方向に移動さ
せられるY軸スライド312(図1参照)とを有してい
る。
【0030】Y軸スライド312上には、長手形状のエ
ア噴射器316および半田吸引器318がX軸方向に平
行な軸線まわりに回動可能に設けられている。Y軸スラ
イド312上にはブラケット320が固定されており、
そのブラケット320の一対の側板322間に固定され
た支持部材323の上下両面には、それぞれコの字形の
ブラケット324,326が固定されている。エア噴射
器316の本体328は四角形断面の筒状を成し、その
上面に固定のブラケット330において、下側のブラケ
ット326に軸332によりX軸方向に平行な軸線のま
わりに回動可能に取り付けられている。また、半田吸引
器318の本体334も四角形断面の筒状を成し、その
下面に固定のブラケット336において、上側のブラケ
ット324に軸338によりX軸方向に平行な軸線まわ
りに回動可能に取り付けられている。
【0031】上記支持部材323には支持板340が固
定されるとともに、噴射器回動用エアシリンダ342と
吸引器回動用エアシリンダ344とがそれぞれ下向きと
上向きとに取り付けられ、各ピストンロッド346,3
48が本体328,334の後端部(スクリーン80側
とは反対側の端部)に固定のブラケット350,352
に回動可能に連結されている。したがって、ピストンロ
ッド346,348の伸縮によりエア噴射器316およ
び半田吸引器318が互に逆向きに回動させられ、それ
らの先端部(スクリーン80側の端部)が互に接近,離
間させられることとなる。なお、エア噴射器316およ
び半田吸引器318の先端部が互に接近する向きの回動
は図示しないストッパによって規定されるようになって
いる。
【0032】エア噴射器316の本体328の先端部の
上面には、筒状のケーシング358が固定されており、
ケーシング358内にはエア噴射ノズル360が上向き
に配設されている。エア噴射ノズル360は、円筒状の
接続部362と、その接続部362の上端に設けられ、
ほぼケーシング358の幅とほぼ同じ幅を有する薄い箱
状の噴射部364とを有し、噴射部364には、その上
面に開口する多数のエア噴射口がX軸方向に1列に形成
されている。エア噴射ノズル360は、本体328内に
配設され、一端が接続部362に接続された管366,
本体328の後端部において管366に接続された管3
68によって圧縮エア供給源370に接続されており、
圧縮エア供給源370から供給されたエアはエア噴射ノ
ズル360から真上に、かつ、貫通穴83の内周面に付
着したクリーム状半田を貫通穴83から押し出すのに十
分な速度で噴射される。
【0033】ケーシング358内にはまた、エア噴射ノ
ズル360に隣接してブラシ374が軸376によりX
軸方向に平行な軸線まわりに回転可能に取り付けられて
いる。軸376には、ブラシ駆動モータ378(図2参
照)の回転がプーリ380,382およびベルト384
によって伝達され、ブラシ374が回転させられる。
【0034】さらに、本体328内の空間は、その後端
部に接続されたホース388,継手部材390,ホース
392,半田収集箱394およびホース396を介して
バキューム源398に接続されている。半田収集箱39
4内の空間は仕切り板400によって2つの室402,
404に仕切られており、一方の室402に本体328
が接続され、他方の室404にバキューム源398が接
続されている。これら室402,404は下部において
つながっており、この部分を通って本体328にバキュ
ームが供給されるが、室404の上部にはフィルタ40
6が設けられており、後述するようにバキュームによっ
て吸引されたクリーム状半田がバキューム源398に吸
い込まれないようにされている。なお、半田収集箱39
4の下部は着脱可能な受け箱408とされており、吸引
されて溜まったクリーム状半田を捨てることができるよ
うにされている。
【0035】半田吸引器318の本体334の先端部の
下面には、筒状のガイド部材410が固定されている。
このガイド部材410には筒状の当接部材412が軸線
方向に相対移動可能かつ抜け出し不能に嵌合されてい
る。本体334内の空間もまた、ホース414,前記継
手部材390,ホース392,半田収集箱394,ホー
ス396を介してバキューム源398に接続されてい
る。
【0036】本スクリーン印刷機は、図11に示す制御
装置420によって制御される。制御装置420はコン
ピュータを主体とするものであり、スキージ装置18等
を昇降させる前記昇降用モータ62,スキージ装置18
を移動させるスキージ移動用サーボモータ96,第一ス
キージ昇降用エアシリンダ114,116,第二スキー
ジ昇降用エアシリンダ180,すくい取り部材昇降用エ
アシリンダ208,すくい取り部材回動用エアシリンダ
272,スクリーン清掃装置26のX軸駆動モータ30
2,Y軸駆動モータ308,噴射器回動用エアシリンダ
342,吸引器回動用エアシリンダ344,圧縮エア供
給源370,バキューム源398の他、図示は省略する
が、基板コンベア12,基板位置決め支持装置14,ス
クリーン搬送装置22,スクリーン収容装置24が接続
されている。これらはコンピュータのROMに格納され
たプログラムに従って制御され、プリント基板10の搬
送,位置決め,スクリーン印刷,スクリーン80の交
換,清掃,クリーム状半田の回収等が行われる。
【0037】次に作動を説明する。以上のように構成さ
れたスクリーン印刷機においてプリント基板10にクリ
ーム状半田を印刷する場合には、スクリーン位置決め支
持装置16,スキージ装置18および半田回収装置20
は下降端位置にあり、スクリーン80がスクリーン支持
台78上に位置決め固定され、その上に適度な粘度に練
られたクリーム状半田が載せられる。また、スキージ装
置18においてスライド84は、スクリーン80の印刷
領域中、X軸方向において一方の端に位置し、第一,第
二スキージ112,188およびすくい取り部材244
はいずれも上昇端位置にある。そして、プリント基板1
0が基板コンベア12によって搬送され、基板支持台3
8により上昇させられてスクリーン80の下面に接触さ
せられれば、第一,第二スキージ112,188のう
ち、印刷に使用されるスキージが下降させられてスクリ
ーン80に接触させられ、スライド84が移動させられ
てクリーム状半田がプリント基板10に印刷される。
【0038】第一スキージ112が印刷に使用されると
すれば、エアシリンダ114,116の上側の室にエア
が供給されるとともに下側の室が大気に解放され、第一
スキージ112が下降させられてスクリーン80に接触
させられる。この際、前述のように第一スキージ昇降部
117の重量はスプリング170によってちょうど打ち
消されるようにされているため、第一スキージ部材15
4はエアシリンダ114,116に供給されるエア圧力
のみでスクリーン80に接触させられる。第一スキージ
昇降部117の重量に関係なく、所望の圧力で第一スキ
ージ部材154をスクリーン80に接触させることがで
きるのであり、エアシリンダ114,116とエア供給
源との間に圧力計を設けることにより、エアシリンダ1
14,116への供給エア圧力の大きさ、延いてはスク
リーン80への接触圧を知ることができる。
【0039】また、第一スキージ部材154は長手方向
に隔たった位置においてそれぞれ2個のエアシリンダ1
14,116によりスクリーン80に接触させられるた
め、接触圧を任意に調節することができる。例えば、プ
リント基板10やスクリーン80に傾きがあっても、第
一スキージ部材154はピン164のまわりに回動して
それらに沿うため、第一スキージ部材154を均一な圧
力でスクリーン80に接触させることができ、また、両
端部の接触圧を意図的に異ならせることができる。それ
により、例えば、スクリーン80に形成された貫通穴8
3の径が極めて小さく、クリーム状半田が入り難い場合
などには、第一スキージ部材154のその貫通穴83上
を移動する部分の接触圧を大きくすることにより、クリ
ーム状半田を確実に印刷することができる等の効果が得
られる。
【0040】なお、第一スキージ昇降部117の重量の
全部がスクリーン80に掛からないようにすることは不
可欠ではなく、一部は掛かるようにしてもよい。接触圧
を大きくすることが必要な場合には、第一スキージ昇降
部117の重量をスクリーン80に掛けることによっ
て、供給エア圧力を小さくすることができるのである。
【0041】このようにスライド84が移動し、1枚の
プリント基板10についてクリーム状半田の印刷が行わ
れたならば第一スキージ112は上昇させられ、プリン
ト基板10が排出された後、新たなプリント基板10が
スクリーン80に接触させられたならば、第二スキージ
部材190がスクリーン80に接触させられて印刷が行
われる。この際、第二スキージ昇降部117の重量がス
クリーン80に加えられず、第二スキージ昇降用エアシ
リンダ180に供給されるエア圧力のみで第二スキージ
部材190がスクリーン80に接触させられることは、
第一スキージ部材154の場合と同じである。
【0042】所定枚数の印刷が行われたときやプリント
基板10の種類が変わる場合等には、スクリーン80が
交換されるが、交換されるスクリーン80にクリーム状
半田が残っていれば、スクリーン80上で固まって汚れ
や目詰まりの原因となり、また、そのようなクリーム状
半田は再使用できず、無駄が生ずる。そのため、スクリ
ーン交換時にはまず、スクリーン80上に残ったクリー
ム状半田が半田回収装置20によって回収される。
【0043】印刷終了時には、クリーム状半田はスクリ
ーン80の印刷領域中、スキージ移動方向において一方
の端にあり、第一スキージ112およびすくい取り部材
244がそのクリーム状半田の上方にある。第一,第二
スキージ112,188はいずれも上昇端位置にあり、
すくい取り部材244も上昇端位置にあるのである。そ
の状態から第一スキージ112が図8に実線で示すよう
に下降させられるとともにすくい取り部材244が二点
鎖線で示すように下降させられた後、第一スキージ部材
154が小距離右方へ移動させられて第一スキージ部材
154がクリーム状半田に接触させられる。続いてピン
284が嵌合孔288に嵌合させられて第一スキージ1
12とすくい取り部材244とが一体的に連結された
後、すくい取り部材244が図8において時計方向に回
動させられ、スクリーン80上のクリーム状半田を押し
つつ第一スキージ112に向かって移動する。
【0044】すくい取り部材244はスプリング256
により、その先端部が下方に下がる向きに付勢されてお
り、そのため先端部が第一スキージ部材154に近接す
るまで回動する前にスクリーン80に接触し、ナイフエ
ッジ268がスクリーン80に押し付けられた状態とな
る。そのため、すくい取り部材244が更に回動させら
れるとき、ナイフエッジ268はスクリーン80に沿っ
て移動し、クリーム状半田を掻き取りつつ第一スキージ
部材154側に移動することとなり、実線で示すように
ナイフエッジ268が第一スキージ部材154に近接す
る状態では、第一スキージ部材154により移動を止め
られたクリーム状半田とスクリーン80の間に進入して
クリーム状半田をすくい取り面266上にすくい上げ
る。第一スキージ部材154について考えれば、それの
第二スキージ部材190に対向する側の面が、クリーム
状半田をすくい取り面266上に掻き寄せてすくい取り
部材244にすくい取らせることになる。すくい取り部
材244はナイフエッジ268が第一スキージ部材15
4に対して小距離離れた位置まで回動させられるのみで
あって、第一スキージ部材154には接触させられない
ため、ゴム製の第一スキージ部材154がナイフエッジ
268によって傷められることがない。
【0045】すくい取り後、第一スキージ昇降用エアシ
リンダ114,116の2個の室がいずれも大気に解放
された状態で、昇降板202が上昇させられつつスライ
ド84が図1において小距離左方へ低速で移動させられ
る。昇降板202が下降端に下降した状態では、前記切
換え板218の第二切換え面222がメカニカルバルブ
216のレバー224を切り換え、昇降板202は低速
で昇降する状態にある。そのため、ピン284により連
結されたすくい取り部材244および第一スキージ11
2は一体的にゆっくりと斜め上方へ移動させられ、すく
い取り部材244はスクリーン80上のクリーム状半田
を掻き取りつつ上昇することとなる。すくい取り部材2
44と第一スキージ部材154との間には隙間がある
が、クリーム状半田には粘性があり、すくい取り部材2
44および第一スキージ部材154が低速で斜め上方に
移動させられることにより、すくい取り部材268と第
一スキージ部材154との間の隙間にあるクリーム状半
田はスクリーン80からすくい取られることとなり、ま
た、それらの間から漏れ落ちることもない。
【0046】第一スキージ部材154およびすくい取り
部材244が小距離上昇させられるとともに移動させら
れれば、移動が止められ、高速で上昇端位置へ上昇させ
られる。この状態では第一スキージ部材154およびす
くい取り部材244はスクリーン80から離間し、クリ
ーム状半田の回収は終了しているため、迅速に上昇端位
置へ戻すのである。このようにクリーム状半田がスクリ
ーン80からすくい取られた後、後述するようにスクリ
ーン80がスクリーン清掃装置26により清掃される。
清掃後、スクリーン80がスクリーン搬送装置22によ
り搬送されてスクリーン収容装置24に収容されるとと
もに新たなスクリーン80が搬送され、スクリーン支持
台78上に位置決め固定される。
【0047】新たなスクリーン80の固定後、回収され
たクリーム状半田がそのスクリーン80上に戻される。
この場合には、まず、半田回収装置20がスクリーン8
0の印刷領域中、スキージ移動方向の一方の端に移動さ
せられ、第一スキージ112およびすくい取り部材24
4が下降させられてスクリーン80に接触させられる。
この場合、昇降板202は下降当初は切換え板218の
第二切換え面222がメカニカルバルブ216のレバー
224を切り換え、高速で下降させられるが、一定距離
下降した後、第一切換え面220がレバー224を切り
換え、低速で下降させられるため、スクリーン80にゆ
っくり接触させられることとなり、スクリーン80を傷
める恐れがない。
【0048】下降後、ピン284が嵌合孔288から離
脱させられて第一スキージ112とすくい取り部材24
4との連結が解かれる。そして、第一スキージ112が
上昇させられた後、図8に二点鎖線で示すように第二ス
キージ188が下降させられてすくい取り面266に接
触させられ、続いてすくい取り部材244が図8におい
て反時計方向に回動させられることにより、すくい取り
面266上のクリーム状半田が第二スキージ部材190
によってスクリーン80上に掻き落とされる。第二スキ
ージ部材190の第一スキージ部材154に対向する側
の面によってクリーム状半田が掻き下ろされるのであ
り、次いで第二スキージ188およびすくい取り部材2
44がそれぞれ上昇端位置に上昇させられてスクリーン
印刷が開始される。
【0049】最初に第二スキージ188によってスクリ
ーン印刷が行われる場合には、第二スキージ188が上
昇させられる必要はなく、そのままスクリーン印刷が開
始される。第二スキージ188によって印刷が開始され
る側にクリーム状半田を戻すようにすれば、そのように
することができるのである。
【0050】このようにスクリーン80上に残ったクリ
ーム状半田が半田回収装置20によって自動的に回収さ
れ、また、スクリーン80上に自動的に戻されることに
より、作業者が回収,戻し作業を行う場合に比較して迅
速に作業が行われ、また、回収されたクリーム状半田が
次のスクリーン印刷に使用され、クリーム状半田の無駄
をなくすことができるとともに、スクリーン収容装置
等、他の部材を汚すことがなくなる。さらに、スクリー
ン80上に残って固まるクリーム状半田は殆どなくな
り、スクリーン80の清掃が容易になる効果も得られ
る。
【0051】以上のように印刷に使用されるスクリーン
80は、印刷回数が増えるに連れて穴の内周面にクリー
ム状半田が付着して残ったり、裏面(プリント基板10
が当接させられる側の面)に付着してプリント基板10
を汚すことがある。そのため、所定枚数の印刷が行われ
た場合、印刷結果の検出により貫通穴83に目詰まりが
あると判定された場合、スクリーン80が交換される場
合、作業が一時中断される場合等、適宜の時期にスクリ
ーン清掃装置26によってスクリーン80が清掃され
る。
【0052】スクリーン清掃装置26は、非清掃時には
図3に示すようにスクリーン80から離間した退避位置
にある。スクリーン清掃時にはスクリーン80が上昇端
位置に移動させられる。そして、スクリーン清掃装置2
6のエア噴射器316および半田吸引器318の先端部
が図4に示すように互に離間させられ、エア噴射器31
6がスクリーン80の下方に位置し、半田吸引器318
が上方に位置する状態でX軸方向およびY軸方向に移動
させられ、それらの先端部がスクリーン80の清掃すべ
き位置に移動させられる。
【0053】移動後、図1に示すように、その先端部が
互に接近させられてスクリーン80を表裏両側から挟
む。この際、エア噴射器316,半田吸引器318の回
動は図示しないストッパにより規制されるとともに、半
田吸引器318の先端部においてはガイド部材410と
当接部材412とが相対移動することにより、エア噴射
器316および半田吸引器318が過大な圧力でスクリ
ーン80を挟むことが回避される。
【0054】この状態でエア噴射ノズル360に圧縮エ
アが供給され、スクリーン80に直角に吹き付けられ
る。圧縮エアは貫通穴83の内周面に付着したクリーム
状半田を押し出すのに十分な速度で噴射され、それによ
り貫通穴83の内周面に付着したクリーム状半田が吹き
上げられて除去され、除去されたクリーム状半田は、半
田吸引器318により吸引されて半田収集箱394に収
容され、受け箱408に溜まる。本実施例においては、
エア噴射器316,半田吸引器318,圧縮エア供給源
370およびバキューム源398が貫通穴内印刷剤除去
装置を構成しているのである。また、圧縮エアの吹き付
けと同時にブラシ374が回転させられてスクリーン8
0の裏面に付着したクリーム状半田が除去され、除去さ
れたクリーム状半田はエア噴射器316の本体328内
をバキュームによって吸引され、受け箱408に溜ま
る。
【0055】スクリーン80を部分的に清掃する場合に
は、エア噴射器316および半田吸引器318が清掃位
置を含む狭い領域に移動させられ、その領域内をX軸方
向およびY軸方向に移動させられて清掃が行われる。必
要な部分のみを清掃することができるのであり、空気吸
引量や圧縮エアの供給量が少なくて済み、装置を小形か
つ軽量に構成することができる。また、時間がある場合
等にはスクリーン80の全面を清掃してもよく、その場
合にはエア噴射器316および半田吸引器318がY軸
方向において往復動させられて清掃される。Y軸方向に
おいて一方向に移動する毎にエア噴射器316および半
田吸引器318の各先端部がスクリーン80から離間さ
せられ、X軸方向においてエア噴射ノズル360の幅よ
り僅かに短い距離移動した後、スクリーン80に接触さ
せられて清掃が行われるのである。清掃終了後、エア噴
射器316と半田吸引器318とが開かれて退避させら
れ、スクリーン80が下降端位置に戻される。なお、半
田収集箱394内に溜まったクリーム状半田は、受け箱
408を外して捨てられる。
【0056】なお、スクリーン80の清掃を行う場合、
ブラシ374によってクリーム状半田を除去するのに先
立って溶剤を吹き掛けるようにしてもよい。
【0057】本発明の別の実施例を図12に示す。本実
施例は、エア噴射器316に代えてエア供給器430を
設け、スクリーン80の貫通穴83に貫通穴83の内周
面に付着したクリーム状半田を押し出すのに十分な圧力
で圧縮エアを通すようにするとともに、半田吸引器43
1により、押し出されたクリーム状半田を吸引するよう
にしたものである。エア供給器430は長手形状を成
し、前記エア噴射器316と同様にX軸方向に平行な軸
線まわりに回動可能に設けられている。その本体432
の先端部はスクリーン80側に曲げられるとともに、貫
通穴83の断面積より大きい断面積を有し、内部にエア
通路434が形成されるとともに、先端面にエア通路4
34の開口をシールするゴム製のシール436が取り付
けられている。エア通路434は圧縮エア供給源438
に接続され、貫通穴83の内周面に付着したクリーム状
半田を押し出すのに十分な圧力の圧縮エアが供給される
ようになっている。
【0058】また、半田吸引器431は長手形状を成
し、前記半田吸引器318と同様にX軸方向に平行な軸
線まわりに回動可能に設けられている。その本体442
の先端部はスクリーン80側に曲げられるとともに、貫
通穴83の断面積より大きい断面積を有し、内部にバキ
ューム通路444が形成されてバキューム源446に接
続されている。また、本体442の先端部には、ゴム製
の筒状部材448が固定され、本体442から延び出さ
せられている。本実施例においては、これら半田吸引器
431,バキューム源446,エア供給器430および
圧縮エア供給源438が貫通穴内印刷剤除去装置を構成
している。
【0059】スクリーン清掃時には、エア供給器430
および半田吸引器431がX軸方向およびY軸方向に移
動させられ、それらの先端部がスクリーン80の清掃位
置に移動した状態でスクリーン80を表裏両側から挟
み、筒状部材448とシール436とがそれぞれスクリ
ーン80の表面と裏面とに接触する。この際、半田吸引
器431の余分な回動量は筒状部材448の撓みによっ
て吸収される。また、エア通路434,バキューム通路
444がシールされ、貫通穴83の内周面に付着したク
リーム状半田を押し出すのに十分な圧力の圧縮エアがエ
ア通路434に供給され、この圧力によってクリーム状
半田が貫通穴83から押し出されて半田吸引器431に
より吸引される。エア通路434から噴出する圧縮エア
はスクリーン80を押すが、スクリーン80は筒状部材
448によって押さえられており、スクリーン80の浮
き上がりが防止される。なお、本実施例においても前記
実施例と同様にブラシを設け、スクリーン80の裏面を
清掃することが望ましい。
【0060】なお、上記各実施例において貫通穴83か
ら押し出されたクリーム状半田は、いずれもバキューム
により吸引され、収集されるようになっていたが、バキ
ューム以外にも、例えば、スクリーン80の上側に容器
を設ける等、他の手段によって収集してもよい。容器を
設ける場合には、例えば、図13に示すように、X軸方
向(図において紙面に直角な方向)に平行な軸線まわり
に回動可能に設けられたロッド450の先端部に半田収
集器452を取り付ける。
【0061】半田収集器452は、スクリーン80上に
載置され、クリーム状半田を受ける受け箱454と、受
け箱454に上方に延び出す向きに取り付けられたドー
ム状の遮蔽体456とを有する。受け箱454は、X軸
方向の寸法が、前記エア噴射ノズル360と同様のエア
噴射ノズル458の幅よりやや大きく、その底壁には、
X軸方向の寸法がエア噴射ノズル458の幅よりやや大
きく、Y軸方向(図において左右方向)の寸法が貫通穴
83の径より大きい開口460が設けられている。ま
た、遮蔽体456は、空気の通りは許容するが、貫通穴
83から押し出されたクリーム状半田の通りは阻止する
細かさの金網によって作られている。
【0062】スクリーン80の清掃時には、半田収集器
452およびエア噴射ノズル458がスクリーン80の
清掃位置に移動させられ、半田収集器452がスクリー
ン80上に載置された状態でエア噴射ノズル458から
エアが噴射される。そして、貫通穴83から押し出され
たクリーム状半田は遮蔽体456によって周囲への飛散
が防止されるとともに、遮蔽体456に当たって落ち、
受け箱454内に収容される。本実施例においては、エ
ア噴射ノズル458が図示しない圧縮エア供給源と共に
貫通穴内印刷剤除去装置を構成しているのである。
【0063】なお、このようにクリーム状半田を収集す
ることは不可欠ではなく、スクリーン印刷機の周囲の状
況がクリーム状半田を貫通穴83から押し出したままで
もよい場合には、収集しなくてもよい。
【0064】本発明の更に別の実施例を図14に示す。
本実施例は、スクリーン80の貫通穴83の内側に付着
したクリーム状半田を、バキュームによって吸引して除
去するようにしたものである。半田吸引器470は長手
形状を成し、X軸方向およびY軸方向に移動するテーブ
ル上にX軸方向に平行な軸線まわりに回動可能に設けら
れている。半田吸引器470の本体472の先端部はス
クリーン80側に曲げられており、その内部にはバキュ
ーム通路474が形成されるとともに、先端面にバキュ
ーム通路474の開口をシールするゴム製のシール47
6が取り付けられている。バキューム通路474はバキ
ューム源478に接続されており、半田吸引器470が
バキューム源478と共に貫通穴内印刷剤除去装置を構
成している。
【0065】清掃時には、半田吸引器470はX軸方向
およびY軸方向に移動させられ、その先端部がスクリー
ン80の清掃位置に移動した状態で先端部がスクリーン
80の表面に接触させられるか、あるいは僅かな隙間を
隔てて対向する状態とされる。その状態でバキューム通
路474にバキュームが供給されることにより、スクリ
ーン80が本体472の先端面に吸着されてバキューム
通路474がシール476によりシールされ、貫通穴8
3に供給されるバキュームによりその内周面に付着した
クリーム状半田が吸引される。半田吸引器470による
吸引は、スクリーン80の裏面への溶剤の噴射,ブラシ
による清掃と同時に行うと特に有効である。
【0066】なお、半田吸引器470は、スクリーン8
0の裏側に設け、スクリーン80の裏面側から貫通穴8
3内のクリーム状半田を吸引するようにしてもよい。
【0067】本発明の更に別の実施例を図15〜図17
に示す。本実施例のスクリーン清掃装置480は、超音
波洗浄器482および半田吸引器484を備えている。
これら超音波洗浄器482および半田吸引器484は、
前記エア噴射器316および半田吸引器318と同様
に、X軸スライド486およびY軸スライド488上に
設けられ、水平面内をX軸方向およびY軸方向に移動さ
せられるとともに、それぞれの本体490,492は、
洗浄器回動用エアシリンダ494および吸引器回動用エ
アシリンダ496のピストンロッド498,500に連
結され、互に逆向きに回動させられてそれらの先端部が
互に接近,離間させられようになっている。なお、本体
490,492を回動可能に支持する構成は前記図1〜
図11に示す実施例と同じであり、対応する部分に同一
の符号を付して説明は省略する。
【0068】超音波洗浄器482の本体490の先端部
の上面には、図16に示すように有底筒状のケーシング
504がその開口を上向きにして固定されており、ケー
シング504内には超音波振動ヘッド506が収容され
ている。超音波振動ヘッド506はよく知られたもので
あるため図示は省略し、位置のみを二点鎖線で示すが、
磁歪振動子,コーンおよびホーンを備えたものである。
ホーンは横断面形状が矩形で、先端に向かって滑らかに
厚さが減少するくさび形ホーンである。ホーンの上端面
はケーシング504の上端から僅かに突出させられてお
り、超音波振動する。
【0069】超音波振動ヘッド506内にはその中心部
を貫通し、上方に開口する溶剤供給通路508が設けら
れている。溶剤供給通路508は、本体490内に配設
された管510および図15に示す管512によって溶
剤供給源514に接続されている。溶剤供給源514は
アルコール系溶剤を供給するものであり、本実施例にお
いては溶剤供給通路508の上端開口から溶剤を少量ず
つ流出させるようにされている。
【0070】また、ケーシング504内の空間は、図1
6に示すように、ケーシング504の底壁および本体4
90を貫通して形成された複数の開口518によって本
体490内の空間に連通させられている。本体490内
の空間は、図15のホース520,継手部材522,ホ
ース524,溶剤処理器526およびホース528を介
してバキューム源532に接続されており、ケーシング
504内にバキュームが供給されるようになっている。
【0071】溶剤処理器526はクリーム状半田を含む
アルコール系溶剤を処理するものであり、例えば、溶剤
が溶ける溶液が収容されて溶剤の蒸発を防止しつつクリ
ーム状半田を溜めるものとされ、あるいは溶剤を燃焼さ
せ、残ったクリーム状半田を溜めるものとされるなど、
種々の態様のものが採用可能である。
【0072】超音波振動ヘッド506が収容されたケー
シング504の上端周縁部にゴム製のシール部材536
が取り付けられている。シール部材536は、ケーシン
グ504に取り付けられる取付部538と、その取付部
538の上端に設けられ、断面形状がU字形を成す弾性
変形部540と、弾性変形部540の上面に等間隔に設
けられた複数の突条542とを有する。そのため超音波
洗浄器482と半田吸引器484とがスクリーン80を
挟むとき、ケーシング504はシール部材536の突条
542においてスクリーン80の裏面に接触し、シール
部材536とスクリーン80の裏面との間には、隣接す
る2個の突条542と弾性変形部540とスクリーン8
0とに囲まれて成る複数の隙間544が形成される。
【0073】半田吸引器484は、前記半田吸引器31
8と同様に、本体492の先端に筒状のガイド部材54
8が固定され、ガイド部材548には筒状の当接部材5
50が軸線方向に相対移動可能かつ抜け出し不能に嵌合
されている。当接部材550のスクリーン80に当接す
る下端部には、図17に示すように軸線方向に延びる複
数の突起552が設けられており、これら突起552の
各先端部は半球状とされている。そのため、半田吸引器
484が超音波洗浄器482と共にスクリーン80を挟
むとき、当接部材550がスクリーン80に接触する
が、当接部材550とスクリーン80との間には、隣接
する2個の突起552,スクリーン80および当接部材
550によって囲まれて成る隙間554が形成される。
【0074】また、半田吸引器484の本体492内の
空間は、ホース556,継手部材522,ホース52
4,溶剤処理器526およびホース528を介してバキ
ューム源532に接続されており、本体492内にバキ
ュームが供給される。
【0075】本実施例においてスクリーン80を清掃す
る場合には、超音波洗浄器482および半田吸引器48
4の先端部が互に離間させられた状態でX軸方向および
Y軸方向移動にさせられ、それらの先端部がスクリーン
80の清掃すべき位置に移動させられる。移動後、その
先端部が互に接近させられてスクリーン80を表裏両側
から挟み、超音波振動ヘッド506のホーンの上端面が
スクリーン80の裏面に接触し、当接部材550がスク
リーン80の表面に接触するとともに、シール部材53
6とスクリーン80との間および当接部材550とスク
リーン80との間にそれぞれ隙間544,554が形成
された状態となる。
【0076】そして、超音波洗浄器482および半田吸
引器484が清掃位置を含む狭い領域内をX軸方向およ
びY軸方向に移動させられて清掃が行われる。この移動
の速度は、スクリーン80の1個所に超音波振動ヘッド
506が3〜4秒接触することができる大きさに設定さ
れる。清掃時には、溶剤供給源514からアルコール系
溶剤が供給されるとともに超音波振動ヘッド506が振
動させられる。この際、アルコール系溶剤は溶剤供給通
路508の上端開口からホーン上端面とスクリーン80
の裏面との間に浸入するとともに貫通穴83内に浸入
し、貫通穴83内が溶剤で満たされ、また、スクリーン
80の表面は貫通穴83から溢れ出た溶剤によって覆わ
れる。そのため超音波振動ヘッド506の振動により、
貫通穴83の内周面に付着したクリーム状半田やスクリ
ーン80の裏面に付着したクリーム状半田、更にはスク
リーン80の表面に付着したクリーム状半田はスクリー
ン80から良好に溶剤内に溶け込み、あるいは分散して
スクリーン80から除去される。
【0077】このように溶剤が供給され、超音波振動ヘ
ッド506が振動させられるのと同時に超音波洗浄器4
82の本体490およびケーシング504内、ならびに
半田吸引器482の本体492内にバキュームが供給さ
れる。半田吸引器484においては、当接部材550が
スクリーン80に接触するとき、スクリーン80との間
に隙間554が形成されるため、バキュームが供給され
れば本体492外から隙間554を通って本体492内
に入る空気の流れが生ずる。そのため、貫通穴83内を
満たしてクリーム状半田が溶け込み、あるいは分散した
溶剤やスクリーン80の表面に溢れ出た溶剤は、この空
気の流れに乗って吸引され、溶剤処理箱526に収容さ
れて処理される。
【0078】当接部材550内の空間のうち、隙間55
4に近い部分ほど空気の流れが強く、吸引力が大きいの
であるが、超音波洗浄器482および半田吸引器484
の移動に伴って貫通穴83は順次この吸引力の強い部分
に至り、クリーム状半田を含む溶剤が確実に吸引され
る。
【0079】また、超音波洗浄器482の本体490内
にもバキュームが供給されることにより、貫通穴83内
に入らず、超音波振動ヘッド506とスクリーン80と
の間を通ってケーシング504内に流れ出た溶剤が吸引
され、溶剤処理箱526に収容されて処理される。この
場合にもシール部材536とスクリーン80との間に形
成された複数の隙間544を通ってケーシング504の
外から内に入る空気の流れが生じ、その空気の流れに乗
って溶剤が良好に吸引される。
【0080】以上の説明から明らかなように、本実施例
においては、超音波洗浄器482,半田吸引器484,
溶剤供給源514およびバキューム源532等が貫通穴
内印刷剤除去装置を構成しているのである。
【0081】本発明の更に別の実施例を図18に示す。
本実施例は、貫通穴内印刷剤除去装置を超音波洗浄器5
62および半田吸引器564等によって構成したもので
あり、超音波洗浄器562の構成は、本体563が基端
部に向かうに従って下方に傾斜させられ、本体563内
にはバキュームが供給されないことを除いて前記超音波
洗浄器482と同じである。
【0082】また、半田吸引器564は、超音波振動ヘ
ッド506の外側であってケーシング504の内側の位
置でスクリーン80に接触するようにされている。半田
吸引器564の本体の先端部の下面に固定されたガイド
部材568には、当接部材570が軸方向に相対移動可
能に嵌合されているが、この当接部材570の面積が超
音波振動ヘッド506のホーンの上端面より大きくされ
ているのである。当接部材570に複数の突起572が
形成され、スクリーン80との間に隙間574が形成さ
れることは前記実施例と同じである。
【0083】このようにすれば、前記図15〜図17に
示す実施例と同様に、アルコール系溶剤の供給および超
音波振動ヘッド506の振動によって、スクリーン80
の表面,裏面あるいは貫通穴83内に付着したクリーム
状半田が良好に除去されるとともに、貫通穴83内およ
びスクリーン80上のクリーム状半田を含む溶剤はバキ
ュームによって吸引される。また、当接部材570はス
クリーン80の超音波振動ヘッド506の外側に接触
し、当接部材570内にはバキュームが供給される一
方、ケーシング504内にはバキュームが供給されず、
ケーシング504内には隙間544から空気が供給され
るため、当接部材570へのバキュームの供給によりケ
ーシング504側から当接部材570側への空気の流れ
が生じ、スクリーン80の当接部材570が接触した部
分と、超音波振動ヘッド506が接触した部分との間の
環状部に位置する貫通穴83内のクリーム状半田を含む
溶剤が良好に吸い出される。
【0084】なお、超音波振動ヘッド506とスクリー
ン80との間からケーシング504内に溢れ出た溶剤は
本体563の傾斜により本体563の基端部側に集めら
れ、そこに設けられた溶剤処理器によって処理される。
【0085】上記各実施例において当接部材412,5
50,570は、スクリーン80に当接してX軸方向お
よびY軸方向に移動するとき、当接面が変わらず、滑り
摩擦が生ずるが、摩擦が転がり摩擦となり、摩擦抵抗が
低減するようにしてもよい。例えば、図19および図2
0に示すように、貫通穴内印刷剤除去装置を構成する超
音波洗浄器582および半田吸引器584の半田吸引器
584を、複数のローラ586によってスクリーン80
に接触するものとするのである。
【0086】半田吸引器584の本体588に固定され
たガイド部材590には支持部材592が軸方向に相対
移動可能に嵌合されている。支持部材592は図20に
示すように断面形状が正方形を成し、そのY軸方向に隔
たった一対の側壁594の内側にそれぞれ、軸596に
よって複数のローラ586がX軸方向に平行な回転軸線
まわりに回転可能に、かつ支持部材592の下面より僅
かに下方に突出するように取り付けられている。
【0087】したがって、超音波洗浄器582と半田吸
引器584とがスクリーン80を挟むとき、半田吸引器
584においてはローラ586がスクリーン80に接触
し、支持部材592とスクリーン80との間に隙間59
8が形成される。そのため、半田吸引器584の本体5
88内にバキュームが供給されてもスクリーン80が支
持部材592の下面に密着する恐れはなく、隙間598
を通って本体588外から本体内へ流入する空気の流れ
が確保されるとともに、半田吸引器584とスクリーン
80との摩擦抵抗が低減させられて軽快な移動が保証さ
れる。
【0088】なお、上記各実施例の超音波洗浄器48
2,562,582において溶剤は、溶剤供給通路50
8の円形の開口からスクリーン80と超音波振動ヘッド
506のホーン上端面との間に供給されるようにされて
いたが、図21に示すホーン600のように、その上端
面に溶剤供給通路602に続く渦巻き状の通路604を
設け、ホーン600とスクリーン80との間に均等に溶
剤が供給されるようにしてもよい。
【0089】また、超音波洗浄器482,562,58
2を、前記図1〜図11,図12,図13の各実施例と
組み合わせて採用することも可能である。例えば、圧縮
空気を供給して貫通穴83内のクリーム状半田が溶け込
み、あるいは分散した溶剤を吹き飛ばしてバキュームに
より吸引させ、あるいは受け箱454内に溜めるように
するのである。さらに、溶剤を圧縮空気に混ぜて供給
し、溶剤を供給するとともに吹き飛ばすようにしてもよ
い。
【0090】さらに、上記各実施例において溶剤の供給
を止めた後、超音波振動ヘッドおよびケーシングをスク
リーン80から1〜2mm引き離してから数秒後にバキュ
ームの供給を開始するようにすれば、超音波振動ヘッド
に対応する位置の貫通穴83内のクリーム状半田を含む
溶剤も良好に吸引させることができる。
【0091】また、スクリーン80に供給するのはアル
コール系の溶剤に限らず、他の溶剤でもよく、また、溶
剤以外にも洗浄液等を使用することも可能である。
【0092】さらに、溶剤供給通路は、上記各実施例に
おいては円形とされていたが、スリット状等、他の形状
に変更することも可能である。
【0093】また、上記各実施例のスクリーン清掃装置
26,480,560,580は、スクリーン80のス
ポット状の部分を清掃するものとされていたが、スクリ
ーン80をX軸方向(あるいはY軸方向)に平行な帯状
の部分を清掃しつつY軸方向(あるいはX軸方向)に移
動するものとしてもよく、あるいはスクリーン80の全
面を一度に清掃するものとしてもよい。
【0094】さらに、上記実施例においてクリーム状半
田はスクリーン交換時に回収されるようになっていた
が、長時間印刷を停止する場合等にもクリーム状半田を
回収し、半田収容器に戻してもよく、それによりクリー
ム状半田が長時間空気中に放置されることがなく、クリ
ーム状半田の無駄がなくなり、歩留まりを向上させるこ
とができる。
【0095】また、上記各実施例においてクリーム状半
田回収時に、第一スキージ部材154とすくい取り部材
244とが互に接近させられるとき、その先端に隙間が
残るようにされていたが、互に接触し、あるいは僅かに
交差するまで移動し、クリーム状半田をすくい取るよう
にしてもよい。
【0096】さらに、前記図1〜図11に示す実施例に
おいては2個のスキージ部材154,190がそれぞ
れ、クリーム状半田の回収と戻しとに使用されていた
が、1個のスキージ部材を回収と戻しとに使用してもよ
い。スキージ部材とすくい取り部材とをX軸方向におい
て互に相対移動し得るようにし、回収時にはスキージ部
材がすくい取り部材の回動方向の前方に位置し、戻し時
にはスキージ部材がすくい取り面上に接触するようにす
るのである。このようにすればスキージ部材を1個のみ
有するスクリーン印刷機においてもクリーム状半田の回
収と戻しとを行うことができる。
【0097】さらにまた、前記図1〜図11に示す実施
例においては、スキージ部材154,190に対してす
くい取り部材244が移動させられることによりクリー
ム状半田が回収され、戻されるようになっていたが、ス
キージ部材154,190を移動させ、あるいは両方を
移動させることにより回収および戻しを行うようにして
もよい。
【0098】また、上記実施例においてスクリーン80
上のクリーム状半田は、第一スキージ112とすくい取
り部材244とによって左右両側から挟まれてすくい取
られるようになっていたが、1個のすくい取り部材のみ
によってすくい取るようにしてしてもよい。この場合に
は、例えば、前記図1〜図11に示す実施例において、
すくい取り部材244のみを下降させるとともに回動さ
せてクリーム状半田をすくい取るようにするのである。
この際、すくい取り部材244を一定以上の速度で回動
させ、クリーム状半田の慣性を利用してすくい上げる。
このようにすれば、すくい取りに使用する部材が少なく
て済み、回収装置を簡易にかつ安価に構成することがで
きる。
【0099】さらに、上記各実施例において半田回収装
置20はスキージ装置18と共に設けられていたが、ス
キージ装置18とは別に設けてもよい。半田回収時にス
クリーン80上に移動させ、半田を回収させるのであ
り、そのようにすればスキージ装置18が軽くなり、そ
の移動速度を高くして印刷速度を向上させることが可能
となる。
【0100】その他、特許請求の範囲を逸脱することな
く、当業者の知識に基づいて種々の変形,改良を施した
態様で本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるスクリーン清掃装置を
示す正面図(一部断面)である。
【図2】上記スクリーン清掃装置の平面図である。
【図3】上記スクリーン印刷機の正面図である。
【図4】上記スクリーン印刷機の側面図である。
【図5】上記スクリーン印刷機の平面図である。
【図6】上記スキージ装置を示す正面図である。
【図7】上記スキージ装置の要部を拡大して示す正面図
(一部断面)である。
【図8】上記スクリーン清掃装置を備えたスクリーン印
刷機の半田回収装置およびスキージ装置を示す側面図
(一部断面)である。
【図9】上記半田回収装置においてすくい取り部材の昇
降速度を切り換えるための装置を示す正面図である。
【図10】上記スクリーン印刷機のスクリーンの一部を
示す正面断面図である。
【図11】上記スクリーン印刷機を制御する制御装置の
うち、本発明に関連の深い部分を取り出して示す図であ
る。
【図12】本発明の別の実施例であるスクリーン清掃装
置の要部を示す正面断面図である。
【図13】本発明の更に別の実施例であるスクリーン清
掃装置の要部を示す正面断面図である。
【図14】本発明の更に別の実施例であるスクリーン清
掃装置の要部を示す正面断面図である。
【図15】本発明の更に別の実施例であるスクリーン清
掃装置を示す正面図(一部断面)である。
【図16】図15に示すスクリーン清掃装置の要部を示
す正面断面図である。
【図17】図15に示すスクリーン清掃装置の半田吸引
器に設けられた当接部材を示す正面図である。
【図18】本発明の更に別の実施例であるスクリーン清
掃装置の要部を示す正面断面図である。
【図19】本発明の更に別の実施例であるスクリーン清
掃装置の要部を示す正面断面図である。
【図20】図19に示すスクリーン清掃装置の半田吸引
器に設けられた支持部材の平面断面図である。
【図21】超音波振動ヘッドのホーンの別の態様を概略
的に示す平面図である。
【符号の説明】
10 プリント基板 18 スキージ装置 26 スクリーン清掃装置 38 基板支持台 78 スクリーン支持台 80 スクリーン 83 貫通穴 112 第一スキージ 188 第二スキージ 316 エア噴射器 318 半田吸引器 360 エア噴射ノズル 370 圧縮エア供給源 398 バキューム源 420 制御装置 430 エア供給器 431 半田吸引器 438 圧縮エア供給源 446 バキューム源 452 半田収集器 458 エア噴射ノズル 470 半田吸引器 478 バキューム源 480 スクリーン清掃装置 482 超音波洗浄器 484 半田吸引器 514 溶剤供給源 532 バキューム源 560 スクリーン清掃装置 562 超音波洗浄器 564 半田吸引器 580 スクリーン清掃装置 582 超音波洗浄器 584 半田吸引器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 角谷 光男 愛知県知立市山町茶碓山19番地 富士機械 製造株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ表裏両面に開口する多数の貫通
    穴を有し、スクリーン印刷時には被印刷板に重ねられ、
    その上をスキージ装置のスキージが移動することによ
    り、印刷剤が前記貫通穴を通って被印刷板の所定の位置
    に印刷されることを許容するスクリーンを清掃する装置
    であって、前記貫通穴内の前記印刷剤を除去する貫通穴
    内印刷剤除去装置を含むことを特徴とするスクリーン清
    掃装置。
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