JPH0526169A - 流体送りポンピング装置 - Google Patents

流体送りポンピング装置

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JPH0526169A
JPH0526169A JP3254982A JP25498291A JPH0526169A JP H0526169 A JPH0526169 A JP H0526169A JP 3254982 A JP3254982 A JP 3254982A JP 25498291 A JP25498291 A JP 25498291A JP H0526169 A JPH0526169 A JP H0526169A
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JP
Japan
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pump
fluid
pressure
space
discharge
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Pending
Application number
JP3254982A
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English (en)
Inventor
Yoshitaka Inagaki
垣 芳 孝 稲
Rika Fujita
田 里 香 藤
Hiroyuki Takagi
木 啓 之 高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 生体心臓の送血能力に自動追従したポンピン
グ速度で送血補助するにおいて、送血圧変動ショックを
実質上もたらすことなく、ポンプの送血補助流量を円滑
に調節する。 【構成】 ポンプ7a(7b)が吸入終期となりかつポンプ7b
(7a)が吐出終期になると、ポンプ7a(7b)を吐出にポンプ
7b(7a)を吸入に切換える。吐出終期時刻から吸入終期時
刻の時間差TCMを計測し、TCM>Trであると吐出駆動圧を
高くし逆であると低くする。Trはオペレ-タが設定およ
び調節する不感能期であり、これを大きくするとポンプ
の送血補助流量が下がり、小さくすると上がる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体受口に到来する流
体を加圧送出する流体送りポンピング装置に関し、特に
これに限定する意図ではないが心臓を補助して、それが
左房から送り出す血液を実質上その流量を維持して大動
脈に加圧送出するポンピング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば心臓の動作を補助する場合、心臓
の血液を吸引して大動脈に送出する人工心臓が知られて
いるが、心臓の送血能力よりも高い吸引負圧を心臓に与
えることは、心臓に大きな外部作用を加えることになり
好ましくない。したがって心臓が送り出す量の血液をそ
の量を維持したまま大動脈に加圧送出して、実質上心臓
の吐出のみを補助するポンピングが望まれる場合があ
る。
【0003】特開昭62−94171号公報には、2個
のポンプを相互に並列接続して心臓の左房と大動脈の間
に介挿して、一方のポンプが心臓が吐出する血液を収容
している間(吸入期)に他方のポンプを加圧してそれに
収容している血液を大動脈に加圧送出し(吐出期)、こ
れを交互に繰返すポンピング装置が提示されている。各
ポンプは、駆動圧が与えられる作動圧室および該作動圧
室内にあって血液受け空間を包むサックを含む。心臓に
過大な負圧を与えないように吸入期にはポンプの作動圧
室は大気圧に解放され、心臓の吐出圧により血液が自然
にポンプのサック内の血液受け空間に入る。サックは、
作動圧室の圧力に応じてそれが大気圧よりも高いと収縮
して血液受け空間を縮め、作動圧室が大気圧に解放され
るとサックが血液受け空間に流入する血液の圧力により
膨張し血液受け空間が広がる。サックの収縮/膨張運動
をモニタするためサックの、最も大きな往復運動をする
箇所の位置が検出され、一方のポンプが吸入終期になっ
てから他方のポンプが吐出終期になるまでの時間に対応
して、該時間が実質上零になるように、すなわち、一方
のポンプの吸入が終ったときに他方のポンプの吐出が終
了し、このとき両ポンプの吸入期と吐出期が切換わるよ
うに、両ポンプに与えられる正圧値が調整される。これ
により、心臓の吐出流量を乱すことなく、ポンピング装
置により、大動脈に血液が加圧送出され、しかも、心臓
の吐出流量の変動に自動的に追従してポンピング送出流
量(駆動流量)が変化するので、このポンピングにより心
臓に格別な負担をもたらすことがなく、心臓の動作状態
すなわち生体の生理状態、特にその変化、に自動的に適
合する血液送出補助が実現する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで生体(心臓)
が回復するとポンピング装置を生体から外すことになる
が、ポンピング装置で送血を補助している状態での生体
(心臓)の回復具合を判定することは難かしい。
【0005】ポンピング装置を停止するとその判定は容
易になるが、送血補助が実際には必要なときに停止する
ことになると生体に及ぼす危険が大きい。したがってゆ
るやかにポンピング装置の送血補助機能(駆動流量)を下
げて行って、なおかつ実際の送出流量があまり低下しな
いか、あるいは該下げに連動して実際の送出流量も対応
的に低下するかを見て、あるいは生体の反応を見て、ポ
ンピング装置による補助が必要か否かを判定しなければ
ならない。すなわち、ポンピング装置の送出流量(駆動
流量)を下げても、心臓の吐出圧により血液がポンピン
グ装置を通ってその送出口に出て実際の送出流量が変わ
らず、あるいは送出流量の低下が少く、しかもこれによ
って生体に生理的に悪い兆候が現われないと、生体(心
臓)が十分に回復していると見ることができるが、上述
のポンピング装置では、このような調整、すなわち送血
補助をゆるやかにしかもなめらかに次第に低減するこ
と、が難しい。
【0006】一般のポンプでは、その駆動圧を下げるこ
とにより送出流量(駆動流量)を調整しうるが、上述のポ
ンピング装置では、駆動圧を変えても、流入流量に送出
流量(駆動流量)が実質上合致するように駆動圧の自動調
整が働くので、駆動圧の変更はポンピング動作を一時的
に乱すだけの結果となり、所期の送出流量(駆動流量)
の調整(補助寄与分の調整)は不可である。
【0007】本発明は上述の如き、流入流量に実質上等
しい流量で流体を加圧送出するポンピング装置におい
て、ポンピング装置の駆動流量を可調整とすることを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のポンピング装置
は、 第1流体受け空間(7fa)と第1作動流体空間(7pa)と
を区分し、第1流体受け空間(7fa)を収縮/膨張する方向
に往復移動しうる第1ポンピング作用体(5a),流体受口(2
3)と第1流体受け空間(7fa)の間に介挿され前者から後者
への流体の通流は許し逆方向への通流は阻止する第1逆
止弁(3a)、および、流体送出口(24)と第1流体受け空間
(7fa)の間に介挿され後者から前者への流体の通流は許
し逆方向への通流は阻止する第2逆止弁(4a)、を有する
第1ポンプ(7a);第1ポンプ(7a)の吐出終期および吸入終
期を検出するための第1検出手段(31a,33a,18/1a,13a,1
8);第2流体受け空間(7fb)と第2作動流体空間(7pb)とを
区分し、第2流体受け空間(7fb)を収縮/膨張する方向に
往復移動しうる第2ポンピング作用体(5b),前記流体受口
(23)と第2流体受け空間(7fb)の間に介挿され前者から後
者への流体の通流は許し逆方向への通流は阻止する第3
逆止弁(3b)、および、前記流体送出口(24)と第2流体受
け空間(7fb)の間に介挿され後者から前者への流体の通
流は許し逆方向への通流は阻止する第4逆止弁(4b)、を
有する第2ポンプ(7b);第2ポンプ(7b)の吐出終期および
吸入終期を検出するための第2検出手段(31b,33b,18/1b,
13b,18);高圧流体源(9,10,11p,m);該高圧流体源(9,10,1
1p,m)の圧力を指定された圧力に定める圧力制御手段(14
c,18);第1ポンプ(7a)の第1作動流体空間(7pa)を、高圧
流体源(9,10,11p,m)と低圧(大気圧)に選択的に接続す
る第1切換手段(8a);第2ポンプ(7b)の第2作動流体
空間(7pb)を、高圧流体源(9,10,11p,m)と低圧(大気圧)
に選択的に接続する第2切換手段(8b);流量を指示する手
段(22);および、前記圧力制御手段(14c,18)に所定の圧
力を指定し、第1切換手段(8a)で第1作動流体空間(7pa)
を高圧流体源(9,10,11p,m)に、第2切換手段(8b)で第2作
動流体空間(7pb)を低圧に、接続し、この接続のときに
第1検出手段(31a,33a,18/1a,13a,18)の吐出終期の検出
に応答して第1切換手段(8a)で第1作動流体空間(7pa)を
低圧(大気圧)に接続し、第1検出手段(31a,33a,18/1a,13
a,18)のこの吐出終期の検出と第2検出手段(31b,33b,18/
1b,13b,18)の吸入終期の検出の二者が共に成立したとき
第2切換手段(8b)で第2作動流体空間(7pb)を高圧流体源
(9,10,11p,m)に接続し、この接続のときに第2検出手段
(31b,33b,18/1b,13b,18)の吐出終期の検出に応答して第
2切換手段(8b)で第2作動流体空間(7pb)を低圧(大気圧)
に接続し、第2検出手段(31b,33b,18/1b,13b,18)のこの
吐出終期の検出と第1検出手段(31a,33a,18/1a,13a,18)
の吸入終期の検出の二者が共に成立したとき第1切換手
段(8a)で第1作動流体空間(7pa)を高圧流体源(9,10,11p,
m)に接続し、吐出終期を検出した時刻と、吸入終期を検
出した時刻との時間差(TCM)を計測し、この時間差を吸
入終期の検出が早いときを正値とし遅いときを負値とす
ると、該時間差(TCM)より前記流量を指示する手段(22)
が指示する値(Tr)を減算した値(TCM-Tr,-TCM-Tr)に応じ
てそれが高いと高く、低いと低く、前記圧力制御手段(1
4c,18)への指定圧力値(Pt)を更新する、流量制御手段(1
8);を備える。なお、カッコ内の記号もしくは言語は、
図面を参照して後述する実施例の対応要素に付した記号
もしくは対応事項である。
【0009】
【作用】第1ポンプ(7a)と第2ポンプ(7b)が、一方が吐
出のとき他方が吸入となって交互に流体を送出する。吸
入期であるときの第1作動流体空間(7pa)又は第2作動流
体空間(7pb)は低圧(大気圧)であるので、流体受口(23)
には、該低圧以上の圧力で到来する流体がその圧力対応
の速度(流量)で流入する。
【0010】圧力制御手段(14c,18)への指定圧力値(Pt)
が、第1ポンプ(7a)と第2ポンプ(7b)の一方の吸入終期時
刻から、指示手段(22)が指示する値(Tr)の時間分の遅れ
の後に他方のポンプの吐出が開始するように、高圧流体
源(9,10,11p,m)の圧力が調整される。この値(Tr)で定ま
る時間区間は、不感能期間であり、この値が大きい程ポ
ンプの動作速度が遅くポンプによる送出流量(駆動流量)
は少い。この値(Tr)が零のときには、例えば生体心臓の
左房が流体受口(23)に定常的に供給しょうとする血液流
量とポンプが送出しようとする流量(駆動流量)とが実質
上合致する。
【0011】上述のように、この値(Tr)は、流量を指示
する手段(22)によって指示されるものであるので、オペ
レ-タは、この手段(22)によって値(Tr)を任意に設定す
ることができる。すなわちポンプの送出流量(駆動流量)
を調整しうる。例えば、オペレ−タが、流量を指示する
手段(22)によって値(Tr)を次第に大きくすると、ポンプ
(7a,7b)の送出流量(駆動流量)が次第に低くなる。この
ように次第に低くしても、ポンプ(7a,7b)から大動脈に
出る実際の血液流量が低下しないときは、ポンプ(7a,7
b)の流体受口(23)に到来する流体圧(心臓の吐出圧)が十
分に高く、ポンプ(7a,7b)の駆動圧によらなくても到来
する流体圧自身で流体が大動脈に送出されることを意味
し、この場合、ポンピング装置の補助は実質上不要であ
る、すなわち心臓が回復している、と判定することがで
きる。流量を指示する手段(22)によって値(Tr)を次第に
大きくするに伴ってポンプ(7a,7b)の流出流量が低下し
てゆくときは、流体(血液)の送出が実際にはポンプ(7a,
7b)(の駆動流量)に依存していることになる(心臓が回復
していない)ので、ポンピング装置の補助がまさに必要
であると判定することができる。
【0012】このようにポンピング装置の送出流量(駆
動流量)を調整することができ、しかも、流体送出に格
別な動揺やショックを生ずることなくポンピング装置に
よる流体送り駆動の寄与の有無を容易かつ安全に確認し
うる。
【0013】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0014】
【実施例】
(第1実施例)図1および図2に本発明の第1実施例を
示す。図1はポンプ7a,7bおよびそれらに大気圧
(低圧)と高圧エア−とを交互に与える電磁切換弁8
a,8bを示し、図2は、高圧エア−供給源および制御
装置を示す。なお、図1の丸付記号と図2の丸付記号の
同じものを重ね合せることにより、第1実施例の全体図
が現われる。
【0015】以下、ポンプ7a,7bが人工心臓(補助
心臓)として製造されその流体受け口23が生体(患
者)の心臓の左房に接続され、流体送出口24が大動脈
に接続されているものとして説明する。
【0016】第1ポンプ7aの内空間はサック5aで血
液(流体)受け空間7faとエア−(作動流体)受け空
間7paに区分されている。流体受け口23に到来した
血液は、第1逆止弁のボ−ル3aを押して血液受け空間
7faに入り、到来する血液自身の圧力により、あるい
はサック5aがエア−受け空間7paのエア−圧によっ
て血液受け空間7faを縮めることにより、第2逆止弁
のボ−ル4aを押して流体送出口24を通って大動脈に
行く。
【0017】エア−受け空間7paはエア−ポ−ト6a
を通して第1電磁切換弁8aの出力ポ−トに接続されて
いる。第1電磁切換弁8aの入力ポ−トにはアキュムレ
−タ9が接続されており、第1電磁切換弁8aは、その
電気コイルに通電があるときには弁部材が駆動されて出
力ポ−ト(7pa)を入力ポ−ト(アキュムレ−タ9)
に接続するが、非通電のときには圧縮コイルスプリング
が弁部材を戻し駆動して出力ポ−ト(7pa)を大気解
放ポ−ト(大気圧)に接続する。
【0018】アキュムレ−タ9には電磁開閉弁10の出
力ポ−トが接続されている。電磁開閉弁10の入力ポ-
トには電気モ−タ11mで駆動されるエア−ポンプ11
pの吐出口(高圧エア−供給口)が接続されている。電
磁開閉弁10の電気コイルに通電があるときには弁部材
が駆動されて出力ポ−トを入力ポ−トに接続し、アキュ
ムレ−タ9にはエア−ポンプ11pの吐出圧が与えられ
る。電気コイルが非通電のときには圧縮コイルスプリン
グが弁部材を戻し駆動してポンプ11pとアキュムレ−
タ9の間を遮断する。ポンプ7a,7bの駆動中には、
アキュムレ−タ9の空気圧は、圧力センサ9psで検出
され、検出圧が目標圧(Pt)より低いと電磁開閉弁1
0が開かれ、高いと閉じられて、常時実質上目標圧(P
t)に維持される。
【0019】したがって、第1電磁切換弁8aが通電
(オン)されると第1ポンプ7aのエア−受け空間7p
aには目標圧(Pt)のエア−が供給されてサック5a
が血液受け空間7faを縮める方向(第1a図に示す2
点鎖線で示す位置に向かう方向)に移動し(吐出工
程)、第1電磁切換弁8aが非通電(オフ)にされると
エア−受け空間7paは大気圧となり、流体受け口23
に到来する血液の圧力により、サック5aがエア−ポ−
ト6aに近づく方向に移動する(吸入工程)。
【0020】エア−ポ−ト6aと第1電磁切換弁8aの
入力ポ−トの間のエア−管路には、風速センサ31aが
装着されている。風速センサ31aは、絶縁体棒の尖端
に発熱抵抗体として白金フィルムが接合され、かつ、こ
の白金フィルムに接続した2本のリ−ドが絶縁体棒の周
面に沿って白金フィルムから絶縁体棒の後端まで延びる
ものである。これらのリ−ドが、信号線を介して制御装
置12の信号処理回路13aに接続されている。信号処
理回路13aには、該白金フィルムを一辺とし、3辺を
固定抵抗器又は可変抵抗器とするブリッジ回路と、この
ブリッジ回路に該白金フィルムの抵抗値を一定に維持す
るための電流を通電する回路および該電流値に対応する
レベルの風速信号を発生する電気回路が含まれており、
該風速信号が回路13aから入出力ポ−ト16を介して
A/Dコンバ−タ17に与えられる。 第2ポンプ7b
の構造も第1ポンプ7aのそれと同じである。第2ポン
プ7bの、第1ポンプ7aと対応する箇所には、第1ポ
ンプ7aに付した記号の中の「a」を「b」に代えた記
号を付している。
【0021】第2ポンプ7bは、第2電磁切換弁8bの
オン/オフで圧縮/膨張駆動される。第2ポンプ7bの
エア−ポ−ト6bと第1電磁切換弁8bの入力ポ−トの
間のエア−管路には、風速センサ31bが装着され、こ
の風速センサ31bは信号処理回路13bに接続されて
いる。
【0022】信号処理回路13bも13aと同様に、第
2ポンプ7bのエア−ポ−ト6bと第1電磁切換弁8b
の入力ポ−トの間のエア−管路の風速を示すアナログ信
号を、入出力ポ−ト16を介してA/Dコンバ−タ17
に与える。
【0023】第1電磁切換弁8aおよび第2電磁切換弁
8bの電気コイルは、それぞれ制御装置12のソレノイ
ドドライバ14aおよび14bに接続されており、ドラ
イバ14aおよび14bが、マイクロプロセッサ(以下
CPUと称す)18の指示に応じて、電気コイルのオン
(通電)/オフ(非通電)を行なう。
【0024】電磁開閉弁10の電気コイルはソレノイド
ドライバ14cに接続されており、ドライバ14cが、
CPU18の指示に応じて電気コイルのオン/オフを行
なう。 エア−ポンプ11pを駆動する電気モ−タ11
mは、モ−タドライバ15に接続されており、ドライバ
15が、CPU18の指示に応じて電気モ−タ11mの
オン/オフを行なう。圧力センサ9psはアキュムレ−
タ9の内圧に対応する電気信号を発生し、これを信号処
理回路13cに与える。信号処理回路13cは、該電気
信号を圧力に対してリニアな関係のレベル変化を示すア
ナログ信号に変換して入出力ポ−ト16を通してA/D
コンバ−タ17に与える。
【0025】制御装置12には、電源スイッチ,デ−タ
入力用のキ−,2次元ディスプレイ,表示灯およびブザ
−を備える操作/表示ボ−ド22が接続されており、制
御装置12のCPU18には、システムコントロ−ラ1
9,RAM20およびROM21が接続されている。
【0026】図3,図4および図5に、CPU18の制
御動作を示し、図6に、この制御動作によって現われ
る、ポンプ7a,7bの血液受け空間7pa,7pbの
圧力の切換わりおよびポンプ7a,7bのエア−ポ−ト
6a,6bのエア−流速(風速)の変化を示す。
【0027】図3を参照すると、装置電源が投入されそ
れ自身に所定電圧が印加されると(ステップ1)、CP
U18は、内部レジスタ,カウンタ,タイマ等をクリア
し、出力ポ−トにはすべて待機時の信号(電磁弁オフ,
モ−タオフ)を出力し、そして、風速が実質上零か否か
を判定するための参照値を格納するための風速参照値レ
ジスタPpに、標準値Pp(零より少し大きい所定値)
を書込み、不感能期レジスタTrをクリア(零書込みと
同義)し、目標圧レジスタPtに標準圧Ptsを書込む
(ステップ2)。そして、操作/表示ボ−ド22の2次
元ディスプレイに入力項目とそこに設定されている数値
と、それへの入力をうながすガイダンス文章を表示する
(ステップ3)。入力項目と設定されている数値は、 吐出,吸入終期判定用参照値−「Pp:Pp」, 不感能期 −「Tr:0 」, 目 標 圧 −「Pt:Pts」 であって、Pp,0,Ptsは数字である。ガイダンス
文章は、「☆ 変更があれば、変更箇所にカ−ソルを置
いて変更する数字を入力して下さい。
【0028】☆ 開始のときはスタ−トキ−を、停止の
ときはストップキ−を、押して下さい。 」である。C
PU18は、変更入力があるとそれを読込み、表示を入
力されたものに変更し、レジスタの内容もそれに更新す
る(ステップ3)。そしてスタ−トキ−が押されるのを
待つ(ステップ3,4,3)。
【0029】スタ−トキ−が押されると、CPU18
は、電気モ−タ11mに通電してエア−ポンプ11pを
駆動し、次に電磁切換弁10をオン(開:通流)とす
る。そして圧力センサ9psの検出圧をA/Dコンバ−
タ17を介して読込み、それが目標圧レジスタPtの内
容Pt以上になるのを待つ。圧力センサ9psの検出圧が
Pt以上になると、図示しない定圧制御(圧力センサ9
psの検出圧を所定周期で読み、検出圧がPt以上であ
ると電磁開閉弁10をオフにし、Pt未満であるとオン
にする)を開始する(ステップ5)。
【0030】(1) 第1半サイクルの制御 CPU18は、第1ポンプ7aを吐出に、第2ポンプ7
bを吸入に定めて(ステップ6)、吐出に定めたポンプ
7aに接続した電磁切換弁8aをオンに、吸入に定めた
ポンプ7bに接続した電磁切換弁8bをオフにして(ス
テップ7)、Tdタイマをスタ−トし(ステップ3
7)、そのタイムオ−バを待つ(ステップ38)。Td
タイマがタイムオ−バすると、Tsタイマをスタ−トす
る(ステップ8A)。Tdタイマの時限値Tdは、図6
の最下段に示すように吐出に設定したポンプ7aのエア
−ポ−ト6aのエア−流速(風速)が、実質上零である
かを判定するための参照値Ppを越えるに十分な時間で
あり、エア−流速読込みを禁止するマスク時間である。
Tsはこの実施例では、Ts=1msecである。
【0031】図3,図4および図5を参照すると、CP
U18は、1msec周期で(Tsタイマがタイムオ−バす
る毎に)、ステップ8AでTsタイマを再スタ−トする
と共に、風速センサ31a,31bの風速信号のレベル
(風速)を読込み(ステップ8B)、吐出に定めたポン
プ7aが吐出終期(31aの検出風速がPp以下)にな
ったかをチェックし(ステップ41)、あるいは吸入に
定めたポンプ7bが吸入終期(31bの検出風速がPp
以下)になったかをチェックする(ステップ42)。そ
していずれか一方が成立するとカウントレジスタTCM
を1カウントアップし(ステップ9,15〜20又はス
テップ9〜13)、その後1msec(Ts)の経過毎に1
カウントアップする(ステップ14B又は14A)。な
お、吐出終期になったときには、CPU18は、吐出に
定めたポンプ7aに接続した電磁開閉弁8aをオフにす
る(ステップ15)。
【0032】そして、吐出終期時刻が吸入終期時刻より
も先のときには、これを示すためフラグレジスタSHF
に「1」を書込む(ステップ9,15,16,17,1
8)。一方が吐出終期又は吸入終期になるとこれを示す
ためフラグレジスタCSFに「1」を書込む(ステップ
19又は12)。
【0033】(2) 第2半サイクルの制御 一方のポンプが吐出終期になりかつ他方のポンプが吸入
終期になると、CPU18は、そこでカウントレジスタ
TCMのカウント値TCMを読取ると共に、ポンプ7b
に接続された電磁開閉弁8bをオンにして(ステップ4
1−15−43−21)、ポンプ7aを吸入に、ポンプ
7bを吐出に定める(ステップ21,22A,27,2
8,29,30)。
【0034】この切換えのとき、CPU18は、カウン
ト値TCM(msec単位)と、フラグレジスタFSEおよ
びSHFの内容を参照し、FSEの内容が「0」(目標
圧Ptの変更禁止:第1半サイクルでは、ポンプ7bが
吸入に定められ、スタ−ト前からサック5bが吸入終期
位置にあり、サック5bは変位しないので、カウント値
TCMはエラ−である)であるので、後述する目標圧P
tの変更は行なわない。第1半サイクルから第2半サイ
クルへの切換えを行なう(ステップ29,30)と、フ
ラグレジスタFSEの内容を「1」(目標圧Ptの変更
可能)に変更する(ステップ32)。
【0035】CPU18は、Tdタイマの再スタ−ト
(ステップ44)およびそのタイムオ−バ待ち(ステッ
プ45)を経て、Tsタイマの再スタ−ト(ステップ8
A),風速センサ31a,31bの検出風速の読込み
(ステップ8B)、吐出に定めたポンプ7bが吐出終期
になったかのチェック(ステップ41)および吸入に定
めたポンプ7aが吸入終期になったかのチェック(ステ
ップ42,43)を繰返す。そしてポンプ7bが吐出終
期に又はポンプ7aが吸入終期になると、カウントレジ
スタTCMのカウントアップを開始する(ステップ9,
15〜20,14B又はステップ9〜13,14A)。
なお、ポンプ7bが吐出終期になったときには、CPU
18は、吐出に定めたポンプ7bに接続した電磁開閉弁
8bをオフにする(ステップ15)。
【0036】そして、ポンプ7bが吐出終期になった時
刻が、ポンプ7aが吸入終期になった時刻よりも先のと
きには、これを示すためフラグレジスタSHFに「1」
を書込む(ステップ9,15,16,17,18)。ポ
ンプ7bが吐出終期になるか、又はポンプ7aが吸入終
期になったときに、これを示すためフラグレジスタCS
Fに「1」を書込む(ステップ19又は12)。
【0037】(3) 第3半サイクルの制御 ポンプ7bが吐出終期になりかつポンプ7aが吸入終期
になったときに、CPU18は、そこでカウントレジス
タTCMのカウント値TCMを読取ると共に、ポンプ7
aに接続された電磁開閉弁8aをオンにして(ステップ
21)、ポンプ7bを吸入に、ポンプ7aを吐出に定め
る(ステップ21,22A,,22B,23,25,2
7,28,29,31)。
【0038】−目標圧Ptの変更− この切換えのとき、CPU18は、カウント値TCM
(msec単位)と、フラグレジスタFSEおよびSHFの
内容を参照し、FSEの内容が「1」(目標圧Ptの変
更可能)であるので、次にはフラグレジスタSHFの内
容をチェックして、それが「1」(吐出に定めているポ
ンプの吐出終期時刻が、吸入に定めているポンプの吸入
終期時刻よりも早い:目標圧Ptを下げる必要あり)の
ときには、目標圧レジスタPtの内容をPt(mmHg単
位)とすると、 Pt+(−TCM−Tr)×0.1 を算出する。Trは不感能期レジスタTrの内容であ
る。この算出値を目標圧レジスタPtに更新書込みする
(ステップ23)。
【0039】フラグレジスタSHFの内容が「0」(吸
入に定めているポンプの吸入終期時刻が吐出に定めてい
るポンプの吐出終期到達よりも早い)のときには、 Pt+(TCM−Tr)×0.1 を算出してこの算出値を目標圧レジスタPtに更新書込
みする(ステップ25)。
【0040】CPU12は、圧力センサ9psの検出圧
が目標圧レジスタPtのデ−タが示す圧力になるように
電磁開閉弁10のオン/オフを行なう、図示しない定圧
制御を実行しており、上述の更新書込み(ステップ2
3,25)で目標圧レジスタPtの内容が切換わると、
それに連動してアキュムレ−タ9の圧力、すなわちポン
プ7a,7bに電磁開閉弁8a,8bが与える正駆動
圧、が変わる。
【0041】第2半サイクルから第3半サイクルへの切
換えを行なう(ステップ29,30)と、CPU18
は、フラグレジスタFSEの内容を「1」(目標圧Pt
の変更可能)に変更する(ステップ32)。 CPU1
8は、Tdタイマの再スタ−ト(ステップ44)および
そのタイムオ−バ待ち(ステップ45)を経て、Tsタ
イマの再スタ−ト(ステップ8A),風速信号の読込み
(ステップ8B)、吐出に定めたポンプ7aが吐出終期
(31aの検出風速がPp以下)になったかのチェック
(ステップ41)および吸入に定めたポンプ7bが吸入
終期(31bの検出風速がPp以下)になったかのチェ
ック(ステップ42)を繰返す。そして吐出終期又は吸
入終期になると、カウントレジスタTCMのカウントア
ップを開始する(ステップ9,15〜20,14B又は
ステップ9〜13,14A)。なお、吐出終期になった
ときには、CPU18は、吐出に定めたポンプ7aに接
続した電磁開閉弁8aをオフにする(ステップ15)。
そして、吐出終期を吸入終期よりも先に検知したときに
は、これを示すためフラグレジスタSHFに「1」を書
込む(ステップ9,15,16,17,18)。吐出終
期と吸入終期の一方を検知するとこれを示すためフラグ
レジスタCSFに「1」を書込む(ステップ19又は1
2)。
【0042】(4) 第4半サイクル制御 吐出終期を検知ししかも吸入終期を検知すると、CPU
18は、そこでカウントレジスタTCMのカウント値T
CMを読取ると共に、ポンプ7bに接続された電磁開閉
弁8bをオンにして(ステップ21)、ポンプ7aを吸
入に、ポンプ7bを吐出に定める(ステップ21,22
A,,22B,23,25,27,28,29,3
0)。この切換えのとき、上述の「目標圧Ptの変更」
を同様に実行する。他は、上述の「第2半サイクルの制
御」と同様である。
【0043】(5) 第5半サイクル以下の制御 以下、第5半サイクル以下の奇数番半サイクルの制御は
上述の「第3半サイクルの制御」と同様であり、第6半
サイクル以下の偶数番半サイクルの制御は上述の「第4
半サイクルの制御」と同様である。
【0044】以上の処理が繰返えされることにより、吸
入に定められているポンプが吸入終期になってからTr
の後に、吐出に定められているポンプが吐出終期になり
そこで前者のポンプが吐出に切換えられ後者のポンプが
吸入に切換えられるように、ポンプ駆動圧Ptが自動的
に推移する。このような調圧過程を図6に示す。
【0045】なお、ステップ33でTsタイマのタイム
オ−バをチェックし、タイムオ−バするとTsタイマを
再スタ−トし(ステップ8A)風速を読取る(ステップ
8B)。タイムオ−バを待っているときには操作/表示
ボ−ド22の入力を監視し(ステップ34)、それに入
力があると入力に応じた処理を行なう(ステップ35)
が、入力がないとタイムオ−バをチェックする(ステッ
プ33)。タイムオ−バを待っているとき例えばTrを
指定する入力があるとそれを読込んでレジスタTrに更
新書込みしそしてタイムオ−バチェック(ステップ3
3)に進む。同様に、Tdタイマのタイムオ−バを待っ
ているとき(ステップ38,45)にもCPU18は、
操作/表示ボ−ド22の入力を監視し(ステップ39,
46)、それに入力があると入力に応じた処理を行なう
(ステップ40,47)。したがって、オペレ−タは、
ポンプを駆動している間も、Trを変更することができ
る。なお、タイムオ−バを待っているときストップキ−
が押されると停止処理を実行してステップ3に進む。
【0046】図6に示す経過では、スタ−トから数え
て、第2半サイクルにおいて吸入を終了してから吐出を
開始するまでの時間TCM−1がTrよりも長いので、
そこで目標圧Ptが高く更新されている。
【0047】これにより第3半サイクルの吐出速度(吐
出駆動圧)が高く、第3半サイクルにおいて吸入を終了
してから吐出を開始するまでの時間TCM−2がやや短
くなっている。しかしまだTrよりも長いので目標圧P
tが更に高く更新されている。
【0048】これにより第4半サイクルの吐出速度が高
く、第4半サイクルにおいて吸入を終了してから吐出を
開始するまでの時間TCM−3が短くなり過ぎてTrよ
りも短くなり、ステップ25のTCM−Trが負値とな
って目標圧Ptが低く更新されている。
【0049】これにより第5半サイクルにおいて吸入を
終了してから吐出を開始するまでの時間TCM−4が長
くなりTrに極く近い値となり、目標圧Ptの変更量は
極く小さくなる。
【0050】このようにして、TCMがTrに収束す
る。したがって、オペレ−タが操作/表示ボ−ド22を
操作してTrを変更すると、これに連動して、TCMが
Trに合致するように、目標圧Ptが自動的に推移す
る。
【0051】例えば心臓の送血流量が高くなると吸入期
間が短くなり、これにより時間TCMが長くなる。する
と、目標圧Ptが高くなり、ポンプの駆動圧が上昇して
吐出期間が短くなる。逆に、心臓の送血流量が低くなる
と吸入期間が長くなり、これにより時間TCMが短くな
る。あるいは吸入終期時刻を基点に考えると吸入終期時
刻よりも吐出終期時刻が早くなりTCMが実質上負値に
なる。すると、目標圧Ptが低くなり、ポンプの駆動圧
が低下して吐出期間が長くなる。いずれの変動があって
もある程度の遅れ時間の後に、一方のポンプの吸入終期
時刻からTr後に他方のポンプが吐出終期となるよう
に、流体受け口23の流入量に正対応してポンプ7a,
7bの駆動圧が変化し流体送出口24の送出流量が変化
する。このように、心臓(流体供給側)の供給量の変動
に連動してポンプ7a,7bの駆動送出量も自動的に変
化する。
【0052】上述の動作説明から理解されるように、T
rは、1つのポンプが吸入を終えてから該ポンプの吐出
が始まるまでの休止期間であり、このTrを大きく設定
すると休止期間が長くなるので、ポンプ駆動による送出
流量(ポンプが補助する流量)は低下する。心臓の吐出
圧が比較的に高いと、このようにポンプの送出流量が低
下しても、心臓の吐出圧により血液はポンプ7a,7b
を通して大動脈に流れるので、送出口24における実送
出流量は格別に低下しない。しかし心臓の吐出圧が低い
と、上述のようにTrを長くすると、送出口24におけ
る実送出流量が低下する。したがってオペレ−タは、心
臓の回復具合を見るときには、ポンプ駆動中に、操作/
表示ボ−ド22でTrを少しづつ長い値に更新し、これ
に伴ってポンプ7a,7bの実送血流量がどの低度低下
するかを見て、心臓の回復具合を判断することができ
る。
【0053】(第2実施例)図7および図8に第2実施
例を示す。図7はポンプ7a,7bおよびそれらに大気
圧(低圧)と高圧エア−とを交互に与える電磁切換弁8
a,8bを示し、図8は、高圧エア−供給源および制御
装置を示す。なお、図7の丸付記号と図8の丸付記号の
同じものを重ね合せることにより、第2実施例の全体図
が現われる。以下、ポンプ7a,7bが人工心臓(補助
心臓)として製造されその流体受け口23が生体(患
者)の心臓の左房に接続され、流体送出口24が大動脈
に接続されているものとして説明する。
【0054】第1ポンプ7aの内空間はサック5aで血
液(流体)受け空間7faとエア−(作動流体)受け空
間7paに区分されている。流体受け口23に到来した
血液は、第1逆止弁のボ−ル3aを押して血液受け空間
7faに入り、到来する血液自身の圧力により、あるい
はサック5aがエア−受け空間7paのエア−圧によっ
て血液受け空間7faを縮めることにより、第2逆止弁
のボ−ル4aを押して流体送出口24を通って大動脈に
行く。
【0055】エア−受け空間7paはエア−ポ−ト6a
を通して第1電磁切換弁8aの出力ポ−トに接続されて
いる。第1電磁切換弁8aの入力ポ−トにはアキュムレ
−タ9が接続されており、第1電磁切換弁8aは、その
電気コイルに通電があるときには弁部材が駆動されて出
力ポ−ト(7pa)を入力ポ−ト(アキュムレ−タ9)
に接続するが、非通電のときには圧縮コイルスプリング
が弁部材を戻し駆動して出力ポ−ト(7pa)を大気解
放ポ−ト(大気圧)に接続する。
【0056】アキュムレ−タ9には電磁開閉弁10の出
力ポ−トが接続されている。電磁開閉弁10の入力ポ-
トには電気モ−タ11mで駆動されるエア−ポンプ11
pの吐出口(高圧エア−供給口)が接続されている。電
磁開閉弁10の電気コイルに通電があるときには弁部材
が駆動されて出力ポ−トを入力ポ−トに接続し、アキュ
ムレ−タ9にはエア−ポンプ11pの吐出圧が与えられ
る。電気コイルが非通電のときには圧縮コイルスプリン
グが弁部材を戻し駆動してポンプ11pとアキュムレ−
タ9の間を遮断する。ポンプ7a,7bの駆動中には、
アキュムレ−タ9の空気圧は、圧力センサ9psで検出
され、検出圧が目標圧(Pt)より低いと電磁開閉弁1
0が開かれ、高いと閉じられて、常時実質上目標圧(P
t)に維持される。
【0057】したがって、第1電磁切換弁8aが通電
(オン)されると第1ポンプ7aのエア−受け空間7p
aには目標圧(Pt)のエア−が供給されてサック5a
が血液受け空間7faを縮める方向(図7に示す2点鎖
線で示す位置に向かう方向)に移動し(吐出工程)、第
1電磁切換弁8aが非通電(オフ)にされるとエア−受
け空間7paは大気圧となり、流体受け口23に到来す
る血液の圧力により、サック5aがエア−ポ−ト6aに
近づく方向に移動する(吸入工程)。
【0058】サック5aの中心位置には磁化した磁性体
(シ−ト状のフェライト永久磁石)2aが接合されてお
り、その真上にホ−ルIC 1aが配設されている。ホ
−ルIC 1aは、磁性体2aによる磁界強度を検出し
これを示す電気信号を制御装置12の信号処理回路13
aに与える。
【0059】第2ポンプ7bの構造も第1ポンプ7aの
それと同じである。第2ポンプ7bの、第1ポンプ7a
と対応する箇所には、第1ポンプ7aに付した記号の中
の「a」を「b」に代えた記号を付している。
【0060】第2ポンプ7bは、第2電磁切換弁8bの
オン/オフで圧縮/膨張駆動される。第2ポンプ7bの
ホ−ルIC 1bの検出信号は、制御装置12の信号処
理回路13bに与えられる。
【0061】信号処理回路13aおよび13bは、磁界
強度信号を距離信号(アナログ)に変換する。すなわ
ち、ホ−ルIC 1aおよび1bを基点とするサック5
aおよび5bの距離すなわち位置を示すアナログ信号を
発生し、これを入出力ポ−ト16を介してA/Dコンバ
−タ17に与える。サック5a,5bの位置(距離)
が、ホ−ルIC 1a,1bを起点にしており、サック
5a,5bが収縮位置に近いと該アナログ信号のレベル
が高く、膨張位置に近いと信号レベルが低い点に注意さ
れたい。
【0062】第1電磁切換弁8aおよび第2電磁切換弁
8bの電気コイルは、それぞれ制御装置12のソレノイ
ドドライバ14aおよび14bに接続されており、ドラ
イバ14aおよび14bが、マイクロプロセッサ(以下
CPUと称す)18の指示に応じて、電気コイルのオン
(通電)/オフ(非通電)を行なう。
【0063】電磁開閉弁10の電気コイルはソレノイド
ドライバ14cに接続されており、ドライバ14cが、
CPU18の指示に応じて電気コイルのオン/オフを行
なう。
【0064】エア−ポンプ11pを駆動する電気モ−タ
11mは、モ−タドライバ15に接続されており、ドライ
バ15が、CPU18の指示に応じて電気モ−タ11m
のオン/オフを行なう。
【0065】圧力センサ9psはアキュムレ−タ9の内
圧に対応する電気信号を発生し、これを信号処理回路1
3cに与える。信号処理回路13cは、該電気信号を圧
力に対してリニアな関係のレベル変化を示すアナログ信
号に変換して入出力ポ−ト16を通してA/Dコンバ−
タ17に与える。
【0066】制御装置12のCPU18には、システム
コントロ−ラ19,RAM20およびROM21が接続
されている。
【0067】制御装置12には、電源スイッチ,デ−タ
入力用のキ−,2次元ディスプレイ,表示灯およびブザ
−を備える操作/表示ボ−ド22が接続されている。
【0068】図9,図10および図11に、CPU18
の制御動作を示し、図12に、この制御動作によって現
われる、ポンプ7a,7bの血液受け空間7pa,7p
bの圧力変化およびサック5a,5bの位置変化を示
す。
【0069】図9を参照すると、装置電源が投入されそ
れ自身に所定電圧が印加されると(ステップ1)、CP
U18は、内部レジスタ,カウンタ,タイマ等をクリア
し、出力ポ−トにはすべて待機時の信号(電磁弁オフ,
モ−タオフ)を出力し、そして収縮位置レジスタPsa
(7a宛て),Psb(7b宛て)に、標準値Psを書
込み、膨張位置レジスタPea(7a宛て),Peb(7
b宛て)に、標準値Peを書込み、不感能期レジスタT
rをクリア(零書込みと同義)し、目標圧レジスタPt
に標準圧Ptsを書込む(ステップ2)。そして、操作
/表示ボ−ド22の2次元ディスプレイに入力項目とそ
こに設定されている数値と、それへの入力をうながすガ
イダンス文章を表示する(ステップ3)。入力項目と設
定されている数値は、 収縮位置−第1ポンプ「Psa:Ps」,第2ポンプ
「Psb:Ps」 膨張位置−第1ポンプ「Pea:Pe」,第2ポンプ
「Peb:Pe」 不感能期−「Tr:0 」 目 標 圧−「Pt:Pts」 であって、Ps,Pe,0,Ptsは数字である。ガイ
ダンス文章は、「☆ 変更があれば、変更箇所にカ−ソ
ルを置いて変更する数字を入力して下さい。
【0070】☆ 開始のときはスタ−トキ−を、停止の
ときはストップキ−を、押して下さい。 」である。C
PU18は、変更入力があるとそれを読込み、表示を入
力されたものに変更し、レジスタの内容もそれに更新す
る(ステップ3)。そしてスタ−トキ−が押されるのを
待つ(ステップ3,4,3)。
【0071】スタ−トキ−が押されると、CPU18
は、電気モ−タ11mに通電してエア−ポンプ11pを
駆動し、次に電磁切換弁10をオン(開:通流)とす
る。そして圧力センサ9psの検出圧をA/Dコンバ−
タ17を介して読込み、それが目標圧レジスタPtの内
容Pt以上になるのを待つ。圧力センサ9psの検出圧が
Pt以上になると、図示しない定圧制御(圧力センサ9
psの検出圧を所定周期で読み、検出圧がPt以上であ
ると電磁開閉弁10をオフにし、Pt未満であるとオン
にする)を開始する(ステップ5)。
【0072】(1) 第1半サイクルの制御 CPU18は、第1ポンプ7aを収縮(吐出)に、第2
ポンプ7bを膨張(吸入)に定めて(ステップ6)、収
縮に定めたポンプ7aに接続した電磁切換弁8aをオン
に、膨張に定めたポンプ7bに接続した電磁切換弁8b
をオフにして(ステップ7)、Tsタイマをスタ−トす
る(ステップ8A)。この実施例では、Ts=1msecで
ある。
【0073】図9,図10および図11を参照すると、
CPU18は、1msec周期で(Tsタイマがタイムオ−
バする毎に)、ステップ8AでTsタイマを再スタ−ト
すると共に、ホ−ルIC 1aおよび1bの位置検出信
号(サック5a,5bの、ホ−ルICからの距離)を読
込み(ステップ8B)、収縮に定めたポンプ7aのサッ
ク5aが収縮位置に到達した(ポンプ7aが吐出終期に
なった)かをチェックし(ステップ9)、あるいは膨張
に定めたポンプ7bのサック5bが膨張位置に到達した
(ポンプ7bが吸入終期になった)かをチェックする
(ステップ10)。そしていずれか一方が成立するとカ
ウントレジスタTCMを1カウントアップし(ステップ
9,15〜20又はステップ9〜13)、その後1msec
(Ts)の経過毎に1カウントアップする(ステップ1
4B又は14A)。なお、収縮位置に到達したときに
は、CPU18は、収縮に定めたポンプ7aに接続した
電磁開閉弁8aをオフにする(ステップ15)。
【0074】そして、収縮位置到達が膨張位置到達より
も先のときには、これを示すためフラグレジスタSHFに
「1」を書込む(ステップ9,15,16,17,1
8)。収縮位置到達と膨張位置到達の一方が完了すると
これを示すためフラグレジスタCSFに「1」を書込む
(ステップ19又は12)。
【0075】(2) 第2半サイクルの制御 収縮位置到達と膨張位置到達の両者が完了すると、CP
U18は、そこでカウントレジスタTCMのカウント値
TCMを読取ると共に、ポンプ7bに接続された電磁開
閉弁8bをオンにして(ステップ21)、ポンプ7aを
膨張に、ポンプ7bを収縮に定める(ステップ21,2
2A,27,28,29,30)。
【0076】この切換えのとき、CPU18は、カウン
ト値TCM(msec単位)と、フラグレジスタFSEおよ
びSHFの内容を参照し、FSEの内容が「0」(目標
圧Ptの変更禁止:第1半サイクルでは、ポンプ7bが
膨張に定められ、スタ−ト前からサック5bが膨張位置
にあり、サック5bは変位しないので、カウント値TC
Mはエラ−である)であるので、後述する目標圧Ptの
変更は行なわない。第1半サイクルから第2半サイクル
への切換えを行なう(ステップ29,30)と、フラグ
レジスタFSEの内容を「1」(目標圧Ptの変更可
能)に変更する(ステップ32)。
【0077】CPU18は、Tsタイマの再スタ−ト
(ステップ8A),ホ−ルIC 1aおよび1bの位置
検出信号の読込み(ステップ8B)、収縮に定めたポン
プ7bのサック5bが収縮位置に到達したかのチェック
(ステップ9)および膨張に定めたポンプ7aのサック
5aが膨張位置に到達したかのチェック(ステップ1
0)を繰返す。そして収縮位置又は膨張位置に到達する
と、カウントレジスタTCMのカウントアップを開始す
る(ステップ9,15〜20,14B又はステップ9〜
13,14A)。なお、収縮位置に到達したときには、
CPU18は、収縮に定めたポンプ7bに接続した電磁
開閉弁8bをオフにする(ステップ15)。そして、収
縮位置到達が膨張位置到達よりも先のときには、これを
示すためフラグレジスタSHFに「1」を書込む(ステッ
プ9,15,16,17,18)。収縮位置到達と膨張
位置到達の一方が完了するとこれを示すためフラグレジ
スタCSFに「1」を書込む(ステップ19又は12)。
【0078】(3) 第3半サイクルの制御 収縮位置到達と膨張位置到達の両者が成立すると、CP
U18は、そこでカウントレジスタTCMのカウント値
TCMを読取ると共に、ポンプ7aに接続された電磁開
閉弁8aをオンにして(ステップ21)、ポンプ7bを
膨張に、ポンプ7aを収縮に定める(ステップ21,2
2A,,22B,23,25,27,28,29,3
1)。
【0079】−目標圧Ptの変更− この切換えのとき、CPU18は、カウント値TCM
(msec単位)と、フラグレジスタFSEおよびSHFの
内容を参照し、FSEの内容が「1」(目標圧Ptの変
更可能)であるので、次にはフラグレジスタSHFの内
容をチェックして、それが「1」(収縮に定めているポ
ンプの収縮位置到達が、膨張に定めているポンプの膨張
位置到達よりも早い:目標圧Ptを下げる必要あり)の
ときには、目標圧レジスタPtの内容をPt(mmHg単
位)とすると、 Pt+(−TCM−Tr)×0.1 を算出する。Trは不感能期レジスタTrの内容であ
る。この算出値を目標圧レジスタPtに更新書込みする
(ステップ23)。
【0080】フラグレジスタSHFの内容が「0」(膨
張に定めているポンプの膨張位置到達が収縮に定めてい
るポンプの収縮位置到達よりも早い)のときには、 Pt+(TCM−Tr)×0.1 を算出してこの算出値を目標圧レジスタPtに更新書込
みする(ステップ25)。
【0081】CPU12は、圧力センサ9psの検出圧
が目標圧レジスタPtのデ−タが示す圧力になるように
電磁開閉弁10のオン/オフを行なう、図示しない定圧
制御を実行しており、上述の更新書込み(ステップ2
3,25)で目標圧レジスタPtの内容が切換わると、
それに連動してアキュムレ−タ9の圧力、すなわちポン
プ7a,7bに電磁開閉弁8a,8bが与える正駆動
圧、が変わる。
【0082】第2半サイクルから第3半サイクルへの切
換えを行なう(ステップ29,30)と、CPU18
は、フラグレジスタFSEの内容を「1」(目標圧Pt
の変更可能)に変更する(ステップ32)。
【0083】CPU18は、Tsタイマの再スタ−ト
(ステップ8A),ホ−ルIC 1aおよび1bの位置
検出信号の読込み(ステップ8B)、収縮に定めたポン
プ7aのサック5aが収縮位置に到達したかのチェック
(ステップ9)および膨張に定めたポンプ7bのサック
5bが膨張位置に到達したかのチェック(ステップ1
0)を繰返す。そして収縮位置又は膨張位置に到達する
と、カウントレジスタTCMのカウントアップを開始す
る(ステップ9,15〜20,14B又はステップ9〜
13,14A)。なお、収縮位置に到達したときには、
CPU18は、収縮に定めたポンプ7aに接続した電磁
開閉弁8aをオフにする(ステップ15)。そして、収
縮位置到達が膨張位置到達よりも先のときには、これを
示すためフラグレジスタSHFに「1」を書込む(ステ
ップ9,15,16,17,18)。収縮位置到達と膨
張位置到達の一方が完了するとこれを示すためフラグレ
ジスタCSFに「1」を書込む(ステップ19又は1
2)。
【0084】(4) 第4半サイクル制御 収縮位置到達と膨張位置到達の両者が成立すると、CP
U18は、そこでカウントレジスタTCMのカウント値
TCMを読取ると共に、ポンプ7bに接続された電磁開
閉弁8bをオンにして(ステップ21)、ポンプ7aを
膨張に、ポンプ7bを収縮に定める(ステップ21,2
2A,,22B,23,25,27,28,29,3
0)。この切換えのとき、上述の「目標圧Ptの変更」
を同様に実行する。他は、上述の「第2半サイクルの制
御」と同様である。
【0085】(5) 第5半サイクル以下の制御 以下、第5半サイクル以下の奇数番半サイクルの制御は
上述の「第3半サイクルの制御」と同様であり、第6半
サイクル以下の偶数番半サイクルの制御は上述の「第4
半サイクルの制御」と同様である。
【0086】以上の処理が繰返えされることにより、膨
張に定められているポンプが膨張位置に達してからTr
の後に、収縮に定められているポンプが収縮位置に達し
そこで前者のポンプが収縮に切換えられ後者のポンプが
膨張に切換えられるように、ポンプ駆動圧Ptが自動的
に推移する。このような調圧過程を第12図に示す。な
お、ステップ33でTsタイマのタイムオ−バをチェッ
クし、タイムオ−バするとTsタイマを再スタ−トし
(ステップ8A)サック位置を読取る(ステップ8
B)。タイムオ−バを待っているときには操作/表示ボ
−ド22の入力を監視し(ステップ34)、それに入力
があると入力に応じた処理を行なう(ステップ35)
が、入力がないとタイムオ−バをチェックする(ステッ
プ33)。タイムオ−バを待っているとき例えばTrを
指定する入力があるとそれを読込んでレジスタTrに更
新書込みしそしてタイムオ−バチェック(ステップ3
3)に進む。したがって、オペレ−タは、ポンプを駆動
している間も、Trを変更することができる。なお、タ
イムオ−バを待っているときストップキ−が押されると
停止処理を実行してステップ3に進む。
【0087】この第2実施例でも、第1実施例と同様
に、TCMがTrに収束する。オペレ−タが操作/表示
ボ−ド22を操作してTrを変更すると、これに連動し
て、TCMがTrに合致するように、目標圧Ptが自動
的に推移するので、オペレ−タは、心臓の回復具合を見
るときには、ポンプ駆動中に、操作/表示ボ−ド22で
Trを少しづつ長い値に更新し、これに伴ってポンプ7
a,7bの実送血流量がどの低度低下するかを見て、心
臓の回復具合を判断することができる。
【0088】なお、上述の第1実施例および第2実施例
は人工心臓であるが、本発明のポンピング装置は、これ
に限らず、流体を供給する側の送出流量を格別に乱さず
に実質上該送出流量と同等の送出流量を加圧送出し、し
かもこれにおいて、ポンピング装置の駆動流量(補助
分)を調整する用途に同様に適用しうる。
【0089】
【発明の効果】以上の通り本発明のポンピング装置は流
体を供給する側の送出流量を格別に乱さずに、しかも該
送出流量の変動に連動してそれと実質上同等の送出流量
で流体を加圧送出する。これにおいてポンピング装置の
送出流量(駆動流量)を、流量を指示する手段(22)で
調整することができる。流体送出に格別な動揺やショッ
クを生ずることなくポンピング装置による流体送り駆動
の寄与の有無を容易かつ安全に確認しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例を示す図面であり、第1
実施例の、ポンプおよびそれに接続された電磁切換弁を
示す断面図である。
【図2】 本発明の第1実施例を示す図面であり、第1
実施例の、高圧エア−を供給する圧力源とポンピングを
制御する電気装置を示すブロック図である。
【図3】 図2に示すCPU18の制御動作を示すフロ
−チャ−トである。
【図4】 図2に示すCPU18の制御動作を示すフロ
−チャ−トである。
【図5】 図2に示すCPU18の制御動作を示すフロ
−チャ−トである。
【図6】 図1に示すポンプの作動流体室7pa,7p
bの圧力の切換えとポンプのエア−ポ−トの風速の変化
を示すタイムチャ−トである。
【図7】 本発明の第2実施例を示す図面であり、第2
実施例の、ポンプおよびそれに接続された電磁切換弁を
示す断面図である。
【図8】 本発明の第2実施例を示す図面であり、第2
実施例の、高圧エア−を供給する圧力源とポンピングを
制御する電気装置を示すブロック図である。
【図9】 図8に示すCPU18の制御動作を示すフロ
−チャ−トである。
【図10】 図8に示すCPU18の制御動作を示すフ
ロ−チャ−トである。
【図11】 図8に示すCPU18の制御動作を示すフ
ロ−チャ−トである。
【図12】 図7に示すポンプの作動流体室7pa,7
pbの圧力の切換えとサック5a,5bの位置変化を示
すタイムチャ−トである。
【符号の説明】
1a,1b:ホ−ルIC 2a,2
b:磁性体 3a,3b,4a,4b:逆止弁のボ−ル 5a,5
b:サック 6a,6b:エア−ポ−ト 7a,7
b:ポンプ 7fa,7fb:血液受け空間 7pa,7
pb:作動流体室 8a,8b:電磁切換弁 9:アキュ
ムレ−タ 9ps:圧力センサ 10:電磁開
閉弁 11p:エア−ポンプ 11m:電気モ
−タ 12:制御装置 22:操作/
表示ボ−ド 23:血液受け口 24:流体送
出口 31a,31b:風速センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高 木 啓 之 愛知県名古屋市緑区長根町64番地

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1流体受け空間と第1作動流体空間とを
    区分し、第1流体受け空間を収縮/膨張する方向に往復
    移動しうる第1ポンピング作用体,流体受口と第1流体
    受け空間の間に介挿され前者から後者への流体の通流は
    許し逆方向への通流は阻止する第1逆止弁、および、流
    体送出口と第1流体受け空間の間に介挿され後者から前
    者への流体の通流は許し逆方向への通流は阻止する第2
    逆止弁、を有する第1ポンプ;第1ポンプの吐出終期お
    よび吸入終期を検出するための第1検出手段;第2流体
    受け空間と第2作動流体空間とを区分し、第2流体受け
    空間を収縮/膨張する方向に往復移動しうる第2ポンピ
    ング作用体,前記流体受口と第2流体受け空間の間に介
    挿され前者から後者への流体の通流は許し逆方向への通
    流は阻止する第3逆止弁、および、前記流体送出口と第
    2流体受け空間の間に介挿され後者から前者への流体の
    通流は許し逆方向への通流は阻止する第4逆止弁、を有
    する第2ポンプ;第2ポンプの吐出終期および吸入終期
    を検出するための第2検出手段;高圧流体源;該高圧流
    体源の圧力を指定された圧力に定める圧力制御手段;第
    1ポンプの第1作動流体空間を、高圧流体源と低圧に選
    択的に接続する第1切換手段;第2ポンプの第2作動流
    体空間を、高圧流体源と低圧に選択的に接続する第2切
    換手段;流量を指示する手段;および、 前記圧力制御手段に所定の圧力を指定し、第1切換手段
    で第1作動流体空間を高圧流体源に、第2切換手段で第
    2作動流体空間を低圧に、接続し、 この接続のときに第1検出手段の吐出終期の検出に応答
    して第1切換手段で第1作動流体空間を低圧に接続し、
    第1検出手段のこの吐出終期の検出と第2検出手段の吸
    入終期の検出の二者が共に成立したとき第2切換手段で
    第2作動流体空間を高圧流体源に接続し、 この接続のときに第2検出手段の吐出終期の検出に応答
    して第2切換手段で第2作動流体空間を低圧に接続し、
    第2検出手段のこの吐出終期の検出と第1検出手段の吸
    入終期の検出の二者が共に成立したとき第1切換手段で
    第1作動流体空間を高圧流体源に接続し、 吐出終期が検出された時刻と、吸入終期が検出された時
    刻との時間差を計測し、この時間差を吸入終期の検出が
    早いときを正値とし遅いときを負値とすると、該時間差
    より前記流量を指示する手段が指示する値を減算した値
    に応じてそれが高いと高く、低いと低く、前記圧力制御
    手段への指定圧力値を更新する、 流量制御手段;を備える、流体送りポンピング装置。
  2. 【請求項2】第1検出手段は、第1作動流体空間と第1
    切換手段の間の流体通流路の流体の通流速度を検出する
    第1速度センサ、および、第1切換手段が第1作動流体
    空間を高圧流体源に接続しているときの第1速度センサ
    が検出する通流速度の所定値以下を第1ポンプの吐出終
    期と検知し、第1切換手段が第1作動流体空間を低圧に
    接続しているときの第1速度センサが検出する通流速度
    の所定値以下を第1ポンプの吸入終期と検知する第1論
    理手段、を含み;第2検出手段は、第2作動流体空間と
    第2切換手段の間の流体通流路の流体の通流速度を検出
    する第2速度センサ、および、第2切換手段が第2作動
    流体空間を高圧流体源に接続しているときの第2速度セ
    ンサが検出する通流速度の所定値以下を第2ポンプの吐
    出終期と検知し、第2切換手段が第2作動流体空間を低
    圧に接続しているときの第2速度センサが検出する通流
    速度の所定値以下を第2ポンプの吸入終期と検知する第
    2論理手段、を含む;請求項1記載の流体送りポンピン
    グ装置。
  3. 【請求項3】第1検出手段は、第1ポンピング作用体の
    第1流体受け空間を収縮/膨張する方向の位置を検出す
    る第1位置検出手段、および、第1位置検出手段が検出
    する位置の所定の収縮領域内存在を第1ポンプの吐出終
    期と検知し、第1位置検出手段が検出する位置の所定の
    膨張領域内存在を第1ポンプの吸入終期と検知する第1
    論理手段、を含み;第2検出手段は、第2ポンピング作
    用体の第2流体受け空間を収縮/膨張する方向の位置を
    検出する第2位置検出手段、および、第2位置検出手段
    が検出する位置の所定の収縮領域内存在を第2ポンプの
    吐出終期と検知し、第2位置検出手段が検出する位置の
    所定の膨張領域内存在を第2ポンプの吸入終期と検知す
    る第2論理手段、を含む;請求項1記載の流体送りポン
    ピング装置。
  4. 【請求項4】第1切換手段は、第1ポンプの第1作動流
    体空間に連通した出力ポ−ト,前記高圧流体源に連通し
    た高圧ポ−ト,大気に開いた低圧ポ−ト,出力ポ−トを
    高圧ポ−トと低圧ポ−トに選択的に接続するための弁部
    材、および、通電に応答して出力ポ−トを高圧ポ−トに
    接続する位置に駆動する電気コイル、を含む第1電磁切
    換弁であり;第2切換手段は、第2ポンプの第2作動流
    体空間に連通した出力ポ−ト,前記高圧流体源に連通し
    た高圧ポ−ト,大気に開いた低圧ポ−ト,出力ポ−トを
    高圧ポ−トと低圧ポ−トに選択的に接続するための弁部
    材、および、通電に応答して出力ポ−トを高圧ポ−トに
    接続する位置に駆動する電気コイル、を含む第2電磁切
    換弁である;請求項1,2又は3記載の流体送りポンピ
    ング装置。
  5. 【請求項5】高圧流体源は、入力ポ−トと、第1および
    第2電磁弁装置の高圧ポ−トに連通した出力ポ−トと、
    これらのポ−トに連通する蓄圧空間と、該蓄圧空間の圧
    力を検出するための圧力センサと、を含むエア−アキュ
    ムレ−タ;入力ポ−トと、エア−アキュムレ−タの入力
    ポ−トに連通した出力ポ−トと、入力ポ−トと出力ポ−
    トの間を開/閉するための弁部材と、通電に応答して入
    力ポ−トと出力ポ−トとを連通とする位置に弁部材を駆
    動する電気コイルとを含む電磁開閉弁;吐出ポ−トが電
    磁開閉弁の入力ポ−トに接続されたエア−ポンプ;およ
    び、エア−ポンプを駆動する電気モ−タ;を含む、請求
    項4記載の流体送りポンピング装置。
JP3254982A 1990-10-05 1991-10-02 流体送りポンピング装置 Pending JPH0526169A (ja)

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JP2-267947 1990-10-05
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6194013A (ja) * 1984-10-15 1986-05-12 Olympus Optical Co Ltd ズ−ムレンズ鏡筒
JP5869684B2 (ja) * 2012-09-26 2016-02-24 テルモ株式会社 生命維持装置のためのコントローラ及びその制御方法
JP2020505973A (ja) * 2017-01-31 2020-02-27 ヘモベント ゲーエムベーハー 体外血液ポンプ、人工心肺装置、体外血液ポンプの作動方法、および人工心肺装置の作動方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6194013A (ja) * 1984-10-15 1986-05-12 Olympus Optical Co Ltd ズ−ムレンズ鏡筒
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JP2022190044A (ja) * 2017-01-31 2022-12-22 ヘモベント ゲーエムベーハー 体外血液ポンプおよび人工心肺装置

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