JP2977911B2 - 人工心臓システム用過大陰圧防止装置 - Google Patents

人工心臓システム用過大陰圧防止装置

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JP2977911B2
JP2977911B2 JP2411684A JP41168490A JP2977911B2 JP 2977911 B2 JP2977911 B2 JP 2977911B2 JP 2411684 A JP2411684 A JP 2411684A JP 41168490 A JP41168490 A JP 41168490A JP 2977911 B2 JP2977911 B2 JP 2977911B2
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金二 塚原
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Aisin Corp
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SHINGIJUTSU JIGYODAN
Aisin Seiki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、補助人工心臓駆動装置
に関し、特に補助人工心臓(血液ポンプ)を生体心臓の
拍動に同期して駆動する駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に補助人工心臓は、手術後の生体心
臓の機能回復が充分でなく、必要な血液循環が維持でき
ないような患者で、従来の補助循環機器(例えば、大動
脈内バルーンポンピング:IABP等)では有効的な処
置ができない場合に使用される。
【0003】これらの補助人工心臓としては、例えば特
開昭59─28969号公報に開示されたものがある。
このものは、血液ポンプ(補助人工心臓)を収縮、拡張
させる作動媒体として、気体又は液体を用いるものであ
る。そして、この作動媒体を吸引、圧縮する動力源とし
てリニアモータを備え、このリニアモータの往復運動に
より圧縮、拡張する袋を備えている。この袋は血液ポン
プに接続されており、リニアモータの往復運動に応じて
袋内の作動媒体が圧縮、拡張を繰り返すことにより、補
助人工心臓が駆動される。この例では、袋を拡張させる
際の駆動手段を備えていないが、これは上記リニアモー
タ及び袋をケーシング内に配して、一つの袋が収縮する
際に生ずる陰圧により他方の袋が拡張するように構成さ
れている。この時、ケーシングの内部が過度の陰圧にな
らないように、例えばベローズのようなダンパー機構並
びに空気ポンプ及び圧力センサから成る陰圧調整機構を
有しており、ケーシングの内部の陰圧が常に必要な値に
なるように自動調節される。
【0004】更にこの装置においては、作動媒体の駆動
圧を圧力センサにより測定し、作動媒体の駆動圧が常に
適切な値になるようにポンプを駆動して作動媒体をリザ
ーバから袋へ注入或いは抽出することにより、自動的に
駆動圧を調整する機構を備えている。
【0005】しかしながら上記のような機械駆動式人工
心臓にあっては、駆動圧をコントロールするためにポン
プを用いるため、システムが高価になる、システムが複
雑になり信頼性が減少する、消費電力が増える等の問題
に加え、血液ポンプ内に血液を生体心臓から吸入する場
合、脱血部位(例えば左心房)に十分な血液が無いと、
この吸引力により脱血用カニューレが脱血部位の組織を
吸引して傷付けることがあった。
【0006】そこで本発明者らは、装置の小型化を図り
ながら吸引時に脱血用カニューレによる生体の損傷を防
止するために、血液ポンプの作動液体室(出力ポート)
の吸引圧を圧力検出手段により検出し、この吸引圧が設
定範囲を外れると電流制御手段が血液ポンプ駆動用のリ
ニアモータの電気コイルへの通電電流値の漸増を停止
し、吸引圧の増加速度を低下させるようにした人工心臓
のポンピング装置を提案した(特願平2─253715
号)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記提案し
た人工心臓のポンピング装置にあっては、吸引圧力が設
定値よりも大きすぎる場合(つまり吸引力が強すぎる場
合)には人工心臓のポンプの駆動用リニアモータの電流
コイルを停止し、再び吸引圧力が設定値より小さくなっ
た時に前記の電流コイルへの印加電圧を一定の割合で漸
増するようにしてポンプの吸引動作を徐々に行なうよう
にしている。しかし、この装置もまだポンプの吸引動作
の制御が不充分であるため、生体側の条件によっては脱
血部位の組織を吸引し、傷付けるという問題点があっ
た。そこで本発明ではポンプの吸引制御を更にきめ細か
く行なうようにして、脱血部位の組織がカニューレによ
って吸引損傷されるのを防止することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、流体
出力ポートに連通し非圧縮性の液体が収納された流体空
間を縮小/拡大する往復動部材、該往復動部材を往復駆
動するための電気コイル、及び該電気コイルの延びる方
向と直交する方向の磁界を該電気コイルに与え該電気コ
イルに正/逆通電方向に対応する往/復方向の移動力を
発生させる磁界発生手段を有するリニアモータ駆動の液
体ポンプ;前記液体出力ポート若しくはそれに連通する
流路の圧力を検出する圧力手段;前記電気コイルに正/
逆通電する通電手段;前記電気コイルの正/逆通電の少
なくとも一方において前記通電手段を介して前記圧力検
出手段が検出した圧力が設定範囲を外れた時にはこの漸
増を停止し、前記圧力検出手段が設定範囲に復帰した時
には、一定時間前記コイルの通電電流値の割合を通常時
より低い割合で漸増するようにした電流値制御手段;を
備え、これを課題解決のための手段とするものである。
【0009】血液ポンプ内のシリコンオイルが設定値以
下になると、パルス発生回路が定められた周期でON─
OFFするパルスを発生する。このパルス発生回路はシ
リコンオイル圧が設定圧以上に復帰した後も一定時間作
動する。ポンピングコントローラは一定間隔時間でパル
ス発生回路から発生するパルスをモニターし、ONの時
にはリニアモータ30のコイルに加える電圧を吸引力の
増大を停止するべく制御する。またOFFの時にはオイ
ル圧が設定圧復帰した後も一定時間陰圧の増加を制御
し、これによって吸引圧制御を一段ときめ細かく行な
う。従ってポンプ内の陰圧制御が実際の心臓の陰圧制御
に一段と近づき、過大陰圧にカニューレなどによる生体
の損傷が防止できる。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図1に本発明の1実施例を人工心臓に結合した態
様で示す。人工心臓1は外容器内の作動室3にダイアフ
ラム2を収納しており、ダイアフラム2によって形成さ
れた内空間4に吸引用逆止弁5を介して第1カニューレ
7が連通されており、また吐出用逆止弁6を介して第2
カニューレ8が連通されている。この人工心臓1は公知
の構造のものであり、図示状態では第1カニューレ7を
生体心臓の左心房10に接続し、第2カニューレ8を大
動脈11に接続している。人工心臓1のシリコンオイル
3を収納した作動室3は、チューブ9を介してリニアモ
ータ駆動の流体ポンプ12の出力ポート15に接続され
ている。この作動室3の圧力を圧力センサ61が検出
し、検出圧に対応するレベルの電圧をポンピングコント
ローラ42に与える。
【0011】図1にはもう1組の人工心臓101を生体
心臓に接続した態様を示している。この人工心臓101
の作動室はチューブ9を介して、もう1つの流体ポンプ
1201の出力ポート1501に接続されている。流体
ポンプ1201は流体ポンプ12の構造と全く同一構造
であり、かつ同一寸法である。人工心臓101の作動室
の圧力を圧力センサ6101が検出し、これを示す信号
(電圧)をポンピングコントローラ4201に与える。
【0012】図2にリニアモータ駆動の流体ポンプ12
の拡大縦断面を示し、図3に図2のIIB〜IIB線断
面を示す。これらの図面を参照すると、流体出力ポート
15が形成された端部材14は、外ケース16と共に、
リング13に固着されている。リング13には大略円筒
状のベローズ19の右端が固着されている。ベローズ1
9の左端には、隔壁部材17が固着されている。これら
端部材14、ベローズ19及び隔壁部材17で出力ポー
ト15に連通する流体空間50が区画されている。
【0013】隔壁部材17の中心には、ロッド18の右
端が固着されている。このロッド18を右/左に往/復
駆動することにより、流体空間50が縮小/拡大し、出
力ポート15より流体空間50のシリコンオイルが人工
心臓1の作動室3に供給され、また作動室3のシリコン
オイルが出力ポート15を通して流体空間50に吸入さ
れる。
【0014】外ケース16の左端壁には、リニアモータ
の端板51pが固着されており、この端板51pの中心
点を間に置いて、相対向する2つの磁性体の支持板2
1、22の右端が磁性体の端板51pに固着されてい
る。支持板21、22の左端はもう1つの磁性体の端板
52pに固着されている。支持板21、22でそれらの
間に第1及び第2の軸受20A及び20Bが支持されて
おり、これらの軸受20A及び20Bをロッド18が貫
通している。支持板21の上面には永久磁石板25が、
支持板22の下面には永久磁石板26が固着されてい
る。
【0015】端板51p及び52pの上端には磁性体の
支持板23が、また端板51p及び52p下端には磁性
体の支持板24が固着されており、支持板23の下面に
は永久磁石板27が、支持板24の上面には永久磁石板
28が固着されている。永久磁石板25と27の間、及
び永久磁石板26と28の間には、コイルボビン29が
通る空間があり、そこにコイルボビン29が配設されて
いる。このコイルボビン29を永久磁石板25、支持板
21、ロッド18、支持板22及び永久磁石板26が貫
通している。コイルボビン29には電気コイル30が巻
回されている。またこのコイルボビン29には、図3に
示すように、支持板21と22の間の空隙を通るアーム
29Aが一体になっており、このアーム29Aにロッド
18が固着されている。従って、コイルボビン29が左
右に移動することによりロッド18が左右に移動し、隔
壁部材17が左右に駆動され、流体空間50が縮小/拡
大し、出力ポート15より流体空間50のシリコンオイ
ルが人工心臓1の作動室3に供給され、また作動室3の
空気が出力ポート15を通して流体空間50に吸入され
る。
【0016】永久磁石板25は上表面がN極に、下表面
がS極になるように均一に永久磁化しており、永久磁石
板27は上表面がN極に、下表面がS極になるように均
一に永久磁化しており、永久磁石板25と27の間の空
間即ち電気コイル30が移動する空間には永久磁石板2
5側がN極で、永久磁石板27側がS極の、実質上均一
な磁界(平行磁界)が形成されている。磁束は永久磁石
板25の上面─永久磁石板27の下面─永久磁石板27
の上面─支持板23─端板51、52─支持板21─永
久磁石板25の下面─永久磁石板25の上面、という経
路で流れる。
【0017】永久磁石板26は下表面がN極に、上表面
がS極になるように均一に永久磁化しており、永久磁石
板28は上表面がS極に、下表面がN極になるように均
一に永久磁化しており、永久磁石板26と28の間の空
間即ち電気コイル30が移動する空間には永久磁石板2
6側がN極で、永久磁石板28側がS極の、実質上均一
な磁界が形成されている。磁束は永久磁石板26の下面
─永久磁石板28の上面─永久磁石板28の下面─支持
板24─端板51p、52p─支持板22─永久磁石板
26の上面─永久磁石板26の下面、という経路で流れ
る。
【0018】今、電気コイル30にそれの永久磁石25
─27間の部分で図2紙面を表から裏に抜ける方向の電
流(正方向電流)が流れると、フレミングの左手の法則
により電気コイル30の永久磁石25─27間の部分、
並びに永久磁石26─28間の部分に右方に向かう電磁
力が作用し、電気コイル30、つまりコイルボビン29
が図2で右方に移動し、ロッド18が右方に駆動される
(吐出)。電気コイル30に上記とは逆方向の電流(逆
方向電流)が流れると、コイルボビン29が左方に移動
し、ロッド18が左方に駆動される(吸入)。
【0019】電気コイル30はモータドライバ31に接
続されている。モータドライバ31及びそれの通電制御
を行なうポンピングコントローラ42の構成を図3に示
す。
【0020】図4を参照すると、前述のリニアモータの
電気コイル30の一端は、スイッチングトランジスタT
r1p又はTr2nを通して、プラス電源線Psp又は
マイナス電源線Psnに接続され、電気コイルの他端
は、スイッチングトランジスタTr1n又はTr2pを
通して、プラス電源線Psp又はマイナス電源線Psn
に接続される。電気コイル30にはサージ電圧短絡用の
ゼナーダイオード32が並列に接続されている。プラス
電源線Pspは、リレー35により+24Vの電源端子
に接続され、マイナス電源線Psnは、電流検出用の低
抵抗器37を介して機器アースに接続されている。リレ
ー35のコイルは、リレードライバ(増幅器)34に接
続されている。
【0021】ポンピングコントローラ42のR/Sフリ
ップフロップ52の出力Qが高レベルHになると、フォ
トカプラ32pの発光ダイオードが点灯して、スイッチ
ングトランジスタTr1p及びTr2pが導通(オン)
し、電気コイル30に正方向の電流が流れて、電気コイ
ル30が図2で右方に移動し、出力ポート15より流体
空間50のシリコンオイルが吐出される(正圧期間:吐
出期間)。R/Sフリップフロップ52の出力QがHの
ときには、それがインバータ33で反転されてフォトカ
プラ32に与えられるので、フォトカプラ32の発光ダ
イオードは点灯せず、スイッチングトランジスタTr1
n及びTr2nは非導通(オフ)である。
【0022】ポンピングコントローラ42のR/Sフリ
ップフロップ52の出力Qが低レベルLになると、イン
バータ33の出力がHになるので、フォトカプラ32nの
発光ダイオードが点灯して、スイッチングトランジスタ
Tr1n及びTr2nが導通し、電気コイル30に逆方
向の電流が流れて、電気コイル30が図2で左方に移動
し、出力ポート15より流体空間50にシリコンオイル
が吸引される(負圧期間:吸引期間)。
【0023】電気コイル30を流れる電流は、電流検出
用の低抵抗器37を流れる。この低抵抗器37の電圧
(コイル電流信号:電気コイル30の電流Icに比例す
る電圧)がローパスフィルタ38を通してポンピングコ
ントローラ42の増幅器39に与えられ、そこでレベル
校正されてホールド回路40に与えられる。ホールド回
路40の保持電圧は、CPU(マイクロプロセッサ)4
3でデジタルデータに変換されてそれに読込まれる。
【0024】なお、リレー33の切換え信号は、CPU
43がモータドライバ31に与える。
【0025】ポンピングコントローラ42は、CPU4
3及び操作・表示ボード44を含む。操作・表示ボード
44には、図示しないが各種駆動パラメータの調整を支
持する多数のキースイッチ、スタート指示のためのキー
スイッチ及びストップ指示のためのキースイッチと、そ
の時の各パラメータの値を表示する様々な表示部が備わ
っている。調整可能なパラメータとしては、人工心臓1
に印加する駆動流体(シリコンオイル)を駆動する力
(正、逆通電電流値)、正圧を印加する期間及び拍動周
期が含まれる。またこの例では、人工心臓1に正圧を印
加するタイミングと負圧を印加するタイミングとをCP
U43の内部で生成する(内部同期)か、又は外部から
印加される同期信号(図4の「外部同期」)に同期する
かを切換え可能になっている。
【0026】この実施例では、電気コイル30の通電電
流値は、1周期T(64μsec)の間のTp区間は電
気コイル30に正方向通電し、T─Tp区間は電気コイ
ル30に逆方向通電して、Tp/Tで定めるようにして
いる。例えば図7に示すようにフリップフロップ52の
出力QをT周期でH/Lに切換えてH区間Tpを順次に
短くすると、電気コイル30には出力QがHのときに+
24Vの電圧(正方向通電電圧)が、Lのときに−24
Vの電圧(逆方向通電電圧)が加わり、時系列の平均化
(平滑化)電圧がプラスからマイナスに順次に変化す
る。この電圧に対応した電流が電気コイル30に流れ
る。即ち、この実施例では、一種のデューティコントロ
ールで電気コイル30の通電電流値の絶対値及び極性を
定めるようにしている。
【0027】このデューティコントロールの周期Tは、
64μsecであり、これは4MHzの発振器50の発
生パルスを、カウント値が256になるとキャリーパル
スを発生し自動的にカウント値0に戻ってまたカウント
アップを行なうサイクリックカウンタ51のキャリーパ
ルス、即ち、発振器50が発生する0.25μsec周
期のパルスを256個カウントしたときに発生するパル
ス(周期T=0.25μsec×256=64μse
c)で、フリップフロップ52をセットすることにより
定めている。周期Tの間の正方向通電区間Tpは、Tp
を示すデータVoをプリセットカウンタ49に与え、プ
リセットカウンタ49が、カウンタ50のキャリーパル
スに応答してデータVoをロードして、それから発振器
50が発生するパルスをカウントダウンして、カウント
データが零(Voのカウント完了)になったときにボロ
ーパルスを発生して、このボローパルスでフリップフロ
ップ52をリセットすることにより定めている。従っ
て、CPU43が入出力ポート45を介してプリセット
カウンタ49のプリセットデータ入力端に与えるVoデ
ータを変更することにより、周期Tにおける正方向通電
区間Tpの長さ、即ちデューティが変化する。
【0028】拍周期は、外部から与えられる同期信号で
定められる(外部同期モード)か、或いは操作・表示ボ
ード44から入力された拍周期データTc(msec単
位)により定められる(内部同期モード)。内部同期モ
ードのときには、CPU43は、1msecの時間経過
毎にタイマ53が発生するタイムオーバ信号(キャリー
パルス)に応答して割込処理を実行し、この割込処理で
タイムオーバ信号の到来数をカウントして、カウント値
がTcになると、プリセットカウンタ49へのプリセッ
トデータVoを吐出期の駆動電圧Vp(Tpを示す8ビ
ットデータ)に切換え、カウント値を初期化(クリア)
する。外部同期モードのときには、外部から同期信号が
到来したときにこのように切換える。
【0029】ロッド18の吐出ストロークは、プリセッ
トカウンタ49にVo=Vpを与えている間、電気コイ
ル37の電流値Icを積分して積分値により把握し、こ
れが予め操作・表示ボード44より入力された吐出期ス
トローク指定値Lpになる(吐出期が終了する)と、C
PU43はそこで前述の割込処理でプリセットデータV
oを1小さい値に更新する(デューティを1ステップづ
つ下げる)。図7に示すように、電気コイル30に印加
する電圧は+24V〜−24Vであり、この間に256
ステップ(8ビットテータの最高値)を割り当てている
ので、1ステップは48/256Vであり、前述の割込
処理でプリセットデータVoを1小さい値に更新するの
で、このときの電圧低下速度は、(48/256)×1
000V/secとなる。プリセットデータVoが操作
・表示ボード44で予め入力された吸引期の最低電圧
(絶対値では、吸引期の最高電圧)指定値Vn以下にな
ったときに、そこでプリセットデータVoの更新(低
減)を停止する。最低電圧指定値Vn以下になるまでで
も、圧力センサ61の検出圧がポテンショメータ48で
指定された設定圧以下(吸引期であるので、検出圧は負
圧である。圧力の絶対値で表現すると、検出圧が設定圧
以上となる)になったときには、そこで設定圧を越える
までプリセットデータVoの更新(低減)を停止する。
【0030】なお、図1に示すモータドライバ3101
の構成もモータドライバ31の構成と同一であり、また
ポンピングコントローラ4201の構成もポンピングコ
ントローラ42の構成と同一である。
【0031】図5に図4に示すCPU43の制御動作の
概要を示す。電源が投入される(ステップ1:以下カッ
コ内ではステップという語を省略)と、CPU43は初
期化(2)を行なう。即ち、内部メモリの内容をクリア
し、出力ポートには待機時の出力信号レベルを出力し、
内部メモリの各種パラメータ値を書込む領域(レジス
タ)に予め定めている初期値(標準値)を設定(書込
み)する。
【0032】この初期化(2)において、吐出期に電気
コイル30に印加する電圧データVp(平均電圧Vpを
電気コイル30に印加するための、Tp区間長を示すデ
ータ;単位は発振器50が発生するパルスの周期0.25
μsecであり、該パルスをカウント数を示す8ビット
データ)を書込むレジスタVpに標準値Vpsを書込
み、吐出期ストローク(吐出期間)データLpを書込む
レジスタLpに標準値Lpsを、吸入期に電気コイル3
0に印加する電圧データVn(上記Vpと同様な8ビッ
トデータ)を書込むレジスタVnに標準値Vnsを、内
部同期駆動の場合の拍周期データTc(単位は1mse
cであり、タイマ53のタイムオーバ回数) を書込むレ
ジスタTcに標準値Tcsを、電気コイル30の温度変
化による抵抗値変化によるストローク計算値の誤差を補
正する係数データA(A=R/Rs;Rは時々刻々のコ
イル抵抗、Rsは標準温度でのコイル抵抗)を書込むレ
ジスタAに標準値As(As=1)を、電気コイル30
が移動を開始する直前の電流値Io(通電レベルを次第
に上げたときコイル30が停止を維持する最高電流値)
を書込むレジスタIoに標準値Iosを、ストローク計
算式中のR/B・L)を表わすデータDを書込むレジス
タDに標準値Ds=Rs/(B・L)を、またコイル電
流検出用抵抗37の抵抗値R37を書込むレジスタR37
標準値R37sを書込む。
【0033】初期化(2)を終えるとCPU43は、操
作ボード42に備わった各種キースイッチの入力操作の
読取りと入力に応じた設定値(上記各種レジスタの内
容)の変更、及びその時の各種パラメータの設定値の操
作ボード42への表示出力処理を行なう(4)。
【0034】操作ボード42のスタートキースイッチが
操作されると、CPU43は拍動回数カウント用のレジ
スタPの内容を1として(6)、割込みを許可して
(7)、リレー35に通電して、プラス電源ラインPs
pを+24V電源端に接続して(8A)、プリセットカ
ウンタ49に、Vo=Vpを与える(8B)。これによ
り吐出期の電圧Vpが、電気コイル30に印加され、電
気コイル30に正方向電流が流れる(図2の流体空間5
0が縮小され、高圧が人工心臓1に印加される)。
【0035】割込みの許可(7)によりタイマ53がタ
イムオーバ信号を発生する(1msecの時間経過毎)
と、CPU43は図6に示す割込処理(20)を実行す
る。
【0036】CPU43は、その後はメインルーチン
(図5)においては、操作・表示ボード44に新たな入
力があるのを待つ(9)。新たな入力があると、それが
操作パラメータであるときには、それを格納しているレ
ジスタの内容を今回入力のものに更新して表示もそれに
変更する(10、11)。ストップ入力があったときに
は、リレー35を非通電(これによりモータドライバ31
の電源がオフになって、リニアモータ12が停止)にし
て(12、13)、割込みを禁止する(14)。この割
込みの禁止により、CPU43は図6の割込み処理を実
行しなくなる。そしてCPU43は、再度スタート入力
があるのを待つ(4、5)。
【0037】図6に示す割込処理(20)を参照して、
CPU43のポンピング制御を説明する。なお、この割
込処理(20)は、タイマ53がタイムオーバ信号を1
msec周期で発生し、この信号に応答して実行される
ので、1msec周期で実行される点に注意されたい。
またこの割込処理(20)は、内部同期モードが指定さ
れている場合に実行されるものである。外部同期モード
が指定されているときには、メインルーチン(図5)で
操作ボード入力を持っているとき(9)に外部同期信号
が到来すると、その到来を示す信号をあるレジスタに書
込み、割込処理では図6のステップ21A及び21Bの
代わりに、該レジスタの内容を参照して、それに外部同
期信号の到来を示す信号があると、該レジスタをクリア
して後述のステップ30に進み、外部同期信号の到来を
示す信号がない時には、後述のステップ21Bに進む。
その他の点では、内部同期モードと外部同期モードの制
御動作は同様である。
【0038】(1) 電源オン(1)後最初のスタート
入力(5)に応答した第1拍の吐出期間の制御 レジスタPが初期化(2)でクリアされているので、そ
の内容Pは0である。内容Pはポンピング駆動スタート
から第1拍期間が経過している(P=1、P=0)か否
かを示すデータである。レジスタSが初期化(2)でク
リアされているので、その内容Sは0である。内容Sは
吐出期か吸引期かを示すデータであり、S=1は吸引期
を、S=0は吐出期を示す。内部同期モードで割込処理
(20)に進むと、CPU43は回数カウントレジスタ
nの内容を1インクリメントして(21A)、回数カウ
ント値nが拍周期Tc以上になったかをチェックし(2
1B)、なっていないと、レジスタSの内容Sを参照し
(22)、S=0であるので、電気コイル30の電流値
Icを読込む(23)。これにおいては、先ずホールド
回路40にホールドを指示して、その時点の電流検出信
号を保持させ、A/D変換入力ポートADのアナログ信
号をデジタル変換して読込む。読込んだ電流値データI
cは、レジスタRIcに書込む。次にCPU43は、1
msecの間の電気コイル30(ロッド18)の移動量
D・(RIc−Io)・A・dt、dt=1msecを
算出して、レジスタXの内容に加えて(積分して)、加
えた和を該レジスタXに更新書込みする(24)。即
ち、ロッド18の移動量を算出し、レジスタXの内容を
算出した値に更新する。なお、D、RIc、Io及びA
は、それぞれ前述のレジスタD、RIc、Io及びAの
内容であり、RIcはこの時点のコイル電流値Icを示
すものである。次にレジスタXの内容X (ロッド18の
右方向移動量)がレジスタLpの内容Lp(ロッド18
の右方向駆動ストローク設定値;吐出期間)以上になっ
ているかをチェックして(25)、なっていないとメイ
ンルーチン(図5)に戻る(リターン)。このようにし
て、割込処理(20)に進むたびに、ステップ21A─
21B─22─23─24─25─リターンと実行す
る。X≧Lpになる(スタート指示後、第1拍の吐出期
間が終了する)と、レジスタSの内容を吸引期を示す1
に更新する(26)。
【0039】(2) 電源オン(1)後最初のスタート
入力(5)に応答した第1拍の吸引期間の制御 レジスタPの内容Pは0、レジスタSの内容Sは1であ
る。割込処理(20)に進むと、ステップ21A─21
B─22─27 と進んで、後述するパルス発生回路48
0の出力をチェックし(27)、かつプリセットカウン
タ49への出力データVoが吸引期の最低電圧Vn以下
かをチェックする(28)。パルス発生回路480の出
力がL(吸引圧適)であって、しかもVoがVnよりも
大きい(吸引期の最低電圧Vnまでコイル電圧を下げて
いない)ときには、データVoを1小さい数を示すもの
に更新してプリセットカウンタ49に更新出力する(2
9)。このようにして、吸引圧の絶対値が設定圧の絶対
値よりも低く、しかもコイル電圧をVnまで下げていな
い間は、割込処理(20)では、ステップ21A─21
B─22─27─28─29を実行する。回数カウント
レジスタnの内容がTc以上になる(吸引期が終了す
る) と、回数カウントレジスタnをクリアし(30)、
レジスタSをクリアし(31)、プリセットカウンタ4
9へのプリセットデータVoを吐出期のコイル電圧を指
定するVpに更新し(32)、ストロークレジスタXを
クリアして(33)、レジスタPの内容がこの時点では
0であるので、その内容Pを1インクリメントする(3
5)。
【0040】(3) 第2拍以降の吐出期間の制御 上記(1)の制御に同じ。
【0041】(4) 第2拍以降の吸引期間の制御 回数カウントレジスタnの内容nがTc未満の間の制御
は、上記(2)の制御と同じである。しかし、nがTc
以上になったときに、電気コイル30の抵抗値Rを算出
する(36)。即ち、R=Vo/RIc−R37を算出す
る。なお、Voは電気コイル30に印加した電圧、RI
cはレジスタRIcの内容であって、吐出期末尾の電気
コイル30の電流値Ic、R37はレジスタR37の内容で
あって、電流検出用抵抗37の抵抗値である。次にCP
U43は、補正係数A=R/Rsを算出してレジスタA
に更新書込みする(37)。Rsは電気コイル30の標
準抵抗値である。このように更新した補正係数Aは、次
回の吐出期のストロークXの算出(ステップ11)で用
いられる。このように抵抗値Rを算出するのは、リニア
モータ12に温度変化があってその抵抗値Rが変動し、
コイル電流Icによる吐出期ストロークXの算出値が変
動して不正確になるので、これを補償するためである。
スタート直後は、ロッド18の位置が不明であるので、
ロッドの初期位置が右寄りであったときには正方向通電
(吐出期通電)をしている間に、ベローズ19が過度に
圧縮されてロッド18の右移動が停止し、しかもなお正
方向通電が継続するかも知れないし、逆にロッド18の初
期位置が左寄りであったときには、ベローズ19を過度に
圧縮するまでに吐出期間を終了し、まだ圧縮しうるのに
正方向通電を停止するかも知れない。従って、スタート
直後の第1拍の吐出期の電気コイル30負荷、及び移動速
度にはばらつきが予想されるので、第1拍の吐出期の検
出電流(RIc)に基づいた電気コイル30の抵抗値R
の計算(36)と抵抗値に基づいた補正係数Aの変更
(37)は実行しない。
【0042】以下同様に、第3拍以下の吸引期の終了時
点(nがTc以上になったとき) に、抵抗値Rの算出
(36)と補正係数Aの変更(37)を実行し、第3拍
の吐出値から算出した補正係数Aに基づくストロークX
の算出(24)を行なう。第1拍と第2拍の吐出期のス
トロークXの算出では、そのときレジスタに書込まれて
いる補正係数A=Asが計算に用いられる。
【0043】上述のように、電気コイル30の通電電流
値Icを積分(24)してロッド18のストロークXを
算出してそれが設定値Lpになると、吐出から吸入に切
換えるので、設定値Lp及び/又は吐出期印加電圧Vp
を調整することにより、液体ポンプ12の吐出流量、つ
まりは人工心臓1の吐出流量が調整される。この調整
は、この実施例では操作ボード44のキー操作により、
レジスタLp及び/又はVpの内容を変更することによ
り可能である。このようにポテンショメータなどの位置
検出手段を用いることなく、吐出流量の調整が可能であ
る。
【0044】また電気コイル30の抵抗値Rを検出し
て、それに対応してストローク演算式(積分式)の補正
係数Aを更新するので、即ち電気コイル30の抵抗値R
の変動(主に温度変化に原因する)に対応してストロー
ク演算式を修正するので、電気コイル30の温度変化に
よる抵抗値の変化があっても、正確なストローク、即ち
吐出流量が維持される。
【0045】吐出期の間、コイル印加電圧Vo(これは
図7のTpを示すデータであり、これによりコイル30
には図7に示す関係の平均電圧が印加される)はVpで
一定であるが、吐出期から吸引期に切換わると、このコ
イル印加電圧Voが1msecの経過毎に1ステップ小
さくされて、電圧が(48/256)×1000V/s
ecの速度で、正から次第に低下して0となり、続いて
負方向に次第に高くなる(負方向電流の漸増)。そして
VoをVn(吸引電圧の指定値)まで変更すると、そこ
で電圧の変更が停止される(28、29)。このように
電圧を正側から負側に低下させ、次いで負側に増大させ
ている間、即ち吸引圧を高くしつつある間に、センサ6
1の検出圧が設定値以下 (負圧絶対値が設定値以上:負
圧オーバ)になった(比較器47の出力がHになった)
ときには、以下に述べる本発明において新たに提案され
たパルス発生回路(図8参照)からの信号によりリニア
モータへの通電電流値を制御して吸引圧の増大をコント
ロールする。
【0046】以下、図8に基づいてパルス発生回路の構
成を説明する。図8においてこのパルス発生回路480
は圧力センサ61からの入力を設定圧48と比較し、設
定圧よりセンサ圧が低い場合にはH1をそれ以外はLO
W0を出力するコンパレータ47と、コンパレータから
の出力H1からLOW0への変化の瞬間にトリガーさ
れ、予め設定した時間間隔のパルスを出力するパルス発
振器471と、常時500Hzの信号を出力する発振器
472とAND回路473、OR回路474から構成さ
れている。この回路480では、圧力センサ61からの
圧力が設定値を上回り(負圧オーバ)になり、再び圧力
センサの圧力が設定値を下回る(適圧)復帰動作のとき
に、一定時間定められた周期でON─OFFパルスを発
振し、これによって吸引力復帰後の陰圧増加を防止する
ようにしている。
【0047】図9に基づいて作動を説明すると、圧力セ
ンサ61からの入力をコンパレータ47にて設定圧48
と比較し、設定圧よりセンサ圧が低い場合には、コンパ
レータ47はH1を出力し、それ以外はLOW0を出力
している(図9A点シグナル) 。コンパレータ47から
の出力がH1からLOW0へ変化すると、その瞬間にパ
ルス発生器471がトリガーされ、予め設定した時間間
隔のパルスを出力する(図9B点)。AND回路473
によりこのパルスと発振器472で作られた500Hz
の信号との論理積を作り(図9D点)、次にこの信号と
コンパレータ47から出力された信号の論理和をOR回
路で作り(図9E点)、ポンピングコントローラの入力
ポートに入力する。従って、パルス発生回路480のO
N─OFFの周波数を500Hz、ポンピングコントロ
ーラ42のモニター周期を1msecとすると、吸引力
は1msec停止、1msec吸引力増加となり、これ
によって吸引力の圧力変化は設定復帰後一定時間通常の
1/2となり、吸引力復帰後の陰圧増加を防止できる。
【0048】従って、吸引期間の吸引圧の増大に対し
て、カニューレ7の先端部への集血速度が遅く、及び/
又は該カニューレの先端部に対して生体組織があまりに
も接近しているときには、ポンピング装置の吸引工程
で、ポンピング装置の出力ポートの吸引圧の増加速度に
対して人工心臓1の作動室3の空間容積の収縮が遅くな
って、作動室3(出力ポート15)の吸引圧が増大する
が、このとき圧力センサ61の検出圧が設定値より低下
し(吸引圧が設定圧以上になる)て比較器47の出力が
LからHに変化すると、パルス発生回路480が作動
し、これに応答してCPU43が電圧Voの変更(逆方
向電流の漸増)を停止する(27─リターン) ので、そ
こで吸引圧の増加速度が緩やかになり、これに伴ってカ
ニューレの先端部への集血が進み作動室3(出力ポート
15)の圧力が上昇(吸引圧が低下)する。従って、生
体心臓がカニューレ7に強く吸引されることがなくな
り、生体心臓を傷付ける確率が低減する。
【0049】なお、上記実施例の液体ポンプ12は、往
復動部材としてロッド18及びベローズ19を用いてい
るが、外ケース16をシリンダにして、ベローズ19を
ピストンに代えてもよい。
【0050】
【発明の効果】以上の通り、本発明のポンピング装置で
は、リニアモータ駆動の液体ポンプ12が、その流体出
力ポート15を通して人工心臓の作動室に非圧縮性の液
体(シリコンオイル)を介して高圧 (吐出圧)と低圧
(吸引圧)を交互に与える。これは、通電手段31が液
体ポンプ12の電気コイル30に交互に正/逆通電する
こと (吐出期と吸引期の切換え) により行なわれる。こ
のように液体ポンプ12が非圧縮性の作動液体を人工心
臓に供給するので、吸引から吐出への切換わり時の圧力
の立上りが速く、また吐出から吸引への切換わり時の圧
力の立下りが速く、作動流体による圧力吸収がないの
で、従来のポンピング装置の構成要素であるアキュムレ
ータや高、低圧電磁開閉弁を省略して、即ちポンピング
装置の機構要素を低減して、しかも装置体積を小さくで
きる。
【0051】またシリコンオイル圧が設定圧に復帰した
後、一定時間その吸引圧の増加率を通常の1/2に抑え
たため、シリコンオイル圧が設定圧を上回る時間が長く
なり、平均としてオイル圧の設定精度が向上する。また
従来のものに比べて吸入力の停止が少なくなり、より多
くの血液を吸引することができる。更にポンプを構成す
るロッドのストロークが滑らかになり、システムの耐久
性も向上する上、陰圧を制御することにより脱血部位の
組織を吸いつけ傷付けることがなくなる等の優れた効果
を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の外観を示す側面図である。
【図2】図1に示す液体ポンプの拡大縦断面図である。
【図3】図2のIIB〜IIB線断面図である。
【図4】図1に示すモータドライバ及びポンピングコン
トローラの構成を示す電気回路図である。
【図5】図3に示すマイクロプロセッサの制御動作の概
要を示すフローチャートである。
【図6】図3に示すマイクロプロセッサの割込処理動作
を示すフローチャートである。
【図7】図3に示すフリップフロップの出力と、リニア
モータの電気コイルに印加される電圧との関係を示すタ
イムチャートである。
【図8】パルス発生回路の回路図である。
【図9】パルス発生回路のタイミングチャート図であ
る。
【符号の説明】
1 血液ポンプ 2 ダイアフラム 3 シリコンオイル 9 ビニールチューブ 12 リニアアクチュエータ 15 ポート 18 出力軸 19 ベローズ 20A、20B 軸受 23、24 ヨーク 25、26、27、28 永久磁石 29 ボビン 30 コイル 42 制御ユニット 61 圧力センサ 301 リード線 480 パルス発生回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−206469(JP,A) 特開 昭63−249568(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61M 1/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体出力ポートに連通し非圧縮性の液体
    が収納された流体空間を縮小/拡大する往復動部材、該
    往復動部材を往復駆動するための電気コイル、及び該電
    気コイルの延びる方向と直交する方向の磁界を該電気コ
    イルに与え該電気コイルに正/逆通電方向に対応する往
    /復方向の移動力を発生させる磁界発生手段を有するリ
    ニアモータ駆動の液体ポンプ;前記液体出力ポート若し
    くはそれに連通する流路の圧力を検出する圧力手段;前
    記電気コイルに正/逆通電する通電手段;前記電気コイ
    ルの正/逆通電の少なくとも一方において前記通電手段
    を介して前記圧力検出手段が検出した圧力が設定範囲を
    外れた時にはこの漸増を停止し、前記圧力検出手段が設
    定範囲に復帰した時には、一定時間前記コイルの通電電
    流値の割合を通常時より低い割合で漸増するようにした
    電流値制御手段;を備える人工心臓システム用過大陰圧
    防止装置。
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