JPH0526121U - 空調用粗塵フイルタ - Google Patents

空調用粗塵フイルタ

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JPH0526121U
JPH0526121U JP075076U JP7507691U JPH0526121U JP H0526121 U JPH0526121 U JP H0526121U JP 075076 U JP075076 U JP 075076U JP 7507691 U JP7507691 U JP 7507691U JP H0526121 U JPH0526121 U JP H0526121U
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fibers
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孝次 今井
耕二 小畑
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、目詰まりを生じ難く、使用寿命の
長い空調用粗塵フィルタを提供することを目的とするも
のである。 【構成】 本考案は、「少なくとも第1繊維層2と第2
繊維層3とが相互に重合されたフィルタ1であり、該第
1繊維層2は1000〜3000dの繊度を有する太繊
維からなり、面速1m/secの圧力損失が0.15〜
0.4mmAqの層であり、第2繊維層3は30〜20
0dの繊度を有する細繊維からなり、第1繊維層の圧力
損失よりも高く、かつ面速1m/secの圧力損失が
0.2〜0.5mmAqの層であることを特徴とする空
調用粗塵フィルタ」をその要旨とした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は空調用粗塵フィルタに関する。詳細には、目詰まりを生じ難く、使用 寿命の長い空調用粗塵フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、フィルタとしては、例えば特公平2−45484号公報に記載されたも ののように、細繊維層と太繊維層の2種類の繊維層を積層したものが一般に使用 されている。 特公平2−45484号公報に記載されたフィルタは、フィルタの厚さ方向で その繊維の充填密度が空気の下流側から上流側にかけて高密度から低密度へと連 続的に変化するよう勾配を持たせたものであり、大粒径の塵埃はフィルタの上流 側で各繊維間に捕集され、小粒径の塵埃は下流側で捕集されるようになっている 。
【0003】 ところが、このフィルタは内燃機関用のフィルタであり、室内の空調用粗塵フ ィルタとして用いた場合には、室内に生じる塵埃の粒径が内燃機関で生じる塵埃 に比べてきわめて大きいことから、その塵埃の捕集はフィルタの上流側での表面 濾過となってしまい短時間で目詰まりを生じてしまうという不具合があった。
【0004】 空調用粗塵フィルタとしては、10〜30dの繊度を有する繊維を用い、特公 平2−45484号公報に記載されたフィルタの如く、繊維の充填密度に勾配を 持たせたものもある。
【0005】 ところが、室内に生じる塵埃の中でも、最も多いのは綿埃であるが、その粒径 はきわめて大きく、10〜30dの繊度を有する繊維を用いたフィルタにあって も、その塵埃の捕集はフィルタの上流側での表面濾過となってしまい、目詰まり を生じていた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記事情に鑑みなされたものであり、目詰まりを生じ難く、使用寿 命の長い空調用粗塵フィルタを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】
上記目的を達成するため、請求項1記載の考案は、「少なくとも第1繊維層と 第2繊維層とが相互に重合されたフィルタであり、該第1繊維層は1000〜3 000dの繊度を有する太繊維からなり、面速1m/secの圧力損失が0.1 5〜0.4mmAqの層であり、第2繊維層は30〜200dの繊度を有する細 繊維からなり、第1繊維層の圧力損失よりも高く、かつ面速1m/secの圧力 損失が0.2〜0.5mmAqの層であることを特徴とする空調用粗塵フィルタ 」をその要旨とした。
【0008】 本考案の空調用粗塵フィルタは、図1に示すように、少なくとも第1繊維層 と第2繊維層とが相互に重合された二重構造となっており、第1繊維層は空気の 上流側に配され、第2繊維層は下流側に配されている。
【0009】 第1繊維層の構成繊維としては、難燃性のポリクラール繊維、ビニリデン繊維 、ポリ塩化ビニル繊維を主体に使用するのが好ましく、その他にポリエステル、 ポリアミド、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコール、ポリプロピレン、 ポリエチレン、ポリウレタン等の合成繊維や、レーヨン、ビスコース等の再生繊 維、アセテート等の半合成繊維、炭素、金属、ガラス等の無機繊維等の繊維が好 ましい。この第1繊維層の構成繊維には1000〜3000dの繊度を有する太 繊維が用いられている。というのは、繊度が1000d以下の場合、圧力損失が 高くなり易いと共に、当該第1繊維層、更にはフィルタ全体の形状保持が困難と なり、反対に繊度が3000d以上の場合には、繊維が剛直となり、繊維間に形 成される空隙が大きくなり易く、塵埃を充分に捕集することができなくなり、後 述する第2繊維層への負担が大きくなって、フィルタの使用寿命が短くなるから である。
【0010】 又、第1繊維層の圧力損失は、面速1m/secの圧力損失(以下同様に圧力 損失は面速1m/secの場合を示す)が0.15〜0.4mmAqの範囲とな っている。第1繊維層は第2繊維層と協働して塵埃の捕集を行なう関係から、上 記の如く構成繊維の繊度を大きくし、かつ第2繊維層よりも圧力損失を低くする ことにより、空気の上流側で比較的大きな塵埃を捕集させるため、上記範囲とな っている。このため、圧力損失がこの範囲よりも下回る場合には、第2繊維層へ の負担が大きく表面濾過になり易い為、長期間使用できなくなる。又、第1繊維 層の構成繊維の繊維長としては特に限定されるものではない。
【0011】 又、第1繊維層は、上記構成繊維の1種若しくは2種以上をカード法、エアレ イ法、スパンポンド法などにより繊維ウェブとした後、これに絡合処理を施し繊 維相互を絡み合わせる方法、構成繊維中に熱接着性繊維を混入し、これに熱を加 えることにより、熱接着性繊維を溶かして繊維相互を熱接着する方法、繊維相互 を塩化ビニル系バインダーなどのバインダーにより接着する方法など、従来より 知られた手法によりシート化することができる。
【0012】 第2繊維層の構成繊維としては、前述した第1繊維層と同様の合成繊維や再生 繊維、半合成繊維や無機繊維等の繊維が良い。この第2繊維層の構成繊維には3 0〜200dの繊度を有する細繊維が用いられている。というのは、繊度が30 d以下の場合、充分な捕集効率を得ることができる半面、表面的な濾過となり、 圧力損失が高くなり易く、使用寿命が短くなり、反対に繊度が200d以上の場 合には、繊維間に形成される空隙が大きくなり易く、塵埃を充分に捕集すること ができなくなるからである。
【0013】 又、第2繊維層の圧力損失は、第1繊維層よりも高く、0.2〜0.5mmA qの範囲となっている。上記範囲としたのは、第1繊維層と協働して塵埃の捕集 を行なう関係から、上記の如く第1繊維層よりも構成繊維の繊度を小さくし、か つ圧力損失を第1繊維層よりも高くすることにより、空気の下流側で比較的小さ な塵埃を捕集させるためである。このため、圧力損失がこの範囲よりも下回る場 合には、捕集効率が悪くなり、フィルタとしての使用が困難となる一方、この範 囲よりも上回る場合には圧力損失が速やかに高くなり易く、使用寿命が短くなる 。又、第2繊維層の繊維長は前記第1繊維層と同様に特に限定されるものではな い。又、そのシート化も前記第1繊維層と同様にどんなシート化法を用いてもよ い。
【0014】 上記の如く構成された空調用粗塵フィルタにあっては、塵埃が空気と共に当該 フィルタを通過するとき、まず、上流側に配置された第1繊維層で比較的大きな 塵埃の捕集が行われる。第1繊維層においてその構成繊維間に形成された隙間内 を塵埃が空気と共に通過するとき、比較的大きな塵埃が第1繊維層の厚さ方向で 立体的に捕集されるようになっている。この第1繊維層で捕集されなかった小さ な塵埃は第2繊維層へ至り、この第2繊維層の厚さ方向で立体的に捕集されるよ うになっている。このように、この空調用粗塵フィルタにあっては、塵埃が空気 の流れの上流から下流に重合された第1繊維層及び第2繊維層によって、立体的 に捕集されるようになっており、表面だけでの捕集とはなり難く、目詰まりが生 じ難くなっている。
【0015】 尚、本考案の空調用粗塵フィルタにあっては、塵埃の捕集効率を高めるため、 その形状を波形や山形に成形したり、該フィルタの上流面側に波形状や山形状の 溝を形成するなど任意の形状として使用することができる。
【0016】 尚、本考案の空調用粗塵フィルタにあっては、当該フィルタの第2繊維層側に ネット状の補強層を設けることにより、同フィルタの機械的強度を更に高めるこ とができる。補強層としては、難燃性の合成樹脂をネット状に成形したもの、同 じく難燃性の合成繊維をネット状に編成して成るものなど、その構造は特に限定 されるものではない。
【0017】 尚、本考案の空調用粗塵フィルタにあっては、その構成繊維に芳香剤や殺菌剤 を混入せしめることにより、当該フィルタに抗菌性能や芳香性能などの機能を付 加することもできる。
【0018】
【実施例】
実施例 図1に示すように、フィルタ重量に対して、繊度が150d、繊維長が76m mの難燃ポリプロピレンを40重量%、繊度が65d、繊維長が128mmのポ リエステルを50重量%、繊度が30d、繊維長が76mmのポリエステルを1 0重量%を混繊し、エアレイ法により繊維ウェブを形成した後、これに塩化ビニ ル系バインダーを加えて繊維同士を結合しシート化することにより、圧力損失0 .25mmAq、目付150g/m2 、厚み10mmの第2繊維層3を得た。一 方、繊度が2000d、繊維長が51mmの塩化ビニリデンをエアレイ法により 繊維ウェブを形成し、同じく塩化ビニル系バインダーを加えて繊維同士を結合し 、圧力損失0.2mmAq、目付1150g/m2 、厚み10mmの第1繊維層 2を得た。得られた第1繊維層2及び第2繊維層3を重合して空調用粗塵フィル タ1を作成した。この実施例における空調用粗塵フィルタの初期圧力損失は0. 8mmAqで、厚みは25mmであり、目付は1300g/m2 であった。
【0019】 比較例 フィルタ重量に対して、繊度が15d、繊維長が51mmのポリエステルを4 0重量%、繊度が12d、繊維長が64mmのポリエステルを30重量%、繊度 が15d、繊維長が76mmのポリエステルを30重量%を混繊し、エアレイ法 により繊維ウェブを形成した後、これに塩化ビニル系バインダーを加えて繊維同 志を結合し、シート化することにより空調用粗塵フィルタを作成した。空調用粗 塵フィルタの初期の圧力損失は1.4mmAqで、厚みは25mmであり、目付 は310g/m2 であった。
【0020】 上記実施例及び比較例のフィルタを用い、ashrae52−76試験法、重 量法により、試験面積0.3721m2(Face Area)、塵埃濃度70mg/m3 (Dust Concentration)、面速1.0m/sec(Face Velocity)は同一の条 件の下で、フィルタの最終圧力損失が10mmAqとなるまでの給塵量を測定し た。この結果を図2及び図3に示す。実施例のものは平均捕集効率が78%、比 較例のものは平均捕集効率が80%で、平均捕集効率はほぼ同じであるものの、 給塵量は実施例のものが比較例のものの3倍となっており、本考案のフィルタが 、長期間に渡って使用できることが明らかとなった。
【0021】
【考案の効果】
上記構成を備えたことにより、請求項1記載の空調用粗塵フィルタにあっては 、塵埃が空気の流れの上流から下流に重合された繊維の繊度が大きくかつ圧力損 失の小さい第1繊維層、及び第1繊維層に比べて繊維の繊度が小さくかつ圧力損 失の大きい第2繊維層によって、立体的に捕集されるようになっており、表面だ けでの捕集とはなり難く、目詰まりを生じ難く、長く使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の空調用粗塵フィルタを示した拡大斜視
図である。
【図2】実施例のフィルタの最終的な圧力損失が10m
mAqとなるまでの平均捕集効率と給塵量との関係を示
したグラフである。
【図3】比較例のフィルタの最終的な圧力損失が10m
mAqとなるまでの平均捕集効率と給塵量との関係を示
したグラフである。
【符号の説明】
1・・・空調用粗塵フィルタ 2・・・第1繊維層 3・・・第2繊維層

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも第1繊維層と第2繊維層とが
    相互に重合されたフィルタであり、該第1繊維層は10
    00〜3000dの繊度を有する太繊維からなり、面速
    1m/secの圧力損失が0.15〜0.4mmAqの
    層であり、第2繊維層は30〜200dの繊度を有する
    細繊維からなり、第1繊維層の圧力損失よりも高く、か
    つ面速1m/secの圧力損失が0.2〜0.5mmA
    qの層であることを特徴とする空調用粗塵フィルタ。
JP1991075076U 1991-09-19 1991-09-19 空調用粗塵フィルタ Expired - Fee Related JP2557454Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009085471A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Sanyo Electric Co Ltd 吸込みフィルタ

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH031046A (ja) * 1989-05-30 1991-01-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 温風暖房機

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