JP3013428B2 - キャビンフィルター - Google Patents

キャビンフィルター

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JP3013428B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はキャビンフィルターに関し、更に詳しくは低
圧力損失で高い粒子除去効率を有しコンパクト化可能な
キャビンフィルターに関する。
本発明は自動車等の外気取入用キャビンフィルターに
主に利用され、加えてエアコンデショナー用フィルタ
ー、空気清浄機用フィルターにも使用できるフィルター
に関する。
(従来技術) 近年、自動車の増加に伴い、車から排出されるカーボ
ン塵やタイヤによる紛塵等によって車環境は著しく汚染
されている。
こうした環境の中を走行する自動車のキャビンにあっ
ては、外気取入口にフィルターユニットを設置する気運
があるが、低圧力損失で高い粒子除去効率を有しコンパ
クトなフィルターユニットはないと言うのが実情であっ
た。その理由には、自動車の高性能化、高級化に伴な
い、キャビン空間が大きくとられ、かつ各種付属品の装
着によってエンジンルームをはじめとする装着空間が狭
くなってきており、制限された狭い空間に高い粒子除去
効率で低い圧力損失のフィルター特性を満足できるフィ
ルターがなかったためである。
最近、ビル等のエアコンデショナに用いられるサラン
ネットの粗塵用の不織布濾材を改良し、かかる用途に利
用の可能性を含んでいる濾材として、特開平1−194912
が開示されている。特開平1−194912に開示された濾材
はネットの片面にエレクトレット化されたフィルムスプ
リットファイバーを貼合せて成型される。
(発明が解決しようとする問題点) 特開平1−194912の開示例においては、フイルムから
スプリットされてつくられる濾材シートの内での繊維の
配列はランダムであり、濾材シートでの圧力損失は低い
ものの、折目を入れて、プリーツ加工したフィルターと
すると圧力損失が高くなると言う問題があった。この圧
力損失が高くなる理由は一般にフィルターの構造抵抗が
増えるためであり、プリーツ加工された濾材間を空気が
通過する時の空気の不均一な流れや乱流の起る程度によ
ると言われている。
(問題点を解決するための手段) 本発明は幅(CD)方向の引張強度に対する長手(MD)
方向の引張強度の比(MD/CD)が6以上である高度にMD
方向に繊維配列した不織布と網状シートとを貼合せた濾
材をCD方向に折目を入れ、プリーツ加工してなることを
特徴とするキャビンフィルターに関する。
本発明において、MD方向とは不織布の長手方向であ
り、一般にはmachine directionと呼ばれる方向であ
り、CD(cross direction)方向とはMD方向に直角方
向、つまり不織布の幅方向を意味する。
本発明における不織布はスパンボンド不織布、湿式不
織布、乾式不織布、メルトブローなどが挙げられ、中で
もMD方向とCD方向の引張強度の比(MD/CD)の大きい不
織布の得られる乾式不織布が好ましい。
本発明において、好ましい乾式不織布は短繊維を梳綿
機にかけ、ドッファから流出するフリースを必要により
MD方向にドラフトをかけて後、熱風ドライヤーで熱融着
加工や接着剤含浸による乾燥固化などの方法で製作され
る。
本発明において、不織布の繊維の配列の程度を示す尺
度としてはMD方向とCD方向の引張強度の比(MD/CD)を
用い、6以上であることが重要な要件である。しかしな
がら、本発明におけるMD方向とCD方向の引張強度の比
(MD/CD)が6未満の場合であっても、不織布の繊維の
配列度を表わす他の評価尺度が高度にMD方向の繊維の配
列度を定量的に示す場合にあっては、本発明の範ちゅう
に含まれる。他の評価尺度としては引張弾性率、曲げ剛
性とか繊維の平均配向角度などが挙げられる。
本発明において、高度にMD方向に繊維が配列すると折
目を入れプリーツ加工されたフィルター内の繊維の配列
方向とフィルターに流入する空気の流れ方向が擬似平行
状態になり、フィルターの構造抵抗が著しく低減される
のである。加えて、MD方向の引張特性が大きいため、風
圧に対するリーツ加工された濾材の変形が小さく、圧力
損失に対して、極めて有効であり、驚くべきことに粒子
除去効率の高いレベルを保持するのである。
本発明において、フィルター枠に収納される濾材の折
目の幅は3〜270mm、好ましくは5〜100mm、より好まし
くは10〜50mmである。本発明の濾材の折り目はMD方向に
大略直角であり、折り形状はV型、U型があり、好まし
くはV型である。
本発明における不織布の原料にはポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリスルフォ
ン、ポリフェニレンサルファイド、ポリイミド、ポリイ
ミドアミド、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポ
リ4弗化エチレン、ポリ弗化ビニリデン、ポリアクリロ
アミド、などの合成繊維、セルロース、ビスコース等の
再生繊維、木綿、麻、カポック、バナナ繊維などの天然
繊維、金属、ガラス、セラミックなどの無機繊維が挙げ
られる。
本発明において繊維間の接着はアクリル、ゴム、エポ
キシ、ウレタン等の液状接着剤を用いるとか、繊維をシ
ース・コアの複合繊維として、シース成分の熱融着接着
するなどが挙げられる。
次に実施例にて詳細に説明する。
(実施例) ポリエチレンとポリプロピレンのシースコア構造の1
デニール短繊維のカードフリースを作成し、ドラフトを
4水準変更して後、熱風チャンバーを通して融着後、4
種類の不織布A、B、C、D(目付はいずれも20g/m2
を作成した。次に、該不織布と単糸繊度250デニールの
ポリエチレンとポリプロピレンのシースコア構造のモノ
フィラメントから成るネット(目付35g/m2)とを重ね合
せ130℃に加熱したカレンダーロールを通して貼合せ、
厚さ0.3mmの濾材を得た。次に、これら濾材を17mmの幅
で折目を入れプリーツ加工し、幅220mm、高さ95mm、奥
行20mmのフィルター(濾過面積0.125m2)を作製した。
これらフィルターは試験風量3.6m3/分、最終圧力損失50
mmAqでマノスターゲージによる圧力損失のJIS8種ダスト
によるフルライク捕集効率(重量法)を測定した。な
お、不織布の引張強度についてはJIS−L−1096に準拠
しMD方向とCD方向をそれぞれテンシロンを用いて測定し
た。測定結果を表1に示す。
表1から、引張強度の比(MD/CD)の3.1である比較例
1に比べ本実施例1,2,3は圧力損失は低く、捕集効率は
高いことが判る。
(発明の効果) 本発明におけるキャビンフィルターにあっては、フィ
ルターを構成する濾材の繊維の配列方向がフィルターに
流入する空気の流れと擬平行状態にあるため、フィルタ
ーの構造抵抗が著しく低減され、かつMD方向の引張特性
が大きいため、風圧に対するプリーツ加工された濾材の
変形が小さく、圧力損失に対し極めて有効であり、驚く
べきことに粒子除去効率も高いレベルを保持すると言う
効果がある。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明におけるロール状の濾材を示し、1は濾
材、2は不織布、3はネット、MDは濾材の長手方向、CD
は濾材の幅方向を示す。 図2はCD方向に折目を入れ、プリーツ加工された濾材を
示している。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】幅(CD)方向の引張強度に対する長手(M
    D)方向の引張強度の比(MD/CD)が6以上である高度に
    MD方向に繊維配列した不織布と網状シートとを貼合せた
    濾材をCD方向に折目を入れプリーツ加工してなることを
    特徴とするキャビンフィルター。
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