JP2557454Y2 - 空調用粗塵フィルタ - Google Patents
空調用粗塵フィルタInfo
- Publication number
- JP2557454Y2 JP2557454Y2 JP1991075076U JP7507691U JP2557454Y2 JP 2557454 Y2 JP2557454 Y2 JP 2557454Y2 JP 1991075076 U JP1991075076 U JP 1991075076U JP 7507691 U JP7507691 U JP 7507691U JP 2557454 Y2 JP2557454 Y2 JP 2557454Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fiber layer
- filter
- dust
- fibers
- pressure loss
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- Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
- Filtering Materials (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は空調用粗塵フィルタに関
する。詳細には、目詰まりを生じ難く、使用寿命の長い
空調用粗塵フィルタに関する。
する。詳細には、目詰まりを生じ難く、使用寿命の長い
空調用粗塵フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フィルタとしては、例えば特公平
2−45484号公報に記載されたもののように、細繊
維層と太繊維層の2種類の繊維層を積層したものが一般
に使用されている。特公平2−45484号公報に記載
されたフィルタは、フィルタの厚さ方向でその繊維の充
填密度が空気の下流側から上流側にかけて高密度から低
密度へと連続的に変化するよう勾配を持たせたものであ
り、大粒径の塵埃はフィルタの上流側で各繊維間に捕集
され、小粒径の塵埃は下流側で捕集されるようになって
いる。
2−45484号公報に記載されたもののように、細繊
維層と太繊維層の2種類の繊維層を積層したものが一般
に使用されている。特公平2−45484号公報に記載
されたフィルタは、フィルタの厚さ方向でその繊維の充
填密度が空気の下流側から上流側にかけて高密度から低
密度へと連続的に変化するよう勾配を持たせたものであ
り、大粒径の塵埃はフィルタの上流側で各繊維間に捕集
され、小粒径の塵埃は下流側で捕集されるようになって
いる。
【0003】ところが、このフィルタは内燃機関用のフ
ィルタであり、室内の空調用粗塵フィルタとして用いた
場合には、室内に生じる塵埃の粒径が内燃機関で生じる
塵埃に比べてきわめて大きいことから、その塵埃の捕集
はフィルタの上流側での表面濾過となってしまい短時間
で目詰まりを生じてしまうという不具合があった。
ィルタであり、室内の空調用粗塵フィルタとして用いた
場合には、室内に生じる塵埃の粒径が内燃機関で生じる
塵埃に比べてきわめて大きいことから、その塵埃の捕集
はフィルタの上流側での表面濾過となってしまい短時間
で目詰まりを生じてしまうという不具合があった。
【0004】空調用粗塵フィルタとしては、10〜30
dの繊度を有する繊維を用い、特公平2−45484号
公報に記載されたフィルタの如く、繊維の充填密度に勾
配を持たせたものもある。
dの繊度を有する繊維を用い、特公平2−45484号
公報に記載されたフィルタの如く、繊維の充填密度に勾
配を持たせたものもある。
【0005】ところが、室内に生じる塵埃の中でも、最
も多いのは綿埃であるが、その粒径はきわめて大きく、
10〜30dの繊度を有する繊維を用いたフィルタにあ
っても、その塵埃の捕集はフィルタの上流側での表面濾
過となってしまい、目詰まりを生じていた。
も多いのは綿埃であるが、その粒径はきわめて大きく、
10〜30dの繊度を有する繊維を用いたフィルタにあ
っても、その塵埃の捕集はフィルタの上流側での表面濾
過となってしまい、目詰まりを生じていた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、上記事情に
鑑みなされたものであり、目詰まりを生じ難く、使用寿
命の長い空調用粗塵フィルタを提供することを目的とす
るものである。
鑑みなされたものであり、目詰まりを生じ難く、使用寿
命の長い空調用粗塵フィルタを提供することを目的とす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するため、請求項1記載の考案は、「少なくとも第1繊
維層と第2繊維層とが相互に重合されたフィルタであ
り、該第1繊維層は1000〜3000dの繊度を有す
る太繊維からなり、面速1m/secの圧力損失が0.
15〜0.4mmAqの層であり、第2繊維層は30〜
200dの繊度を有する細繊維からなり、第1繊維層の
圧力損失よりも高く、かつ面速1m/secの圧力損失
が0.2〜0.5mmAqの層であることを特徴とする
空調用粗塵フィルタ」をその要旨とした。
するため、請求項1記載の考案は、「少なくとも第1繊
維層と第2繊維層とが相互に重合されたフィルタであ
り、該第1繊維層は1000〜3000dの繊度を有す
る太繊維からなり、面速1m/secの圧力損失が0.
15〜0.4mmAqの層であり、第2繊維層は30〜
200dの繊度を有する細繊維からなり、第1繊維層の
圧力損失よりも高く、かつ面速1m/secの圧力損失
が0.2〜0.5mmAqの層であることを特徴とする
空調用粗塵フィルタ」をその要旨とした。
【0008】本考案の空調用粗塵フィルタは、図1に示
すように、少なくとも第1繊維層と第2繊維層とが相互
に重合された二重構造となっており、第1繊維層は空気
の上流側に配され、第2繊維層は下流側に配されてい
る。
すように、少なくとも第1繊維層と第2繊維層とが相互
に重合された二重構造となっており、第1繊維層は空気
の上流側に配され、第2繊維層は下流側に配されてい
る。
【0009】第1繊維層の構成繊維としては、難燃性の
ポリクラール繊維、ビニリデン繊維、ポリ塩化ビニル繊
維を主体に使用するのが好ましく、その他にポリエステ
ル、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、ポリビニルア
ルコール、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリウレタ
ン等の合成繊維や、レーヨン、ビスコース等の再生繊
維、アセテート等の半合成繊維、炭素、金属、ガラス等
の無機繊維等の繊維が好ましい。この第1繊維層の構成
繊維には1000〜3000dの繊度を有する太繊維が
用いられている。というのは、繊度が1000d以下の
場合、圧力損失が高くなり易いと共に、当該第1繊維
層、更にはフィルタ全体の形状保持が困難となり、反対
に繊度が3000d以上の場合には、繊維が剛直とな
り、繊維間に形成される空隙が大きくなり易く、塵埃を
充分に捕集することができなくなり、後述する第2繊維
層への負担が大きくなって、フィルタの使用寿命が短く
なるからである。
ポリクラール繊維、ビニリデン繊維、ポリ塩化ビニル繊
維を主体に使用するのが好ましく、その他にポリエステ
ル、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、ポリビニルア
ルコール、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリウレタ
ン等の合成繊維や、レーヨン、ビスコース等の再生繊
維、アセテート等の半合成繊維、炭素、金属、ガラス等
の無機繊維等の繊維が好ましい。この第1繊維層の構成
繊維には1000〜3000dの繊度を有する太繊維が
用いられている。というのは、繊度が1000d以下の
場合、圧力損失が高くなり易いと共に、当該第1繊維
層、更にはフィルタ全体の形状保持が困難となり、反対
に繊度が3000d以上の場合には、繊維が剛直とな
り、繊維間に形成される空隙が大きくなり易く、塵埃を
充分に捕集することができなくなり、後述する第2繊維
層への負担が大きくなって、フィルタの使用寿命が短く
なるからである。
【0010】又、第1繊維層の圧力損失は、面速1m/
secの圧力損失(以下同様に圧力損失は面速1m/s
ecの場合を示す)が0.15〜0.4mmAqの範囲
となっている。第1繊維層は第2繊維層と協働して塵埃
の捕集を行なう関係から、上記の如く構成繊維の繊度を
大きくし、かつ第2繊維層よりも圧力損失を低くするこ
とにより、空気の上流側で比較的大きな塵埃を捕集させ
るため、上記範囲となっている。このため、圧力損失が
この範囲よりも下回る場合には、第2繊維層への負担が
大きく表面濾過になり易い為、長期間使用できなくな
る。又、第1繊維層の構成繊維の繊維長としては特に限
定されるものではない。
secの圧力損失(以下同様に圧力損失は面速1m/s
ecの場合を示す)が0.15〜0.4mmAqの範囲
となっている。第1繊維層は第2繊維層と協働して塵埃
の捕集を行なう関係から、上記の如く構成繊維の繊度を
大きくし、かつ第2繊維層よりも圧力損失を低くするこ
とにより、空気の上流側で比較的大きな塵埃を捕集させ
るため、上記範囲となっている。このため、圧力損失が
この範囲よりも下回る場合には、第2繊維層への負担が
大きく表面濾過になり易い為、長期間使用できなくな
る。又、第1繊維層の構成繊維の繊維長としては特に限
定されるものではない。
【0011】又、第1繊維層は、上記構成繊維の1種若
しくは2種以上をカード法、エアレイ法、スパンポンド
法などにより繊維ウェブとした後、これに絡合処理を施
し繊維相互を絡み合わせる方法、構成繊維中に熱接着性
繊維を混入し、これに熱を加えることにより、熱接着性
繊維を溶かして繊維相互を熱接着する方法、繊維相互を
塩化ビニル系バインダーなどのバインダーにより接着す
る方法など、従来より知られた手法によりシート化する
ことができる。
しくは2種以上をカード法、エアレイ法、スパンポンド
法などにより繊維ウェブとした後、これに絡合処理を施
し繊維相互を絡み合わせる方法、構成繊維中に熱接着性
繊維を混入し、これに熱を加えることにより、熱接着性
繊維を溶かして繊維相互を熱接着する方法、繊維相互を
塩化ビニル系バインダーなどのバインダーにより接着す
る方法など、従来より知られた手法によりシート化する
ことができる。
【0012】第2繊維層の構成繊維としては、前述した
第1繊維層と同様の合成繊維や再生繊維、半合成繊維や
無機繊維等の繊維が良い。この第2繊維層の構成繊維に
は30〜200dの繊度を有する細繊維が用いられてい
る。というのは、繊度が30d以下の場合、充分な捕集
効率を得ることができる半面、表面的な濾過となり、圧
力損失が高くなり易く、使用寿命が短くなり、反対に繊
度が200d以上の場合には、繊維間に形成される空隙
が大きくなり易く、塵埃を充分に捕集することができな
くなるからである。
第1繊維層と同様の合成繊維や再生繊維、半合成繊維や
無機繊維等の繊維が良い。この第2繊維層の構成繊維に
は30〜200dの繊度を有する細繊維が用いられてい
る。というのは、繊度が30d以下の場合、充分な捕集
効率を得ることができる半面、表面的な濾過となり、圧
力損失が高くなり易く、使用寿命が短くなり、反対に繊
度が200d以上の場合には、繊維間に形成される空隙
が大きくなり易く、塵埃を充分に捕集することができな
くなるからである。
【0013】又、第2繊維層の圧力損失は、第1繊維層
よりも高く、0.2〜0.5mmAqの範囲となってい
る。上記範囲としたのは、第1繊維層と協働して塵埃の
捕集を行なう関係から、上記の如く第1繊維層よりも構
成繊維の繊度を小さくし、かつ圧力損失を第1繊維層よ
りも高くすることにより、空気の下流側で比較的小さな
塵埃を捕集させるためである。このため、圧力損失がこ
の範囲よりも下回る場合には、捕集効率が悪くなり、フ
ィルタとしての使用が困難となる一方、この範囲よりも
上回る場合には圧力損失が速やかに高くなり易く、使用
寿命が短くなる。又、第2繊維層の繊維長は前記第1繊
維層と同様に特に限定されるものではない。又、そのシ
ート化も前記第1繊維層と同様にどんなシート化法を用
いてもよい。
よりも高く、0.2〜0.5mmAqの範囲となってい
る。上記範囲としたのは、第1繊維層と協働して塵埃の
捕集を行なう関係から、上記の如く第1繊維層よりも構
成繊維の繊度を小さくし、かつ圧力損失を第1繊維層よ
りも高くすることにより、空気の下流側で比較的小さな
塵埃を捕集させるためである。このため、圧力損失がこ
の範囲よりも下回る場合には、捕集効率が悪くなり、フ
ィルタとしての使用が困難となる一方、この範囲よりも
上回る場合には圧力損失が速やかに高くなり易く、使用
寿命が短くなる。又、第2繊維層の繊維長は前記第1繊
維層と同様に特に限定されるものではない。又、そのシ
ート化も前記第1繊維層と同様にどんなシート化法を用
いてもよい。
【0014】上記の如く構成された空調用粗塵フィルタ
にあっては、塵埃が空気と共に当該フィルタを通過する
とき、まず、上流側に配置された第1繊維層で比較的大
きな塵埃の捕集が行われる。第1繊維層においてその構
成繊維間に形成された隙間内を塵埃が空気と共に通過す
るとき、比較的大きな塵埃が第1繊維層の厚さ方向で立
体的に捕集されるようになっている。この第1繊維層で
捕集されなかった小さな塵埃は第2繊維層へ至り、この
第2繊維層の厚さ方向で立体的に捕集されるようになっ
ている。このように、この空調用粗塵フィルタにあって
は、塵埃が空気の流れの上流から下流に重合された第1
繊維層及び第2繊維層によって、立体的に捕集されるよ
うになっており、表面だけでの捕集とはなり難く、目詰
まりが生じ難くなっている。
にあっては、塵埃が空気と共に当該フィルタを通過する
とき、まず、上流側に配置された第1繊維層で比較的大
きな塵埃の捕集が行われる。第1繊維層においてその構
成繊維間に形成された隙間内を塵埃が空気と共に通過す
るとき、比較的大きな塵埃が第1繊維層の厚さ方向で立
体的に捕集されるようになっている。この第1繊維層で
捕集されなかった小さな塵埃は第2繊維層へ至り、この
第2繊維層の厚さ方向で立体的に捕集されるようになっ
ている。このように、この空調用粗塵フィルタにあって
は、塵埃が空気の流れの上流から下流に重合された第1
繊維層及び第2繊維層によって、立体的に捕集されるよ
うになっており、表面だけでの捕集とはなり難く、目詰
まりが生じ難くなっている。
【0015】尚、本考案の空調用粗塵フィルタにあって
は、塵埃の捕集効率を高めるため、その形状を波形や山
形に成形したり、該フィルタの上流面側に波形状や山形
状の溝を形成するなど任意の形状として使用することが
できる。
は、塵埃の捕集効率を高めるため、その形状を波形や山
形に成形したり、該フィルタの上流面側に波形状や山形
状の溝を形成するなど任意の形状として使用することが
できる。
【0016】尚、本考案の空調用粗塵フィルタにあって
は、当該フィルタの第2繊維層側にネット状の補強層を
設けることにより、同フィルタの機械的強度を更に高め
ることができる。補強層としては、難燃性の合成樹脂を
ネット状に成形したもの、同じく難燃性の合成繊維をネ
ット状に編成して成るものなど、その構造は特に限定さ
れるものではない。
は、当該フィルタの第2繊維層側にネット状の補強層を
設けることにより、同フィルタの機械的強度を更に高め
ることができる。補強層としては、難燃性の合成樹脂を
ネット状に成形したもの、同じく難燃性の合成繊維をネ
ット状に編成して成るものなど、その構造は特に限定さ
れるものではない。
【0017】尚、本考案の空調用粗塵フィルタにあって
は、その構成繊維に芳香剤や殺菌剤を混入せしめること
により、当該フィルタに抗菌性能や芳香性能などの機能
を付加することもできる。
は、その構成繊維に芳香剤や殺菌剤を混入せしめること
により、当該フィルタに抗菌性能や芳香性能などの機能
を付加することもできる。
【0018】
【実施例】実施例 図1に示すように、フィルタ重量に対して、繊度が15
0d、繊維長が76mmの難燃ポリプロピレンを40重
量%、繊度が65d、繊維長が128mmのポリエステ
ルを50重量%、繊度が30d、繊維長が76mmのポ
リエステルを10重量%を混繊し、エアレイ法により繊
維ウェブを形成した後、これに塩化ビニル系バインダー
を加えて繊維同士を結合しシート化することにより、圧
力損失0.25mmAq、目付150g/m2 、厚み1
0mmの第2繊維層3を得た。一方、繊度が2000
d、繊維長が51mmの塩化ビニリデンをエアレイ法に
より繊維ウェブを形成し、同じく塩化ビニル系バインダ
ーを加えて繊維同士を結合し、圧力損失0.2mmA
q、目付1150g/m2 、厚み10mmの第1繊維層
2を得た。得られた第1繊維層2及び第2繊維層3を重
合して空調用粗塵フィルタ1を作成した。この実施例に
おける空調用粗塵フィルタの初期圧力損失は0.8mm
Aqで、厚みは25mmであり、目付は1300g/m
2 であった。
0d、繊維長が76mmの難燃ポリプロピレンを40重
量%、繊度が65d、繊維長が128mmのポリエステ
ルを50重量%、繊度が30d、繊維長が76mmのポ
リエステルを10重量%を混繊し、エアレイ法により繊
維ウェブを形成した後、これに塩化ビニル系バインダー
を加えて繊維同士を結合しシート化することにより、圧
力損失0.25mmAq、目付150g/m2 、厚み1
0mmの第2繊維層3を得た。一方、繊度が2000
d、繊維長が51mmの塩化ビニリデンをエアレイ法に
より繊維ウェブを形成し、同じく塩化ビニル系バインダ
ーを加えて繊維同士を結合し、圧力損失0.2mmA
q、目付1150g/m2 、厚み10mmの第1繊維層
2を得た。得られた第1繊維層2及び第2繊維層3を重
合して空調用粗塵フィルタ1を作成した。この実施例に
おける空調用粗塵フィルタの初期圧力損失は0.8mm
Aqで、厚みは25mmであり、目付は1300g/m
2 であった。
【0019】比較例 フィルタ重量に対して、繊度が15d、繊維長が51m
mのポリエステルを40重量%、繊度が12d、繊維長
が64mmのポリエステルを30重量%、繊度が15
d、繊維長が76mmのポリエステルを30重量%を混
繊し、エアレイ法により繊維ウェブを形成した後、これ
に塩化ビニル系バインダーを加えて繊維同志を結合し、
シート化することにより空調用粗塵フィルタを作成し
た。空調用粗塵フィルタの初期の圧力損失は1.4mm
Aqで、厚みは25mmであり、目付は310g/m2
であった。
mのポリエステルを40重量%、繊度が12d、繊維長
が64mmのポリエステルを30重量%、繊度が15
d、繊維長が76mmのポリエステルを30重量%を混
繊し、エアレイ法により繊維ウェブを形成した後、これ
に塩化ビニル系バインダーを加えて繊維同志を結合し、
シート化することにより空調用粗塵フィルタを作成し
た。空調用粗塵フィルタの初期の圧力損失は1.4mm
Aqで、厚みは25mmであり、目付は310g/m2
であった。
【0020】上記実施例及び比較例のフィルタを用い、
ashrae52−76試験法、重量法により、試験面
積0.3721m2(Face Area)、塵埃濃度70mg/
m3(Dust Concentration)、面速1.0m/sec(F
ace Velocity)は同一の条件の下で、フィルタの最終圧
力損失が10mmAqとなるまでの給塵量を測定した。
この結果を図2及び図3に示す。実施例のものは平均捕
集効率が78%、比較例のものは平均捕集効率が80%
で、平均捕集効率はほぼ同じであるものの、給塵量は実
施例のものが比較例のものの3倍となっており、本考案
のフィルタが、長期間に渡って使用できることが明らか
となった。
ashrae52−76試験法、重量法により、試験面
積0.3721m2(Face Area)、塵埃濃度70mg/
m3(Dust Concentration)、面速1.0m/sec(F
ace Velocity)は同一の条件の下で、フィルタの最終圧
力損失が10mmAqとなるまでの給塵量を測定した。
この結果を図2及び図3に示す。実施例のものは平均捕
集効率が78%、比較例のものは平均捕集効率が80%
で、平均捕集効率はほぼ同じであるものの、給塵量は実
施例のものが比較例のものの3倍となっており、本考案
のフィルタが、長期間に渡って使用できることが明らか
となった。
【0021】
【考案の効果】上記構成を備えたことにより、請求項1
記載の空調用粗塵フィルタにあっては、塵埃が空気の流
れの上流から下流に重合された繊維の繊度が大きくかつ
圧力損失の小さい第1繊維層、及び第1繊維層に比べて
繊維の繊度が小さくかつ圧力損失の大きい第2繊維層に
よって、立体的に捕集されるようになっており、表面だ
けでの捕集とはなり難く、目詰まりを生じ難く、長く使
用することができる。
記載の空調用粗塵フィルタにあっては、塵埃が空気の流
れの上流から下流に重合された繊維の繊度が大きくかつ
圧力損失の小さい第1繊維層、及び第1繊維層に比べて
繊維の繊度が小さくかつ圧力損失の大きい第2繊維層に
よって、立体的に捕集されるようになっており、表面だ
けでの捕集とはなり難く、目詰まりを生じ難く、長く使
用することができる。
【図1】本考案の空調用粗塵フィルタを示した拡大斜視
図である。
図である。
【図2】実施例のフィルタの最終的な圧力損失が10m
mAqとなるまでの平均捕集効率と給塵量との関係を示
したグラフである。
mAqとなるまでの平均捕集効率と給塵量との関係を示
したグラフである。
【図3】比較例のフィルタの最終的な圧力損失が10m
mAqとなるまでの平均捕集効率と給塵量との関係を示
したグラフである。
mAqとなるまでの平均捕集効率と給塵量との関係を示
したグラフである。
1・・・空調用粗塵フィルタ 2・・・第1繊維層 3・・・第2繊維層
Claims (1)
- 【請求項1】 少なくとも第1繊維層と第2繊維層とが
相互に重合されたフィルタであり、該第1繊維層は10
00〜3000dの繊度を有する太繊維からなり、面速
1m/secの圧力損失が0.15〜0.4mmAqの
層であり、第2繊維層は30〜200dの繊度を有する
細繊維からなり、第1繊維層の圧力損失よりも高く、か
つ面速1m/secの圧力損失が0.2〜0.5mmA
qの層であることを特徴とする空調用粗塵フィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991075076U JP2557454Y2 (ja) | 1991-09-19 | 1991-09-19 | 空調用粗塵フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991075076U JP2557454Y2 (ja) | 1991-09-19 | 1991-09-19 | 空調用粗塵フィルタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0526121U JPH0526121U (ja) | 1993-04-06 |
JP2557454Y2 true JP2557454Y2 (ja) | 1997-12-10 |
Family
ID=13565734
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991075076U Expired - Fee Related JP2557454Y2 (ja) | 1991-09-19 | 1991-09-19 | 空調用粗塵フィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2557454Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009085471A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Sanyo Electric Co Ltd | 吸込みフィルタ |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0723813B2 (ja) * | 1989-05-30 | 1995-03-15 | 松下電器産業株式会社 | 温風暖房機 |
-
1991
- 1991-09-19 JP JP1991075076U patent/JP2557454Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0526121U (ja) | 1993-04-06 |
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