JPH0526118A - 内燃エンジンの蒸発燃料制御装置 - Google Patents

内燃エンジンの蒸発燃料制御装置

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Publication number
JPH0526118A
JPH0526118A JP20625591A JP20625591A JPH0526118A JP H0526118 A JPH0526118 A JP H0526118A JP 20625591 A JP20625591 A JP 20625591A JP 20625591 A JP20625591 A JP 20625591A JP H0526118 A JPH0526118 A JP H0526118A
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JP
Japan
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fuel
purge
control valve
flow rate
purge control
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Application number
JP20625591A
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English (en)
Inventor
Masayuki Habaguchi
正幸 幅口
Takefumi Nakamura
武文 中村
Fumio Hosoda
文男 細田
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パージ制御弁開弁直後の過渡期の熱線式流量
計の出力の不正確さを補正して、正確なパージ制御弁制
御及び空燃比制御を行う。 【構成】 キャニスタ(15)とスロットルボディ
(3)とを接続するパージ管(17)の途中に、パージ
制御弁(16)及び熱線式流量計(22)が設けられて
いる。パージ制御弁(16)閉弁時の熱線式流量計(2
2)の出力値からECU(5)でベーパ濃度を算出し、
パージ制御弁(16)開弁直後の過渡期のベーパ流量V
Qを前記パージ制御弁(16)閉弁時のベーパ濃度で補
正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃エンジンの蒸発燃
料制御装置に係り、特にパージ通路に設けた熱線式流量
計の出力値に基づいて内燃エンジンに供給する蒸発燃料
量を制御する内燃エンジンの蒸発燃料制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、燃料タンク内で燃料から発生
する燃料蒸発ガスが大気中に放出されるのを防止するよ
うにした燃料蒸発ガス排出抑止装置が広く用いられてい
る。この装置では燃料蒸発ガスがキャニスタで一時貯え
られ、この貯えられた蒸発燃料がキャニスタと内燃エン
ジン吸気系との間に設けられたパージ通路を介して内燃
エンジンの吸気系へ供給される。この蒸発燃料の吸気系
への供給(パージ)は前記パージ通路に設けられたパー
ジ制御弁により蒸発燃料の流量を制御することにより行
なわれるが、パージ蒸発燃料が多いときにエンジンへ供
給される混合気の空燃比が変動することがあり、その結
果、エンジンの排ガス特性が悪化し、出力トルクが変動
する可能性があった。このため、パージ蒸発燃料の流量
を正確に検出してこの検出したパージ蒸発燃料の流量に
応じて当該流量を空燃比の変動が生じないような値に制
御する必要がある。
【0003】この要請に応えた内燃エンジンの蒸発燃料
制御装置として、パージ通路に質量流量計を設け、複数
のエンジン運転パラメータに基づいて前記パージ通路を
流れる混合気の流量を算出するパージ流量算出手段と、
前記質量流量計の出力値及び前記パージ流量算出手段の
算出値に基づいて実燃料蒸発ガス流量を算出する実燃料
蒸発ガス流量算出手段とを有する燃料蒸発ガス流量検出
装置が本出願人により提案されている(特願平3−14
3775号)。
【0004】上記提案に係る燃料蒸発ガス流量検出装置
に依れば、実際のパージ燃料蒸発ガス流量を流量計によ
り直接検出するので、実際のパージ燃料蒸発ガス流量を
正確に検出することができ、これによりパージ燃料蒸発
ガス量制御や空燃比制御を正確に行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記提
案された蒸発燃料制御装置では、パージ通路の熱線式流
量計設定位置に燃料蒸発ガスの流れが生じていない場合
には、燃料蒸発ガス流量を正確に算出できないため、パ
ージ制御弁が閉弁状態から開弁されるパージ制御開始時
のような燃料蒸発ガスの流れが生じていない過渡期に
は、熱線式流量計の出力値によるパージ燃料蒸発ガス量
制御や燃料供給装置による空燃比制御が不正確となり、
運転性や排ガス特性が悪化するという不都合があった。
即ち、熱線式流量計はキャニスタとパージ制御弁との間
のパージ通路部分に配されているが、パージ制御弁の開
弁直後は熱線式流量計とパージ制御弁間の燃料蒸発ガス
の流動遅れによって熱線式流量計の出力は実際の流れよ
り低い値となるため燃料蒸発ガス流量の算出値が不正確
となるのである。
【0006】本発明は、従来の内燃エンジンの蒸発燃料
制御装置のこのような不都合を解消するためなされたも
のであり、パージ通路の熱線式流量計設定位置に燃料蒸
発ガスの流れが生じていない過渡期でも、パージ燃料蒸
発ガス量制御や空燃比制御を正確に行うことができ、エ
ンジンの運転性や排ガス特性の悪化することのない内燃
エンジンの蒸発燃料制御装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の内燃エンジンの
蒸発燃料制御装置は、燃料タンクから発生する燃料蒸発
ガスを吸着するキャニスタとエンジン吸気系との間に設
けられて前記燃料蒸発ガスをパージさせるパージ通路
と、該パージ通路を介してエンジン吸気系に供給される
前記燃料蒸発ガスの流量を制御するパージ制御弁とを有
する内燃エンジンの蒸発燃料制御装置において、前記キ
ャニスタと前記パージ制御弁との間に熱線式流量計を設
け、エンジン運転状態と前記熱線式流量計出力とから前
記パージ通路を介してパージされる燃料蒸発ガスの流量
を算出する流量算出手段と該算出流量に応じて前記パー
ジ制御弁を制御するパージ制御手段とを有し、前記流量
算出手段は、前記パージ制御弁閉弁時の前記熱線式流量
計出力から燃料蒸発ガス濃度を算出すると共に前記パー
ジ制御弁が閉弁状態から開弁状態へ移行した直後に検出
される燃料蒸発ガスの流量を前記パージ制御弁閉弁時の
前記熱線式流量計出力値で補正する燃料蒸発流量補正手
段を有することを特徴とする。
【0008】また、燃料タンクから発生する燃料蒸発ガ
スを吸着するキャニスタとエンジン吸気系との間に設け
られて前記燃料蒸発ガスをパージさせるパージ通路と、
該パージ通路を介してエンジン吸気系に供給される前記
燃料蒸発ガスの流量を制御するパージ制御弁とを有する
内燃エンジンの蒸発燃料制御装置において、前記キャニ
スタと前記パージ制御弁との間に熱線式流量計を設け、
エンジン運転状態と前記熱線式流量計出力とから前記パ
ージ通路を介してパージされる燃料蒸発ガスの濃度を算
出する濃度算出手段と該算出濃度に応じて前記パージ制
御弁を制御するパージ制御手段とを有し、前記濃度算出
手段は、前記パージ制御弁閉弁時の前記熱線式流量計出
力から燃料蒸発ガス濃度を算出すると共に前記パージ制
御弁が閉弁状態から開弁状態へ移行した直後に検出され
る燃料蒸発ガス濃度を前記パージ制御弁閉弁時の前記熱
線式流量計出力値で補正する燃料蒸発濃度補正手段を有
することを特徴とする。
【0009】また、燃料タンクから発生する燃料蒸発ガ
スを吸着するキャニスタとエンジン吸気系との間に設け
られて前記燃料蒸発ガスをパージさせるパージ通路と、
該パージ通路を介してエンジン吸気系に供給される前記
燃料蒸発ガスの流量を制御するパージ制御弁とを有する
内燃エンジンの蒸発燃料制御装置において、前記キャニ
スタと前記パージ制御弁との間に熱線式流量計を設け、
エンジン運転状態と前記熱線式流量計出力とから前記パ
ージ通路を介してパージされる燃料蒸発ガスの流量を算
出する流量算出手段と該算出流量に応じて前記エンジン
に供給される混合気の空燃比を制御する空燃比制御手段
とを有し、前記流量算出手段は、前記パージ制御弁閉弁
時の前記熱線式流量計出力から燃料蒸発ガス濃度を算出
すると共に前記パージ制御弁が閉弁状態から開弁状態へ
移行した直後に検出される燃料蒸発ガス流量を前記パー
ジ制御弁閉弁時の前記熱線式流量計出力値で補正する燃
料蒸発流量補正手段を有することを特徴とする。
【0010】さらに、燃料タンクから発生する燃料蒸発
ガスを吸着するキャニスタとエンジン吸気系との間に設
けられて前記燃料蒸発ガスをパージさせるパージ通路
と、該パージ通路を介してエンジン吸気系に供給される
前記燃料蒸発ガスの流量を制御するパージ制御弁とを有
する内燃エンジンの蒸発燃料制御装置において、前記キ
ャニスタと前記パージ制御弁との間に熱線式流量計を設
け、エンジン運転状態と前記熱線式流量計出力とから前
記パージ通路を介してパージされる燃料蒸発ガスの濃度
を算出する濃度算出手段と、該算出濃度に応じて前記エ
ンジンに供給する混合気の空燃比を制御する空燃比制御
手段とを有し、前記濃度算出手段は、前記パージ制御弁
閉弁時の前記熱線式流量計出力から燃料蒸発ガス濃度を
算出すると共に前記パージ制御弁が閉弁状態から開弁状
態へ移行した直後に検出される燃料蒸発ガス濃度を前記
パージ制御弁閉弁時の前記熱線式流量計出力値で補正す
る燃料蒸発濃度補正手段を有することを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明の内燃エンジンの蒸発燃料制御装置は、
熱線式流量計においては、パージ燃料蒸発ガスの流れが
発生していなくても燃料蒸発ガスの濃度が高い場合には
該燃料蒸発ガスの冷却作用により熱線の電気的抵抗の変
化が大きい値になって表われるという現象を利用し、パ
ージ制御弁閉弁時の熱線式流量計出力から燃料蒸発濃度
を算出し、流量補正手段により、パージ制御弁が閉弁状
態から開弁状態へ移行した直後に検出される流量をパー
ジ制御弁閉弁時の熱線式流量計出力値で補正することに
より、過渡期の燃料蒸発ガス流量の正確な検出を可能と
し、パージ燃料蒸発ガス量や、内燃エンジンへの燃料供
給量等の空燃比の正確な制御を可能とし、運転性や排ガ
ス特性の悪化を防止する。
【0012】また、このことは、燃料蒸発ガスの流量の
代わりに、燃料蒸発ガスの濃度を算出し、この燃料蒸発
ガスの濃度に応じてパージ制御手段によりパージ制御弁
を制御する方式でも、同様にあてはまる。
【0013】また、流量又は濃度の算出手段により算出
した燃料蒸発ガスの流量又は濃度に応じて、空燃比制御
手段により内燃エンジンに供給する混合気の空燃比を制
御する方式においても、同様の作用・効果が得られる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
詳述する。図1は本発明の内燃エンジンの蒸発燃料制御
装置の一実施例の全体の構成図であり、符号1は例えば
4気筒の内燃エンジンを示し、内燃エンジン1の吸気管
2の途中にはスロットルボディ3が設けられ、その内部
にはスロットル弁301が配されている。スロットル弁
301にはスロットル弁開度(θTH)センサ4が連結さ
れており、当該スロットル弁301の開度に応じた電気
信号を出力して電子コントロールユニット(以下「EC
U」という)5に供給する。このECU5は、流量算出
手段(燃料蒸発流量補正手段を含む)及びパージ制御手
段を構成する。
【0015】燃料噴射弁6はエンジン1とスロットル弁
301との間で且つ吸気管2の図示しない吸気弁の少し
上流側に各気筒毎に設けられており、各燃料噴射弁6は
燃料ポンプ7を介して燃料タンク8に接続されていると
共にECU5に電気的に接続されて当該ECU5からの
信号により燃料噴射弁6の開弁時間が制御される。
【0016】スロットル弁301の直ぐ下流には管9を
介して吸気管内絶対圧(PBA)センサ10が設けられ
ており、この絶対圧センサ10により電気信号に変換さ
れた絶対圧信号は前記ECU5に供給される。
【0017】エンジン回転数(NE)センサ11はエン
ジン1の図示しないカム軸周囲又はクランク軸周囲に取
り付けられ、エンジン1のクランク軸の180度回転毎に
所定のクランク角度位置で信号パルス(以下「TDC信
号パルス」という)を出力し、このTDC信号パルスは
ECU5に供給される。
【0018】排気ガス濃度検出器としてのO2センサ1
2はエンジン1の排気管13に装着されており、排気ガ
ス中の酸素濃度を検出し、その濃度に応じた信号を出力
しECU5に供給する。
【0019】密閉された燃料タンク8の上部とスロット
ルボディ3との間には燃料蒸気排出抑止装置を構成する
2ウェイバルブ14、吸着剤151を内蔵するキャニス
タ15、弁を駆動するソレノイドを有したリニア制御弁
(EPCV)であるパージ制御弁16が設けられてい
る。パージ制御弁16のソレノイドはECU5に接続さ
れ、パージ制御弁16はECU5からの信号に応じて制
御されて開弁量をリニアに変化させる。この燃料蒸発ガ
ス排出抑止装置によれば、燃料タンク8内で発生した燃
料蒸発ガス(燃料ベーパ)は、所定の設定圧に達すると
2ウェイバルブ14の正圧バルブを押し開き、キャニス
タ15に流入し、キャニスタ15内の吸着剤151によ
って吸着され貯蔵される。パージ制御弁16はECU5
からの制御信号でそのソレノイドが付勢されていない時
には閉弁しているが、該ソレノイドが制御信号に応じて
付勢されると、その付勢量に応じた開弁量だけパージ制
御弁16が開弁され、キャニスタ15に一時貯えられて
いた蒸発燃料は、吸気管2内の負圧により、キャニスタ
15に設けられた外気取込口152から吸入された外気
と共にパージ制御弁16を経て吸気管2へ吸引され、各
気筒へ送られる。また外気などで燃料タンク8が冷却さ
れて燃料タンク内の負圧が増すと、2ウェイバルブ14
の負圧バルブが開弁し、キャニスタ15に一時貯えられ
ていた蒸発燃料は燃料タンク8へ戻される。このように
して燃料タンク8内に発生した燃料蒸発ガスが大気に放
出されることを抑止している。
【0020】キャニスタ15とパージ制御弁16との間
のパージ管(パージ通路)17には熱線式流量計(質量
流量計)22が設けられ、パージ管17内を流れる燃料
蒸発ガスを含む混合気(パージガス)の流量に応じた出
力信号をECU5へ供給する。この熱線式流量計22
は、電流を通して加熱した白金線を気流にさらすと、そ
の白金線は熱を奪われて温度が下がり、その電気抵抗が
減少することを利用するものである。
【0021】ECU5は、各種センサからの入力信号の
波形を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナ
ログ信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有す
る入力回路、後述の補正係数KO2,KT及びEPCV
値算出プログラム等を実行する中央処理回路(以下「C
PU」という)、CPUで実行される各種演算プログラ
ム、後述のTiマップ,流量計出力対ベーパ濃度マッ
プ,流量表示変化率マップ及び演算結果等を記憶する記
憶手段、前記燃料噴射弁6、パージ制御弁16に駆動信
号を供給する出力回路等から構成される。
【0022】CPUは上述の各種センサからのエンジン
運転パラメータ信号に基づいて、パージ管17を流れる
パージガスの流量を算出するとともに、排ガス中の酸素
濃度に応じたフィードバック制御運転領域やオープンル
ープ制御運転領域等の種々のエンジン運転状態を判別
し、判別したエンジン運転状態に応じ、次式(1)に基
づき、前記TDC信号パルスに同期して燃料噴射弁6の
燃料噴射時間Toutを演算する。
【0023】 Tout=Ti×KO2×K1+K2…(1) ここに、Tiは燃料噴射弁6の燃料噴射時間Toutの
基準値(基本燃料量)であり、エンジン回転数NEと吸
気管内絶対圧PBAに応じて設定されたTiマップから
読み出される。
【0024】KO2は空燃比フィードバック補正係数で
あって、フィードバック制御時O2センサ12により検
出される排気ガス中の酸素濃度に応じて設定され、更に
フィードバック制御を行なわない複数のオープンループ
制御運転領域では各運転領域に応じて設定される係数で
ある。
【0025】K1及びK2は夫々各種エンジン運転パラ
メータ信号に応じて演算される他の補正係数及び補正変
数であり、エンジン運転状態に応じた燃費特性、エンジ
ン加速特性等の諸特性の最適化が図られるような所定値
に設定される。
【0026】CPUは上述のようにして求めた燃料噴射
時間Toutに基づいて燃料噴射弁6を開弁させる駆動
信号を出力回路を介して燃料噴射弁6に供給する。
【0027】次に、図2〜図5を参照して、パージ管1
7のPCポート17aを介してスロットルボディ3へ供
給される燃料蒸発ガスの流量(実燃料蒸発ガス流量、以
下「ベーパ流量」という)VQを算出する手法を説明す
る。なお、PCポート17aは、スロットル弁301の
開弁時には該弁301の下流側に位置し、スロットル弁
301の閉弁時には該弁301の上流側に位置するよう
に設けられている。また、以下の説明において「PC流
量」というときは、スロットル弁開度θTH及び吸気管
内絶対圧PBAに基づいて算出される燃料蒸発ガスと空
気の混合気(パージガス)の流量を意味するものとす
る。PC流量は、空気100%のとき(即ち、燃料蒸発
ガス濃度(以下「ベーパ濃度」という)0%のとき)の
み、パージ流量(パージガスの実際の流量)TQと一致
し、その他のときには後述するようにパージ流量TQと
一定の関係を有する。
【0028】図2は、スロットル弁開度θTH〔%〕と
基本PC流量PCQ0〔l/min〕との関係を示す図で
あり、曲線A,B,Cはそれぞれ同図中に記載した吸気
管内絶対圧PBAの値に対応するものである。ここで基
本PC流量PCQ0は、パージ制御弁16を全開とし、
かつ空気100%のときのPC流量を表わすものであ
る。図2の関係を用いて、スロットル弁開度θTH及び
吸気管内絶対圧PBAに応じて基本PC流量PCQ0を
算出することができる。
【0029】図3は、パージ制御弁16の流量特性を示
す図であり、流量比率ηQ〔%〕は、パージ制御弁16
の弁開口面積率VS〔%〕に対応するPC流量の比率を
示すパラメータであり、基本PC流量PCQ0に流量比
率ηQを乗算することにより、PC流量PCQ1を得る
ことができる。
【0030】図4は、パージガス中のベーパ濃度βと流
量表示変化率との関係を示す図であり、同図中実線は熱
線式流量計22の出力値QHに対応し、破線はPC流量
(PCQ1)に対応する。ここで、流量表示変化率は、
パージ流量TQを一定とした場合においてβ=0%のと
きの流量表示値(即ち上記QH値若しくはPCQ1値)
に対するβ>0%のときの流量表示値の比率を示すパラ
メータである。即ち、流量表示変化率はパージ流量TQ
に対するQH値若しくはPCQ1値の比率(QH/TQ
若しくはPCQ1/TQ)を表わしており、例えばβ=
0%のときには、図5(a)に示すようにPCQ1=Q
H=TQ=1〔l/min〕となるが、β=100%のと
きには、同図(b)に示すようにTQ=1〔l/min〕
に対して、PCQ1=1.69〔l/min〕、QH=4.45
〔l/min〕となる。従って、図4の関係を用いて、上
述のようにしてCPUで算出されるPC流量PCQ1及
び熱線式流量計出力値QHに基づいて、ベーパ濃度β、
べーパ流量VQ及びパージ流量TQを算出することがで
きる。より具体的には図5(c)に示すような関係とな
るので、QH値及びPCQ1値からベーパ濃度β、べー
パ流量VQ及びパージ流量TQ(図中のβ一定の線上に
1l,2l,…と表示したものがVQであり、パージ流
量TQはVQ/Bとして算出できる)を求めることがで
きる。
【0031】図6は、本実施例の過渡時を含む制御動作
を示すフローチャートである。本プログラムはECU5
のCPUにおいて実行される。
【0032】図6において、ステップS1では、パージ
制御弁16が閉じられているか否かを判別し、閉じられ
ているときには、次の熱線式流量計22の出力値QHの
判定ステップS2へ進む。パージ制御弁16が開かれて
いるときは、後述するステップS2〜S5をスキップし
て過渡時にあるか否かを判別するステップであるステッ
プS6へ進む。
【0033】ステップS2では、熱線式流量計22の出
力値がQHが所定値(0に近い値)Aより大きいか否
か、すなわちパージ管17内にパージガスの流れがある
か否かを判別する。熱線式流量計22の出力値QHが所
定値Aより大きく、パージ制御弁16が閉じているにも
かかわらず、パージガスの流れが生じている場合は、こ
の流れは、パージ制御弁16が閉じられた直後のキャニ
スタ15からパージ制御弁16までのパージガスの流れ
であるから、パージ制御動作の終了時と判定し、この制
御プログラムを終了する。また、熱線式流量計22の出
力値QHが所定値Aより小さい場合は、パージガスの流
れがほとんどなく、パージガスは停止している状態にあ
るから、ステップS3へ進み、このときの熱線式流量計
の出力値QHを読み込む。
【0034】なお、パージ管17に複数の流量計を設け
たときは、全ての流量計の出力値Qが所定値Aより小さ
いとき、パージガスが安定した停止状態にあるから、本
制御プログラムを実行し、それ以外のときは本制御プロ
グラムを終了する。
【0035】ステップS4では、図7に示すような、パ
ージガス停止時の熱線式流量計出力とベーパ濃度βとの
関係を設定した流量計出力対ベーパ濃度マップを検索
し、ステップS3で読み込んだ熱線式流量計22の出力
値QHに対応するベーパ濃度βを求める。このベーパ濃
度マップは、パージガス停止時には、ベーパの冷却作用
により、熱線式流量計の出力値QHがベーパ濃度に比例
することを利用して作成されたものである。
【0036】ベーパ濃度マップからベーパ濃度βが求め
られると、図8に示すような、ベーパ濃度β対補正係数
マップから、当該ベーパ濃度βに対応する補正係数KT
の値が読み出される。
【0037】補正係数KTが設定されると、ステップS
5で、パージ制御弁16が開かれたか否かを判別する。
パージ制御弁16が未だ開かれず閉じられているときは
本制御動作をいったん終了させ、パージ制御弁16が開
かれているときは、ステップS6で所定時間Bが経過し
たか否かを判別する。これはパージ制御弁16を開いた
直後の所定時間B以内では、熱線式流量計22とパージ
制御弁16との間のパージガスの流動遅れのため、熱線
式流量計22の出力値QHが実際の流れより低めに出る
ため、このときの出力値QHから求めたベーパ流量VQ
を上述した補正係数KTで補正するためである。
【0038】所定時間Bが経過していないときは、ステ
ップS7で、このときの熱線式流量計の出力値QHか
ら、図9に示すベーパ流量算出プログラムのステップS
21からステップS25までのステップの動作を行い、
ベーパ流量VQを算出し、ステップS8で算出したベー
パ流量VQにステップS4で求めた補正係数KTを乗算
して補正されたベーパ流量VQ′を求める。
【0039】なお、図9のVQ,β,TQの算出プログ
ラムについては後述する。
【0040】このようにしてベーパ流量VQ′を求めた
後、ステップS9で、図9のフローチャートのステップ
S26,S27の動作を行い、パージ流量TQ及びベー
パ濃度βを算出し、これらの値に基づいて、ステップS
10で、後述する図10の制御プログラムによりパージ
制御弁16や空燃比の正確な制御を行うことができる。
【0041】このVQ′,TQ,βの算出及びそれによ
るパージ制御弁16、空燃比の制御の一連の動作が終了
すると、再びステップS6に戻り、所定時間Bの経過の
有無を判定する。
【0042】所定時間Bが経過していなければ、本シス
テムが未だ過渡期にあるのであるから、上述したステッ
プS7以下の動作を繰り返す。また、所定時間Bが経過
した後は、パージ制御弁16開弁後安定した状態に入っ
たのであるから、ステップS11へ移行し、図9のV
Q,β,TQ算出プログラムをそのまま実行し、VQ,
β,TQを求め、VQ値の補正は行わない。そして、こ
れらの値に基づいてステップS12で図10の制御プロ
グラムによりパージ制御弁16及び空燃比の制御を行
う。
【0043】図9は、上述したベーパ流量VQ及びベー
パ濃度βを算出するプログラムのフローチャートであ
る。
【0044】ステップS21では、スロットル弁開度θ
TH及び吸気管内絶対圧PBAに応じて基本PC流量P
CQ0を算出し(図2参照)、ステップS22では、パ
ージ制御弁16の弁開口面積率VSに応じて流量比率η
Qを算出する(図3参照)。基本PC流量PCQ0は、
所定スロットル弁開度及び所定吸気管内絶対圧に対応し
てPCQ0値が設定されたPCQ0マップを検索し、補
間演算することにより算出される。また、流量比率ηQ
は、所定弁開口面積率に対応してηQ値が設定されたη
Qテーブルを検索し、補間演算することにより算出され
る。
【0045】ステップS23では次式(2)により、P
C流量PCQ1を算出する。
【0046】 PCQ1=PCQ0×ηQ …(2) ステップS24では熱線式流量計22の出力値QHを読
み込み、ステップS25でQH値及びPCQ1値に応じ
てVQマップを検索し、補間演算を行うことにより、ベ
ーパ流量VQを算出する。VQマップは、図5(c)の
関係及びVQ=TQ×βという関係を1つのマップとし
たものであり、熱線式流量計22の所定出力値及びPC
流量の所定値に対応してベーパ流量VQ値が設定された
ものである。
【0047】ステップS26では、QH値及びPCQ1
値に応じてTQマップを検索し、補間演算を行うことに
より、パージ流量TQを算出する。TQマップは、図5
(c)の関係に基づいて、VQマップと同様にパージ流
量TQ値が設定されたものである。ステップS27で
は、ベーパ濃度β(=VQ/TQ)を求め、本プログラ
ムを終了する。
【0048】図10は、ベーパ流量補正係数VQKO2
及びEPCV値の算出プログラムのフローチャートを示
し、本プログラムもECU5のCPUにおいて実行され
る。ここで、ベーパ流量補正係数VQKO2は、ベーパ
流量VQに応じて空燃比補正係数KO2を修正するもの
であり、EACV値はパージ制御弁16の開度(開口面
積率VS)を制御するための制御パラメータ値である。
EPCV値が大きくなるほど、パージ制御弁の開度が大
きくなり、ベーパ流量VQが増加する。
【0049】図10のステップS31では、次式(3)
によってエンジン1に吸入される空気量QENGを算出
する。
【0050】 QENG=Tout×NE×CEQ …(3) ここに、Toutは前記式(1)によって算出される燃
料噴射時間、CEQは吸入空気量に換算するための定数
である。
【0051】ステップS32では、目標ベーパ流量比率
KQPOBJを、検出したエンジン回転数NE及び吸気
管内絶対圧PBAに応じてKQPOBJマップを検索す
る。KQPOBJマップは、エンジン吸入空気量QEN
Gに対する目標ベーパ流量比率が複数の所定エンジン回
転数NE及び吸気管内絶対圧PBAに対応して設定され
たマップである。
【0052】ステップS33では、前記エンジン吸入空
気量QENG及び目標ベーパ流量比率KQPOBJを次
式(4)に適用して、目標ベーパ流量QPOBJを算出
する。
【0053】 QPOBJ=QENG×KQPOBJ …(4) この目標ベーパ流量QPOBJはエンジン水温TWで適
宜補正してもよい。
【0054】ステップS34では、VQKO2値の前回
算出値を変数AVQKO2に一時的に記憶する。これは
後述するステップS37で前回算出値を使用するためで
ある。
【0055】ステップS35では、図9のプログラムに
よって算出されたベーパ流量VQ〔l/min〕を、次式
(5)によって液体状態のガソリン重量相当量GVQ
(g/min)に変換する。
【0056】
【数1】 KVQはベーパ流量VQ(l/min)に含まれるガソ
リンベーパ流量(l/min)の割合を示す係数であ
り、1/1.69である。VMOLは1モル体積値であり、
0℃時の22.4l/MOL値で代表する。ガソリンベーパ分
子量は約64である。
【0057】ステップS36では、かくして得られたガ
ソリン重量相当量GVQ(g/min)を用いて次式
(6)に基づきベーパ流量補正係数VQKO2を算出す
る。
【0058】
【数2】 基本噴射重量は燃料噴射時間の基準値Tiを燃料重量
(g)に換算した値である。
【0059】かくして得られたベーパ流量補正係数VQ
KO2は、パージ制御弁16が閉弁しているパージカッ
ト時には1.0であり、パージ制御弁16が開弁して、パ
ージが実行されると1.0以下の値となる。
【0060】ステップS37では次式(7)により、空
燃比補正係数KO2を修正する。
【0061】 KO2=KO2×VQKO2/AVQKO2 …(7) このようにして修正されたKO2値を用いて前記式
(1)に基づき燃料噴射時間Toutが算出され、燃料
噴射弁6から、パージ量の大小に起因する空燃比の変動
を抑制するようにした燃料量がエンジン1に供給され
る。
【0062】更にステップS38において、ベーパ流量
VQが前記ステップS33で算出した目標ベーパ流量Q
POBJ以上であるか否かを判別する。
【0063】ステップS38の答が否定(NO)、即ち
算出されたベーパ流量VQが目標ベーパ流量QPOBJ
より小さいならば、ベーパ量を増加させて燃料蒸気排出
抑制能力を増大せしめるためにパージ制御弁16の開弁
量に相当する制御量EPCV値を現在値より値Cだけ増
加させ(ステップS39)、本プログラムを終了する。
値CはEPCV値の更新定数である。一方ステップS1
8の答が肯定(YES)、即ち算出されたベーパ流量V
Qが目標ベーパ流量QPOBJ以上であるならば、フィ
ードバック制御の応答性の悪化を防止するためにベーパ
量を減少させてパージ制御弁16の制御量EACV値を
現在値より値Cだけ減少させ(ステップS40)、本プ
ログラムを終了する。
【0064】以上のように実際のベーパ流量VQを検出
し、それに応じて燃料噴射量を補正して(ステップS3
7)、パージに起因する空燃比の変動を防止するととも
に、検出ベーパ流量に応じてパージ制御弁16の開弁量
を制御して(ステップS39,S40)空燃比補正係数
KO2の平均値が値1.0から大幅にずれることを防止して
いる。これにより、パージ制御弁16の開弁直後の過渡
期の熱線式流量計22の出力値の不正確さを補正した正
確な燃料噴射制御、パージ制御弁16の制御が可能とな
り、過渡期の運転性や排ガス特性の悪化を防止できる。
【0065】なお、上述した実施例においては、パージ
制御弁16としてリニア型のものを用いたが、これに限
るものではなく、オンオフ制御型のものを用い、デュー
ティ比を変化させるようにしてもよい。あるいは、制御
弁を2個以上用いて、各制御弁の切替により多段階に流
量制御を行うようにしてもよい。
【0066】また、本実施例においては、ベーパ流量V
Qを閉弁時のベーパ濃度により補正するようにしたが、
ベーパ濃度βを閉弁時のベーパ濃度により補正するよう
にしてもよい。
【0067】
【発明の効果】本発明の内燃エンジンの蒸発燃料制御装
置によれば、パージ制御弁閉弁時の熱線式流量計出力か
ら燃料蒸発濃度を算出し、パージ制御弁開弁直後の燃料
蒸発流量を該パージ制御弁閉弁時の燃料蒸発濃度により
補正するようにしたので、パージ制御弁開弁直後の過渡
期にも、噴射燃料及びパージ制御弁の正確な制御がで
き、過渡期の運転性や排ガス特性の悪化を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】スロットル弁開度(θTH)及び吸気管内絶対
圧(PBA)と基本流量(PCQ0)との関係を示す図
である。
【図3】パージ管(17)の流量特性を示す図である。
【図4】燃料蒸気濃度(β)と流量表示変化率との関係
を示す図である。
【図5】PC流量(PCQ1)と熱線式流量計の出力値
(QH)との関係を説明するための図である。
【図6】過渡期を含む図1の実施例の動作を示すフロー
チャートである。
【図7】パージ制御弁閉弁時の熱線式流量計出力とベー
パ濃度との関係を示すグラフである。
【図8】パージ制御弁閉弁時のベーパ濃度とベーパ流量
補正係数の関係を示すグラフである。
【図9】燃料蒸気流量(VQ)算出用のマップを示す図
である。
【図10】燃料蒸気流量(VQ)に応じたパージ制御弁
開度及び燃料供給量の制御を行うプログラムのフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 内燃エンジン 2 吸気管 4 スロットル弁開度センサ 5 電子コントロールユニット(ECU) 6 燃料噴射弁 8 燃料タンク 10 吸気管内絶対圧センサ 15 キャニスタ 16 パージ制御弁 17 パージ管 22 熱線式流量計

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンクから発生する燃料蒸発ガスを
    吸着するキャニスタとエンジン吸気系との間に設けられ
    て前記燃料蒸発ガスをパージさせるパージ通路と、該パ
    ージ通路を介してエンジン吸気系に供給される前記燃料
    蒸発ガスの流量を制御するパージ制御弁とを有する内燃
    エンジンの蒸発燃料制御装置において、前記キャニスタ
    と前記パージ制御弁との間に熱線式流量計を設け、エン
    ジン運転状態と前記熱線式流量計出力とから前記パージ
    通路を介してパージされる燃料蒸発ガスの流量を算出す
    る流量算出手段と該算出流量に応じて前記パージ制御弁
    を制御するパージ制御手段とを有し、前記流量算出手段
    は、前記パージ制御弁閉弁時の前記熱線式流量計出力か
    ら燃料蒸発ガス濃度を算出すると共に前記パージ制御弁
    が閉弁状態から開弁状態へ移行した直後に検出される燃
    料蒸発ガス流量を前記パージ制御弁閉弁時の前記熱線式
    流量計出力値で補正する燃料蒸発流量補正手段を有する
    ことを特徴とする内燃エンジンの蒸発燃料制御装置。
  2. 【請求項2】 燃料タンクから発生する燃料蒸発ガスを
    吸着するキャニスタとエンジン吸気系との間に設けられ
    て前記燃料蒸発ガスをパージさせるパージ通路と、該パ
    ージ通路を介してエンジン吸気系に供給される前記燃料
    蒸発ガスの流量を制御するパージ制御弁とを有する内燃
    エンジンの蒸発燃料制御装置において、前記キャニスタ
    と前記パージ制御弁との間に熱線式流量計を設け、エン
    ジン運転状態と前記熱線式流量計出力とから前記パージ
    通路を介してパージされる燃料蒸発ガスの濃度を算出す
    る濃度算出手段と該算出濃度に応じて前記パージ制御弁
    を制御するパージ制御手段とを有し、前記濃度算出手段
    は、前記パージ制御弁閉弁時の前記熱線式流量計出力か
    ら燃料蒸発ガス濃度を算出すると共に前記パージ制御弁
    が閉弁状態から開弁状態へ移行した直後に検出される燃
    料蒸発ガス濃度を前記パージ制御弁閉弁時の前記熱線式
    流量計出力値で補正する燃料蒸発濃度補正手段を有する
    ことを特徴とする内燃エンジンの蒸発燃料制御装置。
  3. 【請求項3】 燃料タンクから発生する燃料蒸発ガスを
    吸着するキャニスタとエンジン吸気系との間に設けられ
    て前記燃料蒸発ガスをパージさせるパージ通路と、該パ
    ージ通路を介してエンジン吸気系に供給される前記燃料
    蒸発ガスの流量を制御するパージ制御弁とを有する内燃
    エンジンの蒸発燃料制御装置において、前記キャニスタ
    と前記パージ制御弁との間に熱線式流量計を設け、エン
    ジン運転状態と前記熱線式流量計出力とから前記パージ
    通路を介してパージされる燃料蒸発ガスの流量を算出す
    る流量算出手段と該算出流量に応じて前記エンジンに供
    給される混合気の空燃比を制御する空燃比制御手段とを
    有し、前記流量算出手段は、前記パージ制御弁閉弁時の
    前記熱線式流量計出力から燃料蒸発ガス濃度を算出する
    と共に前記パージ制御弁が閉弁状態から開弁状態へ移行
    した直後に検出される燃料蒸発ガス流量を前記パージ制
    御弁閉弁時の前記熱線式流量計出力値で補正する燃料蒸
    発流量補正手段を有することを特徴とする内燃エンジン
    の蒸発燃料制御装置。
  4. 【請求項4】 燃料タンクから発生する燃料蒸発ガスを
    吸着するキャニスタとエンジン吸気系との間に設けられ
    て前記燃料蒸発ガスをパージさせるパージ通路と、該パ
    ージ通路を介してエンジン吸気系に供給される前記燃料
    蒸発ガスの流量を制御するパージ制御弁とを有する内燃
    エンジンの蒸発燃料制御装置において、前記キャニスタ
    と前記パージ制御弁との間に熱線式流量計を設け、エン
    ジン運転状態と前記熱線式流量計出力とから前記パージ
    通路を介してパージされる燃料蒸発ガスの濃度を算出す
    る濃度算出手段と、該算出濃度に応じて前記エンジンに
    供給する混合気の空燃比を制御する空燃比制御手段とを
    有し、前記濃度算出手段は、前記パージ制御弁閉弁時の
    前記熱線式流量計出力から燃料蒸発ガス濃度を算出する
    と共に前記パージ制御弁が閉弁状態から開弁状態へ移行
    した直後に検出される燃料蒸発ガス濃度を前記パージ制
    御弁閉弁時の前記熱線式流量計出力値で補正する燃料蒸
    発濃度補正手段を有することを特徴とする内燃エンジン
    の蒸発燃料制御装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5572980A (en) * 1994-10-25 1996-11-12 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fuel supply control system for an engine
US5609141A (en) * 1994-06-22 1997-03-11 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Evaporative fuel control device
US5623911A (en) * 1994-07-29 1997-04-29 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fuel vapor treating apparatus
US5727537A (en) * 1994-10-25 1998-03-17 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fuel supply control system for an engine

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