JPH05260467A - 有線放送システムと有線放送送信機及び有線放送受信機 - Google Patents

有線放送システムと有線放送送信機及び有線放送受信機

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Publication number
JPH05260467A
JPH05260467A JP4053814A JP5381492A JPH05260467A JP H05260467 A JPH05260467 A JP H05260467A JP 4053814 A JP4053814 A JP 4053814A JP 5381492 A JP5381492 A JP 5381492A JP H05260467 A JPH05260467 A JP H05260467A
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JP
Japan
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signal
scramble key
circuit
synchronization
key signal
Prior art date
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Pending
Application number
JP4053814A
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English (en)
Inventor
Masayuki Kitagawa
真幸 北川
Hisato Kokubo
寿人 小久保
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NEC Home Electronics Ltd
Original Assignee
NEC Home Electronics Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NEC Home Electronics Ltd filed Critical NEC Home Electronics Ltd
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Publication of JPH05260467A publication Critical patent/JPH05260467A/ja
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加入者ごとの契約情報を音声信号に多重して
送・受信する。 【構成】 映像信号の同期抑圧タイミングを示すスクラ
ンブルキー信号を、PWM変調回路44において加入者
ごとの契約情報に従ってPWM変調し、さらにPWM変
調出力によりAM変調回路12においてFM音声信号を
AM変調して送信する一方、受信側では、FM音声信号
から検波したスクランブルキー信号をPWM復調回路4
6にて復調し、契約情報を解読したCPU47が、加入
者が契約に定められたチャンネルを受信する場合に限
り、映像信号の同期復元を許可することにより、スクラ
ンブルキー信号とともに音声信号に多重した契約情報を
用いてシステム構成の簡素化を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、加入者ごとの契約情
報を音声信号に重畳して送・受信するようにした有線放
送システムと有線放送送信機及び有線放送受信機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン信号を有線でもって各戸に
配信する有線放送(CATV)システムでは、対価を支
払った加入者に対してだけ契約に定めた有料放送チャン
ネルの受信を可能にするため、放送センタから送り出す
映像信号に適当なスクランブル処理を施す必要がある。
図4に示す従来の有線放送システム1は、放送センタに
設置された有線放送送信機2と加入者宅に設置された有
線放送受信機3を、架設又は敷設した放送ケーブル4を
介して接続することでシステム構成される。この有線放
送システムでは、同期信号抑圧方式により有料放送をス
クランブルする方法をとっており、このため映像信号は
水平及び垂直の各同期信号部分を例えば6dB程度抑圧
して送信し、同時にまたスクランブル解除に必要なスク
ランブルキー信号として、音声キャリア信号を6dB正
変調して送り出すようにしている。なお、6dB正変調
ではなく、10dB負変調して送り出すこともある。
【0003】有線放送送信機2内のIF変調回路5にお
いて中間周波に変調された映像信号は、同期抑圧回路6
にて同期信号部分を6dB程度抑圧されたのち、混合器
7に送り込まれる。同期圧縮に必要な同期抑圧信号は、
入力映像信号から同期信号を分離する同期分離回路8に
接続した同期抑圧信号生成回路9において生成され、同
期抑圧信号の出力期間において同期抑圧回路6による同
期抑圧が行われる。一方、音声信号はFM変調回路10
において周波数変調されたのち、IF変調回路11にお
いて中間周波に変調され、最後にAM変調回路12にお
いてスクランブルキー信号を多重したのち、混合器7に
供給される。スクランブルキー信号は同期抑圧の開始タ
イミングを示す大事な信号であり、同期分離回路8によ
り分離された同期信号をスクランブルキー信号生成回路
13内で遅延することにより生成され、FM音声信号を
同期信号期間よりも僅かに先行して振幅変調することで
多重される。具体的には、図5(C)に示したように、
水平走査期間にあっては1ラインごとに時間幅τをもっ
て、また垂直帰線期間にあっては、最初の1ラインにつ
いてだけ時間幅τの数倍の幅をもって重畳される。ま
た、加入者と放送センタの間で締結された有料受信チャ
ンネルや加入者ごとに割り振られたIDデータといった
契約情報は、放送センタ側でスクランブル解除の可否を
加入者ごとにコントロールする上できわめて重要な意味
をもっており、ここでは、コンピュータを内蔵する制御
ユニット14により制御されるFSK変調回路15にお
いてFSK変調し、混合器7に送り込むようにしてい
る。混合器7にて混合された映像信号と音声信号及び契
約情報はRF変調回路16に供給され、ここでRF変調
されたのち、放送センタと各加入者を結ぶ放送ケーブル
4に送り出される。
【0004】放送センタと加入者を結ぶ放送ケーブル4
を介して送られてくる放送信号は、まず有線放送受信機
3内の分配器17に供給される。分配器17は、契約情
報を映像信号と音声信号から分離してFSK復調回路1
8に導くとともに、映像信号と音声信号をチューナ回路
19に導く働きをする。FSK復調回路18は、契約情
報をFSK復調し、復調したデータを受信機全体を動作
制御するCPU20に送り込む。CPU20は、契約情
報を解読してIDデータを照合し、さらに有料受信契約
のなされたチャンネルを選局する場合にのみ、ディスク
ランブル制御信号を出力する。すなわち、CPU20
は、IDデータや受信可能な有料チャンネルに関するデ
ータ等が格納されたRAM21(リチウム電池等でバッ
クアップ)から必要なデータを読み出し、ROM22か
ら読み出されるた解析プログラムに従ってデータの照合
を行うとともに、リモコン送信器(図示せず)やキータ
ッチにより入力される選局指令を解読し、選局チャンネ
ルを特定する。従って、FSK復調回路18にて復調さ
れた契約情報に含まれるIDデータは、RAM21に格
納されたIDデータと照合される。そして、両データが
一致する場合は、現に選局された有料チャンネルに関し
て受信契約がなされている場合に限り、スクランブルの
解除許可を示すディスクランブル制御信号がROM22
から読み出され、CPU20を経由して出力される。な
お、選局したチャンネルに関するチャンネル番号や有料
/非有料の別さらにはステレオ放送であるか二ケ国語放
送であるかといった各種のメッセージは、表示器23に
視覚表示される。
【0005】一方、チューナ回路19は、加入者が希望
するチャンネルに応じて選局動作を行い、有料或は非有
料の別を問わず中間周波をディスクランブル回路24に
供給する。ディスクランブル回路24に送り込まれた中
間周波は、まず映像IFフィルタ25と音声IFフィル
タ26により、それぞれ映像中間周波と音声中間周波に
分離される。音声IFフィルタ25には、スクランブル
キー信号を抽出するためのスクランブルキー信号検波回
路27が接続してあり、このスクランブルキー信号検波
回路27により抽出されたスクランブルキー信号にもと
づいて、続く同期復元信号生成回路28がCPU20か
らディスクランブル制御信号が供給されていることを条
件に同期復元信号を生成する。この同期復元信号は、有
線放送送信機2内で生成された同期抑圧信号に対応する
ものであり、水平帰線期間の全期間にわたって持続する
パルスからなる。同期復元信号は映像IFフィルタ25
に接続された同期復元回路29に供給され、同期復元回
路29内のゲインスイッチ(図示せず)が同期復元信号
期間において動作することで、抑圧された同期信号を元
の振幅に復元しスクランブルが解除される。スクランブ
ル解除処理を受けた映像信号は映像検波回路30に送り
込まれ、音声検波回路31の検波出力とともにテレビジ
ョン受像機(図示せず)に送り出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の有線放送シ
ステム1は、有線放送送信機2内に契約情報をFSK変
調するためのFSK変調回路15が必要であり、一方ま
た有線放送受信機3には、FSK変調されて送信される
契約情報を映像信号と音声信号から分離するための分配
器17と、分配器17にて信号分配された契約情報を復
調するためのFSK復調回路18が必要である。すなわ
ち、有料放送の受信の可否を制御する上で重要な鍵を握
る契約情報を、同じ放送ケーブル4を伝送媒体とする映
像信号や音声信号とは別チャンネルで送信する方法によ
っているため、契約情報専用の伝送チャンネルを確保す
る必要があり、また信号品位と伝送品位を確保するため
には構成の複雑なFSK変調回路15やFSK復調回路
18が欠かせず、特にユーザ側での設備コスト負担に直
接影響するFSK復調回路18や分配器17などは、有
線放送受信機3の製造コストを押し上げる要因ともなっ
ており、将来の普及が見込まれる有線放送システムとし
て、契約情報の送信と受信に改善の余地を残すものであ
るといった課題を抱えていた。
【0007】また、特開平2−128588号公報に開
示されているように、視聴したい有料放送を事前の予約
なしにその場で購入するIPPV(Impulse Pay Per Vi
ew)方法を用い、スクランブルデータを含むインバンド
データを音声信号に重畳して各有線放送受信機に送信
し、受信機側で抽出したインバンドデータに含まれるデ
ィスクランブルデータに従って映像信号をディスクラン
ブルする有線放送システムが知られている。こうした有
線放送システムでは、インバンドデータ中のイベントコ
ードに基づいて選局したチャンネルが有料放送であるか
否かを判定し、有料放送の場合は有料告知の映像信号を
オンスクリーン映像信号発生器で発生し、ディスクラン
ブルされた有料放送の映像にスーパーインポーズさせる
ことが考えられている。
【0008】しかし、上記IPPV方法を用いる場合
は、インバンドデータを抽出してディスクランブル処理
を行い、有料放送であれば有料告知の映像信号をオンス
クリーン表示するなど、有線放送受信機側だけでも相応
の回路構成を必要としており、当然のことながら、有線
放送受信機だけでなく有線放送送信機を含めた有線放送
システム全体を再構築しなければならないため、かなり
のコスト負担が避けられないといった課題を抱えてい
た。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を
解決したものであり、有線放送システムを、有料放送時
に映像信号を同期抑圧するとともに、該同期抑圧タイミ
ングを示すスクランブルキー信号及び個々の加入者との
間で結ばれた契約に関する契約情報を音声信号に重畳
し、前記同期抑圧された映像信号に混合して送信する有
線放送送信機と、この有線放送送信機から送信される放
送信号を受信し、前記音声信号に重畳するスクランブル
キー信号と契約情報から、加入者が契約に定められたチ
ャンネルを選局する場合に限り、同期抑圧期間を示す同
期復元信号を生成して前記映像信号を同期復元し、前記
音声信号とともに検波出力する有線放送受信機から構成
したことを第1の特徴とするものである。
【0010】さらに、有線放送送信機を、有料放送時に
映像信号を同期抑圧する同期抑圧回路と、前記同期抑圧
タイミングを示すスクランブルキー信号を生成するスク
ランブルキー信号生成回路と、このスクランブルキー信
号生成回路が生成したスクランブルキー信号を個々の加
入者との間で結ばれた契約に関する契約情報に従ってP
WM変調するPWM変調回路と、このPWM変調回路の
出力によりFM音声信号をAM変調するAM変調回路を
設けて構成したことを第2の特徴としており、さらに有
線放送受信機を、同期抑圧された映像信号に随伴し、契
約情報に従ってPWM変調された同期抑圧タイミングを
示すスクランブルキー信号によりAM変調して送信され
たFM音声信号を受信し、このFM音声信号からスクラ
ンブルキー信号を検波するスクランブルキー信号検波回
路と、このスクランブルキー信号検波回路により検波さ
れたスクランブルキー信号をPWM復調して契約情報を
解読する解読手段と、この解読手段による解読結果を受
け、加入者が契約に定められたチャンネルを受信する場
合に限り、前記スクランブルキー信号に基づいて同期抑
圧期間を示す同期復元信号を生成する同期復元信号生成
回路と、この同期復元信号生成回路の出力により前記映
像信号を同期復元する同期復元回路を設けて構成したこ
とを第3の特徴とするものである。
【0011】
【作用】この発明は、有料放送時に映像信号を同期抑圧
するとともに、同期抑圧タイミングを示すスクランブル
キー信号及び個々の加入者との間で結ばれた契約に関す
る契約情報を音声信号に重畳し、同期抑圧された映像信
号に混合して送信するとともに、受信側では、音声信号
に重畳するスクランブルキー信号と契約情報から、加入
者が契約に定められたチャンネルを選局する場合に限
り、同期抑圧期間を示す同期復元信号を生成して映像信
号を同期復元し、音声信号とともに検波出力することに
より、音声信号にスクランブルキー信号と契約情報を多
重し、システムの簡素化を図る。
【0012】
【実施例】以下、この発明の実施例について、図1ない
し図3を参照して説明する。図1は、この発明の有線放
送システムの一実施例を示すシステム構成図、図2は、
図1に示したCPUの動作を説明するためのフローチャ
ート、図3は、図1に示した回路各部の信号波形図であ
る。
【0013】図1に示す有線放送システム41は、有料
放送時に映像信号を同期抑圧するとともに、同期抑圧タ
イミングを示すスクランブルキー信号及び個々の加入者
との間で結ばれた契約に関する契約情報を音声信号に重
畳し、前記同期抑圧された映像信号に混合して送信する
有線放送送信機42と、この有線放送送信機42から送
信される放送信号を受信し、音声信号に重畳するスクラ
ンブルキー信号と契約情報から、加入者が契約に定めら
れたチャンネルを選局する場合に限り、同期抑圧期間を
示す同期復元信号を生成して映像信号を同期復元し、音
声信号とともに検波出力する有線放送受信機43から構
成される。
【0014】実施例に示した有線放送送信機42は、映
像信号の同期抑圧タイミングを示すスクランブルキー信
号を、個々の加入者との間で結ばれた契約に関する契約
情報に従ってPWM変調し、さらにPWM変調出力によ
りFM音声信号をAM変調することで、契約情報を音声
信号に重畳する方法を用いている。すなわち、従来のF
SK変調回路15に代わるPWM変調回路44を、スク
ランブルキー信号生成回路13とAM変調回路12の間
に接続し、制御ユニット45からPWM変調回路44に
バイナリビットで表現された契約情報を送り込むように
してある。契約情報には、加入者ごとに割り振られたI
Dデータと有料放送チャンネルごとの受信の可否を示す
データが含まれており、8ビット或は16ビットといっ
た適宜のビット長を有する。そして、各ビットの
「1」,「0」に応じてスクランブルキー信号のパルス
幅を、大小2通りに切り替えるようにしており、図3
(B)或は(E)に示したように、例えばビット「1」
に対しては30μsのパルス幅をもったスクランブルキ
ー信号を対応させ、ビット「0」に対しては4μsのパ
ルス幅をもったスクランブルキー信号を対応させてあ
る。ちなみに、1フレームの映像信号は525本の走査
線からなるため、1秒間では525×30ビットの契約
情報の伝送が可能であり、仮にヘッダ情報や誤り訂正の
ための冗長ビットを含めたにしても、1秒以内で必要な
契約情報を不足なく伝送できる能力を有する。
【0015】一方また、有線放送受信機43は、契約情
報を分離するための分配器17が不要であり、従来のF
SK復調回路18に代わるPWM復調回路46が、スク
ランブルキー信号検波回路27とCPU47との間に接
続してある。PWM復調回路46は、FM音声信号から
検波されたスクランブルキー信号をPWM復調するもの
であり、スクランブルキー信号検波回路27において検
波された大小2通りの幅をもった信号のうち、30μs
のパルス幅をもったスクランブルキー信号からはビット
「1」を復調し、4μsのパルス幅をもったスクランブ
ルキー信号からはビット「0」を復調することができ
る。こうしてバイナリビットに復調された契約情報は、
CPU47により解読され、IDデータのチェックと加
入者が選局希望したチャンネルの受信の可否チェックが
行われる。
【0016】すなわち、まず図2のステップ(101)
において、加入者が選局指令を発すると、続くステップ
(102)において、CPU47はPWM復調回路46
の出力から有料放送であるか非有料放送であるかを判断
する。そして、有料放送が選局されたことが判ると、続
くステップ(103)において、RAM21に格納され
たIDデータと受信した契約情報に含まれるIDデータ
とを照合し、一致判断を行う。そして、両データが一致
する場合は、次のステップ(104)において、選局チ
ャンネルが契約に定めたチャンネルかどうかを判断し、
契約に定めたチャンネルが選局された場合であれば、ス
テップ(105)において、同期復元信号生成回路28
に対しディスクランブル制御信号を送り込む。これによ
り、同期復元回路29による同期復元が可能となり、有
料放送の視聴が可能となる。また、一旦希望する有料放
送の受信が開始された後は、ステップ(106)に示し
たように、CPU47がPLL回路(図示せず)等を介
して同期復元信号を位相ロックし、仮に伝送環境の悪化
とともにスクランブルキー信号が欠落したような場合で
も、同期復元信号を継続的に出力し続けるため、例えば
有料放送の視聴途中でスクランブル解除がうまくいか
ず、映像が途切れるといった不都合を回避することがで
きる。
【0017】このように、上記有線放送システム41に
よれば、これまで映像信号や音声信号とは独立して変調
していた加入者ごとの契約情報を、スクランブルキー信
号と同じく音声信号に多重することで、同期抑圧された
映像信号の同期抑圧タイミングを示すスクランブルキー
信号と、契約内容に沿ってスクランブル解除が妥当であ
るかどうかを示す契約情報とを、音声信号処理系におい
て一括して処理することができ、従って受信側にあって
も、契約情報だけを映像信号や音声信号とは別途処理す
るための回路が不要となり、同期抑圧された映像信号の
同期復元を許可していかに実行させるかの判断が、音声
信号処理系において一括して行われるため、回路構成の
簡素化を図ることができる。また、バイナリビットで表
現された契約情報をビットの「1」又は「0」に応じた
パルス幅をもつスクランブルキー信号に変換し、振幅に
ついては音声としての意味をなさないFM音声信号を、
PWM変調されたスクランブルキー信号によりAM変調
することで、音声信号を傷付けることなく、契約情報と
スクランブルキー信号の多重が可能であり、これにより
従来の有線放送送信機2が必要とした契約情報のための
FSK変調回路15等が不要となり、より構成が簡単で
しかも動作が確実なPWM変調回路44に置き換えるこ
とで、有線放送送信機42全体の回路構成の簡単化と動
作の信頼性向上を図ることができる。さらにまた、契約
情報だけを映像信号や音声信号とは別途処理するための
分配器17やFSK復調回路18等は不要であり、同期
抑圧された映像信号の同期復元を許可していかに実行さ
せるかの判断を、音声信号処理系において一括して行う
ことができ、またPWM復調に関してもビットの「1」
又は「0」に応じたパルス幅をもつスクランブルキー信
号を、パルス幅の大小に応じてバイナリビットに変換す
るだけでよいため、簡単かつ確実に契約情報の抽出が可
能であり、従来の有線放送受信機3に比べて回路構成が
十分簡素化されるため、将来的な普及が見込まれる有線
放送受信機43の製造コストを引き下げることができ
る。
【0018】なお、上記実施例において、PWM復調回
路46の機能は、CPU47のソフトウェアにて代用さ
せることができる。すなわち、スクランブルキー信号の
ハイレベル期間が15μs以上持続する場合はビット
「1」、15μsに満たない場合はビット「0」と判断
するようにすれば、CPU47によるPWM復調が可能
であり、PWM復調動作をCPU47に委ねることで、
PWM復調回路46を省略することもできる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の有線放
送システムは、有料放送時に映像信号を同期抑圧すると
ともに、同期抑圧タイミングを示すスクランブルキー信
号及び個々の加入者との間で結ばれた契約に関する契約
情報を音声信号に重畳し、同期抑圧された映像信号に混
合して送信するとともに、受信側では、音声信号に重畳
するスクランブルキー信号と契約情報から、加入者が契
約に定められたチャンネルを選局する場合に限り、同期
抑圧期間を示す同期復元信号を生成して映像信号を同期
復元し、音声信号とともに検波出力する構成としたか
ら、従来映像信号や音声信号とは独立して変調していた
加入者ごとの契約情報を、スクランブルキー信号と同じ
く音声信号に多重することで、同期抑圧された映像信号
の同期抑圧タイミングを示すスクランブルキー信号と、
契約内容に沿ってスクランブル解除が妥当であるかどう
かを示す契約情報とを、音声信号処理系において一括し
て処理することができ、従って受信側にあっても、契約
情報だけを映像信号や音声信号とは別途処理するための
回路が不要となり、同期抑圧された映像信号の同期復元
を許可していかに実行させるかの判断が、音声信号処理
系において一括して行われるため、回路構成の簡素化を
図ることができ、将来的な普及が見込まれる有線放送受
信機の製造コストを引き下げることができる等の優れた
効果を奏する。
【0020】また、この発明の有線放送送信機は、映像
信号の同期抑圧タイミングを示すスクランブルキー信号
を、個々の加入者との間で結ばれた契約に関する契約情
報に従ってPWM変調し、さらにPWM変調出力により
FM音声信号をAM変調するよう構成したので、バイナ
リビットで表現された契約情報をビットの「1」又は
「0」に応じたパルス幅をもつスクランブルキー信号に
変換し、振幅については音声としての意味をなさないF
M音声信号を、PWM変調されたスクランブルキー信号
によりAM変調することで、音声信号を傷付けることな
く、契約情報とスクランブルキー信号の多重が可能であ
り、これにより従来の有線放送送信機が必要とした契約
情報のためのFSK変調回路等が不要となり、より構成
が簡単でしかも動作が確実なPWM変調回路に置き換え
ることで、全体の回路構成の簡単化と動作の信頼性を高
めることができる等の優れた効果を奏する。
【0021】さらにまた、この発明の有線放送受信機
は、同期抑圧された映像信号を、契約情報に従ってPW
M変調された同期抑圧タイミングを示すスクランブルキ
ー信号によりAM変調したFM音声信号とともに受信
し、前記FM音声信号から検波したスクランブルキー信
号をPWM復調して契約情報を解読するとともに、この
解読結果を受け、加入者が契約に定められたチャンネル
を受信する場合に限り、スクランブルキー信号に基づい
て同期抑圧期間を示す同期復元信号を生成して同期復元
する構成としたから、契約情報だけを映像信号や音声信
号とは別途処理するための分配器や復調回路等が不要と
なり、同期抑圧された映像信号の同期復元を許可してい
かに実行させるかの判断を、音声信号処理系において一
括して行うことができ、またPWM復調に関してもビッ
トの「1」又は「0」に応じたパルス幅をもつスクラン
ブルキー信号を、パルス幅の大小に応じてバイナリビッ
トに変換するだけでよいため、簡単かつ確実に契約情報
の抽出が可能であり、従来の有線放送受信機に比べて回
路構成が十分簡素化されるため、将来的な普及が見込ま
れる有線放送受信機の製造コストを引き下げることがで
きる等の優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の有線放送システムの一実施例を示す
システム構成図である。
【図2】図1に示したCPUの動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図3】図1に示した回路各部の信号波形図である。
【図4】従来の有線放送システムの一例を示すシステム
構成図である。
【図5】図4に示した回路各部の信号波形図である。
【符号の説明】
6 同期抑圧回路 11 AM変調回路 13 スクランブルキー信号生成回路 27 スクランブルキー信号検波回路 28 同期復元信号生成回路 29 同期復元回路 41 有線放送システム 42 有線放送送信機 43 有線放送受信機 44 PWM変調回路 46 解読手段(PWM復調回路) 47 解読手段(CPU)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有料放送時に映像信号を同期抑圧すると
    ともに、該同期抑圧タイミングを示すスクランブルキー
    信号及び個々の加入者との間で結ばれた契約に関する契
    約情報を音声信号に重畳し、前記同期抑圧された映像信
    号に混合して送信する有線放送送信機と、この有線放送
    送信機から送信される放送信号を受信し、前記音声信号
    に重畳するスクランブルキー信号と契約情報から、加入
    者が契約に定められたチャンネルを選局する場合に限
    り、同期抑圧期間を示す同期復元信号を生成して前記映
    像信号を同期復元し、前記音声信号とともに検波出力す
    る有線放送受信機からなる有線放送システム。
  2. 【請求項2】 有料放送時に映像信号を同期抑圧する同
    期抑圧回路と、前記同期抑圧タイミングを示すスクラン
    ブルキー信号を生成するスクランブルキー信号生成回路
    と、このスクランブルキー信号生成回路が生成したスク
    ランブルキー信号を個々の加入者との間で結ばれた契約
    に関する契約情報に従ってPWM変調するPWM変調回
    路と、このPWM変調回路の出力によりFM音声信号を
    AM変調するAM変調回路を具備することを特徴とする
    有線放送送信機。
  3. 【請求項3】 同期抑圧された映像信号に随伴し、契約
    情報に従ってPWM変調された同期抑圧タイミングを示
    すスクランブルキー信号によりAM変調して送信された
    FM音声信号を受信し、このFM音声信号からスクラン
    ブルキー信号を検波するスクランブルキー信号検波回路
    と、このスクランブルキー信号検波回路により検波され
    たスクランブルキー信号をPWM復調して契約情報を解
    読する解読手段と、この解読手段による解読結果を受
    け、加入者が契約に定められたチャンネルを受信する場
    合に限り、前記スクランブルキー信号に基づいて同期抑
    圧期間を示す同期復元信号を生成する同期復元信号生成
    回路と、この同期復元信号生成回路の出力により前記映
    像信号を同期復元する同期復元回路を具備することを特
    徴とする有線放送受信機。
JP4053814A 1992-03-12 1992-03-12 有線放送システムと有線放送送信機及び有線放送受信機 Pending JPH05260467A (ja)

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