JPH0526017A - エンジンのデコンプ装置 - Google Patents

エンジンのデコンプ装置

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JPH0526017A
JPH0526017A JP20539091A JP20539091A JPH0526017A JP H0526017 A JPH0526017 A JP H0526017A JP 20539091 A JP20539091 A JP 20539091A JP 20539091 A JP20539091 A JP 20539091A JP H0526017 A JPH0526017 A JP H0526017A
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decompression
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camshaft
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cam
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    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L13/00Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations
    • F01L13/08Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations for decompression, e.g. during starting; for changing compression ratio
    • F01L13/085Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations for decompression, e.g. during starting; for changing compression ratio the valve-gear having an auxiliary cam protruding from the main cam profile

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 デコンプ装置の応答性を向上する。 【構成】 デコンプピン25を選択的に出没させるため
のデコンプシャフト19をカムシャフト1内に回動自在
に設け、デコンプシャフト19の外周部に、周方向溝1
9aと、その周方向溝19aを横切る軸線方向溝19b
とを設ける。カムシャフト1内に、デコンプシャフト1
9に対して直交する向きに往復動自在にデコンプロッド
21を設ける。デコンプロッド21に設けた径方向溝2
1aとデコンプシャフト19の軸線方向溝19bとに係
合ピン22を受容し、デコンプシャフト19とデコンプ
ロッド21とを互いに係合させる。デコンプロッド22
を、カムシャフト1の回転により生じる遠心力により揺
動運動し得るウェイト18に係合させ、その揺動運動に
応じて往復動させる。デコンプシャフト19を回動させ
る作用点の回転半径が小さくなり、デコンプ装置の応答
性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの始動性を良
くするためのデコンプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ポンプ、発電機、或いは芝刈り機等に用
いられるエンジンにあっては、エンジンの始動に例えば
リコイルスタータを用いるものがあり、その始動性を良
くするべく、デコンプ装置を用いているものがある。こ
のようなデコンプ装置に於いては、例えば特開平2−6
7409号公報に開示されているように、クランク軸等
により伝達機構を介して回転するようエンジン本体に枢
着されたカムシャフトと、エンジンの回転速度に対応し
て遠心方向に開くように、カムシャフトと一体をなすフ
ランジ部に揺動自在に枢着されたデコンプウェイトと、
デコンプウェイトの揺動運動に応じて回動し得るように
カムシャフト内に受容されたデコンプシャフトと、その
デコンプシャフトの回動運動に応じて排気弁用カムのベ
ース円部の外周面から出没し得るようにデコンプシャフ
トと係合するデコンプピンとを有している。
【0003】しかしながら、上記したデコンプ装置で
は、デコンプシャフトとデコンプウェイトとの係合部が
カムシャフトの外周面よりも比較的外方にあり、デコン
プピンを出没させるべくデコンプシャフトを所定の角度
回動させるためには、デコンプウェイトの揺動角度が比
較的大きく、応答性が悪いという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術の
問題点に鑑み、本発明の主な目的は、デコンプ動作の応
答性を向上するべく改良されたエンジンのデコンプ装置
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、エンジン回転に伴って回転するカムシャフ
トと、前記カムシャフトの排気弁用カムの近傍の前記カ
ムシャフト内に前記排気弁用カムのベース円に対して出
没し得るように設けられたデコンプピンと、前記カムシ
ャフト内にその長手方向に延在しかつ回動自在に受容さ
れ、前記回動運動に応じて前記デコンプピンを選択的に
出没させるようにされたデコンプシャフトと、前記カム
シャフトの回転により生じる遠心力に応じて前記カムシ
ャフトの軸線に直交する面上にて揺動し得るように前記
カムシャフトに枢着されたデコンプウェイトと、前記デ
コンプウェイトと係合しつつ前記揺動運動に応じて前記
カムシャフトを横切る向きに往復動し得るように前記カ
ムシャフト内に受容されたデコンプロッドと、前記デコ
ンプロッドの前記往復運動に応じて前記デコンプシャフ
トが回動し得るように前記カムシャフト内に於ける両者
間に設けられた係合手段とを有することを特徴とするエ
ンジンのデコンプ装置を提供することにより達成され
る。
【0006】
【作用】このようにすれば、デコンプウェイトの揺動運
動に応じて、カムシャフト内に受容されたデコンプロッ
ドを介してデコンプシャフトを回動させて、デコンプピ
ンを選択的に出没させることができる。従って、デコン
プシャフトを回動させるための作用点が、カムシャフト
内に於けるデコンプシャフトとデコンプロッドとの係合
位置であり、その回転半径を極力小さくできるため、デ
コンプロッドの変位、即ちデコンプウェイトの揺動角度
が小さくても、デコンプシャフトを所定の角度回動させ
ることができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の好適実施例を添付の図面につ
いて詳しく説明する。図1は、エンジンの本発明が適用
されたデコンプ装置を示す側断面図であり、図2及び図
3は図1のII−II線及びIII−III線に沿って見た図であ
る。このデコンプ装置は、例えばOHV型エンジンのカ
ムシャフト1に設けられている。
【0008】カムシャフト1は図示されないエンジンの
クランクケース内に回転自在に枢着されており、中間部
に同軸的に固着されたカムギア2を介して、図示されな
いクランクシャフトとギア結合されている。カムシャフ
ト1の図1に於ける左方の軸線方向遊端部側には、例え
ば各気筒毎の吸排気弁駆動用の4つのカムが形成されて
いる。本実施例に於ては、一方の排気弁用カム3が示さ
れており、エンジンの回転に伴ってカムシャフト1が回
転すると、排気弁用カム3によりプッシュロッド4を往
復動させ、そのプッシュロッド4及び図示されないロッ
カアームを介して、対応する排気弁を適切なタイミング
をもって開閉駆動するようになっている。尚、他の各吸
排気弁も同様に開閉制御される。
【0009】カムシャフト1のカムギア2の他方の軸線
方向遊端部側には、ガバナホルダ5とガバナスライダ6
とが同軸的に設けられている。ガバナホルダ5は、合成
樹脂材からなり、図2に良く示されるように、等角度ピ
ッチに配設された半径方向外向きの5本のアーム部7を
有する星型に形成されており、カムシャフト1に組み付
けられている。各アーム7には、半径方向に延在するガ
イドスロット7aがそれぞれ設けられている。各ガイド
スロット7aは、ガバナウェイトとしてのボール8をそ
れぞれ受容しつつ上記半径方向に往復動自在にガイドす
るべく溝状に凹設されている。尚、ガイドスロット7a
の底壁部の一部が、ボール8の一部が外方に臨み得るよ
うに開口している。
【0010】ガバナホルダ5の中心部には、カムシャフ
ト1の中間部の外周面に嵌装される嵌合孔5aが形成さ
れており、ガバナホルダ5の嵌合孔5aの周方向に3等
分された各位置には、軸線方向に沿って延在するように
形成された舌片状の弾性係合片9がそれぞれ設けられて
いる。その弾性係合片9の遊端部には、自然状態で嵌合
孔5aの内周面よりも半径方向内向きに突出する係合凸
部9aが形成されている。
【0011】カムシャフト1の外周面には、カムホルダ
5のカムシャフト1への組み付け状態に於ける上記係合
凸部9aに対応する位置に、周方向溝11が設けられて
おり、周方向溝11に係合凸部9aが係合して、カムシ
ャフト1に対してガバナホルダ5が軸線方向に抜け止め
かつ位置決めされる。尚、ガバナホルダ5をカムシャフ
ト1に組付ける際に、組み付け位置までガバナホルダ5
をカムシャフト1の外周面上を滑らせるようにするが、
その際には弾性係合片9が撓んで係合凸部9aが半径方
向外側に逃げることができるため、組付時に係合凸部9
aが邪魔になることがない。
【0012】また、ガバナホルダ5のカムギア2側の面
には、図4に示されるように軸線方向に突出する円柱状
の凸部13が設けられている。この凸部13は、カムギ
ア2の対応する位置に凹設された係合孔14に没入さ
れ、凸部13と係合孔14との係合によりガバナホルダ
5が周方向に回り止めされる。
【0013】前記したガバナスライダ6は、カムシャフ
ト1の外周面に軸線方向に沿ってスライド自在に嵌装さ
れたスライド軸受としてのブシュ6aと、ブシュ6aの
外周部に同軸的に嵌着された皿状のフランジ部6bとか
らなる。カムシャフト1のガバナスライダ6を嵌装され
る外周面の図1に於ける右端部には抜け止めリング15
が取り付けられており、ガバナホルダ5と抜け止めリン
グ15との間をガバナスライダ6が往復動し得るように
されている。ガバナスライダ6は、前記したボール8を
覆うように、皿状に形成されたフランジ部6bの内側を
ガバナホルダ5側に向けるように組み付けられている。
従って、フランジ部6bの縁側の傾斜面部がボール8と
係合し、ボール8は、図1の実線と想像線とにより示し
た間で移動し得る。
【0014】ガバナスライダ6のブシュ6aの一部が、
フランジ部6bの位置決め用に半径方向外向きのフラン
ジ状に形成されており、その外向フランジ部には、ガバ
ナスライダ6の移動量を図示されないスロットル弁に伝
達するべく、クランクケースに揺動自在に支持されたガ
バナアーム16の遊端が弾発的に衝当している。このガ
バナアーム16は、その遊端によりガバナスライダ6を
ガバナホルダ5側に押し戻す向きにばね付勢されてい
る。
【0015】従って、エンジン始動前には、ボール8に
作用する遠心力が生じていないため、ボール8は、図1
の実線に示されるようにガイドスロット7aの半径方向
最内端に位置するように、ガバナスライダ6により弾発
的に押し戻されている。それに対して回転時には、遠心
力が生じるため、ボール8は、図1の想像線に示される
ようにガイドスロット7aの半径方向外方に移動し、そ
の遠心力によるガバナスライダ6に対する押し出し力と
ガバナアーム16側からのガバナスライダ6に対する付
勢力とが平衡する位置でガバナスライダ6が保持され
る。その状態に於けるガバナアーム16の変位に応じて
エンジンが一定回転に保持される。
【0016】このようにしてボールウェイトを用いたガ
バナ機構が構成されているが、そのボール8をガイドす
るためのガバナホルダ5が、前記したように係合凸部9
aと周方向溝11との係合により軸線方向に対して抜け
止めされ、かつ凸部13と係合孔14との係合により周
方向に回り止めされて、カムシャフト1に組付けられて
いる。ガバナホルダ5を組付ける際には、予めカムギア
2をカムシャフト1に固着しておき、ガバナホルダ5を
カムシャフト1の図1に於ける右方の軸端側から嵌め込
み、凸部13を凹設部14に整合させつつガバナホルダ
5を押し込んで凹設部14内に凸部13を没入させ、係
合凸部9aを周方向溝11に弾発的に係合させることに
より行う。このように、ガバナホルダ5の組付けを容易
に行なうことができる。
【0017】ところで、カムギア2の図1に於ける左方
の端面には、図3に併せて示されるように軸線方向に沿
う向きの枢支ピン17が固着されており、その枢支ピン
17には、C字状に形成された板状のデコンプウェイト
18の基端部が、カムシャフト1の軸線に直交するカム
ギア2の端面に沿う向きに揺動し得るように枢支されて
いる。このウェイト18は、カムシャフト1を周方向に
概ね外囲するように設けられている。また、カムシャフ
ト1内には同軸的に軸線方向孔1aが穿設されており、
その軸線方向孔1a内には、軸線方向孔1aの奥側の縮
径部により一部を軸支されたデコンプシャフト19が同
軸的に回動自在に受容されている。デコンプシャフト1
9の中間部には、略半円断面形状をなす周方向溝19a
が全周に亘って形成されており、デコンプシャフト19
に対して互いの軸線方向を直交させるようにカムシャフ
ト1内に往復動自在に受容されたデコンプロッド21
が、その中間部の外周面の一部を周方向溝19a内に受
容されるように設けられている。このように、デコンプ
シャフト19とデコンプロッド21とが、互いに一部を
重なり合わせて直交するように設けられている。
【0018】図3の要部を拡大して示す図5、及び図1
に対応する要部拡大断面図を示す図6に良く示されるよ
うに、デコンプシャフト19の外周部には、その周方向
溝19aを横切るように軸線方向に沿って切設されたス
リット状の軸線方向溝19bが形成されており、その溝
19a内には係合ピン22が受容されている。デコンプ
ロッド21のデコンプシャフト19と交差する部分に
は、デコンプロッド21の軸線に直交する向きに切設さ
れたスリット状の径方向溝21aが形成されており、上
記係合ピン22の中間部が径方向溝21a内に受容され
ると共に、係合ピン22の軸線方向両端部が、デコンプ
シャフト19の軸線方向溝19b内に受容されている。
この係合ピン22を介して、デコンプシャフト19の回
動に応じてデコンプロッド21が軸線方向に変位するよ
うに両者が互いに係合しており、このようにして係合手
段が構成されている。
【0019】図3に良く示されるように、デコンプロッ
ド21は、カムシャフト1の対応する部分の外径よりも
或る程度長く形成されている。デコンプロッド21の両
軸線方向端面には、ウェイト18の中間部にて切り起こ
して形成された中間係合部と、その中間係合部とデコン
プロッド21を挟んで対峙するように、ウェイト18の
遊端部にて切り起こして形成された遊端係合部とがそれ
ぞれ当接している。従って、ウェイト18の揺動運動に
伴ってデコンプロッド21がカムシャフト1を横切る向
きに往復動し、係合ピン22を介して、デコンプシャフ
ト19が回動する。
【0020】カムシャフト1の回転によりウェイト18
には遠心力が作用して、その遠心力により遊端部を半径
方向外方に変位させるようにウェイト18が揺動する。
ウェイト18には、図3に示されるように、その遠心力
による揺動方向の力に抗する向きに、所定のばね力をも
って付勢するリターンスプリング23が連結されてい
る。尚、リターンスプリング23の基端を支持するピン
20が、カムギア2のガバナホルダ5側とは相反する側
の端面に立設状態に固着されているが、ピン20を取り
付けるための支持孔が、前記した係合孔14と共用可能
に同軸的に形成されている。
【0021】デコンプシャフト19の軸支部の軸線方向
端部は、排気弁用カム3及び図示されない他の排気弁用
カムに対応する位置まで延ばされている。また、カムシ
ャフト1の排気弁用カム3に隣接する部分には、図7に
併せて示されるように、カムシャフト1の外周面と軸線
方向孔1aとの間を半径方向に貫通するガイド孔24が
穿設されている。そのガイド孔24内には、デコンプピ
ン25が往復動自在に支持されており、デコンプピン2
5の頭部が、カムシャフト1の外周面に対して出没し得
るようにされている。
【0022】デコンプピン25の突出側には、その突出
端部の一部を切除してなる肩部25aが形成されている
と共に、カムシャフト1には、デコンプピン25の組み
付け状態に於いて肩部25aを通る周方向に周方向溝1
bが形成されており、周方向溝1b内には板ばね材によ
り形成されたC字状ばね26が、自身の弾発力をもって
組付けられている。このC字状ばね26の一部がデコン
プピン25の肩部25aと係合するようにされており、
デコンプピン25が、カムシャフト1内に弾発的に押し
戻されるように抜け止めされている。
【0023】また、デコンプシャフト19のデコンプピ
ン25と当接する部分が、図7に良く示されるようにD
字状断面に形成されている。この図7は、図5の実線で
示される状態に対応しており、エンジンの始動前の状態
である。図7に示されるように、始動前の時には、デコ
ンプシャフト19の円弧面にデコンプピン25の基端面
25bが当接するようにされており、C字状ばね26の
付勢力に抗してカムシャフト1の外周面からデコンプピ
ン25が突出するようになる。この突出状態では、排気
弁用カム3のベース円よりもデコンプピン25の突出端
の方が半径方向外側に突出するため、常に排気弁が開弁
状態になる。
【0024】エンジンが回転し、遠心力により図5に於
ける反時計方向回りである矢印Aの向きにウェイト18
が揺動すると、図5の想像線で示される状態になるた
め、デコンプシャフト19が図8に示される位置まで回
動する。この時には、デコンプシャフト19のD字状断
面部の平坦面19cにデコンプピン25の基端面25b
が当接するようになり、C字状ばね26の付勢力によ
り、デコンプピン25が押し戻される。この没入状態で
は、排気弁用カム3のカム面上をプッシュロッド4が摺
接するようになり、通常の開閉弁制御が行なわれる。
【0025】このようにして、デコンプシャフト19の
回動運動に応じてデコンプピン25が選択的に出没する
が、本実施例よれば、デコンプロッド21によるデコン
プシャフト19に対する作用点である両者の係合位置
が、デコンプシャフト19の外周部であることから、作
用点の回転半径が小さく、デコンプロッド25の小さな
変位でデコンプシャフト19を所定の角度回動させるこ
とができる。従って、デコンプピン25を選択的に出没
させるためのウェイト18の揺動角度を小さくできるた
め、応答性を向上し得る。
【0026】尚、カムギア2とガバナホルダ5との間に
は、カムギア2のガバナホルダ5側端面に設けられた環
状の凹設部内に周方向に移動自在に受容された環状のボ
トムプレート27が介装されている。ボール8は、前記
したようにガバナホルダ5のガイドスロット7aの開口
部を介してボトムプレート27に当接しており、本実施
例に於ける合成樹脂製のカムギア2にボール8が直接接
触することがなく、ボール8の移動によりカムギア2が
磨耗することを防止し得る。
【0027】また、本実施例では1つの排気弁用カム3
についてのみ示したが、2気筒エンジンに於けるもう1
つの排気弁用カムを排気弁用カム3と隣合う位置に設け
ることができ、カムシャフト1内の対応する位置にデコ
ンプピンを同様に設けると共に、デコンプシャフト19
にもD字状断面部を同様に設けることにより、2つのデ
コンプピンを同時に出没させることができる。
【0028】
【発明の効果】このように本発明によれば、デコンプシ
ャフトを回動させるための作用点が、カムシャフト内に
於けるデコンプシャフトとデコンプロッドとの係合位置
であり、その回転半径を極力小さくできるため、デコン
プピンを選択的に出没させるためのデコンプロッドの変
位、即ちデコンプウェイトの作動角度を小さくでき、デ
コンプの解除回転数のばらつきを極力小さくできると共
に、応答性を向上し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたデコンプ装置の要部を示す
側断面図である。
【図2】図1のII−II線に沿って見た図である。
【図3】図1のIII −III 線に沿って見た図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿って見た図である。
【図5】図3の要部拡大図である。
【図6】図1の要部に対応する拡大図である。
【図7】図1のVII−VII線に沿って見た図である。
【図8】エンジン回転状態に於ける図7に対応する図で
ある。
【符号の説明】
1 カムシャフト 1a 軸線方向孔 1b 周方向溝 2 カムギア 3 カム 4 プッシュロッド 5 ガバナホルダ 6 ガバナスライダ 6a ブシュ 6b フランジ部 7 アーム部 7a ガイドスロット 8 ボール 9 弾性係合片 9a 係合凸部 11 周方向溝 12 凹設部 13 凸部 14 係合孔 15 抜け止めリング 16 ガバナアーム 17 枢支ピン 18 ウェイト 19 デコンプシャフト 19a 周方向溝 19b 軸線方向溝 19c 平坦面 21 係合ピン 22 デコンプロッド 22a 溝 23 リターンスプリング 24 ガイド孔 25 デコンプピン 25a 肩部 25b 基端面 26 C字状ばね 27 ボトムプレート

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 エンジン回転に伴って回転するカムシ
    ャフトと、前記カムシャフトの排気弁用カムの近傍の前
    記カムシャフト内に前記排気弁用カムのベース円に対し
    て出没し得るように設けられたデコンプピンと、前記カ
    ムシャフト内にその長手方向に延在しかつ回動自在に受
    容され、前記回動運動に応じて前記デコンプピンを選択
    的に出没させるようにされたデコンプシャフトと、前記
    カムシャフトの回転により生じる遠心力に応じて前記カ
    ムシャフトの軸線に直交する面上にて揺動し得るように
    前記カムシャフトに枢着されたデコンプウェイトと、前
    記デコンプウェイトと係合しつつ前記揺動運動に応じて
    前記カムシャフトを横切る向きに往復動し得るように前
    記カムシャフト内に受容されたデコンプロッドと、前記
    デコンプロッドの前記往復運動に応じて前記デコンプシ
    ャフトが回動し得るように前記カムシャフト内に於ける
    両者間に設けられた係合手段とを有することを特徴とす
    るエンジンのデコンプ装置。
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