JPH0525969U - ブラシスプリング - Google Patents

ブラシスプリング

Info

Publication number
JPH0525969U
JPH0525969U JP7145391U JP7145391U JPH0525969U JP H0525969 U JPH0525969 U JP H0525969U JP 7145391 U JP7145391 U JP 7145391U JP 7145391 U JP7145391 U JP 7145391U JP H0525969 U JPH0525969 U JP H0525969U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brush
spring
commutator
brush spring
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7145391U
Other languages
English (en)
Inventor
正明 清水
年彦 刑部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asmo Co Ltd filed Critical Asmo Co Ltd
Priority to JP7145391U priority Critical patent/JPH0525969U/ja
Publication of JPH0525969U publication Critical patent/JPH0525969U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Motor Or Generator Current Collectors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 単にブラシを保持するに留まらず、簡単な構
造により、バネ定数を小さくして整流子圧接力の変動を
少なくすることができかつスティック・スリップ現象に
起因する異音の発生も防止できるブラシスプリングを得
る。 【構成】 ブラシスプリング10の端部には、互いに反
対方向へ略直角に屈曲された一対の舌片部20、22が
形成されており、この舌片部20、22がターミナル2
4に連結固定されている。ブラシスプリング10はこの
二股状に形成された舌片部20、22によって強固に固
定され取付強度が向上しているため、ブラシスプリング
10の共振点を、スティック・スリップ現象が発生し易
い周波数から大きく異ならせることができる。したがっ
て、異音の発生が防止でき、また、従来と同様にバネ定
数も小さくできる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は整流子モータに用いられブラシを整流子に圧接状態で保持するブラシ スプリングに関する。
【0002】
【従来の技術】
整流子モータには、この整流子(コンミテータ)に通電するためのブラシが配 置されている。ブラシは所謂板バネ式のブラシスプリングによって保持されてお り、常に整流子に圧接されている。ブラシスプリングは電気ターミナルに固定さ れており、これによりブラシを介して整流子に通電され、アーマチャコイルに流 れる電流の向きが一定分布となるように整流されて回転が継続される。
【0003】 ところで、このようなブラシを保持するブラシスプリングは、薄肉板状に形成 されその電気ターミナル側の端部が略直角に屈曲されており、この屈曲部分が電 気ターミナルに固定される構成となっている。このような板バネ式のブラシスプ リングは、ブラシの整流子への圧接点と電気ターミナルへの固定部分との間を長 く設けることによって、ブラシスプリングのバネ定数を小さくすることができ、 これにより、ブラシの磨耗等による整流子圧接力の変動を少なくすることができ る大きな利点がある。
【0004】 しかしながら、このような従来のブラシスプリングは、整流子の回転に伴って ブラシと整流子との間に一旦「スティック・スリップ現象」が生じると、整流子 の接線方向(すなわち、ブラシスプリングの長手方向)に振動(共振)が発生し てこのスティック・スリップ現象を助長し、異音を発生し易いという欠点があっ た。
【0005】 この場合、このような異音の発生を防止するために、例えば実開昭62−57 568号公報に示されるブラシ保持具では、ブラシ保持具(ブラシアーム)の長 手方向の剛性を上げて整流子の接線方向の振動の発生を防止するために、電気タ ーミナル側の端部を屈曲することなく直線状に形成した構成となっている。しか しながら、このブラシ保持具では、スティック・スリップ現象に起因する異音( 振動)の発生自体は低減することができるものの、電気ターミナルへの固定部分 の面積が小さく、このため所定の強度を確保することが困難である。また、この 固定部分の強度を確保しようとすると、結果的にブラシ保持具のバネ定数が大き くなって、ブラシの磨耗等による整流子圧接力の変動も大きくなってしまう。
【0006】 また、例えば実開平2−22059号公報に示されるブラシホルダでは、同様 に剛性を向上するためにホルダ中間部に補強用突出部を設けた構成としているが 、この場合にもバネ部に充分な長さが確保できないため、結果的にこのバネ部の バネ定数が大きくなって整流子圧接力の変動が大きくなる。
【0007】 このように、ブラシを保持する従来のブラシスプリングは、互いに二律背反で ある、バネ定数を小さくして整流子圧接力の変動を少なくすることと、スティッ ク・スリップ現象に起因する異音(振動)の発生を防止することを、共に満足す ることができず、このための対策が切望されていた。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は上記事実を考慮し、単にブラシを保持するに留まらず、簡単な構造に より、バネ定数を小さくして整流子圧接力の変動を少なくすることができかつス ティック・スリップ現象に起因する異音の発生も防止することができるブラシス プリングを得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案に係るブラシスプリングは、整流子モータに用いられ、導電性及び弾性 を有する板材から成り、整流子に圧接するブラシが一端部に固着されると共に他 端部がターミナルに連結固定され、前記ブラシに圧接力を付与してブラシを前記 整流子に圧接状態で保持するブラシスプリングにおいて、前記他端部に、肉厚方 向の一側及び他側へ向かってそれぞれ屈曲され互いに略同一面内に位置して前記 ターミナルに連結固定される複数の舌片部を設けたことを特徴としている。
【0010】
【作用】
上記構成のブラシスプリングでは、他端部に設けられた舌片部がターミナルに 連結固定される。この場合、複数の舌片部は肉厚方向の一側及び他側にそれぞれ 屈曲されて形成されているため、ターミナルに強固に固定される。したがって、 従来ではスティック・スリップ現象によって共振を発生していたブラシスプリン グの共振点を、スティック・スリップ現象が発生し易い周波数から大きく異なら せることができる。したがって、スティック・スリップ現象の発生によってブラ シスプリングが振動することがなく、異音の発生が防止できる。
【0011】 また、ブラシスプリングの固定位置すなわち舌片部とブラシの整流子への圧接 点との間を長く設けることができるので、ブラシスプリングのバネ定数を小さく することができ、これにより、ブラシの磨耗等による整流子圧接力の変動を従来 と同様に少なくすることができる。
【0012】 このように、単にブラシを保持するに留まらず、簡単な構造により、バネ定数 を小さくして整流子圧接力の変動を少なくすることができかつスティック・スリ ップ現象に起因する異音の発生も防止することができる。
【0013】
【実施例】
図1には本考案の実施例に係るブラシスプリング10が示されている。 ブラシスプリング10は、図示を省略した回転子の回転軸12に固定された整 流子14に対応し、互いに対向する状態で左右一対配置されており、基本的に同 一形状に構成されている。
【0014】 このブラシスプリング10は、導電性及び弾性を有する薄肉板材を屈曲成形す ることにより構成されており、長手方向一端部の肉厚方向一側(整流子14に対 向する側)にはブラシ16が固着されている。このブラシ16が整流子14に圧 接される。また、このブラシ16に対応するブラシスプリング10の長手方向一 端部付近には、幅方向両端部からブラシ16(整流子14)と反対側へ向かって 直角に屈曲する一対の折曲げ部18が形成されており、したがってこの部分にお いてはブラシスプリング10はコ字形の断面形状とされている。これにより、ブ ラシスプリング10は、先端部(ブラシ16の固着部分)の曲げ剛性が確保され ている。
【0015】 一方、ブラシスプリング10の長手方向他端部には、一対の舌片部20、22 が設けられている。舌片部20、22は、ブラシスプリング10の肉厚方向の一 側及び他側(換言すれば、ブラシ16の側とこれと反対側)へ向かってそれぞれ 略直角に屈曲されて形成されており、互いに略同一面内に位置している。この舌 片部20、22が、ターミナル24に溶接あるいはカシメ等によって連結固定さ れている。ターミナル24はモータの図示しないハウジングに固定されると共に 電線が接続されて通電される。
【0016】 以上の構成によるブラシスプリング10は、若干撓んだ状態となることにより 所定の圧接力をブラシ16に付与し、ブラシ16が整流子14に圧接した状態で 保持している。これにより、ターミナル24、ブラシスプリング10及びブラシ 16を介して整流子14に通電され、アマチャコイルに流れる電流の向きが一定 分布となるように整流される構成である。
【0017】 上記構成のブラシスプリング10では、長手方向他端部に設けられターミナル 24に連結固定された舌片部20、22は、肉厚方向の一側及び他側にそれぞれ 略直角に屈曲され所謂二股状態に形成されているため、ブラシスプリング10は ターミナル24に強固に固定される。すなわち、ブラシスプリング10は、従来 のブラシスプリングと同じ肉厚寸法および幅寸法であっても、ターミナル24へ の固定部分の取付強度を向上させることができる。したがって、従来ではスティ ック・スリップ現象によって共振を発生していたブラシスプリング10の共振点 を、スティック・スリップ現象が発生し易い周波数から大きく異ならせることが できる。
【0018】 例えば、本出願人の実験によれば、スティック・スリップ現象は通常2000 Hz〜4000Hzの範囲の周波数において発生し易く、また、従来のブラシス プリングでは2450Hzに前記共振点が存在した。これに対し、本実施例の如 き構成のブラシスプリング10によれば、この共振点を4966Hzにまで変移 させることができた。
【0019】 したがって、仮にスティック・スリップ現象が発生しても、これによるブラシ スプリング10の共振が発生することがなく、したがって異音の発生が防止でき る。
【0020】 また、ブラシスプリング10の固定位置すなわち舌片部20、22と、ブラシ 16の整流子14への圧接点との間を長く設けることができるので、ブラシスプ リング10のバネ定数を小さくすることができ、これにより、ブラシ16の磨耗 等による整流子圧接力の変動を従来と同様に少なくすることができる。
【0021】 このように、ブラシスプリング10は、単にブラシ16を保持するに留まらず 、簡単な構造により、バネ定数を小さくして整流子圧接力の変動を少なくするこ とができかつスティック・スリップ現象に起因する異音の発生も防止することが できる。
【0022】 なお、本実施例においては、ブラシスプリング10の長手方向他端部に一対の 舌片部20、22を設ける構成としたが、これに限らず、三個以上の舌片部を設 ける構成としてもよい。
【0023】 例えば、図2に示すブラシスプリング30の如く、その長手方向他端部におい て、幅方向両端部に肉厚方向の一側へ屈曲する舌片部32、34を設けると共に 、幅方向中間部(すなわち、舌片部32と舌片部34との間)に肉厚方向の他側 へ屈曲する舌片部36を設ける構成としてもよい。この場合であっても、各舌片 部32、34、36によってブラシスプリング30はターミナル24に強固に固 定される。したがって、ブラシスプリング30の共振点を、スティック・スリッ プ現象が発生し易い周波数から大きく異ならせることができ、ブラシスプリング 30の共振すなわち異音の発生が防止できる。また、ブラシスプリング30のバ ネ定数を小さくすることもでき、整流子圧接力の変動を従来と同様に少なくする ことができる。
【0024】
【考案の効果】
以上説明した如く本考案に係るブラシスプリングは、単にブラシを保持するに 留まらず、簡単な構造により、バネ定数を小さくして整流子圧接力の変動を少な くすることができかつスティック・スリップ現象に起因する異音の発生も防止す ることができる優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係るブラシスプリングの斜視
図である。
【図2】本考案の他の実施例に係るブラシスプリングの
要部斜視図である。
【符号の説明】
10 ブラシスプリング 14 整流子 16 ブラシ 20 舌片部 22 舌片部 24 ターミナル 30 ブラシスプリング 32 舌片部 34 舌片部 36 舌片部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 整流子モータに用いられ、導電性及び弾
    性を有する板材から成り、整流子に圧接するブラシが一
    端部に固着されると共に他端部がターミナルに連結固定
    され、前記ブラシに圧接力を付与してブラシを前記整流
    子に圧接状態で保持するブラシスプリングにおいて、 前記他端部に、肉厚方向の一側及び他側へ向かってそれ
    ぞれ屈曲され互いに略同一面内に位置して前記ターミナ
    ルに連結固定される複数の舌片部を設けたことを特徴と
    するブラシスプリング。
JP7145391U 1991-09-05 1991-09-05 ブラシスプリング Pending JPH0525969U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7145391U JPH0525969U (ja) 1991-09-05 1991-09-05 ブラシスプリング

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7145391U JPH0525969U (ja) 1991-09-05 1991-09-05 ブラシスプリング

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0525969U true JPH0525969U (ja) 1993-04-02

Family

ID=13461008

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7145391U Pending JPH0525969U (ja) 1991-09-05 1991-09-05 ブラシスプリング

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0525969U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI222776B (en) Brush assembly
US5780952A (en) Brush assembly for electric motor
JP2599778B2 (ja) 直流機
JPS62110455A (ja) コイル保持装置
JP2008511275A (ja) すり接触体ホルダ
JP2000133340A (ja) プレスインコンタクト
JPH0539165U (ja) 分数馬力電動機用端末キヤツプ
JPH0525969U (ja) ブラシスプリング
US4983872A (en) Brush gear for a permanent magnet motor
JP6580754B2 (ja) モータ
JP4105059B2 (ja) 燃料ポンプ
JPH0783578B2 (ja) 回転電機
US20180183199A1 (en) Flexible member linking method
EP1598922A1 (en) Brush device and motor with brush
CN116636124A (zh) 电动机
JPH08214507A (ja) ブラシ装置
JPH0541383U (ja) 小型モータ
JP7255976B2 (ja) モータ
US20060163968A1 (en) Carbon brush with lead wire for use in rotary electric machine
JPH083176Y2 (ja) 直流モータのブラシ
KR200285846Y1 (ko) 코인형 진동모터의 브러쉬 구조
JP3723237B2 (ja) 小型電動機
KR100632646B1 (ko) 모터의 브러시구조
JP2633232B2 (ja) 小型直流モータ
JP3642563B2 (ja) 電動機