JP4105059B2 - 燃料ポンプ - Google Patents

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この発明は、燃料ポンプ、例えば自動車などに搭載されるエンジンに付属される燃料ポンプに関するものである。
この種の燃料ポンプに用いられる直流電動機は、例えば特開2001−323856号公報に示されるように、回転軸に取り付けられる電機子の一端部に整流子を有し、この整流子は回転軸と直交する平面上にブラシとの接触面が形成されている。この直流電動機は、整流子の接触面に接触する複数のブラシを有し、これらのブラシから電機子コイルに給電することにより回転し、エンジンに対して燃料を供給する。
しかし、従来の直流電動機は前記公報に示されるように、電動機への給電端子とブラシとがピッグテールと呼ばれる給電リードで接続され、またブラシを整流子の接触面に押圧するブラシスプリングを用いている。またブラシには、ブラシを回転軸と平行な方向に保持するブラシ保持筒が付設され、このブラシ保持筒内に移動可能に保持され、ブラシと整流子の接触面の磨耗に追従して、このブラシ保持筒内を移動し、常に整流子の接触面に押圧される。
特開2001−323856号公報、とくにその図6、図7、図8、図11とその説明。
しかし、この従来の燃料ポンプにおける直流電動機では、ブラシに関連して、給電端子とブラシとを接続する給電リードと、ブラシスプリングと、ブラシ保持筒を含む多くの部品が使用されているため、ブラシ保持部分が大型化する不都合がある。また多くの部品を使用していることから、製造時にそれらの部品の接合精度の誤差も大きくなる傾向があり、ブラシ保持部分を安定した寸法に仕上げるのが、困難である。
この発明は、このような不都合を改良したブラシホルダを使用する直流電動機を用いた燃料ポンプを提案するものである。
この発明による燃料ポンプは、内部に界磁場を形成する筒状のヨーク、このヨークの中心線上に配置された回転軸、この回転軸に取り付けられ前記界磁場において回転可能な電機子、この電機子の一端部に取り付けられ前記回転軸にほぼ直交する平面上に接触面を有する整流子、この整流子の前記接触面に接触する第1、第2のブラシ、前記回転軸の一端部を支持し前記第1、第2のブラシを覆う第1のケース、この第1のケースに配置されそれぞれが前記第1、第2のブラシを保持しれに給電する第1、第2のブラシホルダ、前記回転軸の他端部に取り付けられたインペラ、およびこのインペラを覆い前記回転軸の他端部を支持する第2のケースを備え、前記インペラの回転により、前記ヨークの内部空間において燃料を流通させ、この燃料内に前記整流子と複数のブラシの接触部分が浸漬される燃料ポンプであって、
前記第1、第2のブラシホルダのそれぞれが、板材によって一体に形成された板ばね部と端子部とを有し、前記各ブラシホルダの板ばね部は、一対の相対向する第1の平板部と第2の平板部と、前記第1の平板部と前記第2の平板部に対して傾斜してそれらを連結する連結部とを有し、前記第2の平板部には、方形のブラシ保持孔と、このブラシ保持孔の相対向する一対の辺から前記第1の平板部に向かって折り曲げられた一対の第1のブラシ保持片と、前記ブラシ保持孔の他の相対向する一対の辺から前記第1のブラシ保持片と逆方向に折り曲げられた一対の第2のブラシ保持片が形成され、
前記各ブラシは、前記第1の平板部に向かって前記ブラシ保持孔に挿入され、前記第1、第2のブラシ保持片により保持され、前記連結部は、前記接触面に向かって前記第2の平板部を付勢して、前記回転軸とほぼ平行な方向において、前記ブラシを前記接触面に押圧し、また前記端子部は、前記第1の平板部から前記第1のケースの外部に導出され、前記板ばね部を介して前記ブラシに給電することを特徴とする。
この発明の燃料ポンプでは、第1、第2のブラシホルダのそれぞれが、板材によって一体に形成された板ばね部と端子部とを有し、前記板ばね部は対応するブラシを保持するとともにそれを回転軸とほぼ平行な方向において前記接触面に押圧する。また前記端子部は板ばね部を介して対応するブラシに給電する。第1、第2のブラシホルダのそれぞれの板ばね部と端子部を板材によって一体に形成したことにより、第1、第2のブラシに対応するそれぞれのブラシ保持のための部品数が減少し、ブラシホルダをより小型に作ることができ、またそれらを一体に形成することにより、それらに接合誤差による寸法のばらつきを改善し、ブラシホルダの寸法の安定化を図ることができる。これに伴ない、燃料ポンプをより小型化し、その寸法精度を向上できる。
以下この発明を実施するための最良の実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明による直流電動機を用いた燃料ポンプの実施の形態1を示す縦断面図、図2はその上面図、図3は図1のIII―III線による断面図、図4は図1のIV―IV線による断面図、図5は実施の形態1における2つのブラシホルダを示す斜視図、図6は実施の形態1における1つのブラシホルダの端子部を示す斜視図である。
この実施の形態1は、燃料ポンプ100であり、この燃料ポンプ100は自動車に搭載されるエンジンに付属され、エンジンにガソリンなどの液体燃料を供給する。
この燃料ポンプ100は、この発明により改良された直流電動機20とそれによって駆動されるポンプ30を組み合わせたものである。燃料ポンプ100は、筒状のヨーク10と、このヨーク10の上端部に設けられた第1のケース11と、ヨーク10の下端部に設けられた第2のケース12と、回転軸13を有する。第1のケース11は上側ブラケットを構成し、ブラシホルダケースと呼ばれる。第2のケースは下側ブラケットを構成し、ポンプケースと呼ばれる。第1のケース11は回転軸13の上端部を回転可能に支持する。また第2のケース12は回転軸13の下端部をメタル軸受14を介して回転可能に支持する。併せて、第2のケース12は、回転軸13の下端部を支持するメタル軸受15を有し、このメタル軸受15は回転軸13の推力を受ける。
ヨーク10の上端部は第1のケース(ブラシホルダケース)11により閉鎖され、またその下端部は第2のケース(ポンプケース)12によって閉鎖され、これらのヨーク10、第1のケース11、および第2のケース12によって、ヨーク10の内部に密閉空間16が形成される。
第1のケース(ブラシホルダケース)11は、例えばポリアセタール樹脂でほぼ円板状に作られる。この第1のケース(ブラシホルダケース)11は内面11aと外面11bを有し、これらの内面11aと外面11bは互いに対向している。この第1のケース(ブラシホルダケース)11の外面11bには、燃料吐出管17と燃料リリース弁18とが突出して形成されている。図2に示すように、燃料吐出管17は第1のケース(ブラシホルダケース)11の中心部、すなわち回転軸13の軸線上に形成され、この燃料吐出管17の少し外周寄りの位置に燃料リリース弁18が形成されている。
第2のケース(ポンプケース)12も樹脂により、ほぼ円板状に作られる。この第2のケース(ポンプケース)には、燃料吸入管19が配置される。ガソリンなどの燃料は、ポンプ30が駆動されることにより、燃料タンクから燃料吸入管19によって吸入され、ヨーク10の内部空間16を通り、燃料吐出管17からエンジンに供給される。内部空間16における燃料の圧力が異常に上昇すれば、燃料リリース弁18が開き、内部空間16の燃料の圧力が下げられ、燃料タンクに戻される。
直流電動機20は、ヨーク10と、回転軸13と、界磁21と、電機子22と、整流子23と、ブラシ装置25と、ブラシホルダ装置26とを有する。
回転軸13はヨーク10の中心軸上に配置される。界磁21は例えば複数のマグネットであり、これらはヨーク10の内周面に取り付けられ、界磁21の内周に界磁場を発生する。電機子22は回転軸13に取り付けられ、界磁21の内周面にギャップを介して対向する。この電機子22は界磁場内で回転可能であり、その電機子22の電機子コイルに直流電流を給電することにより、回転軸13とともに界磁場内で回転する。
整流子23は、電機子22の上端部に取り付けられている。この整流子23は、回転軸13の周りに配置された複数の整流子片23aを含む。この整流子23にはブラシとの接触面24が形成され、この接触面24は回転軸13に直交する平面上に位置する。この接触面24には、複数の各整流子片23aの各接触面が存在する。
ブラシ装置25は図5に示すように、一対のブラシ251、252を含み、それぞれのブラシ251、252が接触面24の同一円周上に接触し、回転軸13の回転に伴ない、接触面24に摺動する。整流子23の回転により、各ブラシ251、252は複数の各整流子片23aに順次接触し、それに接続された電機子コイルに給電する。ブラシ251、252は、それぞれ直流電源のプラス端子に接続されるプラス側給電リードと、そのマイナス端子の接続されるマイナス側給電リードから給電を受けて、電機子コイルに直流電流を供給する。
この実施の形態1では、ブラシ251、252には角柱状のブラシが使用され、このブラシ251、252の整流子23との接触面25aは、一辺の長さが4.0mmのほぼ正方形である。このブラシ251、252は、例えば黒鉛を主たる組成とした黒鉛製ブラシである。
ブラシホルダ装置26も、一対の各ブラシ251、252のそれぞれに1つずつ対応して、複数個配置される。実施の形態1では、ブラシ251、252に対応する2つのブラシホルダ261、262が使用される。このブラシホルダ装置26はこの発明の中心をなす部品である。複数の各ブラシホルダ261、262は、互いに同じ形状、寸法とされ、また同じ材料で作られる。各ブラシホルダ261、262は、特に図5に示すように、それぞれ板ばね部27と端子部28を有し、これらの板ばね部27と端子部28は、一つの板材を折り曲げることにより、互いに一体に形成される。ブラシホルダ261、262を構成する板材として、例えば板厚が0.5mmの錫メッキをした銅板が使用される。ブラシホルダ261はこの板材を折り曲げて構成され、またブラシホルダ262も同じ材料からなる別の板材を折り曲げて構成される。
各ブラシホルダ261、262の各板ばね部27は、図5に示すように、互いにほぼ平行な2つの平板部27a、27bと、これらの平板部27a、27bの一端部を連結する傾斜した連結部27cを有する。これらの平板部27a、27bおよび連結部27cも、互いに一体に、同じ板材、例えば上記銅板を折り曲げて形成される。
上側の平板部27aは、第1のケース(ブラシホルダケース)11の内面11aに接合して配置される。また平板部27bは、整流子23の接触面24と対向して配置される。この平板部27bは、主に連結部27cのばね力に基づき、整流子23の接触面24に向かって付勢されている。
下側の平板部27bの中央部には、正方形のブラシ保持孔27dが形成されている。この正方形のブラシ保持孔27dの、相対向する2辺には、一対のブラシ保持片27eが互いに対向して形成され、また相対向する残りの2辺には、一対のブラシ保持片27fが互いに対向して形成されている。一対のブラシ保持片27eは、平板部27bの上方、すなわち平板部27aに向かって折り曲げられ、また一対のブラシ保持片27fは、その下方、すなわちブラシ保持片27eと逆方向に向かって折り曲げられている。
ブラシ保持孔27dは、角柱状のブラシ251、252がちょうど嵌り込んで、保持される大きさに作られており、図5に示すように、このブラシ保持孔27dには角柱状のブラシ251、252がぴったりと圧入して、平板部27aに向かって嵌め込まれる。この四角柱のブラシ251、252は、相対向する二対の外面25b、25cを有する。この四角柱のブラシ25の一対の相対向する一対の外面25bには、一対のブラシ保持片27eが当接し、またその残る一対の外面25cには、一対のブラシ保持片27fが当接し、これらのブラシ保持片27e、27fにより、ブラシ251、252はより強固に保持される。
ブラシボルダ261、262の各下側の平板部27bは、傾斜した連結部27cのばね力により、ブラシ保持孔27dに保持されたブラシ251、252を、整流子23の接触面24に押圧する。ブラシ251、252は、整流子23との摺動により、磨耗する。このブラシ251、252が磨耗したとき、ブラシ251、252は連結部27cのばね力により、回転軸13とほぼ平行な方向に、整流子23の接触面24に向かって自動的に移動され、ブラシ251、252は常に整流子23の接触面24に押圧される。言い換えれば、ブラシ251、252は、磨耗に伴ない、その磨耗を補うように追従して移動され、常に整流子23の接触面24に押圧される。
ブラシホルダ261、262の各端子部28は、板ばね部27の平板部27aの一端から垂直に折り曲げられ、板ばね部27と一体に作られている。これらの各端子部28は、それぞれ端子板28aと連結部28bを有する。これらの端子板28aと連結部28bも、もちろん互いに一体に作られている。
連結部28bは、板ばね部27の上側の平板部27aの一端から、垂直に折り曲げられている。端子板28aは、この連結部28bから角度θだけ折り曲げられている。平板部27aの他端には、この連結部28bと平行な折り曲げ部27gが形成され、この折り曲げ部27gは連結部28bと互いに平行に、相対向している。
図3に示すように、第1のケース(ブラシホルダケース)11の整流子23と対向する内面11aには、2つの角柱状の突起11c、11dが形成されている。これらの突起11c、11dは、回転軸13の軸線に関して、互いに対称な位置に形成されている。ブラシホルダ261は突起11cに、またブラシホルダ262は突起11dに保持される。具体的には、各ブラシホルダ261、262は、それぞれ相対向するそれぞれの連結部28aと折り曲げ部27gの間に、突起11c、11dが圧入されるようにして、第1のケース(ブラシホルダケース)11の内面11aに強固に保持される。言い換えれば、各ブラシホルダ261、262は、それぞれの連結部28bと折り曲げ部27gが、突起11c、11dを、両側から挟み付けるようにして、保持される。
第1のケース(ブラシホルダケース)11には、図2、図3および図4に示すように、2つの細長い長方形の貫通孔11e、11fが形成されている。これらの貫通孔11e、11fは、第1のケース(ブラシホルダケース)の内面11aと、外面11bとの間で、第1のケース(ブラシホルダケース)11を貫通している。これらの貫通孔11e、11fは、回転軸13の軸線から離れてこの軸線と平行な共通の平面上に並んで配置されている。各ブラシホルダ261、262のそれぞれの端子板28aは、これらの貫通孔11e、11fを貫通して、第1のケース(ブラシホルダケース)11の外部に突出する。
端子板28aは、第1のケース(ブラシホルダケース)11に外部に、外部接続部28cを有する。図5は、この外部接続部28cを折り曲げる前の状態を示すが、この外部接続部28cは、図6に示すように、ほぼU字形に折り曲げられ、この外部接続部28cには、直流電源(図示せず)のプラス側給電リード、マイナス側給電リードが接続され、必要に応じてはんだ付けされる。外部端子部28cは、ブラシホルダケース11から突出した端子板28の上半部が、図5に点線で示す折り曲げライン28dにおいてほぼU字形に折り曲げられる。この外部接続部28cは、そのU字形の開放端28eがブラシホルダケース11の外面11bに向かって開放するように折り曲げられる。このU字形に折り曲げられた外部接続部28cは、U字形に折り曲げられることにより強度が増し、直流電源のプラス側給電リード、マイナス側給電リードを接続するときにも、変形、折損しない。
ほぼU字形の外部接続部28cを図6に示すように、そのU字形の開放端28eがブラシホルダケース11の外面11bに向かって開放するように折り曲げることにより、外部接続部28cの幅wは端子板28aの幅Wと同じにでき、また図4に示す貫通孔11e、11fの幅Wと同じにできる。なお、図7の外部接続部28fは、そのU字形の開放端28eが、ブラシホルダケース11の外面11bの拡がる方向に向かって開放するように折り曲げられる。この場合には端子板28aの幅Wに比べて約2倍の幅を持った外部接続部28fを用意し、それをU字形に折り曲げる必要があり、貫通孔11e、11fの幅Wもより大きくする必要があるが、これに比べて図6に示す外部接続部28cでは、その幅wをより小さくできる。
貫通孔11e、11fがともに同じ平面上に位置しているので、2つのブラシホルダ261、262の外部接続部28cは、ともにほぼ同じ平面に位置する。この平面は回転軸13から離れてこの回転軸13の軸線と平行な平面であり、図2に示すように、燃料吐出管17の直ぐ外側にある。回転軸13の軸線方向に見たとき、これらの外部接続部28cは、ブラシ251、252が整流子23の接触面24に摺動する円周よりもその内周側に位置する。
ブラシ251、252が整流子23の接触面24に摺動する円周は、ブラシ251、252の整流子23に対する接触面積をできるだけ大きくするため、整流子23のできるだけ外周寄りの位置に設定される。外部接続部28cは、この円周よりも内周に位置し、回転軸13の軸線により近い位置に配置される。この外部接続部28cの配置は、プラス側給電リードとマイナス側給電リードを互いに束ねられた部分から、分岐する場合にそれらの給電リードの端子を各端子部28に容易に接続できる。プラス側給電リードとマイナス側給電リードは、互いに共通な給電コードとして束ねられ、このコードから互いに分離して、ブラシホルダ261、262の各外部接続部28cに接続される。
図5から明らかなように、2つのブラシホルダ261、262の端子板28aの間の角度θ1は180度である。これに対し、2つのブラシホルダ261、262のそれぞれの板ばね部27に保持されるブラシ251、252の間の角度θ2は90度とされる。これらの角度θ1、θ2は回転軸13の軸心の周りの角度である。これらの角度θ1、θ2の相違は、端子板28aと、連結部28bとの間の折り曲げ角度θに依存する。
ポンプ部30は、ヨーク10と、第2のケース(ポンプケース)12と、インペラ31とを有する。第2のケース(ポンプケース)12の内部には、相対向する一対の摺接面12a、12bが形成されている。これらの摺接面12a、12bはそれぞれ回転軸13の軸線と直交する平面上に形成され、互いに間隔を介して相対向している。これらの摺接面12a、12bの間に、インペラ31が摺接面12a、12bに摺接するようにして、配置される。インペラ31は回転軸13に固定され、回転軸13が駆動されると、この回転軸13とともに回転する。
インペラ31の外周部には、ポンプ室33がリング状に形成され、このポンプ室33は、燃料吸入管18に連通している。ポンプ室33はまた、ヨーク10内の密閉空間16にも連通しており、燃料吸入管18から吸入された燃料は、この密閉空間16に供給され、直流電動機20の内部の電機子22と界磁21との間のキャップを通り、整流子23とブラシ装置25の接触部分に供給され、燃料吐出管17からエンジンへ供給される。
整流子23とブラシ装置25の接触部分は、ヨーク10の内部に満たされる液体燃料の中に浸漬される。ブラシ装置25は、この液体燃料の中で、整流子23に摺接する。
以上にように、実施の形態1の直流電動機20では、ブラシホルダ261、262が、板ばね部27と端子部28を有し、これらの板ばね部27と端子部28が板材により一体に形成されているので、従来の直流電動機で使用されていたピッグテールを省略できる。また板ばね部27はブラシ251、252を保持するとともに、回転軸13のほぼ平行な方向においてブラシ251、252を整流子23の接触面24に押圧するので、従来の直流電動機で使用されていた特別なコイル状のブラシスプリングを省略できる。さらに板ばね部27は、ブラシ251、252の磨耗を補償するように、ブラシ251、252を整流子23の接触面24に向かって追従移動させるので、従来の直流電動機で使用された特別なブラシ保持筒をも省略できる。
これらのピッグテール、コイル状のブラシスプリング、特別なブラシ保持筒の省略により、ブラシホルダ261、262は小型化でき、またブラシホルダ261、262のそれぞれが板材を折り曲げて一体に構成され、その部品点数の減少により、部品の接合誤差による寸法のばらつきを改善し、ブラシホルダの寸法の安定化を図ることができる。これに伴ない、直流電動機をより小型化し、その寸法精度を向上できる。
また、ブラシホルダ261、262の部品点数が減少することにより、ブラシホルダ261、262を、よりシンプルな構造とすることができる。このシンプルな構造のブラシホルダ261、262は、燃料の流通によっても振動が少なく、ブラシ251、252の振動を抑えるので、ブラシ251、252と整流子23との接触をより円滑にし、整流子23への給電をより安定に行なうことができる。
特に実施の形態1の直流電動機20では、板ばね部27は、板材を折り曲げて形成されるので、従来のコイル状のブラシスプリングが占めていた長いスペースをより小さくすることができ、軸方向寸法を小さくして、より軽量化を図ることもできる。
また、実施の形態1の直流電動機20は、整流子23の接触面24が回転軸13とほぼ直交する平面に位置し、ブラシ251、252が回転軸13にほぼ平行な方向に押圧されるので、回転軸13と同心円周上に整流子の接触面を構成するもののように、電機子22を組み込む場合に、ブラシを外周へ押し広げる作業も不要であり、電機子22の組み込みを容易に行なうことができる。
また、実施の形態1の直流電動機20では、板ばね部27の平板部27bにブラシ251、252を保持するので、これらのブラシ251,252を平板部27bを利用して、簡単に保持することができ、また平板部27bの特に軸方向寸法を小さくし、直流電動機および燃料ポンプの軸方向寸法の縮小を図ることができる。
また、実施の形態1では、端子部28は、ブラシ251、252が整流子23に接触する部分よりも、回転軸により近い位置に互いに近接して配置されているので、プラス側給電リードとマイナス側給電リードが互いに束ねられた部分から、分岐して接続する場合に、それらの給電リードの端子を各端子部28に容易に接続できる。
また、実施の形態1の直流電動機20では、端子部28をブラシホルダケース11から突出させ、このブラシホルダケースの外部に、U字形に折り曲げられた外部接続部28cを設けたので、端子部28aを板材としても、外部接続部28cの強度を増し、給電リードの接続時に、それが変形、折損するような不都合を改善できる。
また実施の形態1の直流電動機20では、板ばね部27が相対向する平板部27a、27bと、これらを連結する連結部27cで構成し、平板部27aをブラシホルダケース11に保持したので、連結部27cにより、平板部27bに必要なばね力を与えることができる。
また、平板部27aの一端に端子部28を、その他端に端子部28と対向する折り曲げ部27gを設け、これらの端子部28と折り曲げ部27gが、ブラシホルダケース11の内面11aに設けられた突起11c、11dを両側から挟み付けるようにしたので、ブラシホルダ261、262を突起11c、11dに一方向から圧入することにより、簡単に保持できる。
また実施の形態1の直流電動機20では、平板部27bにブラシ251、252を保持するので、連結部27cのばね力により、簡単にブラシ251、252を、整流子23の接触面24に押圧できる。
また実施の形態1の直流電動機20では、少なくとも2つの第1のブラシホルダ261と第2のブラシホルダ262の端子部28が、回転軸13の軸線から離れてこの軸線とほぼ平行な同一の平面上に並ぶように配置したので、各ブラシホルダ261、262の端子部を単純な一列配置とすることができ、またブラシホルダケース11の中心を避けて各ブラシホルダ261、262の端子部28を配置したので、ブラシホルダケース11の中心に燃料吐出管17を配置できる。
また、各ブラシホルダ261、262の端子部28を一列配置した上で、第1、第2のブラシ251、252は、回転軸13の周りに、180度以下の、具体的には90度の角度間隔で配置するので、ブラシ251、252には、電機子コイルへの給電に適した角度位置に適切に配置することができる。
また、実施の形態1による燃料ポンプでも、従来の直流電動機で使用されたピッグテール、コイル状のブラシスプリング、特別なブラシ保持筒を省略することにより、ブラシホルダ261、262を小型化でき、またその部品点数の減少により、部品の接合誤差による寸法のばらつきを改善し、ブラシホルダの寸法の安定化を図ることができる。これに伴ない、直流電動機をより小型化し、その寸法精度を向上でき、併せてこの直流電動機を使用した燃料ポンプをより小型化し、その寸法精度を向上できる。
さらに、実施の形態1の燃料ポンプでは、第1のケース11の中心部に燃料吐出管17を設けたので、ヨーク10の内部空間16を流れた燃料を、流れに乱れを生じることなく、中心部に位置する燃料吐出管17に集めることができ、併せて第1のケース11の中心部に位置する燃料吐出管17はヨーク10が如何なる角度で取り付けられても、常に第1のケース11の中心部に位置するので、第1のケース11を、エンジンの種類に応じて取り替える必要がなく、汎用性が改善できる。
なお、実施の形態1において、ブラシ装置25は、二対以上の複数対のブラシを含むように構成することもでき、例えば二対、すなわち4つのブラシを含むように構成することもできる。二対のブラシを使用する場合には、図1から図5に示した一対のブラシ251、252および一対のブラシホルダ261、262と同じ一対のブラシと一対のブラシホルダを、回転軸13の軸線を中心として対称な位置に配置する。この場合でも、ブラシホルダケース11の中心部には、燃料吐出管17が配置され、その両側に合計二対のブラシとブラシホルダが配置される。
なおまた、実施の形態1において、各ブラシホルダ261、262の端子部28は同一の平面上に並んで配置され、図3に示す各端子部28の前記平面方向の幅Wも、互いに同じとされるが、並んで配置される各端子部28の前記平面方向の幅Wを、互いに違えることもできる。これは、各端子部28を、それに接続されるプラス側給電リードとマイナス側給電リードに対応して識別できる結果となり、各給電リードの接続を容易にするのに効果がある。
実施の形態2.
図7はこの発明による直流電動機と燃料ポンプの実施の形態2の一部分を示す。この図7はこの実施の形態2の燃料ポンプ100の直流電動機20、特にそのブラシホルダ装置26の1つのブラシホルダの端子部281を示す。この端子部281は、実施の形態1の端子部28と同様に、端子板28aと連結部28bを有し、連結部28bは図5に示すように、板ばね部27の上側の平板部27aから折り曲げられている。
この実施の形態2の端子部281は、例えば図5の右側に示されたブラシホルダ262の端子部28aに相当し、ブラシホルダケース11の外部に、U字形に折り曲げられた外部端子部28fを有する。このU字形の外部端子部28fは、そのU字形の開放端28dが、ブラシホルダケース11の外面11bの拡がる方向に開放されるように、折り曲げられている。
この端子部281では、板ばね部27に必要なばね力を得るために、ブラシホルダを構成する板材の厚さを決定したとき、端子部281では、その板材をU字形に折り曲げて充分な厚さを持った外部端子部28fを形成できる。この外部端子部28fは、板材の厚さの2倍以上の厚さを持った外部端子部2fcとすることができ、この充分な厚さの外部端子部28fに給電リードを効果的に接続できる。またU字形に折り曲げられた外部端子部28fにより、外部端子部28fの機械的強度を増加させることができる。
実施の形態3.
図8はこの発明による直流電動機と燃料ポンプの実施の形態3の一部分を示す。この図8はこの実施の形態3の燃料ポンプ100の直流電動機20、特にそのブラシホルダ装置26の1つのブラシホルダの端子部282を示す。この実施の形態3の端子部282は、ブラシホルダケース11の外部に、U字形に折り曲げられた外部端子部28fを有する。このU字形の外部端子部28fは、そのU字形の開放端28eが、図7に示す外部接続部28fと同様にブラシホルダケース11の外面11bが拡がる方向に開放されるように、折り曲げられている。
この実施の形態3の端子部282は、U字形に折り曲げられた折り曲げ部28gに、矩形状の貫通孔28hを有し、この貫通孔28hには、給電リードの端子が嵌め込まれて固定され、必要に応じて半田付けされる。この貫通孔28hを利用して、外部接続部28fに、簡単にしかも強固に給電リードを固定することができる。
実施の形態4.
図9はこの発明による直流電動機と燃料ポンプの実施の形態4の一部分を示す。この図9はこの実施の形態7の燃料ポンプ100の直流電動機20、特にそのブラシホルダ装置26の1つのブラシホルダの端子部283を示す。この実施の形態4の端子部283は、ブラシホルダケース11の外部に、U字形に折り曲げられた外部端子部28fを有する。
この実施の形態4の端子部283は、U字形に折り曲げられた折り曲げ部28gに、矩形状の凸部28jを有し、この凸部28jには、給電リードの端子が嵌め込まれて固定され、必要に応じて半田付けされる。この凸部28jによっても、外部接続部28fに、簡単にしかも強固に給電リードを固定することができる。
実施の形態5.
図10はこの発明による直流電動機と燃料ポンプの実施の形態5の一部分を示す。この図10はこの実施の形態5の燃料ポンプ100の直流電動機20、特にそのブラシホルダ装置26の1つのブラシホルダ263を示す。このブラシホルダ263は、第1のケース(ブラシホルダケース)11に保持されていて、ブラシ251を保持する。このブラシホルダ263は、第1の支持部271と、第2の支持部272と、それらの間に形成された板ばね部273とを有し、さらに第1の支持部271の上端には第1のケース(ブラシホルダケース)11を貫通する端子部28を有する。これらの支持部271、272、板ばね部273および端子部28は、すべて1つの板材、例えば前記銅板を折り曲げて、互いに一体に形成される。
第1、第2の支持部271、272は互いに対向しており、直流電動機20の回転軸13とほぼ平行な方向に延長されている。第1の支持部271の上端は第1のケース(ブラシホルダケース)11の内面11aに嵌め込まれて、第1のケース(ブラシホルダケース)11に固定される。第2の支持部272の上端は、折り曲げられて、ブラシホルダケース11の内面11aに固定される。
板ばね部273は、ブラシホルダケース11の内面11aとほぼ平行な平板部27hと、その両端に連続する折り曲げ部27m、27nとを有する。折り曲げ部27m、27nの上端は、平板部27hからほぼ直角に折り曲がり、平板部27hの下側にブラシ保持用の凹部27jを形成している。角柱形のブラシ251は、凹部27jにその上端部を圧入され、凹部27jに保持される。折り曲げ部27m、27nは、第1、第2の支持部271、272の各下端に連続する傾斜部27pを有し、ブラシ251はこの傾斜部27pのばね力により、整流子23の接触面24に押圧されている。ブラシ251が磨耗すれば、傾斜部27pのばね力により、ブラシ251が自動的に整流子23に向かって移動され、ブラシ251は常に整流子23に押圧される。
この実施の形態5では、ブラシ251を保持する板ばね部273がその両端に連続する2つの支持部271、272によりブラシホルダケース11に固定されるので、板ばね部273が、よりしっかりと固定され、ブラシ保持機能が向上する。
実施の形態6.
図11はこの発明による直流電動機と燃料ポンプの実施の形態6の一部分を示す。この図11はこの実施の形態6の燃料ポンプ100の直流電動機20、特にそのブラシホルダ装置26の1つのブラシホルダ264を示す。このブラシホルダ264は、図10に示すブラシホルダ263と同様に、板ばね部273の両端に、第1、第2の支持部271、272を有する。支持部272は、この実施の形態3では、インサート成型または圧入などにより、ブラシホルダケース11の内面11aに嵌め込まれて固定される。
この実施の形態6では、支持部271、272のそれぞれが、前記銅板で構成される板材を波形に折り曲げたばね部27qを含んでいる。このばね部27qは傾斜部27pのばね力にプラスされるばね力を発生し、傾斜部27pとばね部27qとの総合した、より大きなばね力により、ブラシ251を整流子23の接触面24に押圧することができる。
実施の形態7.
図12はこの発明による直流電動機と燃料ポンプの実施の形態7の一部分を示す。この図12はこの実施の形態8の燃料ポンプ100の直流電動機20、特にそのブラシホルダ装置26の2つのブラシホルダ265、266を示す。これらのブラシホルダ265、266は、それぞれ板ばね部27と端子部28を有し、それぞれ一枚の板材、例えば前記銅板から構成された板材を折り曲げて構成される。
板ばね部27は、2つの平板部27r、27sと、これらの平板部27r、27sを繋ぐ連結部27tを有し、これらの平板部27r、27s、傾斜部27tは、平板部27sに連続する端子部28とともに、一枚の板材を折り曲げて、一体に形成される。平板部27rの下面には、ブラシ挟持部27uが設けられる。ブラシホルダ265のブラシ挟持部27uには角柱状のブラシ251が、またブラシホルダ266のブラシ挟持部27uには角柱状のブラシ252がそれぞれ圧入されて保持される。このブラシ251、252は、各ブラシホルダ265、266の傾斜部27tのばね力により、整流子23の接触面24に押圧される。
ブラシ251、252は、回転軸13の軸線を中心とした同一円周上に、互いにθ=90度の角度間隔で配置される。ブラシホルダ265、266の各板ばね部27も、この実施の形態7では、回転軸13の軸線を中心として、互いに90度の角度間隔をもって、その径方向に延びるように配置される。ブラシホルダ265、266の各端子部28は、互いに平行な平面上に配置される。この平面は、回転軸13から離れてその軸線と平行な平面である。
この実施の形態7のブラシホルダ265、266は、実施の形態1のブラシホルダ261、262に比べて、折り曲げ構造が簡単化され、容易に、より安価に構成できる。また各ブラシホルダ265、266の板ばね部27の間の角度間隔は90度としたが、必要に応じて容易に変更でき、しかも端子部28は、ブラシ251、252の接触する円周内で、充分に回転軸13の軸線近くに配置できる。
また、実施の形態7の傾斜部27tは、回転軸13の軸線を中心としてその半径方向に延びており、単純な形状で、しかも充分なばね力をブラシ251、252に与えることができる。ブラシ251、252は、その磨耗によっても常に整流子23の接触面24に押圧される。このブラシ251、252の接触位置は、回転軸13の半径方向では、少しずつ変化するが、その回転軸13に周方向の接触位置は変化することなく、整流子23への給電を確実に行なうことができる。
この発明の燃料ポンプはエンジンに付属され、例えば自動車に用いることができる。
図1はこの発明による直流電動機と燃料ポンプの実施の形態1を示す縦断面図。 図2は図1の平面図。 図3は図1のIII―III線による断面図。 図4は図1のIV―IV線による断面図。 図5は実施の形態1におけるブラシホルダ装置の斜視図。 図6は実施の形態2におけるブラシホルダ装置の端子部を示す斜視図。 図7はこの発明による直流電動機と燃料ポンプの実施の形態2におけるブラシホルダ装置を示す斜視図。 図8はこの発明による直流電動機と燃料ポンプの実施の形態3におけるブラシホルダ装置を示す斜視図。 図9はこの発明による直流電動機と燃料ポンプの実施の形態4におけるブラシホルダ装置を示す斜視図。 図10はこの発明による直流電動機と燃料ポンプの実施の形態5におけるブラシホルダ装置を示す縦断面図。 図11はこの発明による直流電動機と燃料ポンプの実施の形態6におけるブラシホルダ装置を示す縦断面図。 図12はこの発明による直流電動機と燃料ポンプの実施の形態7におけるブラシホルダ装置を示す斜視図。
符号の説明
100:燃料ポンプ、10:ヨーク、11:第一のケース(ブラシホルダケース)、
12:第2のケース(ポンプケース)、13:回転軸、16:内部空間、
17:燃料吐出管、20:直流電動機、21:界磁、22:電機子、23:整流子、
24:接触面、25:ブラシ装置、251、252:ブラシ、26:ブラシホルダ装置、261、262、263、264、265、266:ブラシホルダ、27:板ばね部、
27a:平板部、27b:平板部、27c:連結部、27d:ブラシホルダ孔、
27e、27f、27g:折り曲げ部、27h:平板部、27j:凹部、
27m、27n:折り曲げ部、27p:傾斜部、27j:27q:ばね部、
27r:27s:平板部、27t:傾斜部、27u:ブラシ挟持部、
271,272:支持部、273:ばね部、28:端子部、28a:端子板、
28b:連結部、28c:外部接続部、28d、28f:開放端、28h:貫通孔、
28j:凸部

Claims (12)

  1. 内部に界磁場を形成する筒状のヨーク、このヨークの中心線上に配置された回転軸、この回転軸に取り付けられ前記界磁場において回転可能な電機子、この電機子の一端部に取り付けられ前記回転軸にほぼ直交する平面上に接触面を有する整流子、この整流子の前記接触面に接触する第1、第2のブラシ、前記回転軸の一端部を支持し前記第1、第2のブラシを覆う第1のケース、この第1のケースに配置されそれぞれが前記第1、第2のブラシを保持しれに給電する第1、第2のブラシホルダ、前記回転軸の他端部に取り付けられたインペラ、およびこのインペラを覆い前記回転軸の他端部を支持する第2のケースを備え、前記インペラの回転により、前記ヨークの内部空間において燃料を流通させ、この燃料内に前記整流子と、前記第1、第2のブラシと、前記第1、第2のブラシホルダが浸漬される燃料ポンプであって、
    前記第1、第2のブラシホルダのそれぞれが、板材によって一体に形成された板ばね部と端子部とを有し、前記各ブラシホルダの板ばね部は、一対の相対向する第1、第2の平板部と、前記第1、第2の平板部に対して傾斜してそれらを連結する連結部とを有し、前記第2の平板部には、方形のブラシ保持孔と、このブラシ保持孔の相対向する一対の辺から前記第1の平板部に向かって折り曲げられた一対の第1のブラシ保持片と、前記ブラシ保持孔の他の相対向する一対の辺から前記第1のブラシ保持片と逆方向に折り曲げられた一対の第2のブラシ保持片が形成され、
    前記各ブラシは、前記第1の平板部に向かって前記ブラシ保持孔に挿入され、前記第1、第2のブラシ保持片により保持され、前記連結部は、前記接触面に向かって前記第2の平板部を付勢して、前記回転軸とほぼ平行な方向において、前記ブラシを前記接触面に押圧し、また前記端子部は、前記第1の平板部から前記第1のケースの外部に導出され、前記板ばね部を介して前記ブラシに給電することを特徴とする燃料ポンプ
  2. 請求項1記載の燃料ポンプであって、前記各ブラシホルダの端子部は、前記ブラシが整流子の接触する部分よりも、前記回転軸により近い位置に配置されることを特徴とする燃料ポンプ
  3. 請求項1記載の燃料ポンプであって、前記第1のケースは、前記整流子の接触面と対向する内面と、この内面に対向する外面とを有し、前記各ブラシホルダの端子部は、前記第1のケースの外面から突出して、前記第1のケースの外部に、U字形に折り曲げられた外部接続部を有することを特徴とする燃料ポンプ
  4. 請求項記載の燃料ポンプであって、前記外部接続部は、U字形の開放端が、前記第1のケースの外面の拡がる方向に開放されるように、折り曲げられていることを特徴とする燃料ポンプ
  5. 請求項記載の燃料ポンプであって、前記外部接続部は、U字形の開放端が、前記第1のケースの外面に向かって開放するように、折り曲げられていることを特徴とする燃料ポンプ
  6. 請求項記載の燃料ポンプであって、前記外部接続部には、給電リードのコネクタと噛み合う係合部が形成されたことを特徴とする燃料ポンプ
  7. 請求項記載の燃料ポンプであって、前記各ブラシホルダの第1の平板部が前記第1のケースに保持されることを特徴とする燃料ポンプ
  8. 請求項記載の燃料ポンプであって、前記第1の平板部の一端には前記端子部が、またその他端には前記端子部と対向する折り曲げ部がそれぞれ設けられ、これらの端子部と折り曲げ部とが、前記第1のケースの内面に設けられた突起を両側から挟み付けるようにして、前記第1の平板部が前記第1のケースに保持されることを特徴とする燃料ポンプ
  9. 請求項記載の燃料ポンプであって、前記第1、第2のブラシホルダは、ぞれぞれの前記端子部が、前記回転軸の軸線から離れて、この軸線とほぼ平行な同一平面上に並ぶようにして前記第1ケースに保持されたことを特徴とする燃料ポンプ
  10. 請求項記載の燃料ポンプであって、前記第1、第2のブラシは、前記回転軸の軸線の周りに、互いに180度よりも小さい角度間隔をもって配置されたことを特徴とする燃料ポンプ
  11. 請求項10記載の燃料ポンプであって、前記第1、第2のブラシが、前記回転軸の軸線の周りに、互いに90度の角度間隔をもって配置されたことを特徴とする燃料ポンプ
  12. 請求項記載の燃料ポンプであって、前記第1のケースの中心部に、燃料吐出管が突設されたことを特徴とする燃料ポンプ
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