JPH0525945Y2 - - Google Patents

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JPH0525945Y2
JPH0525945Y2 JP1986199040U JP19904086U JPH0525945Y2 JP H0525945 Y2 JPH0525945 Y2 JP H0525945Y2 JP 1986199040 U JP1986199040 U JP 1986199040U JP 19904086 U JP19904086 U JP 19904086U JP H0525945 Y2 JPH0525945 Y2 JP H0525945Y2
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oil
differential
housing
joint
viscous
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は四輪駆動車の動力伝導装置に係り、
特に車両の差動機のハウジング内に粘性継手を設
けるとともに粘性継手を差動機の潤滑油によつて
冷却させることにより、粘性継手を効果的且つ安
定して冷却し、使用寿命を長くし得る四輪駆動車
の動力伝導装置に関する。
〔従来の技術〕
近時、悪路走行や不整地走行のみならず通常の
走路走行等あらゆる走行状態における走行性能や
安全性等を向上させるべく、内燃機関の動力を前
車輪駆動軸と後車輪駆動軸とに伝達し四輪の全て
を駆動する方式のいわゆる四輪駆動車が多種出現
している。この四輪駆動車には、前車輪駆動軸と
後車輪駆動軸とを差動機を介して連結したもの
や、例えば実開昭59−188731号公報に開示の如く
カルダン軸と後車軸伝動装置との間に粘性継手
(ビスカス・カツプリング)を介設して構成した
ものがある。また、四輪駆動車の差動脆として
は、第2図に示すものがある。第2図に示す如
く、差動機70は、減速歯車機構であるハイポイ
ド歯車機構14と差動歯車機構16とからなり、
動力を減速小歯車18から減速大歯車20を経
て、差動歯車機構16に伝達し、車輪駆動軸(図
示せず)に伝達するものである。また、この差動
機70には、減速大歯車20により掻き上げられ
流下する余分の潤滑油を軸受部72側に誘導する
油還流路74が設けられている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、粘性継手は、入力軸の円板と出力側
の円板との間の作動油たるシリコンオイルの粘性
を利用して入力軸の回転力を出力軸に伝達するも
のである。このため、両円板の差動回転によりシ
リコンオイルがせん断され、シリコンオイルが温
度上昇して100℃以上になる場合がある。このよ
うにシリコンオイルが温度上昇し例えば200℃以
上になると、ハンプ現象が生じて両円板間に所定
の粘性トルクを発生させることができず、出力軸
側への動力の伝達を円滑に果し得ない不都合があ
る。また、上述の実開昭59−188731号公報に記載
の装置等においては、粘性継手が差動機の外部に
設けられているので、粘性継手を空冷によつて冷
却する必要があり、安定した冷却を果し得ず、し
かもシリコンオイルが異常高温高圧になつた場合
には継手ケースの破損等によつてシリコンオイル
が外部に流去してしまうという不都合を招いた。
〔考案の目的〕
そこでこの考案の目的は、上述の不都合を除去
すべく、差動機のハウジング内に粘性継手を設け
るとともに粘性継手を潤滑油によつて冷却させる
ことにより、粘性継手を効果的且つ安定しえ冷却
し、粘性継手の機能劣化を防止して使用寿命を長
くし得る四輪駆動車の動力伝導装置を実現するに
ある。
〔問題点を解決するための手段〕
この目的を達成するためにこの考案は、車両の
差動機のハウジング内に粘性継手を設け、前記差
動機の一の歯車により掻き上げられ流下する潤滑
油を誘導する油誘導通路と潤滑油を前記粘性継手
を冷却すべく誘導する冷却用油通路とを前記ハウ
ジングに設けたことを特徴とする。
〔作用」 この考案の構成によれば、差動機の一の歯車に
より掻き上げられ流下する潤滑油の一部は、差動
機のハウジングに設けた冷却用油通路を経て粘性
継手を冷却すべく誘導される。これにより、粘性
継手を潤滑油によつて効果的に且つ安定して冷却
させることができるので、粘性継手の高温化を回
避して機能劣化を防止し、この結果使用寿命を長
くする。
〔実施例〕
以下図面に基づいてこの考案の実施例を詳細且
つ具体的に説明する。
第1図はこの考案の実施例を示すものである。
図において、2は車両後部の差動機、4はこの差
動機2のハウジングである。このハウジング4
は、デフキヤリヤである第1ハウジング6、この
第1ハウジング6の一端側に連設される第2ハウ
ジング8、前記第1ハウジング8の他端側に連設
される第1カバー10、この第1カバー10に連
設される第2カバー12を有している。第2ハウ
ジング8は、例えばアルミニウムにより形成され
ている。
前記差動機2は、減速歯車機能であるハイポイ
ド歯車機構14と差動歯車機構16とが一体的に
構成されている。ハイポイド歯車機構14は、減
速小歯車18とこの減速小歯車18に噛合する減
速大歯車20とからなり、減速小歯車18に連設
した伝達軸22からの回転数とトルクとを変換
し、直角に向きを変えて動力を伝達する。前記伝
達軸22は、第1伝達軸22−1と第2伝達軸2
2−2とからなる。差動歯車機構16は、図示し
ない差動小歯車と差動大歯車とを直角に配置して
構成され、左右の車輪に回転差を生じたとき、差
動を与えてスリツプを防止する。
前記ハイポイド歯車機構14及び差動歯車機構
16は、歯車収容空間24内に配設される。この
歯車収容空間24の下部には、第1油受部26が
形成される。
第1ハウジング6には、円筒体28によつて軸
収容空間30が形成され、また円筒体28の上部
と区画体32とによつて油誘導通路34が形成さ
れ、さらに区画体32と上部体36とによつて第
1冷却用油通路38が形成されている。前記第2
伝達軸22−2は、軸収容空間30内に配設さ
れ、円錐ころ軸受40,40を介して円筒体28
によつて支持されている。
前記第2ハウジング8には、粘性継手(ビスカ
ス・カツプリング)42を収容する継手収容空間
44が形成されている。この粘性継手42は、図
示しない推進軸に接続する入力軸である第1伝達
軸22−1に連結された円板(図示せず)とこの
円板と交互に配列され出力軸である第2伝達軸2
2−2に連結された円板(図示せず)とを有し、
これ等円板を内蔵した継手ケース46内に作動油
である高粘性のシリコンオイルを充填して構成さ
れている。
また、第1伝達軸22−1は、第1軸受48に
よつて支持されているとともに、第2伝達軸22
−2の粘性継手42側の端部は第2軸受50によ
つて支持されている。また、前記継手収容空間4
4は、前記油誘導通路34及び軸収容空間30に
連通している。更に、第1ハウジング6の円筒体
28には、この円筒体28の軸心方向に対し直交
し且つ下方に指向して延設した延設段部52を形
成する。この延設段部52により、継手収容空間
44の下部には第2油受部54が形成される。
また、第2ハウジング8には、前記第1ハウジ
ング6に形成した第1冷却用油通路38に連通す
る第2冷却用油通路56を形成する。この第2冷
却用油通路56は、前記区画体32と上部体36
とに連設する通路壁体58によつて形成されてい
る。また、前記第2冷却用油通路56には、前記
粘性継手42の第1伝達軸22−1側の端面側に
第2冷却用油通路56からの潤滑油を継手収容空
間44内に流入すべく油連通孔60を形成する。
更に、前記第2ハウジング8の下部外周面には、
冷却フイン62が装着されている。なお、符号X
は車両の前方、Lは油面である。
次に、この実施例の作用を説明する。
内燃機関からの動力によつて推進軸が回転さ
れ、これにより第1伝達軸22−1、粘性継手4
2、第2伝達軸22−2、そして減速小歯車18
を介して減速大歯車20が回転される。この減速
大歯車20は、第1油受部26に滞留した例えば
温度が80〜90℃位の潤滑油を掻き上げる。掻き上
げられた潤滑油の一部は、油誘導通路34及び第
1冷却用油通路38に流入する。油誘導通路34
に流入した潤滑油は、第2ハウジング8の継手収
容空間44の第2油受部54内に流入する。一
方、第1冷却用油通路38に流入した潤滑油は、
第2冷却用油通路56、油連通孔60を経て粘性
継手42の第1伝達軸22−1の側面の継手収容
空間44内に流下する。
上述の夫々の潤滑油は、第2油受部54内に滞
留し、円錐ころ軸受40、軸収容空間30を経て
第1油受部26に戻る。このとき、円錐ころ軸受
40,40の潤滑が施される。
この結果、粘性継手42は潤滑油によつて効果
的且つ安定して冷却されるので、粘性継手42が
高温になるのを回避し、粘性継手42の機能劣化
を防止して使用寿命を長くし得る。また、粘性継
手42の支持部位も潤滑油によつて冷却されるこ
とになるので、支持部位の摩耗や焼付きの発生を
防止する。更に、高温高圧時に例えば粘性継手4
2の継手ケース46の破損等によりシリオンオイ
ルが流出した際には、シリコンオイルがハウジン
グ4の外部に流去するのを防止し得る。
また、差動機2は第1図の如く前方X側が上方
に少許傾斜して設けられているので、第2油受部
54に滞留する潤滑油が油面Lを越えた際に軸収
容空間30を経て第1軸受部26に自然に流入す
る。これにより、従来の如き余分な潤滑油を誘導
する油還流路74を不要とし、実用上有利であ
る。しかも、粘性継手42は第2油受部54に滞
留する潤滑油に常時浸つているとともに継手ケー
ス46が潤滑油を掻き上げる作用をするので、粘
性継手42は効果的に冷却される。
更に、上述の如く差動機2を傾斜させて設置し
たので、差動機2を伝達軸22が水平状態となる
如く設置した場合に比し潤滑油の必要量が低減
し、従来と略同一潤滑油量で粘性継手42を冷却
し得る。
更にまた、車両の前方X側に第2油受部54が
設置されているので、走行風が冷却フイン62に
接し、アルミニウムからなる第2ハウジング8を
介して第2油受部54の潤滑油を効果的に冷却
し、もつて粘性継手42を効果的に冷却する。
〔考案の効果〕
以上詳細な説明から明らかなようにこの考案に
よれば、差動機のハウジング内に粘性継手を設け
るとともに粘性継手を潤滑油によつて冷却させる
ことにより、粘性継手を効果的に且つ安定して冷
却し、粘性継手の機能劣化を防止して使用寿命を
長くし得る。また、粘性継手の作動油が漏洩した
場合には、作動油を差動機のケーシング内に流出
させ、外部に流出するのを防止し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例を示す差動機の断面
図である。第2図は従来の差動機の断面図であ
る。 図において、2は差動機、4はハウジング、6
は第1ハウジング、8は第2ハウジング、14は
ハイポイド歯車機構、16は差動歯車機構、18
は減速小歯車、20は減速大歯車、22は伝達
軸、26は第1油受部、34は油誘導通路、38
は第1冷却用油通路、42は粘性継手、54は第
2油受部、56は第2冷却用油通路、そして60
は油連通孔である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車両の差動機のハウジング内に粘性継手を設
    け、前記差動機の一の歯車により掻き上げられ流
    下する潤滑油を誘導する油誘導通路と潤滑油を前
    記粘性継手を冷却すべく誘導する冷却用油通路と
    を前記ハウジング内に設けたことを特徴とする四
    輪駆動車の動力伝導装置。
JP1986199040U 1986-12-27 1986-12-27 Expired - Lifetime JPH0525945Y2 (ja)

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JP1986199040U JPH0525945Y2 (ja) 1986-12-27 1986-12-27

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