JPH052578B2 - - Google Patents

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JPH052578B2
JPH052578B2 JP1077356A JP7735689A JPH052578B2 JP H052578 B2 JPH052578 B2 JP H052578B2 JP 1077356 A JP1077356 A JP 1077356A JP 7735689 A JP7735689 A JP 7735689A JP H052578 B2 JPH052578 B2 JP H052578B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、重包装袋として用いられるオーバー
テープ封緘袋である。
(従来の技術) 従来、ミシン縫重包装紙袋では、紙筒の開口部
を2つ折りテープで被覆し、被覆部をテープの上
からミシン縫によつて封緘するものであつた(以
下、ミシン袋という)。
ミシン袋は安価であるため、ミシン目からの多
少の吸湿や破袋は止むを得ないものとして推移し
てきた。
最近は、これが許されなくなり、逆に内容物の
品質保証を厳しく求められるようになつてきたた
め、ミシン目の上からミシン糸を含めオーバーテ
ープしたものが多くなつている。
(発明が解決しようとする課題) 従来のミシン袋は高さ1.2mから横向(胴部を
横向き)に落下させる側面落下テストによると、
一般に2回の落下によつてミシン縫部、すなわち
両端が破袋する。
オーバーテープしたものは、吸湿や破袋を抑え
ることができるようになつたが、ミシン袋の最大
の特徴である開封性(ミシン糸をほどく)がなく
なる上に、テープ代でコストアツプになつてい
る。
また、ミシン袋内に合成樹脂フイルム袋を内装
した防湿袋では、製造上、同時製筒されるため、
ミシン目を避けて底部をヒートシールする必要が
あり、その分チユーブロス(上下で最低60mm)を
発生させざるを得ないままである。
勿論、内袋なしのミシン縫いだけでも上下にそ
れぞれ15mm程度の縫い代を残している。
したがつて、実質上、充填容量に対して紙袋の
長さが長くなつて、資材の節減ができないという
問題点がある。
本発明は、以上の問題点に鑑みて発明されたも
ので、側面落下テストによる両端強度を向上し、
ミシン設備を要せず、端部の開封が容易で、しか
も防湿袋において無駄な資材を要せず、安全性の
高いオーバーテープ封緘袋を得ることを目的とす
るものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、以上の目的を達成するために、次の
ようなオーバーテープ封緘袋を提供するものであ
る。
すなわち、紙筒の開口部を2つ折りしたオーバ
ーテープで被覆して開口部を封緘するに当り、紙
筒の表層部に浸透させた接着剤でオーバーテープ
を紙筒に結合し、オーバーテープと紙筒の表層部
との剥離強度を紙筒の接着剤が浸透していない内
層部の表層部に対する剥離強度よりも大として、
開封時、紙筒の表層部と内層部の境界部位、若し
くは同部位に近い内層部位から紙面剥離できるよ
うに構成されたオーバーテープ封緘袋であり、前
記オーバーテープ封緘袋の紙筒が襞付き紙筒であ
つて、オーバーテープとラツプする部分の襞外面
の相対向する面は互いに接合し、襞内面は紙筒胴
部内面と接合していない衝撃緩衝部分を形成して
なるオーバーテープ封緘袋である。
そして、オーバーテープが内面に加熱溶融接着
剤をラミネート若しくはコートした複合シートで
あることである。
本発明を発明するに到つた経過について説明す
ると、当初、別用途で開発していた複合シート
(クラフト/PE/AC/Ny又はPET/AC/PE/
ホツトメルト)の利用拡大を考えていたが、試し
にペーパークロス(PC)1層のクラフト袋の底
にその複合シートからなるオーバーテープをヒー
トシール機で貼りつけて封緘し、中身(PEレン
ジ)を入れて側面落下テストしたところ、7回ま
で落としても破袋しなかつた。
テストに使用したオーバーテープはクラフト/
PE15μPE15μ/AC/Ny15μ/AC/PE15μ/
HD40μであつて、HDはPEが主成分であるホツ
トメルトである。
因みに、ミシン縫いだけのものは2回もてばよ
いとされている。
その際、開かないと思いながら思い切りオーバ
ーテープの耳部(袋の両端からはみ出している部
分)を引つ張つたところ、思いがけなくテープが
紙面剥離しながら、しかも綺麗な剥離跡を残して
簡単に剥がれることに出会つた。
そこで、市販のクロス袋用オーバーテープ(通
称ケツチテープ、PEクロス/PE/ホツトメル
ト)を用いて同様なテストを行つたところ、殆ど
同じ結果が得られた。
次に、クラフト紙3層のフラツト袋で、側面で
なく水平落下テストしたところ、10回落としても
破袋しなかつた。
因みに、ミシン縫いだけのものは5回目に破れ
た。開封は、前記と同様に、オーバーテープの耳
部を引つ張つて開封した。
フラツト袋(平板紙袋)で見通しがたつたの
で、ペーパークロス1層のガゼツト袋(襞付き
袋)に着手した。
ガゼツト袋では、ガゼツト上下端の封緘をどう
するかがポイントになり、種々検討の結果、ガゼ
ツト上下端部の外面同土(断面V字形の襞面部
分)が接着剤で全幅を完全に接合しておくことが
必要であることわかつた。この場合、接着剤はホ
ツトメルトが好適であるが、通常のエマルジヨン
タイプでも良い。
こうして試作したガゼツト袋に、前述の市販ク
ロス袋用オーバーテープを用いて封緘して、水平
及び側面落下テストを行つたところ、それぞれ10
回落としても破袋しなかつた。開封も、オーバー
テープの耳部を引つ張つて開封した。
同様な方法で、ミシン縫い袋について試したと
ころ、水平は耐えたが、側面では1回で破袋し
た。
以上のようなテストを繰り返しているうちに、
オーバーテープのホツトメルト面に紙面剥離した
紙の繊維が殆ど前面に一様な厚さで付着している
ことを発見した。
すなわち、紙面の表層が、その内部層から剥離
していたことから、紙の持つ剥離強度とホツトメ
ルトの浸み込んだ部位の剥離強度の違いに気付い
たのである。
そこで、紙本来の構造に前述の現象を説明でき
る何かがあると判断し、紙がつくられる時点に遡
つて調べることにした。その結果、次のようなこ
とが判明した。
すなわち、紙は紙の繊維が層状に積層されてい
る多層抄製紙の他、紙の繊維が沈積して層状に重
なり合つて堆積している単層抄製紙とがあるこ
と。
また、紙の繊維に方向性があり、抄紙機の流れ
方向に繊維配向が大きいこと。このことから紙そ
のものの抄紙機流れ方向の引張強度は、その幅方
向のそれよりも大きく、かつ幅方向からの繊維配
向の剥離強度は流れ方向のそれよりも小さいとい
うこと。更に、層状の積層若しくは重なり合つて
堆積している繊維は、網状の多孔構造となつてい
ること。
更に又、オーバーテープのホツトメルトは、ほ
ぼ均一にラミネート又はコートされているため、
加熱して活性化させると、溶融状態で紙の繊維の
孔に浸み込んで、ほぼ均一な深さで冷却固化する
ことも分かつた。
一方オーバーテープに於てはNyやPET若しく
は合成樹脂製フラツトヤーンを縦横織成したクロ
スなどを介在させた複合シートとすることで、よ
り一層耐強度を向上させることができることもわ
かつた。
以上のことから、落下衝撃に対してオーバーテ
ープが耐えること、そして、開封が簡単であるこ
との説明ができるようになつた。
すなわち、落下衝撃力がオーバーテープ部分に
働くと、接合面には引張力が作用するが、紙の繊
維の抄紙機流れ方向で充分な耐強度を具えている
ので、オーバーテープの強度と相俊つて落下衝撃
に耐えられ、また開封力がオーバーテープに働く
と、接合面における紙に対して抄紙機の流れ方向
と直角な幅方向にテコで剥がすような力が作用す
るが、紙の幅方向での繊維間の剥離強度は流れ方
向のそれより小さいことと、ホツトメルトの浸み
込んだ繊維部分と、そうでない部分の境界におけ
る剥離力が小さいので開封が簡単に行われるとい
うことである。
以上のことから、本発明では紙筒の表層部に浸
透させた接着剤でオーバーテープを紙筒に結合
し、オーバーテープと紙筒の表層部との剥離強度
を紙筒の接着剤が浸透していない内層部の剥離強
度よりも大として、開封時、紙筒の表層部と内層
部の境界部位若しくは同部位に近い内層部位から
紙面剥離できるように構成したものである。
そして、本発明袋は紙の繊維配向が大きい方向
を長手方向として形成した紙筒を用いるものであ
る。
オーバーテープとしては、前述した如く、加熱
溶融接着剤をラミネート若しくはコートした複合
シートが用いられ、被ラミネート材若しくは被コ
ート資材としての基材には、クラフト紙又は合成
樹脂製(ポリエチレンやポリプロレピン)のヤー
ンによる経違平織りクロスの他、クラフト紙とナ
イロン、又はクラフト紙とポリエチレンの複合シ
ート及びクラフト紙と合成樹脂製(ポリエチレン
やポリプロレピン)のヤーンによる経違平織クロ
スとの複合シートが用いられる。
又、接着剤はポリエチレン(PE)やエチレン
一酢ビ共重合物(EVA)などの合成樹脂を主成
分とする加熱溶融接着剤、通称ホツトメルトが用
いられ、複合シートとしての接合力を高めるため
にアンカー剤が用いられ、アンカー剤としてはポ
リエチレンイミン、アルキルチタネート、ウレタ
ン等が用いられる。
ホツトメルトの溶解温度としては、次のような
ものが用いられる。
充填物の充填時における温度より高い温度で
軟化(又は溶融)するものであること。
例えば充填物が常温の場合のホツトメルトの
溶融点は60℃〜80℃以下のものである。又充填
物が60℃〜80℃の高温物である場合、ホツトメ
ルトの溶融点は110℃以上のものである。
ポリ内袋付袋では、ポリの軟化点(又は溶融
点)より低い温度のものとすること。例えばポ
リ軟化点が100℃〜120℃のものである場合、ホ
ツトメルトの溶融点は60℃〜80℃のものとす
る。
ここで加熱溶融接着剤(ホツトメルト)が用い
られるのは、紙の内層部まで接着剤を浸透させる
ことなく、表層部のみに止めるために有効である
からである。
(作用) 粉体を充填し、開口部6をオーバーテープとし
ての2つ折りテープ5で封緘すると、充填粉体に
よる静又は衝撃荷重が該テープ5の折畳線Cの両
側に折畳線Cと直角にかかり、テープ5の内面と
最外層紙3との間に静又は衝撃的引つ張りによる
剪断力を生ずる。
しかし、テープ5の内面と最外層紙3の表層
2′とは接着剤4によつて結合しているため、テ
ープ5と表層2′との層間分離は起こらないし、
表層2′と内層2″との層間分離もない。
そのため、充填粉体の上記荷重に充分耐えられ
る。
開封に際しては、オーバーテープ5の一端を把
持し、第8図に示すように開口部6の左方から右
方に向かつて矢印a方向に牽引すると、テープ5
は接着剤4及び最外層紙3の表層2′を伴つて表
層2′とその内層2″との境界から剥離し、開口部
6を開封することができ、内層2″が破れること
はない。
又、紙筒が襞付き紙筒であつて、オーバーテー
プとラツプする部分の襞外面の相対向する面は互
いに接合し、襞内面は紙筒胴部内面と接合しない
構造のものにあつては、テープ5の折畳線Cの両
側に折畳線Cと直角に働く衝撃荷重が襞部分の衝
撃緩衝部分の構造によつて分散され、したがつて
テープ5にかかる衝撃荷重が緩和されて破袋する
ことはない。すなわち、接合された襞の切断部位
である衝撃緩和部分は、袋本体内側面とはフリー
であるので、袋本体の内側面に沿つて摺動するこ
とができるが、内容物が充填されるときや充填後
の荷扱いの中の落下衝撃などの外力が加わると、
襞外側に向かつて張出そうとし、その結果、接合
された襞の切断端部位も襞折線の切断端外側部位
を支点として、紙筒胴としての袋本体内側面に沿
つて摺動し、外力を緩和するので、オーバーテー
プや袋本体の破れがないのである。
(実施例) 巻取原紙を巻戻して袋長毎に切断し、定寸切断
紙を切断方向(原紙の長手方向と直角)に側線
b,bに沿つて折畳み両側端縁を重合貼着して紙
筒1を形成する。
該紙筒1の切断端が開口部6となり、開口部両
外側面7,7をオーバーテープ5によつて被覆
し、封緘して重包装袋を形成する。
紙筒の最外層の原紙3はクラフト紙や可伸張紙
のようなパルプ繊維の堆積層で形成された抄製紙
で形成されるもので、原紙の長手方向と直角に切
断されたもので形成されたものであるから、袋長
方向は繊維配向が大きい方向となり、したがつて
長手方向の引つ張り力が直角方向の引つ張り力よ
り強いことになる。
図面でいうと、側線b,bの方向の引つ張り力
が直角方向の引つ張り力よりも強いということで
ある。
オーバーテープ5にはクラフト紙を用い、ある
いはポリエチレンのヤーンによる経違平織クロス
等が用いられ、クラフト紙やクロス等の内面に
は、ポリエチレンによる加熱溶融接着剤4(ホツ
トメルト接着剤)をラミネートし、開口部6の両
外側面7,7に接着剤4を面接して加熱し、接着
剤4が最外層紙3の表層2′まで浸透したところ
で冷却固化させることによつて表層2とテープ5
とを接着剤4によつて一体結合させる。
接着剤4は最外層紙3の内層2″まで浸透させ
ることなく、それによつて表層2′と内層2″との
剥離強度はテープ5と表層2′との剥離強度より
も弱くなつている。
したがつて、テープ5の一端を第8図の如く引
つ張れば、表層2′とその内層2″との境界から剥
離して開封される。
オーバーテープには以上の他、クラフト紙とナ
イロン、若しくはポリエステル(積層にはアンカ
ー剤例えば110℃溶融ポリエチレン等が用いられ
る)クラフト紙とポリエチレンの複合シート及び
クラフト紙とポリエチレン若しくはポリプロピレ
ンのヤーンによる経緯平織クロスの複合シートが
基材として用いられ、内面にホツトメルト接着剤
がラミネート又はコートされている。
紙筒は、第5図のようなフラツト袋(平板紙
袋)の他、第6図,第7図のようなガゼツト袋
(両襞付袋)であつてもよい。
又、第1,2図のようにポリチユーブ9を内装
したものでもよい。図中9′はシール部を示す。
その他は4′はアンカー剤を示す。
また、2つ折りテープ5による封緘は、紙筒1
の両底又は片底に用いられる。
その他第2図中8で示すものは、剥離部の細か
い毛羽立ちを示す。
更に、また、第9図において、襞bの下端部に
おけるオーバーテープ5とラツプする部分は、相
対向するV字型外面10,10同士を均一に接着
11し、内面は紙筒1の胴部1′に接着しない状
態でオーバーテープ5で封緘すると、襞下端は紙
筒1の胴部からフリーであるので、テープ5の折
畳線Cの両側に衝撃荷重が折畳線Cと直角にかか
るが、その衝撃荷重をフリーな襞部分dで緩和し
て衝撃荷重を分散させることとなり、破袋現象を
極力抑えることができる。なお、相対向するV字
形外面10,10同志を接着11するとき、この
接着剤は第11図に示す如く、外側線としての襞
折線bよりオーバーテープ5に対向する袋外側端
部分11′まで延設して接着するとよい。
何れにしても、接合された襞の衝撃緩衝部分と
しての切断部位dは袋本体内側面とフリーである
ので、袋本体の内側面に沿つて摺動することがで
き、内容物が充填されるときや充填後の荷扱いの
中の落下衝撃などの外力が加わると、襞が外側に
向かつて第13図の如く、張出そうとし、その結
果接合された襞の切断端部位、すなわち衝撃緩和
部分dも襞折線の切断端外側部位eを支点とし
て、袋本体内側面に沿つて摺動し、外力を緩和す
るので、オーバーテープ5や袋本体1の破れがな
いのである。
以下実験例を示すが、これはJISZ0217「クラフ
ト紙袋の落下試験方法」に準じ次を得た。
(実験例) (1) 本発明による紙袋に25Kg粉体を充填し、床面
上に1.2mのところから紙筒1を横向にして側
面落下テストを行つた結果、落下回数7回にお
いて破袋が認められなかつた。
しかし、従来のミシン袋は落下回数2回目で
ミシン目に沿つて破袋した。
(2) 紙筒を水平方向にした水平落下テスト(高さ
1.2m)では本発明の25Kg紙袋で落下回数10回
で破袋せず、従来のミシン袋では4〜5回目に
破袋した。
(発明の効果) 請求項1の発明によれば、紙筒の開口部を2つ
折りしたオーバーテープによつて被覆し、ミシン
縫によることなく接着剤によつて封緘し得て、量
産に適し、落下衝撃力がオーバーテープ部分に働
くと、接合面には引つ張り力が作用するが、抄紙
機の流れ方向における繊維の配向性が大きいこと
で充分な耐強度を具えているので、落下衝撃に対
してオーバーテープの強度と相俊つて耐えられ、
また開封力がオーバーテープに働くと、接合面に
おける紙に対して抄製機の流れ方向と直角な幅方
向にテコで剥がすような力が作用するが、紙の幅
方向での繊維間の剥離強度は流れ方向のそれより
小さいことと、ホツトメルトの浸み込んだ部分
と、そうでない部分の境界における剥離力が小さ
いので開封が簡単に行われる。
したがつて、封緘部の破袋強度を著しく向上
し、かつ開封が容易で、開封時には開口部が破れ
るおそれがなく、安全性が高く、特に防湿袋にお
いて材料を節減し得る効果がある。
請求項2の発明によれば、襞下端部のオーバー
テープとラツプする部分に衝撃緩衝部分を形成し
たから、オーバーテープにかかる衝撃力を横方向
に分散させて緩和でき、封緘部の破袋強度を更に
向上できるという効果がある。
請求項3の発明によれば、接着剤で紙の表層と
オーバーテープとを結合し、テープと表層強度の
剥離強度を紙の表層と内層との剥離強度より大な
らしめることができて、開口部を破ることなく、
容易に開封できるという特徴がある。しかも、オ
ーバーテープをNyやPET若しくは合成樹脂製ク
ロス等の補強層を介在した複合シートにすること
により、耐圧強度を増大せしめることができ、又
接着剤が熱溶融接着剤であるため、最内層にポリ
チユーブを用いてもオーバーテープの加熱接着
時、溶融点の高いポリチユーブに影響を与えるこ
となく、防湿袋に悪影響を与えないという効果が
あり、襞下端に衝撃緩衝部分を形成するに当り、
襞外面の相対向する面の接合をオーバーテープの
接着剤と同様な接着剤を用いることにより、オー
バーテープの封緘と同時に、衝撃緩衝部分を容易
に形成できるという特徴がある。
又本発明の如き重包装袋においては、開封後の
空袋が袋として、再利用できることが望まれてい
るが、本発明袋はオーバーテープの開被によつ
て、オーバーテープが貼着された部位の紙筒の表
層部のみが剥離しているだけであることから、再
度この部分を覆い込むようにオーバーテープを当
接しヒートシールすることによつて、袋長を減ず
ることなく(ミシン縫い袋ではミシン目に沿つて
切断するので袋長を減ずる)再生袋として利用で
きるのでトータルとしての物流における省資源に
役立つという特徴を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の袋の封緘部を拡大して示す縦
断面図、第2図はテープの開封状態の拡大縦断面
図、第3図はテープと最外層紙との接着状態の拡
大縦断面図、第4図は第1図とは異なる実施例に
かかる袋の縦断面図、第5図は一部を切欠にて示
す平板紙袋の正面図、第6図は一部を切欠にて示
す襞付紙袋の正面図、第7図は襞付袋の充填状態
の斜視図、第8図は開封状態の斜視図、第9図
イ,ロは衝撃緩衝部分の分解図、第10図は同上
断面図、第11,12,13図は衝撃緩衝部分の
異なる実施例を示す説明図である。 1……紙筒、2′……表層、2″……内層、3…
…最外層、4……接着剤、5……オーバーテー
プ、d……衝撃緩衝部分。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 紙筒の開口部を2つ折りしたオーバーテープ
    で被覆して開口部を封緘するに当り、紙筒の表層
    部に浸透させた接着剤でオーバーテープを紙筒に
    結合し、オーバーテープと紙筒の表層部との剥離
    強度を紙筒の接着剤が浸透していない内層部の表
    層部に対する剥離強度よりも大として、開封時紙
    筒の表層部と内層部の境界部位、若しくは同部位
    に近い内層部位から紙面剥離できるように構成さ
    れたオーバーテープ封緘袋。 2 請求項1の紙筒が、平板紙筒若しくは襞付き
    紙筒のうちの襞付き紙筒であつて、オーバーテー
    プとラツプする部分の襞外面の相対向する面は互
    いに接合し、襞内面は紙筒胴部内面と接合してい
    ない衝撃緩衝部分を形成してなるオーバーテープ
    封緘袋。 3 オーバーテープが内面に加熱溶融接着剤をラ
    ミネート若しくはコートした複合シートである請
    求項1、2の何れかに記載のオーバーテープ封緘
    袋。
JP7735689A 1989-01-24 1989-03-29 オーバーテープ封緘袋 Granted JPH02282058A (ja)

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