JPH05257635A

JPH05257635A - ウィンドウシステム

Info

Publication number: JPH05257635A
Application number: JP4057917A
Authority: JP
Inventors: Yoshiro Kashiwabara; 芳郎柏原
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1992-03-16
Filing date: 1992-03-16
Publication date: 1993-10-08

Abstract

(57)【要約】【目的】ウィンドウシステムの操作時に、アイコンの
削除が容易に可能な手段を設けることにより画面操作の
向上を図る。【構成】入力された情報を処理するための中央演算処
理装置１と、ウィンドウや文字等を表示するための表示
装置２と、任意の位置やコマンドを選択するために使わ
れ且つ位置情報や選択されたメニュー決定するための決
定ボタン31及び表示画面に位置を指し示すカーソルを操
作できるマウス３と、文字や数値等を入力するキーボー
ド装置４と、オペレーティングシステムやアプリケーシ
ョン等を記憶しておくための外部記憶装置５とで構成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ウィンドウシステムに
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】現在、使用されている多くのコンピュー
タ(パーソナルコンピュータ、ワークステーション等)の
オペレーティングシステム(以下、ＯＳと呼ぶ)は、図４
に示すように階層構造になっている。階層構造の最上位
のディレクトリのことをルートディレクトリと呼び、ル
ートディレクトリはサブディレクトリ群やファイル群を
持つことができる。前記の階層構造を持っているコンピ
ュータの多くは、ウィンドウシステムが用いられてい
る。ウィンドウシステムとは、画面上に複数の仮想画面
(以下、ウィンドウと呼ぶ)を表示することが可能なシス
テムのことであり、ディレクトリ群やファイル群を図柄
等(以下、アイコンと呼ぶ)で表している。従って、ディ
レクトリ間の移動やファイルの実行は、ウィンドウを開
ける閉めるというイメージで可能となる。また、それぞ
れのウィンドウでは他のウィンドウと独立して同時に多
くの情報を表示できるようになる。その結果、ユーザ
は、１つのデータに対して全く異なるアプリケーション
を動かし、いろいろな観点から見たり、また、１つのア
プリケーションにいろいろなデータを読み込んで、結果
を１つのデータにまとめることができるようになる。前
記ウィンドウシステムを扱うために各コンピュータはそ
れぞれ独自の入力装置を提供している。ユーザインタフ
ェースは大別して２つに分けられる。１つは、キーボー
ドを主体とした入力装置であり、キーボードからコマン
ドの入力あるいはファンクションキーによるコマンドの
選択を基本にしている。ただキー操作だけでは各キーが
どのコマンドに対応しているか覚えなければならない
等、どうしても不便な点が多いのが現状である。他の１
つは、マウスに代表されるポインティング装置を主体と
しているものである。マウスを操作することによって、
画面上に位置を指し示す印(以下、カーソルと呼ぶ)を制
御して、ユーザに視覚的に位置を示す手段を与える。マ
ウスは画面上のカーソルを自由に移動させることができ
るため、画面内に表示されているウィンドウ間の移動，
ウィンドウのサイズ変換，ウィンドウの切り替え，ある
いはコマンド選択等ができる。マウスによる操作は、キ
ーボード等の操作とは違って画面内の操作したいデータ
のすぐそばによるシンボルの操作でデータを動かすとい
うもので、直感的に理解しやすい特徴がある。従って、
キーボードによる操作でなく、マウスを使った操作がウ
ィンドウシステムの基本となる。またウィンドウシステ
ム上で稼動するアプリケーションもウィンドウシステム
と操作性を統一する目的でマウスによる操作を基本とし
ているものが一般的である。以下に従来例として入力装
置にマウスを使ったウィンドウシステムの操作例を示
す。図５は従来の計算機の構成を示すものである。一般
的に計算機では入力された情報を処理するための中央演
算処理装置１と、ウィンドウや文字，アイコン等を表示
するための表示装置２と、任意の位置情報や表示されて
いるメニューを選択するために使われ且つ位置情報や選
択されたメニューを決定するための決定ボタン31と表示
画面上に位置を指し示すためのカーソル32を有するマウ
ス３と、文字や数値などを入力するキーボード装置４
と、ＯＳやアプリケーションを記憶しておく外部記憶装
置５とで構成されている。

【０００３】上記のように構成されている計算機の操作
で、マウスに代表されるポインティング装置を使って、
ウィンドウシステム，アプリケーションがどのように使
われるか例をしめすと、 (1）予めウィンドウシステムにはメニューが用意されて
いる。このメニューは、そのウィンドウ内で行う操作に
対して、マウスを操作することによってカーソル32をメ
ニューに合わせ決定ボタン31を押すことで選択し前記メ
ニューを実行する。例えば、図６に示すようにファイル
や編集等に関するコマンドメニュー24に対し、マウス３
を操作することによってカーソル32を所望するメニュー
上に合わせ、順に決定ボタン31を押すことによりメニュ
ーが実行される。 (2）ウィンドウは自由に作成することができ、画面上に
は複数のウィンドウを同時に表示することができる。こ
のため、並行して各ウィンドウを操作することが多くな
り、各ウィンドウ間のアクセス件の移動が頻繁に起こ
る。アクセス件の移動を行うには、図７に示すようにマ
ウス３を操作することによってカーソル32をウィンドウ
22上に持っていき、決定ボタン31を押すことにより瞬時
に実行可能となる。 (3）ウィンドウ内には、ウィンドウ自体を操作する機能
が用意されている。この代表的なものとして、図８に示
すように、ウィンドウのサイズ変換(図８(a))やウィン
ドウの移動(図８(b))，ウィンドウとアイコンの切り替
え(図８(c))等の機能がある。上記の機能は、マウス３
を操作することによってカーソル32をウィンドウ22のコ
マンドの各部分に合わせ決定ボタン31を押す、または前
記決定ボタン31を押したままカーソル３と共に移動させ
ることによって簡単に実現可能となっている。 (4）アイコンは、ウィンドウ間の移動等の機能がある。
図９に示すようにマウス３を操作しカーソル32をアイコ
ンに合わせ、決定ボタン31を押したままカーソル32と共
に移動させることにより、アイコンの移動が可能とな
る。これは、階層構造で表すと図10に示すようにディレ
クトリ間の移動である。また、図11に示すようにアイコ
ンを削除するとき、マウス３の操作によりカーソル32を
アイコンに合わせ、決定ボタン31を押したままアイコン
を削除領域に移動させ、決定ボタン31を離すことにより
実行されるようになっている。 (5）アプリケーションもウィンドウシステムに合わせて
操作性を統一しており、ウィンドウやアイコン等の操作
同様、マウス３を使って実現可能となっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記マ
ウスを主体としたウィンドウシステムの操作時に、アイ
コンの削除を実行する時、マウスを操作することによっ
てカーソルをアイコンに合わせ、決定ボタンを押したま
まアイコンを削除領域に移動させる必要があり、カーソ
ルをマウスで操作して移動させる距離が長くなり、必然
的にマウスを動かす時間が長くなるため、作業の効率が
悪くなるという問題がある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は上記従来のウィ
ンドウシステムの問題を解決するために、マウスを操作
することによってカーソルをアイコンに合わせ、決定ボ
タンを押したままカーソルと共にアイコンをどのウィン
ドウにも属さない位置まで移動させることにより、自動
的にアイコンが削除される手段を設けるようにしたもの
である。

【０００６】

【作用】したがって本発明によれば、ウィンドウシステ
ムの操作時にアイコンの削除を行う場合、上記した手段
により、アイコンが自動的に削除されるので、マウスを
頻繁に動かしていたウィンドウ操作を極力減らすことが
でき、作業の効率化を図ることができる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の一実施例について具体的に説
明する。図１は本発明の一実施例における計算機の構成
を示すものであり、入力された情報を処理するための中
央処理装置１と、ウィンドウを文字等を表示するための
表示装置２と、任意の位置やコマンドを選択するために
使われ且つ位置情報や選択されたメニュー決定するため
の決定ボタン31と位置を指し示すためのカーソル32を有
するマウス３と、文字や数値数を入力するためのキーボ
ード装置４と、ＯＳやアプリケーション等を記憶してお
くための外部記憶装置５とで構成されている。以上のよ
うに構成された計算機で使用されるウィンドウシステム
の操作時に、アイコン削除の場合の動作について図２の
フローチャート及び図３を参照して説明する。まず、マ
ウス３を操作して自分が削除したいと思うアイコンの上
にカーソル32を移動させる(Ｓ₁)。その位置でマウス３
の決定ボタン31を押したまま目的地まで動かした後、決
定ボタン31を離す(Ｓ₂，図３(a))。その時点で前記アイ
コンの属している領域を読み込む(Ｓ₃)。もし、何れか
のウィンドウに属しているならば、前記アイコンとして
図柄で表している全てのディレクトリ群及びファイル群
を、いま可視的に属しているウィンドウが表しているデ
ィレクトリへ移動させる(Ｓ₄)。何れのウィンドウにも
属していない場合は、前記アイコンとしてすべてのディ
レクトリ群及びファイル群が削除される(Ｓ₅，図３
(b))。

【０００８】

【発明の効果】本発明は上記実施例から明らかなよう
に、ウィンドウシステムの操作時にアイコンの削除を行
う場合、マウスを操作することによってカーソルをアイ
コンに合わせ、決定ボタンを押したままアイコンを移動
させ、どのウィンドウにも属さない位置に移動させるこ
とにより、自動的に削除されるので、マウスを動かす距
離や時間が短くなり、作業の効率を高める効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における計算機の構成図及び
ウィンドウシステムの外観図である。

【図２】本発明の一実施例におけるアイコンの削除を行
ったときのフローチャートである。

【図３】本発明の一実施例におけるアイコンの削除を行
ったときの概念図である。

【図４】階層構造の概念図である。

【図５】従来の計算機の構成図及びウィンドウシステム
の外観図である。

【図６】従来の計算機におけるカーソルによるメニュー
操作を示す図である。

【図７】従来の計算機におけるウィンドウへのアクセス
の移動操作を示す図である。

【図８】従来の計算機におけるカーソルによるウィンド
ウ操作を示す図である。

【図９】従来の計算機におけるカーソルによるアイコン
の移動を示す図である。

【図１０】従来の計算機におけるアイコンの移動に伴う
階層構造の変化を示す図である。

【図１１】従来の計算機におけるアイコンの削除操作を
示す図である。

【符号の説明】

１…中央演算処理装置、２…表示装置、３…マウ
ス、４…キーボード、５…外部記憶装置、 21…表示
画面、 22…ウィンドウ、 23…アイコン、 24…コマ
ンドメニュー、 31…決定ボタン、 32…カーソル。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】入力された情報を処理するための中央演
算処理装置と、ウィンドウ，文字，アイコン等を表示す
るための表示装置と、任意の位置やコマンドを選択する
ために使われかつ位置情報や選択されたメニュー決定す
るための決定ボタンと表示画面に位置を指し示すための
カーソルを有するマウスと、文字や数値を入力するため
のキーボード装置と、オペレーティングシステムやアプ
リケーションを記憶しておくための外部記憶装置とを有
する計算機において、マウスを操作しながらカーソルを
アイコンに合わせて、決定ボタンを押したまま、カーソ
ルとともにアイコンをどのウィンドウにも属さない位置
に移動させることにより、自動的に前記アイコンを削除
する手段を備えたことを特徴とするウィンドウシステ
ム。