JPH05256213A - 過給機付エンジンのegr装置 - Google Patents

過給機付エンジンのegr装置

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JPH05256213A
JPH05256213A JP4054689A JP5468992A JPH05256213A JP H05256213 A JPH05256213 A JP H05256213A JP 4054689 A JP4054689 A JP 4054689A JP 5468992 A JP5468992 A JP 5468992A JP H05256213 A JPH05256213 A JP H05256213A
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JP
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egr
passage
intake
upstream
region
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Masaaki Taniguchi
雅昭 谷口
Masatoshi Shoji
正敏 小路
Masaru Shimada
勝 嶋田
Tomomi Oshima
智巳 大島
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 上流側EGR通路及び下流側EGR通路を備
えた過給機付エンジンにおいて、上流側EGR停止時に
おける吸気系でのEGRガスの残存を回避する。 【構成】 過給機22と、該過給機22をバイパスする
吸気バイパス通路29と、該吸気バイパス通路29に介
設されたABV30とを備え、排気通路15と吸気通路
17とを連通する上流側EGR通路39と下流側EGR
通路40とを備えたエンジンにおいて、エンジン運転状
態が過給運転領域で且つEGR領域にあって上流側EG
R通路39からの排気の供給が行われている状態から、
エンジン運転状態が非過給運転領域側に移行したとき
に、ABV30の開放動作に先立って上流側EGR通路
39からの排気の供給を停止させ、吸気通路17におけ
るEGRガスを掃気して吸気系での残留EGRガスの発
生を回避することにより、吸気系にEGRガスが残存す
ることによる不具合を解消する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、過給機付エンジンのE
GR装置に係り、特に、過給機上流側EGRと過給機下
流側EGRとをエンジンの運転状態に応じて制御するよ
うにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、過給機を備えたエンジンとし
て、エンジンの吸気通路の途中に、該エンジンによって
回転駆動される機械式の過給機を配置して、吸気を高圧
力に過給することにより、エンジンの出力の向上を図っ
たものが知られている。
【0003】また、この種のエンジンの一般的なものと
しては、例えば、特開平2−233825号公報にも開
示されているように、吸気通路における過給機の上下流
に亘って接続されて前記過給機をバイパスする吸気バイ
パス通路が配設され、該吸気バイパス通路にエアバイパ
スバルブ(以下、ABVと略称する)が配設されてい
る。そして、エンジンの高負荷時には、このABVを閉
じ加減にして、吸気バイパス量を減少させて多くの吸気
を過給機で過給する一方、エンジンの軽負荷時には、前
記ABVを開状態にして、過給機を通過した吸気の一部
を過給機上流側へリリーフするようにして、過給機上流
側と下流側の圧力差を減少させ、エンジン軽負荷時にお
いて過給機が吸気流れに対して抵抗となることを防止し
ている。
【0004】また、この種のエンジンに対して、エミッ
ション性向上に鑑みて設けられる周知のEGR装置(所
謂排気ガス再循環装置)を備えさせようとした場合、E
GR通路の上流側を排気通路に接続し、下流側を過給機
下流側の吸気通路に接続して、吸入負圧を利用すること
で必要に応じて(エミッション性の向上が要求されるよ
うな運転領域において)EGRを行うようにすることが
考えられる。尚、このEGR通路の下流側を過給機下流
側の吸気通路に接続するのは、EGRガスが過給機を通
過することによる該過給機への悪影響を回避するためで
ある。
【0005】ところが、このように、EGR通路の下流
側を過給機下流側の吸気通路に接続したものにあって
は、エンジンの運転状態が過給運転領域で且つEGR領
域である場合、過給機下流側の吸気通路の内圧が高くな
っているために、EGRガスを吸気通路に供給すること
ができない。そこで、例えば、特開平2−123272
号公報に示されているように、EGE通路の下流側を分
岐させ、一方を過給機下流側の吸気通路に接続して下流
側EGR通路とすると共に他方を過給機上流側の吸気通
路に接続して上流側EGR通路とするような構成とす
る。そして、エンジンの運転状態が非過給運転領域のE
GR領域では下流側EGR通路のみからのEGRを行
い、一方、過給運転領域のEGR領域では上流側EGR
通路のみからのEGRを行うようにし、これによって過
給運転領域にあってもEGRを行えるようにすることが
できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
上流側EGR通路及び下流側EGR通路を備えた過給機
付エンジンにおいて、エンジンの運転状態が過給運転領
域のEGR領域から非過給運転領域に移行した際、この
運転状態の移行に同期して上流側EGR通路からのEG
Rガスの供給が停止されると共にABVが開放されるこ
とになって、この場合、以下に述べるような種々の不具
合が発生することになる。つまり、過給運転領域のEG
R領域から非過給運転領域に移行されて上流側EGR通
路からのEGRガスの供給が停止されると、上流側EG
R通路や過給機周辺の吸気通路にEGRガスが残存され
ることになり、このようにEGRガスが残存した状態で
前記ABVが開状態とされることになる。このため、こ
の残存したEGRガスが過給機とバイパス通路との間で
循環されてしまうことになって、過給機やバイパス通路
内壁等へのEGRガスの固着、過給機での吸入空気の上
昇による充填効率の低下などの不具合が発生する。ま
た、前記過給機の下流側に配設されているインタークー
ラにもEGRガスが残存しており、非過給運転領域では
インタークラーに吸気が導入されないので、該インター
クーラ内にEGRガスが滞留して固着してしまうといっ
た不具合もある。更には、このように各所で残存したE
GRガスは、燃焼室側への吸気に徐々に混入されること
になるため、吸気中のEGRガス割合を最適値に設定す
ることができない。つまり、過給運転領域のEGR領域
から非過給運転領域の非EGR領域に移行したような場
合には、EGRガスの供給が不要であるにも拘らず、前
記残存したEGRガスが燃焼室内に導入されてしまった
り、過給運転領域のEGR領域から非過給運転領域のE
GR領域に移行したような場合には、前記残存したEG
Rガスが混入された吸気中に更に下流側EGR通路から
供給されるEGRガスが混入されることになって、吸気
中のEGRガス割合が必要以上に高くなってしまう。こ
のように、不要のEGRガスが吸気中に混入された場
合、エンジン出力の低下、燃焼室内での燃焼性の悪化に
伴うNOx排出量の増大、燃料消費率及びトルク変動の
増大を招くことになってしまう。このように、これまで
の上流側EGR通路及び下流側EGR通路を備えた過給
機付エンジンにあっては、吸気系にEGRガスが残存す
ることによる種々の不具合があった。
【0007】本発明は、これらの点に鑑みてなされたも
のであって、上述したような上流側EGR通路及び下流
側EGR通路を備えた過給機付エンジンにおいて、如何
なるエンジンの運転状態にあっても吸気系にEGRガス
が残存することのないエンジンを得ることを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、エンジンの運転状態が過給運転領域の
EGR領域から非過給運転領域に移行する際、この運転
状態の移行に先立ってEGRガスの供給を停止させるこ
とにより、EGRガスが供給されない過給運転状態を確
保するようにして吸気系でのEGRガスの残存を回避す
るようにした。具体的に、請求項1記載の発明は、図1
に示すように、吸気通路17に配設されて該吸気通路1
7の吸気を過給する過給機22と、前記吸気通路17に
おいて前記過給機22をバイパスする吸気バイパス通路
29と、該吸気バイパス通路29に配設され、エンジン
運転状態が過給運転領域のときに閉鎖されると共に、エ
ンジン運転状態が非過給運転領域のときに開放されるこ
とにより吸気バイパス通路29の吸気流量を調整して前
記過給機22での過給状態を調整するバイパス通路開閉
手段30と、排気を前記過給機上流側の吸気通路17へ
供給する上流側EGR通路39と、排気を前記過給機下
流側の吸気通路17へ供給する下流側EGR通路40と
を備えさせる。そして、エンジン運転状態が過給運転領
域で且つEGR領域のときには上流側EGR通路39か
らの排気の供給を行うと共に、エンジン運転状態が非過
給運転領域で且つEGR領域のときには下流側EGR通
路40からの排気の供給を行うようにしてEGR状態を
切換え、エンジン運転状態が非EGR領域のときには上
流側EGR通路39及び下流側EGR通路40からの排
気の供給を共に行わないように制御するEGR制御手段
38,41と、エンジン運転状態が過給運転領域で且つ
EGR領域にあって前記上流側EGR通路39からの排
気の供給が行われている状態から、エンジン運転状態が
非過給運転領域側に移行したときに、前記EGR制御手
段38,41に信号を出力し、前記バイパス通路開閉手
段30の開放動作に先立って上流側EGR通路39から
の排気の供給を停止させる上流側EGR停止手段45と
を備えさせるような構成としている。
【0009】また、請求項2記載の発明は、前記請求項
1記載の過給機付エンジンのEGR装置において、上流
側EGR停止手段45によって上流側EGR通路39か
らの排気の供給が停止された後、エンジン運転状態が非
過給運転領域で且つEGR領域にあるとき、下流側EG
R通路40からの排気の供給を開始させる下流側EGR
開始手段46を備えさせるような構成としている。
【0010】
【作用】上記の構成により本発明では、以下に述べるよ
うな作用が得られる。先ず、請求項1記載の発明では、
EGR制御手段38,41により、エンジン運転状態が
過給運転領域で且つEGR領域のときには上流側EGR
通路39からの排気の供給が行われ、また、エンジン運
転状態が非過給運転領域で且つEGR領域のときには下
流側EGR通路40からの排気の供給が行われるように
EGR状態が切換えられる。また、このEGR制御手段
38,41は、エンジン運転状態が非EGR領域のとき
には上流側EGR通路39及び下流側EGR通路40か
らの排気の供給を共に行わせないようにする。そして、
エンジン運転状態が過給運転領域で且つEGR領域にあ
って前記上流側EGR通路39からの排気の供給が行わ
れている状態から、エンジン運転状態が非過給運転領域
側に移行したときには、上流側EGR停止手段45が前
記EGR制御手段38,41に信号を出力し、前記バイ
パス通路開閉手段30の開放動作に先立って上流側EG
R通路39からの排気の供給を停止させる。このため、
上流側EGRを停止した状態で所定時間だけ過給運転が
継続して行われることになって、上流側EGR通路3
9、過給機22周辺の吸気通路17におけるEGRガス
を掃気して吸気系での残留EGRガスの発生を回避する
ことができる。
【0011】また、請求項2記載の発明では、上流側E
GR停止手段45によって上流側EGR通路39からの
排気の供給が停止された後、エンジン運転状態が非過給
運転領域で且つEGR領域にあるときには、下流側EG
R開始手段46によって下流側EGR通路40からの排
気の供給を開始させるようにする。これにより、上流側
EGR通路39、過給機22周辺の吸気通路17におけ
るEGRガスが掃気されて残留EGRガスが除去された
状態で下流側EGRが行われることになり、下流側EG
R中に不要のEGRガスが吸気中に混入されるようなこ
とが回避される。
【0012】
【実施例】
(第1実施例)次に、本発明の第1実施例を図面に基づ
いて説明する。図2は、本例に係る過給機付エンジン及
びその吸排気系の全体構成を示している。この図2にお
いて、1は左右に対向するバンク1L ,1R を有するV
型6気筒エンジンで、このエンジン1は断面略V字状の
シリンダブロック2と、該シリンダブロック2のバンク
1L ,1R 上に組み付けられたシリンダヘッド3L ,3
R と、該シリンダヘッド3L ,3R の上面に組付けられ
たシリンダヘッドカバー4L ,4R と、前記シリンダブ
ロック2の下端に組付けられたオイルパン5とを備えて
いる。左バンク1L のシリンダブロック2には第1シリ
ンダ6a、第3シリンダ6c及び第5シリンダ6eが、
また右バンク1R のシリンダブロック2には第2シリン
ダ6b、第4シリンダ6d及び第6シリンダ6fが夫々
後方に向って順に形成され(本図では各バンク1L ,1
R 前端の第1及び第2シリンダ6a,6bのみ示してい
る)、これらシリンダ6a〜6fの点火順序は気筒番号
順とされている。つまり、前記6つのシリンダ6a〜6
fはバンク1L ,1R 毎に点火時期の連続しないシリン
ダ(点火時期が等間隔となるシリンダ)同士で分けられ
て2つのシリンダ群にグループ化されている。
【0013】前記各シリンダ6a〜6fにはコネクチン
グロッド7を介してクランク軸8に連結されたピストン
9が往復動可能に嵌挿され、このピストン9によりシリ
ンダ6a〜6f内に燃焼室10が区画形成されている。
【0014】前記各シリンダヘッド3L ,3R には下流
端が各シリンダ6a〜6fの燃焼室10に連通する吸気
ポート11,11と、上流端が前記燃焼室10に連通す
る排気ポート12,12とが形成され、前記各吸気ポー
ト11,11の下流端は吸気弁13,13により、また
各排気ポート12,12の上流端は排気弁14,14に
より夫々開閉されるようになっている。各シリンダヘッ
ド3L ,3R の排気ポート12,12は夫々排気通路1
5,15の上流端部分を構成しており、各排気通路1
5,15の途中には排気ガス浄化用の触媒コンバータ1
6,16が配設されている。
【0015】一方、各吸気ポート11は吸気通路17の
下流端部分を構成するもので、この吸気通路17の上流
端はエアクリーナ18に接続されている。このエアクリ
ーナ18近傍の吸気通路17にはエアフローメータ19
が配設され、該エアフローメータ19の下流側の吸気通
路17には、スロットル弁20を内蔵したスロットルボ
ディ21と、前記スロットル弁20の下流側に配置さ
れ、吸気(吸入空気)を加圧する過給機22と、該過給
機22により加圧された吸気を冷却する左右2つのイン
タークーラ23L ,23R と、エンジン1の各バンク1
L ,1R に対応した左右2つのサージタンク24L ,2
4R と、前記吸気ポート11に配設されて燃焼室10に
向って燃料を噴射するインジェクタ(燃料噴射弁)25
とが下流側に向って順に配設されている。尚、インジェ
クタ25には図示しない燃料タンクからフューエルポン
プによって燃料を供給する燃料供給通路26が接続され
ていると共に該燃料供給通路26の内圧を一定に保つた
めのプレッシャレギュレータ27を備えたレギュレータ
通路28が連結されている。
【0016】前記過給機22は機械式過給機で構成され
ている所謂スーパーチャージャである。即ち、この過給
機22は、その回転軸に取付けられたプーリ22aが、
前記エンジン1のクランク軸8に取付けられた図示しな
いプーリとの間に巻き掛けたベルト22bを介してクラ
ンク軸8に駆動連結されて、エンジン1の回転に伴って
駆動して吸気を加圧する構成とされている。
【0017】また、29は非過給運転時において前記過
給機22で加圧された吸気の一部をリリーフするための
吸気バイパス通路であって、該吸気バイパス通路29
は、その一端が過給機22の上流側で且つスロットルボ
ディ21の下流側の吸気通路17に開口している一方、
他端が前記過給機22の下流側で且つインタークーラ2
3L ,23R の上流側の吸気通路17に開口している。
【0018】そして、前記吸気バイパス通路29の途中
には、本発明でいうバイパス通路開閉手段としてのエア
バイパスバルブ(ABV)30が介設されている。該A
BV30は、吸気バイパス通路29を開閉する弁体30
aと、該弁体30aが連結されたダイヤフラム30bに
より圧力室30cと大気室30dとに区画され、圧力室
30cにはスプリング30eが縮装されていると共に該
圧力室30cにはバキュームポンプPが連結されてい
る。従って、このバキュームポンプPが駆動されて圧力
室30c内が負圧状態にされると、前記ダイヤフラム3
0bがスプリング30eの付勢力に抗して図2における
左側に移動されて弁体30aにより吸気バイパス通路2
9が閉じ加減にされて、吸気バイパス量を減少させて、
より多くの吸気を過給機22で過給するようになってい
る一方、この状態からバキュームポンプPが逆転される
とスプリング30eの付勢力によってダイヤフラム30
bが図2における右側に移動されて吸気バイパス通路2
9が開放され、これによって、過給機22を通過した吸
気の一部を過給機上流側へリリーフするようにして過給
機上流側と下流側の圧力差を減少させて過給機22が吸
気流れに対して抵抗とならないような構成となってい
る。
【0019】更に、図2における31L ,31R は、前
記インタークーラ23L ,23R をバイパスするインタ
ークーラバイパス通路であって、非過給運転時や冷間時
の過給運転時等において、吸気をインタークーラ23L
,23R に導入することなしにサージタンク24L ,
24R に導入するものである。
【0020】そして、前記過給機22下流側の吸気通路
17と吸気バイパス通路29との合流部分近傍には、吸
入負圧によって作動するソレノイドバルブ32に連繋さ
れたアクチュエータ33によって回動される第1及び第
2のインタークーラバイパスバルブ34,35が設けら
れている。第1インタークーラバイパスバルブ34は、
前記過給機22下流側の吸気通路17と吸気バイパス通
路29との合流部分よりも僅かにインタークーラ23L
,23R 側に位置されていて、開状態となった場合に
はインタークーラ23L ,23R へ吸気の導入を許容す
る一方、閉鎖状態となった場合にはインタークーラ23
L ,23R への吸気の導入を阻止するものである。ま
た、第2インタークーラバイパスバルブ35は、前記過
給機22下流側の吸気通路17と吸気バイパス通路29
との合流部分よりも僅かにABV30側に位置されてい
て、開状態となった場合には吸気バイパス通路29及び
インタークーラバイパス通路31L ,31R へ吸気の導
入を許容する一方、閉鎖状態となった場合には吸気バイ
パス通路29及びインタークーラバイパス通路31L ,
31R へ吸気の導入を阻止するものである。また、この
第2インタークーラバイパスバルブ35は、半開度状態
となって過給運転時での吸気の一部をインタークーラバ
イパス通路31L ,31R へ導入することができるよう
になっている。
【0021】また、本エンジン1はEGR装置36を備
えている。以下、このEGR装置36について説明す
る。このEGR装置36は、メインGER通路37と、
該メインEGR通路37の下流端からEGR切換バルブ
38を介して分岐された上流側EGR通路39と下流側
EGR通路40とを備えて成っている。そして、前記メ
インEGR通路37は、その上流端が前記排気通路15
に連通されていると共に、その中途部にEGRコントロ
ールバルブ41が介設されている。このEGRコントロ
ールバルブ41は、前記スロットル弁20下流側の負圧
を検出するブースト圧検出通路41aと、前記エアクリ
ーナ18内の圧力(大気圧)を検出する大気圧検出通路
41bが連結され、この各通路41a,41bで検出さ
れる圧力の差に応じて、内部に収容されたニードルの出
没位置が調整されてEGRガスの供給量を設定するよう
になっている。また、このEGRコントロールバルブ4
1には、該バルブ41を強制的に閉状態にしてEGRガ
スの供給を強制停止させるためのソレノイド41cが設
けられている。また、前記上流側EGR通路39は、そ
の下流端が前記過給機22の直上流に連通されており、
その一部にはEGRガス中のカーボン等を除去するため
のEGRフィルタFが介設されている。一方、前記下流
側EGR通路40は、その下流端が前記サージタンク2
4L ,24R の直上流に連通されている。これは、上流
側EGRから下流側EGRに切換えられた際などに吸気
バイパス通路29側へのEGRガスの戻りの発生を回避
するようにした構成である。そして、このようにして構
成されたEGR装置36は、EGRコントロールバルブ
41でEGRガスの供給量が調整されながら、EGR切
換バルブ38の作動によってEGRガスを供給する通路
を上流側EGR通路39と下流側EGR通路40との間
で切換えるようになっている。具体的には、非過給運転
領域のEGR領域では下流側EGR通路40のみからの
EGRを行い、一方、過給運転領域のEGR領域では上
流側EGR通路39のみからのEGRを行うことによっ
て、非過給運転領域ばかりでなく過給運転領域にあって
もEGRを行えるようにしている。従って、このEGR
切換バルブ38とEGRコントロールバルブ41とによ
って本発明でいうEGR制御手段が構成されている。
【0022】そして、前記各インジェクタ25やEGR
切換バルブ38等はCPUを内蔵したコントロールユニ
ット50により作動制御される。そして、このコントロ
ールユニット50には、スロットル弁20の開度を検出
するスロットルセンサ42の検出信号、前記クランク軸
8のクランク角を検出するクランク角センサ43の検出
信号、右側のサージタンク24R に取付けられて吸気負
圧を検出するブースト圧センサ44の検出信号などが夫
々入力されるようになっている。
【0023】以下に、前記コントロールユニット50の
制御動作について図3及び図4のフローチャートに沿っ
て説明する。図3及び図4に示すように、スタートした
後、先ず、ステップS1において前記各センサ等の各種
信号によってエンジンの運転状態が読込まれる。その
後、ステップS2において現在のエンジン運転状態がE
GR領域であるか否かを判定する。この判定は図5に示
すようにエンジン回転数及び吸入負圧の各検出信号に基
づいて行われる。つまり、この図5においてA領域にあ
る場合にはEGR領域であると判定される。尚、この図
5において、A1は上流側EGR領域、A2は下流側E
GR領域となっている。そして、このステップS2にお
いてエンジン運転状態がEGR領域であるYESの場合
にはステップS3に移って、そのEGR領域は上流側E
GR領域(過給運転領域で且つEGR領域,図5におけ
る領域A1)であるか否かが判定される。そして、この
ステップS3において上流側EGR領域でないNOの場
合、つまり下流側EGR領域(非過給運転領域で且つE
GR領域,図5における領域A2)である場合にはステ
ップS4に移り、前回のEGR状態は上流側EGRであ
ったか否かを判定する。つまり、前回ルーチンでは、エ
ンジンの運転状態が上流側EGR領域にあって上流側E
GRが行われていたが、今回ルーチンで初めて下流側E
GR領域になったか否かが判定される。そして、このス
テップS4において前回のEGR状態が上流側EGRで
あったYESの場合には、ステップS5に移ってEGR
コントロールバルブ41のソレノイド41cを励磁させ
て該EGRコントロールバルブ41を強制的に閉鎖して
上流側EGRを停止させる。この時には下流側EGRも
行われないことになる。その後、ステップS6に移って
タイマをセットし、ステップS7でタイマのカウントダ
ウンを行う。このタイマのカウントダウンを行っている
状態では、EGRガスの供給が行われていない過給運転
が行われていることになり、これによって上流側EGR
通路39、過給機22周辺の吸気通路17及びインター
クーラ23L ,23R 内のEGRガスが吸気と共に燃焼
室10側に導入されて吸気系の掃気が行われることにな
る。つまり、ABV30の開放動作に先立って上流側E
GR通路39からの排気の供給を停止させることで、吸
気系を掃気して残留EGRガスの発生を回避するように
なっている。そして、このような動作が行われている状
態において、ステップS8においてタイマがタイムアッ
プしたか否かが判定される。そして、このステップS8
において、タイムアップしたYESの場合にはステップ
S9に移る。このステップS9では、バキュームポンプ
Pを逆転させてABV30を開放させると共に、第1イ
ンタークーラバイパスバルブ34を閉鎖すると同時に第
2インタークーラバイパスバルブ35を開放することに
より、吸気をインタークーラ23L ,23R に導入させ
ることなしにインタークーラバイパス通路31L ,31
R によってサージタンク24L ,24R 側に導入させ
る。即ち、非過給運転が開始されることになる。そし
て、このような非過給運転が開始された後、ステップS
10に移ってEGRコントロールバルブ41の強制閉鎖
状態を解除させると共にEGR切換バルブ38を作動さ
せて下流側EGR通路40のみを開放させることによっ
て下流側EGRを実行させ、リターンする。これによっ
てEGRガスが供給される非過給運転が行われる。つま
り、このステップS1〜S10は上流側EGRから下流
側EGRへ移行する際の制御動作を示している。
【0024】一方、前記ステップS2においてエンジン
運転状態がEGR領域でないNOの場合にはステップS
11(図4)に移って、前回のEGR状態は上流側EG
Rであったか否かを判定する。つまり、前回ルーチンで
は、上流側EGRを行っていたが、今回ルーチンで初め
てエンジンの運転状態が非EGR領域になったか否かが
判定される。そして、このステップS11において前回
のEGR状態が上流側EGRであったYESの場合、上
述したステップS5〜S9と同様のステップS12〜S
16の制御動作を行う。つまり、先ず、上流側EGRを
停止し、所定時間経過後(タイマがタイムアップした
後)にABV30を開放させると共にインタークーラバ
イパス通路31に吸気を導入させて非過給運転を開始さ
せることによって、EGRを行わない非過給運転が行わ
れてリターンされる。つまり、このステップS2,S1
1〜S16は上流側EGRから非EGRへ移行する際の
制御動作を示している。一方、前記ステップS11にお
いて前回のEGR状態が上流側EGRでなかったNOの
場合には、吸気系での残留EGRの発生がないためにそ
のままリターンされる。このような制御動作が行われる
ようになっているために、前記ステップS5,12にお
いて本発明でいうEGR停止手段45が構成されている
と共にステップS10において本発明でいう下流側EG
R開始手段46が構成されている。
【0025】一方、前記ステップS3(図3)において
エンジンの運転状態が上流側EGR領域にあるYESの
場合、つまり過給領域で且つEGR領域の場合にはステ
ップS17に移り、前回のEGR状態は上流側EGRで
あったか否かを判定する。つまり、前回ルーチンでは、
エンジンの運転状態が上流側EGR領域にあって上流側
EGRが行われており、今回ルーチンも引続き上流側E
GR領域であるか否かが判定される。そして、このステ
ップS17において前回のEGR状態が上流側EGRで
あったYESの場合には引続き上流側GERが継続され
るように、そのままリターンされ、前回のEGR状態が
上流側EGRでなかったNOの場合には、ステップS1
8に移って前回のEGR状態は下流側EGRであったか
否かを判定する。そして、このステップS18において
前回のEGR状態が下流側EGRであったYESの場合
にはステップS19に移ってEGRコントロールバルブ
41を強制的に閉鎖して下流側EGRを停止し、その
後、ステップS20に移って上流側EGRを実行してリ
ターンする。つまり、下流側EGRから上流側EGRに
移行する際には吸気系に残留するEGRガスによる弊害
が発生しないのでステップS6〜S8のようなタイマに
よる遅延を行わせることなしにEGR切換バルブ38を
切換えて上流側EGRを実行させるようにしている。ま
た、ステップS18において前回のEGR状態が下流側
EGRでなかったNOの場合にも上流側EGRを実行さ
せた後リターンする。
【0026】また、ステップS4において前回のEGR
状態が上流側EGRでなかったNOの場合には、ステッ
プS21に移って前回のEGR状態は下流側EGRであ
ったか否かを判定する。そして、このステップS21に
おいて前回のEGR状態が下流側EGRでなかったNO
の場合にはステップS10に移って下流側EGRを実行
し、前回のEGR状態が下流側EGRであったYESの
場合には引続き下流側EGRが行われるようにそのまま
リターンされる。
【0027】このようにして、コントロールユニット5
0による制御動作が行われるために、上流側EGRが行
われている運転状態から下流側EGR領域や非過給運転
時の非EGR領域に移行した際には、上流側EGRを停
止した状態で所定時間だけ過給運転を継続させるように
して上流側EGR通路39、過給機22周辺の吸気通路
17及びインタークーラ23L ,23R 内におけるEG
Rガスを燃焼室10側へ送込むことで掃気して吸気系で
の残留EGRガスの発生を回避するようにしているの
で、従来のような、吸気系にEGRガスが残存すること
による種々の不具合を解消することができる。つまり、
EGRガスが過給機22と吸気バイパス通路29との間
で循環されることがなくなるので、過給機22や吸気バ
イパス通路29内壁等へのEGRガスの固着、過給機2
2での吸入空気の上昇による充填効率の低下などの不具
合が回避され、また、インタークーラ23L ,23R 内
にEGRガスが滞留して固着してしまうことも回避され
る。また、残存したEGRガスにより吸入空気中のEG
Rガス割合を最適値に設定することができないといった
こともなくなるので、エンジン出力の低下、燃焼室内で
の燃焼性の悪化に伴うNOx 排出量の増大、燃料消費率
及びトルク偏動の増大を回避することもできる。
【0028】(第2実施例)次に、本発明の第2実施例
について説明する。本例はABV30を自動弁で構成し
たものであって、ABV30以外の構成は上述した実施
例と同様であるために説明を省略し、特に本例の特徴と
する構成及び制御動作について説明する。
【0029】図6に示すように、本例におけるエンジン
の吸気系に設けられたABV30は、弁体30aが連結
されたダイヤフラム30bにより圧力室30fと大気室
30gとが区画形成され、圧力室30fにスプリング3
0hが縮装されている。そして、前記圧力室30fには
負圧通路47を介して吸気バイパス通路29の内圧が導
入されるようになっていると共に大気室30gには大気
圧通路48を介してスロットル弁20上流側の吸気通路
17の圧力、つまり、大気圧が導入されるようになって
いる。このような構成により、スロットル弁20の開度
が大きくなるに従って吸気量が増大し過給機22で過給
される吸気の圧力が増大すると、前記スプリング30h
の付勢力によって吸気バイパス通路29が閉じ加減にさ
れる一方、エンジンの軽負荷時には、過給機22で過給
される吸気の過給圧力が低いので、圧力室30f内は負
圧状態となり、吸気バイパス通路29を開くように構成
されている。
【0030】次に、本例におけるコントロールユニット
50の制御動作について図7のフローチャートに基づい
て説明する。本図7に示すように、スタートした後、先
ず、ステップS31において前記各センサ等の各種信号
によってエンジンの運転状態が読込まれる。その後、ス
テップS32において現在、上流側EGRが行われてい
るか否かを判定する。そして、このステップS32にお
いて上流側EGRが行われているYESの場合にはステ
ップS33に移って車両の減速時であるか否かの判定を
行う。この判定は例えばスロットルセンサ42の検出信
号等に基づいて行われる。そして、このステップS33
において減速時であるYESの場合には、ステップS3
4に移って吸入負圧が所定値P0 よりも小さいか否かが
検出される。この所定値P0 は図8のABV開閉特性図
に示すように大気圧よりも僅かに高い値に設定されてお
り、例えば図8の点B1からB2にエンジン運転状態が
非過給領域側へ移行されているか否かの判定が行われる
ことになる。そして、このステップS34において吸入
負圧が所定値P0 よりも小さくなったYESの場合に
は、EGRコントロールバルブ41を閉状態にして上流
側EGRを停止した後、リターンする。また、ステップ
S33において減速でないと判定されたり、また、ステ
ップS34において吸入負圧が所定値P0 以上であるN
Oの場合には上流側EGRが継続して行われる。このよ
うな制御動作であるために、ステップS35において本
発明でいう上流側EGR停止手段45が構成されてい
る。
【0031】また、前記ステップS32において現在、
上流側EGRが行われていないNOの場合や前回ルーチ
ンにおいてステップS35で上流側EGRが停止された
NOの場合には、ステップS36に移ってエンジン運転
状態が上流側EGR領域であるか否かを判定する。つま
り、エンジン運転状態が上流側EGRが行われていない
状態から上流側EGR領域になったか否かを判定する。
そして、このステップS36において上流側EGR領域
であるYESの場合には、ステップS37に移って前回
のEGR状態は上流側EGRであったか否かを判定す
る。そして、このステップS37において前回のEGR
状態が上流側EGRであったYESの場合にはステップ
S38に移ってタイマを作動させ、ステップS39にお
いてタイマがタイムアップしたか否かを判定する。そし
て、タイムアップすると、ステップS40に移って上流
側EGRを実行する。一方、タイマがタイムアップされ
ていない状態ではステップS39からステップS36に
戻されるようになっている。このような制御動作が行わ
れるために、例えば図8において点B1からB2に吸入
負圧が低下してステップS35において上流側EGRが
停止された後、タイマがタイムアップするまで継続して
上流側EGR領域にある場合にのみ上流側EGRを再実
行するようにし、タイマがタイムアップするまでにエン
ジン運転状態が上流側EGR領域以外の領域に移行した
場合にはタイムアップを待つことなしにステップS41
に移るようになっている。また、ステップS37におい
て前回のEGR状態が上流側EGRでなかったNOの場
合、つまり、ステップS35を通過することなしに上流
側EGRが停止状態となっている場合には、残留EGR
の発生しない状態であるためにステップS39に移って
上流側EGRを実行する。
【0032】また、スッテップS36において上流側E
GR領域でないNOの場合にはステップS40に移って
下流側EGR領域であるか否かを判定する。そして、こ
のステップS40において下流側EGR領域であるYE
Sの場合にはステップS41に移って下流側EGRを実
行する。また、このステップS41において下流側EG
R領域でないNOの場合にはEGRを行うことなしにリ
ターンする。このような制御動作が行われるようになっ
ているために、ステップS42において本発明でいう下
流側EGR開始手段46が構成されている。
【0033】このようなコントロールユニット50の制
御動作が行われるために、第1実施例で述べた効果に加
えて、特に、上流側EGRをカットした後、タイマが作
動している間、つまり、EGRガスの供給を行うことな
しに過給運転を行って吸気系の掃気を行っている間にエ
ンジンの運転状態が上流側EGR領域から脱したような
場合には、タイマのタイムアップを待たずに下流側EG
R領域になったか否かの判定を行い、その判定に基づい
てエンジンの運転状態を設定することができるようにな
っている。
【0034】
【発明の効果】上述してきたように、本発明によれば、
以下に述べるような効果を発揮することができる。先
ず、請求項1記載の発明では、エンジン運転状態が過給
運転領域で且つEGR領域にあって上流側EGR通路か
らの排気の供給が行われている状態から、エンジン運転
状態が非過給運転領域側に移行したときに、バイパス通
路開閉手段の開放動作に先立って上流側EGR通路から
の排気の供給を停止させる上流側EGR停止手段を備え
させるようにして、上流側EGRが解除された際に、上
流側EGRを停止した状態で所定時間だけ過給運転を継
続して行うようにしたために、上流側EGR通路、過給
機周辺の吸気通路におけるEGRガスを掃気して吸気系
での残留EGRガスの発生を回避することができるの
で、従来のような、吸気系にEGRガスが残存すること
による種々の不具合を解消することができる。つまり、
過給機や吸気バイパス通路内壁等へのEGRガスの固着
の回避、過給機での吸入空気の上昇による充填効率の低
下の防止が図れる。
【0035】また、請求項2記載の発明によれば、上流
側EGR停止手段によって上流側EGR通路からの排気
の供給が停止された後、エンジン運転状態が非過給運転
領域で且つEGR領域にあるとき、下流側EGR通路か
らの排気の供給を開始させる下流側EGR開始手段を備
えさせるようにして、上流側EGR通路、過給機周辺の
吸気通路におけるEGRガスが掃気されて残留EGRガ
スが除去された状態で下流側EGRを行うようにしたた
ために、下流側EGR中に不要のEGRガスが吸気中に
混入されるようなことが回避でき、吸入空気中のEGR
ガス割合を最適値に設定できるので、エンジン出力の低
下、燃焼室内での燃焼性の悪化に伴うNOx 排出量の増
大、燃料消費率及びトルク偏動の増大を回避することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示す図である。
【図2】第1実施例におけるエンジンの全体構成図であ
る。
【図3】第1実施例におけるコントロールユニットの制
御動作の一部を示すフローチャート図である。
【図4】第1実施例におけるコントロールユニットの制
御動作の一部を示すフローチャート図である。
【図5】エンジン回転数と吸入負圧とによって決定され
るエンジン運転領域を示す図である。
【図6】第2実施例におけるエンジンの全体構成図であ
る。
【図7】第2実施例におけるコントロールユニットの制
御動作を示すフローチャート図である。
【図8】ABVの開度特性を示す図である。
【符号の説明】
17 吸気通路 22 過給機 29 吸気バイパス通路 30 ABV(バイパス通路開閉手段) 38 EGR切換バルブ(EGR制御手段) 39 上流側EGR通路 40 下流側EGR通路 41 EGRコントロールバルブ(EGR制御手
段) 45 EGR停止手段 46 下流側EGR開始手段
フロントページの続き (72)発明者 大島 智巳 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気通路に配設されて該吸気通路の吸気
    を過給する過給機と、 前記吸気通路において前記過給機をバイパスする吸気バ
    イパス通路と、 該吸気バイパス通路に配設され、エンジン運転状態が過
    給運転領域のときに閉鎖されると共に、エンジン運転状
    態が非過給運転領域のときに開放されることにより吸気
    バイパス通路の吸気流量を調整して前記過給機での過給
    状態を調整するバイパス通路開閉手段と、 排気を前記過給機上流側の吸気通路へ供給する上流側E
    GR通路と、 排気を前記過給機下流側の吸気通路へ供給する下流側E
    GR通路と、 エンジン運転状態が過給運転領域で且つEGR領域のと
    きには上流側EGR通路からの排気の供給を行うと共
    に、エンジン運転状態が非過給運転領域で且つEGR領
    域のときには下流側EGR通路からの排気の供給を行う
    ようにしてEGR状態を切換え、エンジン運転状態が非
    EGR領域のときには上流側EGR通路及び下流側EG
    R通路からの排気の供給を共に行わないように制御する
    EGR制御手段と、 エンジン運転状態が過給運転領域で且つEGR領域にあ
    って前記上流側EGR通路からの排気の供給が行われて
    いる状態から、エンジン運転状態が非過給運転領域側に
    移行したときに、前記EGR制御手段に信号を出力し、
    前記バイパス通路開閉手段の開放動作に先立って上流側
    EGR通路からの排気の供給を停止させる上流側EGR
    停止手段とを備えていることを特徴とする過給機付エン
    ジンのEGR装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の過給機付エンジンのEG
    R装置において、上流側EGR停止手段によって上流側
    EGR通路からの排気の供給が停止された後、エンジン
    運転状態が非過給運転領域で且つEGR領域にあると
    き、下流側EGR通路からの排気の供給を開始させる下
    流側EGR開始手段を備えていることを特徴とする過給
    機付エンジンのEGR装置。
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