JPH05256083A - 地下トンネルの拡幅工法及び分岐・合流部構築工法 - Google Patents
地下トンネルの拡幅工法及び分岐・合流部構築工法Info
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- JPH05256083A JPH05256083A JP4096814A JP9681492A JPH05256083A JP H05256083 A JPH05256083 A JP H05256083A JP 4096814 A JP4096814 A JP 4096814A JP 9681492 A JP9681492 A JP 9681492A JP H05256083 A JPH05256083 A JP H05256083A
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Abstract
面交通等への影響を少なくするとともに、掘削土砂等を
減少し、さらに土捨て場等の環境問題をも解消すること
のできる地下トンネルの拡幅工法及び分岐・合流部構築
工法を提供する。 【構成】 地下トンネル10と並行して作業基地14を
設置する工程と、作業基地14から地下トンネル10に
架設したパイプルーフ15等の柱体をトンネル延長方向
に連設して先行地中ルーフ16を設置する工程と、先行
地中ルーフ16で覆われた地盤を作業基地14を介して
掘削撤去するとともに、それによって生じた空間に地下
トンネルの分岐・合流部等のトンネルの拡幅部12を構
築する工程とによって構成する。
Description
及び地下トンネルの分岐・合流部構築工法に関する。
流部、非常駐車帯、急曲線部などで、一定断面を有する
トンネル一般部を拡幅する必要がある。そして、トンネ
ル一般部を拡幅するには、一定断面を有するトンネルの
構築に適したシールド工法等の非開削の工法では経済的
な施工を行なうことができないため、一般に開削工法が
採用されている。
削工法により地下トンネルを拡幅する方法では、トンネ
ル一般部及び拡幅部を挾んだその両側に山留壁等を設け
るべく、一般部及び拡幅部に相当する占有領域を地上に
設ける必要があるため、特に、道路の下方に拡幅部を構
築する場合には、その工事期間中の路面交通の処理が問
題となる。また、地上から拡幅部の構築箇所にかけてト
ンネル一般部及び拡幅部の全幅の地盤を掘削することに
なるため、掘削土砂、埋戻土砂等が多大になり、さらに
土捨て場や多数のダンプトラックの通行による環境上の
問題を生じる。
なされたもので、地上の占有領域を小さくして工事期間
中の路面交通等への影響を少なくすることができるとと
もに、掘削土砂、埋戻し土砂等を減少して経済的な施工
を行なうことができ、さらに排出土砂の減少にともなっ
て、土捨て場やダンプトラックによる環境問題をも解消
することのできる地下トンネルの拡幅工法を提供せんと
する。
流部を構築する場合において、地上の占有領域を小さく
して路面交通等への影響を少くするとともに、掘削土砂
等を減少し、かつ効率的に分岐・合流部を構築すること
のできる分岐・合流部の構築工法を提供せんとする。
拡幅工法は、上記目的に鑑みてなされたもので、まず、
シールド工法等によって構築した、道路トンネル、鉄道
トンネル等の地下トンネルと並行して、これらの拡幅部
を構築すべき区間において延長する作業基地を、トレン
チ、立坑、作業トンネル等として設置する。次に、この
作業基地から地下トンネルに架設した、パイプルーフ、
地盤固化柱等の、好ましくは曲線状の柱体を地下トンネ
ルの延長方向に連設して、拡幅部を覆う先行地中ルーフ
を設置する。さらに、この先行地中ルーフで覆われたこ
れの下方の地盤を作業基地を介して掘削撤去するととも
に、これによって生じた空間に拡幅部を構築する。
部構築工法は、まず、シールド工法等によって構築し
た、道路、鉄道等の本線を設置すべき本線トンネルに沿
ってこれの側方に、地上から本線トンネルの側方に至る
開削部を形成するための一対の土留壁を地中連続壁工
法、シートパイルの打設工法等によって構築する。次
に、築造した一対の土留壁の間を、パイプルーフ、地盤
固化柱等の柱体を打設施工するための作業基地を設ける
べく、地下トンネルの上部と略同一のレベルまで開削
し、しかる後にここから本線トンネルの上方に向けて前
記柱体を本線の延長方向に連続打設して、先行地中ルー
フを形成する。先行地中ルーフを施工したら、前記一対
の土留壁の間を本線トンネルの低部と略同一レベルまで
さらに開削する。さらに、前記先行地中ルーフより下方
の土留壁の一部を撤去して、土留壁と本線トンネルとの
間に位置する、前記先行地中ルーフに覆われる地盤を掘
削撤去するとともに、本線トンネルの外郭のうち、地盤
の掘削により露出する部分を撤去して開削部と本線トン
ネルとが連通する空間を形成する。そして、この空間に
は、土圧等の外力に抵抗しうる強度を有するボックス型
の構造物を、開削部と本線トンネルとの間にまたがって
構築する。さらに、前記空間における構造物の周囲を埋
戻す。なお、以上の工程に伴ない、必要に応じて地盤改
良や山留め支保工を行なう。
中ルーフの下方の地盤の掘削土砂等は作業基地を介して
搬出・搬入され、したがって、地上における作業領域を
前記作業基地の占有領域のみに限定して、路面交通等へ
の影響を少なくする。また、先行地中ルーフで支持され
るこれの上方の地盤は、掘削する必要がないので、排出
土砂や埋戻し土砂を大幅に減少する。
部構造工法では、作業基地としての開削部を、分岐・合
流部を構築するための構築空間としても利用することに
より、分岐・合流部を形成するボックス型のトンネル構
造物を効率よく構築可能にする。
詳細に説明する。
は、図1に横断面図で示す、中央分離帯13を有する道
路幅B1=約40mの道路の上下各路線の直下に設け
た、シールド工法による道路トンネル10の各々に、図
2にも示すように、アプローチ道路11を設けるため、
拡幅区間Lに道路トンネル10への分枝・合流のための
拡幅部12を構築すべく採用するものである。
ル一般部としての道路トンネル10に拡幅部12を構築
するには、図3(イ)〜(ニ)に示すように、まず中央
分離帯13に、道路トンネル10と並行して、拡幅部1
2を構築すべき範囲内において延長するトレンチを作業
基地14として設置する。次に、この作業基地14から
道路トンネル10に架けて曲線推進によるパイプルーフ
15を作業基地14の延長方向に連続打設して、予定す
る拡幅部12を覆う先行地中ルーフ16を構築する
((イ)参照)。そして、作業基地14を下方に延長す
るかあるいは作業基地14の下方に鉛直壁を構築して、
先行地中ルーフ16下方の掘削すべき領域を仕切るとと
もに、必要に応じて直線推進によるパイプルーフ17や
地盤改良によって掘削底盤を防護する((ロ)参照)。
なお、作業基地14の下方も地盤改良すれば、これの底
盤30の浮上りを防止することができる。掘削領域を仕
切ったら、次に、かかる先行地中ルーフ16下方の地盤
を掘削撤去する。すなわち、必要に応じて作業基地14
の壁の一部を撤去するするとともに、ここから掘削土砂
を取出し、かかる掘削土砂を作業基地14を介して搬出
する。また、地盤の掘削に伴って、道路トンネル10の
外周セグメント29を一部撤去する((ハ)参照)。な
お、掘削に先立ち、先行地中ルーフ16の先端部周囲の
地盤28を地盤改良することにより、上方の地盤をより
強固に支持することができるとともに地下水を遮断し、
さらに先行地中ルーフ16の先端を固めることができ
る。そして、掘削によって形成した先行地中ルーフ16
下方の空間には、道路トンネル10と連設して拡幅部1
2を構築する。拡幅部12を構築したらこれの上方の空
間を埋戻すとともに各種充填剤で周囲の地盤を補強する
((ニ)参照)。
ンネル10の拡幅工法では、構築作業中の資機材の搬入
や掘削土砂の排出等は全て中央分離帯13を占有する作
業基地14を介して行なわれるため、路面交通への影響
を極力少なくすることができる。また、拡幅部12を構
築するための空間を形成すべく地盤を掘削する範囲は先
行地中ルーフ16より下方に限定されるため、掘削土量
や埋戻土量を少なくすることができる。
法により構築される道路トンネルの分枝・合流ランプ2
0の構造を示す平面図、図5は、これの側面図である。
また、図6〜図9はかかる分枝・合流ランプ20の横断
面図であり、図6は図4のA−A断面を、図7はB−B
断面を、図8はC−C断面を、図9はD−D断面を各々
示すものである。すなわち、図6は、分枝・合流部21
の手前のシールド工法による道路トンネル10の一般の
構造を示すものであり、図7及び図8は、道路トンネル
10に拡幅部12を連設した分枝・合流部21の構造を
示すものである。さらに図9は、開削工法により道路ト
ンネル10とは別途構築した中央分離帯13直下のラン
プトンネル22に分枝・合流部21が接続して、シール
ド工法による一般の道路トンネル10とランプトンネル
22とが並設する構造を示すものである。そして、図7
に示すB−B断面は、作業基地14の下方に鉛直壁23
を構築して掘削すべき領域を仕切ったもので、図8のC
−C断面は、作業基地14下方の延長部24により掘削
すべき領域を仕切ったものである。なお、ランプトンネ
ル22を構築するための立坑25を、これの延長方向に
おいて前記作業基地14と連設すれば、効率良く拡幅部
12及びランプトンネル22の構築を行なうことができ
る。
るランプトンネル22及び分枝・合流部22の位置を、
図10に示すようにこれらの延長方向に前後にずらせ
ば、一本の中央分離帯13を利用して地上の占有領域を
拡げることなくこれらを効率良く構築することができ
る。
て道路トンネルを拡幅する場合について記載したが、本
発明はこれに限定されることなく、鉄道トンネル、排水
トンネル等の他の地下トンネルを拡幅すべく採用するこ
ともできる。さらに、専有可能な地上の領域であれば、
作業基地14を必ずしも中央分離体を利用して設ける必
要はなく、例えば図11に示すように、道路幅B2の片
側によせて、あるいは道路に隣接する領域にこれを設け
ることもできる。さらにまた、図12に示すように、上
下に連設する二段の地下トンネルについても本発明の地
下トンネルの拡幅工法を応用することができる。
の地下トンネルの分岐・合流部構築工法の一実施例を示
すものである。
工法によって構築した本線トンネル30の延長方向に沿
ってこれの側方に、地上から本線トンネル30の下方に
至る一対の土留壁31を、所定の間隔、すなわち後述す
る直線パイプルーフの施工に最少限必要な3.5m程度
の間隔を置いて構築する。そして、一対の土留壁31の
間の地盤を、前記本線トンネル30の上端の深さと略等
しい深さまで掘削して開削部32を形成するとともに、
当該開削部32の掘削底盤に直線パイプルーフ33施工
用の推進装置を設置し、さらに開削部32を作業基地と
してこれから本線トンネル30の上端に向かって直線パ
イプルーフ33を打設し、これを本線トンネル30の延
長方向に多数連続打設することによって、開削部32と
本線トンネル30との間の地盤を覆う先行地中ルーフ3
4を形成する((イ)参照)。なお、この際に、パイプ
ルーフ33の先端が位置する本線トンネル30の上端部
上方の地盤40や、本線トンネル30の底部と同一レベ
ル付近の地盤41等は、予め地盤改良しておくことが好
ましい。
土留壁31の間の地盤をさらに下方に掘削して開削部3
2を本線トンネル30の底部と同一レベル付近まで延長
する((ロ)参照)。
壁31の、前記先行地中ルーフ34と開削部32の底盤
との間に位置する部分を撤去するとともに、ここに土留
壁用支保部材42をトンネル延長方向に所定間隔で配置
して土留壁31の上方の荷重を支持する。そして、先行
地中ルーフ34によって覆われる、本線トンネル30と
開削部32との間の地盤を掘削撤去するとともに、これ
によって表出した本線トンネル30の外郭、すなわちセ
グメント35を撤去して、本線トンネル30と開削部3
2が連通する、分岐・合流部を構築するための構築空間
36を形成する((ハ)参照)。なお、この際に、セグ
メント35を一部撤去することにより、シールドトンネ
ルとしての強度を失った本線トンネル30を補強すべ
く、適宜山留め支保部材37を取付ける。
間36には、分岐・合流部の躯体としての矩形断面のボ
ックス型構造物38を、本線トンネル30と開削部32
との間にまたがって構築する((ニ)参照。すなわち、
シールドトンネルが欠落状態にあるため外力に抵抗する
ことができないので、ボックス型構造物38は、これ単
独で土圧等の外力を受けるに十分な強度を有するものと
する。また、パイプルーフ33の施工や掘削作業のため
の作業基地としての開削部32を、ボックス型構造物3
8の構築空間36としても用いることにより、十分な広
さの構築空間36を容易に確保して効率良く分岐・合流
部を構築することができる。なお、この際に、前記土留
壁用支保部材42及び山留め支保部材37は、構築し終
わったボックス型構造物38の外周面に盛り替えつつ順
次構築作業を行なってゆく。
ら、土留壁用支保部材34、山留め支保部材37等の仮
設材を撤去し、ボックス型構造物38外周の構築空間3
6の埋戻しを行なう((ホ)参照)。また、薬液注入等
によってボックス型構造物38の周囲を固めることもで
きる。
30とランプトンネル39との離隔に会わせて順次開削
幅を広げ、各々が完全に独立した位置からランプトンネ
ル39を単独で構築し((ヘ)参照)、これを地上に接
続させる。
拡幅工法は、地下トンネルと並行して延長するトレン
チ、作業トンネル等の作業基地を設置する工程と、該作
業基地から前記地下トンネルに架けて先行地中ルーフを
設置する工程と、先行地中ルーフで覆われた地盤を掘削
撤去するとともに、それによって生じた空間に拡幅部を
構築する工程とからなるので、地上における占有領域を
減少して、路面交通等へ悪影響を及ぼさないようにする
ことができる。また、先行地中ルーフで支持される地盤
を掘削する必要がないので排出土砂、埋戻土砂等を減じ
て経済的な施工を可能にするとともに、土捨て場や多数
のダンプトラックの通行によるによる環境問題をも解消
することができる。
部構築工法によれば、作業基地として用いる開削部を、
分岐・合流部の構築空間としても利用することにより、
所望の大きさの構築空間を容易に形成して、拡幅された
分岐・合流部を効率よく構築することができる。
プローチ道路を設ける状況を示す概略横断面図である。
示す概略斜視図である。
を拡幅する一実施例を示す説明図である。
道路トンネルの分枝・合流ランプの構造を示す平面図で
ある。
道路トンネルの分枝・合流ランプの構造を示す側面図で
ある。
ネル及び分枝・合流部に位置を、これらの延長方向に前
後にずらせた状況を示す説明図である。
を示す説明図である。
トンネルの拡幅工法を適用する状況を示す説明図であ
る。
分岐・合流部構築工法の一実施例を示す説明図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 地下トンネルと並行して延長する作業基
地を設置する工程と、該作業基地から前記地下トンネル
に架設したパイプルーフ、地盤固化柱等の柱体を前記延
長方向に連設して先行地中ルーフを設置する工程と、該
先行地中ルーフで覆われた地盤を前記作業基地を介して
掘削撤去するとともに、それによって生じた空間にトン
ネルの拡幅部を構築する工程とからなる地下トンネルの
拡幅工法。 - 【請求項2】 道路、鉄道等の本線を設置すべき地下ト
ンネルに分岐・合流部を構築するための方法であって、
前記本線トンネルの延長方向に沿って地下からこれの側
方に至る開削部を設けるための一対の土留壁を築造する
工程と、該一対の土留壁の間を、前記本線トンネルの上
部と略同一レベルまで開削する工程と、該開削部を作業
基地として、ここから前記本線トンネルの上部に至るパ
イプルーフ、地盤固化柱等の柱体を打設して先行地中ル
ーフを形成する工程と、前記一対の土留壁の間を前記本
線トンネルの底部と略同一レベルまでさらに開削する工
程と、前記先行地中ルーフによって覆われる、開削部と
前記本線トンネルとの間の地盤を撤去するとともに、本
線トンネルの外郭を撤去して本線トンネルと開削部とを
連通する空間を形成する工程と、該連通した空間におい
て、前記本線トンネルと前記開削部にまたがって、ボッ
クス型のトンネル構造物を構築する工程と、構築したボ
ックス型のトンネル構造物周囲の前記空間を埋戻す工程
とからなる地下トンネルの分岐・合流部構築工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4096814A JP2594863B2 (ja) | 1992-01-14 | 1992-04-16 | 地下トンネルの拡幅工法及び分岐・合流部構築工法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4-4905 | 1992-01-14 | ||
JP490592 | 1992-01-14 | ||
JP4096814A JP2594863B2 (ja) | 1992-01-14 | 1992-04-16 | 地下トンネルの拡幅工法及び分岐・合流部構築工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05256083A true JPH05256083A (ja) | 1993-10-05 |
JP2594863B2 JP2594863B2 (ja) | 1997-03-26 |
Family
ID=26338759
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4096814A Expired - Lifetime JP2594863B2 (ja) | 1992-01-14 | 1992-04-16 | 地下トンネルの拡幅工法及び分岐・合流部構築工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2594863B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1992
- 1992-04-16 JP JP4096814A patent/JP2594863B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2594863B2 (ja) | 1997-03-26 |
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