JPH05255538A - 微粒化セルロース懸濁液組成物 - Google Patents

微粒化セルロース懸濁液組成物

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JPH05255538A
JPH05255538A JP4201058A JP20105892A JPH05255538A JP H05255538 A JPH05255538 A JP H05255538A JP 4201058 A JP4201058 A JP 4201058A JP 20105892 A JP20105892 A JP 20105892A JP H05255538 A JPH05255538 A JP H05255538A
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JP
Japan
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suspension
cellulosic material
composition
water
cellulose
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JP4201058A
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English (en)
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Yuichi Komuro
雄一 小室
Katsuo Yamamoto
勝男 山本
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 積算体積50%の粒径が0.3〜6μmであ
り、かつ3μm以下の粒子の積算体積割合が25%以上
の微粒化セルロース系素材を2〜25重量%と、粘性指
数100以上の親水性高分子を0.16重量%以上含有
する微粒化セルロース懸濁液組成物。 【効果】 微粒化セルロース系素材の懸濁益の長期保存
後の離水を防止し、また塩類と併利用時の安定性の低下
を防止し、利用価値を広めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、微粒化セルロース懸濁
液組成物に関し、食品を初め、化粧品、塗料コーティン
グ分野等の工業用分野に於ける素材として広く使われ
る。
【0002】
【従来の技術】セルロースを微細な粒子に粉砕すること
は難しく、常法、例えばボールミルやハンマーミル、ジ
ェットミル、コロイドミル、三本ロールミル、ホモジナ
イザー等で粉砕しても平均粒径が10μm近辺までしか
微細化されなかった。最近、本発明者らによる特開平3
−163135号公報の方法により、レーザー光散乱法
測定による積算体積50%の粒径が6μm以下のものま
で得られるようになった。
【0003】セルロースを水中で湿式粉砕して、6μm
以下の積算体積50%粒径とすると、流動性を失い、粘
稠で滑らかなペースト状となり、水とセルロース微粒子
が一体となって安定した懸濁液となる。この安定性は積
算体積50%の粒径が0.3〜6μmで優れた値を示
し、特に粒径が0.5〜4μmでは極めて良好な安定性
を示すことが見出された。ここで云う安定性とは、例え
ば懸濁濃度を薄めていって円柱管に入れ放置した後の沈
降程度などによって評価され、沈降しにくい程安定であ
る。
【0004】積算体積50%の粒径が0.3〜6μmで
あり、かつ3μm以下の粒子の積算体積が25%以上に
微粒化されたセルロース系素材を含有する水懸濁液は上
記安定性は良好だが、塩類を混入させて応用利用を図る
場合、例えば、食品用途で調味料として食塩を添加して
加工食品を調製する場合などは、前記安定性が低下する
傾向があった。また、水懸濁液そのものも容器中にて長
期保存しておくと、僅かではあるが表層に離水が発生す
る場合があり、商品価値を低下させるという問題点を有
していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、微粒
化セルロース系素材の懸濁液の長期保存後の離水現象を
防止し、塩類と併用する場合の安定性が改善された微粒
化セルロース懸濁液組成物を提供しようとすることにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決する為に、鋭意検討を重ねた結果、セルロース
系素材の滑らかなペースト状懸濁液でかつ安定性の優れ
た組成物を見出し、本発明を完成するに至った。すなわ
ち、本発明は、積算体積50%の粒径が0.3〜6μm
であり、かつ3μm以下の粒子の積算体積割合が25%
以上である微粒化セルロース系素材を2〜25重量%、
粘性指数100以上の親水性高分子を0.16重量%以
上含有することを特徴とする微粒化セルロース懸濁液組
成物、である。
【0007】本発明において、粒径の測定は後述のよう
になされるが、積算体積50%の粒径とは、粒子全体の
体積に対して積算体積が50%になるときの粒子の球形
換算直径のことで、メジアン径とも呼ばれる。また、3
μm以下の粒子の積算体積割合とは、3μm以下の粒子
の合計体積の全粒子の合計体積に対する割合を百分率で
示した値のことである。
【0008】本発明における微粒化セルロース系素材
は、上記積算体積50%の粒径が0.3〜6μmであ
り、かつ3μm以下の粒子の積算体積割合が25%以上
である必要があり、この範囲を外れた懸濁液組成物は、
食品への添加剤として用いられる場合には、ざらつき
感、異物感が拭いきれず、また、保水性、粘性、分散安
定性が劣る。
【0009】本発明の微粒化セルロース懸濁液組成物
は、微粒化セルロース系素材の含有量が2〜25重量%
である必要がある。2重量%より少ないと粘度が高くな
らず素材としての商品利用価値も低く、また輸送にあた
っても無駄が多い。また、微粒化セルロース系素材の含
有量が25重量%を越えると、かえって固くなりすぎて
扱いにくい。
【0010】本発明で用いられるセルロース系素材と
は、セルロースを含有する素材を表すものである。例え
ば、木材パルプ、リンターパルプ、竹パルプ、バガスパ
ルプのような脱リグニン処理を施した精製パルプ、コッ
トン繊維、コットンリンター、麻繊維のようなセルロー
ス系天然繊維、又はそれらに脱リグニン処理を施した精
製天然繊維、ビスコースやセルロース銅アンモニア溶液
から凝固再生された再生セルロース成形物、穀物又は果
実由来の食物繊維(例えば、小麦フスマ、えん麦フス
マ、とうもろこし外皮、米ぬか、ビール粕、大豆粕、え
んどう豆繊維、おから、リンゴ繊維、ビート繊維な
ど)、木材及び稲ワラに代表されるようなリグノセルロ
ース材料などである。
【0011】本発明の微粒化セルロース懸濁液組成物
は、粘性指数100以上の親水性高分子を0.16重量
%以上含有することを必須とする。それによって本発明
の組成物は塩類と混合しても高度な安定性を示し、ま
た、長期保存時でも離水現象を起こすことがなくなる。
本発明でいう粘性指数とは、2重量%濃度の水溶液、又
は水膨潤液の20℃での粘度をセンチポアズで表わした
値をいう。
【0012】含有する親水性高分子の粘性指数が100
を下廻る場合は、本発明の組成物の作用効果である高度
の安定性は見られない。また、本発明の微粒化セルロー
ス懸濁液組成物は、親水性高分子の含有割合が、0.1
6重量%以上であることが必要である。含有割合は高い
ほど組成物の安定性が向上するが、25重量%を超えた
場合には、それ以上含有量を増やしても安定性にはあま
り影響がない。
【0013】本発明に用いる親水性高分子とは、水に溶
解したり膨潤したりして高粘度の液状をなすもので、例
えばカルボキシメチルセルロースナトリウム塩、メチル
セルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウ
ム塩等のセルロース誘導体、デンプングリコール酸ナト
リウム、デンプンリン酸エステルナトリウム、水溶性デ
ンプン等のデンプン類、アルギン酸ナトリウム、アルギ
ン酸プロピレングリコールエステル、ポリアクリル酸ナ
トリウム、ポリビニルアルコール、ポリオキシエチレン
誘導体等の有機合成化合物、アルギン酸、プルラン、ペ
クチン、ラムザンガム、グアガム、サイリウムシードガ
ム、ジュランガム、タマリンドシードガム、トラガント
ガム、トリアカンソスガム、タラガム、カラヤガム、キ
サンタンガム、カラギナン、ウェランガム、粉アメ、デ
キストラン、水膨潤性粘土鉱物等の天然物等の中から選
ばれる。
【0014】本発明の微粒化セルロース懸濁液組成物に
使用する分散媒としては、高度に微粒化されたセルロー
スが分散され得る任意の分散媒が適用できるが、好まし
くは水であり、その他ジメチルスルホキシドなどの極性
分散媒、プロピレングリコール、グリセリンなどの親水
性分散媒があるが、その用途等に応じて適宜選択でき
る。また、腐敗を防ぐ目的で少量の酸、アルカリ、アル
コール、防腐剤、殺菌剤などを混入させることや、水分
活性を下げるために塩類、糖類などを添加したり、粘度
調整のために天然ガム類や合成糊料を添加することも可
能であり、更には低粘性物のオリゴ糖、デキストリンな
ど、その他の第3物質を混入させることを何ら制限する
ものではない。
【0015】また、本発明の微粒化セルロース懸濁液組
成物は、通常の冷凍耐性を付与できる物質を混入させて
/もしくは混入させないで、本発明の組成物を凍結させ
ることもできる。この場合、解凍して後に懸濁液に戻し
た組成物は本発明の組成物に含まれる。本発明の微粒化
セルロース懸濁液組成物は、微粒化セルロース系素材を
微粉砕して得られる懸濁液に所定の親水性高分子を加え
るか、又は微粉砕前に所定の親水性高分子を加えておい
て後に粉砕することによって得られる。
【0016】微粒化セルロ−ス系素材(あるいは微粒化
セルロ−ス系素材に所定の親水性高分子を加えたもの)
を得る方法としては、特開平3−163135号公報等
の方法が挙げられる。以下に、本発明に用いる微粒化セ
ルロース系素材の製造で使用される媒体攪拌湿式粉砕装
置の一例を図1に基づいて詳しく説明する。
【0017】媒体攪拌湿式粉砕は、媒体を密閉容器に入
れ、内蔵する回転翼であるローター3の高速回転による
攪拌によってこの媒体に強制的な運動を与え、ここに前
処理したセルロース系素材を含む懸濁液を強制通過させ
て、セルロース系素材を粉砕するものである。媒体に
は、直径0.3〜6mmのセラミックス又は金属ビーズ
が好ましい。
【0018】媒体の径が0.3mmより小さくなると容
器から排出する時の分類が困難となり、6mmより大き
くなると粉砕効果が落ちる。特に、硬度の高いアルミナ
ビーズ、炭化ケイ素ビーズ、チッ化ケイ素ビーズ、ジル
コンビーズ、ジルコニアビーズや超硬ステンレスビーズ
などが好んで用いられるが、ガラス製ビーズでも差し支
えない。
【0019】ステーター(容器)2は、円筒状のものが
一般的であり、内部にローター(回転翼)3が内装され
ている。ローターの形状は、ピンタイプのものやディス
クタイプのもの等種々の形状が工夫されているが、円筒
部からもピンが出ている型のものも用いうる。ローター
は高速で回転するが、その周速は5m〜18m/秒の範
囲が一般的である。
【0020】このような容器の中に、媒体としてのビー
ズを60〜90%の容量に充填するのが一般的である。
ローターを回転させることにより、媒体同士が強烈に運
動し、この摩砕作用によってセルロース系素材を粉砕す
る。連続運転の場合には、セルロース系素材の懸濁液は
ポンプで強制的に容器内に押し込めてもよい。容器に
は、押し込み口1と反対の位置には排出口4が設けられ
ており、押し込められた量だけ排出口より排出されるよ
うに構成されている。一方、バッチ運転の場合は開放型
容器が一般的に使用される。
【0021】懸濁液は、容器内で強烈な摩砕効果を受け
て微粒化されるが、同時に攪拌熱も発生して温度が上昇
する。従って、この発熱を吸収する目的で、容器の外側
には冷却ジャケット5が取り付けられてある。また、ロ
ーターも冷却出来るようになっているものも用いること
ができる。1回の通過で微粒化が不充分な場合は、繰り
返し処理を行ってもよい。
【0022】媒体と一緒に懸濁液を排出し、容器外部で
スクリーンにより媒体を分離し、目的とする懸濁液のみ
を得るやり方もある。ローターとしては、ステーターの
内壁とあるクリアランスを設けられるように設計された
ローターを高速回転することによってローターとステー
ターの比較的狭い間に存在する媒体に運動を与える方式
もある。媒体同士の接触面積をかせぐために、円柱状の
媒体が使われる場合もある。
【0023】本発明に用いるセルロース系素材は、粉砕
前に酸加水分解、アルカリ酸化分解、酵素分解、スチー
ムエクスプロージョン分解、水蒸気蒸煮のうちの1つ又
は2つ以上の組み合わせ処理である前処理を施すことが
好ましい。これらの中、酸加水分解では、硫酸、塩酸、
もしくはリン酸のような鉱酸を使用することが好まし
く、酸濃度は例えば0.2〜20重量%、温度は70℃
以上、時間は27分以上である。アルカリ酸化分解に
は、アルカリ性塩素酸塩、アルカリ性亜鉛素酸塩、アル
カリ性次亜塩素酸塩、アルカリ性過ホウ素酸塩、アルカ
リ性過ヨウ素酸塩などのいずれかのアルカリ処理も可能
であり、アルカリ源としては苛性ソーダや苛性カリの使
用が一般的であり、さらに酸化分解時のアルカリ温度は
2重量%以上が好ましい。アルカリ温度が高い時は、使
用する酸化剤の量は少なくても分解反応が早く進行する
が、一般的には溶液に対して1重量%以上あればよい。
【0024】また、アルカリセルロースとして酸素で分
解してもよく、この場合には12〜23重量%の苛性ソ
ーダ溶液に浸漬してセルロースをアルカリセルロースと
した後、圧搾・破砕し、含酸素雰囲気中で放置して解重
合を起こさせるのが一般的である。スチームエクスプロ
ージョン分解や水蒸気蒸煮の場合には、原料を圧力容器
に封入し、次いで高圧水蒸気を圧力容器内に直接吹き込
んで原料を高温・高圧状態に保つことにより、解離した
水及び生成した木酸成分の影響でpHが下がって自動酸
加水分解が行われる。従って、処理温度は拡酸による酸
加水分解よりも高くするのが一般的であり、130〜2
50℃とするのが好ましい。処理時間は木酸の生成量に
解重合速度が大きく影響されるので一概には言えない
が、一般的には2分間以上を必要とする。また、セルロ
ース系素材に酸をあらかじめ含浸させておいて水蒸気加
熱を行い、解重合を促進させることも可能であり、この
場合はより低温で解重合が可能である。
【0025】前処理後のセルロース系素材は、一旦乾燥
してもよいが、最終的に水性懸濁液を得ようとする場合
には乾燥しないでもよい。前処理により、セルロース系
素材に酸、アルカリ、酸化剤、酵素等の物質が残存して
いる場合は、中和、洗浄及び脱塩等の操作を加えて残存
物質を除去することも、場合によっては必要である。セ
ルロース系素材にこれら前処理を施すと、セルロース系
素材は解重合されて一様に脆くなり、微粒化され易くな
る。従って、前処理後のセルロース系素材の懸濁液は分
散性が向上し、好ましくは軽い攪拌(例えば、ウルトラ
ディスパーサー攪拌、ホモジナイザー攪拌、超音波攪
拌、コロイドミル攪拌、リファイナーによる叩解処理、
各種ホモジナイザーや離解機による処理、バルパー処理
等)によって容易に比較的安定な懸濁液を作り得る。こ
うすることにより、媒体攪拌湿式粉砕装置への懸濁液の
供給もスムーズとなり、媒体への噛み込み不良も発生せ
ず、かつ微粒化も本発明に用いる粒径まで容易に行い得
る。
【0026】セルロース系素材のセルロース成分の重合
度を300以下にすると、粉砕操作もやり易く、また微
粒化もよりスムーズに行い得る。また、粉砕操作により
重合度は5〜40程度低下する。媒体攪拌湿式粉砕装置
へ供給する懸濁液は、通常は水を溶媒とする懸濁液が便
利であるが、アルカリ液、酸性液、油性液、あるいは有
機溶剤液であってもよく、その種類と組合せを限定する
ものではない。
【0027】前処理の終わったセルロース系素材は、あ
るものは乾燥状態であり、あるものは懸濁状態であり、
あるものは液中分散状態であるので、場合によっては脱
液または加液して懸濁液の懸濁濃度を本発明に用いる適
正範囲の濃度にまで調整することが好ましい。懸濁濃度
が高すぎると、媒体攪拌湿式粉砕装置内で粘度が高くな
りすぎて送液が難しくなると同時に、排出抵抗が増し、
事実上装置が運転不能となる。懸濁濃度が低すぎると、
媒体攪拌湿式粉砕装置運転上や粉砕効果に問題はない
が、得られた製品が稀薄分散液となり用途が限定され
る。粉砕前に、前もって最終製品の希望濃度に調整して
おく方がやり易く、微粒化後に濃度調整を行おうとする
のは得策とは言えない。
【0028】高圧均質化処理又はコロイドミル処理を前
処理後に施すと、セルロース系素材は或る程度にまで微
小化するので、後から行われる媒体攪拌湿式粉砕がスム
ーズに実施可能となり、本発明に用いる微粒子化セルロ
ース系素材を得るに当たっての、媒体攪拌湿式粉砕時間
を短縮できる。ここで言う高圧均質化処理とは、乳製品
業者などで広く使われているエマルジョンおよび分散体
製造用の処理をいい、その作動機構については良く知ら
れており、例えばChemical Engineer
ing 13(5)86−92(1974)に記載され
ている。処理圧力は200kg/cm2 以上が好まし
く、更に好ましくは400kg/cm2 以上であり、該
装置に2回以上通過させることが好ましい。
【0029】また、コロイドミル処理とは、金属製又は
セラミック製のローターを高速回転させ、ローターとわ
ずかな隙間で間隙を保ったステーターとの間で、高剪断
力を発生させて摩砕粉砕する処理をいうが、この場合ロ
ーターの最大速度は300m/分以上とすると効果的で
ある。脱液又は加液して懸濁濃度を調整する場合には、
この工程の後に、つまり媒体攪拌湿式粉砕する工程の前
に、高圧均質化処理又はコロイドミル処理を施しても効
果は同様である。更には、前処理後の含水率が低い時に
は、高圧均質化処理またはコロイドミル処理時に装置内
に詰まりを起こし易いので、先立って加液して、懸濁濃
度を2.0%〜25%の適正範囲に調整することの方が
得策である。
【0030】媒体攪拌湿式粉砕する工程の後に高圧均質
化処理又はコロイドミル処理またはその他の機械処理を
施す事も自由である。媒体攪拌湿式粉砕装置中の、懸濁
液中のセルロース系素材は、極めて小さな粒子にまで微
粒化されて、積算体積50%の粒径は6μ以下に、場合
によっては1μ以下になる。従って、懸濁液は流動性の
ない粘稠なペースト状の懸濁液となって粉砕機より排出
される。例えば、或る条件では、粉砕装置へ投入前の懸
濁液は548センチポイズの低粘度であったものが、粉
砕装置から排出された時には90000センチポイズ以
上のペースト状の懸濁液となって出てくる。
【0031】水性懸濁液として粉砕した後、これを非水
性の分散媒に置換することも可能である。これには、水
と相溶性の有るアセトン、アルコール等で一旦置換した
後に、目的とする非水性分散媒に置換すればよい。一般
的に水性懸濁液から非水性懸濁液へと置換した場合に
は、水で膨潤していた微粒子が脱膨潤して収縮し、見掛
けの粒径が小さくなり粘度が上昇する場合が多い。
【0032】本発明の微粒化セルロース懸濁液組成物
は、長期保存後も離水現象はみられず、また希釈しても
容易に自然沈降を起こさず、さらに希釈液に塩類を添加
しても容易に沈降を起こさない。微粒化セルロース懸濁
液組成物は、その滑らかな舌ざわりとボディ感の為、食
品分野では例えばノンオイルドレッシング用素材として
指向されている。
【0033】フレンチタイプのノンオイルドレッシング
を調製する場合、積算体積50%の粒径が0.3〜6μ
mであり、かつ3μm以下の粒子の積算体積割合が25
%以上の微粒化セルロース系素材を12.5重量%、粘
性指数が3000の親水性高分子を0.2重量%含有す
る本発明の懸濁液組成物を30部、水37.64部、醸
造酢23.55部、液糖2.5部、調味料他6.31部
を混合攪拌すると、ボディ感が有り滑らかな食感のドレ
ッシングが得られるが、さらに、調味料として食塩を
0.5〜1部配合させるのが普通であり、この場合で
も、安定性の向上したノンオイルドレッシングが得られ
る。
【0034】その他の応用食品、例えばマヨネーズやフ
ァットスプレッド等に於ても食塩添加が不可欠であり、
安定性の向上の点で、本発明の微粒化セルロース懸濁液
組成物は有利である。
【0035】
【実施例】本発明を下記の実施例により説明するが、こ
れらは本発明の範囲を制限するものではない。なお、物
性の測定は下記の方法で行った。 (1)積算体積50%の粒径、3μm以下の粒子の積算
体積割合 島津製作所製レーザー回折式粒度分布測定装置(SAL
D−1100型)を用いて、測定に供する懸濁液を蒸留
水でセルロ−ス系素材の濃度が0.1重量%になるよう
に希釈し、装置に内蔵する超音波発信器で粒子の2次凝
集を壊した状態で測定する。
【0036】測定にあたっては、測定レンジを0.1〜
45μmに設定し、これにより、ミー(Mie)散乱理
論式(測定装置中に組み込まれている)から導き出され
た散乱強度と粒子径の関係を用いて計算される。また屈
折率は1.7−0.2iの標準屈折率用を選択すること
とし、粒度分布を求める計算方法は最小二乗法理論を使
った直接計算法を使うこととする。
【0037】1つの試料に対する測定回数は7回に指定
し、測定間隔は2秒とする。セルロ−ス系素材の濃度が
0.1重量%に蒸留水で均一に希釈された試料は、フロ
ーセルを利用して測定されるが、内蔵された超音波発信
器は常時オンとし、少なくとも1分以上は超音波をあて
て凝集を防止した後に測定を行う。 (2)離水量 30日間室温放置後の離水量で表わす。また、遠心分離
機を用いて10000rpm×30分間後の離水量を加
速離水量として表わす。
【0038】(3)水希釈の沈降体積割合 純水で希釈して微粒化セルロース系素材の濃度を0.1
重量%にして円柱管に入れ20℃で24時間放置した後
の沈降部分の液全体に対する沈降体積割合(%)で表わ
す。 (4)食塩水希釈の沈降体積割合 食塩水で希釈して微粒化セルロース系素材の濃度を同じ
く0.1重量%に、また食塩濃度が1重量%となるよう
に調整して円柱管に入れ20℃で24時間放置した後の
沈降部分の液全体に対する体積割合(%)で表わす。
【0039】(5)総合評価 離水も沈降も殆んどないものを〇、実用上問題となる程
度の離水、沈降のあるものを×として評価する。
【0040】
【実施例1〜6、比較例1〜4】精製コットンリンター
パルプを15kg/cm2 、40分間加圧蒸気処理を行
い、次いで一気に圧力を開放して大気中に吐出させる操
作、いわゆるスチームエクスプロージョン処理を施し
た。この処理パルプを充分水洗洗浄して水可溶性不純物
を除去した後、固形分濃度15%の水スラリーとし、次
いでアシザワ株式会社製商標パールミルにて湿式粉砕
し、粉砕度の異る微粒化セルロース懸濁液a及びbを得
た。a及びbの積算体積50%粒径と3μm以下の粒子
の積算体積割合は夫々3.51μm、43.0%及び
0.32μm、98.8%であった。
【0041】次にaまたはbを2部、親水性高分子とし
てメチルセルロース3重量%水溶液1部とを混合し、本
発明の微粒化セルロース懸濁液組成物を得た。使用のメ
チルセルロースの粘性指数は100(実施例1及び
4)、400(実施例2及び5)、4000(実施例3
及び6)を用いたが、比較として水及び粘性指数50の
メチルセルロース水溶液を混合した組成物(比較例1、
2及び3、4)も作成した。
【0042】安定性を評価し表1、表2の結果を得た。
食塩が共存すると安定性が低下し、特に粉砕度を増して
滑らかさを高度に得たbの場合は安定性低下が著しい
が、粘性指数100以上の水溶性高分子を含有せしめた
場合は、見事に安定性が回復した。また長時保存後も離
水は見られなかった。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】
【実施例7〜10、比較例5】実施例1〜6のbを2
部、親水性高分子であるヒドロキシプロピルメチルセル
ロース(信越化学株式会社製の商標メトローズ90S
H)の粘性指数100のものの各種濃度の水溶液1部を
混合し本発明の微粒化セルロース懸濁液組成物及び比較
の組成物を得た。これらの安定性を評価し、親水性高分
子の含有量と安定性の関係を調べ、表3の結果を得た。
【0046】
【表3】
【0047】
【実施例11、比較例6】針葉樹サルファイト法溶解パ
ルプ(N−DSP)を52℃で濃度18%の苛性ソーダ
溶液に浸漬後圧搾してセルロース濃度33重量%のアル
カリセルロースとした。これを酸素濃度50%の雰囲気
で48℃で168時間アルカリ酸化分解し、次いで水洗
洗浄を行ってアルカリ分を除去した後、加水してセルロ
ース分濃度12.5%のスラリー状にした。このスラリ
ーを70℃に加熱し粘性指数3000の親水性高分子で
あるキサンタンガム(株式会社興人製商品名コージン)
を濃度0.5重量%となるように添加溶解させた。
【0048】次いでアシザワ株式会社製商標パールミル
でこのスラリーを湿式粉砕し、微粒化セルロース系素材
とキサンタンガムと水とから成る本発明の微粒化セルロ
ース懸濁液組成物を得た(実施例11)。この組成物中
の微粒化セルロース系素材の積算体積50%の粒径は
1.6μm、3μm以下の粒子の積算体積割合は72%
であった。
【0049】比較としてキサンタンガムを添加溶解しな
いで湿式粉砕を同様に行って、同じ粒径を有する微粒化
セルロース系素材と水とから成る組成物を得た(比較例
6)。得られた本発明の微粒化セルロース懸濁液組成物
及び比較例6の組成物を室温で45日保存後の離水量は
0%及び3%発生した。また実施例11及び比較例6で
得られた組成物を用いてノンオイルマヨネーズ様食用組
成物を調製した。処方は得られた二つの組成物を50
部、水10部、醸造酢20部、食塩1部、卵黄12部、
液糖5部、カラシ粉2部をホモジナイズ後、コロイドミ
ルで均質化し、ノンオイルのマヨネーズ様食用組成物を
得た。
【0050】得られたノンオイルマヨネーズ様食用組成
物を30日間室温で保存後観察した結果、本発明の微粒
化セルロース懸濁液組成物(実施例11)から調製した
ものは変化が見られなかったのに対し、比較例6の組成
物から調製したものは液の分離が発生しているのが観察
された。
【0051】
【実施例12】実施例11のキサンタンガムの替りに粘
性指数2800のグアガムを濃度1.5重量%となるよ
うに添加溶解させた以外は実施例11と同一手順によ
り、微粒化セルロース懸濁液組成物を得た(実施例1
2)。得られた組成物に含有される微粒化セルロース系
素材の積算体積50%の粒径は4.3μm、3μm以下
の粒子の積算体積割合は38%、微粒化セルロース系素
材の含有量12.5重量%、親水性高分子の含有量は、
1.5重量%であり、この組成物を30日間保管したが
離水現象は全く見られなかった。
【0052】
【実施例13〜14、比較例7〜8】実施例11の方法
に従って調製されたセルロース系素材分濃度12.5%
の水スラリーを湿式粉砕し、粉砕度の異なる微粒化セル
ロース懸濁液c及びdを得た。c及びdの積算体積50
%粒径と3μm以下の粒子の積算体積割合は夫々、3.
41μm、44.5%及び0.53μm、82.1%で
あった。
【0053】次に、c及びdを99部、親水性高分子と
してカルボキシメチルセルロースナトリウム塩の粘性指
数300のもの1部とを夫々に混合し、本発明の微粒化
セルロース懸濁液組成物(実施例13及び14)を得
た。比較として水を混合した組成物(比較例7及び8)
も作成した。安定性を評価し表4の結果を得た。
【0054】30日間室温放置後の離水及び加速時の離
水は、ともに見られなかった。
【0055】
【表4】
【0056】
【実施例15〜16、比較例9〜10】実施例13〜1
4の方法に従って調製された微粒化セルロース懸濁液c
及びdを16部、水を84部、親水性高分子としてカル
ボキシメチルセルロースナトリウム塩の粘性指数300
のもの0.16部とを夫々に混合し、本発明の微粒化セ
ルロース懸濁液組成物(実施例15及び16)を得た。
比較として水を混合した組成物(比較例9及び10)も
作成した。
【0057】安定性を評価し表5の結果を得た。30日
間室温放置後の離水及び加速時の離水は、ともに見られ
なかった。親水性高分子の含有量は、0.16重量%で
もよいことが分かる。
【0058】
【表5】
【0059】
【発明の効果】本発明の微粒化セルロース懸濁液組成物
は、微粒化セルロース系素材の懸濁液の長期保存後の離
水現象による商品価値の低下を防止することができ、か
つ塩類と併用して利用されたときに起きる安定性の低下
をもおさえることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の微粒化セルロース懸濁液組成物の製造
に用いられる、媒体攪拌湿式粉砕装置の一例を模式的に
示す断面図。
【符号の説明】
1 押し込み口 2 ステーター(容器) 3 ローター(回転翼) 4 排出口 5 冷却ジャケット 6 分離バルブ 7 冷却水 8 メカニカルシール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 47/38 H 7433−4C // C09D 101/00 PCT 7415−4J

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積算体積50%の粒径が0.3〜6μm
    であり、かつ3μm以下の粒子の積算体積割合が25%
    以上である微粒化セルロース系素材を2〜25重量%、
    粘性指数100以上の親水性高分子を0.16重量%以
    上含有することを特徴とする微粒化セルロース懸濁液組
    成物。
JP4201058A 1991-08-01 1992-07-28 微粒化セルロース懸濁液組成物 Pending JPH05255538A (ja)

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