JPH0525435Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、新規な和洋折衷の鮨食品に関するも
のである。

従来の技術 従来から、代表的な日本料理として極めて広範
囲に好まれ、我々の日常の食生活に強く定着して
いる鮨は、酢と調味料とを適宜に混ぜ合わせた酢
飯に魚貝、野菜、卵焼などの具を加えた食物であ
り、飯鮨、押鮨、箱鮨、握鮨、巻鮨、散鮨など各
種形態の鮨が知られている。

考案が解決しようとする課題 然しながら、鮨は、上記したいずれの形態の鮨
と言えども、日本料理としての伝統的な材料から
成るものであつて、定型的な形態を保持している
ものであることから、味覚上更には視覚上におい
ても嗜好の変化性に乏しい欠点を有していた。

本考案は、従来の定型化された鮨に嗜好の変化
性を付与して、従来にない新規な風味、興趣をも
つ和洋折衷形態の鮨食品を提供することを目的と
するものである。

課題を解決するための手段 上記の目的を達成するための本考案の構成を、
実施例に対応する第１図〜第４図を用いて説明す
ると、本考案に係る鮨食品は、酢と調味料とを適
宜に混ぜあわせた酢飯１を平盤状或は塊状等の適
宜形状に成形して、その上面にチーズ２を載置
し、これをオーブン等を用いて焼き、チーズ２を
粘液状に溶解させたことをことを特徴とするもの
であり、また、前記チーズ２に野菜、魚貝等の任
意の種物３を付加することをも包含するものであ
る。

作 用 上記の手段により、酢と調味料を混ぜ合せた酢
飯１はチーズ２と共に焼かれ、加熱されて温かい
鮨となり、酢飯１の口当りの柔らかさと酸味は、
加熱溶解した粘液状のチーズ２の柔らかさと濃く
のある味に良く調和して、酢飯１の独特の和風味
と加熱溶解したチーズ２独特の洋風味とが混和
し、従来にない新鮮な風味と興趣を得ることがで
きる。

また、チーズ２は蛋白質、脂肪などが濃縮され
て含まれていることから、これ迄になく極めて栄
養価が高くしかも腹持ちの良い鮨食品とすること
ができると共に全体に歯ごたえが柔らかく、老人
等にも好適である。

更には、酢飯１における酢の作用により、チー
ズ２或はこれに付加した魚貝、野菜などの種物３
全体を腐敗しにくいものとしている。

実施例 以下、本考案を図示する実施例について説明す
ると、第１〜２図における１は、酢と調味料とを
適宜に混ぜ合せてなる酢飯であつて、幅10〜30cm
程度、厚さ0.5〜１cm程度の円形或は矩形の平盤
状に押し固め、チーズ２を必要に応じてこれに適
宜に薄切り、輪切り等した玉葱、ピーマン、マツ
シユポテト等の野菜や海老、いか、蛸、貝等の魚
貝その他の任意の種物３を付加して前記酢飯１の
上面に載置し、これをオーブン等を用いて焼いて
チーズ２を粘液状に溶解させたものである。

第３〜４図は、酢飯１を握鮨の如く塊状に握り
固めて、その上面にチーズ２を上記実施例におけ
ると同様に任意の種物３を必要に応じて付加して
載置し、これを焼いてチーズ２を粘液状に溶解さ
せたものである。

考案の効果 本考案は、以上の如くなり、鮨飯１にチーズ２
を場合によつては魚貝、野菜等の種物３を付加し
て組合わせ、これを焼いてチーズ２を粘液状に溶
解させた鮨食品であるから、和洋折衷にして味覚
上においても更には視覚上においても新規な風味
と興趣を付与することができると共に従来の鮨に
は見られない高い栄養価と腹持ちに優れ、歯ごた
え柔らかく、腐敗しにくい等の優れた実用的効果
を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案の実施例を示すもので、第１図
は縦断面図、第２図はその斜視図、第３図は他の
実施例を示す縦断面図、第４図はその斜視図であ
る。 １……酢飯、２……チーズ、３……種物。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 酢と調味料とを適宜に混ぜあわせた酢飯１を
   平盤状或は塊状等の適宜形状に成形して、その
   上面にチーズ２を載置し、これをオーブン等を
   用いて焼き、チーズ２を粘液状に溶解させたこ
   とを特徴とする鮨食品。 (2) 前記チーズ２に野菜、魚貝等の任意の種物３
   を付加してなる実用新案登録請求の範囲第１項
   記載の鮨食品。