JPH05254138A - インクジェットカートリッジ及びインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェットカートリッジ及びインクジェット記録装置

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Publication number
JPH05254138A
JPH05254138A JP5490592A JP5490592A JPH05254138A JP H05254138 A JPH05254138 A JP H05254138A JP 5490592 A JP5490592 A JP 5490592A JP 5490592 A JP5490592 A JP 5490592A JP H05254138 A JPH05254138 A JP H05254138A
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JP
Japan
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ink
ink jet
recording head
cylinder
ink tank
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Withdrawn
Application number
JP5490592A
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English (en)
Inventor
Keiichiro Tsukuda
圭一郎 佃
Kenjiro Watanabe
顕二郎 渡邉
Toshihiko Ujita
敏彦 氏田
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安全性が高く、小形でかつインク漏れのない
インクジェット記録ヘッドとインクタンクとの嵌合部構
造を有するインクジェットカートリッジ及びそれを備え
たインクジェット記録装置を提供する。 【構成】 このため、本発明のインクジェットカートリ
ッジは、インクジェット記録ヘッド部1とインクタンク
部2とが分離可能であり、前記インクジェット記録ヘッ
ド部1は、インク流路となる筒3を有し、前記インクタ
ンク部2は、ボール8等の弁体13が嵌合方向に摺動す
ることにより開閉するバルブを有し、嵌合時インク5が
流通すると共に、インクタンク2内のインク5の外部へ
の流出を防止するためのシール部材10を備えたインク
ジェットカートリッジにおいて、筒3先端または弁体1
3に突起部7または14を設け、嵌合時、前記シール部
材10よりインクタンク2内側に前記突起部が存在する
よう構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録ヘ
ッドとインクタンクが着脱可能であるインクジェットカ
ートリッジ、ならびにこれを備えたインクジェット記録
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インクタンクが、インクジェット
記録装置内に収納され、インクジェット記録ヘッドとイ
ンクタンクとがチューブ等で接続される様式で用いられ
る着脱可能式のインクタンクの嵌合部においては、ゴム
栓と針とを用いたものがある。しかしながら、上記嵌合
部にこの種の針を使用した場合、操作上の安全面から、
針を覆うような保護部材が必要となるが、インクジェッ
ト記録装置内にインクタンクを挿入する場合は、インク
ジェット記録装置内の操作者の指の届かない場所に針を
設ければよい。しかしながら、キャリッジ上でインクジ
ェット記録ヘッドとインクタンクとが着脱可能なインク
ジェットカートリッジにおいては、図11に従来例の針
先端部を示す(a)図のように、針16で指17等を傷
つけないため、(b)図に示すような針用保護部材18
を付加しなければならないが、その場合、インクタンク
の入るスペースがその分だけ小さくなってしまうという
問題が付随する。
【0003】また、インクジェット記録ヘッドとインク
タンクとが着脱(分離)可能ではないが、インクタンク
内にスポンジ等の吸収体(不図示)を用いたものにおい
ては、図12にその一例の要部斜視図を示すように、先
端端面3aが同一平面上にあるインクジェット記録ヘッ
ド1上のインク供給用の筒3を、インクタンク側のスポ
ンジに押し当てることにより、インクをインクジェット
記録ヘッド1に供給していた。しかしながら、インクカ
ートリッジにスポンジ等の吸収体を用いた場合、インク
の体積効率、インクの使用効率が所望するほどには向上
せず小形化に好適の構成であるとは必ずしもいえなかっ
た。従って、このような場合には体積効率、使用効率の
良い直液式のインクタンクを用いることが望ましい。
【0004】ところで、このように記録ヘッドとインク
タンクが一体となったカートリッジでは、インクの終了
に伴ってカートリッジをヘッドごと交換することになる
が、これは記録ヘッドの寿命などを考えると、無駄が多
い。そこでヘッドとインクタンクとを分離させる形態の
ものを本出願人は鋭意検討の上提案した。
【0005】インクジェット記録ヘッドと、インクタン
クとが着脱可能なインクジェットカートリッジにおいて
は、インクタンク単品のみで取扱われる機会が多く、イ
ンクタンク側の嵌合部からのインク漏れを防ぐ必要があ
るため、インクタンク側の嵌合部には密封機能を持たせ
るためのバルブを設ける必要がある。特に、負圧発生手
段を有しないインクタンクにおいては、この問題は極め
て重要である。上記の密封機能を持たせるためには、ば
ね等を使用し、ゴム部材やボール状の樹脂部材等をイン
クタンクの嵌合部の穴に押し当てるような形式が嵌合も
容易で、インク漏れを防ぐことができる。
【0006】しかしながら、インクジェット記録ヘッド
1上の先端端面3aが同一平面上にあるインク供給用の
筒3を使用し、前記インクタンクの密閉バルブと嵌合さ
せた場合は、インクタンク側の弁体がインクジェット記
録ヘッド1側の筒3を閉塞してしまうように作用し、円
滑なインク供給が行われない場合が多々発生した。ま
た、前記インクタンクのバルブにおいて、ボール状のも
のを弁体として用いた場合インクジェット記録ヘッド1
側の筒先端3a近くに異物がヘッドに流れ込むことを防
止するためのフィルタ(不図示)が付いている場合は、
インクタンクのボールがこのフィルタに当ってしまい、
このフィルタが変形したり、筒3から外れてしまうとい
った問題もあった。
【0007】フィルタが前記筒3の先端にある必要性
は、図13に要部断面図に示すように、一度嵌合したイ
ンクジェット記録ヘッド1とインクタンク2とを再び分
離した場合、図示のように、フィルタ6から前記筒先端
3aまでのところに、インク5が残ってしまい、筒3の
周辺を汚損するという問題を生ずるからである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な従来的技術に伴う問題点にかんがみてなされたもの
で、安全性が高く、省スペース的で、かつインク漏れの
無い嵌合部構成を有するインクジェット記録ヘッドとイ
ンクタンクとが着脱式のインクジェットカートリッジ及
びこれを備えたインクジェット記録装置の提供を目的と
している。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、本発明におい
ては、この種のインクジェットカートリッジを、インク
ジェット記録ヘッド部とインクタンク部が分離可能であ
り、前記インクジェット記録ヘッド部は、インク流路と
なる筒を有し、前記インクタンク部は、弁体が嵌合方向
に摺動することにより開閉するバルブを有し、嵌合時イ
ンクが流通すると共に、このインクタンク内のインクの
外部への流出を防止するためのシール手段を有するイン
クジェットカートリッジであって、前記筒の先端または
弁体にインクが流通可能なインク通路を備え、前記嵌合
時前記シール部よりインクタンク内側に前記インク通路
が存在するよう構成し、また、前記バルブは、前記シー
ル手段に対して前記弁体を押圧付勢するための弾性体を
有するよう構成し、また、インクジェット記録ヘッドの
前記筒内には、フィルタが付加されるよう構成し、ある
いは、前記フィルタは、前記筒内に設けられており、そ
の筒先端を前記弁体とが接触状態にあるときに前記弁体
と非接触である位置に取付けるよう構成し、また、前記
インクジェット記録ヘッドとインクタンクとが、インク
ジェット記録装置のキャリッジ上で着脱可能に構成する
と共に、インクジェット記録装置にインクを吐出する複
数の吐出部と、対応する吐出部毎に設けられ、インク熱
による状態変化を生起させ、この状態変化に基づいてイ
ンクを前記吐出部から吐出させて飛翔的液滴を形成する
熱エネルギー発生手段とを有し、請求項1ないし5のい
ずれかに記載のインクジェットカートリッジを備えるよ
う構成することにより、前記目的を達成しようとするも
のである。
【0010】
【作用】以上のような発明構成による前記嵌合部外筒先
端部の突起部材により、インク漏れのない省スペース的
で安全性の高いインクジェットカートリッジとこれを備
えたインクジェット記録装置を実現し得る。
【0011】
【実施例】以下に、本発明を実施例に基づいて説明す
る。図1に、本発明に係る例えばコンピュータ等の情報
処理装置の記録装置(プリンタ部)に組込まれるこの種
のインクジェットカートリッジの第1実施例の拡大断面
図を示す。1はインクジェット記録ヘッド、2はインク
タンクで、インクタンク2内にはインク5が収納されて
いる。インクジェット記録ヘッド1の筒3には、フィル
タ6が筒3の先端に設けられた突起部7の基部から約1
mmの位置に配設されている。また、インクタンク2に
は、底部に穴11の開いたバルブ外筒4を有し、このバ
ルブ外筒4の中には、樹脂または金属材料等のボール8
が弁体としてバルブ外筒4の底部から圧縮コイルばね9
に支持されて配設されている。10は、ゴムまたは樹脂
材料等から成るシール部材である。インクジェット記録
ヘッド1とインクタンク2とが嵌合された状態は図示の
ごとくであり、インクジェット記録ヘッド1の筒3は、
シール部材10により密封され、インクジェットカート
リッジの嵌合部からのインク漏れはない。ボール8の直
径は、バルブ外筒4のボール摺動部分の直径よりも小さ
いため、バルブ外筒4の穴11より入ったインクタンク
2内のインク5がバルブ外筒4とボール8との間を通
り、筒3に設けられた突起部7から、筒3がボール8に
閉塞されることなくフィルタ6を通り、インクジェット
記録ヘッド1の吐出口12に供給される。このときの突
起部7の長さは、フィルタ6を突起7の基部から約1mm
インクジェット記録ヘッド1側に配設した場合、インク
ジェット記録ヘッド1とインクタンク2とを嵌合させボ
ール8に当接しない程度とし、インクジェット記録ヘッ
ド1にインク供給が十分に行える程度のものでよく、突
起7の基部がシール部材10よりインクジェット記録ヘ
ッド1側に出ない大きさにする。
【0012】次に、図2は、インクタンク2がインクジ
ェット記録ヘッド1から分離された場合のバルブ外筒4
内部の状態を表わす断面図であり、ボール8がばね9に
押圧されることによりシール部材10と密着し、インク
タンク2からのインク5の漏出を防止している。
【0013】(第2実施例)本発明に係るインクジェッ
トカートリッジの第2実施例を図面に基づいて説明す
る。図3に、インクジェットカートリッジの第2実施例
の断面図を示す。13はインクを遮断するための弁体で
あり、図4に、この弁体13の拡大斜視図を示す。イン
クジェット記録ヘッド側の筒3は、先端が同一平面上に
あるものである。インク5は穴11を通り、バルブ外筒
4の中に入り、弁体13とバルブ外筒4の隙間を通った
後、弁体13の上部にある突起部14を通って、筒3の
中に流れ込むように構成されている。
【0014】(第3実施例)図5に、インクジェットカ
ートリッジの第3実施例の嵌合部における要部断面図を
示す。図6は、その嵌合部の斜視図である。インクジェ
ット記録ヘッド1の筒3先端に突起部材3bが設けられ
ており、その突起部材3bの先端には、インクタンク2
側の弁体13の上部にあるテーパ状の突起部材15と嵌
合するための突起21が設けられている。インクタンク
2と、インクジェット記録ヘッド1とを嵌合させた場合
の嵌合部断面は図5に示すごとくであり、インクジェッ
ト記録ヘッド1の筒3の突起部3bにより弁体13が押
され、インクタンク2のバルブ外筒4に設けられた突起
22に突当り、それ以上進まなくなる。突起22を設け
た理由は、弁体13がバルブ外筒4の底部に密着してし
まった場合、バルブ外筒4底部の穴11が塞がってしま
い、インクタンク2内のインク5がインクジェット記録
ヘッド1内に、供給されなくなるのを防止するためであ
る。
【0015】弁体13が突起22に突当たった後、さら
にインクジェット記録ヘッド1の筒3を押入れていく
と、インクジェット記録ヘッド1の筒3の端部にある突
起部材3bの先端に設けられた突起21が弁体13上に
設けられた突起部材15を乗越えて、突起部材3bと、
弁体13が嵌合される。このとき弁体13とフィルタ6
とが接することなく、シール部材10よりインクジェッ
ト記録ヘッド1側に出張らない程度の長さを突起部材3
bに持たせておけばよい。
【0016】次に、インクジェット記録ヘッド1とイン
クタンク2とを分離した場合は、筒3の突起部材3b先
端の突起21が弁体13の突起部材15を引掛けながら
摺動し、弁体13の側面外周に設けられた溝20と、イ
ンクタンク2のバルブ外筒4の側壁内径上に設けられた
突起19とが嵌合することにより、弁体13がバルブ外
筒4の中に固定されるようになる。このとき弁体13は
シール部材10と密着した状態になっている。弁体13
がシール部材10に突当たった後、さらにインクジェッ
ト記録ヘッド1を引抜こうとすると、筒3の突起部材3
bの先端突起21と弁体13の突起部材15との嵌合が
外れることとなる。
【0017】このとき、突起部材3b上の突起21と弁
体13上の突起部材15との嵌合力を、前記溝20と突
起19との嵌合力よりも強いものにしておけば、このイ
ンクタンク2とインクジェット記録ヘッド1との嵌合時
のバルブの動きは円滑なものとなる。
【0018】(記録装置本体の概略説明)つぎに、この
発明に係るインク容器が用いられるプリンタ部の一例の
概略を説明する。図7に、そのインクジェット記録装置
(プリンタ部)IJPの一例の概観図を示す。駆動モー
タ53の正逆回転に連動して駆動力伝達ギア51,49
を介して回転するリードスクリュー45のら線溝44に
対して係合するキャリジHCは不図示のピンを有し、記
録ヘットカートリッジC上に示す矢印a,b方向に往復
移動される。42は紙押え板であり、キャリジ移動方向
にわたって記録媒体(紙)Pをプラテン40に対して押
圧する。47,48はフォトカプラでキャリジHCのレ
バー46のこの域での存在を確認してモータ53の回転
方向切換等を行うためのホームポジション検知手段であ
る。56は記録ヘッドの前面をキャップするキャップ部
材62を支持する部材で、55はこのキャップ内を吸引
する吸引手段でキャップ内開口63を介して記録ヘッド
の吸引回復を行う。57はクリーニングブレードで、5
9はこのブレード57を前後方向に移動可能にする部材
であり、本体支持板58にこれらは支持されている。ブ
レード57は、この形態でなく周知のクリーニングブレ
ードが本例に適用できることはいうまでもない。また、
61は、吸引回復の吸引を開始するためのレバーで、キ
ャリジHCと係合するカム60の移動に伴って移動し、
駆動モータ53からの駆動力がクラッチ切換等の公知の
伝達手段で移動制御される。
【0019】これらのキャッピング,クリーニング,吸
引回復は、キャリジHCがホームポジション側領域にき
たときにリードスクリュー45の作用によってそれらの
対応位置で所望の処理が行えるように構成されている
が、周知のタイミングで所望の作動を行うようにすれ
ば、本例には何れも適用できる。上述における各構成は
単独でも複合的に見ても優れた発明であり、本発明にと
って好ましい構成例を示している。
【0020】(情報処理装置全体の説明)次に前記実施
例の記録装置を組込んだ情報処理装置(コンピュータ)
の一例の構成及び電気回路の概要について説明する。図
8は、前記記録装置(プリンタ部IJP)を組込んだ情
報処理装置74の外観を表わす模式的斜視図である。同
図において、IJPは前記図におけるプリンタ部、72
は文字や数字およびその他のキャラクタを入力するため
のキーや、各種指令を与えるためのキーなどを備えたキ
ーボード部、73は表示器を備える表示部である。
【0021】また、図9に、この情報処理装置74の電
気回路構成を表わすブロック図を示す。同図において、
81は主制御をなすコントローラであり、82はある手
順を実行する例えばマイクロコンピュータ形態のCP
U、83はテキストデータや画像データを展開したりす
る領域や作業用の領域などを設けたRAM、84は前記
手順に対応したプログラムやその他フォントデータなど
の固定データを格納したROM、85はCPU82の実
行サイクルを作り出したりプリンタ部IJPによる記録
動作の際必要なタイミングを作り出したりするタイマ、
86はCPU82からの信号と周辺装置を結ぶインタフ
ェイス部である。
【0022】また、87はプリンタ部IJPのコントロ
ーラであり、88は記録ヘッドHのヘッドカートリッジ
Cに記録信号や電力などを送出するためのヘッドドライ
バ、89a,89bはそれぞれキャリジモータ102
a,搬送モータ102bを駆動するのに必要な信号や電
力などを送出するモータドライバ、80はキャリジHC
の位置を検出し、例えばホームポジションにキャリジH
Cがあるか否かを判断するためのキャリジセンサ、91
は記録媒体(紙)Pが未挿入であったりページ終端まで
記録が終了してしまったときに記録媒体P以外のところ
に記録を行わせないために記録媒体Pの有無を検出する
ためのペーパセンサである。
【0023】さらに、75は例えばFDD,HDD,R
AMカードなどの外部記録装置、92は例えば他の情報
処理装置と通信を行ったり、内部のバスに直接接続して
周辺機器を制御したりするための外部インタフェイスで
ある。なお、図9のブロック図には含まれていないが、
他に上記の電気回路に電力を供給するための電源部があ
り、これには例えば充電式のバッテリや、使い捨ての乾
電池、あるいは情報処理装置本体を固定して使用する場
合のAC電源用変換器などがある。
【0024】上述の電気回路構成により記録装置部IJ
Pで記録媒体Pに記録を行う訳であるが、以下に記録動
作制御シーケンスの概略を図10のフローチャートを用
いて説明する。プリンタ本体IJPの表示操作部により
記録指令キー22による記録開始指示や、あるいは外部
インタフェイス92による外部からの記録開始指示によ
り以下の一連の手順が開始する。初めにステップS1で
表示操作部がオンライン状態になっているかどうかを判
断する。これは主に通信などによって外部から記録動作
開始指示が送られてきたときに、プリンタIJP側の準
備ができていないまま記録動作を開始しないための処置
であり、ここで表示操作部がオンライン状態と判断され
ると次にステップS2に進む。
【0025】ステップS2では記録媒体Pがプリンタ部
にセットされているかどうかをペーパセンサ81などの
信号により判断する。これは、特にインクジェットプリ
ンタIJP等の記録装置においては記録媒体Pなしで印
字開始した場合にプリンタ部内にインクが飛散し装置自
身を汚染してしまったり、あるいは記録剤であるインク
などを無駄に消費してしまったりすることを防ぐためで
ある。
【0026】さらにこのステップS2において記録媒体
Pの有無だけでなく、ピンチローラと搬送ローラのリリ
ースがされているか否かの判断をしても良い。これは記
録媒体Pがセットされていてもピンチローラがリリース
されている場合には正常な記録媒体Pの搬送が行われな
いのでこれを防止するためである。ピンチローラのリリ
ースの判断には、例えばリリースレバーに機械式のスイ
ッチを設けるなどの手段によることができる。ここで記
録媒体Pが正常にセットされていないと判断されると次
にステップS3に進む。
【0027】ステップS3では操作者の注意を喚起し記
録媒体Pをセットさせるようにするためにメッセージを
発する。メッセージの発生方法は例えば表示操作部にラ
イトをつけてメッセージを表示したり、あるいはブザー
を鳴らすような方法で表示するようにしても良い。また
ステップS3で記録媒体Pがセットされていると判断さ
れたならば次にステップS4に進む。
【0028】ステップS4では記録動作を開始する。C
PU82からの指示によりヘッドドライバ78がヘッド
カートリッジCを駆動し、またこれに同期してモータド
ライバ89a,89bがそれぞれキャリジモータ102
a,搬送モータ102bを駆動して、キャリジHCの主
走査方向移動,記録媒体Pの副走査方向移動および記録
ヘッドのクリーニングなどを行いながら記録を行う。
【0029】最後に、ステップS5では例えばCPU8
2からの信号により記録動作終了が指示されたり、ある
いは1ページ内の所定の副走査方向の記録ライン数に達
しこれ以上記録媒体P上に記録ができないと判断された
場合や、ペーパセンサ91により記録媒体Pの記録化の
領域が終了したことが検知された場合などに、記録動作
終了と判断し記録動作手順を終了と判断する。
【0030】ステップS6の記録動作終了の手順とし
て、まずキャリジHCをホームポジションに復帰させ
る。これは記録動作終了後に電源を切る場合に備え、記
録ヘッドのインク吐出面を保護するためにキャップをし
ておくためである。次に例えば搬送モータ102bを所
定量駆動するか、あるいはペーパセンサ91により記録
媒体Pが排出されたことが確認されるようになるまで搬
送モータ102bを駆動することにより記録媒体Pを排
出する。そして、記録終了をCPU82が表示操作部に
表示したり、外部インタフェイス92を通して周辺装置
に通知したりして記録動作完了となる。
【0031】以上、本実施例のように記録ヘッドとイン
クタンクとが分離可能であり、その分離あるいは一体化
作業をキャリジHCに搭載したままの状態か、あるいは
キャリジHCから取外した状態で行えるようにインクジ
ェット記録装置IJPを構成することにより、以下のよ
うな効果が得られる;すなわち、キャリジHC上にイン
クタンクを搭載するのでインク供給のためのチューブな
どが不要になり装置を小形化できる。また、インクがな
くなった場合には、ヘッドと一体になったカートリッジ
ではなく、インクタンクのみを交換すればよいので、ラ
ンニングコストを低減できる。
【0032】また、記録ヘッドあるいはインクタンクの
いずれか一方に交換が必要となった場合、交換が必要な
方だけ交換すればよいので、経済性が向上する。また、
キャリジHC上でレバー等によって記録ヘッドとインク
タンクとを分離する際には、引抜き速度を調整すること
ができ、インク被供給孔やインク供給孔からのインクの
飛散を防止することができる。また、キャリジHC上で
記録ヘッドとインクタンクとを分離する際には、記録ヘ
ッドを直接手で持つ必要がないので記録ヘッドのインク
吐出ノズル付近を手で触ることがなく、印字に悪影響を
及ぼす無用な汚染を防ぐことができる。
【0033】また、キャリジHC上で記録ヘッドとイン
クタンクとを分離する際には、インクタンクの力のかか
る部分が特定されるため、その部分だけ力に耐える構造
にすれば良いので、他の部分は薄肉にでき軽量化,内容
積の増加を達成することができる。また、インク色の交
換が必要な場合には、記録ヘッドとインクタンクとを一
体としたままで交換できるので、インク色が混色するこ
とがなく、容易に交換できるなどの効果がある。
【0034】なお、本発明は、特にインクジェット記録
装置の中でも、インクの吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段を備
え、前記熱エネルギーによりインクの状態変化を生起さ
せる方式の記録ヘッド,記録装置において、優れた効果
をもたらすものである。かかる方式によれば記録の高密
度化,高精細化が達成できるからである。
【0035】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや流路に対応して配置されている電気
熱交換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生
させ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰させて、結果的に
この駆動信号に一対一対応し液体(インク)内の気泡を
形成できるので有効である。この気泡の成長,収縮によ
り吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、少
なくとも一つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形
状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるの
で、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成で
き、より好ましい。このパルス形状の駆動信号として
は、米国特許第4463359号明細書,同第4345
262号明細書に記載されているようなものが適してい
る。なお、前述熱作用面の温度上昇率に関する発明の米
国特許第4313244号明細書に記載されている条件
を採用すると、更に優れた記録を行うことができる。
【0036】記録ヘッドの構成としては、前述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
ほかに熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を
開示する米国特許第4558333号明細書,米国特許
第4559600号明細書を用いた構成も本発明に有効
である。加えて、複数の電気熱交換体に対して、共通す
るスリットを電気熱変換対の吐出部とする構成を開示す
る特開昭59−123670号公報や熱エネルギーの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基づいた構成とし
ても本発明は有効である。
【0037】さらに、実施例ではシリアルタイプのイン
クジェット記録装置を示したが、記録可能な最大幅に対
応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘッドに対
しても本発明は有効に適用できる。フルラインタイプの
記録ヘッドとしては、前述した明細書に開示されている
ような複数記録ヘッドの組み合わせによって、その長さ
を満たす構成や一体的に形成された一個の記録ヘッドと
しての構成のいずれでもよいが、本発明は、前述した効
果を一層有効に発揮することができる。
【0038】また、本発明のインクジェット記録装置の
構成として設けられる、記録ヘッドに対しての回復手
段,予備的な補助手段を付加することは本発明の効果を
一層安定できるので好ましいものである。これらを具体
的に挙げれば、記録ヘッドに対しての、キャッピング手
段,クリーニング手段,加圧あるいは吸引手段,電気熱
変換体あるいはこれとは別の加熱素子あるいはこれらの
組み合わせによる予備加熱手段,記録とは別の吐出を行
う予備吐出モードを行うことも安定した記録を行うため
に有効である。
【0039】また、搭載される記録ヘッド,インクの種
類ないし個数についても、例えば単色のインクおよび1
個の記録ヘッドが設けられたもののほか、記録色や濃度
を異にする複数のインクに対応して複数のヘッドが設け
られるものであってもよく、任意の組み合わせにおいて
も有効である。記録装置の記録モードとしては黒色等の
記録モードだけでなく、異なる色の複色カラー、または
混色によるフルカラーの各記録モードにおいても本発明
は有効である。
【0040】以上、説明した本発明の実施例において
は、インクを液体として説明しているが、室温やそれ以
下で凝固するインクであって、室温で軟化もしくは融解
するものや、あるいは、前述のインクジェットではイン
ク自体を30℃以上70℃以下の範囲で温度調整を行っ
てインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温度制御す
るのが一般的であるから、使用記録信号付与時にインク
が液状をなすものであればよい。加えて、熱エネルギー
による昇温を防止するため、積極的にインクの固体状態
から液体状態への相変化のエネルギーとして使用せしめ
るか、または、インクの蒸発防止を目的として放置状態
で固化するインクを用いるかして、いずれにしても熱エ
ネルギーの記録信号に応じた付与によってインクが液化
してインク液状として吐出するものや記録媒体に到達す
る時点ではすでに固化し始めるもの等のような、熱エネ
ルギーによって初めて液化する性質のインク使用も本発
明には適用可能である。本発明においては、前述した各
インクに対して最も有効なものは、前述した膜沸騰方式
を実行するものである。
【0041】また、本発明は電気を力に変換させてイン
クを吐出させるピエゾジェット方式等、記録媒体と非接
触に記録ヘッドを配設させ、インクを噴射させて記録す
る記録方式等のインクジェット方式において有効であ
る。
【0042】さらに加えて、本発明の記録装置の形態と
しては、前述のようなワードプロセッサやコンピュータ
等の情報処理機器の出力端末として一体あるいは別体に
設けられるもののほかスキャナー等と組み合わせた複写
装置、さらには送信受信機能を有するファクシミリ装置
の形態をとるものであってもよい。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
インクジェットヘッドとインクタンクとの嵌合部外筒先
端部に突起部材を採用したことにより、インク漏れのな
いインクジェット記録ヘッドとインクタンクとの着脱式
の生インク方式のインクジェットカートリッジならびに
これを備えたインクジェット記録装置を提供することが
できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の拡大断面図
【図2】 インクタンクの分離時の内部拡大断面図
【図3】 第2実施例の拡大断面図
【図4】 図3の弁体斜視図
【図5】 第3実施例の要部断面図
【図6】 図5の嵌合部の斜視図
【図7】 プリンタ部の一例の概観図
【図8】 コンピュータの一例の概観図
【図9】 図8の電気回路構成ブロック図
【図10】 記録動作制御シーケンスフローチャート
【図11】 従来例の針先端部説明図
【図12】 従来例の要部斜視図
【図13】 従来例の要部断面図
【符号の説明】
1 インクジェット記録ヘッド 2 インクタンク 3 筒 3b,15 突起部材 4 バルブ外筒 5 インク 6 フィルタ 7,14,19,21,22 突起部 10 シール部材 13 弁体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェット記録ヘッド部とインクタ
    ンク部が分離可能であり、前記インクジェット記録ヘッ
    ド部は、インク流路となる筒を有し、前記インクタンク
    部は、弁体が嵌合方向に摺動することにより開閉するバ
    ルブを有し、嵌合時インクが流通すると共に、このイン
    クタンク内のインクの外部への流出を防止するためのシ
    ール手段を有するインクジェットカートリッジであっ
    て、前記筒の先端または弁体にインクが流通可能なイン
    ク通路を備え、前記嵌合時前記シール部よりインクタン
    ク内側に前記インク通路が存在することを特徴とするイ
    ンクジェットカートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記バルブは、前記シール手段に対して
    前記弁体を押圧付勢するための弾性体を有することを特
    徴とする請求項1記載のインクジェットカートリッジ。
  3. 【請求項3】 インクジェット記録ヘッドの前記筒内に
    は、フィルタが付加されていることを特徴とする請求項
    1記載のインクジェットカートリッジ。
  4. 【請求項4】 前記フィルタは、前記筒内に設けられて
    おり、その筒先端を前記弁体とが接触状態にあるときに
    前記弁体と非接触である位置に取付けてあることを特徴
    とする請求項3記載のインクジェットカートリッジ。
  5. 【請求項5】 前記インクジェット記録ヘッドとインク
    タンクとが、インクジェット記録装置のキャリッジ上で
    着脱可能に構成されたことを特徴とする請求項1ないし
    4のいずれかに記載のインクジェットカートリッジ。
  6. 【請求項6】 インクを吐出する複数の吐出部と、対応
    する吐出部毎に設けられ、インク熱による状態変化を生
    起させ、この状態変化に基づいてインクを前記吐出部か
    ら吐出させて飛翔的液滴を形成する熱エネルギー発生手
    段とを有し、請求項1ないし5のいずれかに記載のイン
    クジェットカートリッジを備えたことを特徴とするイン
    クジェット記録装置。
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