JPH05253913A - セラミックグリーンシートの製造方法 - Google Patents

セラミックグリーンシートの製造方法

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JPH05253913A
JPH05253913A JP10517692A JP10517692A JPH05253913A JP H05253913 A JPH05253913 A JP H05253913A JP 10517692 A JP10517692 A JP 10517692A JP 10517692 A JP10517692 A JP 10517692A JP H05253913 A JPH05253913 A JP H05253913A
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JP
Japan
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film
ceramic green
green sheet
release
antistatic
Prior art date
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Withdrawn
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JP10517692A
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English (en)
Inventor
Takayuki Uehara
孝行 上原
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Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】フィルムにセラミックスラリーを塗布し、剥離
することによってセラミックグリーンシートを製造する
際、この剥離等によりセラミックグリーンシートに静電
気が発生することを防止する。 【構成】静電防止処理した離型性フィルムを用いてセラ
ミックグリーンシートを作成する。 【効果】セラミックグリーンシートをフィルムから剥離
するとき等において静電気が発生しないので、ゴミ等が
付かず、セラミックグリーンシートを用いて得られる電
子部品の不良率を滅らすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィルムにセラミック
スラリーを塗布し、剥離することによってセラミックグ
リーンシートを製造する際、セラミックグリーンシート
に静電気が発生するのを防止したセラミックグリーンシ
ートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】積層コンデンサ、積層インダクタ、積層
LCフィルター及び多層基板等に代表される積層セラミ
ック電子部品は、回路塗膜を形成したセラミックグリー
ンシートを積層し、焼成したものである。セラミックグ
リーンシートは、チタン酸バリウム等の誘電体、フェラ
イト等の磁性体及び絶縁体等のセラミック粉末とバイン
ダー等を水あるいは有機溶剤とともにボールミル等で混
練して得られるスラリーを、離型剤処理したポリエチレ
ンテレフタレートフィルム(以下、PETフィルムとい
う)上でドクタブレード法等により10〜50μmの厚
さのシート状に成形されたものである。
【0003】このようにして形成されたセラミックグリ
ーンシートは炉内で乾燥され、さらにその上には回路塗
膜が印刷され、乾燥されるが、例えば積層セラミックコ
ンデンサ用セラミックグリーンシートには金属粉末とバ
インダー等からなる電極材料ペーストが印刷され、同様
に炉内で乾燥されて内部電極塗膜が形成される。次に、
これらセラミックグリーンシートを前記PETフィルム
から剥がし、その複数枚を内部電極塗膜がセラミックグ
リーンシートを介して重なるように積層し、さらに上下
両側にセラミックグリーンシートを重ね、例えば50℃
に加熱した加圧装置(金型)により圧着する。そして、
この得られた積層体を製品の内部電極のパターンにした
がってチップ状に切断し、1200〜1400℃で焼成
した後、得られた焼結チップ状体の両端面に上記と同様
の金属ペーストを塗布し、700〜900℃で焼成して
外部電極を形成し、積層セラミックコンデンサを得る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記セラミ
ックグリーンシートをPETフィルムから剥がす際、P
ETフィルムは絶縁体であるので、PETフィルムとセ
ラミックグリーンシートとに反対電荷の静電気が発生
し、セラミックグリーンシートは帯電する。このセラミ
ックグリーンシートの帯電は、上記PETフィルムを巻
回したものを順次繰り出してガイドローラにガイドさせ
て走行させ、その途中でスラリーを塗布するときや、P
ETフィルム上に形成されたセラミックグリーンシー
ト、その上に形成された内部電極塗膜をそれぞれ炉内で
乾燥するときに、PETフィルムを回転可能な複数のロ
ーラ上を走行させるので、その裏面がローラに擦られる
ときに静電気が発生し、PETフィルムの裏面が帯電す
ることによっても行われる。このようなセラミックグリ
ーンシートが帯電すると、周辺のゴミやセラミックグリ
ーンシートの破片等が異物のように吸着され、セラミッ
クグリーンシートを積層するときにこれらも一緒に入り
込み、得られた積層セラミックコンデンサの静電容量は
変動し、規格外の不良品を発生することがある。このよ
うなことはセラミックグリーンシートを用いて製造され
る他のセラミック電子部品についても同様である。
【0005】本発明の目的は、フィルムにセラミックス
ラリーを塗布し、剥離することによってセラミックグリ
ーンシートを製造する際、セラミックグリーンシートに
静電気が発生するのを防止したセラミックグリーンシー
トの製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、静電防止処理した離型性フィルムにセラ
ミックグリーンシート用組成物を塗布する工程を有する
ことによりセラミックグリーンシートを製造するセラミ
ックグリーンシートの製造方法を提供するものである。
【0007】この際、離型性フィルムは表面に離型層を
有するフィルムであり、静電防止処理は離型層とフィル
ムの間及びフィルムの離型層と反対側の面に静電防止層
を設けることであっても良く、これらのいずれかであっ
ても良く、離型層に静電防止剤を含有させることであっ
ても良い。
【0008】また、静電防止処理は静電防止剤を離型性
フィルムに内在させることであっても良い。
【0009】本発明において離型性フィルムとしては、
離型剤を片面に塗布したフィルムが挙げられるが、フィ
ルムそのものが離型性を有するものでも良い。離型剤を
塗布するフィルムにはPETフィルムが挙げられ、離型
剤にはシリコン系物質が挙げられる。
【0010】また、本発明において静電防止処理とは、
上記離型性フィルムにセラミックスラリーを塗布し、乾
燥することによりセラミックグリーンシートを形成し、
これを剥がし取るときに、セラミックグリーンシートに
静電気が発生しないような処理を行うことであり、具体
的には離型性フィルムそのものに静電防止剤を内在させ
る方法、フィルムに静電防止層を設けてから離型剤層を
設ける方法、表面に離型剤層を有するフィルムの裏面に
静電防止層を設ける方法、静電防止剤を含有する離型剤
層をフィルムに設ける方法のいずれを用いても良く、ま
た、これらの2つ以上を併用してもよい。上記離型性フ
ィルムに内在させる方法には、そのフィルム成形の際原
料に静電防止剤を含有させて成形する。
【0011】上記静電防止剤としては、陰イオン系のも
のとしてアルキルリン酸ジエタノールアミン塩、脂肪族
スルホン酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、高級ア
ルコールエチレンオキサイド付加硫酸エステル塩、高級
アルコール燐酸エステル塩、高級アルコールエチレンオ
キサイド付加燐酸エステル塩等が挙げられる。
【0012】また、陽イオン系のものとしてアルキルト
リメチルアンモニウムクロライド等の第4級アンモニウ
ム塩が挙げらる。また、非イオン系のものとしてポリオ
キシエチレンアルキルエーテル、高級アルコールエチレ
ンオキサイド、ポリエチレングリコール脂肪酸エステ
ル、多価アルコール脂肪酸エステル等が挙げられる。ま
た、両性系のものとしてアルキルベタイン等が挙げられ
る。
【0013】また、上記のほかの界面活性剤も使用で
き、無機系のオルガノシロキサン系のものも使用でき
る。
【0014】
【作用】離型性フィルムに静電防止処理をしたので、こ
れにセラミックスラリーを塗布する方法によりセラミッ
クグリーンシートを形成し、乾燥させる工程で離型性フ
ィルムがローラ等に擦られても静電気の発生が防止さ
れ、また、乾燥したセラミックグリーンシートを剥がし
取るときにも静電気の発生が防止される。
【0015】
【実施例】次に本発明の実施例を説明する。 実施例1 下記各成分を秤量して得た配合物を1リットルのポット
に仕込み、60rpm、15時間ボールミル法により湿
式混合し、セラミックスラリーを得た。
【0016】 チタン酸バリウム 100重量部 ポリブチルアクリレート樹脂 10重量部 ジオクチルフタレート 5重量部 エタノール 100重量部 トルエン 100重量部
【0017】PETフィルムの両面にステアリン酸エス
テル塩の10%アルコール溶液を塗布し、乾燥させ、さ
らにその片面にシコン系離型剤を塗布し、離型剤層を形
成する。このようにしてキャリヤフィルムが得られる。
【0018】上記セラミックスラリーを脱泡処理した
後、上記キャリヤフィルムの離型剤層上に、ドクターブ
レード法にて塗布し、乾燥させて厚さ20μmのセラミ
ックグリーンシートを形成した。
【0019】上記キャリヤフィルム上のセラミックグリ
ーンシートにPd、エチルセルロース、テルピネオール
等からなる電極材料ペーストを内部電極塗膜を形成する
ように塗布し、乾燥させ、剥離する。このようにして多
数の内部電極塗膜付きセラミックグリーンシートを作成
し、各内部電極塗膜がセラミックグリーンシートを介し
て対向するように積層し、この積層体を50℃、100
Kg/cm2(平方cm当たりのKg)の圧力で圧着し
た。
【0020】この圧着積層体を一定形状に切断し加熱し
て脱バインダー処理を行い、さらに焼成して積層セラミ
ックコンデンサ素地を作成した。これを1000個作成
し、研磨してその内部を見ることにより、ゴミのような
異物が入り込んだ異物混入数と、内部に穴を生じるる内
部欠陥を生じているものの数を数えた結果を表1に示
す。
【0021】実施例2 実施例1において、キャリヤフィルムとして静電防止層
を離型層とフィルムの間にのみ設けた離型剤層付きPE
Tフィルムを用いた以外は同様にして積層セラミックコ
ンデンサを1000個作成し、実施例1と同様に異物混
入数と内部欠陥数を数えた結果を表1に示す。
【0022】実施例3 実施例1において、キャリヤフィルムとして静電防止剤
を裏面にのみ設けた表面離型剤層付きPETフィルムを
用いた以外は同様にして積層セラミックコンデンサを1
000個作成し、実施例1と同様に異物混入数と内部欠
陥数を数えた結果を表1に示す。
【0023】実施例4 実施例1において、静電防止剤に無機系のオルガノシロ
キサンを用いた以外には同様にして作成したキャリヤフ
ィルムを用いた以外は同様にして積層セラミックコンデ
ンサを1000個作成し、実施例1と同様に異物混入数
と内部欠陥数を数えた結果を表1に示す。
【0024】実施例5 実施例1において、キャリヤフィルムとしてPETフィ
ルムの片面にオルガノシロキサンを含有するシリコン系
離型剤を塗布することにより離型層を形成した離型層付
きPETフィルムを用いた以外は同様にして積層セラミ
ックコンデンサを1000個作成し、実施例1と同様に
異物混入数と内部欠陥数を数えた結果を表1に示す。
【0025】実施例6 静電防止剤としてステアリルベタインを1%添加したポ
リエチレンテレフタレート樹脂原料を用いて成形したP
ETフィルムにシリコン系の離型剤層を形成したキャリ
ヤフィルムを用いた以外は同様にして積層セラミックコ
ンデンサを1000個作成し、実施例1と同様に異物混
入数と内部欠陥数を数えた結果を表1に示す。
【0026】比較例1 実施例1において、静電防止処理を行わなかった以外は
同様にして得た離型剤層付きPETフィルムを用いた以
外は同様にして積層セラミックコンデンサを作成し、実
施例1と同様に異物混入数と内部欠陥数を数えた結果を
表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、静電防止処理した離型
性フィルムを用いてセラミックグリーンシートを製造し
たので、得られるセラミックグリーンシートには静電気
の発生が抑制され、したがってゴミ等が静電気により入
り込まないセラミック電子部品が得られ、その不良品率
を著しく低下させることができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電防止処理した離型性フィルムにセラ
    ミックグリーンシート用組成物を塗布する工程を有する
    ことによりセラミックグリーンシートを製造するセラミ
    ックグリーンシートの製造方法。
  2. 【請求項2】 離型性フィルムは表面に離型層を有する
    フィルムであり、静電防止処理は離型層とフィルムの間
    及びフィルムの離型層と反対側の面に静電防止層を設け
    ることである請求項1記載のセラミックグリーンシート
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 離型性フィルムは表面に離型層を有する
    フィルムであり、静電防止処理は離型層とフィルムの間
    に静電防止層を設けることである請求項1記載のセラミ
    ックグリーンシートの製造方法。
  4. 【請求項4】 離型性フィルムは表面に離型層を有する
    フィルムであり、静電防止処理はフィルムの離型層と反
    対側の面に静電防止層を設けることである請求項1記載
    のセラミックグリーンシートの製造方法。
  5. 【請求項5】 離型性フィルムは表面に離型層を有する
    フィルムであり、静電防止処理は離型層に静電防止剤を
    含有させることである請求項1記載のセラミックグリー
    ンシートの製造方法。
  6. 【請求項6】 静電防止処理は静電防止剤を離型性フィ
    ルムに内在させることである請求項1記載のセラミック
    グリーンシートの製造方法。
JP10517692A 1992-03-13 1992-03-13 セラミックグリーンシートの製造方法 Withdrawn JPH05253913A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6793751B2 (en) * 2002-01-07 2004-09-21 Murata Manufacturing Co., Ltd. Method for manufacturing laminated ceramic electronic component
CN102372485A (zh) * 2010-07-15 2012-03-14 花王株式会社 陶瓷生片用抗静电剂组合物

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A300 Withdrawal of application because of no request for examination

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Effective date: 19990518