JPH05253162A

JPH05253162A - 浴槽洗浄機

Info

Publication number: JPH05253162A
Application number: JP5497592A
Authority: JP
Inventors: Katsutoshi Rikihisa; 勝利力久; Kenji Watanabe; 健二渡邉; Mamoru Hosoe; 守細江
Original assignee: Kyushu Electric Power Co Inc; Matsushita Electric Works Ltd
Current assignee: Kyushu Electric Power Co Inc; Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date: 1992-03-13
Filing date: 1992-03-13
Publication date: 1993-10-05

Abstract

(57)【要約】【目的】浴槽洗浄を省力化し、容易に洗浄する。【構成】洗浄水の導入口１１及び導出口１４を備えた本
体１の下部には回転駆動されるノズルユニット２を配設
する。ノズルユニット２には供給する洗浄水の水圧を受
けて伸びるノズルアーム７を径方向に放射状に延出す
る。ノズルアーム７には先端及び下方またはいずれか一
方の方向に向けて噴出口８を形成する。浴槽３の大きさ
に合わせてノズルアーム７の伸縮量を規制する伸縮量規
制手段Ｃを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、主として家庭用等の浴
槽洗浄機に関し、詳しくは浴槽洗浄を省力化し、容易に
洗浄しようとする技術に係るものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、浴槽の掃除は、洗剤をつけスポン
ジ等で壁面を人手で擦り洗いするのが通常で、時には手
持ち型のコードレスポリッシャーを使い、そして浴槽底
面の深い所を洗うような用具も市販されている。しかし
腰を屈めたり、腕を使い腕力を要し、使い勝手も良くな
く、省力化に至っていないものである。これに対して浴
湯を常時循環させて、浄化、殺菌等をおこなうようにシ
ステム化して浴槽の掃除を不要にするような方式のもの
もある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、スポンジタ
ワシ、ポリッシャー等を使い、浴槽の深い底面や内側の
深い底面や、内側面を掃除する時、どうしても人手では
腕を伸ばしたり、腰を屈めたりしてなかなかの重労働で
あり、家事のうちでも一番面倒なことの一つとして浴槽
の洗浄がある。また、上記の浴槽循環方式のものについ
ては設置コストも相当高く、しかもその循環用吸入口は
浴槽内面の上下中間部にあり、浴湯の吃水線近くの浴槽
内面に付着した付着物、そして底面のぬめり等の吸引除
去は難しいものである。

【０００４】更に、近年、浴槽の形状、材質も多様化
し、また、「くつろぎ、ゆとり」等により長尺の浴槽も
多く設置され、風呂の掃除面積の増大をきたし、隅々ま
で清掃するのに、一層、浴槽の洗浄に労力を要するもの
である。本発明はこのような問題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、労力を要することな
く、浴槽の多様な大きさのものにも容易に対処し、浴槽
内面の付着物、特に吃水線付近は勿論、浴槽底面の付着
物の洗浄を容易迅速におこなうことができる浴槽洗浄機
を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の浴槽洗浄機は、
洗浄水の導入口１１及び導出口１４を備えた本体１の下
部には回転駆動されるノズルユニット２が配設され、ノ
ズルユニット２には供給される洗浄水の水圧を受けて伸
びるノズルアーム７が径方向に放射状に延出され、ノズ
ルアーム７には先端及び下方またはいずれか一方の方向
に向けて噴出口８が形成され、浴槽３の大きさに合わせ
てノズルアーム７の伸縮量を規制する伸縮量規制手段Ｃ
が備えられて成ることを特徴とするものである。

【０００６】また、複数本のノズルアーム７の回転軸方
向の傾きをそれぞれ変更可能に構成して成ることを特徴
とするものである。

【０００７】

【作用】このように、洗浄水の導入口１１及び導出口１
４を備えた本体１の下部には回転駆動されるノズルユニ
ット２が配設され、ノズルユニット２には供給される洗
浄水の水圧を受けて伸びるノズルアーム７が径方向に放
射状に延出され、ノズルアーム７には先端及び下方また
はいずれか一方の方向に向けて噴出口８が形成され、浴
槽３の大きさに合わせてノズルアーム７の伸縮量を規制
する伸縮量規制手段Ｃが備えられることによって、ノズ
ルユニット２の駆動回転にてこれから延出された複数本
のノズルアーム７を回転させ、ノズルアーム７の先端及
び下方またはいずれか一方に向けて形成された噴出口８
から洗浄水を噴出し、浴槽３の壁面及び底面の洗浄をお
こない、そして、各ノズルアーム７は洗浄水の水圧を受
けて伸びるのであり、その伸びる量は伸縮量規制手段Ｃ
にて決められ、しかして浴槽３の大きさに合わせた洗浄
をおこなえ、多様な大きさの浴槽３に容易に対処できる
ようにしたものである。

【０００８】また、複数本のノズルアーム７の回転軸方
向の傾きをそれぞれ変更可能に構成することによって、
浴槽壁面の上から下まで残さずに洗浄し、このような洗
浄を人手によらず、労力を要することもなく、省力化で
き、容易に浴槽３の洗浄ができるようにしたものであ
る。

【０００９】

【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて詳述す
る。給湯機に接続された蛇口９からの湯がホース１０を
介して導入口１１に導入され、ポンプ羽根車１２を介し
て加圧された湯がポンプケーシング１３の導出口１４か
らノズルユニット２へと圧送することができるようにし
てある。本体ハウジング１５内には圧送ユニットを制御
する回路ブロック１６及びポンプ用のモータ１７、電源
パック用の端子ブロック１８、操作スイッチ１９が設け
てあり、本体ハウジング１５には把手２０が一体化され
ている。本体ハウジング１５は一対のハウジング半体１
５ａ，１５ｂを組み合わせるものである。そして本体ハ
ウジング１５からは導入口１１と導出口１４とを突出
し、ハウジング半体１５ａ，１５ｂ同士を接合してその
接合箇所を防滴構造としている。

【００１０】ポンプケーシング１３は基板２２を介して
モータ１７を固定し、モータ軸２３をポンプケーシング
１３中央のポンプ羽根車１２の装着位置に貫通してケー
シング半体１３ａを固定する。モータ軸２３にポンプ羽
根車１２を固定し、ケーシング半体１３ａにケーシング
半体１３ｂを固定して、ポンプユニット２４を構成す
る。各ユニットはハウジング半体１５ａの所定位置に嵌
合収納のうえ、これにハウジング半体１５ｂをかぶせて
桟状の取付台４に組み付ける。

【００１１】回路ブロック１６の上面にリードスイッチ
２６があり、回路ブロック１６をハウジング１５ｂに収
納後に磁石スイッチ２７と相対する。導入口１１はホー
ス１０圧入後ホースバンド２８にて抜け止めし、他端ホ
ース１０側には着脱自在のアタッチメント２９ａと蛇口
側にアタッチメント半体２９ｂを固定設置する。電池パ
ック３０はハウジング１５の凹部３１に挿入され、端子
ブロック１８に接合し、回路ブロック１６と操作スイッ
チ１９を介してモータ１７に通電、制御する。つまり、
操作スイッチ１９を投入操作すると、タイマーにて設定
された設定時間モータ１７が通電駆動され、浴槽３壁面
などを設定時間洗浄するものである。洗浄においては洗
剤供給部６０から洗剤が供給される。

【００１２】図３はノズルユニット２を示していて、複
数本のノズルアーム７を径方向に延出するとともに周方
向に間隔を隔てて放射状に備えている。以下ノズルアー
ム７の構成を詳述する。シリンダー６５内にはシリンダ
ーロッド６１がロッドガイド８４を介して伸縮自在に挿
通され、このシリンダーロッド６１はスプリング８５に
てシリンダー６５内に引退付勢され、シリンダーロッド
６１にはシリンダー６５と連通する通孔８６が形成さ
れ、そして、シリンダーロッド６１の先端にはノズル体
３２を各々着脱可能に取付けてある。シリンダーロッド
６１の先端のノズル体３２の取付け部位に凸ピン６２及
び凸ガイド６３を設け、ノズル体３２側の対応位置に凹
部６４を設ける。このノズル体３２に噴出口８を形成す
るとともに、シリンダー６５の途中下方には噴出口８を
複数個設け、ポンプユニット２４からの圧力洗浄水を噴
射して、浴槽３の内壁面と同様に底面を洗浄するように
してある。図３（ｆ）（ｇ）（ｈ）はノズル体３２の他
例を示していて、噴出口８を斜め下方に向けたり、噴出
口８を長孔に形成したりするものである。ノズル体３２
の形状形態は種々設計変更可能であり、洗浄対象に応じ
て取り替えれば最適洗浄がおこなえてよい。その取り替
えも差し込み形態にて容易迅速におこなえるものであ
る。

【００１３】図４に示すように、ノズルユニット２の筒
状体３３には回転ブロック６６がシール性を維持して回
転自在に保持され、この回転ブロック６６にシリンダー
６５にネジ８２にて固定された蓋ヒンジ筒６７が嵌入さ
れ、シリンダー６５の端部は蓋ヒンジ筒６７に一体に形
成されたシリンダー蓋８３にて覆われている。回転ブロ
ック６６周部には等分に放射状にヒンジ固定ネジ６８が
配設され、このヒンジ固定ネジ６８にて蓋ヒンジ筒６７
が回転ブロック５５から抜けるのを阻止されている。回
転ブロック６６と蓋ヒンジ筒６７との挿入孔には水漏れ
防止用のＯリング６９がセットされている。そして、シ
リンダー蓋８３の板面方向に対して蓋ヒンジ筒６７は略
直交していて、シリンダー６５は筒状体３３に対する放
射方向に対して直角方向に取付けられ、このシリンダー
６５の壁に圧力水が衝突することで、回転ブロック６６
と共にシリンダー６５が回転駆動させられる。つまり、
ノズルユニット２は筒状体３３を回転軸として筒状体３
３に対して回転駆動される。３本のシリンダーロッド６
１の１本は水平レベルにあり、他の１本は水平レベルに
対してθ₁の角度で上向きであり、そして他の１本はθ
₂の角度で下向きになされている。蓋ヒンジ筒６７は回
転ブロック６６に対して上下方向に回動自在に保持され
て、シリンダー６５が回転ブロック６６に上下方向に回
動自在になされており、シリンダー６５の上下方向（ノ
ズルアーム７が回転する回転軸方向）の傾斜角度の調節
はシリンダー６５の端面のシリンダー蓋８３と一体成形
の傾き調節片７０にねじ込まれた調節ネジ７１の突出量
の変更により、任意の傾斜角度にして、ナット７２で位
置固定する。かかる場合、回転ブロック６６に対して蓋
ヒンジ筒６７がノズルアーム７の重量にて下方に回動を
許すように球関節状に保持されていればよい。このよう
な構成は例えば、Ｏリング６９の弾性変移量において達
成することが可能である。

【００１４】ところで、本発明におけるシリンダーロッ
ド６１の伸長規制は図５に示すように、シリンダー６５
の先端部位にロッド支持片７７をヒンジ部とは反対側に
設け、このロッド支持片７７にはロッド貫通孔７８を設
けてある。また、シリンダーロッド６１のノズル体３２
の固定側に調節ロッド７９を固定した受板８０を取付
け、調節ロッド７９をロッド支持片７７のロッド貫通孔
７８に通して、調節ロッド７９のネジ切り部にダブルナ
ット８１にて伸長長さを規制するようにしてある。この
ようにシリンダーロッド６１の伸長長さを規制する構成
を伸縮量規制手段Ｃと総称するがその構成は種々設計変
更可能である。

【００１５】そして、ノズルアーム７はシリンダー６５
の内壁に受ける洗浄水の水圧にて駆動回転されるのであ
り、ノズルアーム７を駆動するための羽根車を不要に
し、構成を簡素化できるものである。図６はノズルアー
ム７の上下角度を変更する構成の他の実施例を示しい
て、蓋ヒンジ筒６７を中心として、傾き調節片７０ａが
揺動ロッド７３を介して上下する。回転ブロック６６が
筒状体３３を固定体として回転すると、筒状体３３の上
部の切溝部７４に遊合する揺動ロッド７３の端部に取付
けた溝ローラ７５が溝７４に沿って移動して、傾き調節
片７０ａを介してノズルアーム７を上下に揺動させて、
先端のノズル体３２を振らせ図７の洗浄域を得るように
したものである。

【００１６】以上の構成によれば、給湯器からの湯が蛇
口９をへてポンプケーシング１３内に給湯され、ポンプ
ケーシング１３内におけるポンプ羽根車１２の駆動回転
にて加圧されてノズルユニット２のノズルアーム７内に
圧送されて、その水圧にてノズルユニット２が駆動回転
され、ノズルユニット２とともに複数本のノズルアーム
７を回転させ、また、ノズルアーム７を水圧にて伸ばす
のである。そして、ノズルアーム７の先端及び下方に向
けて形成された噴出口８から湯を噴出し、浴槽３の壁面
及び底面の洗浄をおこなうのである。そして、各ノズル
アーム７の伸びる量は伸縮量規制手段Ｃにて決められて
いて、伸縮量規制手段Ｃによる伸びる量の設定にて、浴
槽３の大きさに合わせた洗浄をおこなえ、多様な大きさ
の浴槽３に容易に対処するのである。そして、複数本の
ノズルアーム７を任意の角度にそれぞれ変更して、浴槽
壁面の上から下まで残さずに洗浄するのである。このよ
うに、洗浄を人手によらず、労力を要することもなく、
省力化でき、容易に浴槽３の洗浄ができるのである。

【００１７】

【発明の効果】本発明は上述のように、洗浄水の導入口
及び導出口を備えた本体の下部には回転駆動されるノズ
ルユニットが配設され、ノズルユニットには供給される
洗浄水の水圧を受けて伸びるノズルアームが径方向に放
射状に延出され、ノズルアームには先端及び下方または
いずれか一方の方向に向けて噴出口が形成され、浴槽の
大きさに合わせてノズルアームの伸縮量を規制する伸縮
量規制手段が備えられるから、ノズルユニットの駆動回
転にてこれから延出された複数本のノズルアームを回転
させ、ノズルアームの先端及び下方またはいずれか一方
に向けて形成された噴出口から洗浄水を噴出し、浴槽の
壁面及び底面の洗浄をおこない、そして、各ノズルアー
ムは洗浄水の水圧を受けて伸びるのであり、その伸びる
量は伸縮量規制手段にて決められ、しかして浴槽の大き
さに合わせた洗浄をおこなえ、多様な大きさの浴槽に容
易に対処できるという利点がある。

【００１８】また、複数本のノズルアームの回転軸方向
の傾きをそれぞれ変更可能に構成するから、浴槽壁面の
上から下まで残さずに洗浄でき、このような洗浄を人手
によらず、労力を要することもなく、省力化でき、容易
に浴槽の洗浄ができるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の斜視図である。

【図２】同上の分解斜視図である。

【図３】（ａ）は同上のノズルユニットの一部展開して
破断した側面図、（ｂ）はノズルアームの破断側面図、
（ｃ）は正面図、（ｄ）はノズル体の側面図、（ｅ）は
正面図、（ｆ）はノズル体の他の実施例の破断側面図、
（ｇ）は正面図、（ｈ）はノズル体の他の実施例の正面
図である。

【図４】同上のノズルユニットの一部展開した部分断面
図である。

【図５】（ａ）は同上のノズルユニットの背面図、
（ｂ）は部分側面図である。

【図６】同上のノズルアームの上下角度の変更構成の他
の実施例を示し、（ａ）は一部破断した正面図、（ｂ）
は部分側面図である。

【図７】同上の使用状態を説明する説明図である。

【符号の説明】

１本体２ノズルユニット３浴槽７ノズルアーム８噴出口１１導入口１４導出口Ｃ伸縮量規制手段

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成４年４月２７日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１２

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１２】図３はノズルユニット２を示していて、複
数本のノズルアーム７を径方向に延出するとともに周方
向に間隔を隔てて放射状に備えている。以下ノズルアー
ム７の構成を詳述する。シリンダー６５内にはシリンダ
ーロッド６１がロッドガイド８４を介して伸縮自在に挿
通され、このシリンダーロッド６１はスプリング８５に
てシリンダー６５内に引退付勢され、シリンダーロッド
６１にはシリンダー６５と連通する通孔８６が形成さ
れ、そして、シリンダーロッド６１の先端にはノズル体
３２を各々着脱可能に取付けてある。シリンダーロッド
６１の先端のノズル体３２の取付け部位に凸ピン６２及
び凸ガイド６３を設け、ノズル体３２側の対応位置に凹
部６４を設ける。このノズル体３２に噴出口８を形成す
るとともに、シリンダー６５の途中下方には噴出口８を
複数個設け、ポンプユニット２４からの圧力洗浄水を噴
射して、浴槽３の内壁面と同様に底面を洗浄するように
してある。図３（ｇ）（ｈ）はノズル体３２の他例を示
していて、噴出口８を斜め下方に向けたり、噴出口８を
長孔に形成したりするものである。ノズル体３２の形状
形態は種々設計変更可能であり、洗浄対象に応じて取り
替えれば最適洗浄がおこなえてよい。その取り替えも差
し込み形態にて容易迅速におこなえるものである。

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図３

【補正方法】変更

【補正内容】

【図３】（ａ）は同上のノズルユニットの一部展開して
破断した側面図、（ｂ）はノズルアームの破断側面図、
（ｃ）は正面図、（ｄ）はノズル体の側面図、（ｅ）は
正面図、（ｆ）は破断側面図、（ｇ）はノズル体の他の
実施例の正面図、（ｈ）はノズル体の更に他の実施例の
正面図である。

フロントページの続き (72)発明者細江守大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】洗浄水の導入口及び導出口を備えた本体の
下部には回転駆動されるノズルユニットが配設され、ノ
ズルユニットには供給される洗浄水の水圧を受けて伸び
るノズルアームが径方向に放射状に延出され、ノズルア
ームには先端及び下方またはいずれか一方の方向に向け
て噴出口が形成され、浴槽の大きさに合わせてノズルア
ームの伸縮量を規制する伸縮量規制手段が備えられて成
ることを特徴とする浴槽洗浄機。
【請求項２】複数本のノズルアームの回転軸方向の傾き
をそれぞれ変更可能に構成して成ることを特徴とする請
求項１記載の浴槽洗浄機。