JPH05252970A - 静菌作用を有するアルギン酸オリゴ糖の製造法及 びそれを有効成分として含む静菌剤 - Google Patents
静菌作用を有するアルギン酸オリゴ糖の製造法及 びそれを有効成分として含む静菌剤Info
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- JPH05252970A JPH05252970A JP4111917A JP11191792A JPH05252970A JP H05252970 A JPH05252970 A JP H05252970A JP 4111917 A JP4111917 A JP 4111917A JP 11191792 A JP11191792 A JP 11191792A JP H05252970 A JPH05252970 A JP H05252970A
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- bacteriostatic
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- acid oligosaccharide
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 アルギン酸オリゴ糖の製造法およびそれを含
む静菌剤の提供。 【構成】 アルギン酸ナトリウムに、ビブリオ属に属す
る微生物の産生するアルギン酸リアーゼを作用させて静
菌作用を有するアルギン酸オリゴ糖を製造することを特
徴とするアルギン酸オリゴ糖の製造方法、及び該アルギ
ン酸オリゴ糖を含有する静菌剤。 【効果】 得られたアルギン酸オリゴ糖は静菌作用を有
し食品の防腐のために添加する静菌剤として有用であ
る。
む静菌剤の提供。 【構成】 アルギン酸ナトリウムに、ビブリオ属に属す
る微生物の産生するアルギン酸リアーゼを作用させて静
菌作用を有するアルギン酸オリゴ糖を製造することを特
徴とするアルギン酸オリゴ糖の製造方法、及び該アルギ
ン酸オリゴ糖を含有する静菌剤。 【効果】 得られたアルギン酸オリゴ糖は静菌作用を有
し食品の防腐のために添加する静菌剤として有用であ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルギン酸オリゴ糖の
製法に関し、さらに詳しくはアルギン酸ナトリウムに微
生物の産生するアルギン酸リアーゼを作用させて静菌作
用を有するアルギン酸オリゴ糖を製造する方法、及びこ
のアルギン酸オリゴ糖を有効成分として含む静菌剤に関
する。
製法に関し、さらに詳しくはアルギン酸ナトリウムに微
生物の産生するアルギン酸リアーゼを作用させて静菌作
用を有するアルギン酸オリゴ糖を製造する方法、及びこ
のアルギン酸オリゴ糖を有効成分として含む静菌剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】アルギン酸は、褐藻類の主要な細胞間粘
質多糖として知られ、主としてD−マンヌロン酸とL−
グルロン酸よりなるものである。また、その生理的機能
に関しては、血圧降下作用、血中コレステロール値低下
作用や創面保護効果が知られている。
質多糖として知られ、主としてD−マンヌロン酸とL−
グルロン酸よりなるものである。また、その生理的機能
に関しては、血圧降下作用、血中コレステロール値低下
作用や創面保護効果が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、アルギン酸を
特定の微生物により低分子化したアルギン酸オリゴ糖お
よびその生理活性については何らの報告もない。本発明
は、アルギン酸ナトリウムを原料として特定の微生物の
産生擦るアルギン酸リアーゼを特定の条件下で作用させ
て優れた静菌作用を示すアルギン酸オリゴ糖(例えばマ
ンヌロン酸オリゴ糖(以下Mオリゴ糖と略す)でその重
合度は5〜6であるオリゴ糖など)を製造する方法及び
前記方法で得られたアルギン酸オリゴ糖の用途を提供す
ることを目的とするものである。
特定の微生物により低分子化したアルギン酸オリゴ糖お
よびその生理活性については何らの報告もない。本発明
は、アルギン酸ナトリウムを原料として特定の微生物の
産生擦るアルギン酸リアーゼを特定の条件下で作用させ
て優れた静菌作用を示すアルギン酸オリゴ糖(例えばマ
ンヌロン酸オリゴ糖(以下Mオリゴ糖と略す)でその重
合度は5〜6であるオリゴ糖など)を製造する方法及び
前記方法で得られたアルギン酸オリゴ糖の用途を提供す
ることを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、ビブリオ属
に属する微生物の産生するアルギン酸リアーゼをアルギ
ン酸ナトリウムに作用させることが有効なことを知見
し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、
アルギン酸ナトリウムに、ビブリオ属に属する微生物の
産生するアルギン酸リアーゼを10〜60℃で1〜48時間作
用させて静菌作用を有するか、または、pH6〜7で作用
させるか、または、反応終了後のエタノール沈澱濃度を
最終50%になるようにすることを特徴とするアルギン酸
オリゴ糖の製造方法を要旨とする。
め、本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、ビブリオ属
に属する微生物の産生するアルギン酸リアーゼをアルギ
ン酸ナトリウムに作用させることが有効なことを知見
し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、
アルギン酸ナトリウムに、ビブリオ属に属する微生物の
産生するアルギン酸リアーゼを10〜60℃で1〜48時間作
用させて静菌作用を有するか、または、pH6〜7で作用
させるか、または、反応終了後のエタノール沈澱濃度を
最終50%になるようにすることを特徴とするアルギン酸
オリゴ糖の製造方法を要旨とする。
【0005】上記ビブリオ属に属する微生物としては、
ビブリオ・ハーベイ(Vibrio harveyi) 、ビブリオ・ア
ルギノリティカス(Vibrio alginolyticus) 等が挙げら
れる。そして、ビブリオ・ハーベイの例としてはビブリ
オ・ハーベイ・エーエル128(Vibrio harveyi AL-128)
(微工研菌寄第12518 号) が、ビブリオ・アルギノリテ
ィカスの例としては、ビブリオ・アルギノリティカスAT
CC 17749(Vibrio alginolyticus ATCC 17749)、ビブリ
オ・アルギノリティカスエーエル9(Vibrio alginolyti
cus AL-9) ( 微工研菌寄第12517 号) 等が挙げられ
る。これらの微生物は、いづれも分類学上公知の微生物
でありその菌学的性質はBERGEY'S MANUAL OF Systemati
c Bacteriology Volume 1 に記載されている。
ビブリオ・ハーベイ(Vibrio harveyi) 、ビブリオ・ア
ルギノリティカス(Vibrio alginolyticus) 等が挙げら
れる。そして、ビブリオ・ハーベイの例としてはビブリ
オ・ハーベイ・エーエル128(Vibrio harveyi AL-128)
(微工研菌寄第12518 号) が、ビブリオ・アルギノリテ
ィカスの例としては、ビブリオ・アルギノリティカスAT
CC 17749(Vibrio alginolyticus ATCC 17749)、ビブリ
オ・アルギノリティカスエーエル9(Vibrio alginolyti
cus AL-9) ( 微工研菌寄第12517 号) 等が挙げられ
る。これらの微生物は、いづれも分類学上公知の微生物
でありその菌学的性質はBERGEY'S MANUAL OF Systemati
c Bacteriology Volume 1 に記載されている。
【0006】そして、このアルギン酸リアーゼの酵素化
学的性質は、平成2年度日本水産学会秋季大会講演要旨
集P.191 及び平成3年度日本水産学会春季大会講演要旨
集P.190 に記載されている。また、本発明はアルギン酸
ナトリウムに、ビブリオ属に属する微生物の培養液、菌
体またはその処理物を作用させて静菌作用を有するアル
ギン酸オリゴ糖(例えばMオリゴ糖)を製造することを
特徴とするアルギン酸オリゴ糖の製造方法を要旨とす
る。
学的性質は、平成2年度日本水産学会秋季大会講演要旨
集P.191 及び平成3年度日本水産学会春季大会講演要旨
集P.190 に記載されている。また、本発明はアルギン酸
ナトリウムに、ビブリオ属に属する微生物の培養液、菌
体またはその処理物を作用させて静菌作用を有するアル
ギン酸オリゴ糖(例えばMオリゴ糖)を製造することを
特徴とするアルギン酸オリゴ糖の製造方法を要旨とす
る。
【0007】さらにまた、本発明はアルギン酸ナトリウ
ムに、ビブリオ属に属する微生物の産生するアルギン酸
リアーゼ、ビブリオ属に属する微生物の培養液、該微生
物の菌体またはその処理物を作用させて得た静菌作用を
有するアルギン酸オリゴ糖(例えばMオリゴ糖で重合度
が5〜6)を含有する静菌剤を要旨としている。
ムに、ビブリオ属に属する微生物の産生するアルギン酸
リアーゼ、ビブリオ属に属する微生物の培養液、該微生
物の菌体またはその処理物を作用させて得た静菌作用を
有するアルギン酸オリゴ糖(例えばMオリゴ糖で重合度
が5〜6)を含有する静菌剤を要旨としている。
【0008】
【作用】本発明の構成と作用を説明する。本発明の方法
の原料であるアルギン酸ナトリウムは、市販品(和光純
薬工業製cp300 〜400)が用いられる。そしてこのアルギ
ン酸ナトリウムは、さらにHaugらの方法(引用文献 Act
a Chem. Scand. 20:183-190(1966))を用いてL−グルロ
ン酸多量画分(以下、G−ブロックと略す)とD−マン
ヌロン酸多量画分( 以下、M−ブロックと略す) に分け
それぞれが調製される。
の原料であるアルギン酸ナトリウムは、市販品(和光純
薬工業製cp300 〜400)が用いられる。そしてこのアルギ
ン酸ナトリウムは、さらにHaugらの方法(引用文献 Act
a Chem. Scand. 20:183-190(1966))を用いてL−グルロ
ン酸多量画分(以下、G−ブロックと略す)とD−マン
ヌロン酸多量画分( 以下、M−ブロックと略す) に分け
それぞれが調製される。
【0009】本発明で用いられる微生物は、表1の培地
組成を有する寒天斜面培地上、25℃で静置培養し、次い
でこれを同一組成の液体培地で25℃で培養することによ
り増殖できる。アルギン酸ナトリウムの分解処理のため
に上記微生物の培養液をフェニルセファロース CL-4Bカ
ラムで部分精製して得られるアルギン酸リアーゼの他、
ビブリオ属に属する微生物の菌体の培養物、この菌体を
そのまま或いは菌体を磨砕したものも用いられる。
組成を有する寒天斜面培地上、25℃で静置培養し、次い
でこれを同一組成の液体培地で25℃で培養することによ
り増殖できる。アルギン酸ナトリウムの分解処理のため
に上記微生物の培養液をフェニルセファロース CL-4Bカ
ラムで部分精製して得られるアルギン酸リアーゼの他、
ビブリオ属に属する微生物の菌体の培養物、この菌体を
そのまま或いは菌体を磨砕したものも用いられる。
【0010】
【表1】
【0011】次に、アルギン酸ナトリウムからのビブリ
オ属に属する微生物の産生するアルギン酸リアーゼを用
いたアルギン酸オリゴ糖の製法は次の通りである。
オ属に属する微生物の産生するアルギン酸リアーゼを用
いたアルギン酸オリゴ糖の製法は次の通りである。
【0012】
【製法】アルギン酸ナトリウム、Gブロック及びMブロ
ックのそれぞれ1.0gのビブリオ属に属する微生物の菌体
処理物である部分精製した上記酵素(1.2〜1.3U) をpH6.
0 〜7.0 、温度10〜60℃、好ましくは30℃で、1〜48時
間それぞれ作用させる。得られる反応液に最終濃度が50
%になるようにエタノールを加え、遠心分離する。得ら
れる上澄み液を凍結乾燥して、アルギン酸オリゴ糖、グ
ルロン酸オリゴ糖及びマンヌロン酸オリゴ糖を得る。な
お、ここで用いた1U は1分間に1マイクロモルのD−
マンヌロン酸またはL−グルロン酸を基質より遊離する
酵素量とした。
ックのそれぞれ1.0gのビブリオ属に属する微生物の菌体
処理物である部分精製した上記酵素(1.2〜1.3U) をpH6.
0 〜7.0 、温度10〜60℃、好ましくは30℃で、1〜48時
間それぞれ作用させる。得られる反応液に最終濃度が50
%になるようにエタノールを加え、遠心分離する。得ら
れる上澄み液を凍結乾燥して、アルギン酸オリゴ糖、グ
ルロン酸オリゴ糖及びマンヌロン酸オリゴ糖を得る。な
お、ここで用いた1U は1分間に1マイクロモルのD−
マンヌロン酸またはL−グルロン酸を基質より遊離する
酵素量とした。
【0013】本発明で得られるアルギン酸オリゴ糖は、
一般細菌、腸内細菌に対して静菌作用を示し、さらにそ
のオリゴ糖のマンヌロン酸及びグルロン酸の違い、重合
度の違いにより静菌作用の効果が異なる。例えばマンヌ
ロン酸オリゴ糖(以下Mオリゴ糖と略す)の方がグルロ
ン酸オリゴ糖(以下Gオリゴ糖と略す)より静菌作用
は、顕著であり、さらに、重合度5〜6が主生産物であ
る方が、静菌作用が顕著である。
一般細菌、腸内細菌に対して静菌作用を示し、さらにそ
のオリゴ糖のマンヌロン酸及びグルロン酸の違い、重合
度の違いにより静菌作用の効果が異なる。例えばマンヌ
ロン酸オリゴ糖(以下Mオリゴ糖と略す)の方がグルロ
ン酸オリゴ糖(以下Gオリゴ糖と略す)より静菌作用
は、顕著であり、さらに、重合度5〜6が主生産物であ
る方が、静菌作用が顕著である。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。但し、本発明はこれら実施例によりその技術的範囲
が限定されるものではない。
る。但し、本発明はこれら実施例によりその技術的範囲
が限定されるものではない。
【0015】
【実施例1】 粗アルギン酸リアーゼの調製 ビブリオ・ハーベイ エーエル128 (Vibrio harveyi A
L-128) (微工研菌寄第12518 号) を寒天斜面培地上で静
置培養(25℃、2日間)した。更に斜面培地より20mlの
液体培地に移植し、静置培養(25℃、2日間)した。こ
の培養液を1Lの液体培地に添加し、更に静置培養(25
℃、7日間)した。液体培養液1L を冷却遠心(5℃、
6,000 rpm)し、得られた上層液に75%飽和になるまで固
形硫安516gを加え、5℃で1夜放置した。遠心して得ら
れた沈澱を少量の1%NaCl液に溶解してフェニル セフ
ァロース CL-4B(ファルマシア)カラムクロマトグラフ
ィーによって部分精製し、粗アルギン酸リアーゼを得
た。上記培地の組成は表1に示す。
L-128) (微工研菌寄第12518 号) を寒天斜面培地上で静
置培養(25℃、2日間)した。更に斜面培地より20mlの
液体培地に移植し、静置培養(25℃、2日間)した。こ
の培養液を1Lの液体培地に添加し、更に静置培養(25
℃、7日間)した。液体培養液1L を冷却遠心(5℃、
6,000 rpm)し、得られた上層液に75%飽和になるまで固
形硫安516gを加え、5℃で1夜放置した。遠心して得ら
れた沈澱を少量の1%NaCl液に溶解してフェニル セフ
ァロース CL-4B(ファルマシア)カラムクロマトグラフ
ィーによって部分精製し、粗アルギン酸リアーゼを得
た。上記培地の組成は表1に示す。
【0016】
【実施例2】 粗アルギン酸リアーゼの調製 ビブリオ・アルギノリティカスATCC 17749(Vibrio algi
nolyticus ATCC 17749)を寒天斜面培地で静置培養(25
℃、2日間)した。更に斜面培地より20mlの液体培地に
移植し、静置培養(25℃、2日間)した。この培養液を
1L の液体培地に添加し、更に静置培養(25℃、7日
間)した。液体培養液1L を冷却遠心(5℃、6,000 rp
m)し、得られた上層液に75%飽和になるまで固形硫安51
6gを加え、5℃で1夜放置した。遠心して得られた沈澱
を少量の1%NaCl液に溶解してフェニル セファロース
CL-4B(ファルマシア)カラムクロマトグラフィーによ
って部分精製し、粗アルギン酸リアーゼを得た。上記培
地の組成は表1に示す。
nolyticus ATCC 17749)を寒天斜面培地で静置培養(25
℃、2日間)した。更に斜面培地より20mlの液体培地に
移植し、静置培養(25℃、2日間)した。この培養液を
1L の液体培地に添加し、更に静置培養(25℃、7日
間)した。液体培養液1L を冷却遠心(5℃、6,000 rp
m)し、得られた上層液に75%飽和になるまで固形硫安51
6gを加え、5℃で1夜放置した。遠心して得られた沈澱
を少量の1%NaCl液に溶解してフェニル セファロース
CL-4B(ファルマシア)カラムクロマトグラフィーによ
って部分精製し、粗アルギン酸リアーゼを得た。上記培
地の組成は表1に示す。
【0017】
【実施例3】 粗アルギン酸リアーゼの調製 ビブリオ・アルギノリティカスエーエル9(Vibrio algi
nolyticus AL-9) (微工研菌寄第12517 号) を寒天斜面
培地で静置培養(25℃、2日間)した。更に斜面培地よ
り20mlの液体培地に移植し、静置培養(25℃、2日間)
した。この培養液を1L の液体培地に添加し、更に静置
培養(25℃、7日間)した。液体培養液1L を冷却遠心
(5℃、6,000 rpm)し、得られた上層液に75%飽和にな
るまで固形硫安516gを加え、5℃で1夜放置した。遠心
して得られた沈澱を少量の1%NaCl液に溶解してフェニ
ル セファロース CL-4B(ファルマシア)カラムクロマ
トグラフィーによって部分精製し、粗アルギン酸リアー
ゼを得た。上記培地の組成は表1に示す。
nolyticus AL-9) (微工研菌寄第12517 号) を寒天斜面
培地で静置培養(25℃、2日間)した。更に斜面培地よ
り20mlの液体培地に移植し、静置培養(25℃、2日間)
した。この培養液を1L の液体培地に添加し、更に静置
培養(25℃、7日間)した。液体培養液1L を冷却遠心
(5℃、6,000 rpm)し、得られた上層液に75%飽和にな
るまで固形硫安516gを加え、5℃で1夜放置した。遠心
して得られた沈澱を少量の1%NaCl液に溶解してフェニ
ル セファロース CL-4B(ファルマシア)カラムクロマ
トグラフィーによって部分精製し、粗アルギン酸リアー
ゼを得た。上記培地の組成は表1に示す。
【0018】
【実施例4】 オリゴ糖の調製 市販品(和光純薬工業製 cp300〜400)のアルギン酸ナト
リウム150gを1Mシュウ酸処理後の残渣を再溶解して、そ
の溶液をpH3.0 にすることにより分画する方法(Haug ら
の方法) で処理してL-グルロン酸多量画分(G−ブロッ
ク)20gとD−マンヌロン酸多量画分(M−ブロック)13.
4gを得た。
リウム150gを1Mシュウ酸処理後の残渣を再溶解して、そ
の溶液をpH3.0 にすることにより分画する方法(Haug ら
の方法) で処理してL-グルロン酸多量画分(G−ブロッ
ク)20gとD−マンヌロン酸多量画分(M−ブロック)13.
4gを得た。
【0019】Gブロック又はMブロック1.0gを水50mlに
溶解し、この溶液に実施例1乃至3のいずれかで得た粗
酵素(1.2 〜1.3 U)を加え、15〜40℃、好ましくは30
℃で、10〜15時間反応させる。得られる反応液50mlに2
倍量のエタノールを加え、遠心分離する。得られる上澄
み液約150ml を凍結乾燥して、G又はMオリゴ糖を得
た。なお、ここで用いた1U は1分間に1マイクロモル
のD−マンヌロン酸またはL−グルロン酸を基質より遊
離する酵素量とした。
溶解し、この溶液に実施例1乃至3のいずれかで得た粗
酵素(1.2 〜1.3 U)を加え、15〜40℃、好ましくは30
℃で、10〜15時間反応させる。得られる反応液50mlに2
倍量のエタノールを加え、遠心分離する。得られる上澄
み液約150ml を凍結乾燥して、G又はMオリゴ糖を得
た。なお、ここで用いた1U は1分間に1マイクロモル
のD−マンヌロン酸またはL−グルロン酸を基質より遊
離する酵素量とした。
【0020】
【実施例5】 静菌作用試験(Gオリゴ糖) 感受性試験ディスクの作製:乾熱滅菌したPaper Disk T
hick 8mm(アドバンテック)に、予め高圧滅菌(110
℃、20分間)した各20%の糖液を50μl ずつしみこま
せ、通風乾燥(50℃、30分間)した。 感受性試験操作:基層寒天平板培地上に、供試菌液を混
入した寒天培地を重層して二重寒天平板培地を作成し、
30分間放置した。平板上にディスクをのせて、培養(25
℃、3日間)後、発育阻止帯の直径を測定した。
hick 8mm(アドバンテック)に、予め高圧滅菌(110
℃、20分間)した各20%の糖液を50μl ずつしみこま
せ、通風乾燥(50℃、30分間)した。 感受性試験操作:基層寒天平板培地上に、供試菌液を混
入した寒天培地を重層して二重寒天平板培地を作成し、
30分間放置した。平板上にディスクをのせて、培養(25
℃、3日間)後、発育阻止帯の直径を測定した。
【0021】調製したオリゴ糖は、一般細菌と腸内細菌
(2株)に対して静菌作用を有し、糸状菌と酵母に対す
る静菌作用は微弱であった。なお、アルギン酸ナトリウ
ム、G−ブロック、及びグルロン酸は、供試した全ての
微生物に対して静菌作用を示さなかった(表2)。
(2株)に対して静菌作用を有し、糸状菌と酵母に対す
る静菌作用は微弱であった。なお、アルギン酸ナトリウ
ム、G−ブロック、及びグルロン酸は、供試した全ての
微生物に対して静菌作用を示さなかった(表2)。
【0022】
【表2】
【0023】
【実施例6】 静菌作用試験(Mオリゴ糖) 感受性試験ディスクの作成:乾熱滅菌したPaper Disk T
hick 8mm(アドバンテック)に、予め高圧滅菌(110
℃、20分間)した各20%の糖液を50μl ずつしみこま
せ、通風乾燥(50℃、30分間)した。 感受性試験操作:基層寒天平板培地上に、供試菌液を混
入した寒天培地を重層して二重寒天平板培地を作成し、
30分間放置した。平板上にディスクをのせて、培養(25
℃、3日間)後、発育阻止帯の直径を測定した。
hick 8mm(アドバンテック)に、予め高圧滅菌(110
℃、20分間)した各20%の糖液を50μl ずつしみこま
せ、通風乾燥(50℃、30分間)した。 感受性試験操作:基層寒天平板培地上に、供試菌液を混
入した寒天培地を重層して二重寒天平板培地を作成し、
30分間放置した。平板上にディスクをのせて、培養(25
℃、3日間)後、発育阻止帯の直径を測定した。
【0024】調製したオリゴ糖は、一般細菌と腸内細菌
(2株)に対して静菌作用を有し、アルギン酸Na、M−
ブロック及びマンヌロン酸は、供試した全ての微生物に
対して静菌作用を示さなかった(表3)。なお、Mオリ
ゴ糖の静菌作用はGオリゴ糖の作用よりさらに顕著であ
った(表3)。
(2株)に対して静菌作用を有し、アルギン酸Na、M−
ブロック及びマンヌロン酸は、供試した全ての微生物に
対して静菌作用を示さなかった(表3)。なお、Mオリ
ゴ糖の静菌作用はGオリゴ糖の作用よりさらに顕著であ
った(表3)。
【0025】
【表3】
【0026】
【実施例7】 反応pHの静菌作用への影響 実施例2で部分精製したアルギン酸リアーゼを用いてオ
リゴ糖を製造する際の反応pHを変えて、その際製造され
るオリゴ糖の静菌作用を検討した。なお、供試菌株はMi
crococcus luteusを用いた。その結果表4より明らかな
ように、pH6〜7で反応したオリゴ糖1や2がオリゴ糖
3と比較して静菌作用が強いことが明らかになった。
リゴ糖を製造する際の反応pHを変えて、その際製造され
るオリゴ糖の静菌作用を検討した。なお、供試菌株はMi
crococcus luteusを用いた。その結果表4より明らかな
ように、pH6〜7で反応したオリゴ糖1や2がオリゴ糖
3と比較して静菌作用が強いことが明らかになった。
【0027】
【表4】
【0028】
【実施例8】 エタノール沈澱濃度の静菌作用への影響 実施例3で部分精製したアルギン酸リアーゼを用いてオ
リゴ糖を製造する際のエタノール沈澱濃度を変えて、そ
の際製造されるオリゴ糖の静菌作用を検討した。なお、
供試菌株はMicrococcus luteusを用いた。その結果表5
より明らかなように、エタノールが最終濃度50%になる
ようにしたオリゴ糖5がオリゴ糖4と比較して静菌作用
が強いことが明らかになった。
リゴ糖を製造する際のエタノール沈澱濃度を変えて、そ
の際製造されるオリゴ糖の静菌作用を検討した。なお、
供試菌株はMicrococcus luteusを用いた。その結果表5
より明らかなように、エタノールが最終濃度50%になる
ようにしたオリゴ糖5がオリゴ糖4と比較して静菌作用
が強いことが明らかになった。
【0029】
【表5】
【0030】
【実施例9】 実施例7及び8で製造したアルギン酸オ
リゴ糖の分子量分布をゲル濾過分析にて検討し、さらに
それと静菌作用との関係を調べると表6のようになり、
5、6糖が多く含まれる方が静菌作用が強いことが明ら
かになった。各オリゴ糖の重合度(DP)は、各オリゴ糖の
全糖量をオルシノール−Fe3+−塩酸法にて測定し、ま
た、還元力をネルソン−ソモギ−法で測定し、全糖量/
還元糖量で算出した。
リゴ糖の分子量分布をゲル濾過分析にて検討し、さらに
それと静菌作用との関係を調べると表6のようになり、
5、6糖が多く含まれる方が静菌作用が強いことが明ら
かになった。各オリゴ糖の重合度(DP)は、各オリゴ糖の
全糖量をオルシノール−Fe3+−塩酸法にて測定し、ま
た、還元力をネルソン−ソモギ−法で測定し、全糖量/
還元糖量で算出した。
【0031】
【表6】
【0032】以上の結果より、静菌作用の強いアルギン
酸オリゴ糖は、重合度が、5及び6のマンヌロン酸オリ
ゴ糖(図1)であることが明らかになった。
酸オリゴ糖は、重合度が、5及び6のマンヌロン酸オリ
ゴ糖(図1)であることが明らかになった。
【0033】
【実施例10】 菌体を用いたアルギン酸オリゴ糖の製造
法 ビブリオ・アルギノリティカスエーエル9(Vibrio alg
inolyticus AL-9)(微工研菌寄第12517 号) を寒天斜面
培地で静置培養(25℃、2日間)した。更に斜面培地よ
り一白金耳の菌体を2%アルギン酸溶液200ml に移植し
37℃で反応させた。そして反応液中に出現する還元糖量
(マンヌロン酸量)とその時のオリゴ糖の静菌作用を検
討した(表7)。なお、供試菌株はMicrococcus luteus
を用いた。その結果、2%アルギン酸ナトリウム溶液を
原料とした時には反応液中に1m1中に200 〜350 μg の
D−マンヌロン酸に相当ずく還元力が出現したときが、
静菌作用の強いオリゴ糖が得られることがわかった。
法 ビブリオ・アルギノリティカスエーエル9(Vibrio alg
inolyticus AL-9)(微工研菌寄第12517 号) を寒天斜面
培地で静置培養(25℃、2日間)した。更に斜面培地よ
り一白金耳の菌体を2%アルギン酸溶液200ml に移植し
37℃で反応させた。そして反応液中に出現する還元糖量
(マンヌロン酸量)とその時のオリゴ糖の静菌作用を検
討した(表7)。なお、供試菌株はMicrococcus luteus
を用いた。その結果、2%アルギン酸ナトリウム溶液を
原料とした時には反応液中に1m1中に200 〜350 μg の
D−マンヌロン酸に相当ずく還元力が出現したときが、
静菌作用の強いオリゴ糖が得られることがわかった。
【0034】
【表7】
【0035】
【実施例11】 アルギン酸オリゴ糖のカマボコへの添加
効果 カマボコは、以下のようにして調製した。すなわち市販
のすり身100g(エソ)を擂り鉢にて5℃で10分間擂潰し
た。さらに原料の3%にあたる食塩3g を3回に分けて
塩ずり擂潰(5℃で各10分間)し、約30g 単位のブロッ
クにした。保存料として各ブロックに1%濃度になるよ
うにアルギン酸オリゴ糖及びプロタミン(ニッスイ製、
SPL-F )を添加して擂潰した。なお用いるアルギン酸オ
リゴ糖は、アルギン酸オリゴ糖に菌株AL-9から得た部分
精製酵素を徹底的に反応させ、反応終了後2倍量のエタ
ノールを添加して得た上清画分を凍結乾燥したものであ
る。そしてそれぞれ1g 単位のブロックを約30個調製
し、シャーレに入れ蒸気で30分間加熱し冷却後カマボコ
ブロックとした。対照区として保存料無添加のカマボコ
ブロックを調製した。調製したカマボコブロックは、デ
シケーターに入れ25℃で10日間保存した。
効果 カマボコは、以下のようにして調製した。すなわち市販
のすり身100g(エソ)を擂り鉢にて5℃で10分間擂潰し
た。さらに原料の3%にあたる食塩3g を3回に分けて
塩ずり擂潰(5℃で各10分間)し、約30g 単位のブロッ
クにした。保存料として各ブロックに1%濃度になるよ
うにアルギン酸オリゴ糖及びプロタミン(ニッスイ製、
SPL-F )を添加して擂潰した。なお用いるアルギン酸オ
リゴ糖は、アルギン酸オリゴ糖に菌株AL-9から得た部分
精製酵素を徹底的に反応させ、反応終了後2倍量のエタ
ノールを添加して得た上清画分を凍結乾燥したものであ
る。そしてそれぞれ1g 単位のブロックを約30個調製
し、シャーレに入れ蒸気で30分間加熱し冷却後カマボコ
ブロックとした。対照区として保存料無添加のカマボコ
ブロックを調製した。調製したカマボコブロックは、デ
シケーターに入れ25℃で10日間保存した。
【0036】また、生菌数の測定は、以下のように行な
った。カマボコブロック1個(1g)に滅菌生理食塩水
9mlを加えて滅菌乳鉢にて擂潰後、10倍段階希釈を行
う。予め調製した寒天平板培地(普通ブイヨン)2枚に
各段階希釈試料液の0.1 mlを滅菌ピペットを用いて平板
上に注加し滅菌コンラージ棒で塗抹した。25℃で3日間
培養後発生したコロニーを計数し、試料1g 中の菌数を
算出した。なおコロニー数は、2枚の平均をとった(図
2)。
った。カマボコブロック1個(1g)に滅菌生理食塩水
9mlを加えて滅菌乳鉢にて擂潰後、10倍段階希釈を行
う。予め調製した寒天平板培地(普通ブイヨン)2枚に
各段階希釈試料液の0.1 mlを滅菌ピペットを用いて平板
上に注加し滅菌コンラージ棒で塗抹した。25℃で3日間
培養後発生したコロニーを計数し、試料1g 中の菌数を
算出した。なおコロニー数は、2枚の平均をとった(図
2)。
【0037】その結果、保存7日までは、アルギン酸オ
リゴ糖添加区は、プロタミン添加区と比較してほとんど
同程度の静菌力を示し、細菌の増殖を抑えることができ
た。
リゴ糖添加区は、プロタミン添加区と比較してほとんど
同程度の静菌力を示し、細菌の増殖を抑えることができ
た。
【0038】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるから、得られたアルギン酸オリゴ糖は食品の防腐の
ための静菌剤として顕著な作用を示し産業上極めて有用
である。
いるから、得られたアルギン酸オリゴ糖は食品の防腐の
ための静菌剤として顕著な作用を示し産業上極めて有用
である。
【図1】本発明方法で製造された重合度5(a) 及び重合
度6(b) のマンヌロン酸オリゴ糖の構造を示す。
度6(b) のマンヌロン酸オリゴ糖の構造を示す。
【図2】本発明のアルギン酸オリゴ糖をカマボコに添加
した結果、ならびに比較例(無添加、プロタミン添加)
のカマボコ保存日数と細菌数の変化の状態を示すグラフ
である。
した結果、ならびに比較例(無添加、プロタミン添加)
のカマボコ保存日数と細菌数の変化の状態を示すグラフ
である。
Claims (11)
- 【請求項1】 アルギン酸ナトリウムに、ビブリオ属に
属する微生物の産生するアルギン酸リアーゼを10〜60℃
で1〜48時間作用させて静菌作用を有するアルギン酸オ
リゴ糖を製造することを特徴とするアルギン酸オリゴ糖
の製造方法。 - 【請求項2】 アルギン酸リアーゼが、ビブリオ属に属
する微生物を培養した培養液である請求項1記載の静菌
作用を有するアルギン酸オリゴ糖の製造方法。 - 【請求項3】 アルギン酸リアーゼがビブリオ属に属す
る微生物の菌体またはその処理物である請求項1記載の
静菌作用を有するアルギン酸オリゴ糖の製造方法。 - 【請求項4】 ビブリオ属に属する微生物がビブリオ・
ハーベイまたはビブリオ・アルギノリティカスである請
求項1・2または3記載の静菌作用を有するアルギン酸
オリゴ糖の製造方法。 - 【請求項5】 請求項4に記載の静菌作用を有するアル
ギン酸オリゴ糖を有効成分に含有する静菌剤。 - 【請求項6】 アルギン酸ナトリウム溶液に、ビブリオ
属に属する微生物を作用させ、反応液中の還元糖量を指
標にして静菌力の強いアルギン酸オリゴ糖を製造する方
法。 - 【請求項7】 ビブリオ属に属する微生物がビブリオ・
アルギノリティカスである請求項6記載のアルギン酸オ
リゴ糖を製造する方法。 - 【請求項8】 アルギン酸ナトリウムにビブリオ属に属
する微生物の産生するアルギン酸リアーゼをpH6〜7で
作用させることを特徴とするアルギン酸オリゴ糖の製造
法。 - 【請求項9】 アルギン酸ナトリウムにビブリオ属に属
する微生物の産生するアルギン酸リアーゼを作用させ、
反応終了後のエタノール沈澱濃度を最終濃度50%になる
ようにすることを特徴とするアルギン酸オリゴ糖の製造
法。 - 【請求項10】 請求項7〜9に記載の強い静菌力を有す
るアルギン酸オリゴ糖を有効成分として含有する静菌
剤。 - 【請求項11】 重合度5又は6であるマンヌロン酸オリ
ゴ糖を有効成分として含有する静菌剤。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25818391 | 1991-10-04 | ||
JP3-258183 | 1991-10-04 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05252970A true JPH05252970A (ja) | 1993-10-05 |
Family
ID=17316671
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4111917A Pending JPH05252970A (ja) | 1991-10-04 | 1992-04-30 | 静菌作用を有するアルギン酸オリゴ糖の製造法及 びそれを有効成分として含む静菌剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05252970A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100279281B1 (ko) * | 1998-04-04 | 2001-01-15 | 강문일 | 알긴산염올리고당유도체를유효성분으로하는어류기생충스쿠티카살충제 |
JP2002315551A (ja) * | 2001-04-19 | 2002-10-29 | Yoshinaga Nakai | 食品用防腐剤およびその製造方法 |
US7090856B2 (en) | 2003-06-19 | 2006-08-15 | Hong Kong University Of Science And Technology | Anti-fouling exopolysaccharides isolated from cultures of Vibrio alginolyticus and Vibrio proteolyticus |
JP2012528840A (ja) * | 2009-06-03 | 2012-11-15 | アルギファルマ エーエス | アルギネートオリゴマーと抗生物質とによるアシネトバクター感染の治療 |
US8680072B2 (en) | 2007-11-27 | 2014-03-25 | Algipharma As | Use of alginate oligomers in combating biofilms |
WO2015041264A1 (ja) * | 2013-09-17 | 2015-03-26 | 味の素株式会社 | アルギン酸資化性微生物及び目的物質の製造法 |
CN111961619A (zh) * | 2020-08-19 | 2020-11-20 | 天津科技大学 | 一株可产具有良好热稳定性褐藻胶裂解酶的海生弧菌和应用 |
-
1992
- 1992-04-30 JP JP4111917A patent/JPH05252970A/ja active Pending
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100279281B1 (ko) * | 1998-04-04 | 2001-01-15 | 강문일 | 알긴산염올리고당유도체를유효성분으로하는어류기생충스쿠티카살충제 |
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JP2015057402A (ja) * | 2007-11-27 | 2015-03-26 | アルギファルマ アイピーアール エーエス | バイオフィルムと闘う際のアルギネートオリゴマーの使用 |
US10624920B2 (en) | 2007-11-27 | 2020-04-21 | Algipharma As | Use of alginate oligomers in combating biofilms |
US9877983B2 (en) | 2007-11-27 | 2018-01-30 | Algipharma As | Use of alginate oligomers in combating biofilms |
US8680072B2 (en) | 2007-11-27 | 2014-03-25 | Algipharma As | Use of alginate oligomers in combating biofilms |
US8815831B2 (en) | 2009-06-03 | 2014-08-26 | Algipharma As | Treatment of Acinetobacter with alginate oligomers and antibiotics |
US9018158B2 (en) | 2009-06-03 | 2015-04-28 | Algipharma As | Alginate oligomers for use in overcoming multidrug resistance in bacteria |
US9801901B2 (en) | 2009-06-03 | 2017-10-31 | Algipharma As | Alginate oligomers for use in overcoming multidrug resistance in bacteria |
JP2012528841A (ja) * | 2009-06-03 | 2012-11-15 | アルギファルマ エーエス | 細菌における多剤耐性の克服に使用されるアルギネートオリゴマー |
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WO2015041264A1 (ja) * | 2013-09-17 | 2015-03-26 | 味の素株式会社 | アルギン酸資化性微生物及び目的物質の製造法 |
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