JPH05252895A - にんにく成分包接化合物強壮剤 - Google Patents

にんにく成分包接化合物強壮剤

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JPH05252895A
JPH05252895A JP4085128A JP8512892A JPH05252895A JP H05252895 A JPH05252895 A JP H05252895A JP 4085128 A JP4085128 A JP 4085128A JP 8512892 A JP8512892 A JP 8512892A JP H05252895 A JPH05252895 A JP H05252895A
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JP
Japan
Prior art keywords
garlic
tonic
inclusion compound
cyclic dextrin
water
Prior art date
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Pending
Application number
JP4085128A
Other languages
English (en)
Inventor
Jo Kominato
壌 小湊
Shoji Nishimura
昇二 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
RIKEN KAGAKU KOGYO KK
Original Assignee
RIKEN KAGAKU KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 にんにく成分を環状デキストリン誘導体に包
接せしめた水溶性の強壮剤を提供する。 【構成】 にんにく成分と環状デキストリン誘導体とを
水の存在下でクエン酸又は揮発性鉱酸にてpHを3〜6
に調製した後、接触せしめ、にんにく成分を環状デキス
トリン誘導体へ包接せしめてなるにんにく成分包接化合
物強壮剤。 【効果】 人に対して強壮作用の発現が期待できる。ま
たこれらの物質は摂取し易く、医薬品や健康食品等とし
て有望な物質である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はにんにく成分を環状デキ
ストリン誘導体に包接せしめた強壮剤に関する。
【0002】
【従来の技術】にんにく成分の有効性については既に明
らかであるが、その精油成分については揮発性と強臭性
のため、香辛料として用いられるのみで、医薬品や特定
保健用食品としての使用は皆無に近い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは先に特公
平3−66288及び特公平3−66289でにんにく
成分の不揮発化と無臭化について特許出願をした。
【0004】この特許出願はにんにく成分を環状デキス
トリンに包接させることを特徴とする発明で、この包接
化合物が強壮剤としての効果を有することを証明した。
しかしこの包接化合物は水に難溶性である欠点があっ
た。
【0005】この包接化合物を水溶性にすれば医薬品、
健康食品を問わず水剤を調製することが可能となり、用
途を飛躍的に拡大することができる。さらに今後の研究
課題ではあるが、製品の形態如何によっては、体内での
吸収率を増加することができる。
【0006】
【発明が解決するための手段】本発明者らは水溶性誘導
体の研究を行い、にんにく成分と環状デキストリン誘導
体を包接させることによって、水溶性の包接化合物とな
ることを発見し、本発明を完成した。
【0007】環状デキストリン誘導体とは、分岐型−サ
イクロデキストリンとも称し、環状デキストリンに枝状
に糖などが結合したものの総称である。
【0008】以下、実施例及び各種の実験により本発明
を説明する。
【0009】
【実施例1】分岐型−サイクロデキストリン400gを
クエン酸にてpH4に調製した水に懸濁させ、これにに
んにく精油100gを加えて、水にて全量を2lとす
る。常温中にて約3時間撹拌する。この溶液を低温減圧
濃縮及び乾燥する。取得物は白色粉末で、ほとんど臭い
は無い。収量は約480gである。
【0010】
【実施例2】分岐型−サイクロデキストリン400gを
塩酸にてpH5に調製した水に懸濁させ、これににんに
く有効成分(スコルヂニン)100gを加えて、全量を
2lとする。常温中にて約2時間撹拌する。低温減圧濃
縮及び乾燥する。取得物は白色の粉末で、ほとんど臭い
は無い。収量は約480gである。
【0011】実験1 実施例1及び2で製造した包接化
合物について、マウスで急性毒性試験を行なった。
【0012】Std−ddyマウスの雄を110日間飼
育し、健康で順調な発育を示したものを選んで実験に供
した。実験開始時の体重は24〜30gであった。飼育
及び実験期間を通じて動物は室温22±2℃で飼育し、
固形飼料と水を自由に摂取させた。供試動物は各用量当
り雄各6頭とし、経口投与5時間前より絶食せしめた。
被験物質溶液は1%CMCで懸濁して用いた。観察は投
与後7日間行ない、その間の一般症状と死亡の有無を調
査した後、LD50値をリットフィールド・ウィルコク
ソン(Litch−Wilcoxon)法にしたがって
算出した。結果は実施例1の物質はLD50で3.15
g/kgであり、実施例2の物質はLD50で50.0
g/kgであった。
【0013】実験2 当物質の効果を調査する目的でマ
ウス遊泳法による体力増強試験を実施した。被験動物は
ddYs系マウスの4週令で平均体重24.4gの雄を
使用し、1群5頭とした。被検体は実施例2の物質を用
い、370mg/kg及び37mg/kg投与群並びに
対照として生理食塩水をスチール製胃ゾンデにて強制的
に一回経口投与した後、1時間後に体力増強を遊泳試験
法にて測定した。直径23cm、深さ30cmの円筒水
槽を用い、水温を25℃に保持し、被験動物は1%中性
洗剤にて洗った後、水槽中で遊泳させた。遊泳時間は水
槽に投入してから、けいれんを生じるまでを測定した。
【0014】結果はこれらの物質投与群はいずれも対照
群より遊泳時間の延長が認められ、37mg/kg投与
群が長い遊泳時間を示し、対照群の約4倍に達した。こ
の試験成績よりこれらの物質は非常に速効的体力増強効
果を持つものと考えられた。
【0015】実験3 ウィスター系ラット(200〜2
50g)の肝細胞採取し、これに肝臓毒である四塩化炭
素又はD−ガラクトサミンを作用せしめて肝機能障害細
胞を調製し、本細胞に実施例1の物質を作用せしめた
後、各細胞のグルタミックトランスアミナーゼ(GP
T)を測定した。
【0016】結果は1mg/mlで処理した場合、GP
Tの値は減少し、その値は0.1%の危険率で有意差を
示した。以上より抗肝疾患作用は強壮作用に連なるもの
と考えられる。
【0017】実験4 ラット肝臓ミクロゾームに酸化剤
(FeCl)を処理し、一方実施例2の物質を処理
し、生成する被酸化物を測定した。結果はこれらの物質
の濃度が0.1mg/mlで処理した場合は0.1%の
危険率で有意差を示した。抗酸化作用は抗老化作用の大
きなファクターであり、強壮作用に結び付くものと思わ
れる。
【0018】
【発明の効果】以上より本発明による環状デキストリン
誘導体包接化合物は人の場合平均体重を50kgとすれ
ば、実施例1の物質は1日当り約20〜100mgの投
与にて、実施例2の物質は1日当り約500〜2000
mgの投与にて強壮作用の発現が期待できる。またこれ
らの物質は摂取し易く、医薬品や健康食品等として有望
な物質である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 にんにく成分と環状デキストリン誘導
    体とを水の存在下でクエン酸又は揮発性鉱酸にてpHを
    3〜6に調製した後、接触せしめ、にんにく成分を環状
    デキストリン誘導体へ包接せしめてなるにんにく成分包
    接化合物強壮剤。
  2. 【請求項2】 にんにく成分がにんにく有効成分であ
    る請求項1のにんにく成分包接化合物強壮剤。
  3. 【請求項3】 にんにく成分がにんにく精油である請
    求項1のにんにく成分包接化合物強壮剤。
JP4085128A 1992-02-20 1992-02-20 にんにく成分包接化合物強壮剤 Pending JPH05252895A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100906698B1 (ko) * 2007-11-26 2009-07-07 남해군 마늘추출물을 포함하는 과립차 제조방법
JP2011254755A (ja) * 2010-06-09 2011-12-22 Nippon Seiyaku Kogyo Kk ニンニクエキス含有物質の製造方法
JP2014003924A (ja) * 2012-06-22 2014-01-16 Sanei Gen Ffi Inc 油脂包接組成物及び該組成物を含有する粉末調味料

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100906698B1 (ko) * 2007-11-26 2009-07-07 남해군 마늘추출물을 포함하는 과립차 제조방법
JP2011254755A (ja) * 2010-06-09 2011-12-22 Nippon Seiyaku Kogyo Kk ニンニクエキス含有物質の製造方法
JP2014003924A (ja) * 2012-06-22 2014-01-16 Sanei Gen Ffi Inc 油脂包接組成物及び該組成物を含有する粉末調味料

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