JPH05252611A - 二輪車のサイドスタンドインターロック装置 - Google Patents
二輪車のサイドスタンドインターロック装置Info
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- JPH05252611A JPH05252611A JP7839492A JP7839492A JPH05252611A JP H05252611 A JPH05252611 A JP H05252611A JP 7839492 A JP7839492 A JP 7839492A JP 7839492 A JP7839492 A JP 7839492A JP H05252611 A JPH05252611 A JP H05252611A
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- side stand
- throttle
- circuit
- switch
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Abstract
(57)【要約】
【目的】電動二輪車においてサイドスタンド収納時の急
発進を防止する。 【構成】電源1から駆動用モータ3への電流供給回路の
一部を構成し当該回路を開閉するリレースイッチ4A
と、モータ3へ流れる直流電流の電圧値を可変する電流
制御回路5と、スロットルポジションセンサ11の出力
に応じて電流制御回路5を制御するコントローラ10
と、このコントローラ10に併設されサイドスタンドの
収納の有無を検出するサイドスタンドスイッチ12とを
備えている。そして、コントローラ10が、少なくとも
サイドスタンドが収納されかつスロットルが全閉である
という条件を満足した時にのみリレースイッチ4Aを閉
成せしめる。
発進を防止する。 【構成】電源1から駆動用モータ3への電流供給回路の
一部を構成し当該回路を開閉するリレースイッチ4A
と、モータ3へ流れる直流電流の電圧値を可変する電流
制御回路5と、スロットルポジションセンサ11の出力
に応じて電流制御回路5を制御するコントローラ10
と、このコントローラ10に併設されサイドスタンドの
収納の有無を検出するサイドスタンドスイッチ12とを
備えている。そして、コントローラ10が、少なくとも
サイドスタンドが収納されかつスロットルが全閉である
という条件を満足した時にのみリレースイッチ4Aを閉
成せしめる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二輪車のサイドスタン
ドインターロック装置に係り、特に、サイドスタンドを
有し、ギヤポジションニュートラル位置を持たない電動
二輪車用として好適な二輪車のサイドスタンドインター
ロック装置に関する。
ドインターロック装置に係り、特に、サイドスタンドを
有し、ギヤポジションニュートラル位置を持たない電動
二輪車用として好適な二輪車のサイドスタンドインター
ロック装置に関する。
【0002】
【背景技術】内燃機関によって駆動される二輪車では、
「サイドスタンドが収納される」か「ギヤポジションが
ニュートラル(中立)である」場合にのみ、点火装置の
点火を許容するようにしたサイドスタンドインターロッ
ク装置を採用したものがある。これは、サイドスタンド
が収納されない状態(出したままの状態)で走行する
と、コーナリング中にサイドスタンドの先端が路面に当
接して転倒したり、ハンドルをとられたりすることがあ
るので、かかる事態を防止すべく、ギヤポジションがニ
ュートラル(この場合には、エンジンが始動しても走行
はできない。)以外の場合には、サイドスタンドが収納
された場合のみ、エンジン始動ができるようにしたもの
である。
「サイドスタンドが収納される」か「ギヤポジションが
ニュートラル(中立)である」場合にのみ、点火装置の
点火を許容するようにしたサイドスタンドインターロッ
ク装置を採用したものがある。これは、サイドスタンド
が収納されない状態(出したままの状態)で走行する
と、コーナリング中にサイドスタンドの先端が路面に当
接して転倒したり、ハンドルをとられたりすることがあ
るので、かかる事態を防止すべく、ギヤポジションがニ
ュートラル(この場合には、エンジンが始動しても走行
はできない。)以外の場合には、サイドスタンドが収納
された場合のみ、エンジン始動ができるようにしたもの
である。
【0003】この一方、駆動源としてモータ(電動機)
を使用した電動二輪車の場合は、かかるサイドスタンド
インターロック装置を採用したものは、現時点では見受
けられない。
を使用した電動二輪車の場合は、かかるサイドスタンド
インターロック装置を採用したものは、現時点では見受
けられない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したサイドスタン
ドインターロック装置を、電動二輪車にそのまま応用す
ると、電動二輪車にはギヤポジションがないため、「サ
イドスタンドの収納」のみがインターロック解除の条件
となる。このため、サイドスタンドの収納によりモータ
の作動が可能となり、電動二輪車の急発進が生じやすく
なるという不都合がある。即ち、電動二輪車では、内燃
機関駆動の二輪車の場合のようなアイドリングが存在せ
ずエンジン音が聞こえないため、スロットルの状態を認
識することが困難であり、また、「クラッチを握り、ギ
ヤを入れ、クラッチをはなして発進する。」という一連
の操作が不要であるため、スロットルが開いていれば、
サイドスタンド収納と同時に発進してしまうからであ
る。
ドインターロック装置を、電動二輪車にそのまま応用す
ると、電動二輪車にはギヤポジションがないため、「サ
イドスタンドの収納」のみがインターロック解除の条件
となる。このため、サイドスタンドの収納によりモータ
の作動が可能となり、電動二輪車の急発進が生じやすく
なるという不都合がある。即ち、電動二輪車では、内燃
機関駆動の二輪車の場合のようなアイドリングが存在せ
ずエンジン音が聞こえないため、スロットルの状態を認
識することが困難であり、また、「クラッチを握り、ギ
ヤを入れ、クラッチをはなして発進する。」という一連
の操作が不要であるため、スロットルが開いていれば、
サイドスタンド収納と同時に発進してしまうからであ
る。
【0005】
【発明の目的】本発明は、かかる従来技術の有する課題
に鑑みてなされたものであり、その目的は、電動二輪車
においてサイドスタンド収納時の急発進を防止し得る二
輪車のサイドスタンドインターロック装置を提供するこ
とにある。
に鑑みてなされたものであり、その目的は、電動二輪車
においてサイドスタンド収納時の急発進を防止し得る二
輪車のサイドスタンドインターロック装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の二輪車のサイドスタンドインターロック装
置は、電源から駆動用モータへの電流供給回路の一部を
構成し当該回路を開閉する回路開閉手段と、駆動用モー
タへ流れる直流電流の電圧値を可変するチョッパー手段
と、スロットル開度検出手段の出力に応じてチョッパー
手段を制御する制御手段と、この制御手段に併設されサ
イドスタンドの収納の有無を検出するサイドスタンドス
イッチとを備え、制御手段が、スロットル開度検出手段
とサイドスタンドスイッチとの出力により、少なくとも
サイドスタンドが収納されかつスロットルが全閉である
という条件を満足した時にのみ回路開閉手段を閉成せし
める開閉手段制御機能を有していることを特徴として構
成されている。
め、本発明の二輪車のサイドスタンドインターロック装
置は、電源から駆動用モータへの電流供給回路の一部を
構成し当該回路を開閉する回路開閉手段と、駆動用モー
タへ流れる直流電流の電圧値を可変するチョッパー手段
と、スロットル開度検出手段の出力に応じてチョッパー
手段を制御する制御手段と、この制御手段に併設されサ
イドスタンドの収納の有無を検出するサイドスタンドス
イッチとを備え、制御手段が、スロットル開度検出手段
とサイドスタンドスイッチとの出力により、少なくとも
サイドスタンドが収納されかつスロットルが全閉である
という条件を満足した時にのみ回路開閉手段を閉成せし
める開閉手段制御機能を有していることを特徴として構
成されている。
【0007】
【作用】上記構成によれば、サイドスタンドが収納され
てもスロットルが全閉状態でなければ、制御手段が回路
開閉手段を開いたままなので、電源から駆動用モータへ
電流が供給されず、駆動用モータが作動を開始しない。
この一方、サイドスタンが収納されかつスロットルが全
閉であれば、制御手段が回路開閉手段を閉じ、電源電流
がモータに供給され、モータが作動する。
てもスロットルが全閉状態でなければ、制御手段が回路
開閉手段を開いたままなので、電源から駆動用モータへ
電流が供給されず、駆動用モータが作動を開始しない。
この一方、サイドスタンが収納されかつスロットルが全
閉であれば、制御手段が回路開閉手段を閉じ、電源電流
がモータに供給され、モータが作動する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図3に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
【0009】図1には、本発明装置が採用された電動二
輪車の一実施例の回路構成が概略的に示されている。こ
の図において、電源1の正極側には、ヒューズ2を介し
て電源1から駆動用モータ(以下、本実施例の説明では
「モータ」と略述する。)3への電流供給回路の一部を
構成し該回路を開閉する回路開閉手段としてのリレース
イッチ4Aの一端が接続されている。このリレースイッ
チ4Aは、本実施例ではその接点が常開接点となってお
り、その他端には、モータ3の一端が接続され、該モー
タ3の他端には、モータ3へ流れる直流電流の電圧値を
可変するチョッパー手段としての電流制御回路5の一端
が接続されている。更に、この電流制御回路5の他端に
は、モータ3に流れる電流を検出しその検出信号を出力
する電流検出回路6の一端が接続され、この電流検出回
路6の他端は接地されている。
輪車の一実施例の回路構成が概略的に示されている。こ
の図において、電源1の正極側には、ヒューズ2を介し
て電源1から駆動用モータ(以下、本実施例の説明では
「モータ」と略述する。)3への電流供給回路の一部を
構成し該回路を開閉する回路開閉手段としてのリレース
イッチ4Aの一端が接続されている。このリレースイッ
チ4Aは、本実施例ではその接点が常開接点となってお
り、その他端には、モータ3の一端が接続され、該モー
タ3の他端には、モータ3へ流れる直流電流の電圧値を
可変するチョッパー手段としての電流制御回路5の一端
が接続されている。更に、この電流制御回路5の他端に
は、モータ3に流れる電流を検出しその検出信号を出力
する電流検出回路6の一端が接続され、この電流検出回
路6の他端は接地されている。
【0010】リレースイッチ4Aの他端は、また、別の
ヒューズ7及びメインスイッチ(イグニションスイッ
チ)8のON(オン)ポジションを介してDC−DCコ
ンバータ9の一端に接続され、このDC−DCコンバー
タ9の他端は、メインスイッチ8のONポジションを介
して前述したリレースイッチ4Aとともにリレー4を構
成するリレーコイル4Bの一端が接続されている。この
リレーコイル4Bの他端は、制御手段としてのコントロ
ーラ10に接続されている。このコントローラ10に
は、リレーコイル4Bの一端も接続されている。また、
このコントローラ10には、スロットル(図2中の符号
13参照)の開度を検出するスロットル開度検出手段と
してのスロットルポジションセンサ11と、サイドスタ
ンド(図2中の符号14参照)の収納の有無を検出する
サイドスタンドスイッチ12とが併設されている。更
に、このコントローラ10には、電流検出回路6も接続
されている。
ヒューズ7及びメインスイッチ(イグニションスイッ
チ)8のON(オン)ポジションを介してDC−DCコ
ンバータ9の一端に接続され、このDC−DCコンバー
タ9の他端は、メインスイッチ8のONポジションを介
して前述したリレースイッチ4Aとともにリレー4を構
成するリレーコイル4Bの一端が接続されている。この
リレーコイル4Bの他端は、制御手段としてのコントロ
ーラ10に接続されている。このコントローラ10に
は、リレーコイル4Bの一端も接続されている。また、
このコントローラ10には、スロットル(図2中の符号
13参照)の開度を検出するスロットル開度検出手段と
してのスロットルポジションセンサ11と、サイドスタ
ンド(図2中の符号14参照)の収納の有無を検出する
サイドスタンドスイッチ12とが併設されている。更
に、このコントローラ10には、電流検出回路6も接続
されている。
【0011】ここで、電源1としては、通常の内燃機関
駆動の二輪車で使用する12Vより格段高い電圧48V
程度のバッテリが使用されている。これは、モータ3を
効率よく作動させるためである。しかし、ランプ類等の
補機は、12V系を用いた方が市販の汎用品が使えるた
め都合が良い。そのため、本実施例では、DC−DCコ
ンバータ9が設けられており、このDC−DCコンバー
タ9を用いて、電源1の電圧を12Vに変換し、この1
2Vの電圧を制御系に使用することがなされている。
駆動の二輪車で使用する12Vより格段高い電圧48V
程度のバッテリが使用されている。これは、モータ3を
効率よく作動させるためである。しかし、ランプ類等の
補機は、12V系を用いた方が市販の汎用品が使えるた
め都合が良い。そのため、本実施例では、DC−DCコ
ンバータ9が設けられており、このDC−DCコンバー
タ9を用いて、電源1の電圧を12Vに変換し、この1
2Vの電圧を制御系に使用することがなされている。
【0012】電流制御回路5は、実際には、FET(電
界効果トランジスタ)等の半導体スイッチング素子を含
んで構成されており、コントローラ10からの制御信号
に応じて該半導体スイッチング素子をONあるいはOF
Fすることによりその通電率を変化させ、これによりモ
ータ3に掛かる電圧を増減する回路である。
界効果トランジスタ)等の半導体スイッチング素子を含
んで構成されており、コントローラ10からの制御信号
に応じて該半導体スイッチング素子をONあるいはOF
Fすることによりその通電率を変化させ、これによりモ
ータ3に掛かる電圧を増減する回路である。
【0013】サイドスタンドスイッチ12としては、本
実施例では、サイドスタンド14が収納された状態(上
がった状態)でONとなり、サイドスタンド14が使用
状態(降りた状態)でOFF(オフ)となるものが使用
されている。
実施例では、サイドスタンド14が収納された状態(上
がった状態)でONとなり、サイドスタンド14が使用
状態(降りた状態)でOFF(オフ)となるものが使用
されている。
【0014】コントローラ10は、いわゆるマイコン等
を含んで構成されており、スロットルポジションセンサ
11の出力に応じて電流制御回路5を制御するととも
に、スロットルポジションセンサ11,サイドスタンド
スイッチ12の出力に応じて後述するようにしてリレー
4をON・OFF,即ちリレースイッチ4Aを開閉制御
するようになっている。
を含んで構成されており、スロットルポジションセンサ
11の出力に応じて電流制御回路5を制御するととも
に、スロットルポジションセンサ11,サイドスタンド
スイッチ12の出力に応じて後述するようにしてリレー
4をON・OFF,即ちリレースイッチ4Aを開閉制御
するようになっている。
【0015】図1に示した各部は、実際には、図2に示
すような二輪車に図示の如く搭載されている。
すような二輪車に図示の如く搭載されている。
【0016】次に、上述のようにして構成された本実施
例の動作を、図3のフローチャートに沿って説明する。
例の動作を、図3のフローチャートに沿って説明する。
【0017】この制御動作が開始するのは、メインスイ
ッチ8がONとなり、DC−DCコンバータ9両端のメ
インスイッチ8のONポジションに設けられた接点が閉
じ、コントローラ10,スロットルポジションセンサ1
1等に図示しない電源回路を介して電源が投入された時
である。しかし、リレースイッチ4Aは、常開接点であ
るからこのときはまだ開いたままである。
ッチ8がONとなり、DC−DCコンバータ9両端のメ
インスイッチ8のONポジションに設けられた接点が閉
じ、コントローラ10,スロットルポジションセンサ1
1等に図示しない電源回路を介して電源が投入された時
である。しかし、リレースイッチ4Aは、常開接点であ
るからこのときはまだ開いたままである。
【0018】制御開始後、コントローラ10では、サイ
ドスタンドスイッチ12がONで、かつスロットル13
が全閉となるのを待つ(ステップS101)。そして、
サイドスタンド14が収納され、スロットル13が全閉
にされ(もともと全閉のときはそのまま)、ステップS
101の判断が肯定的になると、コントローラでは、次
ステップS102に進み、リレーコイル4Bに短時間だ
け電流を流して励磁し、リレースイッチ4Aを閉じ、リ
レー4をONにする。リレー4がONになると、電源1
(+)→リレースイッチ4A→ヒューズ7→メインスイ
ッチ8→DC−DCコンバータ9→メインスイッチ8→
リレーコイル4B→コントローラ10→サイドスタンド
スイッチ12→グランド→電源1(−)から成る閉回路
が形成され、リレー4が自己保持状態になる。また、リ
レー4のONにより、電源1がモータ3に接続される。
ドスタンドスイッチ12がONで、かつスロットル13
が全閉となるのを待つ(ステップS101)。そして、
サイドスタンド14が収納され、スロットル13が全閉
にされ(もともと全閉のときはそのまま)、ステップS
101の判断が肯定的になると、コントローラでは、次
ステップS102に進み、リレーコイル4Bに短時間だ
け電流を流して励磁し、リレースイッチ4Aを閉じ、リ
レー4をONにする。リレー4がONになると、電源1
(+)→リレースイッチ4A→ヒューズ7→メインスイ
ッチ8→DC−DCコンバータ9→メインスイッチ8→
リレーコイル4B→コントローラ10→サイドスタンド
スイッチ12→グランド→電源1(−)から成る閉回路
が形成され、リレー4が自己保持状態になる。また、リ
レー4のONにより、電源1がモータ3に接続される。
【0019】次に、コントローラ10では、電流検出回
路6の出力により、モータ3に流れる電流値Iが零か否
かを判断する(ステップS103)。この場合、ステッ
プS101によりスロットル13の全閉が確認されてい
るから、電流制御回路5に出力した制御信号により電流
制御回路5は内部の半導体スイッチング素子を非導通状
態にしているはずであり、電流値Iは零となっているは
ずである。従って、電流値Iが零でない場合には、電流
制御回路5が異常であると考えられるので、コントロー
ラ10では、ステップS108に進み、リレー4の自己
保持状態を強制的に解除してリレー4をOFFにし、制
御動作を強制終了する。
路6の出力により、モータ3に流れる電流値Iが零か否
かを判断する(ステップS103)。この場合、ステッ
プS101によりスロットル13の全閉が確認されてい
るから、電流制御回路5に出力した制御信号により電流
制御回路5は内部の半導体スイッチング素子を非導通状
態にしているはずであり、電流値Iは零となっているは
ずである。従って、電流値Iが零でない場合には、電流
制御回路5が異常であると考えられるので、コントロー
ラ10では、ステップS108に進み、リレー4の自己
保持状態を強制的に解除してリレー4をOFFにし、制
御動作を強制終了する。
【0020】一方、ステップS103で、電流値Iが零
の場合には、コントローラ10では、次ステップS10
4に進み、スロットル13の開度に応じて電流制御回路
5を制御するモータ電圧制御ルーチンに一定時間移行す
る。このとき、スロットル13が開かれていれば、電源
1(+)→リレースイッチ4A→モータ3→電流制御回
路5→電流検出回路6→グランド→電源1(−)から成
る閉回路が形成され、二輪車は走行を開始する。
の場合には、コントローラ10では、次ステップS10
4に進み、スロットル13の開度に応じて電流制御回路
5を制御するモータ電圧制御ルーチンに一定時間移行す
る。このとき、スロットル13が開かれていれば、電源
1(+)→リレースイッチ4A→モータ3→電流制御回
路5→電流検出回路6→グランド→電源1(−)から成
る閉回路が形成され、二輪車は走行を開始する。
【0021】上記一定時間経過後、コントローラ10で
は、ステップS105で再びスロットル13が全閉か否
かを判断する。そして、スロットル13が全閉であれ
ば、ステップS103に戻り再び電流値Iが零であるか
否かを判断する。これは走行中に、何等かの異常により
スロットル13が全閉にもかかわらず、モータ3に電流
が流れて車両が暴走することを防止するためである。こ
の一方、スロットル13が全閉でなければ、コントロー
ラ10では、ステップS106に進み、サイドスタンド
スイッチ12がONのままであるか否かを判断する。そ
して、サイドスタンドスイッチ12がONであれば、コ
ントローラ10では、ステップS104に戻る。このス
テップS104→S105→S106→S104のルー
プが、通常走行パターンのループである。
は、ステップS105で再びスロットル13が全閉か否
かを判断する。そして、スロットル13が全閉であれ
ば、ステップS103に戻り再び電流値Iが零であるか
否かを判断する。これは走行中に、何等かの異常により
スロットル13が全閉にもかかわらず、モータ3に電流
が流れて車両が暴走することを防止するためである。こ
の一方、スロットル13が全閉でなければ、コントロー
ラ10では、ステップS106に進み、サイドスタンド
スイッチ12がONのままであるか否かを判断する。そ
して、サイドスタンドスイッチ12がONであれば、コ
ントローラ10では、ステップS104に戻る。このス
テップS104→S105→S106→S104のルー
プが、通常走行パターンのループである。
【0022】一方、走行中にサイドスタンド14を出
し、あるいは、サイドスタンド14の故障によりサイド
スタンド14が降り、ステップS106で、サイドスタ
ンドスイッチ12がOFFとなれば、上述したリレー4
の自己保持状態は解除されるので、リレー4がOFFと
なる(ステップS107)。このリレー4のOFFの
後、ステップS101に戻り、メインスイッチ8がON
の間、上記と同様の制御動作が繰り返される。
し、あるいは、サイドスタンド14の故障によりサイド
スタンド14が降り、ステップS106で、サイドスタ
ンドスイッチ12がOFFとなれば、上述したリレー4
の自己保持状態は解除されるので、リレー4がOFFと
なる(ステップS107)。このリレー4のOFFの
後、ステップS101に戻り、メインスイッチ8がON
の間、上記と同様の制御動作が繰り返される。
【0023】以上説明したように、本実施例によると、
サイドスタンド14が収納状態で、かつスロットル13
が全閉でなければ、リレースイッチ4Aが閉じないの
で、モータ3に電源1からの電流が流れることがなく、
従ってサイドスタンド14を降ろしたまま二輪車が発進
するという不都合を確実に防止することができる。ま
た、スロットル13を開けたまま、サイドスタンド14
を収納した場合にも、一度スロットル13を全閉にしな
い限り、リレースイッチ4Aは閉じないので、運転者の
不注意による二輪車の飛び出しを防止することができ
る。更に、走行中、サイドスタンド14が何等かの原因
によりサイドスタンド14が降りてサイドスタンドスイ
ッチがOFFとなり、このためリレー4がOFFになっ
た後、サイドスタンドスイッチ12がONに復帰した場
合でも、一度必ずスロットル13を全閉にしない限り、
リレー4がONとならないので、サイドスタンド14を
収納すると同時に二輪車が急発進してしまうという不都
合も防止される。更にまた、本実施例では、走行中にス
ロットル13の全閉を定期的に確認し、この際モータ3
に流れる電流値が零でない場合にリレー4が強制的にO
FFにされるので、電流制御回路5等に何等かの異常が
発生した場合にも二輪車が暴走する等の事態を回避する
ことができるという効果もある。
サイドスタンド14が収納状態で、かつスロットル13
が全閉でなければ、リレースイッチ4Aが閉じないの
で、モータ3に電源1からの電流が流れることがなく、
従ってサイドスタンド14を降ろしたまま二輪車が発進
するという不都合を確実に防止することができる。ま
た、スロットル13を開けたまま、サイドスタンド14
を収納した場合にも、一度スロットル13を全閉にしな
い限り、リレースイッチ4Aは閉じないので、運転者の
不注意による二輪車の飛び出しを防止することができ
る。更に、走行中、サイドスタンド14が何等かの原因
によりサイドスタンド14が降りてサイドスタンドスイ
ッチがOFFとなり、このためリレー4がOFFになっ
た後、サイドスタンドスイッチ12がONに復帰した場
合でも、一度必ずスロットル13を全閉にしない限り、
リレー4がONとならないので、サイドスタンド14を
収納すると同時に二輪車が急発進してしまうという不都
合も防止される。更にまた、本実施例では、走行中にス
ロットル13の全閉を定期的に確認し、この際モータ3
に流れる電流値が零でない場合にリレー4が強制的にO
FFにされるので、電流制御回路5等に何等かの異常が
発生した場合にも二輪車が暴走する等の事態を回避する
ことができるという効果もある。
【0024】また、本実施例は、電動二輪車に一般的に
必要とされている部品(リレー,スロットルポジション
センサ,電流検出回路等)を流用できるので、コストア
ップを殆ど招くことなく実現できる。
必要とされている部品(リレー,スロットルポジション
センサ,電流検出回路等)を流用できるので、コストア
ップを殆ど招くことなく実現できる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
これを採用した電動二輪車においては、サイドスタンド
が収納されてもスロットルが全閉状態でなければ駆動用
モータが作動を開始しないので、運転者の不注意により
スロットルを開けたままサイドスタンドを収納した場合
に、サイドスタンドの収納と同時に二輪車が急発進する
という不具合を確実に防止し得るという従来にない優れ
た効果がある。
これを採用した電動二輪車においては、サイドスタンド
が収納されてもスロットルが全閉状態でなければ駆動用
モータが作動を開始しないので、運転者の不注意により
スロットルを開けたままサイドスタンドを収納した場合
に、サイドスタンドの収納と同時に二輪車が急発進する
という不具合を確実に防止し得るという従来にない優れ
た効果がある。
【図1】本発明に係る一実施例の電動二輪車の回路構成
を概略的に示すブロック図である。
を概略的に示すブロック図である。
【図2】図1に示した各部を電動二輪車に搭載した状態
を示す図である。
を示す図である。
【図3】図1の実施例の主要な制御アルゴリズムを示す
フローチャートである。
フローチャートである。
1 電源 3 駆動用モータ 4A 回路開閉手段としてのリレースイッチ 5 チョッパー手段としての電流制御回路 10 制御手段としてのコントローラ 11 スロットル開度検出手段としてのスロットルポジ
ションセンサ 12 サイドスタンドスイッチ 14 サイドスタンド
ションセンサ 12 サイドスタンドスイッチ 14 サイドスタンド
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年1月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】制御開始後、コントローラ10では、サイ
ドスタンドスイッチ12がONで、かつスロットル13
が全閉となるのを待つ(ステップS101)。そして、
サイドスタンド14が収納され、スロットル13が全閉
にされ(もともと全閉のときはそのまま)、ステップS
101の判断が肯定的になると、コントローラでは、次
ステップS102に進み、リレーコイル4Bに電流を流
して励磁し、リレースイッチ4Aを閉じ、リレー4をO
Nにする。リレー4がONになると、電源1(+)→リ
レースイッチ4A→ヒューズ7→メインスイッチ8→D
C−DCコンバータ9→メインスイッチ8→リレーコイ
ル4B→コントローラ10→サイドスタンドスイッチ1
2→グランド→電源1(−)から成る閉回路が形成さ
れ、電源1がモータ3に接続される。
ドスタンドスイッチ12がONで、かつスロットル13
が全閉となるのを待つ(ステップS101)。そして、
サイドスタンド14が収納され、スロットル13が全閉
にされ(もともと全閉のときはそのまま)、ステップS
101の判断が肯定的になると、コントローラでは、次
ステップS102に進み、リレーコイル4Bに電流を流
して励磁し、リレースイッチ4Aを閉じ、リレー4をO
Nにする。リレー4がONになると、電源1(+)→リ
レースイッチ4A→ヒューズ7→メインスイッチ8→D
C−DCコンバータ9→メインスイッチ8→リレーコイ
ル4B→コントローラ10→サイドスタンドスイッチ1
2→グランド→電源1(−)から成る閉回路が形成さ
れ、電源1がモータ3に接続される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】次に、コントローラ10では、電流検出回
路6の出力により、モータ3に流れる電流値Iが零か否
かを判断する(ステップS103)。この場合、ステッ
プS101によりスロットル13の全閉が確認されてい
るから、電流制御回路5に出力した制御信号により電流
制御回路5は内部の半導体スイッチング素子を非導通状
態にしているはずであり、電流値Iは零となっているは
ずである。従って、電流値Iが零でない場合には、電流
制御回路5が異常であると考えられるので、コントロー
ラ10では、ステップS108に進み、リレー4をOF
Fにし、制御動作を強制終了する。
路6の出力により、モータ3に流れる電流値Iが零か否
かを判断する(ステップS103)。この場合、ステッ
プS101によりスロットル13の全閉が確認されてい
るから、電流制御回路5に出力した制御信号により電流
制御回路5は内部の半導体スイッチング素子を非導通状
態にしているはずであり、電流値Iは零となっているは
ずである。従って、電流値Iが零でない場合には、電流
制御回路5が異常であると考えられるので、コントロー
ラ10では、ステップS108に進み、リレー4をOF
Fにし、制御動作を強制終了する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】一方、走行中にサイドスタンド14を出
し、あるいは、サイドスタンド14の故障によりサイド
スタンド14が降り、ステップS106で、サイドスタ
ンドスイッチ12がOFFとなれば、上述したリレー4
がOFFとなる(ステップS107)。このリレー4の
OFFの後、ステップS101に戻り、メインスイッチ
8がONの間、上記と同様の制御動作が繰り返される。
し、あるいは、サイドスタンド14の故障によりサイド
スタンド14が降り、ステップS106で、サイドスタ
ンドスイッチ12がOFFとなれば、上述したリレー4
がOFFとなる(ステップS107)。このリレー4の
OFFの後、ステップS101に戻り、メインスイッチ
8がONの間、上記と同様の制御動作が繰り返される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
Claims (1)
- 【請求項1】 電源から駆動用モータへの電流供給回路
の一部を構成し当該回路を開閉する回路開閉手段と、前
記駆動用モータへ流れる直流電流の電圧値を可変するチ
ョッパー手段と、スロットル開度検出手段の出力に応じ
て前記チョッパー手段を制御する制御手段と、この制御
手段に併設されサイドスタンドの収納の有無を検出する
サイドスタンドスイッチとを備え、前記制御手段が、前
記スロットル開度検出手段とサイドスタンドスイッチと
の出力により、少なくともサイドスタンドが収納されか
つスロットルが全閉であるという条件を満足した時にの
み前記回路開閉手段を閉成せしめる開閉手段制御機能を
有していることを特徴とした二輪車のサイドスタンドイ
ンターロック装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7839492A JP3227770B2 (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 二輪車のサイドスタンドインターロック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7839492A JP3227770B2 (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 二輪車のサイドスタンドインターロック装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05252611A true JPH05252611A (ja) | 1993-09-28 |
JP3227770B2 JP3227770B2 (ja) | 2001-11-12 |
Family
ID=13660803
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7839492A Expired - Fee Related JP3227770B2 (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 二輪車のサイドスタンドインターロック装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3227770B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0728613A3 (en) * | 1995-01-30 | 1996-11-13 | Seiko Epson Corp | Assistance device for use in an electric vehicle |
JP2010235077A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Honda Motor Co Ltd | 自動2輪車の発進抑制装置 |
JP2012081947A (ja) * | 2010-09-14 | 2012-04-26 | Honda Motor Co Ltd | 鞍乗型車両の出力制御装置 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3660635B2 (ja) | 2002-03-05 | 2005-06-15 | 三菱電機株式会社 | 電動パワーステアリング制御装置 |
-
1992
- 1992-02-28 JP JP7839492A patent/JP3227770B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0728613A3 (en) * | 1995-01-30 | 1996-11-13 | Seiko Epson Corp | Assistance device for use in an electric vehicle |
JP2010235077A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Honda Motor Co Ltd | 自動2輪車の発進抑制装置 |
JP2012081947A (ja) * | 2010-09-14 | 2012-04-26 | Honda Motor Co Ltd | 鞍乗型車両の出力制御装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3227770B2 (ja) | 2001-11-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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