JPH0525240U - 空調用床置型吹出口 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は分割状とした吹出口を組み合わせる
ことで、任意に吹き出し方向が調整できる床置型吹出口
を提供することを目的とするものである。 【構成】 床Ａに貫設された空気吹出口Ｂに装着される
吹出口外枠７内に、４分割状とした吹き出し風向の異な
る２種類の床置型吹出口片部９−Ａ、あるいは床置型吹
出口片部９−Ｂを、同一種類で組み合わせる、又は互い
に組み合わせることで、吹き出し方向を調整するもので
ある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は分割状とした吹出口を組み合わせることで、任意に吹き出し風向を調 整できる床置型吹出口に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来よりコンピュ−タ−ル−ムなどの空調用として、床内より室内へ冷暖房用 送風を吹き出させる床置型吹出口が設置される。この床置型吹出口は、室内への 風向きを調整するために例えば、実開平２−１３９３６号（空調用床吹出口）に 示されるように、円筒状の吹出口本体の上端開口部に、複数の吹出間隙を形成し た吹出グリルの下方に、複数の案内羽根を放射状に配列して設け、該案内羽根を 手動および電動により一斉に往復揺動できる構成とするものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし上記構成の床置型吹出口では、内部機構が複雑となり、案内羽根と吹出 グリルとにより、空気抵抗が大となることが考えられる。又構造を簡素化するた めに、プラスッチクなどの合成樹脂素材より形成される吹出グリルの溝の傾斜角 度を予め設定して鋳型成型を行った吹出口が多く製作されている。 しかし上記吹出口では常に風向が決まっている為に、吹き出し位置により、例 えば片方に壁などの障害物がある場合には風向を調整することが出来ないなどの 問題がある。 本考案では上記諸問題を解決するために、分割状に形成した吹出口を状況に応 じて組み合わせることにより、風向が自在に調整することができる吹出口を提供 することを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の上記目的は次の如き構成の吹出口によって達成できる。即ちその要旨 は床に貫設された空気吹出口の下端開口縁に空気取り入れ用ダンパ−が装着され 、該空気取り入れ用ダンパ−の上端開口縁に吹出口外枠が設けられ、該吹出口外 枠に嵌合される床置型吹出口において、該床置型吹出口は４分割状とされ、その 一辺側から一定間隔ごとに吹出用長穴が右下方向に傾斜状に貫設された床置型吹 出口片部から構成されることを特徴とする空調用床置型吹出口並びに床に貫設さ れた空気吹出口の下端開口縁に空気取り入れ用ダンパ−が装着され、該空気取り 入れ用ダンパ−の上端開口縁に吹出口外枠が設けられ、該吹出口外枠に嵌合され る床置型吹出口において、該床置型吹出口は４分割状とされ、その一辺側から一 定間隔ごとに吹出用長穴が左下方向に傾斜状に貫設された床置型吹出口片部から 構成されることを特徴とする空調用床置型吹出口である。さらに上記それぞれの 床置型吹出口片部を組み合わせることによって、状況に応じた吹き出し方向を得 ることが可能な床置型吹出口を設置することができるものである。

【０００５】

【作用】

本考案の床置型吹出口は、床置型吹出口片部９−Ａ、９−Ａ、・・の組み合わ せにより、図９に示すような吹き出し方向を得ることができ、又床置型吹出口片 部９−Ｂ、９−Ｂ、・・の組み合わせにより、図１０に示すように上記床置型吹 出口片部９−Ａとは逆の吹き出し方向を得ることができるものである。

【０００６】 更に床置型吹出口９−Ａ、９−Ａ，９−Ｂ、９−Ｂの組み合わせにより、図１ １に示すような吹き出し方向、図１２に示すような吹き出し方向および図１３に 示すような吹き出し方向が得ることができ、室内における吹き出し口の設置場所 に応じて、最も適した吹き出し方向を、上記床置型吹出口９−Ａ、９−Ｂとの組 み合わせによって設定することが可能となる。

【０００７】

【実施例】

以下本考案に係る空調用床置型吹出口を、その実施例をしめす図面を参酌し乍 ら詳述する。 図１は本考案の概要を示す全体説明図である。 床Ａに貫設された空気吹出口Ｂの下端開口縁Ｃに空気取り入れ用ダンパ−１が 装着されるものである。この空気取り入れ用ダンパ−１は、ダンパ−外筒２と同 ダンパ−外筒２内に密接状に挿入されるダンパ−内筒３とから構成されるもので ある。そして上記ダンパ−外筒２の上端開口縁４は、上記空気吹出口Ｂの下端開 口縁Ｃに沿って取り付けられるダンパ−受板５によって床Ａ内に吊下されるもの である。又上記ダンパ−外筒２およびダンパ−内筒３の外周面には空気取入穴６ 、６・・が同位置状に貫設され、ダンパ−内筒３を回動させることによってダン パ−内筒３内に流入する空気を調整する機構とされるものである。

【０００８】 次に上記空気吹出口Ｂの上端開口縁Ｄには、吹出口外枠７が嵌合されるもので ある。この吹出口外枠７上には、吹出用長穴８、８、・・が貫設される床置型吹 出口９が嵌合されるものである。そして上記吹出口外枠７の中央に、ダンパ−操 作軸１０が挿入され、同ダンパ−操作軸１０は、その先端側が二又状に分岐され た係留部１１が形成され、同係留部１１を上記ダンパ−内筒３の開口側に横架さ れるダンパ−軸部１２に差し込むことによってダンパ−内筒３を自在に回動する 機構とするものである。

【０００９】 実施例１ そこで本考案による床置型吹出口９は、図２に示すように、４分割状とした床 置型吹出口片部９−Ａ、９−Ａ、・・から構成され、更にその中心部にダンパ− 操作軸１０が挿通可能な挿入穴１３が形成される如く曲面部１４、１４、・・が 形成される床置型吹出口片部９−Ａは、図３に示すように、一辺側から一定間隔 ごとに吹出用長穴８、８、・・・が貫設され、同吹出用長穴８、８、・・・は、 図４に示すように、一定角度を持って右下方向に傾斜貫設されるものである。

【００１０】 実施例２ 又図５に示すように、４分割状の床置型吹出口片部９−Ｂ、９−Ｂ、・・は、 上記同様にその中心部に、ダンパ−操作軸１０が挿通可能な挿入穴１３が形成さ れる如く曲面部１４、１４、・・が形成されるものである。 更に図６に示すように一辺側から一定間隔ごとに吹出用長穴８、８、・・が貫 設され、同吹出用長穴８、８、・・は、図７に示すように、一定角度を持って左 下方向に傾斜貫設されるものである。

【００１１】 実施例３ 次に図８に示すように、床置型吹出片部９−Ａ、９−Ａ，９−Ｂ，９−Ｂを組 み合わせた床置型吹出口９を形成するものである。

【００１２】

【考案の効果】

以上述べて来た如く本考案によれば、吹き出し方向の異なる２種類の分割状の 床置型吹出口片部を組み合わせることによって、室内における吹き出し位置の状 況に応じて、自在に吹き出し方向を設定することが可能となる。更に分割状とさ れる為に、製作が容易となり、コストが軽減できるなど種々の効果を奏するもの である。

【００１３】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の概要を示す一部断面説明図である。

【図２】本考案の実施例１における床置型吹出口を構成
する分割状の床置型吹出口片部の斜視図である。

【図３】本考案の実施例１における床置型吹出口を構成
する分割状の床置型吹出口片部の平面説明図である。

【図４】同断面説明図である。

【図５】本考案の実施例２における床置型吹出口を構成
する分割状の床置型吹出口片部の斜視図である。

【図６】本考案の実施例２における床置型吹出口を構成
する分割状の床置型吹出口片部の平面説明図である。

【図７】同断面説明図である。

【図８】本考案の実施例３における床置型吹出口の全体
説明図である。

【図９】本考案の実施例１における吹き出し方向の一例
を示す説明図である。

【図１０】本考案の実施例２における吹き出し方向の一
例を示す説明図である。

【図１１】本考案の実施例３における吹き出し方向の一
例を示す説明図である。

【図１２】本考案の実施例３における吹き出し方向の他
の例を示す説明図である。

【図１３】同説明図である。

【符号の説明】

Ａ 床 Ｂ 空気吹出口 Ｃ 下端開口縁 １ 空気取り入れ用ダンパ− ７ 吹出口外枠 ８ 吹出用長穴 ９ 床置型吹出口 ９−Ａ 床置型吹出口片部 ９−Ｂ 床置型吹出口片部 １４ 曲面部

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 床に貫設された空気吹出口の下端開口縁
   に空気取り入れ用ダンパ−が装着され、該空気取り入れ
   用ダンパ−の上端開口縁に吹出口外枠が設けられ、該吹
   出口外枠に嵌合される床置型吹出口において、該床置型
   吹出口は４分割状とされ、その一辺側から一定間隔ごと
   に吹出用長穴が右下方向に傾斜状に貫設された床置型吹
   出口片部から構成されることを特徴とする空調用床置型
   吹出口。
2. 【請求項２】 床に貫設された空気吹出口の下端開口縁
   に空気取り入れ用ダンパ−が装着され、該空気取り入れ
   用ダンパ−の上端開口縁に吹出口外枠が設けられ、該吹
   出口外枠に嵌合される床置型吹出口において、該床置型
   吹出口は４分割状とされ、その一辺側から一定間隔ごと
   に吹出用長穴が左下方向に傾斜状に貫設された床置型吹
   出口片部から構成されることを特徴とする空調用床置型
   吹出口。
3. 【請求項３】 床に貫設された空気吹出口の下端開口縁
   に空気取り入れ用ダンパ−が装着され、該空気取り入れ
   用ダンパ−の上端開口縁に吹出口外枠が設けられ、該吹
   出口外枠に嵌合される床置型吹出口において、該床置型
   吹出口は４分割状とされ、その一辺側から一定間隔ごと
   に吹出用長穴が右下方向に傾斜状に貫設された床置型吹
   出口片部と、その一辺側から一定間隔ごとに吹出用長穴
   が左下方向に傾斜状に貫設された床置型吹出口片部との
   組み合わせから構成されることを特徴とする空調用床置
   型吹出口。