JPH0431481Y2

JPH0431481Y2 -

Info

Publication number: JPH0431481Y2
Application number: JP1986032570U
Authority: JP
Priority date: 1986-03-07
Filing date: 1986-03-07
Publication date: 1992-07-29
Also published as: JPS62145060U

Description

【考案の詳細な説明】〔考案の目的〕（産業上の利用分野）本考案は空気調和機に係り、特に室内の天井に
設置されその吹出口部分を改良した空気調和機に
関する。

（従来の技術）第４図は従来の天井埋込形の空気調和機を示し
たもので、空気調和機本体１は、天井２の上面側
に埋込まれ、この本体１の内部には、熱交換器３
およびフアン４が配設されている。また、上記本
体１の下面には、中央に吸込口５が形成されかつ
周囲に吹出口６が形成されたパネル７が装着され
ており、上記吹出口６部分には、風向を調節する
風向可変グリル８が揺動自在に配設されている。

上記装置においては、フアン４を駆動すること
により、吸込口５から吸込んだ空気を熱交換器
３，３へ送り、吹出口６から室内へ吹出すように
している。このとき、風向可変グリル８の角度を
調節することにより、風向きを下方向や横方向等
に変えることができ、この風向き可変グリル８は
その揺動範囲を図示しないストツパにより制限さ
れるようになつている。

（考案が解決しようとする問題点）しかし、上記のような風向可変グリル８の構造
では、風向を調節した場合吹出口６を狭めてしま
うため、空気の吹出し抵抗が大きくなるという問
題がある。

また、パネル７が一体構造であるため、重量が
嵩み取付作業が困難であり、さらに、風向可変グ
リル８が目立つため外観上好ましくないという問
題をも有している。

本考案は上記問題点に鑑みてなされたもので、
風向可変グリルにより吹出し抵抗を増加させるこ
とがなくかつ外観上も優れ、さらに、パネルの取
付けが容易な空気調和機を提供することを目的と
するものである。

〔考案の構成〕

（問題点を解決するための手段）上記目的を達成するため本考案に係る空気調和
機は、パネルを内パネルと外パネルとに分割し、
上記外パネルの内側にこの内面に沿つた形状を有
する風向可変グリルを揺動自在に設けるととも
に、上記内パネルの外側に突出し風向可変グリル
の下限位置を制限するグリルストツパを設けて構
成されている。

（作用）本考案は、風向可変グリルを外パネルに沿うよ
うに位置させることにより、風を横方向に吹出す
ようにしているので、吹出口に該グリルが存在せ
ず吹出し抵抗が著しく低減され、また、グリルス
トツパに風向き可変グリルが当接するように位置
させることにより、風が下方向に吹出され、この
とき、グリルストツパにより一定の吹出間隔を得
ることができる。また、パネルを２分割している
ので、各部材の重量が軽減され取付作業が容易と
なる。

（実施例）以下、本考案の実施例を第１図乃至第３図を参
照し、第４図と同一部分には同一符号を付して説
明する。

第１図は本考案の一実施例を示したもので、パ
ネルは、吸込口５を有し本体１の下面中央に取付
けられる内パネル９と、本体１の外縁部と天井２
部分との間に取付けられる外パネル１０とに分割
されており、上記内パネル９と外パネル１０との
間が吹出口６とされている。また、第２図に示す
ように、上記外パネル１０は、外方に拡がるよう
に形成され、この外パネル１０の内側上端部に
は、上記外パネル１０の内面に沿う形状を有する
風向可変グリル８が揺動自在に取付けられてい
る。この風向可変グリル８は、回転軸１１に摩擦
嵌合することにより取付けられ、風向可変グリル
８を揺動した場合に任意の位置で停止できるよう
にしている。さらに、内パネル９の外周部には、
吹出口６側に突出して風向可変グリル８の下方へ
の動きを制限するグリルストツパ１２が、上記外
周に沿つて所定間隔を持つように部分的に設けら
れている。

本実施例においては、第３図ａ，ｂに示すよう
に、横方向に風を吹出す場合は、風向可変グリル
８を外パネル１０に沿う位置に揺動させ、下方向
に風を吹出す場合は、風向可変グリル８をグリル
ストツパ１２の先端に当接する位置に揺動させ
る。そのため、横方向への吹出し時には、吹出口
６に風向可変グリル８が存在しないので、吹出し
抵抗が著しく低減され、また、下方向への吹出し
時には、グリルストツパ１２により一定の吹出口
６の間隙を得ることができ、しかも、風は風向可
変グリル８の内面形状に沿つて流れるため、風向
可変グリル８の角度設定が極めて容易となる。

また、風向可変グリル８が吹出口６の中間に存
在しないので、外観を損なうことがなく、さら
に、パネルを内パネル９と外パネル１０とに分割
したので、部材の軽量化を図ることができ、取付
作業が容易となる。

〔考案の効果〕

以上述べたように本考案に係る空気調和機は、
パネルを内パネルと外パネルとに分割し、この外
パネルに風向可変グリルを設けるとともに、上記
内パネルに上記風向可変グリルの下限位置を制限
するグリルストツパを設けて構成するようにした
ので、風向可変グリルが吹出口の中間に存在せず
吹出し抵抗を著しく低減することができ、しか
も、外観を損なうことがない。さらに、風向可変
グリルを吹出通路内に揺動させ下方向に風を吹き
出す場合には、上記風向可変グリルによつて吹出
通路面積が狭められるので、流速が速められ、局
所的な急冷・急暖を行なうことができる。しか
も、風向可変グリルを比較的強度的に十分な外パ
ネルに装着することにより、重量増加に伴なう取
付強度が問題となるようなこともない。また、パ
ネルを２つの部材に分割したので、個々の重量を
軽減することができ、取付作業が極めて容易とな
る等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す縦断面図、第
２図は第１図の吹出口部分の拡大図、第３図ａ，
ｂはそれぞれ風向可変グリルと風向との関係を示
す説明図、第４図は従来の空気調和機を示す縦断
面図である。１……本体、６……吹出口、８……風向可変グ
リル、９……内パネル、１０……外パネル、１２
……グリルストツパ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

室内の天井に埋込まれ吹出口部分に風向可変グ
リルを設けたパネルを取付けるようにした空気調
和機において、上記パネルを上記吹出口の内側を
覆う内パネルと、該外側を覆う外パネルとに分割
し、上記外パネルの内側にその外パネルの内面に
沿つた形状を有する風向可変グリルをその上端を
軸として揺動自在に装着するとともに、上記内パ
ネルの外側に上記風向可変グリルの下限位置を制
限するグリルストツパを突設したことを特徴とす
る空気調和機。