JPH05251702A - 薄膜トランジスタ及びそれを用いた液晶表示装置 - Google Patents

薄膜トランジスタ及びそれを用いた液晶表示装置

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JPH05251702A
JPH05251702A JP4048897A JP4889792A JPH05251702A JP H05251702 A JPH05251702 A JP H05251702A JP 4048897 A JP4048897 A JP 4048897A JP 4889792 A JP4889792 A JP 4889792A JP H05251702 A JPH05251702 A JP H05251702A
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JP
Japan
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gate electrode
electrode
thin film
sub
film transistor
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Application number
JP4048897A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Kakehi
達也 筧
健一 ▲やな▼井
Kenichi Yanai
Tsutomu Tanaka
田中  勉
Hiroshi Ogata
公士 大形
Kenichi Oki
賢一 沖
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 動作極性が切換えられる薄膜トランジスタ及
びそれを用いた液晶駆動回路に関し、使用制限が少な
く、適用範囲の広い薄膜トランジスタ及びそれを用いた
液晶駆動回路を提供することを目的とする。 【構成】 ポリシリコン層20の略中央部に絶縁層22
を介してメインゲート電極21を形成し、さらに、ポリ
シリコン層20のソース電極16とメインゲート電極2
1との間に絶縁層22,24を介してサブゲート電極2
3aを形成すると共にドレイン電極17とメインゲート
電極21との間に絶縁層22,24を介してサブゲート
電極23bを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄膜トランジスタ及びそ
れを用いた液晶駆動回路に係り、特に、動作極性を切換
えられる薄膜トランジスタ及びそれを用いた液晶表示装
置に関する。近年、液晶などの駆動用素子として薄膜ト
ランジスタが注目されている。
【0002】この薄膜トランジスタには動作極性を切換
えて使用できるものがある。
【0003】この種の薄膜トランジスタではそのドレイ
ン電圧に条件があり、その使用できる範囲が制限され、
液晶などへの使用に困難であった。
【0004】このため、液晶などへの使用が可能となる
ように使用制限なく、かつ、動作極性を切換えられる薄
膜トランジスタが必要とされている。
【0005】
【従来の技術】図14は従来の薄膜トランジスタの一例
の断面図、図15は従来の一例の概略構成図、図16は
従来の一例の等価回路を示す。図中、1はメインゲート
電極、2はサブゲート電極、3はポリシリコン層、4は
ソースポリシリコン層、5はドレインポリシリコン層、
6はソース電極、7はドレイン電極、8は絶縁体基板を
示す。
【0006】メインゲート電極1はソース−ドレイン間
に流れる電流を制御するための電極で、メインゲート電
極1に電圧を印加すると静電誘導によってポリシリコン
層3にキャリアとなる電荷が誘起される。ポリシリコン
層3に誘起された電荷によりソース−ドレイン間に電流
が流れる。
【0007】また、サブゲート電極2はトランジスタの
動作モード(Pチャネル、Nチャネル)を切換えるため
の電極で、サブゲート電極2に電圧を印加することによ
り、ポリシリコン層3の一部に電荷が誘起される。トラ
ンジスタがオンするときにはポリシリコン層3にメイン
ゲート電極1により誘起される電荷の極性とサブゲート
電極2により誘起される電荷の極性とが一致する。ま
た、トランジスタがオフするときには、ポリシリコン層
3にメインゲート電極1により誘起される電荷の極性と
サブゲート電極2により誘起される電荷の極性とが互い
に逆極性となり、PN接合が形成され、ソース−ドレイ
ン間の電圧の極性に対して逆極性となり、漏れ電流が生
じない構成とされていた。
【0008】図17は従来の一例の動作を説明するため
の図を示す。図17と共にその基本動作について説明す
る。
【0009】なお、ソース電極6は接地されているもの
とし、メインゲート電極1の電圧をVg、サブゲート電
極2の電圧をVs、ドレイン電極7の電圧をVdとす
る。
【0010】Nチャネル動作を行なわせる場合、サブゲ
ート電極2の電圧Vs及びドレイン電極7の電圧Vdを
正電圧とする。サブゲート電極2の電圧Vsを正電圧と
すると、サブゲート電極2によりポリシリコン層3のサ
ブゲート電極2の下部にn層3a−1が形成される。
【0011】この状態でメインゲート電極1の電圧Vg
を負電圧とすると、図17(A)に示すようにメインゲ
ート電極1の下部のポリシリコン層3にはP層3b−1
が形成されることになる。このため、ポリシリコン層3
にはPN接合が形成される。このPN接合はドレイン電
極7側にサブゲート電極2、ソース電極6側にメインゲ
ート電極1が配置されているため、ポリシリコン層3の
ドレイン電極7側にn層3a−1、ソース電極6側にP
層3b−1が形成される。
【0012】したがって、ドレイン電極7からソース電
極6方向には逆方向の接合となるため、トランジスタは
オフ状態となる。
【0013】次に、メインゲート電極1の電圧Vgを正
電圧とすると図17(B)に示すようにその下部のポリ
シリコン層3にはn層3b−2が形成される。
【0014】このため、ポリシリコン層3には同極性の
n層3a−1,3b−2が形成され、導電性を有するよ
うになるのでドレイン電極7からソース電極6に向っ電
流が流れることになる。
【0015】Pチャネル動作を行なわせる場合、サブゲ
ート電極2の電圧Vs及びドレイン電極7の電圧Vdを
負電圧とする。
【0016】サブゲート電極2の電圧Vsが負電圧とな
るとサブゲート電極2によりポリシリコン層3のサブゲ
ート電極下部にP層3a−2が形成される。
【0017】この状態でメインゲート電極1の電圧Vg
を正電圧とすると図17(C)に示すようにメインゲー
ト電極1の下部のポリシリコン層3にはn層3b−3が
形成される。
【0018】このため、ポリシリコン層3にはソース電
極6からドレイン電極7への方向を逆方向とするPN接
合が形成され、ソース電極6からドレイン電極7への電
流は流れなくなる。つまり、トランジスタがオフ状態と
なる。
【0019】次にメインゲート電極1の電圧Vgを負電
圧とすると、図17(D)に示すようにポリシリコン層
3のメインゲート電極1の下部にはP層3b−4が形成
される。
【0020】このため、ポリシリコン層3には同極性の
P層3b−4,3a−2が形成され、導電性を有するよ
うになるのでソース電極6からドレイン電極7に向って
電流が流れることになる。つまり、トランジスタがオン
状態となる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来のこの
種の薄膜トランジスタではトランジスタを動作させるに
はドレイン電極の電圧Vdの極性に注意する必要があっ
た。
【0022】例えば、従来の薄膜トランジスタを図17
(A),(B)に示すようにnチャネル動作させる場
合、ドレイン電極7の電圧Vdは正電圧としなければな
らず、逆に図17(C),(D)に示すようにPチャネ
ル動作させる場合、ドレイン電極7の電圧Vdは負電圧
としなければ、オン時にポリシリコン層3内に形成され
るPN接合が順方向となってしまい、オフ時にも電流が
流れてしまう。
【0023】したがって、本トランジスタを液晶駆動回
路に適用し、交流動作される液晶に電圧を印加する際の
スイッチング素子として用いようとする場合、ドレイン
電極7は正にも負にもなるため、このようなトランジス
タは適用できなくなってしまうなどの問題点があった。
【0024】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、液晶などの交流動作する装置のスイッチング素子な
どとして広範囲に適用できる薄膜トランジスタ及びそれ
を用いた液晶駆動回路を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理構成
図を示す。同図中、11はメインゲート電極を示す。
【0026】メインゲート電極11は半導体薄膜10に
電界を印加する。半導体薄膜10は、印加された電界に
応じて一端に設けられたソース電極12と半導体薄膜1
0の他端に設けられたドレイン電極13との間に流れる
電流を制御する。
【0027】第1のサブゲート電極14aは、前記メイ
ンゲート電極11と前記ソース電極との間に設けられ、
前記半導体薄膜10に電界を印加し、導電極性を切り換
える。
【0028】第2のサブゲート電極14bは前記メイン
ゲート電極11と前記ドレイン電極13との間に設けら
れ、前記半導体薄膜10に電界を印加し、導電極性を前
記第1のサブゲート電極14aと同じ極性となるように
切換える。
【0029】
【作用】図2は本発明の原理説明図、図3は本発明の等
価回路図を示す。
【0030】図2(A)はNチャネル動作でオフ状態の
場合でメインゲート電極に印加される電圧Vgを負、第
1及び第2のサブゲート電極Vsをともに正の電圧とす
る。このとき半導体薄膜内はNPN接合が形成されドレ
イン電極、ソース電極いずれの側からみてもPNダイオ
ードの逆接合が存在するためドレイン−ソース間電圧の
極性に関係なくオフ状態となる。また、図2(B)はP
チャネル動作でオフ状態の場合であり、メインゲート電
極の電圧Vgを正、第1及び第2のサブゲート電極の電
圧Vsをともに負の電圧とするこの時半導体薄膜内はP
NP接合が形成され、やはりドレイン電極、ソース電極
いずれの側から見ても逆接合が存在するため、ドレイン
−ソース間電圧極性によらずオフ状態となる。このトラ
ンジスタをオンさせる場合は図2(A)のNチャネル動
作ではメインゲート電極の電圧Vgを負から正に変えれ
ば半導体薄膜内はどこもN層となり、オン状態となる。
図2(B)のPチャネル動作ではメインゲート極性の電
圧Vgを正から負に変えれば半導体薄膜内はどこもP層
となりオン状態となる。よってソース−ドレイン間電圧
の極性に関係なくPチャネル、Nチャネルいずれの動作
も行うことができる。
【0031】図3は本発明の等価回路図を示す。メイン
ゲート電極と半導体層の間のゲート容量C4はサブゲー
ト電極と半導体層の間のゲート容量C3とC5により挟
まれている。このようにゲート容量C4は直接ドレイン
電極やソース電極につながっておらずチャネル抵抗Rを
介している。これによりメインゲート電極のパルス変化
時の容量結合によるノイズを低減することができる。
【0032】
【実施例】図4は本発明の一実施例の構成図を示す。同
図中、15は絶縁体基板を示す。絶縁体基板15はガラ
ス材等の絶縁体よりなり、この絶縁体基板15上に薄膜
トランジスタが形成される。
【0033】16はソース電極で、アルミニウム等の導
電体を絶縁体基板15上に蒸着してなる。17はドレイ
ン電極でソース電極16同様アルミニウム等の導電体を
絶縁体基板15上に蒸着してなる。
【0034】18はソースポリシリコン層を示す。ソー
スポリシリコン層18はN型半導体を形成するリン
(P)ドープポリシリコン層18aとP型半導体を形成
するボロン(B)ドープポリシリコン層18bとを積層
してなり、ソース電極16と接続される。
【0035】19はドレインポリシリコン層を示す。ソ
ースポリシリコン層18と同様な構成で、N型半導体を
形成するリン(P)ドープポリシリコン層19aとP型
半導体を形成するボロン(B)ドープポリシリコン層1
9bとを積層してなり、ドレイン電極17に接続されて
いる。
【0036】20はポリシリコン層を示す。ポリシリコ
ン層20は図1に示す半導体層10に対応しており、L
PCVD(減圧CVD)により形成されたアモルファス
シリコン層を固相結晶成長させて形成された真性半導体
よりなる薄膜である。ポリシリコン層20はソースポリ
シリコン層18及びドレインポリシリコン層19と接続
されている。
【0037】21はメインゲート電極を示す。メインゲ
ート電極21はリン(P)ドープポリシリコンにより形
成され、ポリシリコン層20の略中央部分に酸化シリコ
ン(SiO2 )等よりなる絶縁層22を介して形成され
ている。
【0038】23aは図1における第1のサブゲート電
極14aに対応するサブゲート電極、23bは図1にお
ける第2のサブゲート電極14bに対応するサブゲート
電極を示す。サブゲート電極23a,23bはアルミニ
ウム等の導電材よりなる。
【0039】サブゲート電極23aはソース電極16と
メインゲート電極21との間のポリシリコン層20上部
酸化シリコン(SiO2 )等よりなる絶縁層22,24
を介して配設されている。また、サブゲート電極23b
はドレイン電極17とメインゲート電極21との間のポ
リシリコン層20上部に絶縁層22,24を介して配設
されている。
【0040】サブゲート電極23aとサブゲート電極2
3bとは通常互いに接続されており、同じ電圧が印加さ
れる。なお、サブゲート電極23aとサブゲート電極2
3bには電気的に独立に電圧を印加しても良い。
【0041】ソース電極16、ドレイン電極17、メイ
ンゲート電極21、にはコンタクト部25が形成され、
コンタクト部25より外部との配線が行なわれる。
【0042】図5,図6は本発明の一実施例の動作を説
明するための図、図7は本発明の一実施例の特性図を示
す。
【0043】図5(A),(B)はNチャネル動作をさ
せる場合の等価回路図で、サブゲート電極23a,23
bには電圧Vs=+20〔V〕が印加される。
【0044】さらに、図5(A)ではドレイン電極17
に電圧Vd=+10〔V〕が印加されている。
【0045】図5(A)に示すような状態で、メインゲ
ート電極21の電圧Vgを可変してみると、図6(A)
に示すようにポリシリコン層20のサブゲート電極23
a,23bの下部ではn層26a,26bが形成され
る。
【0046】また、電圧Vgに応じてポリシリコン層2
0のメインゲート電極21下部の領域27ではn層又は
p層が形成される。
【0047】電圧Vgが正のときにはポリシリコン層2
0のメインゲート電極21下部の領域27ではn層が形
成されるため、ポリシリコン層20はすべてn層で結合
され、ドレイン電極17からソース電極16に電流が流
れることになる。つまり、オン状態となる。
【0048】また、電圧Vgが負のときにはポリシリコ
ン層20のメインゲート電極21下部の領域27ではp
層が形成されるため、ポリシリコン層20にはnpn接
合が形成される。このため、ドレイン電極17からソー
ス電極16間にPN逆接合が生じることになるため、電
流はカットされる。つまり、オフ状態となる。このとき
の電圧Vgに対するドレイン電流Idの特性を図7
(A)に実線で示す。
【0049】図5(B)ではドレイン電極17に電圧V
d=−10〔V〕が印加されている。
【0050】図5(B)に示す状態でメインゲート電極
21の電圧Vgを可変してみると、電圧Vgが正のとき
はポリシリコン層21はn層で結合され、オンし、ソー
ス電極16からドレイン電極17に電流が流れる。電圧
Vgが負になるとポリシリコン層20はNPN接合を形
成するため、オフとなる。このようにドレイン電極21
の電圧Vdを逆にしても電圧Vdが正のときと同様にP
N逆接合が形成されるため、トランジスタは確実にオフ
する。このときの電圧Vgに対するドレイン電流Idの
特性を図7(A)に破線で示す。
【0051】図5(C),(D)はPチャネル動作させ
る場合の等価回路図で、サブゲート電極23a,23b
には電圧Vs=−20〔V〕が印加される。
【0052】図5(C)ではドレイン電極17に電圧V
d=+10〔V〕が印加される。
【0053】このため、図6(B)に示すようにポリシ
リコン層20のサブゲート電極23a,23b下部では
p層28a,28bが形成され、メインゲート電極21
下部の領域27はメインゲート電極21に印加される電
圧Vgに応じてn又はp層が形成される。
【0054】電圧Vgが正のときはポリシリコン層20
のメインゲート電極21下部の領域27にはn層が形成
され、ポリシリコン層20にはpnp接合が形成される
ことになる。このため,ドレイン電極17からソース電
極16間にPNP逆接合が生じることになるため、電流
はカットされ、オフ状態となる。
【0055】また、電圧Vgが負のときはポリシリコン
層20メインゲート電極21下部の領域27にはp層が
形成され、ポリシリコン層20全領域にわたってp層が
形成されるため、ポリシリコン層20は導通状態とな
る。このため、ドレイン電極17からソース電極16に
電流が流れる。つまり、オン状態となる。このときの電
圧Vgに対する電流Idの特性を図7(B)に実線で示
す。
【0056】次に、図5(D)に示すようにドレイン電
極17に電圧Vd=−10〔V〕を印加してみる。
【0057】図5(D)に示す状態でメインゲート電極
21に印加される電圧Vgを可変すると、電圧Vgが負
のときには上述したようにポリシリコン層20のメイン
ゲート電極21下部領域27にはp層が形成されるた
め、ポリシリコン層20全体がp層で結合され、導通状
態となり、ソース電極16からドレイン電極17に電流
が流れる。つまりオン状態となる。
【0058】また、電圧Vgが正のときはポリシリコン
層20のメインゲート電極21下部の領域27にはn層
が形成されるため、ポリシリコン層20にはPNP接合
が形成される。
【0059】このため、ソース電極16からドレイン電
極17に向ってPN逆接合が形成されることになり、電
流はカットされ、オフ状態となる。このときの電圧Vg
に対する電流Idの特性を図7(B)に破線で示す。
【0060】このように、Nチャネル及びPチャネル動
作いずれの場合でも、メインゲート電極21にオフとな
るような電圧Vgを印加すれば、ポリシリコン層20内
にはPNP又はNPN接合が形成されるため、ドレイン
電極17からソース電極16又はソース電極16からド
レイン電極17のいずれの方向に対してもPN逆接合を
形成できる。
【0061】このため、オフ時にはドレイン電極17の
電圧条件によらず、確実に電流をカット、つまり、オフ
できる。
【0062】図8は本発明の液晶表示装置の構成図を示
す。同図中、Trnは薄膜トランジスタを示す。薄膜ト
ランジスタTrnはガラス基板26上に画素電極27
n、ドレインバス28、ゲートバス29と共に複数個形
成される。
【0063】ガラス基板26の薄膜トランジスタTrn
形成面に対向して透明電極30が形成されたガラス板3
1が配置される。
【0064】ガラス板31とガラス基板26との間に液
晶32が配置され、透明電極30と画素電極27−nと
の間に電圧を印加することにより液晶32の状態を変化
させ表示を行なう。
【0065】このとき、薄膜トランジスタTrnをスイ
ッチング制御することにより画素電極27−nの電位を
可変して、表示の制御を行なう。
【0066】図9は本発明の液晶表示装置の要部の構成
図を示す。同図中、図4と同一構成部分には同一符号を
付しその説明は省略する。
【0067】本実施例ではソース電極17を画素電極2
7−nとし、メインゲート電極は画素電極27−nに用
いるITO(Indium−Tin−Oxide)と共
に同一の工程で形成している。このため、メインゲート
電極21形成時のリンドープポリシリコンの工程を省略
することができる。
【0068】図10は本発明の液晶表示装置の等価回路
図を示す。
【0069】3列分について駆動波形および等価回路を
示す。薄膜トランジスタTr2について説明する。薄膜
トランジスタTr2のメインゲート電極21には駆動手
段である駆動パルスcが加わりサブゲート電極23a,
23bには駆動パルスdが加わる。薄膜トランジスタT
rnはメインゲート電極21とサブゲート電極23a,
23bがともに正(ハイレベル)かともに負(ローレベ
ル)の時にオン状態になる。よって薄膜トランジスタT
r2は図11に示すタイミングd2 でオンする。以下薄
膜トランジスタTr1,Tr3についても図11に示す
駆動パルスa〜fにより駆動され、オン状態となるタイ
ミングがd1 ,d3 に示すようにずれていく。本駆動方
式ではメインゲート電極21及びサブゲート電極23
a,23bに供給されるパルス信号a〜fにより薄膜ト
ランジスタTrnを順次スイッチング制御することがで
きるため、いずれの駆動パルスa〜fはハイレベル電圧
(正)の時間とローレベル電圧(負)の時間がまったく
等しく、かつ、薄膜トランジスタTrnのオン時間d1
だけずれたパルスである。薄膜トランジスタでは正また
は負の電圧のみを加えた状態では経時変化が生じ信頼性
に問題があるため本駆動方式のように正負両電圧を印加
することにより改善されることが期待できる。またオン
時間d1 だけ順次ずらせていくことにより駆動パルスの
ハイレベル又はローレベルの時間を1フレーム時間に等
しい10ms〜20msぐらいで構成できる。通常の駆
動パルスはパルス幅が数十μsのオーダなのでこれに比
べ非常に時間的に長いパルスのみ準備すればよい。
【0070】図12は本発明の液晶表示装置の他の実施
例の等価回路図を示す。その概略構造は図8で説明した
ものと同一であるため、ここでは説明を省略する。同図
中、Tr4〜Tr7は薄膜トランジスタで、図9で説明
した薄膜トランジスタと同じ構成であるため、その説明
は省略する。
【0071】薄膜トランジスタTr4のメインゲート電
極21と薄膜トランジスタTr5のサブゲート電極23
a,23bが接続され以下同じように隣同士のメインゲ
ート電極21とサブゲート電極23a,23bが接続さ
れた構成とされている。これにより駆動パルスは1画素
につき1パルス必要となる。これは通常のメインゲート
1本の薄膜トランジスタを使った場合と必要なパルス数
は同じとなるよう構成されている。各トランジスタTr
nがオンするタイミングは、Anでは駆動パルスg,h
ともハイレベルなので薄膜トランジスタTr4はオン状
態となり、画素電極27−aにドレイン電極17のデー
タが供給される。この時薄膜トランジスタTr4はサブ
ゲート電極23a,23b及びメインゲート電極21が
共にハイレベルなのでNチャネルモードでのオン状態で
ある。タイミングApにおいては駆動パルスg,h共に
ローレベルなのでやはり薄膜トランジスタTr4はオン
する。この時はサブゲート電極23a,23b、メイン
ゲート電極21ともローレベルなのでPチャネルモード
でのオン状態である。このように各々のトランジスタに
ついてメインゲート電極21、サブゲート電極23a,
23bの両方の電圧がハイレベルまたはローレベルのと
きそのトランジスタはオンする。図13タイミングd−
1〜d−3において示すようにオン状態となるトランジ
スタが順次推移していくと共に各トランジスタの動作モ
ードがNチャネルモード、Pチャネルモード交互に切り
換わっている。
【0072】例えば、トランジスタTr4ではAn(N
チャネル)→Ap(Pチャネル)→An(Nチャネル)
→…。トランジスタTr5ではBp(Pチャネルモー
ド)→Bn(Nチャネル)→Bp(Pチャネル)→…、
となっている。
【0073】このような構成とすることにより本実施例
では薄膜トランジスタのPチャネル、Nチャネルモード
間の特性が対称でない場合の特性の差による画質の低下
をさけることができる。すなわちNチャネルモードのま
まで全ラインにデータを書き込んで次にPチャネルモー
ドのままで同じくデータを書き込んだ場合のNチャネル
モードとPチャネルモードとの特性差による画質の差を
時間的に短くすることによりその特性差が人間の目には
わかりにくくすることを狙ったものである。また、各駆
動パルスは前の列のパルスに対し(たとえば駆動パルス
hは駆動パルスgに対し)半周期+アドレス時間分だけ
おくれたタイミングとなっている。
【0074】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、メインゲ
ート電極の両側部にサブゲート電極が設けられているた
め、サブゲート電極に印加する電圧の正負を切換えるこ
とによりトランジスタの動作極性を切換えることができ
ると共にトランジスタのオフ時に半導体層に逆方向のP
N接合が発生し、ドレイン電圧の極性に関係なく、オフ
時の漏れ電流の小さな薄膜トランジスタを実現できる。
また、このような薄膜トランジスタを用いることにより
駆動パルス信号の正(H)、負(L)の両方のレベルで
スイッチング制御を行なうことができるため、駆動パル
ス信号波形を簡単にでき、駆動回路を簡略化できる等の
特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薄膜トランジスタの原理構成図であ
る。
【図2】本発明の薄膜トランジスタの原理説明図であ
る。
【図3】本発明の薄膜トランジスタの等価回路図であ
る。
【図4】本発明の一実施例の構成図である。
【図5】本発明の一実施例の動作を説明するための図で
ある。
【図6】本発明の一実施例の動作を説明するための図で
ある。
【図7】本発明の薄膜トランジスタの一実施例の特性図
である。
【図8】本発明の液晶表示装置の一実施例の構成図であ
る。
【図9】本発明の液晶表示装置の一実施例の要部の構成
図である。
【図10】本発明の液晶表示装置の一実施例の等価回路
図である。
【図11】本発明の液晶表示装置の一実施例の動作を説
明するための図である。
【図12】本発明の液晶表示装置の他の実施例の等価回
路図である。
【図13】本発明の液晶表示装置の他の実施例の動作を
説明するための図である。
【図14】従来の一例の断面図である。
【図15】従来の一例の構成図である。
【図16】従来の一例の等価回路図である。
【図17】従来の一例の動作を説明するための図であ
る。
【符号の説明】 10 半導体層 11 メインゲート電極 12 ソース電極 13 ドレイン電極 14a 第1のサブゲート電極 14b 第2のサブゲート電極
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G09F 9/30 338 6447−5G G09G 3/36 7319−5G (72)発明者 大形 公士 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 沖 賢一 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体層(10)にメインゲート電極
    (11)より電界を印加し、該電界に応じて該半導体層
    (10)の一端に設けられたソース電極(12)と該半
    導体層(10)の他端に設けられたドレイン電極(1
    3)との間に流れる電流を制御する薄膜トランジスタに
    おいて、 前記メインゲート電極(11)と前記ソース電極(1
    2)との間に設けられ、前記半導体層(10)に電界を
    印加し、前記半導体層(10)の導電極性を切り換える
    第1のサブゲート電極(14a)と、 前記メインゲート電極(11)と前記ドレイン電極(1
    3)との間に設けられ、前記半導体層(10)に電界を
    印加し、前記半導体層(10)の導電極性を前記第1の
    サブゲート電極(14a)と同じ極性となるように切換
    える第2のサブゲート電極(14b)とを有することを
    特徴とする薄膜トランジスタ。
  2. 【請求項2】 透明電極と複数のスイッチング素子(T
    rn)夫々に対応した複数の画素電極(27−n)とで
    液晶(32)を挟持し、該スイッチング素子(Trn)
    に駆動手段(33,34)からパルス信号を供給し、該
    スイッチング素子(Trn)をスイッチング制御して、
    該複数の画素電極(27−n)の電位を可変することに
    より該液晶(32)の状態を変化させ、各画素電極(2
    7−n)毎に表示制御を行なう液晶表示装置において、 前記スイッチング素子(Trn)を請求項1記載の薄膜
    トランジスタで構成し、 該薄膜トランジスタ(Trn)のメインゲート電極(2
    1)と前記画素電極(27−n)とを同一基板(26)
    上に同一材料で、かつ、同一工程で形成したことを特徴
    とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 透明電極(30)と複数のスイッチング
    素子(Trn)夫々に対応した複数の画素電極(27−
    n)とで液晶を挟持し、該スイッチング素子(Trn)
    に駆動手段(33,34)からパルス信号を供給し、該
    スイッチング素子(Trn)をスイッチング制御して、
    該複数の画素電極(27−n)の電位を可変することに
    より該液晶(32)の状態を変化させ、表示制御を行な
    う液晶表示装置において、 前記スイッチング素子(Trn)を請求項1記載の薄膜
    トランジスタで構成し、前記駆動手段(33,34)は
    薄膜トランジスタのメインゲート電極(21)にデュー
    ティ比50%で、かつパルス幅が1フレーム分の走査時
    間に等しく設定されたパルス信号を各トランジスタのオ
    ン時間分だけずらせつつ順次供給すると共に該薄膜トラ
    ンジスタ(Trn)の第1及び第2のサブゲート電極
    (23a,23b)には各トランジスタのオン時間分だ
    け遅れた前記パルス信号を各トランジスタのオン時間分
    だけずらせつつ、順次供給することを特徴とする液晶表
    示装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020512683A (ja) * 2016-12-24 2020-04-23 シェンジェン ロイオル テクノロジーズ カンパニー リミテッドShenzhen Royole Technologies Co., Ltd. 薄膜トランジスタアレイ基板、低温ポリシリコン薄膜トランジスタ、及び低温ポリシリコン薄膜トランジスタの製造方法

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