JPH0525103A - スフインゴシンの製造法および中間体 - Google Patents

スフインゴシンの製造法および中間体

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JPH0525103A
JPH0525103A JP3777791A JP3777791A JPH0525103A JP H0525103 A JPH0525103 A JP H0525103A JP 3777791 A JP3777791 A JP 3777791A JP 3777791 A JP3777791 A JP 3777791A JP H0525103 A JPH0525103 A JP H0525103A
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誠一 高野
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  • Heterocyclic Compounds That Contain Two Or More Ring Oxygen Atoms (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】式 のアリルアルコールを出発物質として、不斉エポキシ化
を行い、中間体式(I)、一般式(II)〜(V)を逐次
経由する天然あるいは非天然型スフィンゴシンの製造
法、およびこれに使用する中間体である。 (*は不斉炭素、Rは低級アルキル基、Xは水酸基又
はアジド、Rは水素、メタンスルホニル基、トルエン
スルホニル基、ベンゼンスルホニル基、トリフルオロメ
タンスルホニル基を示す。) 【効果】容易に天然あるいは非天然型のスフィンゴシン
を製造することが出来る。得られた化合物は、生理活性
物質として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】生理活性物質として有用なスフィ
ンゴシンの製造法、およびその中間体に関する。
【0002】
【従来の技術】スフィンゴシンは、原形質膜中に存在す
る重要な生理活性物質であるスフィンゴミエリン、セレ
ブロシド、ガングリオシドなどの一部分を構成している
化合物である。これらの化合物は癌発生のメカニズムに
関わるため、制ガン作用など、多くの生理活性があり、
注目されている。
【0003】しかし、スフィンゴシンは天然からの抽出
が容易でないため、その合成研究が盛んに行われてい
る。(C. A. Grob, F. Gadient, Helv. Chim. Acta, 4
0, 1145(1957);D. Shapiro et al., J. Am. Chem. So
c., 80, 1194(1958);Y. Shoyamaet al., J. Lipid Re
s,19, 250(1978) ; H. Newman, J. Am. Chem. Soc., 9
5,4098(1973);B. Bernet et al., Tetrahedron Lett.,
24, 5491(1983);R. R.Schmidt et al., Angew. Chem.
Int. Ed, 21, 210(1982) )。しかし、完全に立体制御
された製造法は現在まで報告されていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、医薬品など、生
理活性物質について、構造異性体が存在する場合、一方
の異性体が著しく優位であったり、全く異なった活性を
持っていたりする可能性があるので、両鏡像体各々の活
性を検討することが必要になっている。そのため、望ま
しい立体配置の化合物のみを製造することは、安全性、
効率の両面から熱望されている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式
【0006】
【化7】
【0007】で示されるアリルアルコールを出発物質と
して、従来不可能であった、対称型アリルアルコールの
シャープレス酸化を行い、光学活性なエポキシドを得、
この光学活性なエポキシドのジオールを保護して一般式
(I)(以下、*は不斉炭素を示す)の化合物を得るこ
とが出来る。
【0008】
【化8】
【0009】次に一般式(I)の化合物を開環すること
により、一般式(II)に示される化合物(R1 は低級ア
ルキル基、Xは水酸基を示す)へ導くことが出来る。こ
の時得られるジアステレオマーは、容易に異性化させて
どちらか一方の望ましい立体配置を持つ化合物にするこ
とが可能である。
【0010】
【化9】
【0011】次に水酸基をアジド化し、さらに、ジオー
ルの保護基をはずすことにより、式(III)に示される化
合物とする。
【0012】
【化10】
【0013】これをジオキサン環誘導体に変換し、式(I
V)’に示される化合物とする。
【0014】
【化11】
【0015】式(IV)’に示される化合物の水酸基の水素
をメタンスルホニル基等の脱離基に置換して式(IV)に示
される化合物とする(R2 はメタンスルホニル基、トル
エンスルホニル基、ベンゼンスルホニル基、トリフルオ
ロメタンスルホニル基) 。
【0016】
【化12】
【0017】これとグリニヤール試薬とを反応させるこ
とにより式(V)に示される化合物とする。
【0018】
【化13】
【0019】ジオキサン環を酸性条件で開環し、アジド
を常法によりアミノ基に変換し、天然あるいは非天然型
のスフィンゴシンを得ることができる。以上述べた経路
により(I)〜(V) の中間体を経由して、反応温度、
時間、溶媒、試薬、取扱量などが異なっても、天然ある
いは非天然型のスフィンゴシンを得ることができる。す
なわち、反応温度、時間、溶媒などは、当業者の類推で
きる範囲で変化させることが出来る。
【0020】また、出発物質であるアリルアルコール
(VI) または (VII)は、例えば、ヤングらの方法(J. Am.
Chem. Soc., 58, 2274(1936)) により、アクロレイン
から容易に得ることが出来る。
【0021】
【発明の効果】出発物質であるアリルアルコールからス
フィンゴシンまでの総収率は、11段階で6%という高い
ものであった。その立体配置は、完全に制御されたもの
であった。本発明の製造法により、容易に天然あるいは
非天然型のスフィンゴシンを製造することが出来る。
【0022】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳しく説明
するが、実施例のみによって本発明は制限されるもので
はない。 実施例1 メソ−アリルアルコールからエポキシジオールの製造 テトライソプロピルチタネート(3.0ml, 10mmol)の塩化
メチレン(300ml) 溶液に、4Aモレキュラーシーブ(2.0g)
を加え、−20℃で(+)−L−酒石酸ジイソプロピル
(4.70g, 20mmol)の塩化メチレン(20ml)溶液を加え、15
分間同温度で攪拌する。次いでメソ−アリルアルコール
(1.14g, 10mmol) の塩化メチレン溶液を加え、15分後、
t−ブチルヒドロペルオキシド(94ml,塩化メチレン中
3.2M, 300mmol) 溶液を加え72時間攪拌する。水(18m
l)、アセトン(90ml)を加えた後、室温に戻し、1時間攪
拌を続けた後、セライト(Johns-Manville社の商標名)
を用いて不溶分を濾去する。セライト上の残留物を塩化
メチレン(500ml×1)およびテトラヒドロフラン(300ml
×2)中で各3時間攪拌し吸着されている生成物を抽出
する。
【0023】合わせた濾液を硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧下溶媒を留去する。残留物をカラムクロマトグ
ラフィーを用いて精製し、原料332mg(29%)をエチルエ
ーテルの流分よりエポキシジオール 658mg(57 %;エリ
トロ:トレオ=7:1のジアステレオ混合物として) を
得た。上記エポキシジオール(500mg, 3.85mmol)、2,
2−ジメトキシプロパン(2.4ml, 19.2mmol)、ピリジニ
ウムp−トルエンスルホネート(97mg, 0.38mmol) のア
セトン5ml溶液を室温で48時間攪拌する。
【0024】0℃で飽和重炭酸ナトリウム水溶液2mlを
加えて中和後、塩化メチレン(10ml×3)で抽出する。
有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去する。カラムクロ
マトグラフィーに付し、エリトロ−エポキシド(515mg,
79%)およびトレオ−エポキシド(73mg, 11%)を得
た。
【0025】エリトロ体の物性は以下の通りであった。 〔α〕D 30−11.1(c1.01, CHCl3) IR νneat max 3000, 1640cm -1 1 H NMR (90MHz, CDCl3) δ 6.00(ddd, 1H, J=16.8, 10.0, 6.6Hz), 5.60-5.25
(m, 2H),4.74(t, 1H, J=6.6Hz), 3.77(t, 1H, J=6.8H
z), 3.10-2.75(m, 2H),2.68(dd, 1H, J=5.1, 2.7Hz),
1.53(s, 3H), 1.37(s, 3H) 。
【0026】また、トレオ体の物性は以下の通りであっ
た。 〔α〕D 28−17.9(c 1.15, CHCl3) IR νneat max 1640cm -1 1 H NMR (90MHz, CDCl3) δ 5.95(ddd, 1H, J=17.1, 9.8, 7.1Hz), 5.60-5.20(m,
2H),4.68(t, 1H, J=7.1Hz), 3.87(t, 1H, J=6.1Hz),
2.95(m, 1H),2.76(t, 1H, J=4.15Hz), 2.60(dd, 1H, J=
5.12, 2.69Hz),1.53(s, 3H), 1.38(s, 3H) 。
【0027】実施例2 D,L−アリルアルコールからエポキシジオールの製造
(その1) 実施例1のメソ−アリルアルコールをD,L−アリルア
ルコールに変えて、同様に反応させたところ、(R,
R)−アリルアルコール(36%)、(2R)−エポキシ
ジオール(3%)、および(2R,5R)−ジエポキシ
ジオール(12%)がそれぞれ得られた。
【0028】実施例3 D,L−アリルアルコールからエポキシジオールの製造
(その2) 実施例1の(+)−L−酒石酸ジイソプロピル(20mmo
l) を(−)−D−酒石酸ジイソプロピル(12mmol) と
し、メソ−アリルアルコールをD,L−アリルアルコー
ルに変えて、同様に反応させたところ、(2S)−エポ
キシジオール(9%)および(2S,5S)−ジエポキ
シジオール(35%)がそれぞれ得られた。
【0029】実施例4 (2S,3R,4R)−1−(p−メトキシ)ベンジル
オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−イソプロピリデンジ
オキシ−5−ヘキシンの製造 水素化カリウム(960mg, 24mmol)のジメチルホルムアミ
ド(DMF, 20ml)懸濁液に0℃で、p−アニスアルコ
ール(2.8ml, 24mmol)を滴下し、室温で30分攪拌する。
これに対し、実施例1で得られたエリトロ−エポキシド
(1.88g, 11.05mmol) のDMF(5ml)溶液を室温で滴
下し、1時間攪拌する。氷冷下、水10mlを加え、反応を
停止し、エチルエーテル 50ml を加え抽出する。有機層
を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、硫酸マグネシウ
ムで乾燥し減圧下溶媒留去する。クーゲルロールを用い
て、0.1mmHg 、〜130 ℃でp−アニスアルコールを留去
後、残留物をカラムクロマトグラフィーに付し、エリト
ロ−アルコール(2.90g, 90%)を得た。
【0030】〔α〕D 28−5.5 °(c1.02, CHCl3) IR νneat max 3320, 1610, 1580, 1515, 1250cm -1 NMR (90MHz, CDCl3 ) δ 7.25(d, 2H, J=8.8Hz), 6.90(d, 2H, J=8.8Hz), 6.2
0-5.80(m, 1H),5.55-5.15(m, 1H), 4.75-4.55(m, 1H),
4.50(s, 2H),4.05(dd, 1H, J=6.1, 8.5Hz), 3.80(s, 3
H), 3.70-3.40(m, 2H),2.45(d, 1H, D2Oで消える), 1.5
0(s, 3H),1.36(s, 3H) MS m/e 308(M+ ), 121(100%)。
【0031】実施例5 (2R,3S,4R)−2−アジド−1−(p−メトキ
シ)ベンジルオキシ−3,4−イソプロピリデンジオキ
シ−5−ヘキセンの製造 実施例4で得られたエリトロ−アルコール(750mg, 2.5
7mmol)、ピリジン(2.1ml, 25.7mmol) の塩化メチレン(2
0ml)溶液に0℃でトリフルオロメタンスルホン酸無水物
(0.86ml, 5.14mmol) を滴下し、5分間同温度で攪拌す
る。
【0032】飽和重炭酸ナトリウム水溶液、エチルエー
テルを加え、室温で30分攪拌後、エチルエーテルで抽出
し、硫酸マグネシウムで乾燥する。減圧下溶媒を留去
し、得られる粗トリフレートはそのまま次の反応に使用
する。粗トリフレート (1.2g, 約2.57mmol) のDMF
(15ml) 溶液に0℃でアジ化ナトリウム(335mg, 5.14m
mol)を加え、同温度で2時間攪拌する。エチルエーテル
を加えて希釈し、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、
硫酸マグネシウムで乾燥する。減圧下溶媒を留去し、残
留物をカラムクロマトグラフィーに付し、トレオ−アジ
ド516mg(60%)を得た。
【0033】IR νneat max 2100, 1610, 1515, 1250cm
-1 NMR (90MHz, CDCl3 ) δ 7.25(d, 2H, J=8.8Hz), 6.90(d, 2H, J=8.8Hz), 6.1
5-5.75(m, 1H),5.35-5.10(m, 2H), 4.70-4.40(m, 2H),
4.45(s, 2H),4.20(dd, 1H, J=5.0, 6.2Hz), 3.82(s, 3
H), 3.65-3.30(m, 2H),1.50(s, 3H), 1.36(s, 3H) MS m/e 333(M+ ), 121(100%)。
【0034】実施例6 (2R,3S,4R)−2−アジド−1−(p−メトキ
シ)ベンジルオキシ−3,4−ジヒドロキシ−5−ヘキ
センの製造 実施例5で得られたトレオ−アジド(350mg, 1.05mmol)
のメタノール(2ml) 溶液に10%塩酸水溶液(1ml) を加
え、室温で3時間攪拌する。0℃で重炭酸ナトリウムを
加え、中和後、塩化メチレンで抽出する。硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、残留物をカラムク
ロマトグラフィーに付し、ジオール(307mg, 95%)を得
た。
【0035】〔α〕D 28+3.4 °(c1.06, MeOH) IR νneat max 3420, 2100, 1607, 1581cm -1 NMR (90MHz, CDCl3 ) δ 7.25(d, 2H, J=8.8Hz), 6.90(d, 2H, J=8.8Hz),5.95
(ddd, 1H, J=5.9, 10.2, 18.2Hz), 5.50-5.20(m, 2H),
4.45(s, 1H), 4.40-3.95(m, 2H), 3.80(s, 3H), 3.80-
3.30(m, 3H),2.55(brd, 1H, J=6.2Hz), 2.20(brd, 1H,
J=6.2Hz) MS m/e 294(M+1), 121(100%)。
【0036】実施例7 (2S,4R,5S)−5−アジド−2−(p−メトキ
シ)ベンジル−4−(1−ヒドロキシ−2−プロペニ
ル)−1,3−ジオキサンの製造 実施例6で得られたジオール(188mg, 0.64mmol)、4Aモ
レキュラーシーブ(200mg) の塩化メチレン(5ml) 溶液
に、0℃にてジクロロジシアノキノン(190mg,0.834mmo
l)を一度に加え、室温で10時間攪拌する。セライトを用
いて不溶物を濾去後、濾液を飽和重炭酸ナトリウムで洗
浄し、硫酸マグネシウムで乾燥する。減圧下溶媒を留去
し、残留物をカラムクロマトグラフィーに付し、ジオキ
サン環誘導体(92mg, 49.4%)を得た。
【0037】無色針状晶(Et2O−n−ヘキサン) mp.78
-80℃ 〔α〕D 27−46.0°(c 0.67, CHCl3) IR νneat max 3435, 2108, 1610, 1515cm -1 NMR (90MHz, CDCl3 ) δ 7.25(d, 2H, J=8.8Hz), 6.90(d, 2H, J=8.8Hz),6.05
(ddd, 1H, J=4.88, 10.25, 15.4Hz), 5.54(s, 1H),5.53
-5.15(m, 2H), 4.52(dd, 1H, J=1.46, 12.45Hz), 4.40
(m, 1H),4.20(dd, 1H, J=1.46, 12.45Hz), 3.90(d, 1H,
J=1.7Hz), 3.86(s, 3H),3.30(d, 1H, J=1.7Hz), 2.10
(d, 1H, J=3.2Hz) 分析値 計算値 C14H17N3O4 C 57.72; H 5.88; N 14.
42 実測値 C 57.98; H 5.98; N 14.27。
【0038】実施例8 (2S,4R,5S)−5−アジド−2−(p−メトキ
シ)ベンジル−4−(1−メタンスルホニルオキシ−2
−プロペニル)−1,3−ジオキサンの製造 実施例7で得られたジオキサン環誘導体(79mg, 0.27mm
ol) 、4−ジメチルアミノピリジン(335mg, 2.7mmol)の
塩化メチレン(5ml) 溶液に対し、0℃でメタンスルホ
ニルクロリド(0.28ml, 2.44mmol)を滴下し、さらに同温
度で1時間攪拌する。塩化メチレンを加えて希釈後、
水、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥する。減圧下溶媒を留去後、カラムクロマト
グラフィーに付し、メシレート(88mg, 88%)を得た。
【0039】IR νneat max 2086, 1576, 1479, 1365cm
-1 NMR (90MHz, CDCl3 ) δ 7.40(d, 2H, J=8.8Hz), 6.85(d, 2H, J=8.8Hz),6.20
-5.80(m, 1H), 5.70-5.15(m, 4H), 4.70-4.00(m, 3H),
3.80(s, 3H), 3.20(d, 1H, J=1.7Hz), 3.00(s, 3H) 。
【0040】実施例9 (2S,4R,5R)−5−アジド−2−(p−メトキ
シ)ベンジル−4−(1E−ペンタデセニル)−1,3
−ジオキサンの製造 ヨウ化第一銅 (38mg, 0.2mmol)のテトラヒドロフラン
(THF)2ml溶液に対し、−30℃でラウリルマグネシ
ウムブロミド(THF 中 0.67M溶液、0.60ml: 0.4mmol) を
滴下した後、0℃で15分攪拌する。この間、灰色の懸濁
液が茶色に変色する。再び−30℃に冷却したこの溶液
に、実施例8で得られたメシレート(37mg,0.1mmol) の
THF(1ml) 溶液を滴下し、同温度で15分、さらに−
5℃で1時間攪拌する。飽和塩化アンモニウム水溶液
(1ml) で反応を停止しエチルエーテルで希釈後、有機
層を飽和重炭酸ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム
水溶液で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥する。減圧下
溶媒を留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーに付しE−オレフィン(31mg, 70%)を得た。
【0041】〔α〕D 28−69.1°(c0.92, CHCl3) IR νneat max 2794, 2078, 1565, 1475, 1423cm -1 NMR (90MHz, CDCl3) δ 7.45(d, 2H, J=8.8Hz), 6.95(d, 2H, J=8.8Hz),6.20
-5.50(m, 2H), 5.59(s, 1H), 4.60-4.10(m, 3H), 3.79
(s, 3H),2.89(brd, 1H, 1.7Hz), 2.20-1.80(m, 2H), 1.
65-1.00(m, 22H),0.88(brd, 3H)。
【0042】実施例10 (2R,3R,E)−2−アジド−1,3−ジヒドロキ
シ−2−オクタデセンの製造 実施例9で得られたE−オレフィン(32mg, 72mmol) 、
メタノール(1ml) 、10%塩化水素水溶液(0.5ml)の混
合物を室温で2時間攪拌する。0℃で重炭酸ナトリウム
を注意深く加え、中和後、塩化メチレンで抽出する。硫
酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーに付し、アジド(22mg,
95%)を得た。
【0043】〔α〕D 28−0.28 (c0.71, CHCl3) IR νneat max 3400, 2080cm -1 1 H NMR (500MHz, CDCl3 ) δ 5.81(dt, 1H, J=15.3Hz, J=6.1Hz),5.52(ddt, 1H, J
=15.3Hz, 8.5Hz, J=1.2Hz), 4.22(t, 1H, J=6.1Hz),3.8
2(dd, 1H, J=11.6Hz, J=4.3Hz), 3.71(dd, 1H, J=11.6H
z, J=6.7Hz),2.10(brs, 2H), 2.05(dd, 2H, J=7.3, J=
6.7Hz), 1.38(m, 2H),1.26(brs, 20H), 0.88(t, 3H,J=
7.3Hz) 。
【0044】13C NMR (500MHz, CDCl3) 135.6(d), 128.3(d), 73,6(d), 67.6(d), 62.9(t), 32.
3(t), 31.9(t),29.7(t), 29.6(t), 29.5(t), 29.4(t),
29.2(t), 28.9(t), 22.7(t),14.2(q)。 MS m/e 325(M + ), 135(100%)。
【0045】実施例11 D−トレオ−スフィンゴシンの製造 実施例10で得られたアジド(33mg, 0.102mmol)、プロパ
ンジチオール(102μl,1.02mmol)のメタノール(0.5ml)
溶液に室温でトリエチルアミン(0.14ml, 1.0mmol) を加
え48時間攪拌する。メタノールを留去後、粗トレオ−ス
フィンゴシンを得た。
【0046】次にこれを塩化メチレン(1ml)に溶解
し、これに、4−ジメチルアミノピリジン(50mg, 0.40
6mmol)および無水酢酸(0.1ml, 1.015mmol) を加え、室
温で1時間攪拌する。エチルエーテルで希釈し、水、飽
和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄後、硫酸マグネシウ
ムで乾燥する。減圧下溶媒を留去し、カラムクロマトグ
ラフィーに付し、トレオ−トリアセチルスフィンゴシン
(39mg, 90%:2段階)を得た。本化合物は、公知のト
レオ−トリアセチルスフィンゴシンの比旋光度と良く一
致した。
【0047】〔α〕D 29−8.5 °(c0.79, CHCl3), (文
献値〔α〕D 24−8.9(CHCl3)) IR νneat max 1710, 1670cm -1 1 H NMR (500MHz, CDCl3 ) δ 5.75(dt, 1H, J=14.6Hz, J=6.7Hz), 5.69(brd, 1H,
J=9.2Hz),5.42-5.34(m, 2H), 4.38(m, 1H),4.06(ddd, 2
H, J=11.6, 5.5, 3.7Hz), 2.06(s, 3H), 2.05(s, 3H),
2.00(m, 2H), 1.98(s, 3H), 1.33(m, 2H), 1.23(s, 2O
H),0.86(t, 3H, J=6.7Hz) 。
【0048】13C NMR (500MHz, CDCl3) 170.7(s), 170.1(s), 169.9(s), 137.4(d), 124.1(d),
73.1(d),63.1(t), 50.9(d), 32.3(t), 31.9(t), 29.9
(t), 29.73(t), 29.70(t),29.69(t), 29.47(t),29.39
(t), 29.19(t), 23.29(t),22.73(q), 21.12(q), 20.79
(q), 14.16(q) 。
【0049】実施例12 (2S,3S,4R)−1−(p−メトキシ)ベンジル
オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−イソプロピリデンジ
オキシ−5−ヘキセンの製造 水素化カリウム1.72g(43.0mmol) のDMF40ml懸濁液に
0℃でp−アニスアルコール5.40ml(43.0mmol)を滴下
し、水素の発生が止まるまで攪拌後、実施例1で得たト
レオ−エポキシド731mg(4.30mmol) のDMF20ml溶液を
滴下し6時間攪拌する。水を加えエチルエーテルで抽出
し有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、硫酸マ
グネシウムで乾燥し、減圧下溶媒留去する。残留物を減
圧留去に付し、過剰のp−アニスアルコールを除去し、
残渣をシリカゲルを用いてカラムクロマトグラフィーに
付し、アルコール1.13g(90%)を得た。
【0050】〔α〕D 28+1.03°(c1.03, CHCl3) IR(film)νmax 3474, 1613cm -1 1 H NMR (90MHz, CDCl3) δ 7.25(d, 2H, J=8.80Hz, Ar), 6.90(d, 2H, J=8.80H
z, Ar),6.05-5.60(m, 1H, CH=CH2), 5.50-5.15(m, 2H,
CH=CH2),4.48(s, 2H, OCH2Ar), 4.60-4.25(m, 1H, C4-
H), 3.81(s, 3H, OCH3),3.80-3.60(m, 2H, C3-H, C2-
H), 3.50(d, 2H, J=5.1Hz, C1-H2),2.38(d, 1H, J=6.4H
z, OH), 1.43(s, 6H, CH3) 。
【0051】MS m/e 308(M+ ), 121(100%)。 分析値 計算値 C17H24O5 C, 66.21; H, 7.84 実測値 C, 66.07; H, 7.82 。 実施例13 (2R,3R,4R)−2−アジド−1−(p−メトキ
シ)ベンジルオキシ−3,4−イソプロピリデンジオキ
シ−5−ヘキセンの製造 実施例12で得たアルコール930mg(3.02mmol)、ジメチル
アミノピリジン520mgの塩化メチレン50ml溶液に0℃で
塩化メタンスルホニル0.28ml(3.63mmol)を滴下し30分攪
拌する。飽和重炭酸ナトリウム水溶液を加え、エチルエ
ーテルで抽出し硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒留去し
て粗メシレートを得た。粗メシレートのDMF25ml溶液
にアジ化ナトリウム3.63g(55.8mmol) を加え、40時間加
熱する。反応液にエチルエーテルを加え飽和塩化ナトリ
ウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥する。減
圧下溶媒を留去し、残留物をシリカゲル15gを用いてカ
ラムクロマトグラフィーに付し、アジド720mg(77.5%)
を得た。
【0052】〔α〕D 27−1.26°(c1.06, CHCl3) IR(film)νmax 2098, 1613cm -1 1 H NMR (90MHz, CDCl3) δ 7.25(d, 2H, J=8.80Hz, Ar), 6.90(d, 2H, J=8.80H
z, Ar),5.85(ddd, 1H, J=6.59, 9.77, 16.9Hz, CH=C
H2),5.42(dd, 1H, 0.7, 16.9Hz, CH=CH), 5.27(dd, 1H,
J=0.5, 9.8Hz,CH=CH), 4.70-4.40(m, 2H, C3-H, C4-
H), 4.50(s, 2H, OCH2Ar),4.50-4.25(m, 2H, C3-H, C4-
H), 3.82(s, 3H, OCH3),3.90-3.45(m, 3H, C1-H2, C2-
H), 1.45(s, 3H, CH3),1.36(s, 1H, CH3) 。
【0053】MS m/e 333(M+ ), 121(100%)。 分析値 C17H23N3O4 計算値 C, 61.24; H, 6.95; N, 12.
61 実測値 C, 61.36; H, 7.02; N, 12.36 。 実施例14 (2R,3R,4R)−2−アジド−1−(p−メトキ
シ)ベンジルオキシ−3,4−ジヒドロキシ−5−ヘキ
センの製造 実施例13で得たアジド680mg(2.04mmol)、アンバーリス
ト(Amberlyst)-15、メタノール20ml溶液を室温で20時間
攪拌する。飽和重炭酸ナトリウム水溶液を加えて中和し
塩化メチレンで抽出する。硫酸マグネシウムで乾燥後、
溶媒留去し、残留物をシリカゲルを用いてカラムクロマ
トグラフィーに付し、ジオール307mg(95%)を得た。
【0054】〔α〕D 30−45.1°(c1.04, CHCl3) IR(film)νmax 3412, 2098, 1613cm -1 1 H-NMR (90MHz, CDCl3) δ 7.28(d, 2H, J=8.80Hz, Ar), 6.86(d, 2H, J=8.80H
z, Ar),5.92(ddd, 1H, J=5.70, 10.0, 17.2Hz, CH=C
H2),5.55-5.15(m, 2H, CH=CH2), 4.50(s, 2H, OCH2Ar),
4.23(m, 1H, C4-H),3.880(s, 3H, OCH3), 3.90-3.50
(m, 4H, C4-H, C1-H2, C2-H),2.55(s, 2H, OH)。
【0055】MS m/e 294(MH+ ), 121(100%)。 HRMS 計算値 C14H19NO4(M-N2) 265.1314, 実測値 26
5.1310。 実施例15 (2R,4R,5R)−5−アジド−2−(p−メトキ
シ)ベンジル−4−(1−ヒドロキシ−2−プロペニ
ル)1,3−ジオキサンの製造 実施例14で得たジオール150mg(0.51mmol)、4A−モレキ
ュラーシーブ500mg の塩化メチレン5ml懸濁液に0℃で
ジクロロジシアノキノン128mg(0.56mmol) を加え、10時
間攪拌する。セライト濾過し、濾液を飽和重炭酸ナトリ
ウム水溶液で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒留
去する。残留物をシリカゲルを用いてカラムクロマトグ
ラフィーに付し、アセタール107mg(72%)を得た。
【0056】〔α〕D 28−26.1°(c0.52, CHCl3) IR(film)νmax 3464, 2110, 1614cm -1 1 H-NMR (90MHz, CDCl3) δ 7.38(d, 2H, J=8.80Hz, Ar), 6.90(d, 2H, J=8.80H
z, Ar),6.05(ddd, 1H, J=5.62, 10.0, 15.6Hz, CH=C
H2),5.45(s, 1H, O-CH-O), 5.55-5.20(m, 2H, CH=CH2),
4.45(s, 2H, OCH2Ar),4.55-4.20(m, 2H, C3-H, C4-H),
3.81(s, 3H, OCH3), 4.10-3.45(m, 3H,C1-H2, C2-H),2.
20(br d, 1H, J=8.8Hz, OH), 2.20(br d, 1H, J=6.20H
z, OH)。
【0057】MS m/e 291(MH+ ), 135(100%)。 HRMS 計算値 C14H17N3O4 (M + )291.1219, 実測値 29
1.1209 。 実施例16 (2S,4S,5R)−5−アジド−2−(p−メトキ
シ)ベンジル−4−(1E−ペンタデセニル)−1,3
−ジオキサンの製造 実施例15で得られたアルコール70mg(0.24mmol)、ジメチ
ルアミノピリジン 105mg(0.84mmol)の塩化メチレン25ml
溶液に、0℃でメタンスルホニルクロリド47μl (0.60m
mol)を滴下し1時間攪拌する。水を加え、塩化メチレン
で抽出し飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄する。硫酸マ
グネシウムで乾燥後、溶媒留去して粗メシレートを得
た。
【0058】マグネシウム1.82g のTHF50ml懸濁液に
ヨウ素1mgを加え臭化ラウリル12mlを反応液が穏やかに
還流するようにドライヤーで加熱しながら滴下し、さら
に1時間加熱還流する。ヨウ化第一銅 92mg(0.20mmol)
のTHF8ml懸濁液に−30℃でラウリルマグネシウムブ
ロミド1.35ml(0.96mmol)を滴下し、0℃で10分攪拌後再
び−30℃に冷却する。粗メシレートのTHF1ml溶液を
0℃で滴下し15分、−5℃で1時間攪拌する。反応液に
飽和塩化アンモニウム水溶液を加えEt2Oで抽出し有機層
を飽和重炭酸ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水
溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥する。減圧下溶
媒を留去し、残留物をシリカゲル3gを用いてカラムク
ロマトグラフィーに付し、E−オレフィン82mg(77%)
を得た。
【0059】〔α〕D 27+2.10°(c1.05, CHCl3) IR(film)νmax 2106, 1616cm -1 1 H NMR (500MHz, CDCl3 ) δ 7.41(d, 2H, J=8.54Hz, Ar), 6.88(d, 2H, J=8.54H
z, Ar),5.98(dt, 1H, J=15.3, 6.7Hz, C5-H), 5.58(dd,
1H, J=15.3, 7.3Hz,C4-H), 5.45(s, 1H, OCHO), 4.32
(dd, 1H, J=5.5, 11.0Hz),4.04(dd, 1H, J=7.9, 7.9H
z), 3.80(s, 3H, OCH3),3.59(dd, 3H, J=11.0, 11.0),
3.45(dt, 1H, J=5.5, 9.8Hz),2.10(q, 1H, J=7.3Hz),
1.42(m, 2H), 1.25(br s, 20H),0.88(t, 3H, J=6.7Hz)
【0060】MS m/e 294(MH+ ), 121(100%)。 分析値 計算値 C26H41N3O3 :C, 70.38; H, 9.32; N,
9.48 実測値: C, 70.48; H, 9.47; N, 9.01 。 実施例17 (2R,3S,E)−2−アジド−1,3−ジヒドロキ
シ−4−オクタデセンの製造 実施例16で得たE−オレフィン40mg(72μmol)、10%塩
化水素水溶液0.1ml 、メタノール1ml溶液を室温で2時
間攪拌する。飽和重炭酸ナトリウム水溶液を加えて中和
し塩化メチレンで抽出する。硫酸マグネシウムで乾燥
後、溶媒留去し、残留物をシリカゲル3gを用いてカラ
ムクロマトグラフィーに付し、アジド28mg(96%)を得
た。
【0061】〔α〕D 26+34.9°(c0.98, CHCl3) IR(film)νmax 3400, 2080cm -1 1 H NMR (500MHz, CDCl3 ) δ 5.81(dt, 1H, J=15.3, 6.7Hz, C5-H), 5.52(dd, 1H,
J=15.9, 7.3Hz,C4-H), 4.24(dd, 1H, J=6.10, 6.10Hz,
C3-H),3.78(m, 2H, C1-H, C3-H2), 3.50(dd, 1H, J=5.
5, 10.4Hz),3.71(dd, 1H, J=6.70Hz, C1-H), 2.50(br
d, 2H, OH),2.06(dd, 1H, J=6.7, 14.0Hz, C2-H), 1.38
(m, 2H, C6-H2),1.25(br s, 20H), 0.87(t, 3H, J=6.7H
z, C18-H3)。
【0062】13C-NMR (127MHz, CDCl3) δ 136.1(d), 128.1(d), 73.8(d), 66.8(d), 62.7(t),
32.4(t), 32.0(t),29.7(t), 29.7(t), 29.5(t), 29.4
(t), 29.3(t), 29.0(t), 22.8(t),14.2(q)。 MS m/e 294(MH+ ), 121(100%)。
【0063】分析値 計算値 C18H35N3O2 : C, 66.41;
H, 10.84; N, 12.38 実測値 : C, 66.53; H, 10.52; N, 12.87。 実施例18 L−エリトロ−スフィンゴシンの製造 実施例17で得たアジド42mg(143μmol)のTHF1mlにLi
AlH4 19mg(0.50mmol)を加え30分攪拌する。飽和水酸化
アンモニウム溶液を加え攪拌後: セライト濾過する。減
圧下溶媒留去して残留物を塩化メチレン−n−ヘキサン
より再結晶してL−エリトロ−スフィンゴシン31mg(85
%)を得た。
【0064】mp. 80-82 ℃。 〔α〕D 26−2.72°(c0.81, CHCl3) (文献値 mp 81-82 ℃, 〔α〕D 24−2.8 °(CHCl3)) IR(film)νmax 3400cm -1 1 H NMR (90MHz, CDCl3) δ 5.75(dt, 1H, J=15.3, 7.5Hz, C5-H), 5.45(dd, 1H,
J=15.3, 7.0Hz,C4-H), 4.05(t, 1H, J=6.1Hz, C3-H),
3.70(m, 1H, C1-H),3.58(dd, 1H, J=6.1, 10.5Hz C1-
H), 2.85(q, 1H, J=5.0Hz, C2-H),2.00(br s, 4H, NH2,
OH), 2.06(m, 2H, C17-H),1.25(br s, 22H), 0.87(t,
3H, J=6.7Hz, C18-H3)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 319/06 7729−4C 407/04 303 8829−4C

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 (*は不斉炭素を示す。)で示されるスフィンゴシン中
    間体。
  2. 【請求項2】 一般式 【化2】 (上式において、*は不斉炭素を示す。R1 は低級アル
    キル基を示し、Xは水酸基あるいはアジドを示す。)で
    示されるスフィンゴシン中間体。
  3. 【請求項3】 一般式 【化3】 (上式において、*は不斉炭素を示す。R1 は低級アル
    キル基を示す。)で示されるスフィンゴシン中間体。
  4. 【請求項4】 一般式 【化4】 (上式において、*は不斉炭素を示す。R1 は低級アル
    キル基を示し、R2 は水素、メタンスルホニル基、トル
    エンスルホニル基、ベンゼンスルホニル基、トリフルオ
    ロメタンスルホニル基を示す。)で示されるスフィンゴ
    シン中間体。
  5. 【請求項5】 一般式 【化5】 (上式において、*は不斉炭素を示す。R1 は低級アル
    キル基を示す。)で示されるスフィンゴシン中間体。
  6. 【請求項6】 一般式 【化6】 で示されるアリルアルコールを出発物質として、不斉エ
    ポキシ化を行い、請求項1〜5記載の中間体を経由し、
    請求項5記載の一般式(V)で示される中間体のジオキ
    サン環を開環し、アジドをアミノ基に置換することを特
    徴とする天然あるいは非天然型スフィンゴシンの製造
    法。
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